楽天(★0対3☆)日本ハム =リーグ戦14回戦(2021.06.30)・楽天生命パーク宮城=
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日本ハム
0100000203510
楽天
0000000000610
勝利投手:立野 和明(1勝0敗0S)
(セーブ:杉浦 稔大(0勝2敗14S))
敗戦投手:田中 将大(3勝5敗0S)
  DAZN
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◆日本ハムは2回表、無死一三塁の好機から渡邉が適時打を放ち、先制に成功する。そのまま迎えた8回には、野村の2点適時打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・立野が5回無失点でうれしいプロ初勝利。敗れた楽天は、先発・田中将が力投を見せるも、打線が無得点と精彩を欠いた。

◆今季の楽天田中将大投手(32)は日本ハム戦に0勝2敗、防御率5・25。 同投手が同一カードでシーズン3敗は08年西武戦と09年西武戦だけ。09年は●○●●で、同一カードでシーズン3連敗すると13年ぶりになる。

◆パ・リーグ首位の楽天が最下位の日本ハムと対戦し0-3で敗戦。

◆楽天がオリックスとの同率首位から2位に転落した。日本ハムに敗れ、1分けを挟む連勝が4で止まった。 先発田中将が2回に1点の先制を許す。3~6回までは無安打投球。7回1死三塁のピンチも、石井の中飛を中堅手辰己が好返球で三走万波を刺した。 だが、打線が沈黙した。初対戦の相手先発2年目の立野に1~3回まで毎回得点圏に走者を置くも、ものにできず。5回まで3安打無得点に抑えられた。6回以降も救援陣に封じられ、今季5度目の完封負けを喫した。

◆楽天田中将大投手(32)が7回100球3安打1失点の好投も5敗目を喫した。 初回は3者凡退で立ち上がった。だが2回、先頭王柏融に四球、野村に右前打を打たれ無死一、三塁とピンチを招く。渡辺にスプリットを右前へはじかれ、先制点を許した。 それでも3回以降はカットボール、ツーシームを中心に相手打線を翻弄(ほんろう)し、6回まで無安打に抑えた。7回には1死三塁としたが、石井の中飛でタッチアップした三走万波を中堅手辰己が本塁へ好返球で刺した。 前回登板の23日西武戦では6回4失点も、3勝目を挙げていた。この日は今季3度目のハイクオリティースタート(7回以上、自責2以内)を達成も、打線の援護なく敗戦。「今日に関しては前回の登板、投球を踏まえていろいろやったことをゲームの中で出せた」と振り返り、これまでとは異なりプレートの三塁側を踏んでいたことに「僕はどこでも投げられる。西武戦も三塁寄り。今日はもう少し動いて投げてますけど、どこでも投げられるのは自分の強み。これからも自分の状態に合わせて動くと思います」と手応えを示した。 2回に先制点を与えた場面には「先頭の四球。追い込みながらつながれたり、自分としては球種の選択ミスもありましたけど、それも結果論。いろんなことを踏まえて、捕手とともに反省しながら、一緒にバッテリーとして成長していけたら」と今後を見据えた。

◆先発は楽天田中将、日本ハム立野。日本ハムは2回に渡辺の適時打で先制。楽天は3回まで毎回得点圏の好機をつくるも無得点。 日本ハム立野は5回3安打無失点で降板。打線は5回に2死三塁の好機も無得点。楽天田中将は6回まで2安打1失点。 日本ハムは8回に2点を奪い2連敗で止めた。2年目立野がプロ初勝利。楽天は4連勝でストップ。田中将は7回1失点も5敗目。日本ハム杉浦14セーブ。

◆日本ハム2年目の立野和明投手がプロ初勝利を挙げた。 この日の楽天は日米通算180勝の田中将が先発。田中将との先発対決でプロ初勝利を挙げたのは、田中将が新人だった07年6月20日上園(阪神)と11年5月6日牧田(西武)に次いで10年ぶり3人目。上園は当時通算4勝、牧田は当時通算48勝の田中将に投げ勝った。

