阪神(☆7対1★)巨人 =リーグ戦10回戦(2021.06.18)・阪神甲子園球場=
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巨人
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阪神
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勝利投手:西 勇輝(4勝3敗0S)
敗戦投手:メルセデス(2勝1敗0S)

本塁打
【阪神】サンズ(13号・3回裏満塁)

  DAZN
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◆阪神が破竹の7連勝。阪神は2回裏、サンズの適時二塁打などで3点を先制する。続く3回には、サンズのグランドスラムが飛び出し、試合の大勢を決めた。投げては、先発・西勇が7回1失点の粘投で今季4勝目。敗れた巨人は、先発・メルセデスが誤算で、打線も1得点と振るわなかった。

◆阪神は巨人戦の試合前練習開始前に、矢野燿大監督(52)や選手、スタッフらが「クラップ・フォー・ケアラーズ」を実施した。 「クラップ・フォー・ケアラーズ」とは医療従事者への感謝の意を表すもので、約30秒間、拍手を送った。悪天候のため室内練習場での実施となったが、甲子園の電光掲示板には「#医療従事者にありがとう」と青色で映し出された。 この日の巨人戦は、新型コロナウイルスの医療従事者支援のため「HEALTH CARE HEROES GAME」として開催される。試合前練習では医療従事者に感謝を示す青色のTシャツを着用。試合中は青色基調のキャップで臨み、各塁のベースも青色にデザインされる。青色のタオルも販売されるなど、聖地が異例のブルーで彩られる。 「医療従事者ナイター」を企画立案した坂本誠志郎捕手(27)は「日常を守っていただいている医療従事者の方を、今度は僕たちの手で守っていかなければならない。何か力になれたらと選手たちで話し合った」と語っていた。感謝を胸に、2位巨人との伝統の一戦に挑む。

◆1度は諦めた夢舞台をつかみ取った。17日に支配下選手契約を結んだ巨人平間隼人内野手(24)が18日、1軍初昇格した。 リモート会見に出席し、「(祝福のメッセージは)鳴りやまないくらいきました」とうれしそうに笑った。真っ先に報告した相手は支えてくれた母優子さん。「徳島時代からお母さんにサポートをしていただいた。少しは親孝行できたのかなと思います」と胸をなで下ろした。 力及ばず、1度は夢を諦めた過去がある。鳴門渦潮高(徳島)を卒業後、NPB入りを目指して地元の四国IL・徳島に進んだ。3年間で思うような結果が残せず、家庭の事情もあり退団。電気工事士の見習いになった。半年以上たって、再入団。そこからプロへの道を切り開いた。「1度辞めたことによって野球に対する思いだとか、やっぱり野球が好きだという気持ちができた。今まで以上に集中して野球のために、自分のためにというのが強くなった」と感慨にふけった。 身長は173センチと小柄ながら、巧みなバットコントロールと"キレキレ"な守備、走塁を武器にする。「何事も全力で一生懸命やって、ファンに愛される選手になりたい」と泥臭い、がむしゃらなプレーでファンを沸かせる時を思い描いた。今季はイースタン・リーグ51試合で打率3割2分1厘、2本塁打をマーク。2年目にして支配下契約を勝ち取った。目標とする選手には西武源田とヤクルト青木を挙げた。「源田さんは守備の形も速さもすごい。青木さんはホームランを打ってたり、単打を打てたり、打率残している選手」と尊敬する。 この日からの阪神3連戦(甲子園)で1軍に初昇格。「いきなり甲子園で合流なのでちょっと緊張してます。はやく雰囲気に慣れるというか、落ち着いて平常心になれるように」と初々しい笑顔を見せた。二塁手は吉川が左手中指末節骨骨折で離脱中。若林や広岡も登録を抹消されて、2軍で再調整中とあっていきなりチャンスが巡ってくる可能性は十分にある。泥臭い、"キレキレ"のプレーで猛虎に食らい付く。【小早川宗一郎】

◆セ・リーグ首位、6連勝中の阪神は「青トラ」になって巨人を甲子園に迎え撃っている。 新型コロナ感染症患者の対応に携わる医療従事者への感謝を伝えるため、ナインはつばなどが青色のキャップを着用し、ベースも青色に染められている。 この試合で1発が出れば、球団新人では5人目の「セ界制覇弾」となるドラフト1位佐藤輝明内野手(22)も「青トラ」となっている。 試合前練習を始める前には矢野燿大監督(52)や選手、スタッフらが医療従事者への感謝の意を拍手で表す「クラップ・フォー・ケアラーズ」を行い、球場の電光掲示板には「#医療従事者にありがとう」と青色でメッセージが映し出された。

◆東京五輪代表に緊急招集された阪神梅野隆太郎捕手(30)が2回に「選出御礼打」となる適時二塁打を放った。 1点を先制し、なおも1死二塁で三塁線を破る適時二塁打。試合開始前時点で、打率はセ・リーグワースト2位の2割2分5厘。だが、得点圏打率になるとリーグトップ3割8分1厘に跳ね上がる。チャンスに強いところをしっかりアピールした。 梅野はこの日、東京五輪代表に内定していた広島会沢翼捕手(33)が故障で辞退した代役として侍ジャパン選出が発表されていた。

