ヤクルト(★0対5☆)広島 =リーグ戦12回戦(2021.07.10)・明治神宮野球場=
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広島
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ヤクルト
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勝利投手:大道 温貴(4勝2敗0S)
敗戦投手:原 樹理(0勝1敗0S)

本塁打
【広島】坂倉 将吾(3号・8回表ソロ)

  DAZN
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◆広島は2回表、1死二三塁から石原が適時打を放ち、2点を先制する。そのまま迎えた8回には、坂倉のソロが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・大道が8回途中2安打無失点の力投で今季4勝目。敗れたヤクルトは、打線が2安打無得点と振るわなかった。

◆このカードはヤクルトが8連勝中だが、4番の成績は正反対。ヤクルト村上宗隆内野手(21)は広島戦で39打数7安打、1本塁打で打率1割7分9厘とさっぱり。対する広島鈴木誠也外野手(26)はヤクルト戦で28打数12安打、4本塁打で打率4割2分9厘の猛打を見せている。

◆今季初登板初先発のヤクルト原樹理投手(27)が、危険球で退場処分となった。 2点ビハインドの4回2死、バントの構えの打者上本に対し、内角への初球が頭部死球となった。 前日には「自分の出来ることを、精いっぱいやるだけかなと思っています」と意気込んでいたが、4回途中49球で無念の退場となった。 2番手には急きょ、大下が登板した。

◆広島は2回1死二、三塁から石原の右前適時打で2点を先制。先発大道が丁寧な投球で3回まで1安打無失点に抑えた。 ヤクルト先発原は4回2死から上本に頭部死球を与え危険球で退場。2番手大下は、広島打線に6回まで追加点を許さなかった。 広島は8回に坂倉のソロで加点。大道が3勝目を挙げた。ヤクルトは8回無死満塁のチャンスをいかせず。原が1敗目を喫した。

◆ヤクルトは代打攻勢も実らず、わずか2安打で今季3度目の完封負けを喫した。 3点を追う8回無死満塁、前夜代打で同点打の川端が三ゴロ。なお1死満塁から前夜サヨナラ打の内川は空振り三振。高津臣吾監督(52)は「打てないときもあると思います」と振りかえった。広島戦の連勝も8で止まったが、指揮官は「先に点を取って、前半最後の神宮の試合を締めたいと思います」と切り替えていた。

◆広島大道温貴投手(22)が7回0/3、2安打無失点の好投で4勝目を手にした。7回まで単打による1人の走者しか出さない完璧な内容。8回は先頭から安打と失策などで無死満塁として降板となった。2人の外国人投手が後続を断ち、9回は森浦が0封リレーを締めた。チームはヤクルト戦の連敗を8で止めた。大きく振りかぶり、新人大道は燕打線に真っ向勝負を挑んだ。立ち上がりからキレのある140キロ台中盤の真っすぐを中心に押した。「ストライクばかりいけていたので良かった」。ストライク先行の投球で、リズムに乗った。カーブで緩急をつけ、スプリットで奥行きを出し、そしてスライダーで芯を外す。7回まで許した走者は、単打の1人。8回無死満塁で降板も、中継ぎ陣がピンチを切り抜けた。7回0/3、2安打無失点。このカードの連敗を8で止めた。 「バードとコルニエルと大輔(森浦)が抑えてくれて結果完封だったので、投打がかみ合った試合になった。チーム的にもいい勝利だと思う」 憧れた神宮で躍動した。八戸学院大時代、北東北大学リーグ最多記録に並ぶ1試合18奪三振を記録した登板が、今につながっている。同リーグの強豪、富士大戦で初回に1失点したことで思い切って力を抜いてみた。「自分の中では軽く投げている感覚なのに、差し込めている。打者の反応が違った」。それまで抵抗感があった"力を抜いて投げる"ことを体で覚えた。 この日も、程よい力感で右腕をしならせた。体のキレを出すために登板前にストレッチをしたことも効果的だった。「感触は良かった」。8回は1死も取れなかったが、下は向かない。「全部が初めてなので。今日みたいに7回を投げ切れたのも、6回を投げ切れたのも初めて。どんどん進歩しているのかなと思う」。前向きな思考も、成長を促進させる。 新人右腕の力投に引っ張られるように、救援3投手も無失点で完封リレーとなった。佐々岡監督は「投げっぷりの良さというところが彼のいいところでもある。今日はちょっと逆球もあったけど、ストライク先行で真っすぐも変化球も球の強さがあったと思う」とたたえた。悪い流れを断ち切る勝利を上昇のきっかけとしたい。【前原淳】 ▽広島坂倉(8回に3号ソロ)「良かったです。最近思い切って振れていなかったので、振っていこうかなと。(3本塁打すべて左方向で)何でですかね。たまたまだと思います」

