広島(☆8対3★)中日 =リーグ戦13回戦(2021.07.13)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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中日
0100002003712
広島
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勝利投手:九里 亜蓮(7勝5敗0S)
敗戦投手:福谷 浩司(4勝9敗0S)

本塁打
【中日】阿部 寿樹(5号・2回表ソロ),堂上 直倫(3号・7回表2ラン)
【広島】坂倉 将吾(4号・3回裏3ラン)

  DAZN
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◆広島は同点で迎えた3回裏、坂倉の3ランで勝ち越しに成功する。その後は5回に磯村の適時打などで3点を加えると、7回には代打・松山の適時打が飛び出し、試合を優位に進めた。投げては、先発・九里が7回3失点の好投で今季7勝目。敗れた中日は、先発・福谷が試合をつくれなかった。

◆広島は1回無死一、三塁から二ゴロの間に先制。2回、中日に阿部のソロで追いつかれるも、3回に坂倉の4号3ランで勝ち越し。 中日先発福谷は4回4失点で降板。広島は5回に坂倉の左前適時打や菊池涼の犠飛、磯村の適時二塁打で3点を追加した。 先発野手全員安打の広島が逃げ切って3連勝。九里は7勝目。自力優勝の可能性が復活した。中日は2連敗。先発福谷が9敗目。

◆自力V復活弾だ! 広島坂倉将吾捕手(23)が決勝弾を含む4打点で打線をけん引した。同点の3回に中日福谷から勝ち越しの4号3ラン。5回には、左前適時打でリードを広げた。22日から5番に定着する若手がチームを3連勝に導き、チームの自力優勝の可能性が復活した。しっかり押し込んだ左手に、確かな手ごたえがあった。同点の3回2死一、三塁。坂倉は、カウント2-1から中日福谷の甘く入った直球を振り抜いた。右中間席まで伸びる打球に、悠然とダイヤモンドを回った。シーズン自己最多となる4号は、今季初めて右方向に描いたアーチだった。 「1打席目(1回2死二塁で左飛)にやられたので、ここはやり返すという思いで打席に立ちました」 3点リードの5回1死一、二塁でも打点をマークした。中日2番手、左腕橋本の外角真っすぐに逆らわず流し打ち。三遊間を破った。「結果が出ているうちにしっかりいっぱい打てるように頑張りたいと思いますし、チームのためになる1本を多く打てるように頑張りたいなと思っています」。今季最多タイの1試合4打点で打線をけん引した。 6月9日から捕手と一塁の併用でのスタメン出場が続く。打順は同22日から5番に固定された。「チャンスが多くなると思うし、1打席1打席、しっかりいい結果になるように頑張りたい」。主砲鈴木誠の後を任された責任感を口にする。阪神佐藤輝や楽天早川など大卒新人と同学年だが、坂倉には昨季まで144試合に出場した経験がある。プロで味わった成功と失敗が、今季の糧となっている。前半戦1試合を残し、打席数や安打数、本塁打数はすでに自己最多を更新した。 慣れない一塁でも、必死だ。プレーボール直後の1回。先頭京田の一塁線への鋭い打球に飛びつき、先頭の出塁を防いだ。抜けていれば、相手に主導権が渡っていた可能性もある。「迷惑をかけないように」と懸命に打球に追う姿勢が好守を生んだ。 先発野手全員安打と、梅雨明けとともに広島打線にも活気が生まれた。4月27日以来の3連勝で自力優勝の可能性も復活した。佐々岡監督は「嫌な流れを断ち切る意味でも大きかった。流れを呼び込んだ」と中軸を任せる坂倉の1発をたたえた。苦しんだ前半戦もあと1試合。今季初の4連勝で、後半戦に弾みをつけたい。【前原淳】

◆広島九里亜蓮投手(29)が7回3失点の力投で、チームトップの7勝目をもぎ取った。 2回に阿部、7回には堂上に1発を浴びたものの、最後まで多彩な変化球を駆使して両サイドに丁寧に投げ込み、中日打線に的を絞らせなかった。粘りの投球でチームを3連勝に導いたが、2被弾を許しただけに「防いでいかないといけない。やっぱり悔しい方が強いですね」と笑顔はなかった。

