1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | 0 | 0 |
ORIX | 0 | 0 | 0 | 2 | 3 | 0 | 5 | 0 | X | 10 | 15 | 0 | 1 |
勝利投手:宮城 大弥(8勝1敗0S) 敗戦投手:ニール(1勝2敗0S) 本塁打 |
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◆オリックスが完勝。オリックスは4回裏、T-岡田の適時二塁打などで2点を挙げ、先制に成功する。続く5回には吉田正の3ランが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・宮城が5回無失点と試合をつくり今季8勝目。敗れた西武は、投打ともに振るわなかった。
◆オリックス吉田正尚外野手(27)が、センターバックスクリーン弾で先発の宮城を援護した。 2-0で迎えた5回1死一、二塁で、西武先発のニールから中堅3階席に飛び込む15号3ラン。杉本と並びチーム最多となった。 選手会長の2試合連続アーチは、リーグでハーラー単独トップの8勝を目指す19歳左腕への、大きな援護弾に。「しっかりと自分のいいスイングができました! ここ最近、あまり状態がよくなかったんですが、なんとか追加点になってくれてよかったです!」と吉田正も声を弾ませた。宮城は5回を3安打無失点に抑え、村西と交代した。
◆オリックス宮城大弥投手(19)が、毎回走者を背負いながら、5回を3安打無失点でリーグ単独トップとなる8勝目を挙げた。2点リードの5回には、2死から源田の二塁打と連続与四球で満塁のピンチに立たされた。だが、4番山川を1球で中飛に仕留め、無失点でしのいだ。要所で踏ん張る投球で防御率も2点を切り、1・93となった。 打線も宮城を援護。4回にT-岡田の適時二塁打と伏見のスクイズで2点を先制し、5回には吉田正がセンターバックスクリーンへ15号3ラン。西武を圧倒し、引き分けを挟む連敗を2で止め、首位を守った。 8勝目を挙げた宮城は、今季自己最短タイとなる5回で交代したこともあり「野手の方たちに助けてもらいながらなんとか抑えられたところはよかったですが、抜けてしまうボールも多かったですし、反省することばかりです」と、とにかく謙虚だった。
◆序盤は両チームともに好機を生かせず。オリックスは2回1死一、二塁で伏見が二塁ゴロ併殺。西武は3回1死二塁で無得点。 オリックスが4回1死一、二塁からT-岡田の適時二塁打と伏見のスクイズで2点を先制。5回には吉田正の15号3ランで追加点。 オリックスは7回に吉田正の適時打などで5点追加。快勝で引き分けを挟む連敗を2で止めた。宮城はリーグ単独トップの8勝目。西武ニールは2敗目。
◆オリックス宮城大弥投手(19)が、お立ち台でもファンから大きな拍手を受けた。 髪を丸刈りにしたことで話題になっているが、丸刈りイラストが描かれたTシャツやタオルなどの「神様仏様宮城様グッズ」がこの日から発売。スタンドでは多くのファンがグッズを手にしていた中、宮城はTシャツを着てヒーローインタビューに登場。ファンのグッズを持っている姿が見えているかと聞かれ「たくさん見えてます」とにっこり。帽子をとって「チーム自体もいい雰囲気でできているので、また次からも、もっともっと勝てるように頑張っていきたいと思います」と宣言した。 宮城は毎回走者を背負いながら、5回を3安打無失点でリーグ単独トップとなる8勝目をマーク。2点リードの5回には、満塁のピンチに立たされたが、4番山川を中飛に仕留め、無失点でしのいだ。要所で踏ん張る投球で防御率も2点を切り、1・93となった。