◆阪神ドラフト1位佐藤輝明内野手(22)が、今季19度目のマルチ安打で猛攻を呼び込んだ。 まずは足で魅了した。2回先頭の第1打席で、巨人先発メルセデスから右翼線へ二塁打を放ちチャンスメーク。次打者サンズの左中間への当たりは、左翼ウィーラーがグラブを伸ばしたが追いつけなかった。佐藤輝は打球が抜けたことを確認してからスタートを切り、激走で先制のホームを踏んだ。好判断と50メートル6秒0の脚力が光った。チームはこの回3点を先制した。 3回の第2打席は、無死一、二塁。二塁への内野安打で無死満塁とすると、6番サンズの13号満塁弾につなげた。 この日の巨人戦は、新型コロナウイルスの医療従事者支援のため「HEALTH CARE HEROES GAME」として開催。試合前練習では医療従事者に感謝を示す青色のTシャツを着用し、試合中は青色基調のキャップで臨んだ。異例のブルーで彩られた甲子園で、ルーキーが打線に火をつける活躍を見せた。

◆猛虎打線が2回、1イニング4本の二塁打で3点を先制した。この回先頭の5番佐藤輝が右翼線二塁打でチャンスをつくると、続くサンズは左越えの先制適時二塁打。「テル(佐藤輝)が塁に出てくれたから最低でも進めたいと思っていたね。それが最高の形で先制点になってよかったし、テルもよく走ってくれて助かったよ」。 さらに梅野の三塁線を破る適時二塁打、近本の適時二塁打と巨人先発左腕メルセデスに4本の二塁打を浴びせた。

◆阪神ジェリー・サンズ外野手(33)が来日2発目となるグランドスラムを放った。 3回無死満塁。代わったばかりの2番手田中豊の143キロスライダーを仕留め、13号満塁アーチをバックスクリーン右に運んだ。「本当にみんながいい形で打ってくれて出塁してくれるから、みんなをかえすことができてよかったね。西(勇)もいい投球をしているから援護することができてよかったよ」とコメントした。 満塁弾は来日1年目の昨年7月28日ヤクルト戦(神宮)以来2本目。本拠地甲子園では初となった。

◆セ・リーグ首位、6連勝中の阪神は「青トラ」になって巨人を甲子園に迎え撃っている。 新型コロナ感染症患者の対応に携わる医療従事者への感謝を伝えるため、ナインはつばなどが青色のキャップを着用し、ベースも青色に染められている。 ▽近鉄、日本ハム、楽天で監督を務め、昨春に新型コロナウイルスに感染して闘病生活を送った梨田昌孝氏(67=日刊スポーツ評論家) 昨年3月に重度の新型コロナウイルスに感染しましたが、50日間の入院生活を経て、すっかり元気になりました。現場で評論家活動も続けています。完全復活できたのは懸命に治療にあたっていただいた医療従事者の皆さまのおかげです。 当時は発熱しても4日間の自宅待機が求められたので、それに従って我慢していると体調が急変し、一時は危険な状況に陥った。まだ実態が完全につかめない時期で、関係者も恐怖心を抱いていたと思います。 それでも使命感をもって人の命を救うために、まさに命懸けで対応していただきました。今ではいろんなことが分かってきてワクチン接種も進んでいます。それでもゼロリスクはないので、我々は細心の注意を払うべきでしょう。 東京五輪も開催の方向で、プロ野球も段階的に入場者を増やし、再び増加に転じた際は"待った"を掛ければいい。今度は「スポーツの力」で医療従事者の方々を励まし、勇気づけていきたいと思います。

◆阪神糸原健斗内野手(28)が6回表の守備からベンチに下がった。 リーグ戦再開ゲームも「7番二塁」で先発し、3回には右前打。だが、5回裏1死の3打席目に一塁にゴロを転がした後、一塁ベースを踏んだ投手戸根と交錯して倒れ込み、続く6回表からベンチに退いた。 6点リードの状況での交代。大事を取っただけの可能性もあるが、状態が心配される。

◆阪神が7連勝とし、両リーグ一番乗りで40勝に達した。2回にサンズと梅野、近本の適時二塁打で3点先制。3回はサンズの13号満塁本塁打で加点した。西勇は要所を締め、7回1失点で4月20日以来の4勝目。 巨人は3位に後退した。 この試合は新型コロナウイルスの医療従事者支援のため、「HEALTH CARE HEROES GAME」として開催。試合前練習で医療従事者に感謝を示す青色のTシャツを着用。試合中は青色基調のキャップで臨み、青色にデザインされたベースを使用した。

