巨人(☆6対1★)DeNA =リーグ戦9回戦(2021.06.22)・石川県立野球場=
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DeNA
0100000001800
巨人
00330000X6802
勝利投手:サンチェス(5勝4敗0S)
敗戦投手:中川 大志(0勝1敗0S)

本塁打
【巨人】丸 佳浩(6号・3回裏3ラン),北村 拓己(1号・4回裏3ラン)

  DAZN
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◆巨人は1点ビハインドで迎えた3回裏、丸の3ランで逆転に成功する。続く4回には、北村の3ランが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・サンチェスが6回1失点の好投で今季5勝目。敗れたDeNAは、先発・中川が試合をつくれず、打線も1得点と精彩を欠いた。

◆巨人-DeNA戦は金沢で開催。 巨人が石川県立野球場で試合を行うのは15年9月2日ヤクルト戦以来だが、この試合は3-5で敗戦。 同球場で勝利すれば93年6月9日ヤクルト戦以来、28年ぶりとなる。

◆DeNA先発の中川虎大投手がプロ初打点を挙げた。2回2死一、二塁、サンチェスの141キロカットボールをプロ通算8打席目で初の左前適時打。 しかし、投球では丸、北村に3ランを浴びて4回71球5安打6失点で降板。「2試合連続で先発の役割を果たせず悔しい気持ちでいっぱいです。チーム、中継ぎ陣、野手の皆さんに申し訳ないです」。 最速151キロと球は走っていたが、プロ初勝利はならなかった。浜口、今永、ピープルズ以外の先発は、これで44試合連続で白星がない。

◆DeNAは2回、先発中川のプロ初打点となる左前適時打で先制。巨人は3回2死一、三塁から丸の6号3ランで逆転した。 巨人は4回1死一、二塁、北村が地元・金沢で1号3ラン。サンチェスは6回1失点。DeNA中川は4回6失点で初勝利ならず。 巨人が逃げ切り、3連勝を決めた。サンチェスが5勝目。DeNAは今季巨人相手に9戦勝利なし。先発中川は今季初黒星。

◆苦労人が1軍の舞台までたどり着いた。巨人平間隼人内野手(24)がプロ初出場を果たした。 5点リードの8回1死一塁。左前打で出塁した大城に代わって一塁走者の代走で出場。北村の遊ゴロで全力疾走するも、併殺となった。「走るタイミングはあったので、走れたらいきたかったですけどね。(1軍の雰囲気には)緊張してまだ慣れてない。状況とかサインとか確認しながらやりました」と振り返った。 平間は鳴門渦潮高(徳島)を卒業後、NPB入りを目指して地元の四国IL・徳島に進んだ。3年間で思うような結果が残せず、家庭の事情もあり退団。電気工事士の見習いになった。半年以上たって、気持ちを入れ替え再入団。19年育成ドラフト1位で巨人入団を果たした。今季はイースタン・リーグ51試合で打率3割2分1厘、2本塁打をマーク。17日に支配下選手契約を勝ち取っていた。

◆DeNA伊藤光捕手(32)が途中交代した。6回1死一塁の守備中、打者石川が中飛を打った後に山本と交代した。 三浦監督は「腰に違和感を訴えたので交代しました。あのイニング中に訴えました。トレーナーが治療中です」と説明した。伊藤光は左ふくらはぎ痛が回復し、5月18日に1軍昇格。交流戦から1試合を除き、2番捕手としてスタメン出場を続けていた。

