巨人(☆4対2★)DeNA =リーグ戦10回戦(2021.06.23)・富山市民球場アルペンスタジアム=
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DeNA
1000001002701
巨人
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勝利投手:山口 俊(1勝0敗0S)
(セーブ:ビエイラ(0勝0敗4S))
敗戦投手:今永 昇太(1勝2敗0S)

本塁打
【DeNA】柴田 竜拓(1号・1回表ソロ)
【巨人】丸 佳浩(7号・3回裏2ラン),丸 佳浩(8号・6回裏ソロ)

  DAZN
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◆巨人は1点ビハインドの2回裏、無死二塁の好機から坂本が適時二塁打を放ち、同点とする。続く3回には丸の2ランが飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、先発・山口が6回途中1失点で今季初勝利。敗れたDeNAは、打線が相手を上回る7安打を放つも、つながりを欠いた。

◆巨人山口俊投手(33)が、日本復帰初登板。山口は横浜時代のプロ初登板の06年6月29日巨人戦、巨人移籍初登板の17年6月14日ソフトバンク戦で白星。巨人移籍後は地方球場で5勝1敗の山口が、復帰初登板も白星で飾るか。

◆DeNAネフタリ・ソト内野手(32)が、4月14日ヤクルト戦(神宮)以来2カ月ぶりにスタメンを外れた。 試合前のフリー打撃練習は行い、ベンチには入っている。一塁には牧秀悟内野手(23)が入る。牧のスタメンは二塁手で出場した6月13日以来5試合ぶり。一塁でのスタメンは4月14日ヤクルト戦以来となる。

◆DeNA柴田竜拓内野手が今季初アーチを放った。腰の違和感で欠場した伊藤光に代わり、4月23日阪神戦以来となる2番でスタメン。 1回1死、山口の高め146キロの直球をたたき、右翼の芝生席へ運ぶ先制弾とした。「後ろにたくさん好打者がいるので、出塁することだけを考えて打席に向かいました」。167センチの小兵だが、プロ6年目で通算10本目の本塁打となった。

◆DeNAは1回に柴田が巨人復帰後初登板の山口から1号先制ソロ。巨人は2回に追いつき、3回に丸が勝ち越し2ランを放った。 巨人は6回1死、丸の2打席連続本塁打でリードを3点に広げた。先発山口は6回途中1失点で、勝利投手の権利を手に降板した。 巨人山口は米国から復帰後初登板で初勝利。チームも4連勝で貯金を今季最多タイの9に。DeNAは今季は巨人戦で10戦未勝利。今永は2敗目。巨人ビエイラ4セーブ。

◆「どすこい右腕」が躍動した。米ジャイアンツ傘下3Aサクラメントから復帰した巨人山口俊投手(33)が23日、DeNA戦(富山)で日本復帰後初先発初勝利を決めた。1回、柴田に先制ソロを浴びるも、以降は自分のペースに持ち込み、5回2/3を5安打1失点。横浜時代の11年8月31日巨人戦以来、2度目の富山のマウンドで、快進撃が始まった。汗だくで万雷の拍手を浴びた。山口は2点リードの6回2死満塁、勝利投手の権利を持ってベンチに下がった。ファンに、原監督に拍手を浴びながら2番手大江にマウンドを託した。 立ち上がりは理想の投球とは程遠かった。1回1死、DeNA柴田に全球直球勝負を挑んだが、制球が定まらない。カウント3-1として5球目。内角高めの146キロ直球を捉えられ、右翼席に運ばれた。前日22日に気を付けるポイントに挙げた「低めに集めること」を体現できず、出ばなをくじかれた。 それでも、アメリカでアップデートした"ニューどすこい"がすぐさま修正した。1回は31球中4球しか投じていなかったスライダーを2回は11球中4球に増やした。1回は5打者中3打者で初球ボール。2、3回は7打者中6打者で初球ストライク。勝負を優位に進めて打者にプレッシャーを与えた。「いかに初球でストライク取って、3球のうちにどう2ストライクに追い込むか。そういうところは向こうで経験してきたこと」と入団会見で明かした極意を披露した。 ぶっつけ本番で挑んだ。5日に帰国。自主隔離期間を終え、20日にジャイアンツ球場でシート打撃に登板した。延べ9打者に投げ込んだ約30球以外は実戦形式での登板はなし。「打者と対戦してゲームの中でやっていくしかない。そこで微調整、アジャストできれば」と話していたように、投げていく中で徐々に感覚を取り戻してきた。 "地方巡業"はお手の物。試合前時点で、通算31試合に登板し、6勝4敗7セーブで防御率1・80。富山のマウンドはリリーフで登板した横浜時代の11年8月31日巨人戦以来2度目。巨人はこの日以来、富山の地で勝利はなかった。10年ぶりの北陸の地で「どすこい右腕」の巨人編・第2章が幕を開けた。【小早川宗一郎】 巨人山口(日本復帰後初戦で5回2/3を5安打1失点と好投)「徐々にバッターの雰囲気を見て投げることができ、感覚をつかめました。6回は投げ切りたかったですが、そこは次の課題としてつなげていきます」 ▼山口が日本復帰初登板を白星で飾り、日本では19年9月20日DeNA戦以来の白星。大リーグからNPBに復帰した初登板で勝利は、15年3月29日黒田(広島)以来8人目。

