広島(★1対6☆)ヤクルト =リーグ戦8回戦(2021.06.22)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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ヤクルト
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広島
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勝利投手:田口 麗斗(4勝4敗0S)
敗戦投手:大瀬良 大地(2勝3敗0S)
  DAZN
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◆ヤクルトは2回表、元山と青木の適時打などで4点を先制する。その後は、5回に村上の犠飛、6回には田口のスクイズで追加点を挙げた。投げては、先発・田口が7回1失点の力投で今季4勝目。敗れた広島は、打線が相手を上回る11安打を放つも、1得点とつながりを欠いた。

◆広島長野久義外野手(36)が1軍に合流した。ヤクルト戦の試合前に行われた早出の打撃練習に姿を現した。 新型コロナウイルスに感染していた長野は、3日に活動を再開。8日のウエスタン・リーグ阪神戦(由宇)で実戦復帰を果たし、2軍戦では9試合に出場。21打数で5安打を記録した。 21日には堂林翔太内野手(29)が、出場選手登録を抹消されていた。

◆ヤクルトのルーキー元山飛優が、先制の適時打で口火を切った。2回1死一、三塁、カウント1-2と追い込まれながら、広島大瀬良の内寄りの直球を右前にはじき返した。「とにかく結果を出さないといけないので、必死で打ちました」とコメント。大瀬良の失策、青木の適時二塁打などで一挙4点を奪った。

◆先発は広島大瀬良、ヤクルト田口。ヤクルトは2回、元山の適時打などで4点を先取。広島は3回まで5安打を放つも無得点。 ヤクルトは5回に村上の左犠飛、6回に田口のスクイズで1点ずつ追加。広島は6回に西川の中犠飛で1点を返した。 広島は11安打で1得点しか奪えず完敗。ヤクルトは今季広島相手に2分けを挟んで5連勝。田口が4勝目。大瀬良が3敗目。

◆ヤクルト田口麗斗投手が、地元広島で7回1失点と好投し、今季4勝目を挙げた。 7回中5イニングで先頭打者を出しながら、ボールを低めに集め、要所を締める投球。 「妻のお父さんも来てましたし、何とかかっこいいところを見せなきゃと思った」と6回にはスクイズも決め、投打で勇姿を届けた。高津監督は「ランナー出てから、粘り強く投げられた。ピッチャーとしてはお手本になるような投球だった」と評価した。

◆広島佐々岡真司監督(53)が22日、ヤクルト戦を欠場した鈴木誠也外野手(26)と練習を欠席した森下暢仁投手(23)について、東京五輪出場へ向けた新型コロナウイルスのワクチン接種の副反応が出た可能性があることを明らかにした。指揮官は「昨日(21日)ワクチンを打った中で、副反応が少しあったとみられるということで、外したということです」と説明した。 鈴木誠の23日のヤクルト戦の出場については「明日はどうなっているか分からないので、これは明日」と話した。森下の今後の調整についても「どのような対策をするのか、初めてのことなので分からない。本人の体のこともあるし。とにかく、明日の様子を見て」と話すにとどめた。両選手ともに、東京五輪の日本代表に内定している。 また「特例2021」による出場選手登録抹消についてワクチン接種後も適応されるが、練習の参加可否がはっきりしないため、23日以降の状態を確認して、適応を検討する見込み。

◆広島は投打振るわず2連敗で、借金は今季最悪タイの13に逆戻りとなった。先発大瀬良大地が2回に4点を失うなど、6回6失点と試合を作れなかった。 佐々岡監督は「1週間で修正できていないのが何試合も続いている。エースとしてしっかりやってもらいたい」と苦言を呈した。打線は11安打を放ちながらも、12残塁で1得点。昨季まで5年連続でシーズン勝ち越しを決めていたヤクルト相手に今季は初戦の1勝のみで、2分けを挟み5連敗と苦戦している。 ▽広島大瀬良(今季ワーストタイの6失点で3敗目)「今日みたいな投球をしたら勝てるわけはない、自分に責任がある。立て直したい」

◆プロ初の4番に座った広島高卒3年目の林晃汰内野手(20)が、マルチ安打と存在感を示した。 新型コロナのワクチンを接種した影響で試合を欠場した鈴木誠に代わり、主軸を任された。6回先頭で田口の直球を中前に運び、1死一、三塁から西川の中犠飛で本塁へ生還。8回先頭でも左前打を放った。しかし3度の得点圏で凡退しただけに「3回ともチャンスで打てなかったので、ダメだと思います」と反省した。 球団の20歳では90年江藤以来、31年ぶりの4番でスタメン出場となった。林は「やることは変わりないので、気負いすぎずに入ろうとは思いました」と話した。打点こそ挙げられなかったが、8試合連続安打。マルチ安打は6試合連続と好調を維持。6月に限れば両リーグ最多の27安打を放っている。今後に向けては「チャンスで打ってかえせるような打者になりたい」と力を込めた。

