オリックス(☆5対0★)ロッテ =リーグ戦13回戦(2021.06.30)・京セラドーム大阪=
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ロッテ
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ORIX
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勝利投手:田嶋 大樹(5勝4敗0S)
敗戦投手:鈴木 昭汰(1勝4敗0S)

本塁打
【オリックス】若月 健矢(1号・4回裏3ラン)

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◆オリックスは2回裏、1死三塁の好機から安達が適時二塁打を放ち、先制に成功する。そのまま迎えた4回には若月の3ランが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・田嶋が7回無失点の好投で今季5勝目。敗れたロッテは、先発・鈴木が試合をつくれず、打線も無得点と沈黙した。

◆オリックスは2回1死三塁から安達が左翼フェンス直撃の適時二塁打を放ち、先制に成功。ロッテは3回まで無得点。 オリックスは4回に若月の今季1号3ランで追加点。ロッテ打線はオリックス先発田嶋の前に、6回まで無得点が続いた。 オリックスが10年以来の9カード連続負け越しなしで、貯金を今季最多タイの8とした。田嶋は5勝目。ロッテ鈴木は4敗目。

◆滴る汗を、両手で拭った。オリックス若月健矢捕手(25)が4回、勝負を決定づける1号3ランを放ち、お立ち台で拍手を浴びた。 プロ8年目での通算7号に「久しぶりに芯に当たったので、ビックリしました! (感触は)久々過ぎて...。よくわかんなかった」とマイクを持って叫び、どっと沸かせた。 1点リードの4回2死一、三塁。高めにきた鈴木のスライダーを左翼席に運んだ。今季は伏見らとの併用が続き「打たないと試合に出られない。上を目指して頑張るだけ」と必死だった。昨年7月31日の日本ハム戦以来、334日ぶりのアーチ。ベンチは中嶋監督を筆頭に、拳を突き上げまくるお祭り騒ぎになった。 試合前には指揮官から打撃指導と"愛のムチ"をもらった。「(内容は)企業秘密」としながら「1割7分の打者じゃないだろと。2割2分の打者だろ! と...」。ジョークも交えたゲキに1発回答で応えた。 若月には画面越しの癒やしがある。遠征先などでも「嫁とフェイスタイムです。ネコをメインで映してもらいながら。もなかちゃん。本当は"くん"ですけど、どんどん大きくなってるのが、またかわいいんですよね」と生後8カ月の茶トラの愛猫が、胸を和ます。 チームは11年ぶりの9カード連続負け越しなしで、再び今季最多タイの貯金8。6月は16勝4敗3分けと12の勝ち越しで、再び単独首位に立った。若月はスタメンマスクで直近5連勝。「(新背番号の)2番のグッズ、買って帰ってください!」。最後は営業の仕事もばっちり決め、心地いい汗をぬぐった。【真柴健】

◆オリックス田嶋大樹投手が今季最長タイの7回を3安打無失点に抑え、5勝目をマークした。 「全力でいけるところまで投げようと思ってマウンドに。ここ最近、中継ぎ陣が頑張ってくれていたので、なるべく長いイニングをと思っていました」。お立ち台では「ファンの方々の温かい言葉に心が癒やされます」と応援メッセージなどにも感謝した。

◆ロッテが今季5度目の0封負けで再び借金1となり、4位に逆戻りした。打線はオリックスの左腕田嶋から単打3本のみ。先発出場の左打者5人がいずれも無安打に沈黙した。 井口資仁監督は「一発で仕留められていない。真っすぐのキレがいいので、そこを打ち返そうとミーティングしましたけど、しっかり打ててないのでこうなった」。6月は22試合中13試合がビジターで、7勝11敗4分けと負け越した。ホームで巻き返す。 ▽ロッテ鈴木(変化球が全体的に浮き、3ランを浴びて4回限りで降板。4敗目)「何とか粘りたかったのですが、それができず申し訳ないです」

◆オリックス・安達了一内野手(33)が、先制の適時二塁打を放った。 「T(─岡田)がぎりぎり右打ちで走者を進めてくれたので、なんとか打点を挙げられてよかったです! 先発メンバーの中のおじさんズで先制できてよかったです!(笑)」 0─0の二回。先頭の杉本が右翼への二塁打で出塁すると、日本人野手最年長で33歳のT─岡田が遊ゴロで1死三塁と好機拡大。得点圏に走者を置き、同学年の安達が左翼フェンス直撃の適時二塁打を放った。

