ヤクルト(★3対10☆)巨人 =リーグ戦9回戦(2021.06.26)・明治神宮野球場=
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巨人
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ヤクルト
20000010031110
勝利投手:戸郷 翔征(8勝3敗0S)
敗戦投手:小川 泰弘(6勝3敗0S)

本塁打
【巨人】北村 拓己(2号・3回表3ラン)

  DAZN
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◆巨人は同点で迎えた3回表、坂本の適時打と北村の3ランで4点を勝ち越す。続く4回には丸と梶谷の適時打が飛び出すなど、終わってみれば13安打で10得点を挙げた。投げては、先発・戸郷が7回途中3失点の好投で今季8勝目。敗れたヤクルトは、先発・小川が試合をつくれなかった。

◆再調整のため16日に出場選手登録を抹消された巨人菅野智之投手(31)が、1軍の試合前練習に合流した。ランニングやキャッチボールなどで汗を流した。中島らチームメートと談笑する場面もあった。 約1カ月後に迫る東京オリンピック(五輪)の侍ジャパンメンバーにも選出されている巨人のエース。原監督は25日のヤクルト戦後、「今週は放らないんじゃないかな」と見通しを明かしていた。

◆タレント井森美幸(52)が、ヤクルト-巨人戦で始球式を務めた。「高校とか大学野球も好きなので。本当は高校球児の練習着みたいに『井森』と入れようかなと思ったんですけど」と上下白のユニホームに、黒の帽子をかぶって登場。マウンド上で深呼吸をしてから、ワインドアップから投球し、ワンバウンドで捕手のミットに収まった。「野球選手ってすごいですね。本当に緊張しました」と振り返った。 22日には公園で100球以上を投げ込み、準備を怠らず。「制球力重視。なんとか中村捕手にのところにと思って置きにいったんですけどね」と意気揚々のマウンドだったが、目標のノーバウンド投球ができず「悔しいです。チャンスがあるのだったらなんとかと思います」と雪辱を誓った。

◆"丸シフト"をセーフティーバントで突破した。 巨人丸佳浩外野手(32)の3回先頭の第2打席。ヤクルトは遊撃手元山が二塁ベースやや右に、二塁手山田が一、二塁間を深く守り、三塁手村上を本来の遊撃のポジションに置く大胆な"丸シフト"を敷いた。 丸はシフトの弱点を突くべく、ヤクルト小川の141キロカットボールを三塁側にセーフティーバント。小川が素早く拾って送球するも丸の快足が勝り、一塁はセーフ。先頭打者の出塁に成功した。続く岡本和の四球、坂本の中前適時打で勝ち越し点につなげた。

◆巨人小林誠司捕手(32)が、今季初打点を挙げた。6回の守備から途中出場すると、8回2死一、三塁、ヤクルト大下の初球外角スライダーを捉え、左前適時打とした。今季2本目の安打でリードを7点差に広げた。一塁ベース上では手をたたき、ベンチに向かってガッツポーズ。笑顔を爆発させて喜んだ。 ▽巨人大城(2回無死二、三塁から同点に追いつく左翼線2点適時二塁打) 点をとられた後だったので、すぐに追いつけて良かった ▽巨人小林(8回2死一、三塁から左前適時打で今季初打点をマーク) まだまだ、しっかり打てるように準備をしっかりしたいです。与えられたところで、いい結果を残せるように頑張ります

◆3位ヤクルトが2位巨人と対戦し3-10で敗戦。

◆巨人は同点の3回に坂本の適時打、北村の2号3ランで勝ち越した。ヤクルト小川は3回途中6失点で降板した。 巨人は4回に丸の適時二塁打、梶谷の左前適時打で2点を追加。リードを6点に広げた。ヤクルト打線は2回以降無得点で沈黙。 巨人が2ケタ得点で快勝。今季2度目の6連勝を飾った。先発戸郷は6回2/3、3失点で8勝目。ヤクルトは2連敗となった。小川は3敗目。

◆巨人戸郷翔征投手(21)がリーグ単独トップの8勝目を挙げた。 6回2/3、7安打3失点(自責2)、今季最多タイの123球の力投で勝利をたぐり寄せた。立ち上がりの1回に2点を先制され「吹っ切れたというか、2点取られて、これ以上やらないという気持ちでいった」。2回から4回まで3者凡退で持ち直し、攻撃へとリズムをつないだ。 「もっと、もっとチームのために勝っていけたらなと思います」と先を見据えた。