◆DeNAは巨人戦に開幕から10戦未勝利(7敗3分け)は、1989年の開幕10連敗と並ぶ球団ワースト記録となった。 三浦監督は苦手意識があるのか問われ「ないです。結果はこういう形でそういう風に見られるかもしれませんが、選手たちもそういう意識はないと思う。悔しさはあります」と話した。2度の満塁機で併殺崩れの1点に終わるなど、9残塁が響いた。 ▽DeNA今永(丸に2本塁打を浴びるなど6回4失点)「ストレートの精度は良かったですが、変化球をうまく打たれた。また、低くコースに投げ込むことができなかった」

◆巨人が終盤のピンチを好守と継投策で乗り切った。 6回2死満塁で、山口の後を受けた大江が代打の代打ソトを空振り三振。7回は3番手の畠が無死満塁を招くも、左翼松原と三塁手岡本和の好守備などで1失点にしのいだ。 原辰徳監督は「投手も含めて1点に抑えたのは、勝負イニングの中で大きかった。投手は技術もさることながら、度胸というかね。畠は大江の爪のあかでも煎じて飲まにゃいかんね」と振り返った。

◆DeNAが巨人戦で開幕10戦勝ちなし(7敗3分け)と、開幕10連敗した1989年(平元)に並ぶ球団ワースト記録となった。 三浦監督は、苦手意識あるのかと問われ「ないです。結果はこういう形でそういう風に見られるかもしれませんが、選手たちもそういう意識はないと思う」と話した。その上で「悔しさはあります。僕だけじゃなく選手全員。今日負けたことは変わらないので、何とか勝てるようにやっていくだけです」と切り替えた。 スタメンから主軸打者2人が消えていた。22日に腰の違和感を訴えて途中交代した伊藤光捕手は、ベンチから外れた。球場には到着したが、グラウンドでの試合前の練習も行わなかった。三浦監督は「中でトレーナーに確認して今日は上がりにした」とし、今後については「状態を見て。(24日からの甲子園遠征には)行く予定」と話した。 ここまで53試合連続でスタメン出場していたソトは、ベンチスタートとなった。三浦監督は「相手投手や相性を見て。故障なら試合は使ってない」と理由を説明した。6回2死満塁で代打の代打として登場。左腕の大江竜聖から空振り三振を喫した。これまでソトが守っていた一塁にはルーキー牧秀悟が入ったが、4打数無安打と精彩を欠いた。牧は腰の張りで5試合ぶりのスタメン復帰戦だった。 投げては先発の今永昇太が6回4失点と、チームの先発投手では13日日本ハム戦(札幌ドーム)の今永自身以来となる5回以上を投げたが、白星にはつながらなかった。「ストレートの精度は良かったですが、変化球をうまく打たれてしまいました。また、低くコースに投げ込むことができなかった。6回の丸選手に許した本塁打は、流れを与えてしまう得点となってしまいました」と反省を口にした。 三浦監督は今永の投球について「調子は悪くなかったと思いますが。1番に四球2つと丸にホームラン2本」と左打者への対応を指摘した。1番松原に2四球、3番丸に2本塁打を浴びていた。4回には3者連続三振。力を見せる場面もあっただけに、巻き返しが期待される。

