1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日本ハム | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 9 | 0 | 1 |
ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 1 |
勝利投手:- 敗戦投手:- 本塁打 |
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◆日本ハムは初回、淺間が先頭打者本塁打を放ち、幸先良く先制に成功する。対するソフトバンクは、1点ビハインドで迎えた5回裏に柳田のソロが飛び出し、試合を振り出しに戻した。その後は両軍の投手陣が得点を許さず、試合は規定により9回引き分けに終わった。
◆ソフトバンク和田毅投手(40)はペイペイドームで通算79勝38敗。 同一球場で通算80勝以上している現役投手は神宮球場で88勝の石川(ヤクルト)しかおらず、ペイペイドームで80勝を記録すれば和田が初めてになる。
◆ソフトバンク柳田悠岐外野手(32)が、4試合ぶりの15号ソロを放った。 0-1の5回先頭で、左腕加藤の102キロカーブを右翼席へ。遅球で緩急を使われたが「いい反応が出来ました。試合前練習の時に、王会長、平石打撃コーチからアドバイスを頂いたおかげで、いいスイングで打つことが出来たと思います」とコメント。試合前練習では王球団会長のアドバイスに熱心に耳を傾けていた。また、東京五輪の侍ジャパンに選出されて以降は初アーチ。「侍ギータ」の一振りで試合を振り出しに戻した。 前日19日の同戦では、自主トレの弟子にあたる谷川原がプロ初アーチ。柳田もベンチで喜びの表情を見せていた。一夜明け、今度は師匠が貫禄の1発を放って見せた。
◆日本ハムは1回、1番浅間の先頭打者アーチで1点を先制。先発加藤はソフトバンク打線を3回まで1安打無失点に抑えた。 ソフトバンクは5回、先頭柳田の15号ソロで同点に追いついた。日本ハムは2回以降も毎回走者を出しながら追加点が奪えない。 日本ハムは終盤も3度得点圏に走者を出しながら無得点。両軍ともに追加点を奪えず2戦連続の引き分けとなった。
◆ソフトバンクが貧打に泣き、今季13度目の引き分けに終わった。 得点は5回柳田の15号ソロのみ。今季2度目で最少タイとなる2安打に封じられた。試合後の工藤公康監督(58)の一問一答は以下の通り。 -2安打という結果に終わった。相手先発の加藤はどう見ていた 工藤監督 横から見るだけだと分からないですけど、バッターから見ればフォーク、スライダー、カーブがね。打ててないということは(加藤は)良いのかなという風に見てますよ。 -打者の工夫は 工藤監督 調子自体はみんな落ちているという可能性はあるんですけど、やっぱりどうしても選んでしまう可能性はあるかもしれないですね。「甘い球を、甘い球を」っていう風に。僕も調子が悪いバッターに投げる時、どうしてもバットが出てこないとか、振りにいってもボール球だったりとか。そこを経験している。可能性の話として、そういうのもあるかもしれない。でもそこはなんとか自分で打破していかないといけない部分。勇気を持つということがすごく大事。負けたわけではない。引き分けたということですから。これから1週間ビジターでやっていかなければいけないわけで、その中で勇気を持って振りにいくことが大事。思い切っていったらいいんじゃないですかね。今日はピッチャーも頑張ってくれたし、リリーフ陣も頑張ってくれた。1-1とはいえ、負けたわけではない。次に向かっていかなくてはいけない。選手も選手で切り替えて。明日は休みなので、しっかり切り替えてまた次の日強い気持ちを持ってやっていきましょう。それしかないです。 -和田は立ち上がり苦しんだが、2回以降は粘った 工藤監督 あの状況(1回1死満塁)を1点で抑えることができてね。彼自身の調子がどうだったかっていうのはありますけど、自分の中で調子が良くなくても集中力を高めていって、ランナーを出してもなんとか抑えるんだというね。あれは調子うんぬんより、アドレナリンが出た状態でしっかり投げられたと思う。ああいうところはさすが。