◆阪神が序盤の猛攻で圧倒し、今季2度目の7連勝に延ばした。2回に4本の二塁打を集中して3点を奪うと、3回にはサンズが13号満塁本塁打を右中間に架けて4点を加えた。先発の西勇も毎回のように走者を出したが要所を締めて7回1失点。登板7試合連続で勝ちから見放されてきたが、4月20日巨人戦(東京ドーム)以来、約2カ月ぶりの白星となる今季4勝目を挙げた。プロ13年目で通算100勝に王手をかけた。交流戦明けのリーグ戦再開の初戦は投打の歯車がかみ合い、今季最多の貯金21個に増やした。 ▼阪神が7連勝で両リーグ40勝一番乗り。阪神の40勝到達は1リーグ時代の37年春の53試合目が最速で、今季の61試合目は08年59試合目、03年60試合目に次いで2リーグ制後では3番目のスピード。また、7連勝以上は4月9~20日の8連勝に次いで今季2度目。2リーグ制後、阪神が1シーズンに7連勝以上を2度記録するのは03年以来6度目で、球宴前の前半戦で2度は初めてだ。

◆阪神は2回、サンズ、梅野、近本の3本の適時二塁打で3点先制した。3回にサンズの右中間への13号満塁本塁打で4点を加えた。 阪神は先発西勇が走者を出しながらも、6回まで1失点の好投を見せた。巨人は先発メルセデスの3回途中6失点KOが響いた。 阪神は西勇が今季4勝目を挙げ、チームも7連勝で今季最多の貯金21個の首位堅守。巨人は拙攻が重なって3位に転落した。巨人メルセデスは今季初黒星。

◆雨の甲子園で首位阪神に挑んだ巨人だったが、序盤の大量失点が響き、痛すぎる敗戦を喫した。 約2カ月ぶりの3位に転落となった。先発のクリストファー・クリソストモ・メルセデス投手(27)が3回途中6安打6失点でKO。無死満塁でマウンドを託された2番手田中豊樹投手(27)だったが、サンズに2球目のスライダーを右中間に運ばれ、満塁弾を浴びた。序盤の3回までに7失点を献上。出ばなをくじかれた。 打線は阪神先発の西勇に7回まで5安打1得点に抑えられた。8回には2番手左腕の及川に、湯浅、小林、石川の右打者3人を送り出す代打攻勢も、一ゴロ、遊ゴロ、空振り三振に打ち取られた。 首位阪神との差を縮めるべく臨んだ3連戦の初戦だった。これで阪神と8ゲーム差に広がった。試合前時点で同率2位だったヤクルトが中日に勝利したため、4月26日以来となる3位転落となった。

◆阪神西勇が「トンネル脱出」でプロ通算100勝に王手だ。7試合勝てず、この日も窮地だった。1回2死から2四球で満塁のピンチを招いた。中島を内角シュートで三ゴロに詰まらせ、耐えた。 毎回のように走者を出した。3回から3イニング連続で四死球を与えたが、要所を締めた。「今日は苦しいなかだったけど、梅野が最大限に僕を引き出してくれて、みんなにたくさん点を入れてもらった。本当に自分1人ではなく、チーム全体で勝てた。この1勝を大事にして今後も投げていきたい」。序盤は外角球が多く、中盤から内角球も駆使し、7回1失点だった。 4月20日巨人戦以来、約2カ月ぶりの4勝目で99勝目。「ずっと勝てなくてチームに微妙な流れだった。なんとかいろんな方法で変えたり、考え方、配球をいろいろ考えながら1週間1週間、過ごしていた」。今季の投球回数77回2/3はチーム最多だが責任を痛感。荷が軽くなる1勝だった。 矢野監督も「まだ本当の勇輝らしさにいっていない。その状態でも7回までしっかり投げてくれたのは勇輝の地力」と信頼。交流戦0勝だった男の奮闘でリーグ戦再開を飾った。西は「この(連勝の)流れを止めないのを1番に考えていた」と言う。Vロードに欠かせない主役が帰ってきた。

◆阪神糸原健斗内野手(28)が18日の巨人戦でアクシデントにより途中交代した。 7番二塁で先発し、3回には右前打。だが、5回1死の3打席目に一塁にゴロを転がした後、一塁ベースを踏んだ投手戸根と交錯して倒れ込んだ。自力でベンチに下がったが、6回守備から交代した。 矢野燿大監督(52)は「問題ないと思います。はい。まあちょっとひねった状態ではあったんですけど、明日もたぶん大丈夫かなと思います」と説明。大事には至らなかった模様だ。

◆巨人が首位阪神に完敗してゲーム差は8に広がり、4月26日以来の3位に転落した。先発メルセデスが3回途中6失点でKOと乱調。序盤で大量リードを許し、打線は5安打1得点と沈黙。 原辰徳監督は「スターターの役割を(果たせなかった)というところでしょうね」と、さばさばした様子でふりかえった。17日に米国に帰国して退団が決定的なスモークの抜けた一塁は中島が先発し、途中からは左翼のウィーラーが就いた。「彼は一塁も外野も守ってくれるというのが強みではありますね」とオプションの1つとの認識を示した。 ▽巨人メルセデス(先発して2回0/3を6安打6失点で今季初黒星)「チームに申し訳ないです。次の登板はしっかりと抑えることができるように調整します」 ▽巨人戸田(8回から4番手でプロ初登板し、1回1安打無失点)「足が震えるくらいになるのかなと思ったんですけど、思ったより投げられました」

