中日(3対3)ヤクルト =リーグ戦14回戦(2021.07.04)・バンテリンドーム=
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ヤクルト
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中日
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勝利投手:-
敗戦投手:-

本塁打
【中日】三ツ俣 大樹(1号・6回裏ソロ),ビシエド(13号・8回裏2ラン)

  DAZN
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◆ヤクルトは初回、村上の適時打で1点を先制すると、続く2回表にも塩見が適時打を放ち、追加点を挙げる。対する中日は1-3で迎えた8回に、ビシエドの2ランが飛び出し、試合を振り出しに戻した。続く9回の攻防は両軍無得点に終わり、試合は規定により引き分けに終わった。

◆中日が打順を大幅に変えた。今季不動の1番を務めてきた大島洋平外野手(35)を19年8月20日巨人戦以来の3番に起用。代わって1番にはロッテから途中移籍してきた加藤翔平外野手(30)を初起用した。 また3番で主に起用してきた高橋周を7番に降格させた。中日は3日のヤクルト戦に1-5で敗れ、今季最長の5連敗、最多借金「10」を背負ったばかり。

◆ヤクルトは初回に村上の中前適時打で1点を先制し、2回にも1点を追加した。ヤクルト先発石川は3回2安打無失点と好投。 先発のヤクルト石川、中日勝野はともに5回で降板。中日は6回、三ツ俣の1号ソロで1点を返した。1点差のまま終盤に突入。 ヤクルトは7回にオスナの適時打で1点を追加。中日は8回にビシエドの13号2ランで同点にした。中日は11度目の引き分け。

◆合わせて77歳のヤクルトの“喜寿”バッテリーが試合を作った。36歳嶋基宏捕手が今季初のスタメンマスク。41歳石川雅規投手とのコンビで、中日打線に立ち向かった。 常に冷静なプレーで、石川が降板する5回まで無失点。高津臣吾監督は「見習うところというか、いろいろ見ながらのピッチング、リードというところはなかなかできるものじゃない。いろんな味が出て、いいバッテリーだった」と称賛した。 嶋は2安打とバットでも期待に応え、走者だった2回2死一、二塁では、塩見の左前打で一気に二塁からヘッドスライディングで本塁生還。6回2死一塁を脱した際にはガッツポーズで喜びを表現した。指揮官は「ここまであまりチャンスがない中しっかり準備してくれたし、さすがに今日は緊張していたようだが、打つ方でもよく頑張った」。終盤に追いつかれて白星こそ逃したものの、ベテランの仕事ぶりをねぎらった。

◆中日は引き分けに持ち込み、自力優勝消滅の危機を回避した。 2点を追う8回、2年ぶりに3番で先発出場の大島が中前打で出塁すると、ビシエドが13号同点2ラン。9回は守護神R・マルティネスが無失点で締めた。与田監督は「さすが4番。打順を変えて何かいいきっかけに、少しずつ上向くようになって欲しい」と安堵(あんど)の表情。6日から前半戦最後の正念場、9連戦に臨む。

◆今季最悪の5連敗中と苦しむ中日が打線を大幅に入れ替えた。 前日の試合まで今季76試合中、74試合で1番を務めてきた中堅・大島が2019年8月20日の巨人戦(ナゴヤドーム)以来となる3番で起用され、代わって加藤翔が「1番・左翼」に抜てきされた。加藤翔の1番はロッテ時代の昨年9月16日の西武戦(メットライフ)以来。 福留は「5番・右翼」で6月13日の西武戦(同)以来、14試合ぶりにスタメン復帰。開幕から3番、5番と中軸を任されてきた高橋周は「7番・三塁」で出場する。また、6月22日に1軍に昇格し、ここまで5試合で打率・444(9打数4安打)、3打点と結果を残している郡司が「8番・捕手」で出場。連敗ストップに向け、首脳陣が手を打った。

◆ヤクルトが一回、2死二塁から村上の中前適時打で先制した。中日の先発・勝野のフォークを捉え、「先制のチャンスだったので大振りせずコンパクトに打つことを心掛けて打席に入りました。先制することが出来て良かったです」とコメントを寄せた。

◆ヤクルトが2点差を追いつかれ、中日と引き分けた。3-1の八回、4番手の清水が大島に中前打を許すと、ビシエドに右越え13号2ランを浴び、同点に追いつかれた。 ヤクルト先発・石川雅規=バンテリンドームナゴヤ(撮影・甘利慈) ヤクルトは一回、2死二塁から村上の中前適時打で先制。二回には塩見の適時打で1点を追加した。先発の石川は5回3安打無失点と好投。2番手の星が中日の三ツ俣にソロ本塁打を浴びたが、直後の七回にオスナの適時打で1点を追加。チームは13安打を放ちながら、勝利を手にできなかった。

◆中日のダヤン・ビシエド内野手(32)が1―3の八回無死一塁の場面で右翼へ同点の13号2ランを放って試合を振り出しに戻し、引き分けに持ち込んだ。 「いい感触だったし、打った瞬間、ホームランだと思ったよ」 五回までベテラン左腕・石川の前に打線は3安打で無得点。六回以降は継投策を繰り出され、七回までに三ツ俣の右翼へのソロで1点を奪っただけだった。だが八回は昨季の最優秀中継ぎ右腕・清水から先頭の大島が中前打で出塁し、4番に打席が巡った。意地を込めるように振り抜いたのは1ボールから外角真ん中に投じられた144キロ直球。会心の当たりは弾丸ライナーで右翼席に飛び込み、悠然とダイヤモンドを一周した。 この一発で6月29日のDeNA戦(神宮)から5試合連続打点となった。5連敗と苦しみ、首脳陣が1番・加藤翔、3番・大島、7番・高橋周と並びを大幅に入れ替えたなかで、4番のイスは不動。頼もしい打撃で黒星の積み重ねはひとまず、阻止した。

