日本ハム(★1対3☆)ロッテ =リーグ戦7回戦(2021.06.26)・静岡草薙球場=
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ロッテ
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日本ハム
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勝利投手:岩下 大輝(6勝4敗0S)
(セーブ:益田 直也(0勝4敗18S))
敗戦投手:上沢 直之(6勝3敗0S)
  DAZN
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◆ロッテは1点を追う4回表、レアードの適時二塁打で同点とする。続く5回に、角中の適時打と中村奨の犠飛で2点を挙げて、勝ち越しに成功した。投げては、先発・岩下が6回1失点の好投で今季6勝目。敗れた日本ハムは、打線が3回以降無得点と振るわなかった。

◆ロッテが草薙球場で試合を行うのは80年9月23日西武戦以来。この試合は0-6で敗戦しており、同球場で白星を挙げれば74年9月22日日本ハム戦以来、球団47年ぶりとなる。今日は6連勝中の上沢が相手だが、ロッテは勝利できるか。

◆ロッテ鳥谷敬内野手が、40歳の誕生日を迎えた。 この日の試合前練習では三塁などでノックを受けた。ゴロを華麗にさばくたびに、遊撃につく三木亮内野手(29)が球場中に響く声で「ハッピーバースデー!」と祝福。すでに開門後だったため、スタンドに集まり始めたファンたちからも祝福の拍手が起きた。 81年生まれの鳥谷は聖望学園(埼玉)から早大を経て、03年ドラフトの自由獲得枠で阪神に入団。名球会入りを果たす活躍を見せ、20年からはロッテでプレーしている。通算2243試合に出場し、2099本の安打を放ってきた。

◆日本ハム中島卓也内野手(30)とロニー・ロドリゲス内野手(29)が1軍復帰した。 中島は4月30日に新型コロナウイルス陽性判定を受け、5月21日に2軍戦で実戦復帰後も体調を見ながら調整を進めてきた。栗山英樹監督(60)は「タク(中島)と話したけれど、結構、体に影響があった。せっかくのチャンスだから、体を整えるのと打つことを一生懸命、試合に出ながら自分で確認しながらやっていた」と、ここまでの経緯を説明した。 指揮官は続けて「そういう意味では自分らしくないんだったら、タイシ(大田)にしてもケンシ(杉谷)にしてもだけど。やっぱり早く彼ららしくしてあげないといけないための方法論」と、25日に出場選手登録を抹消した大田泰示外野手(31)と杉谷拳士内野手(30)についても言及。ともに打撃の状態が上がらず、この日は2軍戦に出場した。「早く彼ららしくしないと、と思って決断したけれど。何度も言うように、チームが一気にいくためには、それぞれの選手がそれぞれの選手らしく、まずなってもらう。名前ではなくて、調子いい人だけ使う。うかうかしていたら、本当に自分の場所がなくなっちゃう。競争してもらうしかない」と、ハッパを掛けた。

◆日本ハム栗山英樹監督(60)が試合前、草薙球場に設置されている沢村栄治像とベーブ・ルース像の元を訪れた。 同球場は1934年(昭9)に開催された日米野球で、沢村が初来日となったルースから三振を奪うなど9回1失点と好投した場所で、3年前に訪れた時も訪問している。 栗山監督 力をもらえるっていうか、こういうものがとてもワクワクしたりドキドキしたり、ありがとうと思える。子どもの時に思った気持ちを忘れないように、ちゃんとやりたいと思っているだけ。こういう先輩方に敬意とか、そこにあるものが気にならなくなっちゃったらオレは終わりだと思っているから。子どもっぽいけど、本当に野球に感謝して、こういう先輩方がいてくださって。それこそベーブ・ルースがいなかったら今の野球はなかったかもしれない。我々、メシも食えなかったかもしれないと思ったら...この気持ちがなくなったらオレは辞めた方がいいよね。 栗山監督は偉大な先人たちへの敬意を示し、3年ぶりに行われる静岡での試合へ向けて、気合を入れた。

