巨人(★0対1☆)中日 =リーグ戦14回戦(2021.07.08)・東京ドーム=
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中日
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巨人
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勝利投手:柳 裕也(7勝4敗0S)
(セーブ:R.マルティネス(0勝1敗8S))
敗戦投手:直江 大輔(0勝1敗1S)
  DAZN
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◆中日が接戦を制した。中日は0-0で迎えた3回表、1死二塁から京田の適時打が飛び出し、先制に成功する。投げては、先発・柳が8回4安打無失点の快投。9回はR.マルティネスが締め、柳は今季7勝目を挙げた。敗れた巨人は、打線が散発の4安打と振るわなかった。

◆今季の中日ダヤン・ビシエド内野手(32)は巨人戦10試合で38打数18安打、打率4割7分4厘。巨人戦で30打席以上立った打者の中では最高打率を誇り、このカードは4月30日から7試合連続安打中。今日も得意相手から打つか。

◆巨人直江大輔投手(21)が唇をかんだ。昨年9月以来の1軍先発マウンド。中日打線を前に腰が引けた。2回までは1安打無失点でしのいだ。同学年のライバル根尾を打席に迎えると力みが歯車を狂わせた。3回。初球カーブは抜けて、2球目直球も浮ついた。3球目カットボールはやや引っかけ、4球目直球もベース盤からそれた。ストレートの四球で勝負できず。犠打で1死二塁とされ、京田の左前適時打で先制を許した。 続く加藤翔に左前打を浴びたところで原監督、桑田投手チーフコーチ補佐がベンチを出た。2回2/3、3安打1失点。プロ初勝利を目指したが、余力を残した42球で降板を告げられた。登板後は「3回先頭打者への四球がすべてです。走者を出しても任せてもらえるように今後レベルアップしていきたい」と悔しさをにじませた。

◆中日は3回に今季初先発の巨人直江を攻め、1死二塁から京田の適時打で先制。先発柳は3回まで2安打無失点に抑えた。 巨人は中継ぎの今村、桜井が6回まで無失点に抑えた。中日柳も今季100奪三振を突破するなど6回まで2安打無失点と好投。 中日は柳、R・マルティネスの完封リレーで9カードぶりの勝ち越し。柳は7勝目、R・マルティネスは8セーブ目。巨人は打線が低調で7カードぶりに負け越した。直江は初黒星。

◆中日が9カードぶりに3連戦を勝ち越した。柳が三塁も踏ませず8回4安打無失点で7勝目。九回はR・マルティネスが締め、三回に京田の適時打で奪った1点を守り切った。投手陣が粘った巨人は、打線がつながらずに零敗した。

◆巨人が散発4安打で6試合ぶりの完封負けを喫した。中日柳裕也投手(27)を攻略できず攻め手を欠いた。2回、7回、8回と先頭が出塁するも打線がつながらず。8回は代打亀井善行外野手(38)が右前打で無死一塁も大城卓三捕手(28)が犠打を試みるも失敗。1死一塁から若林の三振と代走湯浅の盗塁死で併殺に倒れた。最終回も相手守護神Rマルティネスに3者連続三振で試合終了。原辰徳監督(62)は「0点だもんね。やっぱり何とかせないかんでしょ。最終回もKKKだからね。何とかせないかんね」と指摘した。 7カードぶりの負け越しで首位阪神とのゲーム差は2・5ゲーム差に拡大。首位猛追をけん引してきた松原、ウィーラーのバットから快音が消えつつあるが「みんなでやっぱりカバーし合うということが大事なことでね」と指揮官。9日からは敵地甲子園で直接対決の3連戦が待ち受ける。「明日からまた大一番が続きますから、しっかり戦います」と一丸で倒しにいく。

◆巨人直江大輔投手(21)がプロ初勝利を逃した。 昨年9月以来、4度目の1軍先発マウンドは2回2/3、3安打1失点で降板。42球で空振りが1球もなく課題を露呈した。「3回先頭打者への四球がすべてです」と3回先頭の根尾への四球を猛省。宮本投手チーフコーチは「球速が物足りなく感じた」と2軍再調整を決めた。9日からの阪神3連戦は畠を同行させ状況を見極めながら2戦目以降に1軍登録するプランも明かした。

