中日(★1対5☆)ヤクルト =リーグ戦13回戦(2021.07.03)・バンテリンドーム=
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ヤクルト
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中日
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勝利投手:小川 泰弘(7勝3敗0S)
敗戦投手:小笠原 慎之介(5勝4敗0S)

本塁打
【ヤクルト】山田 大樹(22号・7回表ソロ)

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◆ヤクルトは2回表、2死二三塁の好機から古賀が2点適時打を放ち、先制に成功する。その後は4回に古賀の適時打で加点すると、7回には山田のソロが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・小川が9回1失点の快投で今季7勝目。敗れた中日は、打線が5安打と振るわなかった。

◆中日大島洋平外野手(35)はヤクルト小川と好相性。 両者の通算対戦成績は109打数43安打、打率3割9分4厘。50打席以上対戦した投手の中では最高打率を誇り、6月28日の前回対決も3打数2安打とキラーぶりを発揮。今日も得意相手から安打を打つか。

◆ヤクルトは2回2死二、三塁から古賀の適時打で2点を先制。ヤクルト先発小川は3回2安打無失点の立ち上がりを見せた。 ヤクルトは4回に古賀の中前打で1点を追加し、小川は6回2安打無失点と好投。中日先発小笠原は6回途中3失点で降板した。 小川は完投で7勝目を挙げ、ヤクルトは3連勝。中日は今季初の5連敗で借金最多「10」になった。小笠原は4敗目。

◆扇の要は譲らない。ヤクルト古賀優大捕手(22)が、攻守でアピールした。 中村が2日、発熱のため特例2021で選手登録を抹消され、チャンスが回ってきた。2回2死二、三塁で二塁強襲の2点適時打を放つなど、4安打3打点でチーム3連勝に貢献。「初めてこんなに打てて気持ちいい」と笑顔で汗を拭った。昨季まで通算2打点の男がバットでも魅了してきた。 守備での貢献も変わらない。奥川や金久保ら若手投手陣相手に先発マスクをかぶることが多かったが、この日は小川とタッグ。「リズムに乗れるようにテンポを意識してリードした」。ベンチで小川と攻め方について話し込みながらの試合だった。ストライク先行で、8回まで96球で無失点。9回に1失点も、エースの完投7勝目を導いた。 今季先発した19試合で、13勝4敗2分けと圧倒的な勝率。テンポを意識したリードで、流れを引き寄せる。目指すは正捕手奪取。「去年もたくさんチャンスをもらったが、打撃の方でいかせなかった。今年もたくさん試合を出させてもらって、ここ何試合は打つ方でも貢献できている。ここから気を引き締めて、守備からしっかりやっていきたい」。結果で壁を打ち破ろうとしている。【湯本勝大】 ヤクルト高津監督(古賀について)「今日は打つ方で目立ったが、まず第一に投手の信頼を得てそこに座っていることが第一。そう考えたら、もっとこれからかなと思う。(4安打は)3年分です」

◆ヤクルト小川泰弘投手(31)が完投で7勝目を挙げた。 前回登板の6月26日巨人戦(神宮)では2回1/3を6失点でKO。この日は左打者へのカットボールを有効に使い、5安打1失点でまとめた。「先週と比べると体のキレもありましたし、ストレートの押し込みもありましたし、フォームの見直しもよくはまった」。しっかりと立て直し、エースらしい投球を見せた。 ▽ヤクルト山田(7回先頭で、左翼へ22号ソロ) 先制してなかなか追加点がとれてなかったので、終盤いいところで打つことができて良かった。

◆中日に自力V消滅の可能性が出てきた。今季初の5連敗で借金が最多10に膨れ上がった。 ほころびは先発小笠原から始まった。2回1死から安打と四球でピンチを作ると、ヤクルトの重盗に意表を突かれ、8番古賀の適時打で2点の先制を許した。4回も先頭打者からの連続四球と安打で無死満塁を招き、再び古賀に適時打。6回に先頭吉田成に四球を出したところで降板した。4敗目がついた小笠原は「四球が失点につながってしまった。大胆さが足りなかった」と肩を落とした。 打線も苦手の小川から9回にビシエドの犠飛で1点を奪って、相手が狙ったバンテリンドームでの連続完封を阻止するのがやっと。与田監督は「ストレートを積極的に打ちに行こうという中で、得意のカットボールの見極めがうまくできなかった。両サイドの制球も良く、それにウチが対応できなかった」と完敗を認めた。 これで8カード連続勝ち越しがなく、16年の12カード連続以来となる長期的な低迷に陥っている。指揮官は「数字に関してもきちんと受け止めている。数字で戦い方を変えるのではなく、1戦1戦やれることをやるしかない」と言葉を絞り出した。4日にヤクルトに破れ、首位阪神が勝つと自力優勝が消滅する。【伊東大介】 ▽中日阿波野投手コーチ(小笠原について)「重盗されたり少し隙があった。四球で自分を苦しくしてしまった。4つ目の四球で交代したが、勝負を挑む投球ができていなかった」 ▽中日パウエル打撃コーチ(小川を攻略できず)「球を低めに集められた。早い段階でチャンスはあったが、点を取れずにこういう展開にしてしまった」