◆地元の熱い声援に、巨人北村拓己内野手がパワーをもらった。4回1死一、二塁、DeNA中川の内角直球を振り抜いた。ライナーで左翼席に運ぶ1号3ラン。見慣れたフェンスを越えると、右拳をぐっと握った。「お世話になった方々や石川県のファンの皆さんの前で打つことができて格別です。忘れることはないと思います」と感慨にふけった。 星稜3年の夏、甲子園出場を決めて仲間と喜び合ったのも、この場所だった。「球場に入った瞬間に思い出しました」。中学時代からの甘酸っぱい青春が詰まった思い出の地に、巨人のユニホーム姿で8年ぶりに戻ってきた。「プロ野球人生で1回あるかないか。1軍で戻って来られたのは何かの縁を感じます」。昨年8月4日のプロ初アーチは、第1子の長女が誕生した日だった。この日はスタンドから両親、家族、恩師らが見守っていた。「良い時も悪い時も腐ることなく、上を向いて必死にやるということを貫いてきた。神様が打たせてくれたのかなと思います」。大事な夜に、ぶれない姿勢が報われた。 開幕は1軍だったが2軍で鍛錬の日々を送ってきた。10日の1軍昇格後は16打数8安打で打率も5割だが、満足はしない。「日本一に必要な選手になれるように、1日1日、一生懸命やります」。プロを目指したあの頃から見上げてきた地元の夜空に、改めて誓った。【小早川宗一郎】 ▽巨人北村の父英治さん(北村の母弘美さんら家族とスタンドで観戦)「感動しました。予感はしていました。そういう人間なので、節目節目でやるんじゃないかなと思っていたのでね。与えられたところで一生懸命頑張ってほしいです」▽巨人丸(3回2死一、三塁、復帰4戦目で2本目の1発となる6号逆転3ラン) 失投とは思いますが、浮いてきた直球を力負けせず上からたたけた。ある程度強いスイング、いいスイングができている証拠。▽巨人サンチェス(6回1失点の好投で5勝目) 調子は決して良いとは言えなかったが、味方が点を取ってくれたおかげで先発の最低限の仕事をできた。▽巨人ウィーラー(規定打席に到達し、リーグトップの打率3割3分7厘をマーク) 意識せずにその時その時でチームのために最善を尽くしたい。

◆DeNAの巨人戦は開幕から9戦未勝利(6敗3分け)となった。 1989年(開幕10連敗)以来32年ぶりの屈辱に、三浦監督は「まず1つ勝たないと。何とか明日やり返せるように」と先を見据えた。先発中川が3ランを2発浴びて4回6失点。「両方とも四球を出してからの3ラン。そういうところをしっかりしないと」と注文をつけた。 ▽DeNA中川(2回にプロ初打点の先制打も4回6失点)「2試合連続で先発の役割を果たせず悔しい気持ちでいっぱいです。チーム、中継ぎ陣、野手の皆さんに申し訳ないです」

◆巨人は石川での28年ぶりの勝利で、3連勝を決めた。 地元凱旋(がいせん)の北村が3ランで起用に応え、93年6月9日のヤクルト戦で篠塚が伊藤智からサヨナラ本塁打を放って以来となる勝利を石川のファンに届けた。原監督は「(石川出身の)松井(秀喜)ぐらい大きく北村も育ち、そして若い捕手(山瀬)もいますからね。そういう意味では良かったと思いますね」と笑顔を見せた。

◆DeNAがピンチを迎えた。伊藤光捕手(32)が6回の守備中に途中交代した。 1死一塁から打者石川が中飛を打った後、山本と交代した。三浦監督は「腰に違和感を訴えたので交代しました。あのイニング中に訴えました。トレーナーが治療中です」と説明した。 伊藤光は左ふくらはぎ痛で開幕1軍を逃したが、5月18日に1軍昇格した。同21日から8番捕手でスタメン出場。交流戦からは1試合を除き、2番捕手として出場を続けていた。今季スタメン出場した試合は、11勝11敗3分けの勝率5割。それまでの勝率2割8分9厘(11勝27敗6分け)から、チーム成績を大幅に改善していた。 これでDeNAは巨人戦で開幕から9戦未勝利(6敗3分け)となった。これは開幕10連敗した1989年(平元)以来32年ぶりの屈辱。当時は11試合目に富山(球場は県営富山)で連敗を脱した。23日は富山(球場はアルペンスタジアム)での試合。同じように連敗を脱出できるか、注目される。伊藤光の出場可否は、1つのキーポイントになる。

◆東京五輪の日本代表に内定している巨人・中川皓太投手(27)が左背部の痛みのため、出場選手登録を抹消された。左のセットアッパーとして、今季はチーム最多の32試合に登板、15ホールドをマークし、2勝2敗、1セーブ、防御率3・52でブルペンを引っ張っていた。

