ヤクルト(★2対5☆)巨人 =リーグ戦10回戦(2021.06.27)・明治神宮野球場=
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巨人
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ヤクルト
0100010002702
勝利投手:髙橋 優貴(8勝2敗0S)
(セーブ:ビエイラ(0勝0敗5S))
敗戦投手:スアレス(2勝3敗0S)

本塁打
【巨人】松原 聖弥(7号・1回表ソロ),岡本 和真(21号・6回表3ラン),坂本 工宜(9号・9回表ソロ)
【ヤクルト】オスナ(6号・2回裏ソロ),山田 大樹(19号・6回裏ソロ)

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◆巨人が7連勝。巨人は初回、松原の先頭打者本塁打が飛び出し、幸先良く先制する。1-1で迎えた6回表には、2死一三塁の好機から岡本和が3ランを放ち、勝ち越しに成功した。投げては、先発・高橋が6回2失点で今季8勝目。敗れたヤクルトは、打線が7安打2得点とつながりを欠いた。

◆巨人高橋優貴投手(24)が8勝目を目指す。巨人ではすでに戸郷が8勝を挙げており、6月までに2人が8勝以上を記録すると、92年の斎藤(9勝)槙原(8勝)以来、球団29年ぶりとなる。

◆巨人は1回、松原の右翼席への先頭打者本塁打で先制。ヤクルトも2回1死、オスナの左翼席への6号ソロで同点に追い付く。 巨人は同点の6回2死一、三塁、岡本和が右翼席へ21号3ランで勝ち越し。ヤクルトも6回2死、山田の19号ソロで反撃した。 巨人は継投で逃げ切って今季最長の7連勝。高橋がリーグトップタイの8勝目。ヤクルトは開幕カード以来の同一カード3連敗。スアレスは3敗目。

◆ヤクルト山田哲人内野手(28)が19日以来8日ぶりの1発を放った。 3点を追う6回2死で19号ソロ。真ん中に入った140キロ直球を左中間席に運び「点を取られた直後だったので、1点でも返したいという気持ちで打席に入りました」。7度目の20本塁打にあと1本。東京五輪メンバーに入ったバットマンが意地を見せた。

◆巨人坂本勇人内野手(32)が貫禄のダメ押し弾で勝負を決定づけた。 9回無死、ヤクルト大西の低め146キロ直球をバックスクリーンへ運ぶ9号ソロ。19日阪神戦以来の1発に「試合の流れの中でいい追加点になってくれてよかった」と振り返った。東京五輪での活躍が期待される侍ジャパン不動の遊撃手が、13年連続となる2ケタ本塁打に王手をかけた。

◆巨人原辰徳監督が先発投手陣の踏ん張りをたたえた。今季初の7連勝は全て先発投手が勝ち星を挙げ「主導権というかね、勝つ上においては本当に重要であるというところだと思いますから」と評価。故障者が続出する中で最善策の陣容を組み替えペナントレースを進めてきた。折り返しの一戦を終え「全て今日のベストだというつもりでいるので。これは強がりではなくて、それがペナントレースですから。これからも変わらない」と話した。

◆巨人松原聖弥外野手がプロ3本目の先頭打者弾で勢いづけた。カウント3-1からヤクルト・スアレスの152キロ直球を右翼席へ運ぶ7号ソロ。 「打った瞬間完璧でした。昨日の6タコは、たぶん人生で初めて。切り替えて1打席目を内容のある打席にしたいと思っていた。何とかカバーできてよかった」。息を吹き返したリードオフマンは3安打猛打賞。三塁打が出ればサイクル安打の活躍だった。

