オリックス(★1対3☆)西武 =リーグ戦10回戦(2021.06.25)・京セラドーム大阪=
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西武
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ORIX
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勝利投手:髙橋 光成(6勝3敗0S)
(セーブ:平良 海馬(1勝0敗9S))
敗戦投手:平野 佳寿(0勝2敗9S)

本塁打
【オリックス】伏見 寅威(2号・2回裏ソロ)

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◆西武は0-1で迎えた8回表、栗山の適時打で同点とする。続く9回には、山川とスパンジェンバーグの適時打で2点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、先発・高橋が8回1失点の快投で今季6勝目。敗れたオリックスは、先発・山本が好投するも、救援陣が誤算だった。

◆西武のプロ20年目、37歳の執念がバットに乗り移った。1点を追う8回2死一、二塁。栗山巧外野手がカウント1-1から低めのチェンジアップをとらえた。一塁手T-岡田のグラブをはじき、右前へ落ちる同点適時打。この回から、投手が山本からヒギンスに代わったことが、結果的に潮目となった。「打てる球を打つ、そういう意識でいました」。言葉通りの力強いライナー性の一打が、9回の逆転劇へ導いた。 糸口を探っていた。相手先発は勝利数、防御率でリーグトップを走る山本。4回先頭で、中堅フェンス直撃の二塁打を放っていた。「NO・1クラスと言っても過言ではない投手に、ああいう1本が出るのは僕にとっても自信になる。やっていることが間違ってないと励みになる1本」。今季9度目のマルチ安打で、通算2000安打へのマジックは「28」となった。 カウントアップと比例するように、周囲の期待は膨れ上がる。球団は記録達成に向けた「ONEROAD」プロジェクトを発足。特設サイトを開いた。スタンドにはいくつもの"クリメーター"が出没。「まだまだ遠いのに、そういうことをやってくれてうれしいなって気持ちと、1本ずつ減らしてあっという間に終わるようにと思ってます」。球団、ファンの期待をプレッシャーにすることなく、栗山らしく1本、1本、積み上げていく。 チームは京セラドーム大阪で今季初勝利。勝率を5割に戻した。「何とかかんとかでやっていきたいなと思ってます」と、焦らずじっくり、反転攻勢をけん引する。【栗田成芳】 西武辻監督(逆転勝利で勝率5割)「まだですね。また(貯金生活へ)チャレンジですね、あした」 ? 西武高橋(8回4安打1失点で5試合ぶりの6勝目)「ホームランは打たれてしまいましたが、岡田さんのミットを目掛けて思いっきり投げていました。完投も若干意識しましたが、最後は信頼している平良に任せました!」

◆オリックスが2回に先制した。2死から伏見が先制の2号ソロを放った。西武は初回無死二塁、2回1死一、二塁の好機も無得点。 西武は4回、先頭・栗山の二塁打から1死一、三塁とするも、山川、スパンジェンバーグが連続三振。6回まで無得点が続いた。 西武は8回に栗山が同点打。9回には山川、スパンジェンバーグの連続適時打で2点を勝ち越した。西武高橋は6勝目、平良は9セーブ目。オリックスは今月初の連敗。平野佳は2敗目。

◆西武平良海馬投手が2点リードの9回のマウンドを無失点に抑え、開幕から36試合連続無失点に抑えた。3番吉田正から始まるクリーンアップを無安打でしのぎ、9セーブ目をマーク。6番モヤの打席では157キロを見せつつ、最後は変化球で空振り三振に仕留めた。日本記録の38試合連続まであと2と迫り「今日も無失点を継続することができて良かったです。毎日1歩1歩、それだけですね」と心がけた。

