広島(★2対4☆)DeNA =リーグ戦12回戦(2021.07.06)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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DeNA
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広島
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勝利投手:シャッケルフォード(1勝0敗1S)
(セーブ:三嶋 一輝(1勝3敗15S))
敗戦投手:フランスア(0勝1敗0S)

本塁打
【DeNA】オースティン(18号・4回表2ラン),佐野 恵太(7号・8回表2ラン)

  DAZN
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◆DeNAは2点を追う4回表、オースティンの2ランで同点とする。そのまま迎えた8回には、2死二塁から佐野の2ランが飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、3番手・シャッケルフォードが来日初勝利。敗れた広島は先発・大瀬良が好投するも、打線が4回以降1安打と沈黙した。

◆米国代表に選出されたDeNAタイラー・オースティン外野手(29)が、同点の18号2ランを放った。 2点を追う4回2死一塁、広島先発大瀬良の外角高めを捉えセンターバックスクリーン右へ運んだ。試合を振出に戻す1発に「良い感触で捉えることができました! 打球が低かったのでスタンドまで届くかわからなかったですが、本塁打になり良かったです」と喜んだ。

◆DeNA佐野恵太外野手が、7号勝ち越し2ランを放った。 同点の8回2死二塁、広島2番手フランスアの高め直球を右翼席へ。6月20日広島戦以来となる1発が、貴重な勝ち越し弾に。「高めのボールに対して、自分のスイングで上からたたくことできました。ピッチャーが粘り強く投げていたので、何とかランナーをかえすんだと強い気持ちで打席に向かいました。最高の結果になり良かったです」と喜んだ。

◆先発は広島大瀬良、DeNA坂本。広島は3回、小園の右中間への適時三塁打で2点を先取。DeNAは3回まで無安打無得点。 DeNAは4回、2死一塁からオースティンが中越えの18号2ランを放ち、同点に追いついた。広島は4回から6回まで無得点。 DeNAは8回、佐野の7号2ランで勝ち越しを決め2連勝。DeNAはシャッケルフォードが来日初勝利。フランスアが1敗目。

◆東京オリンピック(五輪)米国代表に選出されたDeNAタイラー・オースティン外野手が、同点の18号2ランを放った。 2点を追う4回2死一塁、広島先発大瀬良の外角高めをバックスクリーン右へ。5試合ぶりとなる1発に「良い感触で捉えることができました!」と喜んだ。三浦監督も「相手投手もよかったですから。失投を見逃さず、チームに勢いをつけてくれ」と好投手打ちを評価した。 ? ▽DeNAシャッケルフォード(1回無失点で来日初勝利)「自分の勝利に関してはチームの努力で勝ち取ったので、次の試合も頑張っていきたいと思います」

◆広島大瀬良大地投手(30)は7回2失点の好投も勝ち星付かず、自己ワーストの先発7試合連続未勝利となった。 立ち上がりからDeNA打線を力で押し込んだ。2点リードの4回。2死から安打を許し、オースティンは2球で追い込んだ。だが、高めに釣り球に選んだ3球目がやや低くなった。「映像を見ても思ったよりも手が伸びるところだった。本塁打になるところに投げてしまった」。唯一ともいえる失投が、同点弾となった。 4月9日巨人戦の2勝目を最後に白星から遠ざかる。右ふくらはぎ痛などの影響もあり、精彩を欠く。前回6月29日巨人戦は3回6失点降板。帽子のつばの裏には離脱中の会沢の背番号「27」を記し、思いを背負う。この日はプレートを踏む位置を一塁側から中央付近に変え、セットポジションの形も変えた。「しんどいという思いはありましたけど、立場的にそういう姿を見せるわけにはいかない」。投球内容は上向いた。あとは結果だけだ。

◆末広がり弾!! DeNA佐野が、決勝7号2ランを放ち、前半戦最後となる9連戦の初戦に競り勝った。同点の8回2死二塁、広島フランスアの内角高めを右翼席へ。「最高の結果になり良かったです」と喜んだ。 膠着(こうちゃく)状態を打ち破る1発に、珍しい動きを繰り出した。お笑いコンビ「すゑひろがりず」の鼓を打つパフォーマンスを披露。「すゑひろがりず」はチームの交流戦応援隊長として5月25日にハマスタに来場していた。佐野は「交流戦の時に来ていただいて、そこからいい戦いができてますし、その勢いをこれからも持っていけるようにと、すゑひろがりずさんのパフォーマンスをやってます」と笑顔。ここ最近"採用"している理由を説明した。チームが復調し交流戦3位となり、6月は初の月間勝ち越し。和装のお笑いコンビがもたらしたいい流れを引き継ぐ。 打率は3割を超えるが、この日まで得点圏では2割5分と苦しんでいた。ここ一番で勝負強さを発揮した頼れるキャプテン。「これから五輪中断までに、どれだけ勝利を重ねられるかが後半戦に向けて大事。1試合でもチームを助けられるように頑張りた」。勝負どころで存在感を見せて「末広がり」の勝ち運をもたらしていく。【鈴木正章】

