西武(☆2対0★)楽天 =リーグ戦9回戦(2021.06.22)・メットライフドーム=
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楽天
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西武
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勝利投手:松本 直晃(6勝3敗0S)
(セーブ:平良 海馬(1勝0敗8S))
敗戦投手:岸 孝之(3勝5敗0S)

本塁打
【西武】愛斗(8号・4回裏2ラン)

  DAZN
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◆西武は0-0で迎えた4回裏、愛斗の2ランが飛び出し、先制に成功する。投げては、先発・松本が8回無失点の快投で今季6勝目。最後は2番手・平良が締め、35試合連続無失点のパ・リーグ新記録を達成した。敗れた楽天は、好投した先発・岸を打線が援護できなかった。

◆楽天の先発岸孝之が6回を98球、6安打2失点と粘投した。古巣の山賊打線に対し「パワーもあればスピードもある。ところどころしっかりと気を付けて抑えていけたらいいなと思います」と警戒していた通り、粘り強い投球を披露。味方の援護には恵まれなかったが、中盤まで崩れす、きっちりゲームメークした。 ▽楽天岸(6回2失点の粘投も5敗目)「ランナーを出しても粘れましたし(4回、西武愛斗の)ホームランは失投だと思わないです。今日は全体的に良かったと思います」

◆先発は西武松本と楽天岸。両者安定した立ち上がりを見せ、ともに走者を背負いながらも3回まで無失点に抑えた。 西武は4回2死二塁、愛斗が左中間に8号2ランを放って先制。楽天は西武松本を攻略できず、無得点のまま終盤へ。 西武が0封リレーで逃げ切った。8回無失点の松本が自身5連勝の6勝目。平良がパ・リーグ新記録の35試合連続無失点。楽天は7連敗。岸5敗目。 ▼西武平良が35試合連続無失点。03年豊田(西武)14年比嘉(オリックス)の34試合を更新し、連続試合無失点のパ・リーグ新記録をマークした。06年藤川(阪神)のプロ野球記録(38試合)まであと3試合。開幕からの連続イニング無失点は34回まで伸ばし、39年高橋敏(阪急)が記録した最長の38回1/3まであと4回1/3とした。

◆侍ジャパンメンバーに内定している西武平良が、35試合連続無失点のパ・リーグ新記録を樹立した。2点リードの9回に登場。2死から味方の失策と中前打で一、三塁にピンチを広げた。「得点圏に走者がいる時は『打たれたら点が入る』と自分にスイッチを入れます」。最速160キロの直球を使わずに楽天岡島を一ゴロに。"今年流"の4球変化球攻めで8セーブ目を挙げた。 20日のロッテ戦では、直前に投げた十亀が出した走者を押し出しでかえした。記録が継続しても釈然としない。かぶとの緒を締め、今度は本塁を守りきった。豊田投手コーチらの持つ34試合の記録を塗り替え「うれしい。抑えられてよかった」と控えめに喜んだ。 開幕から連続無失点のプロ野球記録を更新し続け、開幕の条件を抜いた連続無失点記録もパで1番になった。残すは06年藤川(阪神)が持つ38試合連続ゼロのプロ野球記録のみ。あと3試合で並ぶ。 ◆西武平良が35試合連続無失点。03年豊田(西武)14年比嘉(オリックス)の34試合を更新し、連続試合無失点のパ・リーグ新記録をマークした。06年藤川(阪神)のプロ野球記録(38試合)まであと3試合。開幕からの連続イニング無失点は34回まで伸ばし、39年高橋敏(阪急)が記録した最長の38回1/3まであと4回1/3とした。 ▽西武豊田投手コーチ(平良が自身の記録を抜いて) 平良にとっては当たり前のことだと思います。わがブルペン陣が誇る一員ですから、毎試合信頼して送り出しています。同じリリーバーとして、縁あってライオンズで一緒になった平良が記録を更新してくれたことを本当にうれしく思います。▽西武辻監督(9試合目で今季楽天に初勝利)「やっと勝てました。いやもう(松本)航の投球に尽きる。文句ないよ。(平良は)ああやって味方がミスしても抑えてくれるところが彼の心の強さなのか、そこが一番いいところだと思う」▽西武愛斗(4回に決勝の8号2ラン)「手応えは完璧でした。最近チャンスで打てないことが多かったので、何としても勝利に貢献できるように、ここは打ちたいと思っていきました」▽西武松本(8回無失点で楽天岸との投げ合いを制し、自身5連勝でチームトップの6勝目)「1週間、真っすぐを中心に練習してきたのを出せた。前回短いイニングで終わってしまったので、今日は長い回、流れをつくれるようにと思ってマウンドに上がりました」