◆ヤクルトは開幕カード以来の同一カード3連敗を喫した、4番村上宗隆内野手(21)は、3試合で12打数3安打1打点と本塁打なしに終わった。一方で岡本和には同点の6回に3ランを浴びるなど、3試合で合計2本塁打を献上。本塁打王を争う4番に明暗が分かれた。高津監督は、五輪出場が決まった村上に対し「期待しているところは長打。ランナーを置いたときに1本出るか出ないか」。再浮上へ向け、4番の打撃がより重要になってくる。 特に相手先発からいかに得点していくか。この日も高橋を前に6安打2得点。ビハインドでの展開を強いられてきた。指揮官は「先発を打ち崩すのは難しいことだが、やっぱり勝つためのすごく大きな課題の1つ」と話した。28日からは甲子園で首位阪神との3連戦。現在3位につけ、追走へ負けられない試合が続く。何よりほしいものは、悪い流れを振り払う主砲の1発。高津監督は「ヒットでも点は入るが、村上の特長は長打。そこは捨てないで勝ちにつながる打点を目指してほしい」と奮起を期待した。 ▽ヤクルト・オスナ(2回に左翼へ6号ソロ)「難しいコースだったが、うまく反応して打つことができた」

◆虎のしっぽを射程圏に捉えた。巨人がヤクルト3連戦をスイープし、今季初の7連勝でシーズンを折り返した。同点の6回に主砲岡本和真内野手(24)が決勝の21号3ランで勝ち名乗りを上げた。先発高橋優貴投手(24)は6回2失点で同僚の戸郷に並びリーグトップタイの8勝目をマーク。連日、投打がかみ合ったペナント大本命の巨人が首位を走る阪神と2・5ゲーム差に肉薄した。射程圏に入ってきた1球を仕留めた。岡本和が本能のままにバットを振り下ろした。同点の6回2死一、三塁。ヤクルト先発スアレスの初球に反応した。外角高めの136キロカットボールをコースなりにバットを添えて軽々と右翼席へ運んだ。連勝街道を突き進ませる決勝の21号3ランに「(コース、球種は)全く絞ってないです。いい投手なので、見ても仕方ないですし、振っていこうと。結果がいい方向にいって良かったなと思います」と振り返った。 定点から獲物を狙う。今季ここまで全72試合で不動の4番に座る。前後の打順は状況によっての最善策で変化する中、主砲の地位だけは微動だにしない。この日は4回まで2打席連続で空振り三振も「いや、特にはなかったですね」とふてぶてしい。一方で先輩に囲まれた若大将は「やっぱり、皆さんすごい選手ばっかりで、すごく楽な気持ちで打席に入らせてもらってます」と愛らしくもある。 全方向の敵を打ち落としてきた。21本塁打は左翼、中堅、右翼の3方向に7本ずつ。無敵の大砲として君臨する。「とりあえず自分のことより3つ勝てたことの方が良かった。まだ半分終わったところ。何があるか分からない。しっかり頑張っていきます」と岡本和。縦じまをまとう虎を撃ち落とす。【為田聡史】 ▼岡本和が勝ち越しの21号3ラン。肩書付きの殊勲本塁打が11本目、勝利打点は10度目となり、セ・リーグでは両部門とも最多だ。リーグ最多の66打点を記録している岡本和だが、月別の打点は3月2打点→4月22打点→5月20打点→6月22打点。2リーグ制後、巨人で3カ月続けて月間20打点以上は68年4~6月長嶋(20→22→29)01年5~7月清原(23→24→20)に次いで3人目。通算2170打点の王や打点王3度の松井がやっていない3カ月連続20打点を、今月30日で25歳の岡本和がマークした。▽巨人松原(前日26日は6打数無安打も、先頭打者弾を含む3安打猛打賞) 昨日のことは切り替えて、1打席目を内容のある打席にしたいと思っていた。今日何とかカバーできてよかった。