◆広島西川龍馬外野手(26)が今季2度目の4安打を放ち存在感を示した。 「2番左翼」で2試合ぶりに先発出場。初回、3回と右前に単打を放ち、5回は左中間へ、6回は左翼線へと二塁打2本を記録。つなぎの2番としてチャンスメークに尽力した西川は「今日はいい感じで悪くなかった」。トップの位置や、動きの部分で微調整を加えるなど試行錯誤を重ね、出場9試合ぶりのマルチ安打と復調を感じさせた。

◆中日の前半戦最終カード負け越しが決まった。今季の開幕投手、福谷浩司投手(30)をマウンドに送ったが、板倉に4号3ランを被弾するなど4回7安打4失点でKO。12日にエース大野雄も4回4失点降板と、今季の先発2本柱で痛恨の連敗を喫した。 与田監督は「彼らへのチームの期待は大きい。6、7回を1、2点で抑えて欲しい期待はある。彼らがうまくいかないときに打線でカバーできたり、その逆の流れになればいいが」と、歯車がかみ合わずにカード勝ち越しが止まったことを悔やんだ。 5回から登板の2番手橋本も1イニング持たず3失点。前半戦最後の試合になる14日広島戦に敗れると、自力優勝がなくなる可能性もある。先発はチーム勝ち頭7勝の柳。指揮官は「明日は何とか勝ちたい」と、必勝を期した。 ▽中日阿波野投手コーチ(福谷について)「序盤に長打で失点する投球が続いた。後半戦へ向け制球の精度や、打者とのタイミングなども改善しないといけない」 ▽中日福谷(坂倉に3ラン被弾など4回4失点で9敗目)「坂倉選手に投げた球はありえない球でした。守ってくれた野手に申し訳ない」

◆広島は今季最長タイの3連勝を飾り、自力優勝の可能性が復活した。打っては坂倉が三回に4号勝ち越し3ランを放つなど4打点の活躍。投げては九里が7回6安打3失点でチームトップの7勝目を挙げた。佐々岡監督の主な一問一答は以下の通り。 ―九里は7回3点 佐々岡監督「きのうの(大瀬良)大地ときょうの九里、2つ勝てたのは大きいですね。コロナから復活してナイスピッチングが続いている。完投をやってくれるかなと思って七回を見ていたが、あの(堂上の)ホームランはもったいない。でも7回3失点で、しっかりと試合を作ってくれました」 ──磯村とのバッテリー 「東京ドームで良いものを引き出してくれた。九里はいろんな変化球を使って投げる投手。いいものを出してくれているからね。そういうのを大事にしていきたい」 ──三回の坂倉の3ランは大きかった 「(根尾の好返球による野間の)本塁タッチアウトがあってからだからね。そこであの一発。流れを呼び込んだね」 ―打線がつながってきた 「野間の1番がね。足が速い選手が出れば相手にプレッシャーがかかる。嫌だと思う。そして2番の西川がね。意地を見せてくれた。良いつなぎということ。3、4、5につながる良い形だった」 ―あすの前半最終戦に向けて 「前半最後の試合。森下が投げる。3つとって良い形で終えたい。総力戦でいきます」

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
48323 0.600
(↓0.008)
-
(-)
60340
(+2)
300
(+8)
81
(+1)
70
(-)
0.252
(-)
3.310
(↓0.06)
2
(-)
巨人
433110 0.581
(↓0.008)
2
(-)
59350
(+6)
294
(+14)
108
(-)
51
(+1)
0.251
(-)
3.360
(↓0.13)
3
(-)
ヤクルト
41329 0.562
(↑0.006)
3.5
(↑1)
61355
(+14)
328
(+6)
86
(+7)
50
(-)
0.254
(↑0.002)
3.770
(↓0.03)
4
(-)
中日
324112 0.438
(↓0.006)
12.5
(-)
58249
(+3)
291
(+8)
49
(+2)
41
(-)
0.239
(-)
3.320
(↓0.06)
5
(-)
広島
294210 0.408
(↑0.008)
14.5
(↑1)
62296
(+8)
349
(+3)
58
(+1)
40
(+1)
0.261
(↑0.002
3.920
(↑0.01)
6
(-)
DeNA
304411 0.405
(↑0.008)
15
(↑1)
58340
(+8)
400
(+2)
84
(+1)
18
(-)
0.261
(↑0.002)
4.500
(↑0.03)