◆西武 被安打15の10失点で完敗を喫し、またしても貯金に届かなかった。先発ニールが5回5失点。7回にも中継ぎ陣がダメ押しの5点を奪われた。 打線は宮城対策として、右打者よりも被打率が高い左打者を5人並べたが、散発5安打の無得点に抑えられた。勝率5割で臨んだ試合は10戦8敗2分け。10度目の貯金生活への挑戦もかなわず辻発彦監督は「特に今日は反省することが多かったのでね。しっかり反省して、明日からまたやっていかないといけない」と切り替えた。 ▽西武ニール(5回10安打5失点で2敗目)「ヒットも多く打たれてしまったし、大事なところで3ランも浴びてしまった。今日は自分自身との戦いになってしまった。それが全てです」
◆宮城で首位を守った。オリックス宮城大弥投手(19)が5回3安打無失点でリーグ単独トップの8勝目を挙げた。 5回2死満塁のピンチも山川を中飛に仕留め、無失点で切り抜けた。98球の球数なども考慮され、今季自己最短タイの5回で降板も、引き分けを挟んだ連敗を2で阻止。10年ぶりの8カード連続負け越しなしへ、チームを導いた。 「内容が一番大事だと思っているので、もっといい勝ち方ができるんじゃないかなと思っています。野手のみなさんに助けてもらった8勝です」 初回に栗山、3回に源田に死球。主力にぶつけた影響からか、制球のいい宮城が5回2死二塁から連続四球を出した。 「正直、いきづらい部分はありました。ぼくがインコースを嫌って投げていました。外一辺倒になると苦しい場面が多かったり、球数も増えた。インサイドは大事だなと改めて気付きました」 球宴最終中間発表で先発投手部門1位にいても、同世代のロッテ佐々木朗、ヤクルト奥川らとの差を忘れない。佐々木朗らの登板日は「ツイッターやインスタで『すごい』と評判が出てくる。自分はまだまだ」と言う。それでも人気はすさまじい。この日から、まるっとした頭のイラストと「神様、仏様、宮城様」の文字入りグッズが売り出されたが、Tシャツ、タオルなどは即日完売。試合後、自身のTシャツを着てお立ち台に立った。丸刈り頭が宮城スタイルになりそうだが「(髪は)また伸ばしたいなと思っています」と言ってのけた。19歳の挑戦は止まらない。【堀まどか】 ▽オリックス中嶋監督(2死球を出した宮城に)「まだ若いし、遠慮したのもあるかなと思う。プロですんで弱気になるのもなくしていかないといけないし、そう思われたら相手につけ入るスキがあるわけなので、もう1回、あそこの(内角の)精度をしっかり上げてほしいと思います」
◆チームのため、宮城のために、オリックス吉田正尚が打った。2-0の5回1死一、二塁。センターバックスクリーンへ迫力満点の15号3ランをたたき込んだ。 吉田正 浮いた変化球というか(投球を)待っていて、それをセンター方向に一番いい理想のスイングができたと思います。 理想が高く、自分に厳しい吉田正が、珍しく合格点を出した。3連敗阻止に直結した3ランには、それだけの手応えがあった。 首位打者を独走していても、自身の打撃へのくすぶる思いがあった。「状態を良くするために自分で探っていく。悪くなったときに(スランプが)早く切れるように」と、普段から工夫を重ねる。試合後に全打席、全球を確認。「頭のズレ(理解力)と体のズレ(技術力)を見定める」。翌日の打撃練習は、頭と体の差を埋めていく場。積み重ねは東京五輪につながった。 吉田正に「侍の心」が芽生えたのは09年。15歳の少年は、テレビに映る第2回WBCの決勝・韓国戦にくぎ付けになった。イチローが林昌勇から放った劇的な一打を「その前の川崎さんが凡退して、イチローさんに回ってくるのも師弟関係のストーリーがあるような気がしたんですよ」と振り返る。今年は自身が選出され「経験した人にしか分からないプレッシャーだったり、重みはあると思う。日の丸を背負って聞く国歌は、特別なものがあると思う」と"その瞬間"を想像する。 大舞台に立つ日まで、1本でも多く、1点でも多くたたき出す。好不調の波も、努力で克服する。それだけの打者が、侍にいる。【堀まどか】
