1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ORIX | 2 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 5 | 7 | 0 | 1 |
西武 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 3 | 8 | 1 | 1 |
勝利投手:山本 由伸(8勝5敗0S) (セーブ:平野 佳寿(0勝2敗10S)) 敗戦投手:渡邉 勇太朗(0勝2敗0S) 本塁打 |
西武戦チケット予約 | ORIX戦チケット予約 |
◆オリックスは初回、杉本の2ランで幸先良く先制する。そのまま迎えた3回表には、T-岡田の適時打などで2点を加えて、リードを広げた。投げては、先発・山本が7回2失点7奪三振の好投で今季8勝目。敗れた西武は、打線が9回にブランドンのソロで2点差に迫るも、反撃は及ばなかった。
◆今季のオリックス吉田正尚外野手(27)は西武戦で44打数19安打、6本塁打、12打点、打率4割3分2厘の大当たり。このカードは全試合で出塁しており、4月20日からは9試合続けて安打も記録中。
◆由伸対決が実現した。育成出身の西武水上由伸投手(22)が5回途中から登板。2死一、三塁のピンチでマウンドに上がり、オリックス安達を見逃し三振に打ち取った。回またぎで6回は3者凡退に打ち取り、これで6試合連続無失点投球となった。同学年で同じ名前を持つオリックス先発の山本由伸投手(22)と、投げ合いを披露した。 水上は「体重移動がうまくできたこと、それを試合の中でしっかり実行できたことがスピードが出た要因かと思います。今日は絶対、回またぎでの失点はしないという思いで6回は(回の)頭から投げる気持ちでマウンドに上がりました」とコメントした。
◆西武は先発佐々木が先頭福田への危険球で退場。渡辺が緊急登板。オリックスは杉本の先制2ランなどで、リードを奪った。 3点を追う西武は4回から佐野、水上の継投で、追加点を与えなかった。打線は6回2死一、三塁で呉念庭が左飛に打ち取られた。 7回にも追加点を挙げたオリックスが逃げ切り、引き分けはさんで3連勝。敗れた西武は、再び借金1を背負った。オリックス山本が8勝目、平野佳10セーブ。西武渡辺は2敗目。
◆西武は5割の壁に阻まれた。緊急登板の渡辺勇太朗投手(20)はブルペンで十分な準備ができないまま3回4失点。 継投でしのごうとするも、走者をためてクリーンアップにかえされる悪循環で失点を重ねた。打線はオリックス山本を前に2点がやっとで、勝率5割では10連敗。辻発彦監督(62)は「結局はこの打線は3、4番。問題はいかに1、2番を(塁に)出さないかということ。それを考えてやらないとね、明日は」と切り替えた。
◆西武のドラフト2位ルーキー佐々木健投手(24)が、わずか3球で退場となった。この日が2度目の先発。オリックス先頭の福田への3球目が頭部をかすめ死球となった。これが危険球と見なされ、退場した。先発投手の打者1人での退場は史上初。あぜんとした表情で降板した佐々木は「このような形で、またいきなり1回でマウンドを降りることになり、チームの皆さま、ファンの皆さまに大変申し訳ない気持ちでいっぱいです」と反省した。 緊急登板の渡辺勇太朗投手(20)はブルペンで十分な準備ができないまま3回4失点。継投でしのごうとするも、走者をためてクリーンアップにかえされる悪循環で失点を重ねた。辻発彦監督は「誤算だろう。あれで退場だもんね。調子いいと聞いていたので、すごい楽しみにしていたんだけど。ああいう形であまりにもちょっと残念です」。打線はオリックス山本を前に2点がやっと。9回に代打ブランドン内野手が平野佳から2号ソロを放つも届かなかった。 これで勝率5割での試合は10連敗。またしても大きな壁に阻まれ、貯金を逃した。辻監督は「首位を走っているオリックスの打線に対して、しっかり投げないとやっぱり打たれるということよ。逃げたら駄目。結局はこの打線は3、4番。問題はいかに1、2番を(塁に)出さないかということ。それを考えてやらないとね、明日は」と切り替えた。 ? ▼西武先発の佐々木が1回、1番・福田への3球目が頭部への死球となり危険球退場。先発投手が打者2人で危険球退場は20年7月26日の藤平(楽天)まで過去10人(11度)が記録していたが、最初の打者に危険球退場は史上初めて。3球で退場も先発では最少投球数だった。救援投手を含めると、1人目の打者への危険球で退場は佐々木が24人目で、西武では08年9月23日の小野寺、13年9月18日のウィリアムスに次いで3人目。