◆巨人丸佳浩外野手が2日連続の「丸ポーズ」でチームを勢いに乗せた。 3回には右中間へ決勝2ラン、6回には右翼へ貴重な8号ソロと、今季初の2打席連続アーチをDeNA今永から決めた。不振による2軍落ちからの復帰後は5戦4発に「1本目も2本目も感触はよかったです。昨日も言いましたけど、バランスのいい、強いスイングができているのかなと思います」と確かな手応えを得た様子だった。

◆米国帰りの「どすこい右腕」が、帰国19日目の"ぶっつけ登板"で国内642日ぶりの白星を手にした。米ジャイアンツ傘下3Aサクラメントから2年ぶりに巨人に復帰した山口俊投手(33)が、DeNA戦(富山)で復帰後初先発。地方球場のマウンドにも適応し、6回途中1失点で今季初勝利を挙げた。チームは今季2度目の4連勝で、敗れた首位阪神とのゲーム差は5に。先発陣に頼もしい右腕を加え、再び猛追態勢に入る。汗だくで万雷の拍手を浴びた。山口は2点リードの6回2死満塁、642日ぶりの日本での勝利投手の権利を持って2番手大江にマウンドを託した。空振り三振で切り抜けると、ベンチ前に笑顔で飛び出した。「約2年ぶりにジャイアンツのユニホームを着て、温かい声援の中で投げられることがすごく楽しかったです」。入団会見から「結果しかない」と言い訳の出来ない状況に自らを追い込んできた。シーズン途中の加入で感じる重圧も手にした1勝で吹き飛ばした。 自らの意思でぶっつけ本番を望んだ。5日の帰国後は自主隔離期間を送り、20日にジャイアンツ球場でシート打撃に臨んだ。それ以外は実戦形式での登板はなし。「もたもたしてる時間はないというのは、僕自身もあった。出来るだけ早く1軍のマウンドで結果として示したかった」という危機感が101球の熱投の活力になった。 立ち上がりは理想の投球からは程遠かったが、米国の経験値で立て直した。低めへの投球を意識して臨んだが、1回1死、DeNA柴田に、制球が定まらず、内角高め146キロ直球を右翼席に運ばれた。米国と異なるボール、マウンド、環境...。しかし、徐々に感覚を取り戻し、5回2/3を5安打1失点5奪三振にまとめた。「2回以降はいろいろな感覚も戻って来て、ストライク先行で攻められました」。夢半ばとなった挑戦で学んだ「ストライク先行の極意」を体現し、アップデートした"ニューどすこい"が躍動した。 得意の"地方巡業"から新たなスタートを切った。巨人移籍後は地方球場で6勝1敗。「やっぱり勝たないといけないチーム。巨人に初めて来て以来感じてる。いい緊張感にできてるのかなと思う」。巨人を離れた期間で約5キロ体重を落とし、瞬発的なパワーを増やして帰ってきた。「どすこい右腕」の巨人編第2章が快調に滑りだした。【小早川宗一郎】

◆巨人・丸佳浩外野手(32)が2試合連発となる7号2ランを放った。1-1の三回2死一塁。DeNA・今永の真ん中に入ってきた変化球を捉え、右中間席へたたき込んだ。 打撃不振のため、5日に出場選手登録を抹消。18日の阪神戦(甲子園)から1軍復帰をすると、復帰後は試合前までで13打数7安打と絶好調大当たり。日本球界復帰後、初登板となった山口を援護する一発となった。

◆巨人・丸佳浩外野手(32)が絶好調モードに入った。1ー1の三回、2死一塁で今永のスライダーを右中間席へ運び、2戦連発となる7号2ランをマークすると、六回1死でも今永から右翼席へ2打席連続の8号ソロ。最近4試合で驚異の4本塁打をマークだ。 6回、本塁打を放った丸佳浩(右)を迎える巨人・坂本勇人=富山市民球場(アルペンスタジアム)(撮影・斎藤浩一) 不振で2軍調整を経て18日の阪神戦(甲子園)から復帰後は5試合で打率・562、4本塁打、8打点(この日の第3打席終了時点)と勢いが止まらない。昨季までのリーグ2連覇の原動力となった背番号8が、本来の姿を取り戻した。