◆巨人・北村拓己内野手(25)が、地元凱旋を飾る1号3ランを放った。2点リードの四回1死一、二塁で中川の内角の直球を左翼席へ。球場内から割れんばかりの拍手が注がれた。「8番・二塁」で先発し、第1打席でも左前打を放っていた。スタンドから見守る両親や高校時代の恩師へ、最高の結果を届けた。石川・金沢市出身。星稜中から星稜高へ進み、3年夏はこの石川県立野球場で甲子園出場を決めた(1回戦敗退)。その試合以来となる同球場でプレーで、千両役者ぶりを見せつけた。

◆DeNA・伊藤光捕手(32)が六回1死、代打の石川が中飛となったところで突如、トレーナーとともにベンチへ下がり、そのまま山本祐大捕手(22)と交代した。特に接触や打球直撃はなかった。伊藤光は交流戦から「2番・捕手」として攻守でチームを引っ張り、球団最高順位タイの交流戦3位に大きく貢献していた。

◆DeNAの中川は3ラン2発を浴び、4回6失点でマウンドを降りた。立ち上がりから球の勢いはあったが、三回2死一、三塁で丸に直球を左翼席へ運ばれると、四回1死一、二塁では北村に内角球を左越えの本塁打とされた。「先発の役割を果たせず、悔しい気持ちでいっぱい」と唇をかんだ。 二回の攻撃では2死一、二塁からプロ初打点となる左前適時打を放ち、自らのバットで先制点をたたき出したが、肝心の投球で粘りを欠いた。今季5試合目の先発でもプロ初勝利を挙げることはできなかった。チームとしては4試合続けて先発投手が5回を投げきることができなかった。

◆巨人が快勝で3連勝とした。0―1の三回に丸の3ランで逆転し、四回に北村の1号3ランで突き放した。サンチェスが6回を6安打1失点にまとめて5勝目を挙げた。DeNAは中川が粘れず、打線も好機を生かせなかった。

◆DeNAは巨人との今季9度目の対戦でも勝てなかった。先発の中川は二回の攻撃でプロ初打点となる適時打で自ら先制点を奪ったが、三回2死一、三塁から丸に直球を左翼席へ逆転3ランとされ、四回も北村に3ランを浴びた。要所で粘れず今季初黒星を喫し「先発の役割を果たせず、悔しい気持ちでいっぱい」と唇をかんだ。 打線は中盤以降、得点圏に走者を進めながら得点できなかった。巨人との相性の悪さを払拭できず、三浦監督は「まず一つ勝たないと。やり返せるようにしたい」と語気を強めた。

◆DeNA・伊藤光捕手(32)が六回1死、代打の石川が中飛に倒れたところで突如、トレーナーとともにベンチへ下がり、そのまま山本祐大捕手(22)がマスクを被り、途中交代となった。 三浦監督は試合後、「あのイニングに腰の違和感を訴えたので代えました。今、トレーナーが治療中なので、詳細はまだです」と説明した。 伊藤光は今季、左ふくらはぎの肉離れで出遅れたが、5月18日に1軍合流。交流戦からは「2番・捕手」として攻守でチームを引っ張り、球団最高順位タイの交流戦3位に大きく貢献した。離脱となれば、最下位に低迷するDeNAにとってさらに大きな痛手となる。

◆DeNAは大敗で、今季の巨人戦は勝ちなし、引き分けを挟み6連敗となった。三浦大輔監督(47)の主な一問一答は以下の通り。 ――中川が3ラン2被弾で6失点 「2発ともその前の四球が。両方とも四球を出して走者をためてからの3ランだったので、そういうところはしっかりしていかないと。踏ん張りどころで大量失点をしてしまった」 ――次回登板については 「まだ決まっていません。ちょっと考えます」 ――打線も中川の適時打による1得点 「もう一本というところで、チャンスはつくりましたが、走者を出してからのもう一押し、もう一本が出なかった」 ――腰を痛めて欠場していた牧が、代打で4試合ぶりに出場 「状態は日に日に良くなっている。状態を見て問題なかったので、きょうは使いました」 ――伊藤光が途中交代 「あのイニングに腰の違和感を訴えたので代えました。今、トレーナーが治療中なので、詳しい状態はまだです」 ――巨人にいまだ勝ちなし 「とにかく1つ勝たないと。明日、何とかやり返せるようにやっていくだけです」