◆中日柳裕也投手(27)が偉大な先輩へ惜別の勝利をささげた。 完封こそ逃したが、巨人打線から8三振を奪い、8回4安打無失点で7勝目。チームに9カードぶりの勝ち越しをもたらした。7日に母校横浜高の先輩、西武松坂大輔投手(40)が現役引退を発表。レジェンドに成長の姿をしっかりと届けた。中日柳が今季2度目の完封勝利を逃したが、8回107球、4安打無失点と堂々のピッチングで、勝利をつかんだ。 「1点もやらない気持ちでずっと投げた。(真っすぐが)良かった。ここ数試合ではない感覚があった」 4回に巨人の主軸を圧倒した。先頭丸には直球を見せてから125キロの落ちるスライダーで空振り三振。主砲岡本和も直球からのチェンジアップで空を切らせた。3、4番に対し、前日に1本ずつ被弾したが、この日は沈黙させた。5番ウィーラーは直球から外角低めへのカットボールで天を仰がせ、3者連続奪三振。G党で埋まるスタンドにため息をつかせた。 7日に横浜の先輩で、19年まで2年間チームメートだった松坂の現役引退が西武球団から発表された。「松坂さんが築いてこられたことに対して、僕は正直コメントできるまでの選手ではない」。5日に本人からメールで連絡を受けていたことは明かしたが、柳は慎重に言葉を選んだ。 今年1月には横浜の先輩、楽天涌井の自主トレに初参加した。きっかけは松坂で、中日在籍時代に涌井と橋渡しをしてくれた縁だ。「いいピッチングを見せたいなと、そういう気持ちは持っていました」。前回2日のヤクルト戦では4回8安打5失点KO。この日チームが敗れれば、自力優勝が消滅し、5位転落の可能性もあった。偉大な先輩への思いを胸に、右腕がチームの危機を救った。 与田監督も「(マウンドやベンチでの)立ち居振る舞いが落ち着いてきた。去年までとガラッと違う。将来のエース、球界のエースになるために必要なこと」と成長に目を細めた。チームを9カードぶりの勝ち越しに導き、柳がレジェンドのようなエース道を目指す。【伊東大介】 中日阿波野投手コーチ(柳の投球について)「チームのことも考え、初回から気持ちがこもり、1人で投げきろうという意気込みがあった。申し分ない投球だった」

◆中日京田陽太内野手が貴重な決勝打を決めた。3回1死二塁で巨人直江から先制の左前適時打がチーム唯一の得点となった。 「何とか柳に先制点を、と思っていました」と、同期入団で同学年の先発柳を援護した。打撃不振から5月末から約1カ月間、プロ入り初の2軍落ちを経験。3試合連続マルチ安打にも、「もう1回レギュラーを取れるように、チームの勝利に貢献したい」と気を引き締めた。

◆巨人は7日、中日13回戦(東京ドーム)に3-1で勝ち、首位・阪神とのゲーム差を1・5に縮めた。岡本和真内野手(25)が0-1の二回にリーグ単独トップに立つ25号ソロを放ち、逆転勝ちに貢献。5月4日の広島戦(マツダ)以来となる1番・梶谷から坂本、丸、岡本和と続く〝カジサカマルオカ打線〟が機能した。 ミサイルのような鋭い打球が、右翼席にライナーで突き刺さった。0-1の二回、岡本和が同点の25号ソロを放ち「ボールに逆らわず、いい打撃ができた。ホームランになってくれて良かった」と拳を握った。 カウント2-0から福谷の直球を強振。3試合ぶりの一発で本塁打王を争うヤクルト・村上に1本差をつけ、リーグ単独トップに躍り出た。この一発を契機に打線が活性化。1-1の四回には坂本の中前打に続き、丸が9年連続2桁本塁打となる決勝10号2ランを放って勝利に導いた。 試合前、七夕飾りを手にする巨人・原辰徳監督=東京ドーム(撮影・荒木孝雄) 〝理想〟の打線が戻ってきた。昨年末に梶谷がDeNAからFAで加入した際の会見で、原監督は「私の中では梶谷、坂本、丸、岡本」と打順構想を明かしていた。この〝カジサカマルオカ〟打線が5月4日以来に復活。今季5度目の〝OMアベック弾〟が飛び出すなど、狙いが当たった。 首位とは1・5ゲーム差。順位は2位ながら8日にも勝率で並ぶ可能性がある。指揮官は「もう少し、やっぱり活発に打ってもらいたい」と、打線のさらなる奮起に期待した。7日は七夕。4番・岡本和は「短冊に願いを込めるなら」と聞かれ「優勝したい」と言い切った。(樋口航)

◆中日が9カードぶりに3連戦を勝ち越した。柳が三塁も踏ませず8回4安打無失点で7勝目。九回はR・マルティネスが締め、三回に京田の適時打で奪った1点を守り切った。投手陣が粘った巨人は、打線がつながらずに零敗した。

◆4月25日以来、今季2度目となる1番で起用された中日の京田が貴重な先制打を放った。三回1死二塁からプロ初勝利を目指した巨人の直江を捉え「何とか柳に先制点をと思っていた」と控えめに喜んだ。 先頭の根尾が四球で出塁し、9番の柳は1球で送りバントを決めた。いい流れで迎えた好機で積極的にスイング。3球目の浮いたスライダーを逆らわず、左前へ打ち返した。今季は打撃の状態が上がらず2軍落ちも経験。1軍復帰後初の先発出場だった2日のヤクルト戦は3三振を喫した。 「結果を出そうとし過ぎて空回りしたが、(6日の)前橋ぐらいから落ち着いて打席に立てている」という。五回も中前打を放ち、3試合続けて複数安打と調子を上げてきた。