◆巨人・山口俊投手(33)が日本球界復帰登板を果たした。一回に柴田にソロを被弾したが、5回?を5安打1失点と安定した投球を披露した。 「立ち上がりは久しぶりの登板ということもあり、力が入り過ぎて自分のペースで投げることができませんでした。徐々にバッターの雰囲気を見て投げることができ、感覚をつかめました。6回は投げ切りたかったのですが、そこは次の課題としてつなげていきます」 今月1日まで米大リーグ、ジャイアンツ傘下3Aサクラメントで登板していたが、2020年から続けた米球界での挑戦に区切りをつけ、巨人に復帰。帰国後の隔離期間を経て20日にファームの練習に合流すると、2軍戦に登板せず、ぶっつけで1軍のマウンドへ。2019年9月28日のヤクルト戦(神宮)以来613日ぶりの登板だった。

◆巨人が4連勝した。1―1の三回に丸の2試合連発の2ランで勝ち越し、六回に丸の8号ソロで加点した。山口は六回途中1失点で復帰後初登板勝利。救援6投手の継投で逃げ切った。DeNAは今永が6回4失点と粘れなかった。

◆渡米前と同じ登場曲、布袋寅泰の「バンビーナ」が流れる中、巨人・山口がゆっくりとマウンドに向かった。富山アルペンスタジアムが日本球界復帰戦の舞台となった。 「今の自分の持っている力を100%出して。先取点を与えないようになんとか試合を進めたい」と意気込んでいた。一回、いきなり2番・柴田に右越えのソロを被弾したが、二回以降はスコアボードに「0」を並べた。直球、フォークボール、スライダー、カーブ...。シンプルな球種で淡々と投げ込む3年前と変わらないスタイルで、5回?を5安打1失点。勝ち投手の権利を持ってマウンドを降りた。2019年に15勝4敗で巨人のリーグ優勝に貢献した当時のままの投球を披露した。 勝利投手の山口俊(左)を迎える巨人・原辰徳監督=富山市民球場(アルペンスタジアム)(撮影・斎藤浩一) ぶっつけ本番だった。今月1日まで米大リーグ、ジャイアンツの傘下3Aサクラメントで登板していたが、20年から続けた米球界での挑戦に区切りをつけた。6月上旬に古巣の巨人と契約し、帰国後の隔離期間を経て20日にファームの練習に合流。2軍戦に登板せず、2019年9月28日のヤクルト戦(神宮)以来613日ぶりのマウンドに上がった。地方球場では通算31試合で6勝4敗7セーブ、防御率1・80と好成績を誇った強さも健在だった。 巨人先発・山口俊=富山市民球場(アルペンスタジアム)(撮影・斎藤浩一) 「前回ポスティングで(巨人は)快く送り出してくれた。今度はジャイアンツのためという思いが強い」と山口。今季は菅野が3度、出場選手登録を外れるなど先発陣に絶対的な存在がいない。打線は1―1の三回に丸の2試合連発の2ランで勝ち越し、六回に丸の8号ソロで加点した。頼もしい男がカムバックを果たし、復帰戦を白星で飾った。巨人は4連勝だ。(谷川直之)