◆ヤクルトは首位阪神追走へ、痛い連敗を喫した。 4連勝で勢いに乗って臨んだ巨人との3連戦。25日の初戦は先発石川が4回2/3を5失点で落とし、この日の小川も悪い流れを断ち切れなかった。1回に2点の援護をもらうも、2回に大城に2点適時二塁打を浴びて同点。3回に4点を失い、突き放された。エースが2回1/3 6失点でKOされ、高津臣吾監督も「細かいコントロールはできていなかったように見えた。神宮で、長打力あるバッターがそろっているので丁寧にいきすぎた感じもする」と表情を曇らせた。 23日広島戦ではサイスニードが3回2/3を5失点。直近4試合でリリーフをのべ15投手つぎ込んだ。救援陣の3連投は避けてはいるが、疲労はたまっていく。その状況下で、先発がブルペンを助けられない試合が続く。指揮官は「いろんなことを考えて継投をしないといけない。早い回で先発が降りると、いろんなところに負担がかかってくる」と懸念した。 防御率0・96でブルペンを支えていた近藤が、右肩肉離れで離脱。守護神石山は不調でファーム調整中。先発も、リリーフも、厳しい台所事情での戦いが続く。【湯本勝大】 ▽ヤクルト小川(2回1/3を6失点で自身2連敗) 何もありません。

◆巨人が上げ潮ムードを継続させ首位阪神と3・5ゲーム差につめた。 今季4度目の2ケタ10得点を量産した。投打がかみ合い、4月17日以来の6連勝。2回に下位打線で同点に追いつき、直後の3回の勝ち越しからの圧勝につなげた。原辰徳監督(62)は「そうそうはね、こういう感じはないですけど。いい点数とりましたね」と評価。首位とのゲーム差については「まだ僕たちは追っかけている立場ですから」と目の前の戦いだけに集中する。

◆巨人が好調の理由は3回の攻撃に詰まっていた。 同点に追いついた直後の3回。潮目を見極め、冷静で豪快な攻撃で試合を決定付けた。先頭の丸が、相手の意表を突いて突破口をこじ開けた。ヤクルトの遊撃手元山が二塁ベースの右、三塁手村上が遊撃の定位置にまで寄る"丸シフト"を逆手に取った。右足を上げてスイング...と見せかけて無人の三塁側へセーフティーバント。「常にどうやって勝てるか、塁に出るかを考えながら打席に入っています」。冷静に出塁への最適解を選んだ。 4番岡本和も大振りせず、四球を選んで役割を果たす。無死一、二塁で打者は坂本。巨人ベンチはヤクルトのエース小川を揺さぶった。初球は犠打の構えで見逃しストライク。2球目はバスターに切り替えるも空振り。カウント1-2から内角球を中前にはじき返し、勝ち越しに成功した。原監督は「(坂本)勇人は何でもできる人だから。そういう点では監督としてはありがたい選手ですよ」と称賛。指揮官の策と坂本の技術ががっちりかみ合った。 クリーンアップの変幻自在な攻撃をむげにはしない。無死一、二塁、左前に落ちそうな梶谷の打球を左翼手青木に好捕される。断ち切られそうになった勢いを伏兵北村の豪快弾で一気に加速させた。1死一、二塁から浮いたフォークを逃さずに捉え、左翼席中段に運ぶ2号3ラン。「人生の中でもなかなかないくらい良い感触だった。勢いを止めたくなかった」。主軸の丸、坂本がチームのために多彩な攻めでチャンスをつくる。売り出し中の4年目北村が3ランを含むプロ初の3安打猛打賞で自信を深める。それぞれが主役にも脇役にもなれる。だから勝ち続けられる。 今季2度目の6連勝で波に乗る。最大8ゲーム差を付けられた阪神を猛追して3・5ゲーム差まで来た。虎のしっぽはすぐそこだ。【小早川宗一郎】

◆巨人が今季2度目の6連勝を大勝で飾った。2―2の三回に坂本の適時打と北村の3ランで4点を勝ち越し、その後も着実に加点した。戸郷は6回?を投げて3失点で両リーグ最多の8勝目。ヤクルトは小川が三回途中6失点と崩れた。

◆巨人が打線爆発で今季最長に並ぶ6連勝。貯金も今季最多の「11」となった。2点を先取されたが、大城の同点2点二塁打、坂本の勝ち越し打で逆転すると、「7番・二塁」で先発した北村の2号3ランなどで猛攻。13安打10得点をマークした。投げては戸郷が七回途中7安打3失点でリーグトップの8勝目を挙げた。原辰徳監督(62)が振り返る。 ーー打線爆発 「そうですね。そうそうは、こういう感じはないですけど。いい点数を取りましたね」 ーー北村の3ラン 「いやーそうですね、いいですね」 ーー三塁打が出ればサイクル安打だった 「三塁打は難しい可能性はあるね、でも見事。まだ、本当に出来立てのほやほやだからね。全てが勉強だし、そこを糧にすることが大事なことだよね。もう4年目くらい? 本当の意味でいいスタートを切ったという風に本人に思ってもらって、そこを勇猛果敢に戦ってほしいね」 ーー三回の攻撃は先頭の丸がセーフティーバントでシフトを打破した 「ねえ! そこから結果的には非常にビッグイニングになった。大きかったですね」 ーーそのあと適時打の坂本には犠打、バスターの指示も 「そうですね。あの辺は見事ですね。勇人はなんでもできる人だから。そういう点では監督としてはありがたい選手ですよ」 ーー戸郷が8勝目 「立ち上がりに、課題はまだある。何回もいうようだけど〝途上〟だから。いいの。早く〝戸郷!〟って呼びたいね」 ーー二回以降は修正 「まあそうですね、よかったと思います」 ーー阪神と3・5ゲーム差に縮まった 「いやいや。まだ僕たちは追っかけている立場ですから」