◆虎のしっぽを射程圏に捉えた。巨人がヤクルト3連戦をスイープし、今季初の7連勝でシーズンを折り返した。同点の6回に主砲岡本和真内野手(24)が決勝の21号3ランで勝ち名乗りを上げた。先発高橋優貴投手(24)は6回2失点で同僚の戸郷に並びリーグトップタイの8勝目をマーク。連日、投打がかみ合ったペナント大本命の巨人が首位を走る阪神と2・5ゲーム差に肉薄した。日曜日には楽しみがあった。高橋が夢を追って野球に打ち込んだ東海大菅生時代。寮生活で自由な時間は限られていたが、日曜日の夕方の約3時間だけは違った。寮の夕飯が出ないため、1週間で唯一、外出が許される。高橋を含む部員は決まって3キロほど離れた大型ショッピングセンターへ自転車を走らせた。「あの時間は楽しみでしたね。チームメートとご飯とか食べて。自転車で行くんですけど、向かう時はワクワクでした」。 野球漬けの日々の中で心と体がリラックスできた。フードコートで仲間たちとの食事。ルンルン気分の道中。なんてことない青春を日曜の夕方に堪能していた。 プロ入り後も日曜日にはご褒美が待っていた。日曜日のプロ通算成績は5戦で3勝0敗、防御率1・31は曜日別トップをマーク。この日も2回以降毎回安打を許す展開も粘りの投球で2失点にとどめ、戸郷に並ぶ8勝。6月までに2人が8勝以上を挙げるのは92年の斎藤雅樹(9勝)槙原寛己(8勝)以来、球団29年ぶりとなった。「絶対的な球があるわけではないので安打は出る。すごくコントロールが良いわけではないので四球も出る。それは頭に置いて、焦らず次打者を抑える意識で投球できている」と振り返った。 先週の日曜日、7勝目を挙げた20日阪神戦は父の日だった。愛娘に大好きなニューバランスのスニーカーをプレゼントされた。勝利して、ルンルン気分で家に帰れば家族の笑顔が待っている。やっぱり日曜日は格別だ。【小早川宗一郎】

◆巨人・岡本和真内野手(24)が勝ち越しの21号3ランを放った。 1-1の六回2死一、三塁でスアレスのカットボールを捉え、右翼席までかっ飛ばした。2試合ぶりの一発で本塁打リーグトップのヤクルト・村上に1本差に迫った。 打点はリーグトップの66打点と伸ばし、第1、2打席で空振り三振に抑えられていた右腕から意地の一発となった。

◆巨人が今季初の7連勝とした。1―1の六回に岡本和の21号3ランで勝ち越し、九回に坂本の9号ソロで加点した。高橋は6回2失点で両リーグ最多に並ぶ8勝目。七回以降は4投手で反撃を許さなかった。ヤクルトは3連敗を喫した。

◆巨人が今季初の7連勝で貯金を今季最多の「11」とした。1―1の六回、岡本和が決勝の21号3ラン。九回には坂本の9号ソロで駄目押しした。投げては高橋が6回2失点でチームメートの戸郷に並ぶリーグトップの8勝目を挙げた。原辰徳監督(62)が振り返る。 ――岡本が決勝3ラン 「ねえ。非常にパワーピッチングされていましたけどね。非常に、チームの中でも信頼というものがあるし、みんなで託すというのかな。そういうところもすごく出てきているのは、やはり4番バッターの証しではないかなと思いますね」 ――高橋の投球は 「うん。よかったと思います。粘り強くね」 ――松原が先頭弾など3安打 「今日は非常にいい役割。先頭のホームランから始まって、大きかったですね。1番、2番が今日はいいところでね」 ――7連勝。先発投手に白星がついている 「そういうもんよね。やっぱり、そこは先発投手が主導権というか、勝つ上においては本当に重要であるというところだと思いますから」 ――今日でシーズン折り返し。故障者が続出した時期も粘り強く戦った 「ねえ。そういうふうにあとで思えばあるんでしょうけど。でも、そんなこと一言も言ったことなかったでしょう。すべて今日のベストだというつもりでいるので。これは強がりではなくて、それがペナントレースですから。これからも変わらないと思います」 ――いい形で29日(広島戦)から本拠地に戻る 「久しぶりに東京ドームに戻れるっていうのはいいことですね」