◆DeNAは連敗で借金17。巨人戦は開幕から10試合勝ちなし、引き分けを挟んで7連敗の屈辱となった。先発の今永が丸に2打席連発を浴びて6回4失点で黒星。打線も六、七回と続けて満塁機をつくるも、巨人の継投の前に2得点に終わった。以下、三浦監督の主な一問一答。 ――山口俊を打ち崩せず 「フォークを要所で決められたなと」 ――ソトがスタメンを外れた 「相手投手(との相性)も踏まえて。故障ではない」 ――牧が一塁でスタメン復帰 「ソトがベンチスタートということで、きょうは一塁に。スタメンで使う以上は(腰の状態は)問題ないということで、特に制限はなく起用しています」 ――伊藤光が欠場 「中でトレーナーが確認して、今日はベンチを外れることになった。(次の甲子園遠征には)行く予定です。明日以降も状態を見ながら」 6回、野手の交代を告げたDeNA・三浦大輔監督=富山市民球場(アルペンスタジアム)(撮影・斎藤浩一) ――今永が2発を浴びて黒星 「調子は悪くなかったと思いますが、やはり左2人(松原、丸)ですね。1番に四球2つ、3番に2本塁打。それ以外はよかった」 ――巨人戦はいまだ勝ちなし。苦手意識は 「ないです。1つも勝っていないので、そういう見方もされると思いますが、選手たちもそういう意識を持っている人間はいないと思います」 ――開幕から引き分け挟み7連敗 「悔しさはありますよ。それは僕だけでなく全員が。きょう負けたことは変わらないので次、しっかり勝てるようにみんなでやっていくだけです」

◆日本球界復帰後初登板となった巨人・山口俊投手(33)が5回?1失点と好投し、2019年9月20日のDeNA戦(横浜)以来、642日ぶりの勝利を挙げた。打撃陣では前日22日に決勝6号3ランを放った丸佳浩外野手(32)が1-1の三回に7号2ラン、六回に8号ソロと2打席連発3打点の活躍。チームを4連勝に導いた。 【山口】 -―おかえりなさい。まずはファンに一言 「約2年ぶりにこうやってジャイアンツのユニホームを着て、この温かい声援の中で投げられて、すごく楽しかったです。ありがとうございます」 -―日本球界復帰登板はどんなことを感じながら投げた 「やっぱり途中加入ですし、結果しかないと思っているので、しっかりチームが勝てるように貢献することだけ考えて投げました」 -―打線の援護、中継ぎが奮闘。どのような気持ちで見ていた 「特に大江が厳しいところでしっかり抑えてくれて、本当にまたベンチに戻って『ありがとう』と声をかけたいですね」 -―日本での勝利は642日ぶり。改めて日本での勝利の味は 「まだまだこれからが本当の勝負になってくると思うので、1勝でも多く、チームが1勝でも勝てるようにこれからも頑張っていきます」 -―日本のファンの拍手は久しぶりだったが 「もっとヤジが多いかなと思ったんですけど、すごく温かい応援をありがとうございます」-―昨日に続き、いいところで「今までいいところが全然打てていなかったので、何とかチームに少しでも貢献できるように練習してきたつもりなので、それが結果につながってくれて本当に良かったと思います」-―山口が日本球界復帰登板「ちょっと初回、俊さん緊張していたみたいで力が入っていたんですけど、何とか援護することができてよかったと思います」-―北陸シリーズで3本のホームラン。完全復活とみていいか「いやまあ、はい。自分ではちょっと分からないですけど、皆さんにそう思っていただけたら、うれしいです」

◆DeNAの今永は6回4失点と踏ん張れず2敗目を喫した。1―1の三回2死一塁で丸に真ん中に入った変化球を右中間への2ランとされ、六回にも丸にソロを浴びた。許した5安打は全て長打と失投が響き「変化球をうまく打たれてしまった。流れを与えてしまう得点となってしまった」とうなだれた。 米球界から復帰した山口との投げ合い。ルーキーだった2016年にはDeNAでともにプレーし、多くの助言を受けた先輩に対し「投げ合って成長を示すことが一番。負けられない相手」との思いは実らなかった。チームは今季の巨人戦10試合で勝利なしとなった。三浦監督は「何とか次は勝てるようやっていく」と話した。

◆巨人の丸が今季初の1試合2本塁打を放ち、チームを4連勝に導いた。1―1の三回2死一塁で、今季初の2戦連発となる勝ち越し2ラン。粘って今永の真ん中付近に浮いたチェンジアップを逃さず右中間席へ運び「本当に完璧に打てた」と自賛した。 3―1の六回1死ではカットボールを右翼席へ運ぶ8号ソロ。「追加点がどうしても欲しい場面。ああいうところでもう一本、本塁打を打てたのは自信にしたいし非常にチームを勢いづけられた」と充実感を漂わせた。 打撃不振で2軍に降格し、復帰した18日からこれで5試合連続安打。複数安打は2試合連続と本来の打撃を取り戻してきた。「バランスのいい、強いスイングができていると思う」と頼もしかった。