◆巨人・北村拓己内野手(25)が「7番・二塁」で先発し、2号3ランを含む5打数3安打3打点で、プロ初の猛打賞を記録した。 2点を追う二回にヤクルト・小川から右翼へエンタイトル二塁打を放つと、三回には「人生の中でもなかなかないくらい、いい感触だった」と会心の左翼席中段へ2号3ラン。四回にも左前打を放ち、サイクル安打に王手をかけたが、残り2打席は三振。北村は「一応、頭にありましたけど、僕、足早くないんでそんなに期待はしてなかったですね」と笑った。 3回、3点本塁打を放つ巨人・北村拓己=神宮球場(撮影・長尾みなみ) 石川・星稜高出身。地元で行われた22日のDeNA戦(金沢)での1号3ランに続き、連日の二塁スタメンで猛アピールを続けている。「毎日試合出て活躍したい。そのためには右、左関係なく打たないといけない。目の前の1打席、1試合を全力で結果を残しにいくことだけを考えて、チームに貢献したい。それがレギュラーになっていく1つの道だと思う」と力強く語った。

◆2戦続けて序盤に主導権を握られた。セ・リーグ3位のヤクルトは、2位・巨人とゲーム差が1・5に拡大。高津臣吾監督(52)は「早い回で先発が降りると、いろいろなところに負担がかかってくる。そういう展開になっていますね、この2試合は」と表情を厳しくした。 一回に村上が右翼への適時打を放つなど2点を先制したが、先発の小川が二回に同点とされ、三回に北村に左越え3ランを浴びた。7安打6失点を喫し、今季最短の2回?で降板。3敗目(6勝)を喫した。 11安打を放った打線も3得点にとどまり「全体的に難しいゲームになった」と指揮官。4-6位には全て勝ち越している一方、巨人に2勝6敗1分け、29日から3連戦を控える首位・阪神には1勝7敗と大きく負け越している。頂を目指し〝壁〟を突破するためにも先発陣の奮起が期待される。(赤尾裕希)

◆「負けに不思議の負けなし」と常々語っていた故野村克也さんでも、「勝ちに不思議の勝ちナシ」と言うのでは? 巨人の攻撃には連続性があって、勝利への必然の流れを作っていたからね。 三回。先頭の丸が、極端な相手シフトでがら空きの三塁側を狙い、バント安打(捕球したのは投手の小川)。普通ならプライドが邪魔して、バントなどしないよ。今はそれどころではない、なにがなんでも出塁し、少しでもチームのために、という意識の表れだよ。 続く岡本和は無理に打ちにいかず、しっかり粘って四球で貢献。さらに坂本が、送りバントの構えから、バスターで空振りした後、中前へ運んだ。俺に打たせろ、俺に任せろという、強烈なプライドから生まれたタイムリーといえるね。 そして北村が、左翼へ3ラン。レギュラー争いの中で必死に打った結果だ。それぞれが意志と目的を持ち、役割を果たした。よどみのない連続攻撃だったよ。 エモトは20日の阪神戦(甲子園)に2-1で競り勝った巨人を、崖っぷちから脱して、希望が見えてきた...と評した。あれから1週間足らず。なかなかどうして、やるじゃないの。(本紙専属評論家)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
42242 0.636
(↓0.01)
-
(-)
75294
(+1)
237
(+3)
69
(-)
62
(-)
0.255
(↓0.001)
3.140
(↑0.01)
2
(-)
巨人
362510 0.590
(↑0.007)
3.5
(↑1)
72298
(+10)
251
(+3)
90
(+1)
43
(-)
0.253
(↑0.001
3.380
(↑0.02)
3
(-)
ヤクルト
35277 0.565
(↓0.009)
5
(-)
74295
(+3)
279
(+10)
69
(-)
42
(-)
0.251
(↑0.001
3.820
(↓0.08)
4
(-)
中日
28349 0.452
(↓0.007)
12
(-)
72211
(+5)
234
(+11)
39
(-)
37
(+2)
0.239
(↑0.001)
3.170
(↓0.11)
5
(-)
DeNA
24399 0.381
(↑0.01)
16.5
(↑1)
71287
(+3)
356
(+1)
70
(+1)
14
(-)
0.257
(↑0.001)
4.760
(↑0.05)
6
(-)
広島
22378 0.373
(↑0.011)
16.5
(↑1)
76239
(+11)
299
(+5)
45
(+2)
33
(-)
0.262
(↑0.004)
3.970
(↓0.01)