ロッテ(★4対6☆)ソフトバンク =リーグ戦9回戦(2021.06.22)・ZOZOマリンスタジアム=
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ソフトバンク
10110030061101
ロッテ
0000100214512
勝利投手:レイ(1勝0敗0S)
(セーブ:岩嵜 翔(2勝1敗1S))
敗戦投手:二木 康太(3勝4敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】柳田 悠岐(16号・7回表2ラン)
【ロッテ】中村 奨吾(5号・8回裏2ラン),菅野 剛士(2号・9回裏ソロ)

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◆ソフトバンクは初回、中村晃の犠飛で先制する。その後は、4回表に今宮が適時打を放つと、3-1で迎えた7回には柳田の2ランなどで3点を奪い、相手を突き放した。投げては、先発・レイが6回1失点の好投で来日初勝利。敗れたロッテは、打線が終盤に追い上げを見せるも及ばなかった。

◆ロッテ荻野貴司外野手(35)がプロ入りから12年連続の2桁盗塁を決めた。 5回に併殺崩れで一塁に出塁。2死一、三塁の場面でカウント0-2の3球目でスタート。"甲斐キャノン"との対決を制し、今季10個目、自身通算230個目の盗塁となった。

◆ソフトバンクは初回、1番三森の三塁打の後、中村晃の犠飛で先制した。3回にも柳田の犠飛で加点。ロッテは3回まで無得点。 ソフトバンクは4回に加点。ロッテは5回に高部の適時打で1点を返した。ソフトバンクの2点リードで試合は終盤へ入った。 ソフトバンクは連敗ストップで2位浮上。レイが来日初勝利。ロッテは二木が4敗目。力負けし、5位転落となった。ソフトバンク岩崎が今季初セーブ。

◆ロッテが投打でソフトバンクに押され、5位に転落した。初回、先発二木康太投手が初球を1番三森に三塁打とされ、中村晃の犠飛であっさり先制された。結局、7回6失点。「入りが弱かった。先発が最少失点でしのげないと今日のようになってしまう」と井口監督。23日は鈴木、24日は佐々木朗が先発予定。ドラ1コンビに上位浮上への希望を託す。

◆ロッテ荻野貴司外野手(35)がプロ入りから12年連続の2桁盗塁を決めた。 ▼荻野が5回に今季10盗塁目を決め、これでプロ1年目の10年から12年連続2桁盗塁。1年目から2桁盗塁を12年以上続けたのは、53~66年吉田(阪神=14年)59~74年張本(日本ハム=16年)81~96年大石(近鉄=16年)に次いで25年ぶり4人目。ロッテでは72~82年弘田の11年を抜く最長記録。

◆ソフトバンクの新外国人右腕レイが、3試合目の登板で来日初勝利を手にした。 6回118球を投げ、2安打1失点と好投。10日の広島戦(ペイペイドーム)から中11日の先発マウンドだったが、150キロ超の直球にカット、チェンジアップなどを駆使し、ロッテ打線を牛耳った。 「調子はあまりよくなかった。でも先制点をもらい、何とか粘りながらリードを守ることができてよかった」。5回に2四球を与え、1死一、二塁から高部に中前適時打を許した。制球を乱した自らの投球を反省すると、6回は3者凡退。最後の打者となった安田から、146キロの直球で空振り三振を奪った。「甲斐や野手のみんなに感謝したい1勝目なのでうれしい」。記念のウイニングボールを手にし、笑顔を見せた。 リーグ戦再開に合わせ、先発ローテーションを再編。安定した投球内容から、週初めの「火曜日の男」に抜てきされた。6月になって、チームは初めてカード初戦を白星で飾った。期待の助っ人右腕が、きっちり役割を果たした。

