ソフトバンク(5対5)日本ハム =リーグ戦11回戦(2021.06.19)・福岡PayPayドーム=
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日本ハム
0000004105802
ソフトバンク
0000400015602
勝利投手:-
敗戦投手:-

本塁打
【日本ハム】髙濱 祐仁(3号・7回表3ラン),淺間 大基(2号・8回表ソロ)
【ソフトバンク】谷川原 健太(1号・5回裏ソロ),栗原 陵矢(8号・9回裏ソロ)

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◆日本ハムは4点を追う7回表に高濱の3ランなどで同点とすると、続く8回に淺間のソロでリードを奪った。対するソフトバンクは、4-5で迎えた9回に2死から栗原のソロが飛び出し、土壇場で追いついた。その後は決着がつかず、試合は規定により引き分けに終わった。

◆日本ハム栗山英樹監督(60)が、メジャーのホームランダービーに出場することを表明したエンゼルス大谷についてコメントした。「技術的には、もちろんあるし、あの飛距離なら普通に勝負出来ると思ってやっていたけど、日本のホームラン競争とは違うので。アメリカは体力勝負」。 大谷は日本ハム時代の16年、日本の本塁打競争に出場し、優勝している。

◆6年目のソフトバンク谷川原健太捕手(24)が、プロ初出場でいきなりプロ1号本塁打を放った。この日1軍に昇格して「7番左翼」で先発。0-0の5回無死、第2打席で立野から右翼スタンドへたたき込んだ。「1打席目凡退してしまったので、次は絶対打ってやる、という気持ちで打ちました。マルティネスが抑えている中で、先制することが出来て良かったです。プロ初ヒットがホームランと最高の形になって素直にうれしい」と振り返った。 豊橋中央から15年のドラフト3位で入団。捕手登録ながら、近年は打力や走力の評価も高く2軍では外野や二塁もこなしている。工藤監督は「今状態がいい選手。チームの力になってほしい」と話しており、その期待にバットで応えた。

◆日本ハムは3回まで毎回、得点圏に走者を進めながらあと1本が出ず。ソフトバンクも3回2死一、三塁としたが無得点。 ソフトバンクは5回、谷川原の1号ソロと3つの押し出しで4点を先制した。先発マルティネスは6回まで無失点投球。 日本ハムは7回に4点を追いつき8回に浅間の2号ソロで勝ち越したが、9回裏に同点とされ引き分けに終わった。

◆若き侍戦士がソフトバンクの窮地を救った。4-5の9回2死。あと1死で今季2度目の5連敗となるところで、栗原陵矢捕手(24)が右翼ポール際にライナーで同点の8号ソロを運んだ。 自身10試合ぶりの1発で引き分けに持ち込み「前の打席でランナーを送ることができなかったので、何とか取り返そうと、その気持ちだけでした」。同点を狙った7回無死一塁では送りバントを失敗していただけに、ミスを取り返す千金弾になった。 昨年、日本シリーズMVPを獲得するなどブレークした「マロン砲」。今季は開幕こそ7番打者でスタートしたが、4月上旬からクリーンアップを任されている。今月16日には東京五輪の日本代表に選出され「びっくりです。まさか、ですね」と驚いていたが、着実にチームの主軸打者として進化を続けている。 侍ジャパンでは外野手としての選出だが、本職の捕手や内野も守れるユーティリティー性の高さにも期待されており「いろんなポジションができるので、しっかり練習していきたい」と気合十分だ。この日はプロ2度目の三塁で先発し、3番打者として2安打1四球で存在感を示した。 交流戦で大きく負け越し、リーグ再開初戦の前日18日もわずか1得点で敗戦。苦しむ打線の中で、チームトップの打率2割9分2厘と奮闘している栗原の活躍に、工藤監督は「よく打ったね。だってあれで引き分けたんだからさ。負けなくて良かったなと思います」と拍手を送った。【山本大地】