◆オリックスが西武に逆転負けし、今月初の連敗を喫した。先発の山本が7回無失点と力投し、8回からヒギンスへ。だがヒギンスが栗山に同点打を浴び、9回を託した平野佳が山川に決勝打を許した。 「本当に勝たなきゃいけないゲームですけど...」。中嶋監督は、悔しさをかみ殺した。連勝が止まった24日の試合後は「明日が大事? もちろんそうなります」と必勝を期していた。11連勝を支えた勝利の継投がこの日は機能しなかったが、西武高橋に1点に抑えられたことが苦戦につながった。「バッティングが落ちてきてる。なんとかつないでいかないといけない」と次戦へ頭を巡らせた。 ただチームの躍進は、オリックスグループの活気になっている。定時株主総会がこの日、都内で行われ、井上亮グループCEOが、25年ぶりリーグ制覇への強い期待を示した。同CEOが総会の議長に就いて10度目の開会になるが「今年は初めてバファローズが首位に立っており、非常に喜んでいる」と歓迎。「今シーズン、球団にはなんとか優勝してほしい」と続けた。 球団運営は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けている。普段は利益を計上する本拠地・京セラドーム大阪もコロナ禍でイベントが中止になった余波で、損失を計上。そういう背景を踏まえても「(優勝すれば)選手の年俸は上がることになると思うが、かまわないと考えている」とチーム内の優勝景気も想定ずみだ。周囲の熱気に支えられ、オリックスが再スタートを切る。【堀まどか】

◆オリックス山本が単独最多8勝を逃すも、投手3冠を維持した。7回を投げ、4安打無失点。初回無死二塁、4回1死一、三塁などのピンチを奪三振で切り抜け、効果的な計9奪三振だった。両リーグ単独トップとなる8勝目の権利を持って、救援陣に後を託した。 「途中からまっすぐの感覚もよくなっていって、どんどん押していくピッチングもできていました。ピンチの場面もしっかりと粘ることができましたし、ゲームを作れたところはよかったと思います」。球団恒例の「オリ姫デー」の初戦。告知ポスターではキュートなエプロン姿でオリ姫たちをキュンとさせる22歳が、マウンドではりりしさ全開でピンチを断った。 「8回の男」ヒギンスが打たれ、山本の8勝は消えた。ただ7勝、防御率1・90、108奪三振で3部門のトップに君臨する。東京五輪では先発も抑えも可能な右腕として、期待される。ハイスペックな切り札になる。

◆オリックス・伏見寅威捕手(31)が、先制の2号ソロを放った。 「芯でとらえることができていましたが、入るとまでは思わなかったです。エースが投げている時は先制点が大事になるので、いい先制パンチが出来たと思います!」 二回2死。西武先発・高橋が3ボール1ストライクから投じた5球目、145キロのカットボールをとらえ、左翼2階席に運んだ。5月2日のソフトバンク戦(京セラ)以来の一発で、バッテリーを組む先発の山本を援護した。 チームは前日24日の日本ハム戦(京セラ)に敗れ、連勝は「11」でストップしたが、再び白星を積み重ねていく。

◆オリックスの伏見が二回に2号ソロを放った。 2死で打席に入り、思い切りよく振り切った。チーム初安打を左翼席に運び、先制点をもたらした。5月2日以来となる貴重な一発。「芯で捉えることができたけど、入るとまでは思わなかった。エースが投げている時は先制点が大事になるので、いい先制パンチができた」と大きく胸を張った。 捕手としては、東京五輪の日本代表に選ばれたエース山本を巧みにリードして、得点を許さなかった。 9年目の31歳。強打の捕手として、若手の若月と正捕手争いを繰り広げている。

◆オリックスは連勝が「11」で止まった後は、まさかの逆転負けで2連敗を喫してしまった。先発はエースの山本。若き剛腕が大事な試合のマウンドに向かった。 「チームの流れもいいですし、僕も最少失点で抑えていけば勝てるチーム状況だと思うので、まずは先制点は取られないようにしたい。とにかくいい打者がいっぱいいるので、気を抜ける打線ではまったくないので」 宣言通り、先取点は与えなかった。一回。先頭の金子に右中間二塁打を許すが、源田を155キロ直球で空振り三振、栗山は中飛。4番の中村も空振り三振に斬った。二回も1死から2者連続四球でピンチを招くも、愛斗を遊ゴロ併殺に仕留め、無失点でしのいだ。 粘りの投球を見せる右腕を、バッテリーを組む伏見が援護。二回2死から左翼2階席に先制の2号ソロを叩き込んだ。 「芯でとらえることができていましたが、入るとまでは思わなかったです。エースが投げている時は先制点が大事になるので、いい先制パンチが出来たと思います!」 山本は7回114球を投げて、4安打無失点で降板。しかし2番手のヒギンスが1点リードの八回、簡単に2死を取ったものの、連続四球から同点打を浴びた。九回には平野佳が勝ち越し点を献上。後味の悪さが残る逆転負けとなった。