◆ロッテ二木康太投手(25)にとって、ソフトバンクの先頭打者が鬼門になっている。 初回、ソフトバンク1番三森に初球の140キロ直球を右中間三塁打にされた。2番中村晃の2球目を犠飛にされ、3球で1点を失った。6回まで3失点で粘るも、7回にだめ押しの3失点を許した。ここでも三森に直球を二塁打にされ、チャンスを広げられた。 井口監督は「(ソフトバンクは)先週なかなか勝ててないチームだったんですけど、その中で入りがね。二木の入りも弱かったのかな」と指摘した。 二木のソフトバンク戦先発は今季3試合目になる。3月26日の開幕戦、5月11日、そしてこの日。いずれも初回の先頭打者に痛打され、流れを渡している。 開幕戦は直球、直球と続けた3球目の直球を、1番周東にセンター前に強くはじき返された。続く2番今宮に初球の直球を間髪入れずに先制2ランとされた。 5月11日も同じく3球連続直球で周東に中前打を打たれ、すぐに二盗を決められた(後続を抑え無失点)。この日も三森に初球の直球を打たれた。 3試合でソフトバンクの1番打者と10打席対戦し、6安打(うち長打が3本)と1四球。捕手は3戦とも違うものの、結果的に打たれた安打は6本とも直球だった(直球での奪三振も1つ)。3試合とも2回以降は相手のタイミングを崩しながら粘りを見せているだけに、試合の入りにさらなる対策が必要になりそうだ。【金子真仁】

◆ロッテが初対決のソフトバンク・レイを攻略できず、5位に転落した。 レイは直球、カットボールを中心にカウントを作るものの、ストライク率は6割を切るなど攻略への糸口はあった。しかし、1番荻野から5番レアードまでの5人が、レイからは1本の安打も打てず、流れをつかめなかった。井口監督は「打てないながらもしっかりチャンスは作ったんですけど、そこで1本が出るか出ないかというところですね」と振り返った。 荻野、マーティン、中村奨、角中、レアードの上位打線はチームをけん引し、混パで粘り勝つ原動力となってきた。ここ4試合では相手の先発投手に対し5人で1安打、1安打、3安打、0安打と湿っている。6番以降を打つ若い安田や高部が調子を上げてきているだけに、上位打線の復調が待たれる。【金子真仁】

◆ソフトバンク岩崎翔投手(31)が17年8月20日の楽天戦以来、4年ぶりのセーブを挙げた。 3点リードの9回。あっさり2死を取ったが、代打菅野に2号ソロを被弾。最後は高部を遊ゴロに仕留めた。「久しぶりのセーブですが、セーブにこだわりはないので気にはしていない。チームが勝てたのが一番」。1発を許し自身8試合ぶりの失点となったが「明日以降もどんな場面でも、チームが勝つために投げたい」と気持ちを引き締めた。

◆ソフトバンクが連敗を4で止め、9日広島戦以来8試合ぶりに白星を挙げた。試合後の工藤公康監督(58)の一問一答は以下の通り。 -久々の勝利 工藤監督 良かったですね。みんなも、なんとかするぞと声も出ていたし、その中で初回から三森が最初に三塁打を打って、得点につながったことがより勢いにもなった。チャンスで得点できて、どんどん雰囲気が良くなって、いい得点の仕方ができたんじゃないかなと思います。いい締め方、点の取り方。犠飛もあり、タイムリーもあり、ホームランもあり。(3回無死)一、二塁のところでも(中村)晃がいいバントしてくれて、それも良かったなと思います。 -不調だった今宮が、チームにとって久々の適時打 工藤監督 センターしかなかったですよね。拓也の足を考えたら。ヘッドとも話していたんですけど。ああやってセンターに返すのが大事かなと思うのでね。強引になっちゃうと、ショートゴロ、サードゴロになっちゃう。打率も上がるし、本人の気分も変わる。 -3番に柳田を起用 工藤監督 今日はヘッド、打撃コーチの方から提案があって。それで行こうと言うことになりました。(栗原は)意外と勝負どころで強いんですよね。今は調子が落ちてますけど、元々は(チャンスに)強かった打者なので。その意図も理解できたので、自分でチャンスをつくるというよりは、自分で決める方がいいんじゃないかというところ。 -3番柳田も合っている 工藤監督 こうやって結果が出ると3番がいいのかなと思いますけど、柳田の前にランナーが出て柳田がある程度かえす、次のクリ(栗原)もかえすというのが理想だと思いますけどね。今までなかなかタイムリーが出ないという中だったので、今日はこういう形で点を取って勝つことができたのが何よりだと思います。 -レイは今季最多5四球も初勝利 工藤監督 彼にとってはちょっと珍しいことが起きましたけど、ちょっと張りも出たというところがあったので、そこは明日見てという判断になるかなと思いますけどね。風じゃないとは思いますけどね。本人もマウンドのことは言ってなかったので。そういうことじゃないのかなとは思います。 -岩崎がセーブ 工藤監督 本当に、今日、そんな話をしていた。たまたま。今日こうやってセーブが付いてね。抑えとして仕事ができたという記録もつきましたので、また明日から頑張っていってほしいなと思います。 -大きな1勝 工藤監督 大きいと思いますよ。みんな勝てなかったりとか、そういうことは感じてくれている。なんとかしようと思っていても、うまくいかないこともある。そういうときに1つ歯車がかみ合うだけで、こうなるんだと。これを続けていこうということにもなる。この1つの勝ちは非常に大きいなと思います。明日につながる、つなげなきゃいけないなと思います。