◆前日9日に途中交代した広島菊池涼介は先発から外れた。ヤクルト戦前の練習途中にグラウンド入りし、ストレッチなど軽い運動のみで調整を終えた。試合で最後まで出場はなく、佐々岡監督は「明日から(試合に)出られるということで、今日は休養」と説明した。11日ヤクルト戦での復帰が見込まれる。 ▽広島上本崇司(菊池涼に代わり二塁で先発し、2安打2得点)「いつ出番が来てもいいようにいつも通りしっかり準備して、いい結果が出るようにしたい」

◆ヤクルトの先発、原樹理投手(27)が危険球で退場処分となった。四回2死から、バントの構えをした7番・上本への初球が頭部に直撃する死球に。今季初登板だったが、3回?を4安打2失点での降板となった。球数は49。代わりに、大下が2番手としてマウンドに上がった。

◆広島の石原が先制の2点適時打で勝利を呼んだ。二回1死二、三塁で1ボール2ストライクと追い込まれながらも原の外角低めのスライダーをおっつけて右前へ運び「どんな形でも1点を取れるようにと思って入った。先制点が大事だと思うのでいい先制点になって良かった」と喜んだ。 兵庫県出身で、岡山・創志学園高から天理大を経てドラフト5位で入団して2年目の23歳。6月20日以来の打点を挙げ、捕手としても今月4日以来の先発出場でルーキー大道を好リード。「投手によく投げてもらって助けてもらった。何とか無失点で、一番いい形で抑えられたので良かった」とほっと息をついた。

◆広島がヤクルト戦の連敗を8で止めた。二回に石原の2点適時打で先行し、八回に坂倉のソロ、九回に野間の適時打などで2点を加えた。大道が八回途中2安打無失点で4勝目を挙げ、4投手で無失点リレー。ヤクルトは2安打で零敗。

◆ヤクルトは今季3度目の零封負けを喫し、2分けを挟んだ広島戦の連勝が8でストップ。先発で今季初登板となった原樹理投手(27)が四回途中で危険球退場となり、打線も相手先発のD3位・大道(八戸学院大)を攻略できず。高津臣吾監督(52)は厳しい表情を浮かべた。 ーー原が危険球退場 「急な登板で合わせるのも難しかったかもしれないですね」 ーー投球自体 「少し甘く入るところがあるので、そんなにボール、ボールとはならないんですけど、ちょっとコントロールしきれないところはあったのかなと思います」 ーー前夜のいい流れを 「ピッチャーが代わるのでね、なかなか同じような結果にはならないのは当然なんですけど、なんとかしなきゃいけなかったですね」 ーー相手先発の大道 「あれだけ真っすぐで抑えられて中盤までいってしまったので、いい球は来てたんだろうなという気はします。横からなので、コースもよくわからないですけど、狙った球を捉えきれなかったというところですね」 ーー石山が1軍復帰後初登板で1回無失点 「真っすぐに関してはよかったと思います。力はあったと思います」 ーー大下の好投が続く 「すごく大事なポイントですよね。ビハインドでも中盤でゲームを締めるという役をやっているんですけど、意外と難しくてよく頑張ってくれていると思います。彼のいいところを引き出してあげたいなと思います」 ーー11日は前半戦の神宮最後の試合 「ぜひ勝ちたいと思います。この神宮5試合すべて先制されているので、先に点を取っていい形で神宮の前半最後の試合を締めたいと思います」