◆ラオウの"借り物打法"で首位独走だ! オリックス杉本裕太郎外野手(30)が、初回にリーグトップタイとなる18号先制2ランを左翼席に放った。おなじみの昇天ポーズを披露し「西野ソックス」を借りていたと明かした。杉本は得点圏打率3割7分7厘と勝負強く、勝利打点9はリーグトップタイ。貯金9は今季最多を更新。"借り物"は、結果でお返しする。スタンドインを確信し、ゆっくりと歩き出した。左翼席への着弾を見届けたラオウ杉本は、悠々とダイヤモンドを1周。リーグトップタイの18号先制2ランに、両足の金色2本線が輝いた。 「Bと書いてるソックスを忘れちゃって。今日、ソックスを借りたら打てたので、(貸してくれた)西野さんのおかげです!」 まさに"借り物打法"を披露だ。これまでは4月中旬にT-岡田にディオールの香水を勝手に借り、最近は化粧水を無断使用中。操作性重視のため軽量化している「浅村バット」が、自慢の怪力で折れまくり、メーカーの発注が間に合わない期間は「吉田正バット」を借りた。数試合前までは後藤からはMLB風の「下半身ピチピチユニホーム」をレンタルした。 ラオウは仲間を思う。「みんな頑張っているから、自分も。打たないと試合に出れないので。(取材で)自分の話ばかりしても面白くないじゃないですか」と笑顔で周囲を巻き込む。 プロ2年目の17年オフには、イチローさんに練習パートナーに指名された。昨季の目標は「徳島商の先輩、(人気アーチストの)米津玄師さんより知名度を上げる」。コロナ禍でシーズン開幕が遅れた時期には、MLB282発男のジョーンズが、大阪・舞洲で練習するタイミングを見計らって志願の入塾。今季は6月中旬に投手の山岡から打撃指導も受け、本塁打を放った際にベンチ前で右拳を突き上げる「昇天ポーズ」ではファンに力を借りる。 7回にも適時打を放ち、今季4度目の猛打賞。3安打4打点と大暴れ。得点圏打率3割7分7厘と勝負強く、勝利打点9はリーグトップタイ。力を借りた分、ラオウは結果で返す。 中嶋監督は「(4打点で)ほぼ、ラオウで決めた試合。4番が返してすごく良い勝ち方」と褒めた。貯金9は今季最多を更新。96年以来25年ぶり、悲願のリーグVへ。借りを返すときが、きた。【真柴健】
◆オリックス杉本裕太郎外野手(30)が、初回にリーグトップタイとなる18号先制2ランを左翼席に放った。「ラオウ杉本」の実現が夢でなくなってきた。杉本は人気漫画「北斗の拳」に登場するラオウを「男らしいところが好き」と心酔している。15年ドラフト10位での入団時から愛称をラオウとしてきた。現在では、チーム内のほとんどが「ラオウ」や「ラオウさん」と呼び、青学大の後輩、吉田正のみが「ゆうたろうさん」と呼んでいる。 今季の開幕直後、登録名変更の思いを尋ねてみると「うーん、まだラオウに申し訳ない。今の成績じゃ、まだラオウって感じじゃない」と真顔で返答。それでは堂々と背中につけられる成績は...。「ホームラン王を取るぐらいでないと、ラオウには申し訳ない」。そこから爆発的に打ちまくり、ついに18号はリーグトップタイ。3冠王も視野に入るが「夢のまた夢。ないですね、それは。今だけは余韻に浸って、また頑張ります!」と笑って受け流した。いやいや、この勢い、斬新な登録名の誕生は十分にあり得る。【オリックス担当 真柴健】
◆オリックス山本由伸投手(22)が7回5安打2失点と試合を組み立て、ハーラートップと自己最多に並ぶ今季8勝目をマークした。「受けてくれる捕手、打ってくれる打者、守ってくれる人に感謝ですね」。5連勝と波に乗る右腕は「登板する試合は全部勝てるように投げたいです」という。 プレーボールわずか3球で西武先発佐々木が危険球退場し「ブレないように、いつも以上に集中して丁寧に入りました」。ただ、初回に3番森を迎えた4球目を「反省です...」と悔やんだ。捕手の伏見のカーブのサインが「真っすぐに見えたんです」と、153キロで伏見の左肘を直撃。「申し訳なかったです...」。反省を糧に、その後はミスなく救援につないだ。 球界を代表する投手になった。防御率1・94はリーグ2位、115奪三振は首位を走り投手2冠。東京オリンピック(五輪)でも、大車輪の活躍が期待される。22歳右腕が侍ジャパン投手陣の中心になる。