◆巨人戸田懐生投手(20)が雨の甲子園でプロ初登板で躍動した。6点を追う8回から4番手で登板。阪神サンズへのプロ第1球はど真ん中の145キロ直球で左前打とされた。それでも、続く木浪を直球で中飛、梅野を低めの変化球で遊ゴロ併殺に打ち取り、1回1安打無失点で堂々のプロデビューを飾った。「中継ぎはあまり経験がなかった。もっと足が震えるくらいになるのかなと思ったけど、思ったより投げられました」と振り返った。 東海大菅生では2年夏に甲子園に出場したが、右肘のケガの影響もあり、2年秋に中退した。およそ1年間、野球から離れ地元名古屋の通信制のKTCおおぞら高でひっそりと過ごした。それでも野球が諦めきれず、ケガが癒えると、プロ入りを目指して四国IL・徳島に入団。身長170センチと小柄ながら2段モーション&軸足をヒールアップするダイナミックなフォームを身につけ、キレのある直球と強気に攻める投球スタイルで活躍。再び名を挙げ、20年育成ドラフト7位で巨人入りをつかんだ。ルーキーイヤーの今季は2軍で6戦3勝と結果を残し、7日に支配下選手契約を勝ち取った。 紆余(うよ)曲折あった野球人生が、高校時代に輝きを放った甲子園で再スタートした。「高校野球と違って、すごい、また違ういい景色。こういう良い舞台で投げさせてもらえたというのはすごいうれしいです」。小さな巨人の快進撃が始まった。【小早川宗一郎】

◆阪神が7連勝で、両リーグ一番乗りで40勝に達した。再開したリーグ戦で巨人を相手に甲子園で快勝。今季最多の貯金をさらに伸ばし、21とした。阪神ドラフト1位佐藤輝が、持ち味のメンタルの強さと切り替えの早さで猛虎打線に火をつけた。初回の右翼の守りで右前への打球を弾き、安打とプロ2個目の失策が記録された。西勇が無失点で抑えてくれたこともあり「しっかり切り替えて。先頭だったので、塁に出ようとしっかり振れました」と、気持ちを切り替え2回の第1打席へ。左腕メルセデスのスライダーをとらえ鋭いライナーの右翼線二塁打で出塁すると、この回サンズ、梅野、近本と4本の二塁打が飛び出し3点を先制した。 3回にも二塁内野安打を放ち19度目のマルチ安打。4回は大きな中飛に倒れたが「しっかり打撃フォームを見直して、いいスタートというか、いい打席が多かったのでよかった」と、内容にも手応えをつかんだ。宿敵巨人に先勝し「大きい勝利」と喜んだ。この日は試合前に5月の月間MVP表彰を受けたが、6月も打率3割1分4厘、3本塁打、6打点と好調を維持している。 ▼阪神が2回に記録した1イニング4二塁打は、2リーグ分立後の球団最多タイ。18年6月27日DeNA戦9回に俊介、糸原、福留、鳥谷が放って以来。

◆阪神近本光司外野手が流れを引き寄せる一撃を放った。2回に2点を奪って、なおも2死二塁でメルセデスの速球をとらえて左中間適時二塁打を放った。 この日は選手会主導で「医療従事者ナイター」を開催。選手会長は「すごく大事な試合で勝てたのが一番よかった」と話した。新型コロナウイルスの医療従事者支援のために行った一戦で、最善を尽くして勝利に貢献した。