◆巨人の丸が逆転3ランでチームを3連勝に導いた。0―1の三回2死一、三塁で中川の内角高めの直球に反応。構えた位置から鋭角にバットを出し、引きつけて力強く押し込んだ。打球は左翼席へ飛び込み「浮いてきた球に対して一振りで仕留めることができた。いい風が吹いてくれた」と謙虚に振り返った。 これで1軍復帰後4試合連続安打。難しい球を巧打して本塁打とし、復調を印象付けた。不振で5日に2軍落ちし、6日には2軍球場を訪れた長嶋元監督から激励され、打撃フォームの助言を受けた。 2軍戦で本塁打を放つなど手応えをつかんで18日に1軍に戻り、19日の2ランに続いて本来の打撃を取り戻してきた。「本塁打になるということは、強い、いいスイングができている証拠。継続して出していけたら」と頼もしかった。

◆巨人は0-1の三回に丸が逆転の6号決勝3ランを放ち、金沢市出身の北村が凱旋の1号3ランで突き放して3連勝を飾った。金沢での勝利は28年ぶり。1993年6月9日のヤクルト戦で、九回2死まで伊藤智仁に16三振を喫しながら、篠塚和典がサヨナラ本塁打を放った試合以来となった。原辰徳監督(62)が試合を振り返った。 --先発サンチェスが6回1失点 「効率よく点が取れて、それに乗じてサンチェスも非常にテンポよく投げてくれたなという感じですね」 --丸が逆転3ラン 「やっぱり逆方向に強い打球が打てるのは彼の特長でもありますので。そういう意味では兆しというものが出てきていると思いますね」 --北村の本塁打で球場がわいた 「えへへ、ねえ! 地元で打ったということは彼にとっても非常に大きいし、ファンの方も非常に喜んではないかと。ただ、プロの世界というのはね、地元で活躍したというだけでは、いけないので。ホップ、ステップぐらいの形で受け止めてほしいですね」 --石川での勝利は28年ぶり 「石川県という場所はジャイアンツファンが非常に多くて。松井(秀喜氏)もいたということもありますし、そういう意味ではジャイアンツファンの方に非常に喜んでもらっているんではないのかなと。松井ぐらい大きく北村も育ってほしい。そして若いキャッチャー(山瀬)もいますからね」 --二塁は吉川や若林が定着しきれていない中で北村が活躍 「キャンプは非常にいい状態だったけれども、シーズンに入って悔しい思いもしたでしょうし。そういう中でまたチャンスが到来しているわけですから、そこは彼も是が非でも自分の城というのを築いてほしいですね」 --梶谷も左太もも裏違和感から復帰戦で安打 「いいスタートを切ったと思います。今日は走力に関しては70%くらいでやってくれと、あえて言わせてもらって。本人はもう100という中でいましたけど、きょうは70の中で動いてくれということは伝えました」 --その意味で6番で起用した 「でも6番というのも非常に重要な打順なんですよね。ですから、もちろん1番バッターという部分でもいいですけど、6番バッターというのはうちにとって非常に大事な打順だと思っています」 --28年前は篠塚さんがサヨナラ本塁打を放った 「そうそう! あれ以来ですか? なんかノーヒットノーランか完全試合か、されそうで。僕なんかいくつ三振したか分からない」 --ウィーラーが規定打席に到達し、打率でリーグトップに 「今年は2年目で、チームにも溶け込んでいるし、何よりチームに対する献身性というのが強い。非常にチーム愛を強く持っているというのは監督としてはありがたい選手ではありますね」 --中川が抹消 「皓太は少し時間がかかるでしょう。(10日間で復帰も?)それで戻ってこれるなら一番ありがたい」

