巨人(★0対1☆)広島 =リーグ戦13回戦(2021.06.30)・東京ドーム=
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広島
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巨人
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勝利投手:九里 亜蓮(6勝5敗0S)
(セーブ:栗林 良吏(0勝1敗15S))
敗戦投手:山口 俊(1勝1敗0S)

本塁打
【広島】野間 峻祥(1号・8回表ソロ)

  DAZN
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◆広島は0-0で迎えた8回表、野間のソロで先制に成功する。投げては、先発・九里が8回途中無失点の好投。その後はバード、栗林の継投で完封リレーを飾り、九里は今季6勝目を挙げた。敗れた巨人は、先発・山口が8回途中まで無安打の力投を見せるも、打線が援護できなかった。

◆28日に支配下に復帰した巨人直江大輔投手(21)が、1軍の試合前練習に合流した。昨季は1軍で3試合に先発するなど高い期待を受けていたが、10月に椎間板ヘルニアの手術を受けた。その影響で育成選手として再契約を結んでいた。 今季は2軍戦で6試合に登板。24日イースタン・リーグのヤクルト戦ではプロ入り後初の完封勝利と好投していた。2軍調整中だった広岡大志内野手(24)も1軍の試合前練習に合流した。一方で、畠世周投手(27)、石川慎吾外野手(28)は川崎市のジャイアンツ球場にて、2軍に合流した。

◆巨人岡本和真内野手(25)は今日30日に25歳の誕生日を迎える。 誕生日の試合は過去3度あり、結果は通算12打数4安打、打率3割3分3厘の好成績。昨年はバースデーアーチを記録したが、今年も自身を祝う1発を打てるか。

◆先発投手は巨人山口、広島九里。巨人が1回に2死一、三塁から重盗を仕掛けるも失敗した。広島打線は3回まで無安打。 巨人は山口が6回まで無安打無失点投球。打線は走者を出しながら決定打を欠き、広島九里を打ち崩せず。両軍無得点で終盤戦へ。 広島が8回に野間の1号決勝ソロで接戦を制した。巨人は山口が8回1安打1失点で初黒星。1点が遠く、連勝は8で止まった。

◆巨人の連勝が8でストップした。息の詰まるような投手戦だった。巨人先発山口俊投手(33)が8回1死までノーヒットピッチングを披露。だが、1球に泣いた。8回1死、バットを短く持った広島野間にシュート回転した149キロ直球を右翼席に運ばれた。スタンドインを見届けた山口は顔をしかめ、腰に右手を置いて悔しがった。 打線は広島九里亜蓮に苦戦を強いられた。立ち上がりの松原、ウィーラーの1、2番コンビで放った以外の連打はなし。8回には安打と四球で2死一、二塁のチャンスをつくるも、九里に変わってワンポイントで登板した左腕バードに丸が右邪飛に打ち取られた。 チームは19日阪神戦(甲子園)から破竹の8連勝。一時は8ゲーム差を付けられた首位阪神を猛追してきた。 ◆巨人の8連勝 19日阪神戦 6-2 20日阪神戦 2-1 22日DeNA戦 6-1 23日DeNA戦 4-2 25日ヤクルト戦 7-1 26日ヤクルト戦 10-3 27日ヤクルト戦 5-2 29日広島戦 11-8

◆好調巨人打線が沈黙した。今季5度目の完封負け。 広島の先発九里の前に散発6安打。バード、栗林で逃げ切られた。8連勝中は計51得点、1試合平均で6・4点の打線が小休止。原監督は「何とか打線がというところはあるけれど。まあ、相手投手も気迫のある、いいピッチングをされたというところでしょうな」と振り返った。