◆オリックス伏見寅威捕手が自己最多タイの1試合4打点をマークし、攻守で圧勝に貢献した。 4回、T-岡田の先制打に続いて1死二、三塁から絶妙の捕手前スクイズ。7回は2死満塁から走者一掃の二塁打を放った。「(スクイズは)あまりやったことないので正直、自信なかったんですけど、チームが勝つためにはそういうのができないと勝てない。結果的に一発で決まってよかったです」。リードでも宮城の8勝目を支えた。「調子自体がおそらく、いつもよりはよくなかった。いろいろもがいた感じで投げていた。そんな中でも要所を締めて、ナイスピッチングです」とねぎらった。 ▽オリックスT-岡田(4回の先制打で2試合連続打点)「(2回無死一、二塁での)1打席目のチャンスで(左飛と)打てていませんでしたが、しっかりと切り替えて集中していこうと打席に入っていました」
◆西武育成出身の水上由伸投手(22)が、4試合連続無失点に抑えた。 5点を追う6回に登板し、外野フライ3つの3者凡退。今季育成から支配下登録され、今月1軍デビューしたばかりだが、強気の投球を披露し、デビューから4試合連続無失点に抑えている。 水上は「1軍初登板をいい感じで終えることができたおかげで、その後の登板でも変に緊張することなく、自分のペースでピッチングができていると思います。もう1軍にも慣れました。先輩方もとても優しく、自分を受け入れてくれましたので感謝しています。日々楽しく試合に臨むことができています」と頼もしく言い切った。
◆西武・源田壮亮内野手(28)が、三回の第2打席で宮城の141キロの投球を右肘付近に受けた。一度は手当てのために自軍にベンチに戻ったが、ほどなくしてグラウンドに復帰し、プレーを再開した。次打者の3球目には二盗を成功させた。 西武は一回にも栗山が同じような箇所に投球を受けて出塁していた。源田も栗山も左打者で、いずれも左腕・宮城の投球が抜けたような形での死球だった。
◆オリックス・吉田正尚外野手(27)が、豪快な15号3ランで追加点を奪った。 「しっかりと自分のいいスイングができました! ここ最近、あまり状態がよくなかったんですが、なんとか追加点になってくれてよかったです!」 2─0の五回1死一、二塁。西武先発・ニールが1ストライクから投じた2球目を完璧にとらえ、打った瞬間、本塁打確信の特大弾をバックスクリーンに叩き込んだ。2戦連発で青学大の2学年上にあたる杉本に並んで、チームトップの15号となった。
◆オリックス・T─岡田外野手(33)が、先制の適時二塁打を放った。 「1打席目のチャンス場面で打てていませんでしたが、しっかりと切り替えて集中していこうと思って打席に入っていました。なんとかつないでいこうと思っていましたし、先制のタイムリーになってくれてよかったです!」 四回。先頭の吉田正、杉本の連打で一、二塁とし、1死後だ。西武先発・ニールが投じた1ボールからの2球目を右翼線に弾き返した。2戦連続の先制打となる適時二塁打をマーク。チームはなおも1死二、三塁で続く伏見がスクイズを決め、2点目を奪った。
◆西武のザック・ニール投手(32)が5回10安打5失点でマウンドを降りた。 「結果を見てわかるとおり、今日の出来は良くなかった。フォアボールは1つだけだったけど、ヒットも多く打たれてしまったし、大事なところでスリーランも浴びてしまった」 四回に2失点したあと、五回には吉田正に中越え3ランを浴びるなど精彩を欠き、「オリックス打線はいい打者がそろっていたが、それよりも今日は自分自身との戦いになってしまった」と反省した。 ニールは5月下旬の広島遠征中に新型コロナウイルスの陽性反応がでた選手の濃厚接触者に特定され、6月9日まで隔離生活を余儀なくされていた。チーム合流後、13日の中日戦(6回1失点)、20日のロッテ戦(5回?を2失点)でどちらも勝敗つかず。この日もリードを許した展開での降板となり、3戦連続白星なし。 登板前日には「(隔離で)2週間投げない時間があった中で試合で投げながら調整している段階でもある。まだまだこれから投げていって上げていきたいと思っていますし」と語っていた。
◆オリックスが15安打10得点で大勝。四回にT―岡田の適時二塁打と伏見のスクイズで2点を先制。五回は吉田正の15号3ランで加点。七回は5点を加えた。宮城は5回無失点でリーグ単独トップの8勝目。西武は投打に精彩を欠いた。