◆西武が逆転勝ち。0―1の八回に栗山の適時打で追い付き、九回に山川、スパンジェンバーグの適時打で2点を勝ち越した。高橋が8回1失点で6勝目。オリックスは山本が7回無失点と好投したが、救援陣が打ち込まれた。

◆オリックスはエース・山本の力投を、勝利につなげられなかった。先発して7回を4安打9奪三振無失点。両リーグトップとなる8勝目の権利を手に降板したが、ヒギンス、平野佳の勝ちパターンがつかまり、悔しい逆転負け。中嶋監督が声を落とした。 「勝たなきゃいけないゲームだと思いますけど、ちょっとこう、打撃のところが落ちてきているところがあるので、なんとかつないでいかないといけないのと、そこに変わる選手...というのも。まあ、(状態を)上げるしかないですね」 二回に伏見の2号ソロで先制したが、その後は追加点が奪えない。1─0の八回には、ヒギンスが2死からの連続四球と適時打で同点に。九回は平野佳が1死も奪えず、山川に適時二塁打、スパンジェンバーグに適時三塁打を浴びて、2点を失った。 ただ、37年ぶりの11連勝は2人の存在が大きく、指揮官も「いままで頑張って抑えていたんで。そこに関しては次、頑張ってもらえたら」と責めなかった。 約1カ月ぶりの連敗となったが、72試合を消化し、貯金「6」の首位でシーズンを折り返し。前半戦終了まで再び、エンジンを全開にする。(西垣戸理大)

◆鋭いライナー性の打球が一塁手のミットをはじき、右前へと転がっていった。西武・栗山巧外野手(38)が殊勲の同点打。ベテランの一打に活気づいた打線は九回に勝ち越し、勝率5割に復帰した。 「何とかランナーをかえせるように。いつも言いますけど、打てる球を待つ意識でした」 0-1の八回だ。2死から連続四球で一、二塁とし、動揺するヒギンスの変化球を捉えた。四回には「ナンバーワンクラス」と認める東京五輪日本代表の山本から、中堅フェンス直撃の二塁打を放ち「励みになる一本」とうなずいた。 この日の2安打で通算1972安打とし、2000本まで残り28本とした。球団は〝マジック30〟となった23日に公式ホームページに特設サイトを開設し、ベテランを後押しする。 「まだ遠いのにやってくれて、うれしい気持ちと、一本ずつ減らしていって、あっという間に終わるようにっていうね、そんなふうに思ってます」。西武出身の2000安打達成選手はいるが、西武一筋での金字塔は初となる。打撃職人は勝利に貢献する一打を積み重ねていく。(湯浅大)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
35298 0.547
(↓0.009)
-
(-)
71294
(+1)
272
(+3)
68
(+1)
24
(-)
0.255
(↓0.002)
3.500
(↑0.01)
2
(1↑)
楽天
34299 0.540
(↑0.008)
0.5
(↓1)
71282
(+5)
264
(+1)
54
(+1)
28
(-)
0.243
(↑0.001)
3.520
(↑0.04)
3
(1↓)
ソフトバンク
312814 0.525
(↓0.009)
1.5
(-)
70300
(+1)
249
(+5)
69
(+1)
47
(-)
0.250
(↓0.001)
3.260
(↓0.03)
4
(-)
西武
292913 0.500
(↑0.009)
3
(↑1)
72279
(+3)
289
(+1)
59
(-)
55
(-)
0.248
(↓0.001)
3.940
(↑0.04)
5
(-)
ロッテ
293110 0.483
(-)
4
(↑0.5)
73317
(-)
300
(-)
67
(-)
59
(-)
0.247
(-)
4.010
(-)
6
(-)
日本ハム
24377 0.393
(-)
9.5
(↑0.5)
75211
(-)
277
(-)
38
(-)
35
(-)
0.228
(-)
3.730
(-)