◆広島野間峻祥外野手が2年ぶりの1発で山口の無安打無得点を阻止した。0-0の8回1死。カウント1-2と追い込まれたが、甘く入った149キロを捉えて右翼席に運んだ。 19年7月26日ヤクルト戦以来のアーチが値千金の1-0決勝弾となった。「チームが勝つことを考えれば、自分の結果もおのずと良くなってくる。勝つためにみんなが一緒の方向を向いてできれば。若い選手も多いですし、僕ら20代後半の選手がそういう姿勢で頑張っていけば」。若手が多く台頭する中、3試合連続スタメンで3戦連続安打の中堅が主役を演じた。

◆巨人山口俊が1球に泣き、1発に沈んだ。日本復帰2戦目は、8回1死まで無安打投球。ストライク先行でテンポ、リズムともに申し分なし。失策、四死球で出した走者も二塁を踏ませない投球だった。両軍無得点だった8回1死。広島野間をカウント1-2と追い込み、内角を狙った149キロ直球を痛打された。「そこまで強い打球をイメージしてなかった。カウント有利だったので、もう1個丁寧にボールでもいいみたいに投げられれば良かったのかなと」と悔やんだ。 久しぶりぶりの東京ドームのマウンドは、黒星も8回1安打1失点、10奪三振の好投。「1点でも、やっぱり負けは負けなので。次は反省していきたいと思います」と自身の失点だけを注視。原監督も「非常に球の走りも良かった。いい投球をしたけど、まあ野球の難しさというところでしょうな」とした。どすこい右腕の黒星でチームの連勝も8でストップ。仕切り直す。

◆粘り勝った! 広島九里亜蓮投手(29)が8回途中まで無失点の好投で、42日ぶりの6勝目を手にした。1回無死一、二塁のピンチを招くなど走者を背負う投球が続いたが、勝負どころで要所を締めた。8連勝と勢いに乗っていた巨人を止め、チームの自力V消滅も阻止。新型コロナウイルス感染から復帰後3試合目で、弾みの白星を手にした。8回は1球も140キロを超えなかった。九里は毎回のように走者を出しながらも、好調巨人打線を相手に内外角を突き、かわし、粘って得点を許さなかった。8回は2死一塁からウィーラーを歩かせてマウンドをバードに譲ったものの、新型コロナウイルス感染から復帰後最長の7回2/3、今季最多タイ124球を投げ切った。42日ぶりの勝利で、負ければ自力優勝が途切れるチームの危機を救った。 「本当に山口さんがいいピッチングをしていたので、何とか先に点をやらないように投げました」 投手戦を演じたが、8回1死まで無安打無失点の巨人山口とは対照的だった。三者連続三振で滑り出した山口に対し、九里は先頭から内野安打2本で無死一、二塁。前日3人で9打点の中軸を迎えた。「あの時点では変に絶対ゼロ点で抑えると思うと、良くない投球をしてしまう」。力むことなく、打者にだけ集中した。丸を初球シュートで二ゴロに打ち取り、併殺。岡本を歩かせたが、重盗を阻止して無失点で切り抜けた。 全投球の約半分が140キロ超と力で押す山口に対し、九里の140キロ超の球は全体の3割にも満たなかった。それでもシュートやスライダー、チェンジアップなど多彩な変化球を駆使。高め球も有効に使い、外野を越える打球も、外野を抜かれる打球も打たせなかった。前回登板後は辛口評価だった佐々岡監督も「しっかりと攻めている中の投球だった。いい攻め、投球だった」とたたえた。最後に笑ったのは、九里だった。 復帰後2試合は5回、4回で降板し、自身2連敗だった。「1軍に戻って2試合、ふがいない投球をしてしまった」。言い訳は飲み込み、先発の柱としての責任を口にした。復帰3戦目で見事な復活。5月19日の巨人戦以来、チームトップ6勝目を手にした。「何とかチームに早く勝ちを付けたい中で勝てたので、まずは最初に奥さんに勝てたことを報告できれば」。チームだけではない。隔離期間も献身的なサポートを続けてくれた夫人にささげる白星となった。【前原淳】