◆西武のドラフト2位、佐々木健投手(25)=NTT東日本=が、プロ2度目の先発登板を果たしたが、わずか3球で危険球退場となった。 1回、オリックス・福田に死球を与え、ベンチから一礼をして退場する西武・佐々木=メットライフドーム(撮影・土谷創造) 一回に先頭打者の福田に対し、カウント1-1からの3球目、143キロが抜け、福田の頭部に当たった。球審が危険球退場をアナウンスすると球場はどよめきに包まれた。佐々木はぼう然とした表情のままベンチ裏に下がり、2番手に3年目の渡辺が緊急登板となった。 オリックスの福田は大事に至らなかったようでプレーを続行。佐々木はプロ初先発となった6月23日の楽天戦では、2球で2連打を浴び、先制点を奪われていた。
◆オリックス・杉本裕太郎外野手(30)が、特大の先制2ランを放った。 「フルカウントだったので、ボール球を振らないように、コンパクトにスイングすることを意識していました。感触もよかったですし、今日、西野さんにソックスを借りたら打てたので、西野さんのおかげです」 一回2死一塁から西武2番手、渡辺がフルカウントから投じた8球目を完璧にとらえ、左翼中段席へ。打った瞬間という打球で、本塁打を確信しながらゆっくりとダイヤモンドを1周した。 ソフトバンク・柳田、ロッテ・マーティンと並ぶリーグトップタイの18号2ランで、貴重な先取点を奪った。
◆西武のドラフト2位、佐々木健投手(25)=NTT東日本=が、プロ2度目の先発登板を果たしたが、わずか3球で危険球退場となった。 一回に先頭打者の福田に対し、カウント1-1からの3球目、143キロが抜け、福田の頭部に当たった。球審が危険球退場をアナウンスすると球場はどよめきに包まれた。佐々木はぼう然とした表情のままベンチ裏に下がり、2番手に3年目の渡辺が緊急登板した。オリックスの福田はプレーを続行した。 佐々木は球団を通じ、「オリックス・バファローズの福田さんに大変申し訳ないことをしてしまいました。福田さんが大事に至らないことをただただ祈っております。このような形で、またいきなり一回でマウンドを降りることになり、チームの皆さま、ファンの皆さまに大変申し訳ない気持ちでいっぱいです」とコメントした。 佐々木はプロ初先発となった6月23日の楽天戦では、開始2球の連打で先制点を奪われていた。
◆オリックスが3連勝。一回に杉本のリーグ最多に並ぶ18号2ランで先制し、三回にT―岡田の適時打などで2点、七回に1点を加えた。山本は7回2失点でリーグトップタイの8勝目。西武は佐々木の一回無死での危険球退場が響いた。
◆西武は先発したドラフト2位・佐々木健投手(25)=NTT東日本=が、一回の先頭打者への3球目の頭部死球で危険球退場に。辻発彦監督(62)は「そりゃ誤算だろ。調子はいいと聞いていたのでね、すごく楽しみにしていたんだけど、ああいう形であまりに残念です」と振り返った。 1回、オリックス・福田に死球を与え、ベンチから一礼をして退場する西武・佐々木=メットライフドーム(撮影・土谷創造) 社会人時代の先輩に当てて退場となった佐々木は球団を通じ「福田さんに大変申し訳ないことをしてしまいました。このような形で、またいきなり一回でマウンドを降りることになり、チームの皆さま、ファンの皆さまに大変申し訳ない気持ちでいっぱいです」と謝罪した。 福田は死球後、一度ベンチに下がったが、すぐにグラウンドに戻りフル出場。3打数無安打、2四死球、1得点だった。
◆西武は序盤の失点が痛かった。一回に佐々木が先頭打者の福田の頭にぶつけて危険球退場。急きょ登板した渡辺は三回までに4点のリードを許した。相手先発がエース山本だっただけに苦しい展開となり、辻監督は「(佐々木は)調子がいいと聞いてたので、楽しみにしていたんだけど、ああいう形になって残念」とため息をついた。 投手陣は1番福田、2番宗に計4四死球を与え、4番杉本に4打点を挙げられた。「オリックス打線に対し、しっかり投げないと打たれる。逃げたら駄目。1、2番をいかに出さないかを考えてやらないと」と嘆いた。
