オリックス(★2対7☆)楽天 =リーグ戦12回戦(2021.07.06)・京セラドーム大阪=
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楽天
10100000571112
ORIX
2000000002310
勝利投手:則本 昂大(7勝3敗0S)
敗戦投手:平野 佳寿(0勝3敗11S)

本塁打
【楽天】浅村 栄斗(8号・3回表ソロ),ディクソン(4号・9回表ソロ)

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◆楽天は1点を追う3回表、浅村のソロで同点とする。そのまま迎えた9回には、ディクソンのソロと辰己の適時打などで5点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、先発・則本昂が8回2失点の力投で今季7勝目。敗れたオリックスは、打線が2回以降1安打と振るわず、救援陣も9回に崩れた。

◆楽天は初回4番岡島の右翼適時二塁打で先制。オリックスはその裏、安達の逆転2点適時打。3回、楽天は浅村の8号ソロで同点。 オリックス先発の本田は5回5安打2失点で今季初登板初先発を終えた。4~6回は両チーム得点ならず、試合は終盤へ。 楽天は9回にディクソンが4号決勝ソロを放ち連敗を5で止めた。則本昂が7勝。オリックスの連勝は5で止まり平野佳が3敗目。

◆楽天 巨人からトレードで加入した炭谷銀仁朗捕手(33)が新天地で初出場した。 5点勝ち越した直後の9回裏にマスクをかぶった。守護神松井裕樹投手(25)をリードしてオリックスの中軸をぴしゃり。杉本、T-岡田の連続空振り三振で締めた。「(松井)裕樹はジャパンでも捕ったことがありましたし、初めてではなかったので。あれだけ味方が点を取ってくれたので、楽な気持ちで入れました。ホッとしました」と話した。

◆オリックスは同点の9回に守護神の平野佳が、楽天ディクソンに痛恨の1発を許した。 打線も2回以降得点できず、連勝は5で止まったが、中嶋監督は今季初登板初先発した本田を「自分で立ててきた課題をある程度はできていた。明確な課題は見える。そこをやっていかないといけない」と、5回2失点の投球を評価した。 ▽オリックス本田(今季初登板初先発で5回2失点。最速は155キロ)「スライダーでカウントが取れていたり、真っすぐも低めに投げ切ったときは抑えることができた。次につながる収穫だと思います」

◆ラスト1球に気持ちを乗せた。同点の8回2死、楽天則本昂投手は100球目で今季最速の157キロを投げ込んだ。 「しっかり抑えて帰って、9回に勝ち越してくれると信じて投げました。ここを勝っていかないと上は目指せない」。剛球が9回5得点のビッグイニングを呼び、連敗を5で止めた。 当初登板予定だった2日のロッテ戦が雨天中止。スライドせずに"首位たたき"に回った。オリックスとは相性がよく、4月28日の対戦も8回2安打無失点に抑えていた。「どちらかと言えば早打ちのイメージ。逆手に取って入り球の配球ができた」と、完投した前回ソフトバンク戦に続いて1度も先頭打者を出さなかった。 開始早々に宗に死球を与えたところから2失点した。渾身(こんしん)の157キロは、申し訳なさとのせめぎ合いの中、勝負に徹して宗の内角を攻めきった結果。続投もできたが「うちには絶対的なクローザーがいるので、任せれば間違いない。いい継投ができたと思います」と松井にバトンタッチ。味方打線を信じ、ブルペン陣を信じて降りた右腕に7勝目が付き、チームは2位ロッテとゲーム差なしの3位に浮上した。 ▽楽天石井GM兼監督(連敗が5で止まり)「自分たちの野球をいかにできるかという意味で、失点を少なくして得点で上回るってところで言えば、今日はしっかりと自分たちの野球ができたんじゃないかな」

◆オリックスは同点の9回に平野佳寿投手(37)が楽天ディクソンに痛恨の1発を許し、連勝は5で止まった。 守護神は「準備の仕方も含めて、万全の状態でいかないといけなかった」と頭をかいた。高山投手コーチは「6月以降の登板(16試合)が多くなってしまった。間隔も考えて、本人に頑張ってもらうしかない」と話し、首脳陣の信頼は揺るがない。