◆神様、仏様、宮城様-。球団が売り出したグッズのように〝髪〟がかっていた。5回を3安打6奪三振で無失点。ハーラートップの8勝目をマークしたオリックスの〝宮城様〟がチームの連敗をまた止めた。 「野手の皆さんに助けてもらった8勝なので、もっともっと頑張っていきたいと思います」 チームメートに感謝した19歳。「神様、仏様、宮城様」Tシャツを身に着けてお立ち台にあがると、隣の吉田正が「帽子、取れよ」と耳打ち。キレイな丸刈り頭を披露して、スタンドのファンをさらに沸かせた。 先発のオリックス・宮城=京セラドーム大阪(撮影・松永渉平) 改めて凄さを見せた投球内容だった。三回1死から源田に死球。一回の栗山と合わせ、この日2つ目の死球を与え、「正直、(左打者の内角に)いきづらい部分があった。少し弱気になった」と言う。それでも、続く左のスパンジェンバーグ、栗山には計9球中8球を外角球で空振り三振と遊ゴロ。「外で抑えられたのは自信になります」と胸を張った。 五回終了時で球数が98球となり、5点差あったことで降板。防御率は1・93になった。リーグトップの先輩・山本由(1・90)に迫る勢いと安定感だが、中嶋監督は「そんなに(死球を)当てる投手ではないけど、まだ若いので遠慮することもあるのかなと思う。これからは弱気になるのもなくしていかないといけない。もう一回、精度を上げてほしい」とさらなるレベルアップを求めた。 宮城がチームの連敗を止めるのは今季3度目。頭髪を丸刈りにしてからは2試合計13回を無失点だ。チームメートが思わず拝んでしまうほどの活躍で、それを前面に押し出したグッズも販売初日のこの日から飛ぶように売れた。本人も「本当にうれしい。ファンの皆様がたくさん買ってくれたのが見られたので」と感謝した。 試合後の取材対応時には未発売の「宮城大明神」Tシャツに着替えて〝再降臨〟。「成長できるように頑張ります」とお辞儀した姿には、後光が差していた。(西垣戸理大)
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
楽天 |
36 | 29 | 9 | 0.554 (↑0.007) | - (-) |
69 | 288 (+3) | 268 (+2) | 55 (+1) | 28 (-) |
0.245 (↑0.002) | 3.460 (↑0.03) |
1 (-) |
ORIX |
36 | 29 | 9 | 0.554 (↑0.007) | 0 (-) |
69 | 307 (+10) | 275 (-) | 70 (+1) | 24 (-) |
0.257 (↑0.002) | 3.440 (↑0.05) |
3 (-) |
ソフトバンク |
31 | 30 | 14 | 0.508 (↓0.009) | 3 (↓1) |
68 | 304 (+2) | 255 (+3) | 70 (-) | 47 (-) |
0.249 (-) | 3.260 (-) |
4 (1↑) |
ロッテ |
31 | 31 | 10 | 0.500 (↑0.008) | 3.5 (-) |
71 | 328 (+8) | 304 (+3) | 68 (+1) | 62 (-) |
0.249 (-) | 3.950 (↑0.01) |
5 (1↓) |
西武 |
29 | 30 | 14 | 0.492 (↓0.008) | 4 (↓1) |
70 | 282 (-) | 302 (+10) | 60 (-) | 56 (+1) |
0.247 (↓0.001) | 4.020 (↓0.09) |
6 (-) |
日本ハム |
24 | 39 | 7 | 0.381 (↓0.006) | 11 (↓1) |
73 | 215 (+3) | 288 (+8) | 39 (+1) | 36 (-) |
0.227 (-) | 3.760 (↓0.05) |
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