◆広島の新外国人のバード投手(28)が登板3試合連続ホールドを記録した。 1-0の8回2死一、二塁で九里を救援。前日2安打2打点の丸をスライダーで右邪飛に打ち取った。「重要な場面だったので、自分で自分にプレッシャーをかけるのではなく、相手にプレッシャーをかけるつもりでストライク先行を心掛けた」。勝ちパターンを確立できていない中、助っ人左腕の存在感が日に日に増している。

◆広島の野間が0―0の八回1死で2年ぶりの一発となる1号ソロを放ち、均衡を破った。チームはそれまで山口に無安打に抑え込まれていた。1ボール2ストライクからの速球を短く持ったバットを強く振り抜き、鋭い打球で右翼席に運んだ。「いい反応で捉えることができた」と振り返った。 ドラフト1位で入団7年目の外野手。チームが新型コロナウイルス禍に見舞われ、5月18日に1軍に昇格すると堅守と俊足で出場機会を増やしてきた。3試合連続安打で安打をマークし「九里さんが頑張って投げているので、先に点を取ることができて良かった」とうなずいた。

◆広島は八回に野間の2年ぶりの本塁打で1点を挙げて競り勝った。九里は八回途中まで無失点で6勝目を挙げ、栗林は15セーブ目。巨人は山口が八回1死まで無安打に抑える力投だったが、打線が援護できず連勝は8で止まった。

◆巨人の山口は0―0の八回1死で野間にソロを浴び、3年ぶり2度目となる無安打無得点試合達成を逃した。内角に投げた直球がやや浮いたところを捉えられた。ライナー性の打球が右翼席に吸い込まれると、右手を腰に置いてしばらくぼうぜんとした。 八回裏の攻撃で代打を送られ、8回1安打1失点で降板。米大リーグから復帰後2試合目で本拠地初登板し、初黒星を喫した。それでも114球を投げて2四死球で10三振を奪う快投を見せた。 序盤に投げた高めの直球が効果を発揮した。ポイントだった西川と鈴木誠には1打席目につり球を見せ、3打席目は窮屈なスイングをさせて内野ゴロに打ち取った。 復帰初戦だった前回23日のDeNA戦では、六回途中1失点で勝利を手にした。連勝はならなかったが今回も好投し、変わらぬ実力を示した。

◆巨人・山口俊投手(33)が8回1安打1失点と好投したが、今季初黒星を喫した。 巨人復帰後、2度目の先発。一回は3者三振と上々の滑り出しを斬った。二回以降も最速150キロの直球を軸にスライダー、カーブ、フォークボールを織り交ぜ、七回までスコアボードに「0」を刻んだ。「ストライク先行で、自分有利で進めていけた」と打者27人に対し、20人から初球ストライクを奪うなど投手有利のカウントに持ち込み、封じ込んだ。 八回1死で野間にカウント1-2から投じた149キロの直球を強振され、痛恨のソロを被弾。「カウント有利だったので、もう一個丁寧に投げられればよかったと思う」と冷静に振り返った。 2019年10月9日のクライマックス・シリーズの阪神戦以来、630日ぶりの本拠地・東京ドームでの登板だったが、勝利で飾ることはできなかった。

◆広島の九里が5月19日以来となる6勝目を手にした。一回無死一、二塁のピンチで、丸を二ゴロ併殺に打ち取りリズムに乗った。コースを広く使い、多彩な球種を散らして7回2/3を単打6本に抑えて本塁を踏ませず「先に点をやらないと投げていた。勝てて良かった」と声を弾ませた。 5月下旬に新型コロナウイルス感染が判明して離脱し、復帰後3試合目の登板で最多の124球を投げた。今季の勝利の半分を巨人から挙げる〝巨人キラー〟ぶりを発揮し、6勝5敗と白星を先行させた。