◆楽天がオリックスとの同率首位から2位に転落した。日本ハムに敗れ、1分けを挟む連勝が4で止まった。 先発田中将大が2回に1点の先制を許す。3~6回までは無安打投球。7回1死三塁のピンチも、石井の中飛を中堅手辰己が好返球で三走万波を刺した。 だが、打線が沈黙した。初対戦の相手先発2年目の立野に1~3回まで毎回得点圏に走者を置くも、ものにできず。5回まで3安打無得点に抑えられた。6回以降も救援陣に封じられ、今季5度目の完封負け。8回に2点を奪われ、離された。 以下、石井一久GM兼監督の一問一答 -接戦を落とした なかなか得点までは至らなかった。なかなか打破できない展開だったので、そこをチームでしっかり得点取っていけるような努力をしてきたいと思います。 -序盤に好機を逃した チャンスだからって点を取らせてくれるわけではない。相手も必死になってやってきているので、そこを何とか打ち崩すところだったり、そこをしっかりとアプローチしていくことが大事。そういう結果が報われないときもあると思います -田中将は7回1失点と好投も5敗目 一番チームに勝つチャンスを与えてくれる失点だったので、チームが終盤まで諦めない姿勢で戦えたのも田中のピッチングがあったからだと思います。 -状態はどのように映ったか 真っすぐも力強かったですし、要所で精度の高い決め球も投げてくれていた。前回はちょっとダメでしたけど、こういうピッチングを年間を通してやってくれているので、チームとしては勝つチャンスを作ってもらっている内容だった。 -それだけに田中将に白星をつけたかった 勝たせたかったというよりはみんなが勝ちたいので。田中だけが勝ちたいんじゃないので。チーム一丸となって勝ちたいという思いで今日は戦ったが、今日は勝てなかった。明日また切り替えてしっかりと戦っていきたいです。

◆連夜、バットがさえている。日本ハム渡辺諒内野手(26)が難敵の楽天田中将から、値千金の先制適時打を放った。2回だった。四球と野村の右前打で無死一、三塁。絶好のチャンスで真ん中低めに落ちる球を捉えた。狙い澄ましたかのように、この日のファーストスイングで右前へ。「変化球のイメージで打席に入っていた。1ボールの後、次はストライクかなって思って振って行きました」。読み通りの一打に、ほくそ笑んだ。 前カードのロッテ2連戦では、8打数無安打と沈黙。二塁守備でも、悪送球で大量失点につながる走者を許すなど精彩を欠いた。前日29日楽天戦(楽天生命パーク)で2号ソロを放ち、ホッと一安心。先輩の西川から「(打撃フォームが)ちっちゃくなっているから、しっかり大きく取って」とタイミングの取り方について助言をもらい、試合前の練習で意識したことが好結果を生んだ。 守りでは、9回1死一塁から4-6-3の併殺で試合を締め、今季初の完封勝ちをお膳立て。「こういう試合が続けば、もっともっと勝てる。僕を含めて守備や打撃を向上させ、こういう試合を続けていきたい」と、反攻を誓った。