◆日本ハム加藤貴之投手(29)の好投も実らなかった。 20日、ソフトバンク12回戦(ペイペイドーム)に先発。5回、柳田に同点ソロを献上したのみで8回2安打1失点と粘ったが、味方の援護に恵まれず4勝目はならなかった。チームは2試合連続で引き分けとなったが、交流戦明け最初のカードを勝ち越した。奮闘は実らなかったが、すがすがしく吹っ切った。加藤は8回2安打1失点の好投も、4勝目はお預け。「“たられば”になっちゃうけど本塁打がなかったら、もしかしたら勝っていた。悔やんでも仕方ないので次回、また相手が変わるので次は頑張りたい」と潔く結果を認めた。 初回からギアを上げて臨んだ。栗山監督から「(ベース配分は)気にせず、思い切り投げろ」とリミッター全開の指令が出た。5回、柳田にソロを浴びた以外は、流れるようなテンポを刻み、相手打線に的を絞らせなかった。 前回登板の9日阪神戦で5回途中、今季ワースト7失点でKOされ出場選手登録を抹消された。ブルペンで投球フォームを見直すなど、リベンジの舞台へ整えた。「チームに迷惑をかけていたので、今日は緊張していた」と奮起した。 栗山監督は「素晴らしかった」とたたえた。チームは2試合連続の引き分けで、交流戦明け最初のカードを1勝2分けで勝ち越し。指揮官は「流れが出来はじめている」と、収穫ありの3連戦をかみしめた。 この日は父の日。加藤は出身地、千葉・南房総で牧場を営む父晃生さんへ思いをはせた。「本当に何不自由なく野球をやらせてもらった。しっかり今は活躍して、長く野球選手をできるように恩返ししたい」。誓いを立て直し、上位浮上へ左腕を振り続ける。【田中彩友美】
◆日本ハム浅間大基外野手が自身初の3戦連発。 1回、ソフトバンク和田毅投手の2球目を右翼席へ運んだ。プロ7年目で通算7本塁打ながら、この3連戦で3発を記録。先頭打者本塁打は通算3本目で積極性が光る。この日は父の日。「ツンデレ」という父とは、ほぼ連絡を取り合わないが「特別な日に打てて良かった。(父も)多少は喜んでくれるかな」。チームは引き分けも、打撃の手応えはつかんだ。
◆ソフトバンクが貧打に泣き、2試合連続、今季13度目の引き分けに終わった。 得点は5回柳田の15号ソロのみで、今季2度目で最少タイの2安打と湿った。12年以来9年ぶり、工藤政権では初の7戦白星なし。この間は1試合平均で5安打2得点と打線に元気がなく、工藤公康監督(58)は「何とか打破していかないといけない」と奮起を促した。 日本ハムの先発左腕、加藤のスライダーやフォーク、100キロ台のカーブに手を焼いた。指揮官は自身の現役時代を引き合いに低迷する打線を分析した。 工藤監督 調子自体はみんな落ちている可能性はある。どうしても「甘い球を、甘い球を」と選んでしまう。僕も調子が悪いバッターに投げる時に、どうしてもバットが出てこないとか、振りにいったらボール球だったり、待ったら甘かったりというのを経験した。可能性として、そういうのはあるかもしれない。 この試合で打席に立った延べ29人のうち13人がファーストストライクにバットを振った。割合は44・8%。一方、最後に2桁11安打(10得点)を放った5日阪神戦を見ると、45人のうち26人で57・8%だった。指揮官は打線が消極的になっている可能性を指摘した上で「勇気を持って振りにいくことが大事」と注文した。 リーグ戦の再開カードで最下位相手に1つも勝てなかった。振り向けば4位ロッテに1ゲーム差に迫られているが、前を向いても首位のオリックス、楽天を1・5ゲーム差で追っている。「しっかり切り替えて、また強い気持ちを持ってやっていく。それしかないです」。現在、1桁安打が今季最長の10試合続く。打線が梅雨明けすれば、常勝軍団が混戦パ・リーグを抜け出すはずだ。【只松憲】 ▼ソフトバンクは今季13度目の引き分けで、89年の福岡移転後では最多となった。球団最多は74年の16度。
◆ソフトバンクは2戦連続の引き分けに終わった。リーグ戦再開の日本ハム3連戦は1敗2分け。2、3戦目は「勝てなかった」し「負けなかった」。試合後の工藤監督は努めて明るく担当記者の質問に対応していたようだが、ベンチで采配を振っている身としては第三者よりはるかにいら立ちはあったろう。試合前の練習には王球団会長の姿もあった。珍しく柳田にアドバイスを送っていた。本来の打棒からすると停滞気味の主砲のバッティングには不満も吐露したという。会話した小久保ヘッドコーチは「会長が熱弁していましたね。(柳田は)物足りないと」と苦笑いで明かした。世界の王さんのゲキに発奮したのか、柳田は5回に同点弾を放って試合を引き戻してくれたが、この1発を含めて2安打の沈黙打線では引き分けがやっとだった。