◆日本球界復帰後初登板となった巨人・山口俊投手(33)が5回?1失点と好投し、2019年9月20日のDeNA戦(横浜)以来、642日ぶりの勝利を挙げた。前日22日に決勝6号3ランを放った丸佳浩外野手(32)が1-1の三回に7号2ラン、六回に8号ソロと2打席連発3打点の活躍で4連勝を飾った。原辰徳監督(62)が試合を振り返った。 ――山口は 「ボールの走りも良かったし、立ち上がりこそね、少々やっぱり硬くなったところはあるでしょうけれども、ナイスピッチングですね」 ――六回途中、大江も見事 「ですね。やっぱりピッチャーっていうのは技術もさることながら、度胸というかね、そういうものというのは非常に強さを感じますね」 ――七回無死満塁では2つの好守備があった 「まあ、聖弥も和真もよく、ね。ピッチャーも含めてね1点に抑えたというのは、勝負イニングの中で非常に大きかったと思います」 ――7投手をつぎ込んで、小林も見事なリード 「そうですね。リード面とかリーダーシップ的なところはね相変わらずいいものを持っているし、あとは少しバッティングをね、外野まで飛ばすようにならなきゃいけませんね」 ――丸が2試合連発 「左投手から変化球、真っすぐを打ったというのは非常に大きいと思いますね」 ――北陸遠征は2連勝。富山のファンへ 「北陸、久しぶりに来ましたけれども、いい形で、戦いの中で勝利を収めたというのは、北陸の皆さんにも感謝いたします」

◆642日ぶりの日本での勝利を味わった。巨人・山口俊投手(33)は六回途中1失点で、米国から帰国後の初戦で白星。打のヒーロー、丸と並んで2人で大きな丸ポーズを作った。 「2年ぶりにこうやってジャイアンツのユニホームを着て、すごく楽しかった」 一回、いきなり柴田に先制ソロを浴びたが、二回以降は立ち直って試合を作った。最速は151キロをマーク。オフに4、5キロ絞って体重を約100キロまで落とし、シェイプアップした姿でファンの前に帰ってきた。 米ジャイアンツ傘下3Aを退団し、2季ぶりに巨人に復帰。原監督との話し合いで、2軍戦を経ずにこの日の1軍登板が決まった。「この時期に加入できたのは必要とされているから。もたもたしている時間もないと思った」。志願のぶっつけ登板で結果を残した。 メジャーでは2勝に終わり、夢破れての帰国。それでも投手陣の台所事情に苦しむ今の巨人には大きな存在だ。2019年に最多勝など〝3冠〟で優勝に貢献した実績もある右腕を、指揮官は「年齢は(ベテランの域に)達しているとはいえ、コンディションは非常にいい」とたたえた。(伊藤昇)

