日本ハム(★1対7☆)ソフトバンク =リーグ戦13回戦(2021.07.03)・沖縄セルラースタジアム那覇=
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ソフトバンク
2202000017710
日本ハム
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勝利投手:マルティネス(6勝2敗0S)
敗戦投手:上沢 直之(6勝4敗0S)

本塁打
【日本ハム】髙濱 祐仁(4号・9回裏ソロ)

  DAZN
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◆ソフトバンクは初回、栗原の2点適時打で幸先良く先制する。その後2点を追加して迎えた4回表には、中村晃の適時二塁打で2点を挙げて、リードを広げた。投げては、先発・マルティネスが9回途中1失点の快投で今季6勝目。敗れた日本ハムは、先発・上沢が乱調で、打線も1得点と振るわなかった。

◆日本ハム上沢直之投手(27)は18年6月26日に那覇で行われたソフトバンク戦で完封勝利を記録。沖縄県内の公式戦で2勝目を挙げれば14、15年久保康友(DeNA)以来2人目となり、パ・リーグの投手では初めて。

◆ソフトバンクは1回、栗原の2点適時打で先制。2回にも2点を追加した。先発マルティネスは3回まで無安打無失点。 日本ハム先発の上沢は4回にも2点を失い、今季最短の4回6失点で降板した。ソフトバンク・マルティネスは6回まで無失点。 日本ハムが9回に高浜の4号ソロで1点を返したが、ソフトバンク・マルティネスが古巣相手に6勝目。上沢は4敗目。

◆湿りがちだったソフトバンク打線が高校野球ばりの「送りバント戦法」で序盤に6点を挙げ完勝した。 初回から迷わず送った。三森、柳田が四球を選んだ無死一、二塁。3番中村晃が一塁前へバントを決めて二、三塁とすると4番栗原の右前打で2者が生還。あっさり2点を先制した。「打ったのはスライダー。チームでつないだチャンスだったので、先制することが出来て良かった」。日本ハム先発上沢の制球がまとまらないこともあったが確実に走者を進めてホームを奪った。2回にも無死一、二塁から今宮が投前へ転がし再び二、三塁から2点を追加。4回には先頭谷川原が四球で歩き、またも今宮が投前へ犠打。その後の2死二、三塁から中村晃の右越え二塁打でさらに2点を加えた。 打線の復調へ首脳陣も必死だった。1日西武戦は3安打0封負け。沖縄入りした2日の打撃練習では変化球を交えた打撃投手の「ミックス投球」と打者自らが球種を要求する2通りの方法に変え、対応力を意識させた。工藤監督は「その意識を持ってくれたことが形になったんじゃないかな。うまくいけばこういうゲームが続けられる」と納得顔だった。 梅雨明けした南国・沖縄では高校野球も開幕。打線の完全復調へ向けホークス打線がコツコツつないで行く。

◆沖縄出身のソフトバンク嘉弥真新也投手が完璧な救援で試合を締めた。9回にマルティネスが先頭高浜に4号ソロを被弾しマウンドを引き継いだ。 近藤を132キロのスライダーで空振り三振、王柏融は143キロの直球で見逃し三振で、最後は野村のバットをへし折って二飛に仕留めた。「マウンドに上がる時、アウトを取った時の声援がとても力になりました。いい投球ができて良かったです」。凱旋(がいせん)登板で好投し、笑顔でナインとハイタッチを交わした。

◆ソフトバンクは先発マルティネスが好投してチームトップ6勝目を挙げ、チームとして沖縄で5戦目で初勝利となった。試合後の工藤公康監督(58)の一問一答は以下の通り。 -序盤からいい攻撃 工藤監督 しっかり四球を取れるのはいい粘り。見極めがしっかりしていた。しっかりとみんながその意識を持ってやってくれたことが形になったと思います。 -栗原が先制打 工藤監督 ああいうところをしっかりね。甘く入ってくる変化球をしっかり打てると。真っすぐを打ちたい、打ちたいじゃなくてね。そういうところもしっかり考えて打席に立てれば、思い切ったスイングできるかなと思うのでね。迷うのが一番良くないので。自分が信じた球種なりコースを振っていくと。あとはどうやって見極めるかだと思うので。そこがうまくいけば、こうやって続けられるかなと思います。 -右投手に対し右打者の真砂を起用 工藤監督 ライトで柳田君というところだったので、センターにと。長谷川君の足のことも多少あるので。そこは真砂君になったり、佐藤君が出るケースもあると思います。 -マルティネスは完封も狙えた 工藤監督 この暑さもあったので、100球いってなかったんですけど8回で(交代)というのがあった。まあ本人もね、(行きたいという)気持ちはよく分かります。投手として完封するというのは何よりの目標だと思うんですけど。打たれることはありますよ。 -リズムの良い投球が攻撃にもつながった 工藤監督 そこもあると思いますよ。でも、何が一番というと先に点を取れたのが、マルちゃんのリズムの良さにもつながったと思う。かみ合った試合だったと思います。