◆ソフトバンクは1点リードの9回に、栗原が同点ソロを放ち引き分けに持ち込んだ。試合後の工藤公康監督(58)の一問一答は以下の通り。 ? -栗原が9回に同点弾 工藤監督 よく打ったね。ナイスバッティング。良かったよ、だってあれで引き分けたんだからさ。谷川原のホームランといい、あれで勢いが付いて4点取れたので。負けなくて良かったなと思います。 -谷川原は初スタメンで結果 工藤監督 「思い切って行けよ」と言ったとおり、思い切ってやってくれたので。結果うんぬんにかかわらず、良かったかなと思いますよ。スイングに変な迷いもなかったですし。だからホームランが出たんじゃないでしょうか。 -4点リードの7回に守備固めで谷川原らを下げた 工藤監督 ちょっと守りを固めたいというところだったので、ぼくも「いいよ」という形で。ああいう展開になってしまったので、正直、早かったかなとは思ってしまいましたけど。(救援陣は)昨日もいいピッチングをしていたのでね。いいイメージを持った中でヘッドが提言してくれたので。あれは間違っていなかったと思います。 -救援陣がリードを守れず 工藤監督 そりゃあ打たれることもありますよ。ずっといいピッチングを続けることは難しいわけだし。それをどう最小限に抑えるかというところはあるのかもしれないですけど。そこはまたバッテリーで話をして、同じようなミスにならないように。それが自分たちの引き出しにつながり、次につながり、プロ野球人生につながっていくわけだから。こういうときこそしょぼんとするのではなくて、あのときどうするのがベストだっただろうという風に考えて。学んでくれたらそれが次に生きるわけだし。打たれるなって、難しいでしょ。そしたら防御率0・00なわけだから。打たれるときはあるんで、次に生かせるようにやってほしい。 -8回の好機で代打明石 工藤監督 (相手投手が)ロドリゲスというところを考えたときに、バレンティン選手より明石の方が左というのもあるし、いいんじゃないかなという選択をしました。9回は先頭が高田君だったので、そこでもどっちで行こうかと考えたところで、1発あれば同点なので、バレンティンで行きたいと。なのでまずは明石君というところでした。 -ベンチの雰囲気は 工藤監督 さあ行くぞとか、勝つぞという言葉も出ているので。ベンチ自体がどよーんとしているということではないと思います。決してベンチの雰囲気が悪いという風には思わないです。 -松田が今季2度目の先発落ち 工藤監督 ヘッドからも提言があって、今日外してもいいですかと。マッチともヘッドから話をするということだったので。了承しました。引っ張ってもらわないといけない選手ですけど、ちょっと調子が戻ってこない。今日外れるということにはなったけど、こういうことを機に奮起してほしいなと思います。これまでホークスを支え、一番元気があって、ベンチも盛り上げてくれた選手でもあるので。よし、ここからだという風に思ってやってほしいなと思います。 ? ▼1イニング5連続四球のプロ野球タイ記録=ソフトバンク 19日の日本ハム11回戦(ペイペイドーム)の5回に記録。18年7月1日広島がDeNA戦の3回に記録して以来20度目。パ・リーグでは8度目で、ソフトバンクは初めて。

◆日本ハム浅間大基外野手(24)が、プロ入り初の2試合連発弾だ。 19日、ソフトバンク11回戦(ペイペイドーム)の4-4の8回、一時勝ち越しとなる右越え2号ソロを放った。6回には横浜高の同期で入団も同期の高浜祐仁内野手(24)が3号3ラン。"横高アベック弾"で鷹を土俵際まで追い詰めたが、最終回に追いつかれ、チームは今季6度目の引き分けに終わった。前夜の勢いそのままに、快音を響かせた。4-4の8回。浅間が一時勝ち越し弾を放った。2死から板東の137キロのフォークをすくい上げ、右翼席に放り込む2号ソロ。1打席目から3打席連続三振とリズムを崩していたが、会心の一打に「気持ちの面でうまく持っていけた。ダメだった前半から後半に修正できたのは成長」とうなずいた。 興奮冷めやらない一撃で、一時はリードを奪った。プロ7年目にして初の2試合連発。4点ビハインドの7回には横浜高の同期で入団も同じ14年の同期、高浜も「自分でも予想できないバッティングができた」という反撃の左越え3号3ランを放っていた。 高校野球ファン垂ぜんの"横高コンビ"がアベック弾だ。プロ入り前の13年には桐光学園・松井(現楽天)相手にアーチ共演をしていたが、プロでは初。浅間がルーキーイヤーに鮮烈デビューを飾り、高浜が後れを取る形になったが、今季はともに1軍で存在感を示している。浅間は「自分の中では2人で打てたらいいなと思っていたんですけど、いざ実現すると何ともいえない感情。ハマは育成になったり、お互い順調にきていない。1軍で2人で活躍できたのは自信になる」と感慨深げに浸った。 チームは今季6度目の引き分けに終わったが、2試合連続で2本塁打が出た。開幕当初は12球団で唯一、本塁打が出ない時期があっただけに、遅ればせながら上昇気配を漂わせている。栗山監督は「追いつける感じにはなってきた。これが、なかなかなかったので。ただ、勝ち切らないといけない。ごめんな」と振り返ったが。粘り強く反攻の芽を伸ばしていく。【田中彩友美】