日本ハムの先発投手が左腕加藤ということもあって、2戦目にスタメン出場した谷川原、川瀬はベンチ。代わって川島、バレンティン、松田のベテランが先発メンバーに名を連ねたが効果はなかった。両軍の先発布陣を見比べると、平均年齢は日本ハム24・9歳、ソフトバンク30・8歳。ほぼ6歳の差があった。最下位に低迷する日本ハムは巻き返しを誓いながらも「次代」へのシフトチェンジを図っているのだろう。3戦連発となった浅間や1、2戦で安打を放った野村ら期待の若手が伸びつつある。低迷する打線への特効薬はなかなか見つからない。ホークスにとっても若手起用は1つのカンフル剤になることは確かだろう。「若者には経験がないだけで、未来への突破力は大きいんです。ベテランは経験はあるが、どうしても守りに入る」。そう言ったのは常勝の礎を築いたダイエー根本監督だった。チームは1週間のロードに出る。何とか「流れ」をつかんでもらいたい。【ソフトバンク担当 佐竹英治】
◆ソフトバンク・小久保裕紀ヘッドコーチ(49)が試合前に代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。 --打線の状態について、きっかけが1つ出れば 「そうでもないと思いますね。全体が状態、落ちているので。きのうは谷川原をいきなり呼んで、あの状況でスタメンで、逆に使わざるを得ない。ファームからずっと報告はきていたので。そういう状況ですよ。見事に結果を出してくれましたけど。彼の初めてのプロ野球、1軍でのキャリアのスタートなので。お客さんがいればよかったですけど」 --いきなり結果を残した 「久しぶりに感動しましたよ! キャンプはずっと一緒にやっていたわけですから」 --どんな声を 「『グッジョブ』と。ホームランボールも返ってきているでしょうから」 --松田の状態はどう見ている 「僕の目からだけじゃなくて、誰の目から見てもあまりよくない。自分の狙っているボールに、しっかりと強いスイングができているのかどうかというのも、大事なところなので。自分のカウント球から当てにいくような打撃はしてほしくないと思います」 --練習でアドバイスは 「技術的なことはない。待ち球をどうするかとか。左(投手)は入ってくるボールなので強く振れるんですよ。だから数字が出ているので(松田の対左投手打率・288)。ただ置かれている状況的には今、9番で出ているわけですから。当然つなぎであったり、送りであったり、そういうところも。技術的、数字にはあらわれないチームへの貢献度、それはすごく高いしリスペクトしています。ただ現状、勝ちにいこうとなったら当然、そういう場面になったら送りバントが出るわけですから。そういうところで決めていかないとという話は、きのう彼(松田)にしましたけど」 --踏ん張りどころ 「踏ん張りどころというか、自分自身の立場を客観視して、ゲームの中でアジャストしてほしいですね」 --柳田はどう見ている 「(王球団)会長が熱弁していましたね。物足りんと、いても立ってもいられないような。彼(柳田)自身が一番責任を感じているでしょうから。あまり僕から重圧をかけるようなことはしないです。数字も去年に比べたら物足りないかもしれないですけど、チームの打撃の貢献度は断トツなので」
◆日本ハム・浅間大基外野手(24)が3戦連発となる先頭打者アーチを放った。一回先頭での打席。カウント0-1から左腕・和田の真ん中高め143キロの真っすぐを捉え、無人の右中間スタンドに叩き込んだ。 18日の同カード初戦で約3年ぶりの本塁打を放つと、前日19日にも2号ソロ。横浜高出身の7年目の伏兵が存在感を発揮している。
◆ともに打撃が振るわず2戦連続で引き分け。日本ハムは浅間が3試合連発となる初回先頭打者本塁打。その後も毎回走者を出したが拙攻が続き、加藤を援護できなかった。ソフトバンクは五回の柳田の同点ソロを含め2安打に終わった。