◆日本ハム立野和明投手(23)がマー君との投げ合いを制してプロ初勝利を挙げた。ピンチの連続だった序盤3イニングを粘りの投球で乗り越えて5回3安打無失点と快投。1軍デビューから3試合目の年俸1000万円右腕が、日米通算180勝の9億円右腕との先発対決でつかんだ待望のメモリアル勝利が、チームにとっては今季72試合目で初の0封勝利となった。とびっきりの笑みが弾けた。立野はヒーローインタビューで、誇らしげにプロ初勝利の記念ボールを左手で掲げた。「家族の方に送りたいと思います」。裕福ではなかった少年時代。2歳上の兄と自分、どちらが中学のクラブチームに入るかを家族で話し合って「悩んで、僕に」。高校では腰と左目を故障し、1度は野球を諦めかけた。社会人野球を経てたどり着いたプロでも、1年目は2軍暮らしが続いたが、ずっと周囲に支えられてきた。「やっと...という感じですね。恩返しが今日できたのかな」と、再び笑った。 独特な願掛けをしてまで、こだわってきた真っすぐを軸にして5回までゼロを並べた。春季キャンプ明けの3月に「ストレートに磨きをかけようと思ってストレートパーマをかけました」。最速145キロの力のあるボールを内角にも強気に投げ、スプリットやスライダー、カーブなども生きた。天然パーマから直毛となっていた髪の毛は最近、短く切った。「暑くなってきたので、今回は(パーマを)あてずに切りました」。もう願掛けの必要はないほど、威力十分だった。 マー君との投げ合いにも緊張せず、楽しみにしていた。登板前日には「小さい頃から見ている選手なので、自分の中では楽しみという感じの方が強い。思い切ってやろうという感じです」と言い切った。13年の日本シリーズ第7戦で田中将が最終9回を締めた場面を、よく覚えている。中学3年の時にテレビ画面越しに見ていた舞台が楽天生命パーク。「マウンドに立っているだけで球場の雰囲気を変えられる、すごいピッチャーだとあらためて感じました」と脱帽したが、マウンド上は1歩も引かない精神的な強さも見せた。 立野 相手のピッチャーが田中投手だった。投げ合っての初勝利は、自分の中では特別な勝利です。 栗山監督も「良かったね」と目を細めた快投でチームもシーズン折り返しの1戦を今季初の0封勝利で飾った。「ここからまた1戦1戦しっかり投げていこうと思います」と宣言した立野が、苦しむチームの中で大きな光をもたらした。【木下大輔】

◆日本ハム野村佑希内野手が貴重な追加点の2点適時打。1-0の緊迫した投手戦で、8回2死二、三塁から楽天の2番手森原のスライダーを左前へ。1回にも先制点につながる右前打を放っており、2夜連続の複数安打となった。 「投手がクイックの時の打率が圧倒的に低かった」と課題と向き合い練習。6戦連続安打も「僕が打っておけば勝っていた試合が沢山あった。どこかしらで貢献しながら、いい流れがチームに来るようにしたい」と意気込んだ。

◆楽天田中将大投手が最善を尽くすも、5敗目を喫した。 2回に先頭王柏融に四球。野村、渡辺の連打で1点の先制を許した。今季初の1試合3四球と細心の注意を払い、3回以降は1安打無失点。7回3安打1失点で今季3度目のハイクオリティースタート(7回以上自責2以内)を達成も報われなかった。援護率は2・31。日本ハムには今季3戦3敗で、同一カードのシーズン3敗は08、09年西武戦に次ぎ12年ぶり3度目。「(6回4失点の)前回登板を踏まえてやったことを出せた」と手応えを示した。 変わり身を見せた。真ん中や一塁側を主に踏んでいたプレート位置を最も三塁側へ寄せた。左の内角、右の外角へのカットボール、スライダーに角度がつき、8三振中6個の決め球がスライダー。「どういう意図を持って投げたかが大事。うまく相手のバランスを崩せた」。自身から始まったチームの連勝は4で止まった。役割に徹し、勝利への可能性を高め続ける。 ▽楽天石井GM兼監督(7回1失点も5敗目の田中将大に)「終盤まで諦めない姿勢で戦えたのも田中の投球があったから。勝たせたかったというより、みんなが勝ちたい。田中だけが勝ちたいんじゃない。明日切り替えてしっかりと戦っていきたい」