◆6年目のソフトバンク谷川原健太捕手(24)が、プロ初出場でいきなりプロ1号本塁打を放った。 この日1軍に昇格して「7番左翼」で先発。0-0の5回無死、第2打席で立野から右翼スタンドへたたき込んだ。 谷川原の父啓将(けいすけ=52)さんは、車を運転中に息子のプロ1号を知った。 「普段は褒めないですけど、今回は褒めてやりたいなと思いますね」 少年野球の愛知・向山ビクトリー時代は、啓将さんもコーチとして谷川原の指導にあたった。「小学校のころは親子そろって一生懸命やってました」。しかし思春期を迎えた中学生になると、次第に親子で野球の話をしなくなった。「口数が少なくて黙々とやるタイプ。あまり突っ込んだ話をしても本人は嫌がるかなと...」。現在も頻繁に連絡を取ることはない。父親としても元コーチとしても、自由に野球をやらせた。 「6年もかかったんですが、ようやくプロとしての第1歩を踏み出せたかなという感想を持ってます」 谷川原家で父と子の会話は多くなかった。それでも啓将さんは、息子の初出場を車に乗りながらも気にかけた。「これ以上ない結果ですね」。心の中で、息子を思い切り抱きしめた。【只松憲】

◆ソフトバンクは負けなかった、と言えば聞こえはいいが、4点差をひっくり返され何とかドローに持ち込んだだけに「勝てない」悔しさの方がにじみ出てくるではないか。 交流戦から元気の出ない打線のカンフル剤として2軍から谷川原を引き寄せ、スタメン起用。5回の2打席目にプロ1号となる先制弾を放った。プロ6年目の男の発奮アーチがきっかけとなってプロ野球タイ記録(パ・リーグ8度目)となる3つの押し出しを含む1イニング5連続四球で計4得点。沈黙打線が再起するかと思えば、ブルペン陣が7、8回に計5失点...。大揺れのシーソーゲームとなった。9回裏に栗原の起死回生の1発で黒星こそ免れたものの、どう考えたって限りなく「敗戦」に近い引き分けだった。首位快走なら引き分け試合もまだ余裕だろうが、追う立場となっている現状では勝ち星を逃してしまったのは何とも痛いはずだ。 試合後、日本ハムの鶴岡バッテリーコーチ兼捕手は「(ホークスの)底力を見せられた」とポツリとつぶやいて帰っていったが、本音かどうか...。日本ハムにとっても勝ちきれなかった悔しさに満ちたはずだが、4点差がありながら逃げ切れなかったホークスの現状をしっかり分析しているだろう。 勝負は敵対する相手とやるもので、打線の活性や投手陣の安定度は戦わなければ計れない。「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」はホークスOBでもある故野村克也氏の名言だったが「引き分け」はどうだろう。日本シリーズ5連覇&リーグ連覇を大目標に掲げるホークスにとって正念場の6月戦線。まだまだ打線の蘇生には時間がかかりそう。5得点でもまだタイムリーは生まれていない。模索の日々は続きそうである。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆ソフトバンク・平石洋介打撃コーチ(41)が試合前に代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。 --谷川原が昇格した。打線における役割は 「タニ(谷川原)はまだこれから本当に、経験というか。1軍の出場も増えると思うので。今は2軍でやってきたこと、日々やってきたことを出してくれたらそれでいいんじゃないですかね」 --春季キャンプはA組。成長を感じるか 「感じますね。去年も見させてもらって、今年のキャンプもかなり変わった印象を受けていた。去年気になるところもあったんですけど、今年それがだいぶ変わってきていて。スムーズになったなと。