◆阪神が巨人を大差で破り、交流戦から7連勝とした。 この試合は新型コロナ感染症患者の対応に携わる医療従事者への感謝を伝える「HEALTH CARE HEROES GAME」として開催された。試合後は矢野燿大監督(52)も医療従事者への感謝の言葉を口にした。矢野監督との一問一答は以下の通り -リーグ再開初戦勝利 勇輝が立ち上がり粘ってくれて、その粘りが打線のいい形の流れ、作れましたし。サンズもね、いいところでいいホームランありましたし、全員でつなげられるいい攻撃できたかなと思います。 -佐藤輝の二塁打から3本のタイムリー いい形で作れながら。1点で終わらずというところで2点、3点といけたというのは大きかったですし、一発で仕留めるというか、そういう意識をしっかり持っていってくれた結果かなと思います。 -3回はサンズの満塁弾 ピッチャーも代わってね。簡単な状況ではなかったと思いますけど、そういうところで、得点圏で打ってくれるのはサンズの持ち味なんでね。持ち味を最高の形で発揮してくれました。 -西勇が久々の勝利 まだ本当の勇輝らしさというところまではいってないんですけど、逆に言うと、そういう状況でも7回までしっかり投げてくれたのは勇輝の自力というか、そういうものをしっかり出してくれたかなと思いますし。これからもっともっと上げてもらって、接戦でも勇輝らしくというところをやっていってくれると思います。 -岩貞の投球は ちょっとね、サダも内容が思うようにはいっていなかったので、そういうところではこういう場面で投げて、本人も確認できる登板になったと思いますし、必要な投手なんでね。ここからまたキャプテンとして投手陣を引っ張っていって欲しいなと思います。 -7連勝になった いい流れで来たものをまたつなげるスタートにできましたし、連勝はどこまでも伸ばしたいですし、いい後半のスタートというか、切れたというのはうれしいです。 -医療従事者に感謝を込めてのナイター 僕としてはこういうことを選手達が自分で考え、そしてやってみたいということで動いていける。そういうチームになったことがうれしいですし、本当に医療従事者の皆さんが大変な思いをされている中、僕たちはこういう形で、ファンの人たちも一緒にね『ありがとうございます』という気持ちを伝える1日にできたというのはチームの成長を感じます。 -5回に一塁で交錯した糸原は 問題ないと思います。はい。まあちょっとひねった状態ではあったんですけど、明日もたぶん大丈夫かなと思います。 -梅野が侍ジャパンに追加招集 日の丸を背負うというのは特別なこと。でも、リュウ(梅野)らしく侍のユニホームを着てもやるということが一番だと思う。俺自身も後々ね、すごくあそこに出られたなとかあそこで戦えたというのは自分のプラスになって、その後の現役生活に生かせることがたくさんあった。リュウもまた、そこで経験して、そういうメンバーと一緒に時間を過ごすことで刺激も受けると思う。自分のためにもなるし、日の丸を背負うというのは日本の野球界のためでもある。プライドと気持ちを持ってリュウらしくやってくれたらと思います。

◆阪神が7連勝で、両リーグ一番乗りで40勝に達した。再開したリーグ戦で巨人を甲子園で迎撃。6番ジェリー・サンズ外野手(33)が2回に先制二塁打、3回には来日2本目の13号満塁本塁打と5打点を挙げて快勝に導いた。交流戦を6連勝で締めた勢いは衰えず、反攻を期した宿敵を3位に後退させた。新型コロナの対応に携わる医療従事者への感謝を伝える「青トラ」たちが、今季最多の貯金をさらに伸ばし、21とした。この男に同じコース、同じ球を2度も続けてはいけない。3点リードの3回無死満塁。サンズは予習通り、2球目の外角143キロスライダーに腕を伸ばした。初球は142キロスライダーにタイミングが合わずファウルも、修正には1球で十分。雨を切り裂き、右中間スタンドへ着弾した。「いろんな意味で大きなホームランになった。巨人ということで、いいチーム相手に打てた」。昨年7月28日ヤクルト戦(神宮)以来、来日2本目、甲子園では初のグランドスラム。ベンチ前ではお決まりの「ハッピーハンズ」で沸かせた。 強力な仲間のお膳立てがあってこそだ。2回の第1打席では、5番佐藤輝が二塁打でチャンスメーク。自身の左中間への二塁打で激走し、先制のホームを踏んだ後輩に「テルが塁に出てくれたから最低でも進めたいと。よく走ってくれて助かった」と感謝。8回には左前打で今季5度目の猛打賞。代走熊谷に交代し、また大きな拍手を浴びた。 8日の日本ハム戦から6番に入って27打数11安打、打率4割7厘、11打点で「クリーンアップの掃除役」として打ちまくる。 「何番を打っても関係ない。前の仲間たちが塁に出てくれるのが大きい。それをかえすのが、自分の仕事というのは変わらない」 試合前練習では、日の丸や虎があしらわれたハチマキで"日本愛""タイガース愛"をアピールする。おちゃめで愉快な助っ人がいるから、チームのムードは活気づき、打線も活気づく。矢野監督は「得点圏で打ってくれるのは持ち味なんで。最高の形で発揮してくれた」とうなずいた。 サンズの今季自身最多となる5打点で7連勝。交流戦明けの「伝統の一戦」に完勝し、貯金は今季最多を更新する21まで増えた。阪神選手会の発案で医療従事者への感謝を示す企画をちりばめた試合で、青のTシャツに身をまとった助っ人はお立ち台で言った。 「甲子園、タイガースファンの前で打つのは気持ちがいいですし、もっともっと打てるように頑張りたいと思います」 最後は日本語で「イツモアリガトウ!」。雨が降ってもいても、虎党の心はサンサンと晴れた。【中野椋】 ▼サンズが3回に放った満塁本塁打は、5月2日広島戦での佐藤輝以来チーム今季2本目。巨人戦での満塁本塁打は、昨年8月6日甲子園での中谷以来。外国人では、18年8月7日のロサリオ(東京ドーム)以来。外国人が甲子園の巨人戦で記録したのは、93年5月21日オマリー以来28年ぶり。 ▼サンズの満塁本塁打は、昨年7月28日ヤクルト戦に続き来日2本目。外国人が2年続けて満塁本塁打は、前オリックスのアリアスが02~04年に3年連続で4本放って以来。阪神デビューの外国人では、バースが84~86年に3年連続で4本放って以来。