◆西武のドラフト2位・佐々木健投手(25)=NTT東日本=が2日、オリックス13回戦(メットライフ)に先発登板し、一回に先頭打者・福田に対する3球目を頭部に投球を当て、危険球退場が宣告された。先発投手が打者1人と対戦しただけで退場したのは初。球数も最短だった。 福田はNTT東日本時代の先輩でもあり「大変申し訳ないことをしてしまいました。チームの皆さま、ファンの皆さまに大変、申し訳ない気持ちでいっぱいです」と球団を通じて謝罪。福田はフル出場し、3打数無安打の2四死球だった。 辻監督は佐々木について「調子はいいと聞いていたので、すごく楽しみにしていたけど、ああいう形で(降板し)あまりに残念です」と語った。
◆抜群の状態ではなかった。それでも、ゲームを作り、チームを勝利に導く。これがエースの投球だ。先発したオリックス・山本は7回105球、2失点でリーグトップタイ&自己最多に並ぶ8勝目をマーク。プロ入り後自身最長の5連勝で、チームを3連勝に導いた。 「きょうはリードを早いうちから取ってもらって、本当に楽に投げることが出来ました。点を取った後に取られたり反省点はありますが、なんとかリードを守った状態で次の投手につなげたのでよかった」 淡々と西武打線を打ち取っていった。序盤から打線に4点の援護をもらうと、150キロ超えの直球やカーブ、高速フォークなどを駆使し、7奪三振。三回と七回に1点ずつ失ったが、最少失点で切り抜けた。 この日、菅野(巨人)が不調により出場選手登録を抹消された。東京五輪を戦う侍ジャパンのメンバーに内定しているだけに、代表チームにも不安な影を落とすが、山本がいれば問題はない。今季は前半戦で既に自己最多タイの8勝に加え、防御率はリーグ2位の1・94、奪三振数は115個と断トツだ。いまや、山本が日本球界ナンバーワンの投手といえる。金メダル獲得へ、何も心配はいらない。 チームとしても貯金を今季最多の「9」に増やし、2位楽天とのゲーム差を「2」に広げた。それでも山本は「チームの雰囲気もすごくいいですし、ゲーム差はあまりないですが、しっかりチャレンジャーの気持ちでやっていきたい」と慢心はない。 2年連続の最下位から悲願のリーグ優勝をつかむ日まで、球宴も東京五輪も、山本がフル回転で駆け抜けていく。(西垣戸理大)
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ORIX |
38 | 29 | 10 | 0.567 (↑0.006) | - (-) |
66 | 322 (+5) | 283 (+3) | 74 (+1) | 24 (-) |
0.257 (↓0.001) | 3.410 (↑0.01) |
2 (-) |
楽天 |
36 | 31 | 10 | 0.537 (-) | 2 (↓0.5) |
66 | 294 (-) | 278 (-) | 55 (-) | 28 (-) |
0.245 (-) | 3.450 (-) |
3 (-) |
ソフトバンク |
32 | 32 | 14 | 0.500 (-) | 4.5 (↓0.5) |
65 | 315 (-) | 262 (-) | 73 (-) | 48 (-) |
0.249 (-) | 3.210 (-) |
4 (1↑) |
ロッテ |
31 | 32 | 11 | 0.492 (-) | 5 (↓0.5) |
69 | 333 (-) | 314 (-) | 68 (-) | 65 (-) |
0.248 (-) | 3.970 (-) |
4 (1↓) |
西武 |
31 | 32 | 14 | 0.492 (↓0.008) | 5 (↓1) |
66 | 292 (+3) | 318 (+5) | 63 (+1) | 57 (+1) |
0.245 (↓0.001) | 3.970 (↓0.01) |
6 (-) |
日本ハム |
26 | 39 | 8 | 0.400 (-) | 11 (↓0.5) |
70 | 225 (-) | 294 (-) | 40 (-) | 36 (-) |
0.228 (-) | 3.690 (-) |
コメント