2軍の映像でもそうですし、きょうの打撃練習でもレベルが上がっているんじゃないかなと。ただ1軍にきて、結果どうこうは相手がいることなので。堂々とやってくれたら」 「ちょっと邪魔になる癖みたいなものがあったんです。体の使い方で。そこだけがずっと気になっていたんですけど、春のキャンプのときから去年に比べてスムーズになっていました。今見ても練習ではスムーズになっていたので。ものすごく成長を感じます」 --打線の状態を考えても先手を取りたい 「もちろんいきたいですね。われわれもそうですし、レギュラーを張っている選手も僕らと一緒で責任を感じています。ただチーム状況が悪いというか、なかなか打線がつながらないときって、人間ってみんなそうじゃないですか。マイナスなことばかり出るので。それってものすごく残念なこと。過去のことはものすごく、人間ってとらわれる生き物だと思うので。ここでひるんでも仕方ない。自分が打席に立つ前に整理をして、あとは勇気を持って打席で表現するだけなので。消極的になったりとか、勇気がなくなったりするので。僕らもそうですし、みんなで打開していくしかないので。投手には迷惑をかけていますけど」 --我慢が必要か 「我慢ももちろん大事やと思うんですけど、あまり守りに入りすぎても。特に若い選手は責任を感じてやる必要もないし。思い切ってやってくれたら。どの世界もそうじゃないですか、うまくいかないときはマイナスになるし。行動を持つ勇気がなくなったりする。いかに勇気を持って、腹をくくってやるだけだと思いますけどね」

◆ソフトバンク・平石洋介打撃コーチ(41)が試合前に代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。 --谷川原が昇格した。打線における役割は 「タニ(谷川原)はまだこれから本当に、経験というか。1軍の出場も増えると思うので。今は2軍でやってきたこと、日々やってきたことを出してくれたらそれでいいんじゃないですかね」 --春季キャンプはA組。成長を感じるか 「感じますね。去年も見させてもらって、今年のキャンプもかなり変わった印象を受けていた。去年気になるところもあったんですけど、今年それがだいぶ変わってきていて。スムーズになったなと。2軍の映像でもそうですし、きょうの打撃練習でもレベルが上がっているんじゃないかなと。ただ1軍にきて、結果どうこうは相手がいることなので。堂々とやってくれたら」 「ちょっと邪魔になる癖みたいなものがあったんです。体の使い方で。そこだけがずっと気になっていたんですけど、春のキャンプのときから去年に比べてスムーズになっていました。今見ても練習ではスムーズになっていたので。ものすごく成長を感じます」 --打線の状態を考えても先手を取りたい 「もちろんいきたいですね。われわれもそうですし、レギュラーを張っている選手も僕らと一緒で責任を感じています。ただチーム状況が悪いというか、なかなか打線がつながらないときって、人間ってみんなそうじゃないですか。マイナスなことばかり出るので。それってものすごく残念なこと。過去のことはものすごく、人間ってとらわれる生き物だと思うので。ここでひるんでも仕方ない。自分が打席に立つ前に整理をして、あとは勇気を持って打席で表現するだけなので。消極的になったりとか、勇気がなくなったりするので。僕らもそうですし、みんなで打開していくしかないので。投手には迷惑をかけていますけど」 --我慢が必要か 「我慢ももちろん大事やと思うんですけど、あまり守りに入りすぎても。特に若い選手は責任を感じてやる必要もないし。思い切ってやってくれたら。どの世界もそうじゃないですか、うまくいかないときはマイナスになるし。行動を持つ勇気がなくなったりする。いかに勇気を持って、腹をくくってやるだけだと思いますけどね」

