1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
広島 | 3 | 0 | 2 | 0 | 1 | 1 | 1 | 1 | 3 | 12 | 17 | 1 | 3 |
DeNA | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 7 | 11 | 13 | 0 | 3 |
勝利投手:森下 暢仁(4勝4敗0S) (セーブ:栗林 良吏(0勝1敗14S)) 敗戦投手:ピープルズ(2勝3敗0S) 本塁打 |
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◆広島は同点で迎えた3回表、林の適時打などで勝ち越しに成功する。その後は菊池涼、林、中村奨にソロが飛び出すなど、終わってみれば17安打で12得点を挙げた。投げては、先発・森下が7回3失点の好投で今季4勝目。敗れたDeNAは、最終回に1点差まで追い上げるも、あと一歩及ばなかった。
◆広島森下暢仁投手(23)は天敵のDeNA宮崎敏郎内野手(32)を抑えられるか。両者の通算対戦成績は17打数7安打で被打率4割1分2厘。森下が15打席以上対戦した打者は12人いるが、このうち被打率4割以上許しているのは宮崎だけ。
◆DeNAマイケル・ピープルズ投手(29)が突然、前のめりに倒れ込んだ。3回無死一、二塁、5番林に1球目を投球した際に顔をゆがめ、前に歩きながら帽子を自ら取り、左斜め前方に倒れ込んだ。肩を借りてベンチ裏に引き揚げた。 このまま2番手桜井周斗投手と交代となった。
◆広島4年目の中村奨成捕手(22)が、待望のプロ1号ソロを放った。5点リードの8回先頭で先発森下の代打として登場。カウント1-1からの3球目、DeNA石田の真ん中に甘く入った127キロ変化球を強振。打球は高々と舞い上がり、左翼席に着弾した。 プロ通算27試合目の46打席目での初本塁打に中村奨は「最近ボールを見過ぎてしまって結果が出ていなかったので、初球からしっかり入っていこうと打席に入りました。しっかり捉えることができました」とコメントした。 中村奨は広陵時代の3年の夏の甲子園で大会新記録となる6本塁打をマーク。一世を風靡(ふうび)し、17年ドラフト1位で広島に入団。待ちに待った1発目が飛び出した。
◆1回に広島は林、西川の適時打で3点先制。DeNAは伊藤光、オースティンがソロ本塁打。2回に同点も、広島が3回に2得点。 広島は5回1死一、三塁から西川の遊ゴロで1点追加。6回には菊池涼が左翼へ7号ソロ本塁打を放ち、7-3と点差を広げた。 広島は7回に林が3号ソロ、8回に中村奨のプロ初アーチで突き放した。DeNAは9回に7点を奪うも届かず、2連敗となった。
◆両軍合わせて30安打23得点の壮絶な乱打戦で、広島の「44」が輝きを放った。高卒3年目の林晃汰内野手(20)が5番三塁で先発し、「やってやろうと」と、ともにプロ初の4安打4打点と大暴れ。今季最多17安打12得点の打線をもり立てた。 勝負強さは群を抜く。初回2死一、二塁から初球打ちで左翼線へ先制の2点適時二塁打。同点の3回無死一、三塁では一、二塁間を破る勝ち越しタイムリーを放った。5回に左前打を記録すると、とどめは7回。「3本打っていたので、思い切って振ってみようと思った」。追い込まれてから外角高めの変化球を左中間席へ運ぶ3号ソロをかました。打率は4割8厘で、得点圏打率は驚異の6割9分2厘を誇る。智弁和歌山で高校通算49本塁打を記録した長打力が開花中だ。 主砲の助言に背中を押された。好調で迎えた交流戦のソフトバンク、オリックス戦では21打席で2安打と苦戦。14日からの西武戦の試合中に鈴木誠から「調子が悪くなると打ちにいけなくなるけど、思い切って打ちにいく形は続けた方がいい」と言われたという。「そこでまた思い切っていけた」と、15日から4試合連続のマルチ安打と再び息を吹き返した。 20日は父の日。「こうやって元気に野球をやれているのも両親のおかげ。しっかり感謝して明日『ありがとう』と言いたいと思います」。活躍が何よりの親孝行だ。【古財稜明】