◆広島は勝ちパターンが確立できてない終盤8回、復帰4試合目のフランスア投手(27)が佐野に決勝2ランを被弾した。 先発大瀬良が4回に2点のリードを追いつかれると、終盤は中継ぎ勝負。開幕からセットアッパーを務めた塹江を欠くチームは経験ある左腕を投入するも、1発に散った。佐々岡真司監督(53)は「昨年もそう。入りが課題。ずっと言っている」と先頭打者の代打牧に許した安打を悔いた。 ◆ベンチ外 広島朝山東洋打撃コーチ(44)がワクチン接種による副反応が見られたため、DeNA12回戦(マツダスタジアム)でベンチ外となった。

◆広島3年目の小園海斗内野手(21)が勝負強さを発揮し、自己最多となる17打点目を記録した。DeNA戦で20試合連続で「3番遊撃」で先発出場。両軍無得点の3回に、無死一、二塁から右中間へ先制の2点三塁打を記録した。昨季苦しみを味わった若手のホープが、不動のレギュラー定着へ、確実な成長曲線を描き続けている。「3番」にどっしりと構える小園が、貫禄の一打を放った。両軍無得点の3回、菊池涼、野間が連打でつなぎ、無死一、二塁で迎えた第2打席。カウント2-1からの4球目だ。DeNA先発左腕の坂本の甘く入った変化球を振り抜いた。打球はきれいな放物線を描いて右中間を破り、小園は悠々と三塁に到達した。 「真っすぐのタイミングでいきましたが、スライダーを狙うことを頭には入れておいて、しっかりと浮いてきた球を打つイメージでやっていました」 今季は左腕を攻略している。対右腕の打率3割1分8厘に対し、対左腕は打率3割3分3厘と数字を残している。「絶対みんな苦手だと思うし、嫌なイメージがありますけど、狙い球を絞る、割り切ることが大事。(投手の)自信のあるボールで抑えられたなとか、球の曲がり幅がわかってきている。自分で整理しながらやってます」。実戦を重ねて養った冷静な分析力が結果につながっている。 2試合連続打点で今季17打点目を記録し、ルーキーイヤーの16打点を上回る自己最多打点を更新した。「少ないんですけど、3番はチャンスで打席が回ってくるので、今日みたいに返すことができればいいです」。58試合に出場した1年目より13試合少ない45試合目で、安打数、得点数、塁打数、四球を早くも全て上回った。1年目に4発放った本塁打は、今季0本。しかし小園は「全く狙っていない。ずっと3割を残せたらいいと思ってやっているので」と気に留めなかった。 打撃不振などに苦しみ、わずか3試合の出場に終わった2年目の悔しさを胸に秘め、今季は獅子奮迅の働きをみせている。「1日1日が大事なので、チームの勝利に貢献できるように。今日もチャンスで打てたのでそれを続けられるように、3割を切らないように頑張ります」。21歳の若武者が、苦しいチーム状況の中で、輝きを放ち続ける。【古財稜明】

◆DeNAが逆転勝ちした。0―2の四回にオースティンの18号2ランで追い付き、八回は佐野の7号2ランで勝ち越した。3番手のシャッケルフォードが来日初勝利を挙げ、三嶋が15セーブ目。広島は一発攻勢に沈んだ。

◆広島は2死からの2本塁打に泣き、逆転負けを喫した。 2―0の四回に大瀬良がオースティンに同点弾を許し、八回はフランスアが佐野に高めの速球を捉えられ、勝ち越し2ランを浴びた。佐々岡監督は「八回がね。バッテリーでお互いにどういう意図で高めに要求したのか、どういうことを思って高めに投げているのかを話し合ってほしい」と猛省を促した。

◆広島の小園が0―0の三回に先制打を放ち、2試合連続の打点をマークした。連打による無死一、二塁の好機で、坂本の甘く入ったカットボールを逃さなかった。右中間を破る2点三塁打とし「チャンスだったのでつなぐ気持ちでいった。いいポイントでしっかり捉えることができた」と満足そうに話した。 通算2本目の三塁打で今季17打点目を挙げ、1年目の16打点を上回る自己最多を更新。遊撃のレギュラーを固めつつある左打者は「出させてもらっているので、期待に応えられるように。3番はチャンスで回ってくるので、今日みたいにかえすことができればいい」と一層の活躍を期した。

◆広島の大瀬良は7回を3安打2失点と好投したが、4月9日以来の3勝目に届かなかった。2点を先制してもらった直後の四回は2死一塁からオースティンを2球で追い込みながら高めへのつり球を投げきれず、中越えに同点2ランを運ばれた。「ボール球で良かったとは思うけど、思ったよりも手が伸びる所だった」と肩を落とした。 七回2死一、二塁では大和を右飛に打ち取り、粘って106球を投げた。前半戦最後となる次回登板に向け、エースは「反省する部分を探したらきりはないけど、今日よりもいい内容、いい結果を求めて、チームのためにやりたいと思う」と前を向いた。