◆完全復活だ!! 巨人は23日、DeNA10回戦(富山)に4―2で勝利。今季2度目の4連勝を飾り、今季最多に並ぶ貯金9とした。丸佳浩外野手(32)が三回に決勝の7号2ラン、六回に8号ソロと2打席連続本塁打を放ち、ここ4戦4発の絶好調モードに突入。不振で2軍調整した際に熱血の個別指導を受けた長嶋茂雄終身名誉監督(85)へ、恩返しの大活躍となった。 富山アルペンスタジアムの上空に見え隠れした月のように、丸にも最高の輝きが戻った。前夜の〝金沢弾〟に続き、富山では2本塁打。お立ち台で「完全復活か」と問われ、言葉とは裏腹に自信たっぷりで答えた。 「自分ではちょっと分からないですけれど、皆さんにそう思っていただけたらうれしい」 1-1の三回2死一塁。今永のスライダーを右中間席へ運び、これが決勝の7号2ラン。六回にも今永から右翼席へ8号ソロを放ち、ここ4試合で4発の大暴れだ。不振による2軍調整を経て18日の阪神戦(甲子園)で復帰後、全5試合で「3番・中堅」に座って打率・529(17打数9安打)、4本塁打、8打点と勢いが止まらない。 2018年オフに加入後は主軸であり続けた。広島時代から〝リーグ5連覇〟を達成した優勝請負人も、今季は開幕後の新型コロナウイルス感染などで不振にあえぎ、今月5日に移籍後初の2軍降格を味わった。 翌6日、すぐに手を差し伸べてくれたのは長嶋終身名誉監督だった。丸を励ますためにジャイアンツ球場をサプライズ訪問し、左腕を動かして「スッ、スッ、スッ」とバットを出す軌道やタイミングを、付きっきりで指導。FA入団時に「一緒に野球できたらうれしい」と病床から直筆手紙を送ってくれた恩人に再び情熱を注がれ、「1軍の舞台で返したい」と復活の原動力にした。 「バランスのいい強いスイングができているのかなと思います。(第3打席で)もう1本、本塁打を打てたのは自信にしたい」 ヒーローインタビュー後は米国から帰ってきた山口と丸が、2人で腕を合わせて〝丸ポーズ〟。阪神に5ゲーム差の2位タイ。頼もしい投打の救世主が、逆転Vへチームを導く。(谷川直之)

◆2本の本塁打を放った巨人・丸は、完全に復調したとみていいだろう。セ・リーグを代表する左腕の今永から打ったことが大きい。2軍で再調整する前と最も違うのは、左投手の変化球にもフォームを崩されていないところだ。 もともと真っすぐには強かったが、昨季の後半からスイングの際に右膝が開き気味になっていた。これでは腰が早めに回ってタイミングを取りづらいし、力強いスイングができない。日本シリーズでソフトバンク投手陣の速球に反応できなかったのが、いい例だ。 巨人はリーグ内対戦が再開した初戦で、首位・阪神に敗れた。まさに阪神の勢いを感じさせる試合だった。ずるずる行ってしまうのかと思われた2戦目に、丸は3安打。3-2の八回には藤浪の速球をバックスクリーンへ運び、阪神を突き放した。チームはここから4連勝。丸がポイントになっていると言っていい。 丸と同じく得点源である4番・岡本和、5番・坂本は良かったり、悪かったりが続く。丸の働きは次の試合につながるし、連勝中のチームにさらに弾みをつけるだろう。(本紙専属評論家)

◆巨人の山口が米球界から復帰後初登板し、レギュラーシーズンでは2019年9月20日以来の勝利を手にした。力みのあった一回にソロを浴びただけで、六回途中1失点。最速151キロをマークした直球の威力が光った。 元巨人監督の堀内恒夫氏(73)は24日、自身のブログで「戻ってきての第一印象はストライクの取り方がわかっているなぁ、ってこと。上手くテクニックを使っているなと思ったよ。いい戦力としてこれから頑張ってもらいたいね」と期待を寄せていた。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
41222 0.651
(↓0.01)
-
(-)
78287
(+2)
231
(+6)
69
(+1)
60
(-)
0.255
(↑0.002)
3.240
(↓0.04)
2
(-)
巨人
342510 0.576
(↑0.007)
5
(↑1)
74281
(+4)
247
(+2)
87
(+2)
42
(+1)
0.252
(↓0.001)
3.430
(↑0.03)
2
(-)
ヤクルト
34257 0.576
(↑0.007)
5
(↑1)
77287
(+8)
261
(+5)
68
(+1)
42
(-)
0.250
(↑0.001)
3.750
(-)
4
(-)
中日
27329 0.458
(↑0.01)
12
(↑1)
75200
(+6)
214
(+2)
38
(+1)
34
(+2)
0.238
(-)
3.030
(↑0.02)
5
(-)
広島
21358 0.375
(↓0.007)
16.5
(-)
79224
(+5)
284
(+8)
42
(-)
33
(-)
0.259
(↑0.001)
3.940
(↓0.02)
6
(-)
DeNA
22399 0.361
(↓0.006)
18
(-)
73281
(+2)
355
(+4)
68
(+1)
14
(-)
0.256
(-)
4.880
(↑0.01)