ヤクルト(★3対7☆)中日 =リーグ戦10回戦(2021.06.19)・明治神宮野球場=
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中日
02021101071301
ヤクルト
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勝利投手:小笠原 慎之介(5勝2敗0S)
敗戦投手:小川 泰弘(6勝2敗0S)

本塁打
【中日】阿部 寿樹(4号・6回表ソロ)
【ヤクルト】山田 大樹(18号・1回裏ソロ)

  DAZN
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◆中日は1点を追う4回表、2死一三塁から大島の適時三塁打で2点を奪い、逆転に成功する。5-3として迎えた6回には、阿部のソロが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・小笠原が5回3失点で今季5勝目。敗れたヤクルトは、先発・小川が誤算だった。

◆ロッテからトレードで加入した中日・加藤翔平外野手(30)が移籍2戦目で「2番右翼」で、前日の8番から一気に打順を急上昇させた。18日の移籍デビュー戦では「8番右翼」でスタメン出場すると、3回にヤクルト石川から初打席初球初アーチを披露。敗戦の中で輝いた。 ロッテ新人時代の監督だった中日伊東ヘッドコーチからも、称賛された一打に「この1本では、今まで指導してもらった恩は返せない。これから先、1つでもチームの勝利に貢献することが、与田監督、伊東さんへ感謝の気持ちを表せる」と話していた。2番はロッテ時代にも経験済み。ベテラン大島との新1、2番コンビがヤクルト戦の連敗を6で止める起爆剤になるか注目だ。

◆ヤクルトは1回、山田の18号ソロで先制。中日は2回に大島の2点適時打で逆転も、直後にヤクルトが小川の左前打などで再逆転。 中日は4回2死一、三塁で大島が2点適時打を放って逆転。5回木下拓の三ゴロの間に1点追加。6回には阿部が4号ソロを放つ。 中日が連敗を3で止めた。小笠原が5勝目。敗れたヤクルトは連勝が4でストップ。小川が4回4失点で2敗目を喫した。

◆ヤクルトは投打がかみ合わず連勝が4で止まった。 雨が降る中、先発小川が4回4失点で苦しい投球。打線も3回以降散発4安打と封じ込められた。高津監督は「特にリリーフ勝負になったときに3イニングピシャッといかれている。次の1点とは言ってるんですけど、ちょっと難しかった」と肩を落とした。8回の守備では中村が、あご付近に打球を受け、大事を取って途中交代。暗い空気の払拭(ふっしょく)を、20日先発の奥川に託す。 ▽ヤクルト山田(1回に先制の18号ソロ) 少し差し込まれましたが、最後までしっかり押し込んで打つことができた

◆ヤクルト中村悠平捕手(31)がアクシデントで負傷交代した。 8回無死二塁、福田の打席で打球があご付近に直撃。その場にうずくまった。自身の足で歩きながらベンチに引き揚げたが、そのまま古賀と交代。試合後高津監督は「ちょっと今はなんとも言えないです。大事をとって交代させました」と説明した。

◆中日大島洋平外野手(35)が12年目で初の4打点をマークし、チームの連敗を3で止めた。1点を先制された直後の2回2死二、三塁から左翼線へ逆転2点二塁打。再び1点を追う4回は2死一、三塁からフォークを泳ぎながら右翼線へ運び、逆転の2点三塁打とした。ヤクルト先発の小川は中日に4連勝中だっただけに「何とか止めたいと思っていた」と右に左に打ち分け、汗を拭った。 小川には5月15日に本拠地で対戦し、100球未満での完封を意味する「マダックス」を食らったが、今回は4回でKO。チームとしてヤクルト戦の連敗を6でストップした。2安打4打点で貢献した大島は「1点でも多く取りたいが、そこまでこだわっていない」と言いつつ笑みを浮かべた。得点機をつくるリードオフマンながら、得点圏打率は昨季の2割2分4厘から今季は2割7分7厘まで上昇した。 2年連続最多安打のベテランは安打数を76に伸ばし、リーグ1位のDeNA佐野に4差の2位とした。神宮球場では12年に自己最多の5安打を記録した思い出の地。「打線が頑張らないといけない球場。僕だけでなく、(他の選手で)追加点も取れて良かった」。先発野手全員の13安打7得点の勝利をかみしめた。【伊東大介】

◆ヤクルトは交流戦を挟んだ連勝が「4」で止まった。先発の小川が4回7安打4失点で降板。2軍調整から戻った5月15日の中日戦で完封して以降、5試合連続で7回以上を投げる安定感が光っていたが、自身の連勝は「5」でストップし、2敗目(6勝)を喫した。

◆中日が連敗を3で止めた。二回に2点二塁打の大島が2―3の四回2死一、三塁でも右翼線に三塁打を放って計4打点。六回は阿部のソロ、八回は福田の適時二塁打で加点した。5回3失点の小笠原が5勝目。ヤクルトは4連勝止まり。