◆阪神2年目左腕及川雅貴投手が巨人戦に初登板した。6点リードの8回に2番手として登板。湯浅、小林、石川と右の代打3人を送り込まれたが、この日最速149キロの直球を軸に強気の投球で3者凡退に抑えた。 「ストライクが先行できて、いい流れを切らずに投球できた。しっかり役目を果たせた投球だったかなと思います」と笑った。この日が6試合目の登板だが、首脳陣の信頼も高まってきている。

◆日刊スポーツでは今回の巨人3連戦(甲子園)で、タイガースの応援ツイッターを募集します。公式ツイッターアカウント「極トラ・プレミアム」のツイートにリプライ、引用ツイート、DMしてくださった方の中から、アカウント名とコメントを掲載させていただきます。リーグ戦再開初戦、宿敵巨人を倒しての7連勝にSNS上でも虎党が歓喜した。「ボロ勝ちやんけ」(銀色の人さん)「何か手応えのないゲームでした」(桃色鬼ぃさんさん)と強すぎる猛虎軍団を表現。 巨人先発は左腕メルセデスだったが2回に佐藤輝から4本の二塁打で3点を先制。「宮城(オリックス)早川(楽天)というパリーグを代表する左腕と戦ってきた阪神」(鬼瓦軍☆曹さん)というつぶやきがあるように、交流戦でその2人を攻略した勢いで襲いかかった。「この4日間で選手たちがしっかりリフレッシュできたからか、しっかりバットが振れていますね!」(なう-トラッキーさん) 3回にサンズの13号満塁弾でリードを7点に。「サンズさんはみんなをハッピーにしてくれるんやー!」(ぶ~やんさん)「サンズsummer」(chikulin4さん)「ヒーローを迎えるおじさん達の背中よ(いいねマーク)」(〓(ハート)ハートmimiheheさん)とハッピー・ハンズを喜ぶ声が集まった。「何より西に久しぶりの勝ち星ついてうれしい」(【公式】ハウル(プロスピ兼VS)さん)と4月20日巨人戦以来8戦ぶりのエースの勝利を喜んだ。 推しポイントを挙げる人も。「近本選手。守備範囲の広さと難しい打球を捕るところがすごいです!」(さややんさん)と、初回、巨人先頭の松原の中堅左への大きな飛球を好捕したことが、先発西勇の立ち上がりを助けた部分を見逃さなかった。 この日は「医療従事者ナイター」として開催。「医療に従事する者として、頑張るのは当たり前で、こそばゆい感じだけど~ でも、青いウェアを見たら...この1年頑張ってよかったなぁと思えた~ 素直にうれしい」(しゅうさん)。このコメントのように、青い帽子で、感謝の気持ちで戦ったタイガースナインの思いは、しっかりと届いた。

◆阪神梅野隆太郎捕手(30)が宣言通り、21年虎の強さを体現してみせた。 2回に1点を先制し、なお1死二塁。貪欲に追加点を奪いにかかった。難敵メルセデスを相手に1ボール2ストライクからフルカウントまで持っていき、スライダーを三塁線に引っ張る。「何とか食らいついて打つことができました」。難しいバウンドで三塁岡本和のグラブをすり抜け、適時二塁打で2点目を奪った。 30歳の誕生日を迎えた前日17日、東京五輪行きのチケットが届いた。侍ジャパン内定メンバーだった広島会沢が左足の負傷で出場を辞退。「力を貸してほしい。金メダルを勝ち取ろう」。稲葉監督から緊急招集の連絡を受け、気持ちを高ぶらせていた。 「日の丸を背負って戦いたいという意思はずっとあった。本当に光栄。それに恥じないプレーをしていかないといけない。いい緊張感、プレッシャーと戦いながら、自分らしさをどんどん出せるようにしたい」 福岡大4年時には大学日本代表の主将4番も任されたが、プロ入り後では初の代表選出。この日の正式発表を受け、燃えないはずがなかった。北京五輪経験者の矢野監督からも「自分らしく戦ってこい」と背中を押されて迎えたメモリアルデー。早速、「御礼打」で甲子園を沸かせた。 これで阪神から青柳、岩崎に続いて3人目の選出。「絶対に得るモノはある」と大舞台を待ちわびつつ、「それは先の話になる。まずは目の前の試合を戦っていきたい」と強調する姿勢がまた頼もしい。 「気の緩みがないように」 「タイガースは強いと思ってもらえるような試合をして...」 この日は試合前の言葉通りの働きでチームを大勝に導いた。気持ちを切り替えるタイミングはまだ先。7月中旬まで虎の首位快走を加速させた後、心身ともにベストの状態で金メダルを追いかける。【佐井陽介】 〇...矢野監督は梅野の侍ジャパン追加選出を喜んだ。自身も北京五輪を経験しており「日の丸を背負うというのは特別なこと。オレ自身もあそこで戦えたことは後々プラスになって、現役生活に生かせることがたくさんあった」。東京五輪に向けて「リュウもそういうメンバーと一緒に過ごすことで刺激も受けると思う。プライドと気持ちを持ってリュウらしくやってくれたら」とエールを送った。