◆投打ともに完敗した。広島大瀬良大地投手(30)が今季ワーストタイ6失点で3敗目を喫した。 1回から制球が定まらず、2回に4失点。その後も失点を重ねた。打線もヤクルトを上回る11安打を記録しながら、1得点で12残塁を数えた。5年連続で勝ち越し中のヤクルトに2分けを挟み5連敗で、借金は13に膨らんだ。立ち上がりの初回だけで、大瀬良は今季の1試合最多与四球を更新した。2回も1死三塁から四球。リズムに乗れない右腕は、続く元山を2球で追い込みながら3球目を右前へ運ばれ、先制打を許した。続く投手前のバントを一塁へ悪送球。2死二塁で青木に右翼線を破られ、1イニング4失点。序盤の失点がチームに重くのしかかった。 「修正できなかった。コンディションはトレーナーの方がしっかりみてくれている。万全の中でやれている。メカニックの部分があると思う。そこをはっきりさせてしっかり修正したい」 3、4回はいずれも3者凡退で切り抜けたが、5回と6回はまたも失点を重ねた。4月9日巨人戦での2勝目以来、勝ち星から遠ざかる。ふくらはぎ痛から復帰後5試合で勝ち星なく3連敗。「今日みたいな投球をしたら勝てるわけはない、自分に責任がある。立て直したい」。エースとして敗戦の責任を背負った。 本調子でないエースを打線も援護できない。1回から4回まで毎回先頭を出した。1イニング複数安打は4度あり、ヤクルトを上回る11安打を記録した。だが、進塁打は出ず、得点は犠飛よる1得点のみ。残塁は12を数えた。 投打ともにかみ合わない敗戦で、連敗となった。5年連続で勝ち越していたヤクルトに2分けを挟み、5連敗。対戦成績も1勝5敗2分けと大きく負け越している。佐々岡監督は「隙を見せたら、ヤクルトは突いてくる。大地は1点を惜しんでサンタナへの四球。あの四球が大量失点になった。自分のエラーもあるし」とうなだれた。若手が台頭しているとはいえ、チームの骨格を担うのは経験者であり、実績ある選手。中軸たちの復調が、浮上の鍵を握る。【前原淳】

◆22日の広島戦(マツダ)は中12日でヤクルト・田口が先発する。今季3勝を挙げている左腕は21日、「足がある打者が多いですし、一発も打てる打者がたくさん並んでいる。一人一人、意識高く集中して投げていければ」と好調の広島打線を警戒した。交流戦後の練習期間に投げ込みを行うなど体力強化を図った成果を示したい。2戦目はサイスニード(前アストロズ)、3戦目は高橋が先発する見込み。(神宮外苑)

◆ヤクルトが連勝。先発の田口は7回9安打1失点の好投で4勝目(4敗)を挙げた。二回は1死満塁から大瀬良と菊池涼を連続で空振り三振。三回は1死一、二塁から坂倉を遊ゴロ併殺打に仕留めるなど、要所を締めた。

◆ヤクルトが広島戦5連勝。田口は低めの変化球が切れ、7回で9安打を浴びても1失点と粘って4勝目。六回はスクイズも決めた。田口との一問一答は以下の通り。 --7回1失点 「粘ったというより助けてもらった。本当に野手には感謝している」 --投球を振り返って 「集中して低めに集めにいく意識で投げた」 --スライダー、フォークの出来は 「改善すべき点はたくさんある。一番良い球にはなっていない。磨きをかけて、もっと長いイニングを投げられるようにしたい」 --スクイズを決めた 「バントはチームでもしっかりと練習している。自分を楽にもできる。決まって良かった」 --故郷・広島の声援は 「広島のみなさんは温かいので歓迎してくる。チームが変わっても、熱い声援を送ってくれる。良い気持ちでマウンドに上がれている」 --首位・阪神を追う 「残り全部勝つ気持ちでやっていきたい。チームは良い流れで戦えている。この勢いのまま、戦っていきたい」