◆DeNA・伊藤光捕手(32)が22日、巨人9回戦(金沢)の六回の守備中に腰の違和感を訴えて途中交代した。三浦監督は「違和感を訴えていたので代えた。トレーナーが治療しているので、詳しいことはまだ」と説明。23日の出場は状態を見て判断する。 伊藤光は今季、左ふくらはぎの肉離れで出遅れたが、5月18日に1軍復帰。25試合で打率・256、2本塁打、8打点だった。

◆先発のDeNA・中川は2本の3ランを浴びて4回6失点。三浦監督は「2発とも四球を出してから。そういうところはしっかりしないと。(次回登板は)ちょっと考えます」と再調整を示唆した。チームは巨人との今季9度目の対戦でも勝てなかった。指揮官は「とにかく一つ勝たないと。明日、何とかやり返せるようにやっていくだけ」と奮起を促した。

◆0-1の三回2死一、三塁で巨人・丸が左越えに6号逆転3ラン。「本塁打になるのはある程度強い、いいスイングができている証拠。このバランスで継続して出していけたら」と喜んだ。2軍での再調整から復帰後は4戦2発と絶好調。広島時代から個人5連覇中の優勝請負人が、本調子を取り戻してきた。

◆凱旋(がいせん)弾だ!! 巨人は22日、DeNA9回戦(金沢)に6―1で勝ち、3連勝を飾った。石川・金沢市出身のプロ4年目、北村拓己内野手(25)が四回に左翼席へ1号3ランを放ち、チーム28年ぶりとなる金沢での勝利に大きく貢献した。母方の実家は近江町市場で鮮魚店を営んでおり、モットーは「期待を裏切らん」。固定できていない正二塁手の座奪取へ、〝金沢っ子〟が期待に応える猛アピールを果たした。 左翼席に飛び込む打球を見届け、北村はこみ上げる感情を必死に抑えた。星稜中時代から慣れ親しんだ石川県立野球場。黒土のダイヤモンドを一周すると、球場全体から拍手を一身に浴びた。 「巨人のユニホームを着て、ここに帰って来られたのは感慨深いです。いい時も悪い時も腐ることなく、上を向いて必死にやることを貫いてきた。神様が打たせてくれたのかなと思います」 昨季はコロナ禍で地方での試合は全て中止。セ・リーグ公式戦では今季初めての地方開催だった。チームにとっては2015年以来となる金沢での試合で、北村が故郷に錦を飾った。 今季は4月11日の試合を最後に2軍生活が続いたが、今月10日に昇格すると19日の阪神戦で2安打するなどアピール。地元での先発起用を勝ち取った。3-1で迎えた四回1死一、二塁の第2打席で、中川の内角直球をスタンドへ。一人で上がったお立ち台では「忘れることはない」と最高の瞬間を胸に刻んだ。 生まれも育ちも金沢市。この球場でのプレーは、甲子園出場を決めた星稜高3年夏の石川大会決勝以来だった。バックネット裏から妻や娘、両親、高校の恩師らが見守る中、たくましく成長した姿を披露した。 300年以上の歴史を持ち、観光名所にもなっている金沢市中心部の近江町市場に、母方の実家が営む「島田水産」がある。生ガキや生ウニをその場で食べられ「近江町市場一 男らしい魚屋」のキャッチコピーで人気の鮮魚店だ。店が経営理念として掲げるのが「自分にウソはつかん!!」「お客様の期待を裏切らん」などの「五つの約束」。幼少期から海の幸を目いっぱい食べて育った北村は、まさに「期待を裏切らん」活躍で恩返しした。巨人が金沢で勝つのは1993年6月9日のヤクルト戦以来。同戦に出場していた原監督は「あれ以来ですか? 何かノーヒットノーランか完全試合かされそうで...。僕なんか、いくつ三振したか分からない(記録は1三振)」と懐かしんだ。それから28年。北村が、紛れもない主役を演じた。(谷川直之)★その時父・英治さん(55)、母・弘美さん(50)は北村の夫人、祐奈さんや親戚とバックネット裏で観戦した。試合前には巨人の選手たちに拍手を送られ、客席も続くなど注目の的。弘美さんは「地元で開催する日に試合で使っていただいてありがたいです。ドキドキしましたが、息子の活躍を見られて良かった」と目を潤ませた。英治さんは「父の日」に息子から「いつもありがとう」とのメールをもらい「立派な姿を見せてくれました」とほほ笑んだ。★巨人・金沢での前回勝利VTR1993年6月9日のヤクルト戦(金沢)。先発・門奈と相手先発でルーキーの伊藤(現ヤクルト1軍投手コーチ)は、ともに八回まで無失点と投手戦を繰り広げた。0-0の九回途中に門奈から石毛に継投し、無失点で切り抜け裏の攻撃へ。吉原が三振し、伊藤にセ・リーグタイ記録の16奪三振の達成を許した。しかし、次打者の篠塚が2死走者なしから、サヨナラ本塁打を放ち1―0の劇勝=写真。伊藤はマウンドに膝から崩れ落ちた。