◆ヤクルトは快勝ムードから追い付かれた。5回無失点の石川をわずか67球で交代させると、六回は2番手の星が先頭の三ツ俣に7年ぶりの本塁打を浴びた。八回には清水がビシエドに2ランを打たれ、高津監督は「いい形で先制したし、勝ち切らないといけないゲーム。僕の作戦を含めて反省」と首をひねった。 一、二回と1点ずつ重ね、四回は1死二塁で塩見が右中間に二塁打を放った。だが、二塁走者の嶋が打球判断を誤って三塁止まり。中日の8安打を上回る13安打を打ちながら3点に終わるなど、詰めの甘さから同一カード3連戦3連勝を逃した。

◆ヤクルトは終盤までリードを守ったが、八回に同点とされ引き分けた。先発の石川雅規投手(41)は5回3安打無失点の好投を見せたが4勝目はならなかった。打線も13安打を放ったが、3得点止まりだった。高津臣吾監督(52)の主な一問一答は以下の通り ――逃げ切りたい試合だった 「いい形で先制して試合をリードして終盤までいったので勝ち切らなきゃいけない試合だったかなと思います。あと1点、あと2点取れていたらという感じですね。作戦も含めて、ちょっと反省するところはあるかなと思います」 ――石川は5回で交代 「いろんなことをやって何とか抑えていましたけど、いつもよりはよくなかったかなという感じはします。でも嶋と組んでいろんなことをしながらよく頑張ったんじゃないかと思います」 ――5回を無失点 「試合を作ったんだから、あまり文句は言えないですよね」 ――清水が八回にビシエドに同点2ランを被弾 「あそこで内角を要求して、逆球は4番には通用しないですね。さすがにそれは許してくれないと思います」

◆中日の三ツ俣が7年ぶりの本塁打を放った。六回に先頭打者で打席に入ると、高めの直球を流し打ち。広い本拠地の右翼席に放り込み「打った感触は良かったので『スタンドまで届けー』と思いながら走った。久しぶりなのでうれしい」と笑顔を見せた。 内野守備に定評があるが、昨季は1軍で出場した8試合のうち6度が代打起用。「守備からいきたい」と戸惑いもあったが「打撃の向上が課題」と認めてバットを振り込んできた。出番の多い今季は既に自己最多の21安打を記録し、バットでも存在感を発揮している。

◆ヤクルトは終盤に追いつかれて引き分け。4連勝はならなかったが、5戦負けなしで2011年以来、10年ぶりとなる前半戦の勝ち越しを決めた。高津臣吾監督(52)は「あと1点、2点取れていたらという感じです。僕の作戦も含めて、反省するところはあるかなと思います」と13安打3得点の攻撃を悔やんだ。 試合を優位に進めたが、追加点を取れなかった。一回に村上の中前適時打で先制し、二回にも塩見の左前適時打で加点した。四回1死二塁では塩見が右中間へ二塁打したが、二走・嶋がタッチアップ体勢に入っていたため生還できず、無得点。九回1死一、二塁の好機は村上が遊ゴロ併殺に倒れた。 先発の石川は5回3安打無失点と好投した。八回に4番手の清水がビシエドに同点2ランを被弾したが、5試合連続で3失点以内。チーム防御率は昨年の4・61から3・74まで改善している。 前半戦は8試合を残して貯金9とし、勝ち越しターンが決まった。「勝ち切らなきゃいけない試合だった」と高津監督。6日からは阪神、広島との神宮6連戦。東京五輪期間中に資材置き場になるため、しばらく離れる本拠地で貯金を積み重ねる。(横山尚杜)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
44283 0.611
(↓0.009)
-
(-)
68314
(+3)
267
(+4)
73
(+1)
65
(-)
0.255
(-)
3.250
(↓0.01)
2
(-)
巨人
402710 0.597
(↓0.009)
1.5
(-)
66329
(+2)
270
(+3)
102
(+1)
47
(+2)
0.255
(↑0.001)
3.370
(-)
3
(-)
ヤクルト
38299 0.567
(-)
3.5
(↑0.5)
67325
(+3)
299
(+3)
76
(-)
48
(+1)
0.255
(↑0.002
3.740
(↑0.01)
4
(-)
中日
283811 0.424
(-)
13
(↑0.5)
66225
(+3)
264
(+3)
43
(+2)
39
(+1)
0.237
(-)
3.320
(↑0.01)
5
(-)
DeNA
28409 0.412
(↑0.009)
14
(↑1)
66311
(+3)
370
(+2)
76
(+1)
15
(-)
0.262
(↑0.001)
4.650
(↑0.03)
6
(-)
広島
25409 0.385
(↑0.01)
15.5
(↑1)
69264
(+4)
330
(+3)
50
(-)
35
(-)
0.259
(↑0.001)
4.030
(↑0.01)