◆扇の要は譲らない。ヤクルト古賀優大捕手(22)が、攻守でアピールした。中村が2日、発熱のため特例2021で選手登録を抹消され、チャンスが回ってきた。2回2死二、三塁で二塁強襲の2点適時打を放つなど、4安打3打点でチーム3連勝に貢献。「初めてこんなに打てて気持ちいい」と笑顔で汗を拭った。昨季まで通算2打点の男がバットでも魅了してきた。 守備での貢献も変わらない。奥川や金久保ら若手投手陣相手に先発マスクをかぶることが多かったが、この日は小川とタッグ。「リズムに乗れるようにテンポを意識してリードした」。ベンチで小川と攻め方について話し込みながらの試合だった。ストライク先行で、8回まで96球で無失点。9回に1失点も、エースの完投7勝目を導いた。 今季先発した19試合で、13勝4敗2分けと圧倒的な勝率。テンポを意識したリードで、流れを引き寄せる。目指すは正捕手奪取。「去年もたくさんチャンスをもらったが、打撃の方でいかせなかった。今年もたくさん試合を出させてもらって、ここ何試合は打つ方でも貢献できている。ここから気を引き締めて、守備からしっかりやっていきたい」。結果で壁を打ち破ろうとしている。【湯本勝大】

◆ヤクルト・山田哲人内野手(28)が3―0の七回に左翼席へ22号ソロを放った。中日・谷元が投じたスライダーをすくいあげた。 「(二回に)先制して、なかなか追加点が取れていなかったので、終盤のいいことろで打つことができてよかったです」とコメント。東京五輪の野球日本代表にも選出されているヤクルトの主将が貴重なアーチを描いた。 ◆二回に先制の2点打を放った古賀 「先制のチャンスだったので食らいついていきました。抜けてくれと思いながら走りました。抜けてくれて良かったです」

◆ヤクルトは投打がかみあい、3連勝した。先発出場した5年目の古賀優大捕手(22)が二回に先制の2点中前打、四回に中前適時打を放つなど4安打3打点の大活躍で、勝利に貢献。七回に山田が左越え22号ソロ、八回にも1点を加え、先発の小川は6三振を奪うなど5安打1失点完投で、7勝目(3敗)を挙げた。

◆ヤクルトは投打がかみあい、3連勝した。先発出場した5年目の古賀優大捕手(22)が二回に先制の2点中前打、四回に中前適時打を放つなど4安打3打点の大活躍で、勝利に貢献した。先発の小川は6三振を奪うなど5安打1失点完投で、7勝目(3敗)を挙げた。 古賀はヒーローインタビューで、二回2死二、三塁での2点中前打について「前がつないでくれたんで、なんとかバットに当てることを意識しました。セカンドの正面だったんで『とにかく抜けろ』と思って走りました」と振り返った。さらに、四回の第2打席には無死満塁の場面で、初球を叩き中前適時打。3打点を挙げる活躍に古賀は「とにかく積極的に甘い球があったら、打ちにいこうという気持ちで入った。それが結果につながった。今までチャンスで凡打していたんでやっとチームの力になれたんではないかな、と思います」と笑顔を見せた。 ヤクルト正捕手である中村悠平(31)が2日、「特例2021」で出場選手登録を抹消されたため、代わってマスクをかぶった。先発の小川をリードし、9回1失点。「テンポを意識した。意志疎通できた」と勝利に導いた。最後に「明日もデーゲームですが、4連勝を目指して頑張りたい」と力強く宣言した。

◆中日の小笠原は3失点で六回途中降板し、4敗目となった。今季初安打がまだ出ていない6番の吉田成に3四球を与え、試合前の時点で打率1割台だった8番の古賀には2本の適時打。悔いの残る内容に「こんな試合にしてしまい、申し訳ない」と唇をかんだ。 4回6失点と崩れた6月26日の広島戦に続く黒星。ボール先行が目立ち、3球ほどで簡単に追い込んでリズムをつくった小川とは対照的だった。