◆2年目の日本ハム立野がマー君との投げ合いを制し、プロ初勝利を挙げた。ヒーローインタビューで記念ボールを左手で掲げた。「家族の方に送りたいと思います」。裕福ではなかった少年時代。2歳上の兄のどちらが中学のクラブチームに入るかを家族で話し合って「悩んで、僕に」。高校では腰と左目を故障し、野球を諦めかけた。プロでも1年目は2軍暮らしが続いたが、周囲に支えられてきた。「やっと...という感じですね。恩返しが今日できたのかな」と再び笑った。 ピンチの連続だった序盤を粘りの投球で乗り越えて5回3安打無失点。1軍3試合目の年俸1000万円右腕が、日米通算180勝の9億円右腕との先発対決でつかんだ待望の勝利が、チームにとっては今季72試合目で初の0封勝利だ。 13年の日本シリーズ第7戦で田中将が最終回を締めた場面を、よく覚えている。中学3年の時にテレビ画面越しに見ていた楽天生命パーク。「マウンドに立っているだけで球場の雰囲気を変えられる、すごいピッチャーだとあらためて感じました」と脱帽したが、マウンド上は1歩も引かない精神的な強さも見せた。 立野 相手のピッチャーが田中投手だった。投げ合っての初勝利は、自分の中では特別な勝利です。 立野が、苦しむチームの中で大きな光をもたらした。【木下大輔】(金額は推定) ▼2年目の立野がプロ初勝利を挙げた。この日の楽天は日米通算180勝の田中将が先発。田中将との先発対決でプロ初勝利を挙げたのは、田中将が新人だった07年6月20日上園(阪神)と11年5月6日牧田(西武)に次いで10年ぶり3人目。上園は当時通算4勝、牧田は当時通算48勝の田中将に投げ勝った。

◆日本ハムの渡辺が2試合連続打点をマークした。0―0の二回無死一、三塁で適時打。1ボールから田中将の低めの変化球をコンパクトに捉えて右前へ運び「何とか得点したいという気持ちだった」と振り返った。 27日まで静岡で行われたロッテとの2連戦では好機でことごとく凡退して無安打に終わり、二塁の守備でも失点につながる失策を犯して散々な出来だった。だが、楽天戦で仙台に乗り込んだ29日の試合では中越えに2号ソロ。気持ちを切り替えてつかんだリズムを生かした。 自身が「大将」と呼ぶ主砲の中田が急性腰痛で戦列を離れ、復帰のめどは立っていない。得点力不足で低迷するチームを勝負強い打撃でもり立てようとしている。

◆日本ハムが今季初の無失点勝ち。二回に渡辺の適時打で先行し、八回に野村の2点適時打で加点。2年目の立野が5回3安打無失点でプロ初勝利を挙げた。楽天は田中将の7回1失点の好投を生かせず連勝が4で止まり2位に転落した。

◆楽天は連勝が4で止まって2位に転落した。制球が荒れ気味の立野から三回まで毎回得点圏に走者を進めながら生かせず、結局、散発6安打で零敗を喫した。 六回以降も毎回走者は出したが、救援陣の粘りに屈した。石井監督は「チャンスがあるからといって点を取らせてくれるわけではない。結果が報われないときもある」ともどかしげだった。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
372910 0.561
(↑0.007)
-
(-)
67317
(+5)
280
(-)
73
(+1)
24
(-)
0.258
(↑0.001)
3.420
(↑0.05)
2
(1↓)
楽天
363010 0.545
(↓0.009)
1
(↓1)
67293
(-)
276
(+3)
55
(-)
28
(-)
0.245
(-)
3.480
(↑0.01)
3
(-)
ソフトバンク
323114 0.508
(↑0.008)
3.5
(-)
66315
(+9)
261
(+1)
73
(+3)
47
(-)
0.250
(↑0.002)
3.240
(↑0.03)
4
(1↓)
ロッテ
313211 0.492
(↓0.008)
4.5
(↓1)
69333
(-)
314
(+5)
68
(-)
65
(-)
0.248
(↓0.001)
3.970
(↓0.01)
5
(2↓)
西武
303114 0.492
(↓0.008)
4.5
(↓1)
68288
(+1)
313
(+9)
61
(-)
56
(-)
0.247
(-)
4.010
(↓0.02)
6
(-)
日本ハム
25398 0.391
(↑0.01)
11
(-)
71223
(+3)
293
(-)
40
(-)
36
(-)
0.228
(↓0.001)
3.730
(↑0.05)