◆オールスターでもキラリと輝く。オリックス吉田正尚外野手がアンダーアーマー社と協力し、球宴限定で「七夕バット」を使用することが明らかになった。 星空が描かれているデザインで、宇宙空間をイメージ。「七夕は自分の娘の誕生日。(今年の球宴は)仙台でもありますし、(東日本の)震災からも10年。特別な日で、特別な思いがあります」と限定バットで放物線を描く心意気だ。 "オリ姫"に白星を運ぶ。昨年7月7日の日本ハム戦(京セラドーム大阪)では、4号2ランを含む4打数4安打の固め打ち。ダイヤモンドを回ると、ベンチ前で「ゆりかごポーズ」で喜んだ。試合後には「七夕に第1子の女の子が誕生しました。『オリ姫』が力をくれた」と笑顔を見せていた。 この日は初回に内野安打を放ち、18年から4年連続100安打をマーク。正尚パパが打ちまくる。

◆引き分け目前から畳み掛けた。楽天ブランドン・ディクソン内野手(29)が、オリックス12回戦(京セラドーム大阪)で同点の9回、決勝の4号ソロを放った。 5階席まで届く特大アーチを皮切りに、打線が奮起。一挙5点を奪って首位オリックスとの3連戦に先勝。チームの連敗は5で止まり、8回2失点と力投した則本昂大投手(30)に7勝目をつけた。打ち上げた瞬間に確信した。ディクソンは、9回から登板したオリックス平野のフォークが浮いたのを逃さなかった。左中間5階席まで飛んだ打球を見届けながらゆっくりとダイヤモンドを回る。「浮いた球を待っていた。感触は非常によかったよ。何とか勝ちがほしい場面で、チームを勢いづける一打になったと思う」。値千金の1発が呼び水となり、4回以降2安打に沈黙していた打線が息を吹き返した。 1日に約1カ月ぶりの1軍昇格を果たしてから、早くも2本目の本塁打。日本の投手にうまく対応できず、5月30日に登録を抹消されていた。「ファームでいろんなことを試した。特にインサイドアウトとボールをしっかり上からたたくこと。自分のやるべきことにフォーカスすれば結果は付いてくるもの」。長かった襟足をばっさり切り、心機一転、勝負に戻った。 4試合連続で6番で起用した石井GM兼監督は「少しずつ状態が上がってきたのでスタメンで使ってるんですけど、本人もいい結果が出てくるのが一番の特効薬」と喜んだ。ただディクソンの上位は、少しテコ入れした。前日までの2番から5番打者の打順を1つずつ繰り上げた。これがまた奏功した。 5連敗中はいずれも追う展開に悩まされた。初回にはプロ10年目で初めて4番に座った岡島が、右越えのフェンス直撃二塁打で先制に成功。楽天では初めて2番に入った浅村は「甘い球を狙っていった」という8号ソロと適時三塁打で2打点を挙げた。 チームの連敗は5で、対オリックスの連敗は3で止まった。指揮官は「自分たちの野球をいかにできるかという意味では、失点を少なくして得点で上回るっていうところで言えば、今日はしっかりと自分たちの野球ができたんじゃないかなと思います」。"らしさ"を取り戻した打線はいい流れのまま、田中将が先発する7日に臨む。【鎌田良美】

◆オリックスの安達が0―1の一回2死満塁で右前へ2点適時打を放った。追い込まれた後の3球目、則本昂の高めの直球にうまく反応した。「T(―岡田)も四球でつないでくれていたし、満塁のチャンスだったので、何とかバットに当たってくれて良かった。タイムリーになってくれて良かった」と胸を張った。 潰瘍性大腸炎を抱えながらも、ベテランとしてチームを支える。今季は2年目の紅林に遊撃を譲り、二塁での出場機会が多い。「チーム事情で、しょうがないこと。いずれはくることだと思っていて、いつでも準備はしていた」と話し、慣れない二塁守備に奮闘している。

◆楽天が逆転で連敗を5で止め3位に浮上した。2―2の九回にディクソンのソロ、辰己の適時打、浅村の適時三塁打、岡島の2点二塁打で5点を勝ち越した。則本昂が8回3安打2失点で7勝目。オリックスは九回に平野佳が崩れた。オリックスは連勝が5で止まった。