◆楽天は今季9戦目で初めて西武に敗れ、2年ぶりの7連敗となった。2点を追う6回無死一塁、鈴木大地の痛烈な打球も一直併殺。 石井一久GM兼監督は「あれが抜けていればという『たられば』が発動したんですけど。やっぱりこういう時期というのはあると思う」と冷静な表情。 「少し大事に行きすぎている部分があるかなと。こういう時だからこそ割り切って積極的に。背中を押してあげられればと思います」と前を向いた。

◆西武のドラフト2位・佐々木健投手(25)=NTT東日本=が調整を行い、プロ初先発となる23日の楽天戦に備えた。 「すごい待ち望んでいた登板なので、少し緊張しています」。9日に1軍初昇格を果たし、中継ぎで2試合に登板し、3回?、防御率4・91。チームの変則的な日程に伴い、待望の初先発の出番が回ってきた。 相手は田中将が先発する。新人左腕は「できれば意識はしたくないんですけど、やっぱり相手が相手というか。相手にすらならないかもしれないですけど、ビッグネームなので、どうしても意識してしまうところはあると思うんですけど、やっぱりそこを意識していても仕方ないと思う」と自然体での投球を理想に掲げていた。

◆西武の愛斗が8日以来、11試合ぶりの8号2ランを放った。0―0の四回2死二塁で2ボール2ストライクから、岸の真ん中高めに浮いた速球を振り抜いて左中間席へ運び「完璧だった」と振り返った。 「打った瞬間、ホームランになると思った」と打席から歩き出し、両拳を何度も握った。この一発が3試合、12打席ぶりの安打。やや調子を落としていたが、持ち前の豪快なスイングで7試合ぶりの打点をマークした。 打線は岸の緩急を使った投球に的を絞れず、三回まで得点できていなかった。好投手を打ち「点が欲しいなと思いながら打席に向かっていた」とうなずいた。

◆西武が無失点リレーで勝率を5割に戻した。四回に愛斗の2ランで先制。松本が8回を3安打で三塁を踏ませず、自身5連勝となる6勝目を挙げた。九回は平良が締めて8セーブ目。楽天は打線が沈黙し、7連敗を喫した。

◆西武の平良海馬投手(21)が22日、メットライフドームで行われた楽天9回戦で登板し、35試合連続無失点として2003年の豊田(西武)、14年の比嘉(オリックス)を上回りパ・リーグ新記録を達成した。プロ野球記録は06年の藤川(阪神)がマークした38試合。 2―0の九回に2番手で登板し、味方の失策と安打で招いた2死一、三塁のピンチをしのいだ。平良は開幕からの記録では既にセ、パ2リーグ制となった1950年以降の記録を更新している。

◆ようやく〝呪縛〟からの解放だ。西武は2-0で楽天に勝利。今季の同カード9戦目で初勝利をつかみ、勝率を5割に戻した。 「0対0で松本さんが頑張って投げてくれていましたので、先制点が欲しいなと思いながら打席に向かいました。打った瞬間、ホームランになると思いました」 会心の笑みを浮かべたのは今季急成長の6年目、愛斗だ。四回2死二塁から岸が投じた146キロの直球を捉えると、打球は大きな弧を描いて左中間スタンドで跳ねた。12打席ぶりの安打が先制の8号2ランとなった。 愛斗の援護弾を受けた先発の松本も「真っすぐをしっかり強くというのが自分の持ち味」の言葉通りに直球で楽天打線を黙らせた。二回はカスティーヨ、茂木の連続三振はいずれも力のある直球で奪った。自己最長に並ぶ8回を投げ、3安打無失点の力投だった。 九回からは日本代表、平良がマウンドに降臨。3番・浅村から始まる打順だったが153キロの直球で遊ゴロ、リーグ打点トップの島内を遊飛で簡単に2死を奪った。ここから味方の失策と茂木の中前打で一、三塁とされたが、最後は落ち着いて岡島を一ゴロに仕留めて35試合連続無失点とし、パ・リーグ新記録を樹立した。頼もしいほどに動じず、崩れない姿だった。

◆楽天は打線が散発4安打に抑えられて零敗。7連敗となり、3位に転落した。 石井監督は「『頑張ろう』『勝ちたい』という意識があるからこそ出るものだが、大事に野球をやり過ぎているところが見受けられる。負けが込んでいるこういう時だからこそ、選手が失敗を恐れず思い切ってプレーできるように背中を押してあげれれば」と振り返った。 〝運〟にも見放された。0-2の六回無死一塁で鈴木大の痛烈な打球が一直となり併殺。指揮官は「『あれが抜けていれば...』と〝タラレバ〟が発動したんですけど、こういう時期はあると思う」と苦笑い。 これで6試合連続で先制点を許す展開で、後手後手に回るケースが目立つ。10日の中日戦を最後に2週間近く白星から遠ざかるチーム。23日の西武戦ではチームと自身の連敗ストップを懸けて、田中将が先発する。