◆ヤクルトの小川が無四球完投で、3試合ぶりの勝利を挙げた。九回に犠飛を許して今季2度目の完封こそ逃したが「(過去2度の登板は)悔しい負け方をした。取り返すわけではないが、長いイニングを投げられて良かった」と満足そうだった。 「ストレートでしっかり押し込めた」と語るように、重さを感じさせる直球が走った。堂上の安打などで2死二塁となった2―0の二回は木下拓を初球の146キロの直球で詰まらせて一邪飛に仕留めた。高津監督も「球が低かった。内角も緩急も使えて(連敗中に)できていなかったことができた」と絶賛した。

◆セ・リーグ3位のヤクルトは3日、中日13回戦(バンテリンドーム)に5―0で快勝し、3連勝を飾った。山田哲人内野手(28)が3―0の七回、駄目押しとなる22号ソロを放って勝利に貢献。村上宗隆内野手(21)が4打数無安打に終わる中、主砲が打てないときは主将が〝カバー〟とばかりに躍動した。東京五輪日本代表に選ばれた燕の3、4番コンビが、セ界と世界の頂点を狙う。 4番に負けじと、バンテリンドームの左翼席に放物線を描いた。3―0の七回、3番・山田が駄目押しの22号ソロ。ゆっくりとダイヤモンドを回り、イタリアの高級車フェラーリのエンブレムを模した「フェラーリポーズ」で仲間と喜びを分かち合った。 「先制して、なかなか追加点が取れていなかった。終盤のいいところで打つことができて良かったです」 谷元が投じた低めのスライダーに対し、バットを下から入れるようにすくい上げた。最近6試合で4本塁打。6月は打率・310、9本塁打、19打点と状態を上げており、チームメートの村上、巨人・岡本と本塁打王争いでリーグトップを走ってきた2人に2本差と迫った。高津監督が「(山田と村上が)高いレベルで競争してくれたら、すごくうれしい」と話すように、まさにチーム内の〝ライバル〟を互いに意識しながら高め合っている。山田は開幕前、村上と打撃タイトルを争うことを誓い「自分たちはチームの中心。自分たちが打たないと勝てない」と覚悟を示したこともあった。ともに東京五輪日本代表にも選出されており、背番号1は「とにかく一生懸命やるだけ。〝野球の力〟を、たくさんの人に感じてもらえれば」と、金メダル獲得への強い決意を抱く。6月16日の代表メンバー発表の際には、稲葉監督に名前を呼ばれた後に村上と「一緒に頑張ろう」と健闘を誓い合った。オールスター戦(16日=メットライフ、17日=楽天生命パーク)のファン投票でも二塁手、三塁手部門でそれぞれ選出。山田は「村上より大きい本塁打を打てるように」と〝対抗心〟を燃やす。チームは2試合連続の2桁安打で3連勝。首位・阪神との4ゲーム差、2位・巨人との2・5ゲーム差を維持した。村上が無安打でも、頼もしい主将がカバーする。7歳差の2人が切磋琢磨(せっさたくま)し、好調なチームを力強く引っ張る。(横山尚杜)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
44273 0.620
(↑0.006)
-
(-)
69311
(+5)
263
(-)
72
(+1)
65
(-)
0.255
(↑0.002)
3.240
(↑0.04)
2
(-)
巨人
402610 0.606
(↑0.006)
1.5
(-)
67327
(+3)
267
(+1)
101
(+3)
45
(+1)
0.254
(↓0.001)
3.370
(↑0.03)
3
(-)
ヤクルト
38298 0.567
(↑0.006)
4
(-)
68322
(+5)
296
(+1)
76
(+1)
47
(+3)
0.253
(↑0.001
3.750
(↑0.03)
4
(-)
中日
283810 0.424
(↓0.007)
13.5
(↓1)
67222
(+1)
261
(+5)
41
(-)
38
(+1)
0.237
(↓0.001)
3.330
(↓0.03)
5
(-)
DeNA
27409 0.403
(↓0.006)
15
(↓1)
67308
(+1)
368
(+3)
75
(-)
15
(-)
0.261
(-)
4.680
(↑0.03)
6
(-)
広島
24409 0.375
(↓0.006)
16.5
(↓1)
70260
(-)
327
(+5)
50
(-)
35
(-)
0.258
(↓0.002)
4.040
(↓0.01)