◆試合前にお笑いコンビ「チョコレートプラネット」の長田庄平(41)と松尾駿(38)が次々とネタを繰り出し、球場を盛り上げた。 まずはTT兄弟。 長田 ここにTはあるかな~ 松尾 ありますかね... 長田 あー!ファイターズ(FIGHTERS)のここに... 長田・松尾 ティ~!ティー!ティティ!ティーティーティティ!! さらに松尾のIKKOものまねでは、お決まりの「どんだけ~」から、グラウンド整備中に撒かれている水を「あれは化粧水なのよ」というボケで大ウケ。長田は狂言師・和泉元彌のものまねで対抗。その後も長田が瑛人の「香水」を歌い、松尾は梅沢富美男や坂上忍のものまねと、持ちネタを惜しまずに披露した。 さらにプレーボール直前には長田が君が代独唱も担当。見事な歌声に大きな拍手が送られた。長田は「(静岡)行きの新幹線の中でも練習してきました。芸人人生を懸けたといっても過言ではない」と力説。無事に大役をやり遂げたが、日本ハムの大ファンというマネジャーから「ちょっと意味がわからなかったです」と言われ、2人は大困惑。松尾は「衝撃でした...」と反応に戸惑い、長田は「芸人が国歌斉唱を歌ったのがシュールだったんですかね。自分としては100点の出来でした」と満足げだった。

◆ロッテ高浜卓也内野手(31)と日本ハム高浜祐仁内野手(24)の高浜兄弟が、久しぶりに1軍で同じグラウンドに立った。 弟の日本ハム高浜は「2番一塁」でスタメン出場。8回先頭で第4打席を迎えたところで、兄のロッテ高浜が一塁守備についた。 グラブをたたいて打球を待つ高浜兄に対し、高浜弟はロッテ佐々木千の3球目を強打。打球は右中間を破り、弟は兄の前を駆け抜ける二塁打になった。 9回、今度は高浜兄が支配下登録以降初安打となる中前打を放つ。一塁上で高浜兄弟が隣り合った。 高浜兄弟での1軍公式戦での同時出場は、15年9月30日の日本ハム対ロッテ(札幌ドーム)以来、約5年9カ月ぶりとなった。その間、2人とも育成契約だった時期もあり、1軍での感慨深い"再会"となった。

◆先発は日本ハム上沢、ロッテ岩下。日本ハムは2回2死一塁の場面で万波が左中間を破る適時二塁打を放って先制した。 ロッテは4回、レアードの適時二塁打で同点に追いついた。5回には角中の適時打と中村奨の犠飛で2点を勝ち越した。 ロッテは7回から継投で逃げ切り、2分けを挟んだ連敗を3で止めた。岩下が6勝目、益田が18セーブ目。日本ハム上沢が3敗目。

◆ロッテが引き分け2つを挟んだ連敗を3で止めた。 今季初めて2番に入った角中勝也外野手(34)が5回に決勝適時打。「低めのボール球を振って内容は0点ですね。あんな打撃をしてたら先がないです」としながらもチームへの貢献を喜んだ。この日は鳥谷の40歳の誕生日で「後付けですけど、鳥谷さんのために打ちました」。打撃の助言を頼んでいるが「なかなか教えてくれないので、その点に関してはひどい先輩です」とニヤリ。角中節はどの打順でも健在だ。