◆楽天は打線がつながらず、交流戦中からの連敗が7に伸びた。散発4安打で最後まで本塁を踏めず、石井監督は「勝ちたいという気持ちが強く、大事にいきすぎている部分があるかな」と分析した。 六回無死一塁で、鈴木大の強い当たりが一直併殺となる不運もあった。九回は平良から2死一、三塁の好機をつくったものの、最後は岡島が一ゴロに倒れた。10日の中日戦を最後に2週間近く白星から遠ざかっており、石井監督は「こういうときこそ、しっかり背中を押してあげられれば」と自身に言い聞かせるように話した。

◆8日の中日戦で3勝目を挙げた以来の登板となった楽天・岸は、6回を6安打2失点で5敗目。四回に愛斗に浴びた左中間越え2ランに泣いた。 それでも、「ランナーを出しても粘れたし、ホームランも失投だとは思わない。今日は全体的に良かったと思います」と振り返った。 石井監督も「素晴らしいボールを投げていた。カーブにしても、腕がよく振れて、ボールが抜けてブレーキがかかっていた。真っすぐも強かったし、チェンジアップも〝抜け〟が良かった。岸らしいピッチングができていた」と評価していた。

◆西武・平良海馬投手(21)が2点リードの九回に登板。2死から2人の出塁を許したが、得点は許さず、35試合連続無失点としてパ・リーグ記録を更新した。 平良の新記録に喜んだのは34試合で並んでいた豊田投手コーチだった。2003年に34試合連続無失点をマークしていた豊田コーチは、「平良にとっては『当たり前』のことだと思います。増田やギャレットもそうですが、平良もわがブルペン陣が誇る一員ですから、毎試合信頼してマウンドに送り出しています。これからも、さらに信頼を得られるような投球を披露してほしいです」と思いを述べた。 豊田コーチはブルペン担当だけあって、「同じリリーバーとして、縁あってライオンズで一緒になった平良が記録を更新してくれたことを本当にうれしく思います」と大記録をたたえた。 2014年に比嘉(オリックス)も34試合連続無失点を記録しており、試合前時点では平良、豊田、比嘉の3人が並んでいた。

◆〝海魔神〟が新たな金字塔を打ち立てた。2―0の九回に登板した西武・平良海馬(かいま)投手(21)は、2人の走者を出しながらもホームを踏ませず、連続試合無失点をパ・リーグ新記録の35に伸ばした。 「特別に緊張したということはありません。ファンの応援もマウンドまで届いていますし、いつも以上に一球一球に大きな拍手をいただいて、とても力になりました」 ファンの期待を背負いながらマウンドへ。2死から味方の失策と安打で一、三塁とされたが、最後は岡島をスライダーで一ゴロに仕留めた。 本来は八回を任されるセットアッパーだが、守護神・増田の故障離脱で〝九回の男〟として存在感を際立たせている。「八回は3アウトを取っても、(結果は)まだ分からないので気を引き締めていましたが、九回に3アウトを取ると気が緩んで楽になります」と抑えの喜びも感じ始めている。この日で今季8セーブ。増田と並ぶチームトップに立った。 辻監督は「味方がミスしても抑えてくれるところが、彼の心の強さなのかな」とたたえ、チームは今季の楽天戦9試合目で初勝利。「やっと勝てました」と笑った。 「西口投手コーチと(捕手の)森さんに『おめでとう』と言ってもらってうれしかった」 平良も笑った。チームは勝率5割に復帰し、リーグ4位に浮上。ジワジワと上位に迫る。(湯浅大) ◆34試合連続無失点のパ・リーグ記録保持者だった西武・豊田投手コーチ 「平良にとっては『当たり前』のことだと思う。同じリリーバーとして、縁あってライオンズで一緒になった平良が記録を更新してくれたことを本当にうれしく思います」

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
34278 0.557
(↑0.007)
-
(-)
74288
(+5)
263
(+2)
64
(+1)
24
(+3)
0.258
(-)
3.520
(↑0.03)
2
(1↑)
ソフトバンク
302713 0.526
(↑0.008)
2
(-)
73291
(+6)
241
(+4)
65
(+1)
47
(-)
0.252
(↑0.001)
3.280
(↓0.01)
3
(1↓)
楽天
32299 0.525
(↓0.008)
2
(↓1)
73271
(-)
259
(+2)
53
(-)
28
(-)
0.240
(↓0.001)
3.550
(↑0.02)
4
(1↑)
西武
282813 0.500
(↑0.009)
3.5
(-)
74272
(+2)
282
(-)
59
(+1)
55
(-)
0.248
(↓0.001)
3.950
(↑0.06)
5
(1↓)
ロッテ
29309 0.492
(↓0.008)
4
(↓1)
75314
(+4)
292
(+6)
67
(+2)
57
(+2)
0.249
(↓0.001)
4.010
(↓0.02)
6
(-)
日本ハム
23367 0.390
(↓0.007)
10
(↓1)
77205
(+2)
272
(+5)
37
(-)
34
(-)
0.227
(↑0.001)
3.760
(↓0.03)