◆ソフトバンク・和田毅投手(40)が20日の日本ハム戦(ペイペイドーム)の先発登板に向けてキャッチボールなどで調整した。 「先制点を取られると苦しくなる。味方に点を取ってもらうまで粘って投げていくことが大事だと思います。1球でも1イニングでも長く投げられるように」 前回登板は13日のヤクルト戦(同ドーム)で五回途中6失点で4敗目を喫した。1週間の過ごし方については「反省するところは反省をして。大きく変えすぎて自分の投球を見失うのもよくない。うまく考えながらやってきたつもり」と振り返った。 チームは交流戦で5勝9敗4分け。全体11位で終え、チーム防御率3・04は12球団1位だったのに対して同打率・233は12位だった。投打がかみ合わない中、ベテランの和田は「だからこそ投手陣が、9回をゼロで抑えれば負けはない。(投打は)持ちつ持たれつだと思いますし、こういうときこそ投手陣の力の見せどころ」と意気込んだ。

◆ソフトバンク・谷川原健太捕手(24)が1軍昇格し、「7番・左翼」でプロ初スタメン。五回無死、右翼席に1号ソロを放った。 「1打席目凡退してしまったので、次は絶対打ってやる、という気持ちで打ちました。(先発の)マルティネスが抑えている中で、先制することができてよかったです。プロ初ヒットがホームランと最高の形になって素直にうれしい」 0-0の五回無死、浮いてきた128キロスライダーを拾った。着弾を見送ると、ベンチは総立ち。プロ初安打&初ホームランで試合を動かした。ほっとした表情で戻ってくると、ハイタッチの嵐だ。 谷川原は高卒6年目。愛知・豊橋中央高から2016年にドラフト3位でホークスに入団した。オフの自主トレは柳田とともに行っている〝門下生〟。苦しんでいるチームを救う、力強い産声となった。

◆日本ハム・浅間大基外野手(24)が同点の八回、2試合連発となる2号勝ち越しソロを放った。 4ー4の八回二死で迎えた第4打席。この打席まで3三振を喫していた浅間は4番手・板東の2球目フォークを完璧に捉え、無人の右中間スタンドに文句なしの一発をたたきこんだ。 前日18日の同カードでは、2018年9月9日の楽天戦以来の本塁打となる1号先制ソロを放ってチームの連勝に貢献した。

◆ソフトバンクが4―5の九回2死から栗原の8号ソロで追い付き、引き分けに持ち込んだ。救援陣が踏ん張れず、4点を先行しながら逆転を許していた。日本ハムは浅間の2試合連続ソロで八回に勝ち越したが、杉浦が痛打を浴びた。

◆ソフトバンクは土壇場で追いついて引き分け。試合後、工藤公康監督(58)が代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り --九回2死から栗原が同点弾 「よく打ったね。ナイスバッティング」 --気持ちがこもったスイングだった 「よかったよ。あれで引き分けたんだから。谷川原のホームランも、あれで勢いがついて4点取れたので。負けなくてよかったと思います」 --谷川原は気持ちがプレーに出ていた 「思い切ってやってくれたので。スイングに変な迷いもなかったし、よかったと思いますよ」 --七回に守備固めにいったが、4点を守りにいった 「そういう思いがあって、ちょっと守りを固めたいということだったので。ああいう展開になってしまったので、ちょっと早かったかなと思いましたけど」 --1点を追う八回2死では川島、バレンティンが控えている中で明石を送り出した 「ロドリゲスというのを考えたときに、バレンティンよりは明石の方が左(打ち)というのもあるし、いいんじゃないかという選択をしました。九回というところで、先頭が高田君だったので。そこでも先頭をどっちでいこうかと考えて、一発で同点になるので。まずはバレンティンからいきたいということだったので。なので、まずは明石君というところでした」 --打線がなかなかつながらないが、ベンチの雰囲気は 「点を取られたときはシーンとなってしまいますけど、点を取っているときはいい雰囲気ですよ。『さぁいくぞ』とか『勝つぞ』という言葉も出ているので。打てなくて帰ってきたら、選手は声のトーンも1ランク下がるかなというところもあるけど。そんな、仕方ないことだと思いますけどね」 --松田をスタメンから外した 「ちょっとヘッドからも提言があって『きょうは外してもいいですか』と。マッチとも話はヘッドの方でするということだったので。それは了承しました。引っ張ってもらわないといけない選手だけど、ちょっと調子が戻ってこないのもある。打率・280あった選手が・240(・238)を切っちゃったのもあるし。そこは僕としては、こういうことを機に奮起してほしいと思います。これまでホークスを支え、一番元気があって、ベンチを盛り上げてくれた選手でもあるので」