◆自身6連勝中だった日本ハム上沢直之投手(27)が、天敵ロッテの壁を乗り越えられなかった。 先発したロッテ7回戦(静岡)は要所で手痛い失点を重ね、11登板ぶりの黒星となる3敗目を喫した。これでロッテには19年シーズンから7試合に先発して7連敗となった。チームも2カード連続で初戦を落とし、借金は再び今季ワーストタイの14に逆戻りした。降板後の上沢のコメントが、全てを物語っていた。「要所要所を抑えたかったのですが、粘り切れず悔しい気持ちです」。 1つ目の要所は4回、1点リードで迎えた試合中盤の入り口だった。先頭の中村奨を安打で出塁させるとマーティンはタイミングをずらした三ゴロ。打球が緩く、一塁走者の中村奨に二進を許し、レアードに三塁線を破られて同点適時二塁打を浴びた。 2つ目の要所は続く5回。今度は先頭の高部に四球を与え、犠打と安打で1死一、三塁。内野陣は併殺シフト。角中には低めへの139キロのフォークでゴロを打たせたが、打球は一、二塁間を破られた。併殺を取りづらい方向へきっちり引っ張られて勝ち越し適時打を献上。さらに1死一、三塁からは中村奨に犠飛を打たれて3点目を失った。 6回9安打3失点。11試合連続でクオリティースタート(6回3失点以下)を達成にも「最低限の仕事しかすることができず、申し訳ないです」。両リーグトップの320得点を誇る相手打線による、そつのない攻撃に、この日もやられて対ロッテは足かけ3年で7連敗。自身の連勝も6で止まった。 栗山監督は「連勝が続いていたので勝たせてあげたかった」と、上沢の気持ちをおもんぱかった。続けて「まあ、点を取っていたら全然違う展開になっているので」。リーグワーストの212得点の打線は2併殺もあり、6安打で1得点。効率よく得点を重ねられただけに、明暗がはっきり分かれた静岡第1ラウンド。守りでは要所は締め、攻めでは好機にたたみ掛ける。エースで喫した黒星を教訓に次につなげていくしかない。【木下大輔】

◆日本ハム万波中正外野手の若さが裏目に出た。 2回に左中間適時二塁打で先制点を挙げるも、守備では痛恨のプレー。同点とされた5回、本塁への送球が大きくそれて一塁走者を二塁進塁させる失策となった。「ちょっと反省しないといけない。もう1点入ってもおかしくないプレー。(先発の)上沢さんに迷惑をかけた」と、うなだれた。

◆ロッテ高浜卓也内野手(31)が支配下復帰後の初安打をマークした。 8回に一塁守備で途中出場し、9回先頭で打席に。日本ハム玉井から中前打を放った。腰の手術の影響で20年から育成契約に。今年5月31日に支配下登録され、8打席目での初安打に「とりあえず結果が出て、ホッとしました」と笑顔を浮かべた。 「打球が上がらないこと以外はしっかり打ちにいけてたので、結果が出ていなくて余計もどかしいのはあったんですけど。今までヒットを打った中で一番当たりが悪かったかもしれないですけど、ヒットになってくれて。そういうもんかなと。本当にヒットになってくれて良かったです」 そう、しみじみ振り返った。安打を打つと、一塁上には弟の日本ハム高浜祐仁内野手(24)が守っていた。"再会"にも特に目を合わせる様子はなかった。 そろって1軍公式戦に出場するのは、15年9月30日の日本ハム-ロッテ(札幌ドーム)以来、約5年9カ月ぶりとなった。弟は8回に二塁打を放ち、一塁を守る兄の前を駆け抜けていった。同じ試合での安打そろい踏みは、高浜兄弟にとって初めてのことだった。 「僕がもっとしっかりしていれば、もっと機会があったかもしれないので。14年目になって初めてなので、うれしい気持ちもありますけど、自分としては情けない気持ちもあるのかなと。もっと早く達成できていたかもしれないので」 5年9カ月のうちに、ともに育成契約を経験した。兄は「その段階はそんなに気にしてはないですけど」とし「お互い1軍でしっかりやるということだけを。向こうは結果出してるので、負けないように頑張りたいと思います」と引き締めた。ペナントレースはまだ折り返し地点。それぞれの戦いを続ける。【金子真仁】