◆オリックスの若月が1―0の四回2死一、三塁で、昨年7月31日以来となる一発を放った。左腕鈴木の浮いた変化球を捉え、左翼席に今季1号3ランを運び「1打席目のチャンスの場面で打てていなかったので、何とか打てて良かった」とほっとした様子だった。 この回は1死からT―岡田が二塁打で出塁するも、続く安達の遊ゴロで、三塁でアウト。一度はしぼんだ好機をモヤが右前打で再び広げ、試合前まで打率1割7分5厘と低迷していた8番打者が豪快に振り抜いた。二回1死一、三塁で三振に倒れていただけに、値千金の一打に右手でガッツポーズをつくった。 5月下旬から捕手は伏見との併用が続く。強肩自慢の守備に加え、打撃でも力強くアピールした。

◆オリックス・田嶋大樹投手(24)が先発し、7回を3安打7奪三振無失点と好投した。 「1イニング、1イニング、全力でいけるところまで投げようと思ってマウンドに上がっていました。その結果として、長いイニングをしっかりと投げられた所がよかったと思います。ここ最近、中継ぎ陣が頑張ってくれていたので、なるべく長いイニングを投げたいと思っていましたし、しっかりと7回まで投げ切れてよかったです」 一回に先頭の荻野に左前打を許すが、続く角中を投ゴロ併殺に仕留め、その後は無失点。右打者の内角を突くクロスファイアを武器に、スコアボードにゼロを並べた。 打線は二回に1死三塁から安達が左翼フェンス直撃の適時二塁打で先制し、四回には田嶋とバッテリーを組んだ若月の今季1号3ランで突き放した。

◆オリックスが完勝し6月を16勝で締めた。二回に安達の適時二塁打で先制し、四回は若月の1号3ランで突き放した。田嶋は速球に力があり、7回3安打無失点で自身3連勝の5勝目。ロッテは5度目の零敗。鈴木は4敗目を喫した。

◆オリックス・田嶋大樹投手(24)が先発して7回を3安打7奪三振無失点と好投した。 「いい投球ができるように頑張ります。結果などいろいろなことは考えず、自分の投球といいますか、しっかりと試合を作れるようにしたいです」 前回23日の日本ハム戦(京セラ)では、5回?を1失点で今季4勝目(4敗)をマーク。チームの37年ぶりとなる11連勝に貢献した。5月22日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)以降、約1カ月間、白星から遠ざかったが、6月12日の広島戦(京セラ)で3勝目を挙げてから、自身2連勝。好調を維持し、ロッテ打線と対峙した。 一回、先頭の荻野に左前打を許すが、続く角中を投ゴロ併殺に仕留め、課題の立ち上がりを無失点。二回は三者凡退とリズムを作ると、打線も援護した。 二回無死二塁から日本人野手最年長で33歳のT─岡田が遊ゴロで走者を三塁に進めると、同学年の安達が左翼フェンス直撃の適時二塁打。「T(─岡田)がぎりぎり右打ちで走者を進めてくれたので、なんとか打点を挙げられてよかったです! 先発メンバーの中のおじさんズで先制できてよかったです!(笑)」と、冗談交じりのコメントを寄せた。 対ロッテはこの試合まで今季2試合で1勝無敗、防御率2・77と好相性の田嶋は7回無失点。バッテリーを組む若月が四回に今季1号3ランを放ち、左腕を援護した。試合は5ー0で快勝。田嶋は3連勝で5勝目(4敗)。チームは6月16勝を挙げた。

◆ロッテのドラフト1位ルーキー鈴木の2勝目が遠い。二回は警戒していた先頭の杉本に二塁打されてピンチを招き、安達の二塁打で先制点を献上。打線が田嶋に抑え込まれる展開で、四回には伏兵の若月に3ランを浴びた。この回限りで降板して4敗目を喫し「何とか粘りたかったが、それができず申し訳ない」とうなだれた。 プロ初勝利を挙げたのは4月25日のソフトバンク戦。5月は主に救援に回ったが、2カ月以上も白星がない。井口監督は「変化球が全体的に高かった。修正していかないと勝ちは増えない」と手厳しかった。 井口監督(打線が田嶋に抑え込まれ)「直球を何とか打ち返そうとミーティングをしたが、しっかり打てていない」