◆智弁和歌山高から入団3年目の20歳、広島の林が初めて「4番・三塁」で先発出場。主砲の鈴木誠が欠場した試合で、代役として白羽の矢が立った。六回に中前打、八回は左前打を放ち、6試合連続の複数安打。「やることは変わらないので、4番だからと気負い過ぎずに入ろうとは思った」と思い返した。 ただ、チームは相手を上回る11安打を打ちながら12残塁の拙攻。林も一回2死三塁の先制機で高めの直球に三飛に倒れるなど、3度の好機を生かせなかった。「チャンスで打てなかったので、3回とも。それは駄目だと思う」と肩を落とした。

◆広島の大瀬良は6回を6安打6失点で3敗目を喫した。二回に元山に先制打を浴びると、田口の投前バントを一塁に悪送球。傷口を広げ、この回4点を失った。5四球を与えるなど修正力を発揮できず、五、六回にも追加点を奪われた。 4月9日の巨人戦を最後に白星が遠い。3連敗で負け数が先行したエースは「きょうみたいな投球をしたら、勝てるわけはない。自分に責任がある。立て直したい」と自らに言い聞かせるように話した。

◆Wショックにマツダスタジアムの観客がざわついた。広島・鈴木誠がベンチスタートの一戦で、エース大瀬良が二回にいきなり4点を失った。 「チームが勝てるようなピッチングをしていきたい」 ヤクルト戦は2014年のデビューから無傷の12連勝を記録するなど、通算13勝1敗と好相性。ところが、二回先頭のオスナに左翼線二塁打を浴びると中村の犠打、サンタナの四球で1死一、三塁。ここでD4位・元山(東北福祉大)に先制の右前打を許す。なお1死一、二塁で田口のバントを自ら一塁へ悪送球。二走が生還し、塩見の遊ゴロ、青木の右翼線適時二塁打で4失点した。 前回15日の西武戦(マツダ)は白星こそ付かなかったが、7回3失点。5月18日の巨人戦(東京ドーム)で右ふくらはぎ痛から1軍復帰後は4試合で0勝2敗だ。この日も武器のカットボール、直球ともに本来の切れがなかった。 大瀬良を援護したい打線は一回から四回まで毎回、先頭打者が出塁するも無得点。鈴木誠に代わってプロ初の4番に起用された林は、一回2死三塁で三飛、三回無死一、二塁で空振り三振と得点圏で凡退した。 大瀬良は6回6失点(自責3)で降板。打線は六回1死一、三塁でようやく西川の中犠飛で1点をかえしたが、ビハインドが大きすぎた。4月9日の巨人戦を最後に白星から遠ざかっている大瀬良。2勝3敗と黒星先行のエースがチームの苦境を物語っている。

◆広島の鈴木誠が欠場した。蔦木トレーナーは「ワクチンによる副反応があったと思われるので、大事を取って練習に参加しなかった」と説明した。 日本代表に選出された東京五輪に関連して21日に新型コロナウイルスのワクチンを接種したそうで、同じく代表入りした森下も副反応がみられたとして、佐々岡監督によると自宅で静養しているという。

◆ヤクルトは、広島県出身の田口麗斗投手(25)が7回9安打1失点と粘りの投球で4勝目(4敗)を挙げた。打線は、相手よりも少ない7安打ながら効果的に加点。高津臣吾監督(52)は、週の初めに力投した左腕に目を細めた。――田口は粘り強く投げた 「ランナーを出してから次の塁に進めなかったり、ホームを踏ませなかったり、ランナー出してからよく粘り強く投げられたのかなと。あれは本当にピッチャーとしてお手本となるようなピッチングだったと思いますね」 ――週頭の投手が長いイニングを投げてくれた 「6連戦が3週続くので、火曜日というのはすごく大事だと思います。その中で7回まで投げてくれた。リリーフも最近、勝ってはいても、スコット(マクガフ)とかよく使っていたので、使わないで勝てたのは田口のおかげだなと思います」 ――火曜日を田口に任せた 「火曜日すごく大事なので、7回まで投げてくれるというのはそんなにみんなできるということではないので、頼りにしています」 ――打線は序盤でリードを奪った 「フォアボールで出たり、バントを絡めたり、スクイズをしたり、スチールをしたり、犠飛だったり内野ゴロで点を取ったりというところは、よくできた打席が多かったと思います。役割をしっかり理解して、サインをしっかり理解していい結果を持ってきてくれたと思います」 ――田口のスクイズ 「あいつバントうまいから」