◆ロッテが競り勝ち、連敗を3で止めた。 6回以降は両チームとも無得点だったが、走者は多く出た。7回はフランク・ハーマン投手(37)が2死後に2四球を許し、マウンドでバランスを崩す場面もあったが、無失点でしのぎきった。8回は佐々木千隼投手(27)が1死一、三塁のピンチを迎えたが、5番渡辺をスライダーで遊ゴロ併殺打に。井口資仁監督も「しっかりしのいでくれた」という投球で、守護神益田直也投手(31)につないだ。 打線では2点リードの8回2死、ブランドン・レアード内野手(33)が安打で出塁すると、和田康士朗外野手(22)が代走で登場。続く安田の初球に二盗を決めると、安田の四球後、7番藤岡の時には三盗にも成功した。今季16盗塁となり、ソフトバンク周東に並んだ。 得点にはつながらなかったが、井口監督は「もう1点というところで、ああいう走塁をしてくれて。あそこで1本出れば試合を決めるところなので、ああいうところで走ってくれるのは我々にとって大きいですよね」と積極性を評価していた。【金子真仁】

◆ロッテ岩下大輝投手(24)がシーズンのほぼ折り返しとなる71試合目で、自身今季6勝目を挙げた。 初回、1番西川に対していきなり3ボールという立ち上がりだったが、何とか無失点に。2回に先制点を許したが、その後は6回で降板するまで失点を許さなかった。「調子自体は良くありませんでしたが、ゲームはつくることができたんじゃないかと思います」と振り返った。 お立ち台では「ロッテファンの皆さんの、声は出せないですけど気持ちは届いていたので。下手な投球はできないと思って投げました」と話し、地元静岡ファン、首都圏などから駆けつけたファンを喜ばせていた。

◆先発した日本ハム・上沢直之投手(27)は6回9安打3失点で降板した。 「毎回のようにランナーを出してしまい、苦しい投球になってしまいました。要所要所を抑えたかったのですが、粘り切れず悔しい気持ちです。最低限の仕事しかすることができず申し訳ないです」 味方打線に先制点をもらったが、四回1死二塁からレアードに同点二塁打を浴びた。続く五回は1死一、三塁のピンチを招くと、角中に右前へ運ばれ勝ち越しを許した。さらに犠飛で3点目を失い、6回111球でマウンドを降りた。

◆ロッテが逆転勝ちで連敗を3で止めた。0―1の四回にレアードの適時二塁打で追い付き、五回に角中の適時打と中村奨の犠飛で2点を勝ち越した。岩下が6回1失点で6勝目。日本ハムは二回に先制しながら追加点を奪えなかった。

◆ロッテの角中が3試合連続で打点をマークして勝利に貢献した。1―1の五回1死一、三塁の場面。2球で2ストライクに追い込まれながら食らいつき、右前へ勝ち越し打を放ち「打撃の内容的には0点だが、安打になって良かった」と自らに厳しく振り返った。 8日から4番を務めていたが、今季初めて2番に入ると早速、好結果を出した。「打順に関係なくその状況、その状況で求められることをするのが自分のスタイル」とうなずいた。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
楽天
35299 0.547
(↑0.007)
-
(↓0.5)
70285
(+3)
266
(+2)
54
(-)
28
(-)
0.243
(-)
3.490
(↑0.03)
1
(-)
ORIX
35299 0.547
(-)
0
(-)
70297
(+3)
275
(+3)
69
(+1)
24
(-)
0.255
(-)
3.490
(↑0.01)
3
(-)
ソフトバンク
312914 0.517
(↓0.008)
2
(↓0.5)
69302
(+2)
252
(+3)
70
(+1)
47
(-)
0.249
(↓0.001)
3.260
(-)
4
(-)
西武
292914 0.500
(-)
3
(-)
71282
(+3)
292
(+3)
60
(+1)
55
(-)
0.248
(-)
3.930
(↑0.01)
5
(-)
ロッテ
303110 0.492
(↑0.009)
3.5
(↑0.5)
72320
(+3)
301
(+1)
67
(-)
62
(+3)
0.249
(↑0.002
3.960
(↑0.05)
6
(-)
日本ハム
24387 0.387
(↓0.006)
10
(↓0.5)
74212
(+1)
280
(+3)
38
(-)
36
(+1)
0.227
(↓0.001)
3.710
(↑0.02)