◆巨人・直江大輔投手(21)が2回?を3安打1失点でプロ初黒星を喫した。昨季、9月21日の広島戦(東京ドーム)以来の先発。一回はわずか7球で三者凡退。二回も2死から木下拓に中前打を許したが、最速146キロの直球、カーブ、フォークボールを駆使して無失点に抑えた。しかし、三回の先頭、同じ2000年生まれの根尾に四球を与え、その後1死二塁とされ、京田に左前適時打を浴び先取点を献上。続く加藤翔にフルカウントから左前打を許したところで、原監督に交代を告げられた。 巨人先発の直江大輔=東京ドーム(撮影・矢島康弘) プロ初勝利とはならなかった3年目右腕は「三回の先頭打者への四球がすべて」と肩を落とした。宮本投手チーフコーチは「ストライクを取る技術はあるけど、球の質、切れに物足りなさを感じた。(明日から)ファームの方でやって、レベルアップを期待したい」と2軍での再調整を明言した。

◆巨人は1点が遠く、散発4安打で三塁を踏めずに今季6度目の零封負け。先発した直江大輔投手(21)は三回途中1失点でプロ初黒星を喫した。原辰徳監督(62)が試合を振り返った。 --投手陣が踏ん張った中で打線が 「0点だもんね。やっぱり何とかせないかんでしょ。最終回もKKK(3者連続三振)だからね。何とかせないかんね」 --三回2死で直江を交代。決断した一番のポイントは 「ちょっとボールに抑えがなくなってきたかな、というところですね」 --ロースコアの展開を予想して 「もちろん。きょうはロースコアと。今村も桜井もいい形でリレーしてくれてね。大江もね。直江はいい経験ができていると思いますよ」 --今村、桜井らがしっかりとしてきたことは今後にも生きる 「もちろん、もちろん。今日のゲームを作ったのはやっぱりピッチャー陣でしょうね」 --ウィーラーが元気がないように映るが 「そうですね...ウィーラーだけではないけどね。みんなでやっぱりそういうのはカバーし合うということが大事なことでね」 8回、二塁への盗塁を狙うも失敗に終わった湯浅大=東京ドーム(撮影・桐原正道) --明日9日から甲子園で首位・阪神と3連戦。気持ちを新たに 「そうですね。そうしましょう。明日からまた大一番が続きますから、しっかり戦います」

◆巨人は散発4安打で三塁さえ踏めず、今季6度目の零封負け。原辰徳監督(62)は「やっぱり何とかせないかんでしょ。最終回も3者連続三振だからね」と打線に奮起を促した。 奪三振数トップの中日・柳の前に8回で8三振。コーナーに直球やチェンジアップを決められた。このカードは1勝2敗で負け越し、元木ヘッドコーチも「この3試合、打てていない」と首をひねる。 腰の手術を経て支配下に復帰し、今季初先発した直江は三回途中1失点でプロ初黒星。球宴と五輪の中断期間に入ることもあり、抹消が決まった。 投打がかみ合わずに敗れたが、9日からは2・5ゲーム差で追う首位・阪神と敵地で首位攻防戦。原監督は「大一番が続きますから。しっかり戦います」と切り替えた。(伊藤昇)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
46293 0.613
(↑0.005)
-
(-)
65329
(+6)
279
(+5)
78
(+2)
69
(+2)
0.254
(↓0.001)
3.280
(↓0.01)
2
(-)
巨人
412910 0.586
(↓0.008)
2.5
(↓1)
63334
(-)
275
(+1)
104
(-)
48
(-)
0.252
(↓0.001)
3.300
(↑0.03)
3
(-)
ヤクルト
39319 0.557
(↓0.008)
4.5
(↓1)
64337
(+5)
314
(+6)
78
(+1)
49
(+1)
0.254
(-)
3.730
(↑0.03)
4
(-)
中日
303911 0.435
(↑0.009)
13
(-)
63230
(+1)
269
(-)
44
(-)
39
(-)
0.238
(-)
3.250
(↑0.04)
5
(-)
DeNA
294110 0.414
(↓0.006)
14.5
(↓1)
63321
(+3)
380
(+5)
81
(+1)
17
(+1)
0.260
(-)
4.600
(↓0.01)
6
(-)
広島
264110 0.388
(↑0.009)
16
(-)
66274
(+5)
340
(+3)
54
(+2)
38
(+2)
0.258
(-)
4.000
(↑0.01)