◆ソフトバンクのニック・マルティネス投手(30)が、好投でチームに沖縄初勝利をもたらした。古巣の日本ハムを相手に、8回0/3を6安打1失点でチーム単独トップの6勝目をマークした。来日4年目で公式戦では初めて地方球場で登板。ただ、日本ハム時代の春季キャンプ地でもあり「沖縄のみなさんが野球を好きなのは知っていたし、マイアミ出身で気候は似ている。気持ちよく投げました」と涼しい顔で右腕を振り続けた。 初回から3回まで1人の走者も許さない完璧な立ち上がり。4回以降は何度もピンチを背負ったが、要所で粘った。来日初完封を狙った9回は、先頭高浜にソロ本塁打を許して降板。「できれば、と思ったんだけどね。野球の神様が(沖縄出身の)嘉弥真さんに出番を与えたのかな」。悔しそうに拳を下ろしながら苦笑いで振り返ったが、移籍後最長を危なげなく投げた。 この日に東京五輪の米国代表選出が発表され、マルティネスは「子どもの頃から、国を代表して何かをすることを夢見ていた。謙虚に光栄に感じながら、国のために精いっぱいプレーしたい」と喜びを語った。V打を放った栗原にも、主砲の柳田にも、相棒の甲斐にも、この日は頼もしく映っただろう。だが、五輪の舞台では金メダルを狙う侍ジャパンの強力な敵として立ちはだかるもしれない。【山本大地】 ▽ソフトバンク中村晃(4回に右越え2点二塁打)「内角よりの真っすぐを捉えることが出来ました。チャンスだったので、とにかく集中して打席に入った」

◆日本ハム浅間大基外野手(25)がスタメン復帰後、初安打をマークした。 体の張りを訴え途中交代となった6月23日オリックス戦以来、7試合ぶりに先発。4回の第2打席で、チーム初安打となる左前打を放った。栗山英樹監督(60)は「暖かいし、いけるかなと思った。だいぶ状態も上がってそうだし、いいヒットだったし、良かったと思います」と話した。

◆日本ハム上沢直之投手(27)が3日、ソフトバンク戦(沖縄セルラー那覇)で、今季自己最短となる4回3安打6失点で4敗目を喫した。立ち上がりから制球を乱し、自己ワーストに並ぶ6四球と精彩を欠いた。チームは連勝が2でストップ。沖縄では東映時代の1961年5月21日西鉄戦(奥武山)以来、60年ぶりの公式戦黒星となった。自身2度目となる灼熱(しゃくねつ)のマウンドで、もがいていた。日本ハム上沢は、4回3安打6失点と今季最短でノックアウトされた。15年5月28日ヤクルト戦(神宮)に並ぶ自己ワーストの6四球で、無念の降板となった。 沖縄・那覇の気温は、午後6時をまわっても30度。80%近くの湿度があった。南国の強い西日に照らされた右腕は、滴る汗をぬぐった。立ち上がりからリズムに乗れず、ストライクが入らない。1回は2者連続四球で歩かせ、犠打を挟んで1死二、三塁。ソフトバンクの4番栗原に投げた初球、高めの変化球を右前へ運ばれ先制の2点適時打とされると、2回にも2四球などで走者を出して、適時打なしで2点を奪われた。 荒木投手コーチは「いつもの上沢らしさがなく、あまり良くなかった」と異変を感じ取っていた。4回にも2四球でピンチを広げ、走者一掃の二塁打を浴びるなど散々な内容に、上沢は「ほぼ全てのボールを操ることが出来ませんでした」と、がっくり。「立ち直るポイントを探しながら投げていましたが、最後まで見つからず、ズルズルと行ってしまいました」と苦しかった94球を振り返った。 日本ハムによる、初の沖縄主催試合を完封勝利で飾った3年前の再現は、ならなかった。チームも、東映時代以来、60年ぶりに沖縄での公式戦で敗れた。栗山監督は「こういう日もある。ナオ(上沢)なら次に生かしてくれると思う」。3カ月ぶりに連敗を喫した右腕を思いやりながら、「この暑さより、もっと熱く燃えて野球をやらないと。闘志を燃やして、しっかり行きます」と、次戦へ気持ちを切り替えた。【中島宙恵】