◆広島の守護神・栗林良吏投手が緊急登板で14セーブ目を手にした。 8点リードの9回、高橋樹が満塁弾などで5点を失い、2死一塁の場面で登場。代打楠本に左中間越えの二塁打で一塁走者を生還させると、続く大和に左前打を許し1点差に。しかし最後は柴田を一ゴロに仕留め、リードを死守した。 佐々岡監督は「使いたくなかったんだけど、しょうがない。明日(20日)も競った展開になったら行ってもらう」と3連投の可能性を示唆した。
◆広島4年目の中村奨成捕手(22)が、待望のプロ1号ソロを放った。DeNA戦の8回に代打で登場し、左翼席へかっ飛ばした。広陵高で甲子園を沸かせたスラッガーの待ちに待ったプロ1本目だ。チームはともに今季最多の17安打12得点で乱打戦を制した。5月28日以来の連勝で、10カードぶりの同一カード勝ち越しを決めた。打球は高々と舞い上がり、約7秒の滞空時間を経て左翼席へ着弾した。実感がなかったのか、中村奨は無表情でダイヤモンドを1周。ベンチで祝福するナインを目の前にして、ようやく笑みがこぼれた。「ボールがどこに飛んだのかわからなくて、入るとは思わなかったです」。プロ通算27試合目の46打席目での待望の初本塁打だ。 少ないチャンスをものにした。5点リードの8回の先頭森下の代打で出場。カウント1-1からの3球目、DeNA石田の真ん中への127キロ変化球を強振し、左翼スタンドへ。「結果を残さないと生き残れない世界。結果を考えちゃって、少し考えすぎてしまっていた」。練習中や打席の直前に朝山打撃コーチから「(ストライクを)3つ振るぐらいの気持ちで行こう」と言われたといい、「それに背中を押していただきました」と振り返った。 広陵時代の17年夏の甲子園では「清原超え」の大会最多6本塁打を放ち、脚光を浴びた。鳴り物入りでプロの世界に飛び込んだが、2年間で1軍出場は0試合。「そろそろクビを覚悟してやらないといけない。いくらドラフト1位で入ったとはいえ、何にもしてないですから」。 背水の覚悟で、3年目の昨季から肉体改造に本腰を入れた。高校時代とは比べものにならない試合の多さについていけず、自分の体力の弱さを、身をもって体感した。昨オフから広島市内のジム「アスリート」で最低でも週5回のトレーニングを敢行。食事の写真もコンディショニングトレーナーにLINEで送り、栄養管理も徹底した。ファームの試合の合間にも、おにぎりやバナナを積極的に摂取し、増やした体重の維持に努めた。筋力アップで進化を遂げた体で結果を出し、1軍昇格をつかみ取り、待望の1発目につなげた。 「今年はスタメンだったりも経験させてもらっている。このチャンスをものにできるように頑張ります」。悔しさをバネに、1つの壁を乗り越えた。【古財稜明】
◆広島森下暢仁投手(23)が7回3失点の力投で今季4勝目を手にした。 序盤に2発を浴びるなど3点を失うも、粘りの投球で5~7回は3者凡退で片付けた。4回1死一、三塁の大和への3球目には、自己最速を1キロ更新する156キロを計測した。同期入団の石原と初めてバッテリーを組み、4月27日DeNA戦以来約2カ月ぶりの勝ち星にも「立ち上がりが悪かった。次に生かして、最初から試合を作っていけるように頑張りたい」と引き締めた。
◆DeNAのD2位・牧秀悟内野手(23)=中大=が19日の広島戦(東京ドーム)のベンチ入りメンバーを外れた。 牧は腰の張りを訴え、前日18日の広島戦(東京ドーム)でスタメンを外れていた。この日は試合前練習に参加していたが、ベンチ入りはせず。三浦監督は「(登録を)抹消するまではいっていない。これから長いプロ野球生活の中で1年レギュラーを張ることがどれだけ大変か。試合をやりながら成長している過程。ここで休ませることも必要。無理はさせないです」と説明していた。 代わってこの日昇格した柴田竜拓内野手(27)がベンチ入りした。
◆先発したDeNAのマイケル・ピープルズ投手(29)が三回途中にアクシデントで降板した。 3―3と同点に追いついた直後の三回。先頭の小園に遊撃内野安打、鈴木に中前打を浴びて無死一、三塁のピンチを背負い、林を打席に迎えた場面だった。1球目を投げるとそのままマウンドの傾斜の手前にうつぶせに倒れこみ、起き上がれず。トレーナーらに両肩を担がれながらなんとかベンチに下がり、そのまま交代が告げられた。 代わって、急きょ高卒4年目左腕の櫻井がマウンドに上がった。
