オリックス(★5対6☆)楽天 =リーグ戦13回戦(2021.07.07)・京セラドーム大阪=
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楽天
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ORIX
0000031105701
勝利投手:ブセニッツ(1勝0敗0S)
(セーブ:松井 裕樹(0勝2敗22S))
敗戦投手:漆原 大晟(2勝2敗2S)

本塁打
【楽天】島内 宏明(11号・9回表3ラン),岡島 豪郎(7号・9回表ソロ)
【オリックス】吉田 正尚(16号・8回裏ソロ)

  DAZN
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◆楽天は4点ビハインドの9回表、浅村の適時打と島内の3ランで4点を奪い、土壇場で試合を振り出しに戻す。さらに続く岡島がソロを放ち、勝ち越しに成功した。投げては、最後を締めた守護神・松井が今季22セーブ目。敗れたオリックスは、救援陣がリードを守りきれず、痛い逆転負けを喫した。

◆今季の楽天田中将大投手(32)は11試合に先発しているが、援護点が3点以上は3試合だけ。登板時に味方打線が打った本塁打は5月1日岡島、同8日茂木、6月12日島内の3本しかない。今日は打線の援護があるか。

◆オリ姫パワーだ! オリックス吉田正尚外野手(27)が愛娘の1歳の誕生日に、先制2点タイムリー&16号ソロを放った。 0-0の6回1死一、三塁。楽天田中将の3球目、外角低め147キロツーシームをレフト前にはじき返した。「しっかりとコースに逆らわずにスイングできました。チームでつないできたチャンスだったので、なんとか打ててよかったです!」。送球間に三塁まで進み一塁側ベンチに向かって喜びのサムアップポーズを決めた。 8回には16号ソロを左翼席にたたき込み、オリ姫も歓喜だ。「七夕は娘の誕生日。特別な日で、特別な思いがあります」。昨年7月7日の日本ハム戦では4号2ランを含む4打数4安打と大暴れ。2年連続で娘の誕生日にアーチを描き、祝福した。 愛娘の話題になると勝負師の顔も、クシャリと崩れる。「もう、1歳ですね。結婚して、子どもを授かって...。やっぱり、生活は変わりました。もう、自分だけではないので」。15日で28歳を迎える"正尚パパ"。守るべき家族ができ、さらに奮闘する。 日頃の癒やしは「帰る時間が遅いので、いつも寝ているんですけど、娘の寝顔を見ると、ホッとしますね」とナイターゲーム後の自宅にある。最近は「よく歩き回ってますよ、元気に。その姿を見て、勇気をもらえます」と成長ぶりに目を細める。七夕の夜、マッチョマンが格好いい姿を、オリ姫たちに見せつけた。【真柴健】 ? ※オリ姫=オリックスを応援する女性ファンのことを球団は「Bsオリ姫」と呼び、毎年夏に女性ファンをターゲットにした企画を開催している。

◆序盤は両チームともに無得点。楽天は3回まで毎回走者を出すも、決定打を奪えず。オリックスは楽天田中将の前に無安打無得点。 オリックスが6回、3点を先制した。1死一、三塁から吉田正の適時二塁打で2点を奪い、ジョーンズの適時打で3点目を追加。 楽天は4点を追う9回、浅村の適時打と島内の11号3ランで同点。岡島の7号ソロで勝ち越し。楽天が首位オリックスに連勝した。ブセニッツ今季初勝利、松井22セーブ。オリックス漆原2敗目。

◆楽天炭谷銀仁朗捕手が巨人からトレード移籍後、初スタメンで2安打を放った。 「8番捕手」でフル出場。田中将ら4投手をリードし、5回に中前打、7回に左前打を記録した。西武に入団した1年目に松坂と組んだ経験は、自分史に強烈に刻まれている。「その試合、1球も首を振らなかったんです。初めてバッテリーを組んで。高卒の小僧に。それで勝った。それくらいすごい投手でした。お疲れさまでしたと言いたい」と懐かしんだ。