◆ソフトバンク三森大貴内野手(22)が、3安打猛打賞の活躍だ。 初回、三塁打で出塁し中村晃の犠飛で先制のホームイン。3回に中前打、7回1死一塁から右越え二塁打で好機を広げた。「1番打者としてクリーンアップにつなげるという気持ちで試合に臨んだ。勝ちにつながる働きができたと思う」。9回の5打席目には右翼ポールすれすれの大ファウル。サイクル安打? と思わせたが、最後は空振り三振。「最終打席はサイクルを意識してしまい、力んでしまいました」と苦笑いだった。

◆「3番侍」で連敗止めた! 東京五輪の日本代表に選ばれたソフトバンク柳田悠岐外野手(32)が、5月8日西武戦以来33試合ぶりに3番で先発。2試合連発となるダメ押しの16号2ランを放つなど3打点の活躍で、沈んでいた打線を活性化させた。チームは連敗を4で止め、10日広島戦以来8試合ぶりの白星で2位に浮上した。 あっという間だった。柳田の放った弾丸ライナーは、一直線に右翼ポールを直撃した。3点リードの7回2死二塁で、点差を広げる価値ある1発。「前の打席でふがいない三振をしてしまったので、自分へのいらだちを打席にぶつけました。最高の結果になって良かったです」。なかなか勝てなかった、打てなかった。たまったモヤモヤをバットに込めた。 グラシアルが負傷離脱して以降、3番栗原、4番柳田の形が続いていた。だがかみ合わない。5月8日時点で2割6分4厘だったチーム打率は、この日の試合前時点で2割5分1厘まで落ちていた。順位も、4位ロッテの足音が聞こえていた。小久保ヘッドや打撃コーチ陣から提案を受けた工藤監督は「(栗原は)意外と勝負どころで強いんですよね。その意図も理解できたので。自分でチャンスをつくるというよりは、自分で決める方がいいんじゃないかと」と、打線改造に踏み切った。 先制は、10試合ぶりの初回得点となる中村晃の犠飛。4回には今宮が、チーム47イニングぶりの適時打を放った。工藤監督は「1つ歯車がかみ合うだけで、こうなるんだと。これを続けていこうということにもなる。この1つの勝ちは非常に大きいなと思います。明日につながる、つなげなきゃいけないなと思います」。ただの1勝より重みのある、連敗脱出劇となった。【山本大地】

◆23日のソフトバンク戦に先発するロッテのドラフト1位・鈴木昭汰投手(22)=法大=が「1試合1試合フレッシュな気持ちで。あんまりそういう意識はせずに、一人一人に向かっていきたいと思います」とコメント。4月25日にプロ初勝利を挙げた相手との対戦に向けて自然体を強調した。 ルーキーイヤーの今季は開幕1軍入りし、12試合(先発8)登板で1勝3敗、防御率4・05。6月4日のDeNA戦(横浜)に先発した後、翌5日に自身初めて出場選手登録を抹消された。 鈴木は「やっばり真っすぐで勝負できてなくて、逃げて逃げてという感じになって苦しくなってたんで、それを直そうとやってました」と走り込みとトレーニングで鍛え直し、イースタン・リーグ1試合登板。約2週間でリセットした。 MAX151キロ左腕は「間違いなく状態あがってきていると思うので、自信を持って投げたいです」と頼もしいセリフを口にした。

