1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
中日 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 8 | 0 | 0 |
広島 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 11 | 0 | 0 |
勝利投手:- 敗戦投手:- |
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◆中日は初回、1死三塁の好機から高橋周が適時打を放ち、先制に成功する。一方の広島はそのまま迎えた6回裏、林の適時二塁打が飛び出し、試合を振り出しに戻した。その後は両軍ともに走者を出すも打線がつながりを欠き、試合は規定により引き分けに終わった。
◆広島鈴木誠也外野手(26)は6年連続2桁本塁打へあと1本。現在、マツダスタジアムでは通算75本塁打で、丸(巨人)が記録している同球場の最多本塁打の76本へもあと1本。今季10号を放って丸の記録に並べるか。
◆先発は広島が森下、中日が勝野。中日が1回1死三塁から高橋周の右前適時打で先制した。広島は1回1死二塁の好機で無得点。 広島は1点を追う6回2死一塁から、林の右中間への適時二塁打で同点。両先発の投げ合いとなり、1-1で終盤に入った。 広島は9回1死一、三塁のサヨナラ機で無得点。両軍とも終盤まで走者を出しながら決定打が出ず、引き分けに終わった。
◆中日は森下、栗林の侍継投に1得点も、先発勝野ら投手陣の粘りで引き分けに持ち込んだ。 1勝1敗1分けで連続カード負け越しを5で止め、13試合ぶりに「8番左翼」で先発起用した根尾も27打席ぶりの安打でトンネルを脱出。与田監督は「(根尾も)Hの文字が(掲示板に)出るとまた変わる。守備のことも含め1軍に置いている。少しずつ良くなれば」と引き分けの中で、若竜の復調を期待した。 ? ▽中日根尾(13試合ぶりスタメンで7回に27打席ぶりと6月初安打の中前打)「ホッとしました。やることは変わらないのでこれからもしっかり準備したいです」 ▽中日勝野(6回6安打1失点も白星つかず)「変化球でストライクが取れ、シーズン初めと比べ、試合が作れるようになった。(広島先発森下には)同じ年なので、絶対負けたくない気持ちだった」
◆中日勝野昌慶投手(24)が粘りの投球を見せた。6回に同点適時打を許したものの、6回6安打1失点。 左打者を6人並べた広島打線を、カーブやフォークなどの変化球を駆使しながらカウント有利に進め、侍ジャパン主軸候補の鈴木誠をは3打席無安打に抑えるなどで試合を作った。 「侍とかじゃなく、同じ年だし、すごくいい投手。絶対負けたくない気持ちが強かった」。 広島先発森下は同学年。東京五輪代表メンバーに初選出されたばかりのライバルにひけを取らないピッチングを披露できた。 唯一の失投は6回の同点適時打二塁打。2死から四球を出し、林に141キロ直球をはじき返された。「ストレートのサインが出たけど、(林が)踏み込んできそうだな、と意識もあった中で、迷ってそのまま投げてしまった。間を空けるなり、首を振るなりするべきだった。3アウト目をしっかり取ることを、次にできるようにやっていきたい」と唇をかんだ。 この日の引き分けで4月28日阪神戦で3勝目を挙げて以来、7試合白星から遠ざかる。「少しずつゲームを作れるようになっている。ここ2試合は作れていて、積み重ねだと思う」。3年目右腕が自己最多タイの4勝目をクリアする日は近い。
◆若き侍リレー。広島森下暢仁投手(23)が隔離期間から復帰後最長の8回を投げ、1失点と好投した。前回登板後にはワクチン接種による副反応がみられたため、2日間練習を休んだ。中7日で臨んだ登板で万全をアピールした。ともに東京五輪の侍ジャパンに内定している栗林良吏投手(24)も9回を3者連続三振。2人のリレーで、今季9度目の引き分けに持ち込んだ。2回以降、中日のスコアボードに「0」を並べた。1回に先制を許した先発森下は、2回以降、立ち直った。直球に対応してきた中日打線に球を動かして打ち損じを誘った。5回1死一塁から、2安打されていた大島を外角に球を動かして二ゴロ併殺に打ち取った。4回以降は二塁を踏ませず、8回116球を投げきった。「(1回に)点を取られたので、それ以上取られないようにと。それだけです」 立ち上がりの投球が悔やまれた。プレーボール直後の初球を大島に左翼線に運ばれると、犠打で走者を送られた。わずか3球で1死三塁。高橋周には追い込んでからの6球目を右前へ打ち返された。前回19日DeNA戦に続く初回の失点。2回からはギアを入れなおし、持ち前の制球力に加え、切れを取り戻した。さらに直球を狙ってきた相手に、ツーシームから改良した習得中のスプリットを積極的に使った。 新型コロナウイルス感染者の濃厚接触者と判定され、3日まで隔離期間を過ごした。さらに22日は前日に接種したワクチンの副反応が出た影響で欠席。2日間練習できなかった影響で、当初予定していた26日の先発から27日に回った。調整が難しい中、中7日できっちりと仕上げてみせた。 8回1失点の力投に、9回に登板した栗林も応えた。「今日は暢仁がいいピッチングをしていたので、負けないようにと思って投げました」と、3者連続三振。大学時代ともに日の丸を背負い、同世代の投手として意識し合う。森下も「刺激になります。自分も頑張らないといけないなとは思います」と認める。 東京五輪で日の丸を背負う若き両右腕の豪華リレーも、9回のサヨナラ機を生かせず、今季9度目の引き分け。佐々岡監督は「2人がしっかりと試合をつくった中での展開だっただけにね」と勝ちきれなかったことを悔やんだ。【前原淳】