◆オリックス吉田正尚外野手が、愛娘の1歳の誕生日に先制2点打&16号ソロを放った。6回1死一、三塁で楽天田中将から左中間を深々と破る先制二塁打。8回には16号ソロを左翼席にたたき込んだ。1年前の日本ハム戦では4号2ランを含む4打数4安打と大暴れし、ゆりかごポーズで長女誕生を明らかに。「七夕は娘の誕生日。特別な日で、特別な思いがあります」と2年連続で大活躍も、16号はダメ押し弾にならなかった。

◆オリックスが痛恨の逆転負けで、11カードぶりのカード負け越しを喫した。5-1と4点リードで送り込んだ張奕が2死から浅村に反撃の一打を浴び、続く島内に同点の11号3ランを打たれた。さらに、代わったばかりの4番手漆原が、岡島に決勝弾を浴びた。衝撃の5失点に、中嶋監督も「ちょっと、整理がつかないですね...」と天を仰いだ。 あと1アウトを取れていれば、最高のゲームだった。4回2死まで無安打無得点と抑え込まれた楽天田中将に6回、4安打を浴びせて3点を先制。6回をのぞき、走者を背負いながら7回無失点と粘りに粘った先発田嶋の力投に報いるように、吉田正が8回に16号ソロを放った。この5点目がダメ押しになるはずだった。だが2試合連続の9回の5失点が、攻守の奮闘を吹き飛ばした。「うーん。何かあんのかな、9回...」と監督もうめいた。 前日6日楽天戦の9回、3点を失った守護神の平野佳がこの日はベンチを外れていた。首脳陣は9回を、張奕に託した。リード時の9回登板と連投はプロ初だが、今の球威はライバルチームも目を見張る。その力に勝利を託したが、楽天打線を止められなかった。「みんなで積み上げてきたものが。田嶋の投球だったり。みんなでつないだ正尚のヒットだったり。苦しみながらも、やっと取った点数。そこを9回で吐き出してしまうという。これは何とか乗り越えていかないといけない」と監督。嘆いてばかりはいられない。 ロッテ、楽天とのゲーム差は2・5に。チームの今後を左右しかねない連敗。オリックスが前半戦最後の正念場を迎えた。【堀まどか】

◆楽天田中将大投手は6回3失点(自責2)で勝敗は付かなかった。 巨人からトレードで加入した炭谷と13年WBC以来のバッテリーを組み、5回まで単打1本に抑えたが6回、上位に3連打を許した。オリックス吉田正の2点二塁打は外角低めに制球された球だった。「うまく打たれましたね。調子がよかっただけに、結果が付いてこないことにフラストレーションがたまる」と話し、味方の逆転劇に胸をなで下ろした。 今季限りで引退を決意した西武松坂とは日米で時を共有した。プロに入団した07年、松坂が渡米。入れ違いとなったが、09年のWBCでチームメートになった。自身がメジャー挑戦した際は、同じニューヨーク拠点のメッツに在籍していた。「黒田さんと3人でお話ししたのはいい思い出ですね」。横浜高時代の甲子園での活躍はもちろんテレビで見ていた。「そこからずっと、僕たちの青春のど真ん中にいた選手」と敬意を表した。

◆オリックス・田嶋大樹投手(24)が、7回を5安打無失点と好投し、自己最多タイとなる6勝目の権利を手に、降板した。 「序盤は自分の力以上の力を出そうとして、制球が乱れてしまったところもありましたが、回を追うごとに自分の力感で投げることができていましたし、それがこういったいいピッチングにつながってくれてよかったです」 二回から四回まで先頭打者に出塁を許したが、粘りの投球で得点は与えず。尻上がりに状態を上げ、7回をゼロ封した。試合前の時点で田嶋は自己最長タイとなる3連勝中で、この日も白星となれば、自己最長の4連勝。6勝目も2018年のルーキーイヤー以来となる自己最多に並ぶ。

◆オリックスの吉田正が先制の2点二塁打を放った。六回1死一、三塁で、1ボール1ストライクから田中将のツーシームを左中間へはじき返した。打線が五回まで1安打に抑えられていただけに「沈むボールをしっかりとコースに逆らわずにスイングできた。チームでつないできたチャンスで何とか打てて良かった」とうなずいた。 これで5試合連続安打をマーク。打率リーグトップを争い、2年連続の首位打者獲得が期待される。オールスター戦にファン投票両リーグ最多得票で選ばれ、東京五輪日本代表にも選出されて充実したシーズンを送っている。