◆ヤクルトは4月16日の阪神戦以来の零敗を喫した。大道の速球は浮く球も多かったが単打2本だけと捉えきれず、高津監督は「あれだけ真っすぐで抑えられたのだから、いい球が来ていたのだと思う」と新人投手をたたえた。 ようやく八回に安打と失策、四球で無死満塁として交代に追い込んだが、前日9日に機能した川端、内川の代打攻勢が不発。高津監督は「打てないこともある」と責めなかった。

◆東京五輪の日本代表に選出されている広島の菊池涼が欠場した。前日9日の試合で四回の守備から退き、ベンチ入りはしたが出番はなかった。佐々岡監督は「11日から出られるということで休養」と説明した。

◆ヤクルト・原樹理投手(27)が10日、広島12回戦(神宮)で危険球による退場処分を受けた。四回2死から、7番・上本への初球が頭部に当たった。退場は両リーグを通じて今季3人目でセ・リーグでは初。PCR検査で小川が新型コロナウイルスの陽性判定を受けたため、今季初登板となった右腕について、高津監督は「急な登板で合わせるのも難しかったかもしれない」とかばった。

◆神宮の燕党は、連夜の逆転劇を期待したが...。セ・リーグ3位のヤクルトは0―5で今季3度目の零封負けを喫し、2分けを挟んだ広島戦の連勝が8でストップ。高津臣吾監督(52)は厳しい表情で振り返った。 「投手が代わるので、同じような結果にならないのは当然なんですけど、なんとかしなきゃいけなかった。狙った球を捉えきれなかったというところですね」 D3位・大道(八戸学院大)に、七回までわずか1安打に抑えられた。唯一の好機は3点を追う八回。無死満塁とし、前日9日の九回に逆転サヨナラ劇を生んだ代打の切り札たちを送り込んだ。だが、川端が三ゴロ、内川が空振り三振に倒れ、1番・塩見も空振り三振。最善の手を尽くしたが、ホームが遠かった。 東京五輪期間中は神宮が資材置き場となるため、11日を最後に9月11日のDeNA戦まで本拠地を離れて戦う。「ぜひ勝ちたい。先に点を取っていい形で神宮での前半最後の試合を締めたい」。高津監督の言葉通り、勝って締める。(赤尾裕希)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
47303 0.610
(↓0.008)
-
(-)
63334
(+1)
288
(+8)
80
(+1)
70
(+1)
0.254
(-)
3.310
(↓0.05)
2
(-)
巨人
423010 0.583
(↑0.006)
2.5
(↑1)
61343
(+8)
280
(+1)
108
(+3)
49
(+1)
0.252
(-)
3.270
(↑0.03)
3
(-)
ヤクルト
40329 0.556
(↓0.007)
4.5
(-)
62341
(-)
322
(+5)
79
(-)
50
(-)
0.252
(↓0.002)
3.740
(↓0.02)
4
(-)
中日
323911 0.451
(↑0.008)
12
(↑1)
61239
(+6)
272
(+2)
46
(+1)
41
(+1)
0.239
(↑0.001)
3.210
(↑0.01)
5
(-)
DeNA
294310 0.403
(↓0.005)
15.5
(-)
61324
(+2)
389
(+6)
82
(+1)
17
(-)
0.259
(-)
4.590
(-)
6
(-)
広島
274210 0.391
(↑0.009)
16
(↑1)
64282
(+5)
344
(-)
57
(+1)
39
(-)
0.258
(-)
3.950
(↑0.05)