◆阪神が7連勝で、両リーグ一番乗りで40勝に達した。再開したリーグ戦で巨人を甲子園で迎撃。6番ジェリー・サンズ外野手(33)が2回に先制二塁打、3回には来日2本目の13号満塁本塁打と5打点を挙げて快勝に導いた。交流戦を6連勝で締めた勢いは衰えず、反攻を期した宿敵を3位に後退させた。新型コロナの対応に携わる医療従事者への感謝を伝える「青トラ」たちが、今季最多の貯金をさらに伸ばし、21とした。 ▼阪神が7連勝で両リーグ40勝一番乗り。阪神の40勝到達は1リーグ時代の37年春の53試合目が最速で、今季の61試合目は08年59試合目、03年60試合目に次いで2リーグ制後では3番目のスピード。また、7連勝以上は4月9~20日の8連勝に次いで今季2度目。2リーグ制後、阪神が1シーズンに7連勝以上を2度記録するのは03年以来6度目で、球宴前の前半戦で2度は初。

◆阪神が7連勝で、両リーグ一番乗りで40勝に達した。再開したリーグ戦で巨人を甲子園で迎撃。6番ジェリー・サンズ外野手(33)が2回に先制二塁打、3回には来日2本目の13号満塁本塁打と5打点を挙げて快勝に導いた。 ▼阪神が2回に記録した1イニング4二塁打は、2リーグ分立後の球団最多タイ。18年6月27日DeNA戦9回に俊介、糸原、福留、鳥谷が放って以来。

◆伝統の一戦で阪神が先手を取った。0-0の二回無死二塁から、ジェリー・サンズ外野手(33)が適時二塁打を放った。 「テル(佐藤)が塁に出てくれたから、最低でも進めたいと思っていた。それが最高の形で先制点になってくれてよかったし、テルもよく走ってくれて助かったよ」 この回先頭のドラフト1位・佐藤輝が、メルセデスの128キロ変化球を捉え、右翼へ二塁打を放ち、チャンスメーク。先制機で打席に向かった。フルカウントからの6球目。121キロカーブをはじき返すと、打球は左中間へ。ボールが外野芝生に弾むのを確認した佐藤輝が、二塁から一気にホームへと生還した。 さらに1死二塁から、この日、東京五輪野球日本代表「侍ジャパン」に追加招集された梅野が三塁強襲の適時二塁打で追加点。そして2死二塁から、近本が左中間を破る適時二塁打を放って3-0。この回、4本の二塁打を浴びせ、序盤の主導権を握った。

◆阪神のジェリー・サンズ外野手(33)が三回に13号満塁ホームランを放った。 3回、満塁本塁打を放つ阪神・ジェリー・サンズ=甲子園球場(撮影・宮沢宗士郎) 「本当にみんなが良い形で打って出塁してくれるから、みんなをかえすことができてよかったね。西(勇輝)も良いピッチングをしてくれているから、援護することができてよかったよ」 3-0で迎えた三回。先頭のマルテが四球、大山が左前打、佐藤輝が二塁内野安打で無死満塁とすると、巨人の先発・メルセデスがここで降板。2番手・田中豊との対戦2球目だった。143キロスライダーをはじき返すと、白球はバックスクリーン右へ。打球速度166キロ、打球角度23度、飛距離128メートルの13号グランドスラムだ。 サンズは5月28日の西武戦(メットライフ)以来、15試合&59打席ぶりの一発。先制打も放っており、この日は2打数2安打5打点と大暴れしている。

◆先発した阪神・西勇輝投手(30)は7回5安打1失点。今季4勝目の権利を持ってマウンドを譲った。 1回、登板する阪神・西勇=甲子園球場(撮影・宮沢宗士郎) 序盤から走者を背負う苦しい投球が続いた。一回は2死から2つの四球と安打で満塁のピンチ。それでも中島を三ゴロに仕留め、無失点で切り抜けた。7-0の四回は再び2死から一、二塁とされると、ウィーラーに左前適時打を許して失点。それでも続く丸を空振り三振に斬った。六回はこの日初めて三者凡退で抑え、七回も無失点でバトンをつないだ。7回119球の力投だった。 西勇は4月20日の巨人戦(東京ドーム)で3勝目を挙げて以降、1カ月以上勝ち星に恵まれていなかった。7-1と大量リードのまま、試合は終盤に突入。勝てば通算99勝目。大台に王手をかける1勝へ、ベンチから戦況を見守った。