◆広島林晃汰内野手(20)が2試合連続で打点を挙げた。 1点を追う6回2死一塁。前打者の坂倉が四球を選んだ直後、中日先発勝野の初球真っすぐを狙った。右中間へ打ち返し、一塁走者を本塁に迎え入れた。チーム唯一の得点を呼ぶ同点適時打で、6月の月間安打はリーグ単独トップ32本となった。「毎日、必死にやっているので、いいことだと思います」。試合後も表情を崩さなかった。
◆広島が追い付き、引き分けた。0―1の六回2死一塁から林が適時二塁打を放った。森下は走者を背負いながら粘り強く、8回1失点の投球だった。中日は一回に高橋周の適時打で先行したものの、二回以降は三塁を踏めなかった。
◆広島は11安打を放ちながら1点止まりで、引き分けるのがやっとだった。三回を除いて毎回、得点圏に走者を進めたにもかかわらず、13残塁では本塁が遠い。8回1失点と踏ん張った森下に報いることができず、佐々岡監督は「攻めた中で、あと一本が出なかった」と悔やんだ。 九回はサヨナラ機をものにできなかった。1死一、三塁で打撃好調の3番小園に打順が回り「こちらの作戦は託す。それだけ」(佐々岡監督)。ただ、真っ向勝負で浅い左邪飛に倒れ、最後は2死満塁で坂倉が二飛。消化不良の幕切れだった。
◆広島の森下は5勝目はならなかったものの、8回を8安打で1点に抑えた。ただ前回登板に続き、一回に失点したことで「最近ずっと立ち上がりが悪い。もう次は修正できるようにしたい」と満足感はなかった。 東京五輪の日本代表に選ばれ、21日に新型コロナウイルスのワクチンを接種。副反応もあり、中7日と通常より間隔を空けての登板だったが「全く問題はない」と116球の力投で不安を打ち消した。
◆中日は救援した3投手がいずれも三塁まで走者を進められる苦しい展開だったが、何とか無失点でつないだ。九回2死満塁で坂倉を二飛に打ち取った又吉は「自分のミスからピンチをつくってしまった。しっかり反省したい」と話した。 八回の1イニングを抑えた谷元は、苦しみながらも16試合連続で無失点とした。「ピンチになったけど、ゼロで帰ってこられてよかった」と胸をなで下ろした。
◆広島は11安打を放つも13残塁1得点の拙攻が響き、今季9度目の引き分け。佐々岡監督の主な一問一答は以下の通り。 ──引き分け 「攻めた中であと一本が出なかった」 ──新型コロナウイルスのワクチン接種の副反応から復帰した森下は8回8安打1失点 「前回(19日のDeNA戦、東京ドーム)もだけど、ちょっと立ち上がりがうまく入れていなかったが(きょうは一回の)1点に収まった。修正して8回までの投球はさすが。試合は作ってくれていたし、勝たせてあげないと、という気持ちはありますね」 ──森下の後を受けたD1位・栗林(トヨタ自動車)は1回を3者連続三振 「この2人がしっかりと試合を作った中での展開だっただけにね。引き分けというのはね。今のチームで(借金15を)1つでも減らしていく中で引き分けでは減らない」 ──1─1の九回1死一、三塁の小園の打席で、セーフティースクイズなどの策は 「いろいろ走ったり考えることもあったけど、小園が今、一番調子が良い(打率・343)ということでこちらの作戦は託す、それだけ。結果はその後」
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
42 | 25 | 2 | 0.627 (↓0.009) | - (-) |
74 | 297 (+3) | 245 (+8) | 69 (-) | 63 (+1) |
0.254 (↓0.001) | 3.210 (↓0.07) |
2 (-) |
巨人 |
37 | 25 | 10 | 0.597 (↑0.007) | 2.5 (↑1) |
71 | 303 (+5) | 253 (+2) | 93 (+3) | 43 (-) |
0.253 (-) | 3.360 (↑0.02) |
3 (-) |
ヤクルト |
35 | 28 | 7 | 0.556 (↓0.009) | 5 (-) |
73 | 297 (+2) | 284 (+5) | 71 (+2) | 43 (+1) |
0.251 (-) | 3.840 (↓0.02) |
4 (-) |
中日 |
28 | 34 | 10 | 0.452 (-) | 11.5 (↑0.5) |
71 | 212 (+1) | 235 (+1) | 39 (-) | 37 (-) |
0.239 (-) | 3.140 (↑0.03) |
5 (-) |
DeNA |
25 | 39 | 9 | 0.391 (↑0.01) | 15.5 (↑1) |
70 | 295 (+8) | 359 (+3) | 74 (+4) | 14 (-) |
0.258 (↑0.001) | 4.730 (↑0.03) |
6 (-) |
広島 |
22 | 37 | 9 | 0.373 (-) | 16 (↑0.5) |
75 | 240 (+1) | 300 (+1) | 45 (-) | 34 (+1) |
0.262 (-) | 3.930 (↑0.04) |
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