◆ソフトバンクは6月5、6日の阪神戦以来、1カ月ぶりに2試合続けて勝利した。試合後の工藤公康監督(58)の一問一答は以下の通り。 -打線が粘り強い攻撃 工藤監督 非常になんとかつなごうという意識が強いし、追い込まれてからもしっかり粘れて、四球も取れているし。今日は三森がつなぎつなぎでいい活躍をしてくれて、そこから点になった。非常にいい働きをしてくれたと思います。 -久々に、2試合続けて打線がつながった 工藤監督 そうですね。ここで安心はできないんでね。これが続くように。投手も粘られると、そんなにいつもいつもいいところには行かないんでね。投手が根負けしてというところもありますからね。打者の方は負けないでね、粘り強くつないでいくようになれば、それが最終的に得点につながると思うので。 -打線の形が見えてきた 工藤監督 見えてきたと言いたいところはありますが、もうちょっとね。ああやって、チャンスの時のもう1本というのもあるのでね。贅沢は言えないですけど、あそこで1本で試合が決まるというケースもあったのでね。いくつかミスもあったので。ミスは必ず起こるんですけど、少なければ少ないほどいい。勝ってかぶとの緒を締めろ、じゃないですけど、しっかり締めて次につなげていきたいと思います。 -打撃練習の形を変えた成果も 工藤監督 やっぱりこう、(球種を混ぜた)ミックスとかになると集中していかないと。そういう中で自分でどうしたらいいのかを考えながらできる。野球というのはしっかり考えて打席に入り、マウンドに上がるのを繰り返すことが大事だと思っている。そういうところができてくれば、つながりが生まれてくるんじゃないかなと思います。 -レイは立ち上がりは苦しんだ 工藤監督 5回を0。(96球と)球数は使いましたけど、しっかり0で抑えたことが良かった。そういうときもあるのでね。 -満塁で甲斐が好成績 工藤監督 スクイズ(のサイン)出さなくていいですね(笑い)。ああいう練習しているだけに、打つときにね、どうやって対応していくかというのも、少しずつできるようになっているのでね。いいと思います。 -石川が救援で登板 工藤監督 良かったと思いますよ。ストレート戻ってきているし、速さもあるし、スライダーも良くて。甲斐に聞いたらもうちょっと、パワーカーブがクッと入ってきたらという話をしていましたけどね。彼自身も手応えをつかんでいると思うのでね。これでオーケーというところではなくて、彼にはもっと高いところで頑張ってほしいので。また中になると思いますけど、頑張ってほしいと思います。 -いい形で千葉に 工藤監督 いい形で行けると思いますし、久しぶりの沖縄でね、ファンのみなさんの前で初めて連勝することができたので良かったなと。みなさん、楽しんでいただいてるのも、見ていてわかったのでね。来てね、勝利をお届けすることができて良かったです。 -地元(出身)の嘉弥真が2試合続けて好投 工藤監督 そうですね。お任せください。そこはちゃんと考えてましたから。どこでもじゃないですよ、彼が行くべきところで投げるというのは考えてました。いいピッチングできて良かったじゃないですか。

◆ソフトバンクが快勝した。一回に栗原の2点適時打で先制し、二回にも2点を追加。四回には中村晃が2点二塁打を放った。マルティネスは九回にソロを浴びたものの、6安打1失点の好投で6勝目。日本ハムは上沢が6失点と乱れた。

◆ソフトバンクの栗原が一回に先制の2点適時打を放ち、1日は無得点に終わった打線に火を付けた。制球に苦しむ上沢から、2四球と犠打で1死二、三塁の好機。初球のスライダーを思い切りよく振り抜いて右前へ運び「チームでつないだチャンスだったので、先制できて良かった」と笑みがはじけた。 4日に25歳の誕生日を控え「去年の自分は超えたい」と意気込む東京五輪日本代表。チームはこれまで、沖縄での公式戦に4戦全敗と苦戦していたが、栗原にとっては初めて出場する地だった。「特にイメージはない」と苦手意識なく迎え、好結果を残した。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
392910 0.574
(↑0.007)
-
(-)
65330
(+8)
283
(-)
76
(+2)
24
(-)
0.257
(-)
3.370
(↑0.04)
2
(-)
楽天
363210 0.529
(↓0.008)
3
(↓1)
65297
(+3)
283
(+5)
55
(-)
28
(-)
0.246
(↑0.001)
3.470
(↓0.02)
3
(-)
ソフトバンク
333214 0.508
(↑0.008)
4.5
(-)
64322
(+7)
263
(+1)
73
(-)
50
(+2)
0.249
(-)
3.180
(↑0.03)
4
(-)
ロッテ
323211 0.500
(↑0.008)
5
(-)
68338
(+5)
317
(+3)
70
(+2)
66
(+1)
0.248
(-)
3.960
(↑0.01)
5
(1↓)
西武
313314 0.484
(↓0.008)
6
(↓1)
65292
(-)
326
(+8)
63
(-)
57
(-)
0.245
(-)
4.000
(↓0.03)
6
(-)
日本ハム
26408 0.394
(↓0.006)
12
(↓1)
69226
(+1)
301
(+7)
41
(+1)
36
(-)
0.228
(-)
3.720
(↓0.03)