◆ヤクルトは先発おの小川泰弘投手(31)が、中日・大島に2度の適時打を浴び、4回7安打4失点で2敗目(6勝)。自身の連勝は5でストップした。打線は一回に山田哲人内野手(28)の18号ソロで先制したが、その後は長打が出ず三回以降は無得点。3―5の五回1死満塁の好機などを生かせず連勝は4で止まった。高津臣吾監督(52)の主な一問一答は以下の通り ――小川は点の取られ方がよくなかった 「すごくここまで状態よくきたので期待していた。4イニングで2回逆転されているわけなので、あまりいい状態ではなかったのかなと思いました」 ――四回裏に代打を送って降板 「ちょっと雨降ったり、グラウンドの状況とかもあまりよくなかったのかなと思いますけど、それにしてもちょっと自分が思ったような球が投げられていなかったように見えました」 ――打線は三回以降、無得点 「三回以降まったくだった。いつも言っているんですけど、次の1点、次の1点で言っているんですけど、ちょっと難しかったですね」 ――八回の守備で中村がファウルチップで負傷交代 「まあ、ちょっと何とも言えないです。大事を取って交代させました」

◆中日・大島洋平外野手(35)が2本の逆転打で計4打点と活躍し、チームの連敗を「3」で止めた。 「こんなグラウンド状態だし、追い込まれていたので、なんとかバットに当てようと思っていました。いい所に飛んでくれました」 試合前から大粒の雨が降り続きながらもプレーボールがかかり、序盤から点の取り合いとなった。まずは0―1の二回2死二、三塁で迎えた第2打席。小川が投じた高めのカットボールにタイミングを合わせると、打球は左翼線の内側で弾んだ。直後に小笠原が2点を失って試合をひっくり返されたが、再び1点を追う四回2死一、三塁では、外寄りのフォークを拾って右翼へ。一塁走者・阿部は一気に本塁に生還し、大島も三塁に到達。3安打完封を喫した5月15日(バンテリンドーム)の前回対戦から5試合連続でクオリティ・スタート(6回以上、自責点3以内)と安定感抜群だった右腕を沈める、プロ12年目にして自身初の1試合4打点だった。 「とにかく目の前の試合に全員で必死になって、まずはあした(20日)を勝てるように頑張っていきたいと思います」 チームの連敗だけでなく、対ヤクルトの連敗も「6」(1分けを挟む)で止めた。リードオフマンは4カードぶりのカード勝ち越しへ、軌道に乗った。

◆中日の小笠原は雨の中で我慢の投球を続けた。二回までに3点を失ったが、以降はピンチを招いても崩れなかった。5回3失点でチームトップに並ぶ5勝目を挙げ、チームのヤクルト戦の連敗も6で止めたが「不安定な投球になってしまい申し訳ない」と頭を下げた。 右打者への内角直球の精度が良く、五回1死満塁ではサンタナを詰まらせて一邪飛。続く西浦は内角を突いてからチェンジアップで空振り三振に切った。「どのボールが良くて、どのボールを修正しないといけないかは分かっていた。試合の中で最低限の修正ができた」と胸をなで下ろした。

◆ヤクルト・山田哲人内野手(28)が一回に先制の18号ソロを放った。小笠原が投じた144キロの直球を右翼スタンドに運び「少し差し込まれましたが、最後までしっかり押し込んで打つことができました」とうなずいた。 16日に東京五輪日本代表に選出されてから初の一発。6月は打率・315、7本塁打、14打点と状態を上げる。だが、チームはそれ以降、長打が出ず三回から無得点。連勝は4で止まり、2位で巨人に並ばれた。 高津監督は「次の1点、次の1点でいっているんですけど、ちょっと難しかったですね」と振り返った。(横山尚杜)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
40202 0.667
(↓0.011)
-
(-)
81282
(+2)
222
(+6)
67
(+1)
59
(-)
0.255
(↓0.001)
3.270
(↓0.02)
2
(1↑)
巨人
312510 0.554
(↑0.009)
7
(↑1)
77269
(+6)
243
(+2)
82
(+3)
41
(-)
0.253
(-)
3.530
(↑0.03)
2
(-)
ヤクルト
31257 0.554
(↓0.01)
7
(-)
80271
(+3)
254
(+7)
66
(+1)
40
(-)
0.251
(-)
3.840
(↓0.06)
4
(-)
中日
26309 0.464
(↑0.009)
12
(↑1)
78192
(+7)
208
(+3)
36
(+1)
30
(-)
0.240
(↑0.002
3.080
(-)
5
(-)
広島
21328 0.396
(↑0.011)
15.5
(↑1)
82210
(+12)
260
(+11)
41
(+3)
32
(+1)
0.255
(↑0.003)
3.830
(↓0.01)
6
(-)
DeNA
21379 0.362
(↓0.006)
18
(-)
76268
(+11)
337
(+12)
65
(+3)
14
(-)
0.256
(↑0.001)
4.860
(↓0.11)