◆ソフトバンクは2安打で引き分け。2012年以来の11戦勝ちなし以来、9年ぶりの7戦勝ちなしとなった。試合後、工藤公康監督(58)が代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。 --相手先発の加藤の状態は 「横から見るだけだとわからないですけど、打者の人が立てばフォーク、スライダー、カーブとか。打てていないということは(加藤の状態が)いいのかなと見ていますよ。横から見ているだけなので、全てはわからないですよ」 --つながりが大事だと言っているが、球種を消すなどいった打者の工夫はどうだったか 「球種を消す、か…。打者というのは投手に投げられると、その球種を見るだけに、消すというのはなかなかできないことが多い。調子自体は落ちている可能性もありますけど、どうしても選んじゃう可能性はある。『甘い球を、甘い球を』と選ぶ可能性が。自分自身で打破していかないといけない部分じゃないですか。勇気を持つということがすごく大事なこと」 (続けて) 「負けているわけではないので。引き分けというところですから。これから1週間、ビジターでやっていかないといけない。そういう中で勇気を持って振りにいくことが大事だと思うので。思い切っていったらいいんじゃないですか。投手は和田君も頑張ってくれたし、リリーフ陣も頑張ってくれた。負けたわけではないので。次に向かっていかないと」 --先発の和田は粘りを見せた 「あの状況で1点で抑えることができた。調子がよくなくても集中力を高めていって、走者を出しても何とか抑えるんだと。調子よりも、僕は集中力というか、アドレナリンが出ている状態でしっかり投げられたという部分だと思うので。さすがだと思うし、やろうと思ってできることでもない。よかったと思います」
◆先発した日本ハム・加藤貴之投手(29)は8回2安打1失点と好投したが、試合は引き分けに終わり勝敗はつかなかった。 「久しぶりに長いイニングを投げられたことはよかったと思います。ただ(柳田に打たれた)ホームランは反省しなければいけないです。野手に助けられた部分も多かったので、次回もこういうピッチングができるようにしたいです」 立ち上がりから打たせて取るテンポのいいピッチングで、ソフトバンク打線を四回まで1安打無失点に封じた。だが1点リードの五回、先頭・柳田に甘く入った初球のカーブを右中間スタンドに運ばれ、同点とされた。 チームの打線は再三先頭打者を出しながらも、10残塁とつながらず、 浅間の先頭打者アーチが唯一の得点となった。
◆日本ハムは拙攻を繰り返した。八、九回と勝負どころでバント失敗が二つ。七回は犠打後、二走の清水が二直で戻れずに併殺を食らった。九回まで毎回走者を出したが、浅間の初回先頭打者本塁打による1点止まりだった。 得点圏の好機は6度。あと一本が出ない展開に、栗山監督は「(犠打などで)形をつくることが良いのか悪いのか。考えさせられた試合」と悩ましげだった。
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
楽天 |
32 | 27 | 9 | 0.542 (↓0.01) | - (-) |
75 | 268 (-) | 253 (+3) | 53 (-) | 28 (-) |
0.242 (↓0.001) | 3.560 (↑0.01) |
1 (1↑) |
ORIX |
32 | 27 | 8 | 0.542 (↑0.008) | 0 (↓1) |
76 | 279 (+3) | 258 (-) | 62 (-) | 20 (-) |
0.256 (↑0.001) | 3.550 (↑0.06) |
3 (-) |
ソフトバンク |
29 | 27 | 13 | 0.518 (-) | 1.5 (↑0.5) |
74 | 285 (+1) | 237 (+1) | 64 (+1) | 47 (-) |
0.251 (↓0.002) | 3.270 (↑0.03) |
4 (-) |
ロッテ |
29 | 29 | 9 | 0.500 (-) | 2.5 (↑0.5) |
76 | 310 (+3) | 286 (+3) | 65 (-) | 55 (+2) |
0.250 (↓0.001) | 3.990 (↑0.02) |
5 (-) |
西武 |
27 | 28 | 13 | 0.491 (-) | 3 (↑0.5) |
75 | 270 (+3) | 282 (+3) | 58 (+1) | 55 (+1) |
0.249 (-) | 4.010 (↑0.02) |
6 (-) |
日本ハム |
23 | 35 | 7 | 0.397 (-) | 8.5 (↑0.5) |
78 | 203 (+1) | 267 (+1) | 37 (+1) | 34 (-) |
0.226 (↑0.001) | 3.730 (↑0.04) |
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