◆巨人・坂本勇人内野手(32)が、4―2の九回にバックスクリーンを越える特大の9号ソロでだめ押し点を刻んだ。 ヤクルト・大西の低めの146キロの直球を豪快に振り抜き、「試合の流れの中で、いい追加点になってくれてよかったです」とコメント。岡本和が六回に勝ち越し21号3ランを放ったが、その裏にヤクルト・山田のソロで食い下がられていた。最終回に勝利を決めつける大きな一発となった。

◆ヤクルトは開幕カードの阪神戦(神宮)以来となる同一カード3連戦3連敗。1―1の六回2死一、三塁から先発のアルバート・スアレス投手(31)が岡本和に勝ち越しの3ランを被弾した。打線も3試合で6得点と低調で巨人の先発陣を崩せなかった。高津臣吾監督(52)の主な一問一答は以下の通り ――3連戦でチームの良さを出せなかった 「なかなか先発を打ち崩せない、向こうに試合をつくらせてしまう、長打、本塁打で失点をしてしまうという似たような3つの展開になってしまいました」 ――岡本和の決勝3ランが痛恨 「そうですね。まあピンチ(1死一、三塁)になって三振で2死(一、三塁)になったので、もうちょっと(被弾した初球は)丁寧に入ってほしかったなというのは、正直なところです」 ――打線は3試合で6得点 「先発をなかなか打ち崩せない。向こうの投手もいいんですけど、そこをなんとかしないと。常に劣勢で試合を追いかける展開になってしまっているので、すごく難しいことですけど、相手の先発を打ち崩すことは。やっぱり勝つための大きな課題の一つだと思います」 ――上位との戦績で苦戦 「何とかと思って毎回、挑んでいるんですけど、なかなかうまくいかないですね」

◆高橋が6回2失点で戸郷と並んでリーグトップに立つ8勝目(2敗)を挙げた。二回にオスナ、六回に山田にソロを許したが粘りを見せ「リリーフの方、野手の方がいて勝てる。感謝の気持ちを持って投げたい」と殊勝に振り返った。3歳下の戸郷はコンディション調整で出場選手登録を外れたが「(戸郷に)追いつけ追い越せでやっていきたい」と誓った。

◆2位・巨人に同一カード3連戦3連敗。ゲーム差が2・5に開いた。3試合連続で崩れた先発に加え、打線が3戦6得点と低調だ。高津監督は「先発を打ち崩せない、向こうに試合をつくらせてしまう、長打、本塁打で失点をしてしまうという似たような展開になってしまった」と3連戦を振り返った。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
42252 0.627
(↓0.009)
-
(-)
74297
(+3)
245
(+8)
69
(-)
63
(+1)
0.254
(↓0.001)
3.210
(↓0.07)
2
(-)
巨人
372510 0.597
(↑0.007)
2.5
(↑1)
71303
(+5)
253
(+2)
93
(+3)
43
(-)
0.253
(-)
3.360
(↑0.02)
3
(-)
ヤクルト
35287 0.556
(↓0.009)
5
(-)
73297
(+2)
284
(+5)
71
(+2)
43
(+1)
0.251
(-)
3.840
(↓0.02)
4
(-)
中日
283410 0.452
(-)
11.5
(↑0.5)
71212
(+1)
235
(+1)
39
(-)
37
(-)
0.239
(-)
3.140
(↑0.03)
5
(-)
DeNA
25399 0.391
(↑0.01)
15.5
(↑1)
70295
(+8)
359
(+3)
74
(+4)
14
(-)
0.258
(↑0.001)
4.730
(↑0.03)
6
(-)
広島
22379 0.373
(-)
16
(↑0.5)
75240
(+1)
300
(+1)
45
(-)
34
(+1)
0.262
(-)
3.930
(↑0.04)