◆広島の朝山打撃コーチがベンチに入らず、欠場した。佐々岡監督は「(新型コロナウイルス)ワクチンの副反応が見られたので」と説明した。

◆広島は2─0の四回にオースティン、八回に佐野にそれぞれ2ランを浴び、9連戦の1戦目を落とした。佐々岡監督の主な一問一答は以下の通り。 ──大瀬良は7回2失点と好投した 「立ち上がりを見てね、投げ方もね、いい立ち上がりをしていた。それだけに八回(に投入した2番・フランスアが浴びた佐野の2ラン)がね。2死からだった。(佐野に対し)バッテリーでお互いどういう意図で高めに要求したのか、どういう意図をもって高めに投げているのかを話し合ってほしい」 ──八回にフランスアが佐野に決勝2ランを浴びた 「去年もそう。入りが課題。ずっと言っている。(いい球が)投げれていない。ブルペンからしっかり投げるなど(対策が必要)」 ──磯村を「8番・一塁」で先発起用 「いろんな話があり、前回バッティングがよかった。打を期待した中での起用」

◆東京五輪米国代表に選出されたオースティンが0―2の四回、同点の18号2ランを放ち「いい感触。打球が低かったのでスタンドまで届くかわからなかったが、本塁打になり良かった」と会心の笑みを浮かべた。好投を続けていた大瀬良からの貴重な一発。五輪では侍ジャパンの脅威となりそうだが、三浦監督は頼もしげに目を細め「失投を見逃さず、チームも勢いづいた。非常に大きかった」と主砲をたたえた。

◆主将の一振りで試合を決めた。DeNA・佐野恵太外野手(26)は2―2の八回、右翼席へ文句なしの一発。10試合ぶりの本塁打となる決勝の7号2ランをたたきこんだ。 「すごくいい感触。打った瞬間入ると思った」 前日5日には、監督選抜でオールスター戦出場が決まった。ダイエーなどで活躍した叔父、佐々木誠氏と同じプロ5年目で初の栄誉。値千金の〝御礼弾〟に拳を握った。 昨季は首位打者(打率・328)に輝いたが、今季は試合前の時点で得点圏打率・250(昨季は・315)、27打点。勝負強さに課題を残し「本当に情けない。いいところで全く打てず、周りに助けてもらってばかりだった」とチーム低迷の責任を負っていた。 8回、2点本塁打を放つDeNA・佐野恵太=マツダスタジアム(撮影・門井聡) この日は終盤の好機で殊勲打を放ち、打率を・321に上げてリーグ2位に浮上。「これからは今日みたいにチームを助けられる打撃をしたい」と巻き返しを誓った。 今季初の5連勝を飾った6月末。連勝中は同じ人が務める試合前の声出し担当が佐野だった。「後半戦で巻き返すとか言っていられるゲーム差じゃない。それまでに、どれだけ勝利を積み重ねられるかが大事」と呼び掛けたが、既に思いが一致していることを全員の目を見て確信したという。 3、4月で借金15と大不振だったチームは着実に上昇を見せており、前半戦最後の9連戦を白星発進。「もっともっと上の順位を追いかけていく。このまま連勝していきたい」と佐野。ムードメーカーが元気を取り戻せば、DeNAはさらに波に乗る。(浜浦日向) ★佐野も小鼓お気に入り 佐野は適時打などを放った際、小鼓をたたくポーズを披露する。球団最高に並ぶ3位に躍進した今季のセ・パ交流戦で応援隊長を務めたお笑いコンビ、すゑひろがりずのネタがモチーフで「(球場に)来ていただいて、そこからいい戦いができている。その勢いを持っていけるように」。ちなみに、すゑひろがりずのツッコミ担当・南條庄助は本紙でアルバイトをしていた経歴がある。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
45283 0.616
(↑0.005)
-
(-)
67319
(+5)
268
(+1)
74
(+1)
66
(+1)
0.255
(-)
3.220
(↑0.03)
2
(-)
巨人
402810 0.588
(↓0.009)
2.5
(↓1)
65331
(+2)
273
(+3)
102
(-)
48
(+1)
0.255
(-)
3.360
(↑0.01)
3
(-)
ヤクルト
38309 0.559
(↓0.008)
4.5
(↓1)
66326
(+1)
304
(+5)
76
(-)
48
(-)
0.254
(↓0.001)
3.750
(↓0.01)
4
(-)
中日
293811 0.433
(↑0.009)
13
(-)
65228
(+3)
266
(+2)
43
(-)
39
(-)
0.238
(↑0.001)
3.290
(↑0.03)
5
(-)
DeNA
29409 0.420
(↑0.008)
14
(-)
65315
(+4)
372
(+2)
78
(+2)
15
(-)
0.260
(↓0.002)
4.610
(↑0.04)
6
(-)
広島
25419 0.379
(↓0.006)
16.5
(↓1)
68266
(+2)
334
(+4)
50
(-)
35
(-)
0.258
(↓0.001)
4.030
(-)