◆楽天が逆転勝ちした。1―5の九回に浅村の適時打と島内の3ラン、岡島のソロで一挙5点を奪った。八回を抑えたブセニッツが今季初勝利、松井が22セーブ目を挙げた。オリックスは九回に3番手の張奕が2死から一気に崩れた。

◆オリックスは九回に救援陣が打ち込まれ、4点差をひっくり返された。前日6日にも九回に5点を奪われて逆転負けしただけに、中嶋監督は「ちょっと整理がつかないですね。なんかあるのかな、九回」とぼうぜんとした。 九回の頭から3番手でマウンドに上がった張奕が4点を失い、救援した漆原も岡島に9号ソロを浴びた。中嶋監督は「今まで積み上げてきたものが崩れてしまうのは、何とか乗り越えないといけない。またどの投手を使うか考えていきたい」と渋い表情だった。(京セラ)

◆楽天の田中将は6回5安打3失点でリードを許して降板したが、味方が九回に4点差をひっくり返して黒星を免れた。「良かったなという感じ」とほっと息をついた。 五回2死まで無安打に抑えたが、0―0の六回1死から連打で一、三塁とされ、吉田正に2点二塁打、ジョーンズに適時打を浴び「調子が良かっただけに結果がついてこないことに自分自身にフラストレーションがたまる」ともどかしさを口にした。

◆楽天の岡島が九回、4点差を追い付いた直後に勝ち越しの7号ソロを放った。代わったばかりの漆原の初球を捉えて右越えに運び「とにかく雰囲気が良かったのでもう1点と思って打席に立った」とうなずいた。 この試合で規定打席に到達し、打率3割4分1厘でパ・リーグ2位に躍り出た。「別に気にしていない。いつも通りやっているだけ」と淡々と受け止めた。

◆楽天打線が九回2死から5点を奪って大逆転。田中将大投手(32)の6敗目を消すと同時に、首位・オリックスに連勝して2・5ゲーム差に迫った。 「調子が良かったのに結果が付いてこないところにフラストレーションがたまりますね」。田中将は五回2死まで無安打投球を続けながら、六回に4安打を浴びて3失点した。 今季限りでの現役引退が発表された西武・松坂については「横浜高校時代からずっと見てましたから、僕たちの青春時代のど真ん中にいた選手。『ついに、そういう時が来たのか』という思い」としんみり。自身がプロ入りした2007年に憧れのヒーローは海を渡ったが、09年WBCでチームメートとなり、ヤンキースに移籍した14年にはメッツ戦で再会。「グラウンド上で黒田(博樹)さんと3人一緒に話をしたのが思い出ですね」と回顧していた。(東山貴実)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
403110 0.563
(↓0.008)
-
(-)
62340
(+5)
298
(+6)
77
(+1)
24
(-)
0.255
(↓0.001)
3.430
(↓0.03)
2
(-)
ロッテ
363211 0.529
(↑0.007)
2.5
(↑1)
64369
(+4)
328
(+1)
77
(+1)
69
(-)
0.253
(↑0.001)
3.900
(↑0.03)
3
(-)
楽天
383410 0.528
(↑0.007)
2.5
(↑1)
61317
(+6)
306
(+5)
63
(+2)
29
(-)
0.246
(↑0.001
3.570
(↑0.01)
4
(-)
ソフトバンク
343414 0.500
(↓0.007)
4.5
(-)
61331
(+1)
278
(+4)
73
(-)
51
(-)
0.248
(↓0.002)
3.260
(↓0.01)
5
(-)
西武
313614 0.463
(↓0.007)
7
(-)
62298
(+1)
335
(+2)
65
(-)
61
(+3)
0.245
(-)
3.970
(↑0.02)
6
(-)
日本ハム
28418 0.406
(↑0.009)
11
(↑1)
66232
(+2)
310
(+1)
43
(-)
38
(-)
0.229
(↑0.001)
3.680
(↑0.03)