◆広島が逃げ切った。3―3の三回に林の適時打などで2点を勝ち越すとその後も林のソロや中村奨のプロ初本塁打などで加点した。森下は7回3失点で4月27日以来の4勝目。DeNAは九回に7点を奪って追い上げたが遅かった。
◆DeNAは驚異の粘りを見せたが一歩及ばなかった。4―12の九回2死満塁からオースティンの押し出し四球と宮崎の満塁本塁打で反撃し、続くソトが中前打して抑えの栗林を引きずり出した。ここから代打楠本の適時二塁打と大和の適時打で1点差。一発が出ればサヨナラ勝ちの場面をつくったが、最後は柴田が一ゴロで大逆転劇はならなかった。 三浦監督は「集中して最後まで食らいついた。誰ひとり諦めず戦っていた」と姿勢を評価。交流戦明け2連敗スタートとなったが「今度はこれを勝ちにつなげられるようにしたい」と話した。
◆広島の中村奨が八回に代打でプロ初本塁打をマークした。石田の真ん中に入ったフォークボールを強く振り抜き、左越えに放物線を描いた。通算46打席目で飛び出した待望の一発に「どこに飛んだのか分からなくて。でも感触は良かったので入ってくれと思っていた」と笑みがはじけた。 広島・広陵高で2017年夏の甲子園大会で1大会の個人最多記録を更新する6本塁打を放ち、18年に強打の捕手として入団。4年目を迎え「今年は先発も経験させてもらっているので、このチャンスをものにできるように頑張る」と力強かった。
◆広島の林がプロ3年目でともに最多となる4安打4打点をマークした。前日18日の3安打3打点に続く大暴れ。三回無死一、三塁で、一、二塁間を破る勝ち越し打を放ち「内野ゴロでもいいので何とか走者をかえしたいという気持ちで打席に入った。抜けてくれて良かった」と喜んだ。 一回に先制の2点二塁打を放つと五回には左前打と快音を連発。七回には大きなフォロースルーで外角球を左中間席に3号ソロを運び「3本打てていたので、ちょっと思い切って振ってみようかなと思った。いい結果が出たので良かった」と充実した表情を浮かべた。
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
40 | 20 | 2 | 0.667 (↓0.011) | - (-) |
81 | 282 (+2) | 222 (+6) | 67 (+1) | 59 (-) |
0.255 (↓0.001) | 3.270 (↓0.02) |
2 (1↑) |
巨人 |
31 | 25 | 10 | 0.554 (↑0.009) | 7 (↑1) |
77 | 269 (+6) | 243 (+2) | 82 (+3) | 41 (-) |
0.253 (-) | 3.530 (↑0.03) |
2 (-) |
ヤクルト |
31 | 25 | 7 | 0.554 (↓0.01) | 7 (-) |
80 | 271 (+3) | 254 (+7) | 66 (+1) | 40 (-) |
0.251 (-) | 3.840 (↓0.06) |
4 (-) |
中日 |
26 | 30 | 9 | 0.464 (↑0.009) | 12 (↑1) |
78 | 192 (+7) | 208 (+3) | 36 (+1) | 30 (-) |
0.240 (↑0.002) | 3.080 (-) |
5 (-) |
広島 |
21 | 32 | 8 | 0.396 (↑0.011) | 15.5 (↑1) |
82 | 210 (+12) | 260 (+11) | 41 (+3) | 32 (+1) |
0.255 (↑0.003) | 3.830 (↓0.01) |
6 (-) |
DeNA |
21 | 37 | 9 | 0.362 (↓0.006) | 18 (-) |
76 | 268 (+11) | 337 (+12) | 65 (+3) | 14 (-) |
0.256 (↑0.001) | 4.860 (↓0.11) |
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