◆ソフトバンクは2本の犠飛で2―0とし、四回に今宮がチームとして12日のヤクルト戦以来47イニングぶりとなる適時打を放った。2死二塁から、内角への速球に力負けせず中前へはじき返した。つながりを欠いていた打線の中で自身も4試合続けて安打がなかったとあって、「チャンスで一本打つことができて良かった」と胸を張った。 今季は両ふくらはぎの不調で調整が遅れ、打撃面の調子が上向かず打率1割台と低迷。それでもチームの中心選手として首脳陣の信頼は厚く、コンディションを考慮されながらの起用が続く。「今の状態でも試合に出ているという責任感を持ち、結果を出していくだけ」と話した。

◆ロッテ・菅野剛士外野手(28)が今季2本目の代打本塁打を放った。3点を追う九回2死から代打で登場し、ソフトバンク4番手・岩崎から右越え2号ソロ。菅野は3月28日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)でも岩崎から本塁打(1号2ラン)を打っている。試合はソフトバンクが6-4で勝った。

◆ソフトバンクが連敗を4で止め、2位に浮上した。2―0の四回に今宮が適時打。七回は柳田の2試合連続の16号2ランなど3点を奪った。レイは6回1失点で来日初勝利、岩崎が4年ぶりにセーブを挙げた。ロッテは5位に後退した。

◆ロッテの二木は11安打と打ち込まれ、7回6失点で4敗目を喫した。痛恨だったのは1―3の七回。中村晃に犠飛を許すと、続く柳田に内角球をさばかれて特大の2ランを浴びた。 先発陣では石川が右肘手術、美馬は不調で戦列を離れている。苦境の中で今季の開幕投手に寄せられる期待は大きいが、応えられなかった。「申し訳ないです。もう少し粘れれば...。申し訳ない」と謝罪を繰り返した。

◆ソフトバンクのレイが6回で5四球と苦しみながら1失点とし、来日3試合目で初勝利。「何でも最初というのはうれしい。少し運も味方したかな」と笑顔だった。 五回を終えて100球を超えたが、六回も続投。安田を速球で空振り三振に仕留めるなど三者凡退に抑え、今季最多の118球を投げきった。「ここぞ、ではしっかりした球を投げられた」と納得の表情だった。

◆ソフトバンクの三森はわずかにサイクル安打を逃した。一回に右中間を破る三塁打、三回は中前打、七回は右越えの二塁打。あとは本塁打だけとし、九回は3球目を捉えた打球が右翼ポール際を襲ったが、惜しくも切れてファウル。空振り三振に終わり「正直最終打席はサイクルを意識して力んでしまった」と苦笑いだった。 それでも「1番・二塁」で先発し、3安打の活躍。「勝ちにつながる働きができた」と喜んだ。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
34278 0.557
(↑0.007)
-
(-)
74288
(+5)
263
(+2)
64
(+1)
24
(+3)
0.258
(-)
3.520
(↑0.03)
2
(1↑)
ソフトバンク
302713 0.526
(↑0.008)
2
(-)
73291
(+6)
241
(+4)
65
(+1)
47
(-)
0.252
(↑0.001
3.280
(↓0.01)
3
(1↓)
楽天
32299 0.525
(↓0.008)
2
(↓1)
73271
(-)
259
(+2)
53
(-)
28
(-)
0.240
(↓0.001)
3.550
(↑0.02)
4
(1↑)
西武
282813 0.500
(↑0.009)
3.5
(-)
74272
(+2)
282
(-)
59
(+1)
55
(-)
0.248
(↓0.001)
3.950
(↑0.06)
5
(1↓)
ロッテ
29309 0.492
(↓0.008)
4
(↓1)
75314
(+4)
292
(+6)
67
(+2)
57
(+2)
0.249
(↓0.001)
4.010
(↓0.02)
6
(-)
日本ハム
23367 0.390
(↓0.007)
10
(↓1)
77205
(+2)
272
(+5)
37
(-)
34
(-)
0.227
(↑0.001)
3.760
(↓0.03)