◆DeNA・中川は、もったいなかった。一、二回はチェンジアップで緩急をつけ、真ん中高めの直球でも空振りが取れていた。なのにピンチになると、球が暴れ始めた。 2本の3ランは、いずれも防ぐことができた。特に四回、北村に喫した3ランは反省しないといけない。カウント1-2と追い込んだ後の6球目は、ただ内角に真っすぐを投げただけ。空振りさせるのか、詰まらせるのか、何も意図が感じられず、とても勝負球には見えなかった。 明らかに力不足なら仕方ないが、いい投球ができると期待されているから先発のチャンスを与えられている。まだ4年目ではなく、もう4年目。打たれた原因を、しっかり考えないといけない。 チームは交流戦で3位と健闘したが、交流戦前のペースに戻った。これで巨人とは9戦して6敗3分け。阪神、ヤクルトにも大きく負け越している。上位から「DeNA相手に取りこぼしはできない」と思われてしまうと、上には行けない。来季以降につなげるためにも、諦めないでほしい。(本紙専属評論家)

◆巨人の北村が故郷の試合できらりと輝いた。1号3ランを含む2安打3打点で3連勝に貢献。三回に左前打し、3―1で迎えた四回の2打席目。内角高めの直球を豪快に振り切り、ライナー性の打球で左翼席に運んだ。 元巨人監督の堀内恒夫氏(73)は同日、自身のブログで「地元、金沢でのスタメン出場 ご両親やご家族 恩師の方も観戦する中 本当、良く打ったよね。地元の皆さんに活躍するところを見てもらいたい。選手は、そう思うけどなかなか打てるもんじゃないよ」と評価した。 北村は石川・星稜高から亜大を経て、2018年にドラフト4位で巨人に入団した。石川県立野球場でのプレーは、高校3年夏の石川大会決勝以来だという。チームが固定できていない正二塁手へ好アピールとなった。堀内氏は「もともと思い切りがいい選手だけど大したもんだ。地元でみんなに期待されてその中でしっかり結果を出せる。何か持ってるんだろうね。ナイスバッティングでした」と今後に期待していた。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
41212 0.661
(↑0.005)
-
(-)
79285
(+2)
225
(+1)
68
(-)
60
(-)
0.253
(↓0.001)
3.200
(↑0.05)
2
(-)
巨人
332510 0.569
(↑0.008)
6
(-)
75277
(+6)
245
(+1)
85
(+2)
41
(-)
0.253
(↑0.001
3.460
(↑0.03)
2
(-)
ヤクルト
33257 0.569
(↑0.008)
6
(-)
78279
(+6)
256
(+1)
67
(-)
42
(+1)
0.249
(-)
3.750
(↑0.04)
4
(-)
中日
26329 0.448
(↓0.008)
13
(↓1)
76194
(+1)
212
(+2)
37
(-)
32
(+1)
0.238
(↓0.002)
3.050
(↑0.02)
5
(-)
広島
21348 0.382
(↓0.007)
16.5
(↓1)
80219
(+1)
276
(+6)
42
(-)
33
(-)
0.258
(↑0.001)
3.920
(↑0.02)
6
(-)
DeNA
22389 0.367
(↓0.006)
18
(↓1)
74279
(+1)
351
(+6)
67
(-)
14
(-)
0.256
(↓0.001)
4.890
(↓0.03)