◆広島は連敗で今季ワーストタイの借金13に逆戻りした。先発の大瀬良が5四球と苦しみ、6回6安打6失点(自責3)で3敗目。佐々岡監督の主な一問一答は以下の通り。 ──ヤクルトに今季5連敗(2分けを挟む) 「隙をみせたらヤクルトは突いてくる」 ──大瀬良は制球が定まらなかった 「初回も点は入らなかったですけど四球四球と乗っていけないなかでの投球。ここ何試合投げ切れていない球もある。エースとしてしっかりやってもらいたい」 ──打線は11安打で1点どまり 「序盤いきなり4点になるとつないでつないでになる。初回の二塁打の後も野間もチーム打撃といっているなかでどれだけの意識があるか。引っ張るような打撃にはみえないし、そういうところをコツコツやっていかないと。そういうところがヤクルトとの差だろうし」 ──林がプロ初の4番 「きょうはつまりながらでもヒットというのはしっかり振れているということ。粗削りながらも成長しているところもあるし、楽しみなところもある」 ──森下と鈴木誠が練習を回避した 「きのうワクチンをうったなかで、副反応が少しあったとみられることで外したということ」

◆ヤクルト打線が、7安打6得点と効果的に加点した。二回にD4位・元山(東北福祉大)の右前適時打で先制すると、青木の右翼線適時二塁打などで一挙4点。五回は村上の左犠飛、六回は田口のスクイズで1点ずつ加えた。高津監督は「役割をしっかり理解して、サインをしっかり理解して、結果を出してくれた」と目を細めた。

◆故郷で、また一段と成長した姿を見せた。ヤクルト・田口麗斗投手(25)が7回9安打1失点の好投で4勝目。敵地で温かな声援を受けた左腕は「チームは変わっても変わらず熱い声援を送ってくれるので、すごくいい気持ちでマウンドに上がれています」とはにかみ、広島のファンに頭を下げた。 真骨頂の「粘りの投球」が勝利を呼んだ。五、七回以外は先頭打者を出したが「一人一人集中して投げる」ことを意識。二回1死満塁のピンチは大瀬良と菊池涼を三振に斬って脱出。六回1死二、三塁の打席では「絶対に決めてやる」と、カウント2-2からスクイズを成功させた。 最高気温が30度近くまで上がった広島。前回9日のロッテ戦から中12日と間隔が空く中、100球を投げ込むなど必死に汗をかき、暑さ対策に励んできた成果が出た。 今季の広島戦は3試合で2勝0敗、防御率0・90。〝鯉キラー〟ぶりに「やっぱり意識するチーム。今日は妻(芽衣さん)のお父さんが来ていましたし、『何とか格好いいところを見せなきゃ』と。変に思い詰めることなくマウンドに上がれているのが(好結果の)要因」と白い歯をのぞかせた。 帰省した際の何よりの楽しみは母・奈々さんの手料理。甘辛味の手羽先やコールスローサラダなど「全部おいしい」という田口は、母への感謝も結果で示した。 チームの貯金は今季最多の8。首位・阪神を6ゲーム差で追うチームを、高津監督と同じ広島出身の左腕が引っ張る。(赤尾裕希) ◆田口についてヤクルト・高津監督 「粘り強く投げられた。お手本となるような投球だったと思う」

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
41212 0.661
(↑0.005)
-
(-)
79285
(+2)
225
(+1)
68
(-)
60
(-)
0.253
(↓0.001)
3.200
(↑0.05)
2
(-)
巨人
332510 0.569
(↑0.008)
6
(-)
75277
(+6)
245
(+1)
85
(+2)
41
(-)
0.253
(↑0.001)
3.460
(↑0.03)
2
(-)
ヤクルト
33257 0.569
(↑0.008)
6
(-)
78279
(+6)
256
(+1)
67
(-)
42
(+1)
0.249
(-)
3.750
(↑0.04)
4
(-)
中日
26329 0.448
(↓0.008)
13
(↓1)
76194
(+1)
212
(+2)
37
(-)
32
(+1)
0.238
(↓0.002)
3.050
(↑0.02)
5
(-)
広島
21348 0.382
(↓0.007)
16.5
(↓1)
80219
(+1)
276
(+6)
42
(-)
33
(-)
0.258
(↑0.001
3.920
(↑0.02)
6
(-)
DeNA
22389 0.367
(↓0.006)
18
(↓1)
74279
(+1)
351
(+6)
67
(-)
14
(-)
0.256
(↓0.001)
4.890
(↓0.03)