◆オリックスの本田は先発で今季初登板し、5回5安打2失点と踏ん張った。勝利はならなかったが「スライダーでしっかりとカウントが取れて、直球を低めに投げ切って抑えることができたのは次につながる収穫」と受け止めた。 一回2死で四球を与え、続く岡島に適時二塁打を浴びて先制され「無駄な四球や高めに浮いて打たれたところは反省」と振り返ったが、150キロ台の直球を軸にスライダーやチェンジアップを効果的に織り交ぜて粘った。中嶋監督は「課題はある程度できてその点は非常に良かった」と評価した。

◆楽天の浅村が西武時代の2016年以来となる2番打者で先発し、1―2の三回に同点の8号ソロを放った。本田の甘く入ったスライダーを引きつけて軽々と左中間へ運び「甘い球を狙っていった」とうなずいた。4―2の九回2死三塁でも右中間へ適時三塁打を放ち、チームの3位浮上に貢献した。 開幕から4月28日まで4番を任され、同30日から島内と入れ替わる形で3番を担ってきたが、貧打解消に向けて打線の組み替えへ動いた首脳陣の期待に応えた。東京五輪の日本代表でも勝負強さを期待され「徐々に良くなってはきている」とエンジンがかかってきた。

◆楽天のディクソンが勝ち越しの4号ソロでチームの連敗を5で止める立役者となった。2―2の九回に先頭打者で抑えの平野の浮いたフォークボールを左中間スタンドへ運んだ。この回5点の攻撃につなげ「チームに勢いをもたらせたのは非常に良かった」とうなずいた。 打撃不振で2軍落ちを経験したが、1日に再昇格してから2本塁打と振れている。「ファームでやってきたことが身になって結果に表れている」と手応えを語った。

◆〝隠れ首位打者〟の新4番がチームの連敗を5で止めた。楽天・岡島豪郎外野手(31)がプロ10年目で初の4番に座り、先制打を含む3安打3打点を挙げた。 「チームが勝てるように、まずは走者をかえせたのが良かった」。一回2死一塁で本田の151キロの直球を捉え、右翼フェンス直撃の適時二塁打。三回には中前打、そして5-2の九回2死二、三塁で左中間越え2点二塁打と広角に打ち分けた。 5日のロッテ戦で1番だった小深田を7番に下げることで、前日の2-5番を一つずつ繰り上げた打順の組み替えが奏功。石井監督は「〝案ずるより産むが易し〟の言葉を胸に戦っています」と話した。 岡島は2019年に左肩と右肘の手術を受けて1軍出場なし。今季も開幕を2軍で迎えたが、これで規定打席には1打席足りないものの、打率・339。7日にも規定に到達し、6日終了時点で・340のオリックス・吉田正を抜いて首位打者に躍り出る可能性が出てきた。(東山貴実)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
403010 0.571
(↓0.009)
-
(-)
63335
(+2)
292
(+7)
76
(-)
24
(-)
0.256
(↓0.002)
3.400
(↓0.05)
2
(-)
ロッテ
353211 0.522
(↑0.007)
3.5
(↑1)
65365
(+11)
327
(+3)
76
(+1)
69
(-)
0.252
(↑0.001)
3.930
(↑0.02)
3
(1↑)
楽天
373410 0.521
(↑0.007)
3.5
(↑1)
62311
(+7)
301
(+2)
61
(+2)
29
(+1)
0.245
(↑0.001
3.580
(↑0.02)
4
(2↓)
ソフトバンク
343314 0.507
(↓0.008)
4.5
(-)
62330
(+3)
274
(+11)
73
(-)
51
(-)
0.250
(-)
3.250
(↓0.11)
5
(-)
西武
313514 0.470
(↓0.007)
7
(-)
63297
(+3)
333
(+4)
65
(-)
58
(+1)
0.245
(↑0.001)
3.990
(-)
6
(-)
日本ハム
27418 0.397
(↑0.009)
12
(↑1)
67230
(+4)
309
(+3)
43
(+2)
38
(-)
0.228
(↑0.001)
3.710
(↑0.03)