◆オリックスの若月が1―0の四回2死一、三塁で、昨年7月31日以来となる一発を放った。左腕鈴木の浮いた変化球を捉え、左翼席に今季1号3ラン。「久しぶりに芯に当たってびっくりした。(感触は)久々過ぎて、分からなかった」と冗談めかして喜んだ。 その前の二回の打席は、1死一、三塁の好機で空振り三振に倒れていた。「何とか取り返してやろうという気持ちで入った」と雪辱を期し、失投を力強く振り抜いた。 5月下旬から捕手は伏見との併用が続く。強肩自慢の守備は定評があるが、打率1割8分2厘の打撃が課題だ。「総合力を上げていかないと、出られない」と気持ちを入れ直した。 中嶋監督(田嶋に)「自信を持って投げているように見えた。それだけの実力を持っている。もっともっと良くなる」 安達(二回に先制の二塁打)「T(―岡田)が走者を進めてくれたので、何とか打点を挙げられて良かった」

◆感謝の気持ちをボールに込めた。さまざまな人への思いが詰まったオリックス・田嶋の直球を、打てるはずがない。先発して7回を3安打7奪三振無失点で今季5勝目。自身最長タイの3連勝で、チームを再び単独首位に導いた。 「うまく伝わるか分からないんですけど、ファンの方の声援、温かい言葉に心が癒されて、心にゆとりを持てています。ファンの方のおかげで、自身3連勝ができたと思います」 お立ち台では胸の内を打ち明けた。苦しい時期を乗り越え、ここまでやってきた。開幕から6試合中5試合、クオリティースタート(6回以上で自責点3以下)をマークしたが、なかなか勝ち星は伸びない。すると、緊張の糸が切れたかのように、5月22日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)以降、約1カ月間、白星から遠ざかった。 自分はメンタル面が投球に影響する。それを理解し、今季から起床時と就寝前に約20分間、瞑想を取り入れた。「自分がいまどんな感情か分かるんです」。精神面の安定を意識したが、勝ち星が付かない約1カ月間は苦しかった。それでも、この経験があるから、また一段と強くなった。 ファンの声が力になった。これまで田嶋が閲覧を避けていたネット上のコメントには、たくさんのエールが届いた。 「『オリックスには必要な選手だ』とか『交流戦の優勝を決めたのは田嶋選手だから自信を持って』とか。これだけ言ってもらえるなら、頑張らないとな。ファンの方には感謝しかないです。ちょっとずつ田嶋大樹という人間を知っていただいて。こんな田嶋大樹ですけど、これが田嶋大樹なんで。応援してくれる方がいてくれるなら一生懸命、腕を振ります」 口下手な24歳。言葉に加えて、マウンド上でも感謝の気持ちを伝えていく。(西垣戸理大)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
372910 0.561
(↑0.007)
-
(-)
67317
(+5)
280
(-)
73
(+1)
24
(-)
0.258
(↑0.001
3.420
(↑0.05)
2
(1↓)
楽天
363010 0.545
(↓0.009)
1
(↓1)
67293
(-)
276
(+3)
55
(-)
28
(-)
0.245
(-)
3.480
(↑0.01)
3
(-)
ソフトバンク
323114 0.508
(↑0.008)
3.5
(-)
66315
(+9)
261
(+1)
73
(+3)
47
(-)
0.250
(↑0.002)
3.240
(↑0.03)
4
(1↓)
ロッテ
313211 0.492
(↓0.008)
4.5
(↓1)
69333
(-)
314
(+5)
68
(-)
65
(-)
0.248
(↓0.001)
3.970
(↓0.01)
5
(2↓)
西武
303114 0.492
(↓0.008)
4.5
(↓1)
68288
(+1)
313
(+9)
61
(-)
56
(-)
0.247
(-)
4.010
(↓0.02)
6
(-)
日本ハム
25398 0.391
(↑0.01)
11
(-)
71223
(+3)
293
(-)
40
(-)
36
(-)
0.228
(↓0.001)
3.730
(↑0.05)