◆ソフトバンク・谷川原健太捕手(24)が「7番・左翼」でプロ初スタメン。五回無死に右翼席にプロ初安打となる1号ソロを放った。試合後、代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。 --昇格を聞いたのは 「きのうの1軍の試合後に2軍マネジャーに部屋にきていただいて。1軍と聞きました」 --福岡にきたのは 「きょうの朝にこっちにきました」 --緊張感は 「緊張しましたね。2軍でも集中していますけど、1軍でも緊迫した中で試合ができたと思います」 --プレーに気持ちが出ていた 「打席で後悔したくなかったので、初球から振っていこうというのはありました」 --記念球は 「さっきいただきました」 --誰に手渡したい 「両親に、ずっとお世話になっているので。送りたいと思います」 --自主トレをともにする柳田も喜んでいた 「『やっとベールを脱いだな』という言葉を言っていただいた。ずっと一緒に自主トレをさせていただいて、お世話になっていたので。ホームランを打つ姿を見せられてよかったので、もっとこれから活躍する姿を見せていきたいです」 --真砂はホームラン10本で腕時計を買ってもらうと約束しているそうだが、谷川原は何か約束しているのか 「言っていたのは、ある程度の打席で3割を打ったらと言っていたんですけど。わからないです(苦笑)」 --いろんな人の支えがあったと思うが、今伝えたいことは 「この6年間もそうですし、今まで生きてきた中で携わっていただいた方には感謝しているので。もっと活躍する姿を見せて、恩返ししたいと思います」

◆意地がホークスを負けさせなかった。4-5の九回2死、ソフトバンク・栗原が同点の8号ソロで引き分けに持っていった。 「前の打席でランナーを送ることができなかったので、何とか取り返そうと、その気持ちだけでした」 日本ハムの守護神・杉浦の高め直球を振り抜くと、打球はライナーで右翼テラスに着弾した。同点の七回無死一塁で送りバントを失敗(捕邪飛)していただけに、16日に東京五輪日本代表に選出されてから初の本塁打は、自身もチームも救う一発になった。 この日は三塁で先発。ゴロを処理する場面はなかったが、松田をスタメンから外してまで勝利を奪いにいった工藤監督は「よく打った。負けなくて良かった」と胸をなでおろした。(竹村岳)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
32269 0.552
(-)
-
(-)
76268
(-)
250
(-)
53
(-)
28
(-)
0.243
(-)
3.570
(-)
2
(-)
ORIX
31278 0.534
(-)
1
(-)
77276
(-)
258
(-)
62
(-)
20
(-)
0.255
(-)
3.610
(-)
3
(-)
ソフトバンク
292712 0.518
(-)
2
(-)
75284
(+5)
236
(+5)
63
(+2)
47
(-)
0.253
(↓0.001)
3.300
(↓0.02)
4
(-)
ロッテ
29298 0.500
(↓0.009)
3
(↓0.5)
77307
(+2)
283
(+7)
65
(-)
53
(-)
0.251
(↓0.001)
4.010
(↑0.02)
5
(-)
西武
272812 0.491
(↑0.01)
3.5
(↑0.5)
76267
(+7)
279
(+2)
57
(+1)
54
(-)
0.249
(-)
4.030
(↑0.03)
6
(-)
日本ハム
23356 0.397
(-)
9
(-)
79202
(+5)
266
(+5)
36
(+2)
34
(-)
0.225
(-)
3.770
(↓0.02)