◆巨人は10日以来の零敗を喫し、連勝が8で止まった。好調だった丸が一転してブレーキになった。一回無死一、二塁で二ゴロ併殺打に倒れると八回2死一、二塁では右邪飛と得点機を逃した。 山口が八回1死まで無安打に抑え込む好投を演じながら打線が九里を攻略できなかった。原監督は「野球の難しさ。相手投手に気迫がある、いい投球をされたというところでしょうな」と振り返った。

◆一球に泣いた。巨人の先発・山口俊投手(33)は630日ぶりの東京ドームでの登板で八回1死まで無安打無失点投球も、野間に決勝ソロを被弾して今季初黒星(1勝)。チームの連勝は8で止まり、引き分けだった首位・阪神とのゲーム差が3に広がった。 「1点でも負けは負けなので。次は反省していきたい」 一回に三者連続三振を奪うなど上々の立ち上がり。「ストライク先行で有利に進められた」との言葉通り、8回打者27人に対して20人から初球でストライクを奪い、三振は10に上った。 野間に対しても初球に空振りを奪い、カウント1-2と追い込んだが、真ん中低め、149キロの直球を右翼席へ運ばれた。「追い込まれて、あそこまで強い打球(を打つこと)をイメージしていなかった」と悔やんだ。 打線も6安打で無得点に終わり、原監督は「相手投手に気迫のあるいい投球をされた。(得点が)0点だから。野球の難しさですね」と相手先発の九里に白旗だ。6月は12勝7敗3分けと勝ち越し、1日は菅野が3度目の離脱から復帰予定。連勝は止まったが、阪神追い上げの手は緩めない。(伊藤昇)

◆0-1での敗戦。試合前は広島相手に、こんな形で巨人の連勝が止まるとは考えもしなかった。だが、試合中は「もしかすると...」と感じた。 一回に2本の内野安打で無死一、二塁の好機を作りながら、丸は二ゴロ併殺打。2死一、三塁から仕掛けたダブルスチールは、三走が本塁で憤死した。作戦としては間違いではないが、結果は裏目に出た。無失点で乗り切った九里は尻上がりに良くなったのに、巨人には内野ゴロで全力疾走しない選手がいた。 先発の山口は、手探りだった前回(6月22日のDeNA戦)に比べて、制球も球の走りも良かった。それだけに、八回に野間に許した本塁打は悔いが残るだろう。 カウント1-2と追い込んだ後、4球目の直球はシュート回転して真ん中に入った。一発がある打者なら、勝負球はフォークボールだったはず。球種を含めて、油断した一球ではなかったか。 とはいえ、山口が七、八回まで任せられる先発としてめどが立ったのは大きい。また出直しだ。(本紙専属評論家)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
43253 0.632
(-)
-
(-)
72304
(+2)
250
(+2)
70
(+1)
65
(+1)
0.254
(↓0.001)
3.190
(↑0.01)
2
(-)
巨人
382610 0.594
(↓0.009)
3
(↓0.5)
69314
(-)
262
(+1)
95
(-)
44
(+1)
0.253
(↓0.001)
3.390
(↑0.03)
3
(-)
ヤクルト
35298 0.547
(-)
6
(-)
71302
(+2)
291
(+2)
74
(+1)
43
(-)
0.250
(-)
3.830
(↑0.03)
4
(-)
中日
283610 0.438
(↓0.006)
13
(↓0.5)
69218
(+4)
247
(+9)
40
(+1)
37
(-)
0.239
(↓0.001)
3.220
(↓0.07)
5
(-)
DeNA
27399 0.409
(↑0.009)
15
(↑0.5)
68307
(+9)
365
(+4)
75
(+1)
15
(+1)
0.261
(↑0.002)
4.710
(↑0.01)
6
(-)
広島
23389 0.377
(↑0.01)
16.5
(↑0.5)
73249
(+1)
311
(-)
47
(+1)
35
(+1)
0.260
(↓0.002)
3.980
(↑0.06)