◆阪神がセ・リーグ再開初戦を制した。0-0の二回、先頭のD1位・佐藤輝(近大)が右翼へ二塁打を放つと、続くサンズの適時二塁打で幸先よく先制した。この後、梅野、近本も適時打を放ち、この回4本の二塁打で3-0と序盤から猛攻。さらに三回は無死満塁からサンズが13号グランドスラムを放ち、リードを大きく広げた。 先発した西勇は雨で微妙なコントロールに苦しみ、5四死球を与えたが7回5安打1失点。119球の力投で、4月20日の巨人戦(東京ドーム)以来遠ざかっていた今季4勝目を挙げた。右腕はこれで通算99勝。大台にも王手をかけた。 阪神は今季2度目の7連勝で両リーグ最速の40勝到達。貯金は今季最多の「21」とした。巨人と2位で並んでいたヤクルトが勝利したため、セ・リーグは順位が変動。単独2位となったヤクルトとのゲーム差は変わらず「7」のまま。巨人は3位に転落した。

◆阪神のサンズが3―0の三回に昨年7月28日以来、来日2本目の満塁本塁打を放った。代わった田中豊の浮いた変化球を捉え、右中間席へ放り込み「いいチーム相手に打てた。いろんな意味で大きなホームラン」と満足そうに振り返った。 0―0の二回は無死二塁でメルセデスの甘いカーブを左中間に先制二塁打。リーグ内対戦の再開初戦から5打点を稼いだ6番打者は「前を打つチームメートがどんどん塁に出てくれるのが大きい」と周囲を持ち上げた。 この日は阪神選手会の発案で、医療従事者への感謝を示した。練習では青色のTシャツを着用し、試合にも青色が用いられたデザインの帽子で臨んだ。「コロナと先頭で闘ってくださっている皆さんにはいつも感謝している。そういう方々のために、スペシャルな夜になった」と熱い思いを口にした。

◆勢いの差がそのまま出た試合だった。もちろん今の阪神に水を差すつもりはないが、勝ったからこそ注文をつける。気持ちよく点をとるだけではいけないということだ。 七回、マルテの二塁憤死。左中間への打球だから、自分の目で行方を確認できた。ふくらはぎに不安があり、グラウンド状態も悪いこともあるだろうが、せめて、スライディングをしなければいけない。矢野監督らは厳しく指摘するだろうが、こういう油断を許せばチームの士気に関わる。打線全体としても中盤以降、淡泊さが目立った。 7連勝としたが、大型連勝があれば大型連敗もあるというのが野球の常。2008年、北京五輪を境に最大13ゲーム差を巨人に逆転されたこともある。いい形でリーグ戦を再開したが、一つ一つのプレーを大事にしないと、必ず反動がくる。 西勇は5四死球を与えたが、内外を使った本来の投球ができた。久々の白星を機に、ここからまたリズムに乗るだろう。 エースの状態も戻り、打線も切れ目がない。だからこそ、勝ってかぶとの緒を締めろ、だ。(本紙専属評論家)

◆阪神は巨人に快勝し、今季2度目の7連勝。両リーグ一番乗りで40勝に達した。試合後の矢野耀大監督(52)の一問一答は以下の通り。 (テレビインタビュー) --リーグ再開初戦勝利 「(西)勇輝が立ち上がり粘ってくれて、打線のいい形の流れ、作れましたし。サンズもね、いいところでホームランありましたし、全員でつなげられる攻撃できたかなと思います」 --佐藤のツーベースから3本のタイムリー(二回の3点) 「1点で終わらず2点、3点は大きかったですし、一発で仕留める意識を持ってくれた結果かなと思います」 --三回はサンズの満塁弾 「ピッチャーも代わってね。簡単な状況ではなかったと思いますけど、得点圏で打ってくれるのは持ち味なんでね。持ち味を最高の形で発揮してくれました」 --西勇が久々の勝利(4月20日以来の4勝目) 「本当の勇輝らしさまではいってないんですけど、逆に言うと、そういう状況でも七回まで投げてくれたのが地力というか、そういうものをしっかり出してくれたかなと思います」 --岩貞の投球は(九回に登板し三者凡退) 「サダも内容が思うようにはいっていなかったので、こういう場面で投げて、本人も確認できる登板になったと思います」 --7連勝になった 「いい流れで来たものをまたつなげるスタートにできましたし、連勝はどこまでも伸ばしたいですし、いい後半のスタートを切れたというのはうれしいです」 --医療従事者に感謝を込めてのナイター 「僕としてはこういうことを選手達が自分で考え、やってみたいということで動いていける。そういうチームになったことがうれしいです」 --19日以降も期待しています 「全員でタイガースらしい野球をやっていきます」 (記者の取材) ―-西勇が仕事 「後半の開幕みたいな形だったので勇輝に任せようというところで。ピンチはつくったけど、粘ってくれたのがらしさだと思うし」 ―-勝ちが付いたことも大きい 「そりゃ大きいよね。ちょっと勝ちが付かない時期が長かった。数字の目標は、それぞれ気持ちのなかで絶対あるんで。1つ増えたのはまた目指していくことにもなるし。勝ちが付いて良かったなと思います」 ―-一塁ベースで交錯した糸原は(五回の一ゴロでベースカバーに入った戸根と衝突し、交代) 「問題ないと思います。はい。ちょっとひねった状態ではあったんですけど、明日もたぶん大丈夫かなと思います」 ―-メルセデスは今季初対戦 「交流戦でもいいピッチングしていたし、状態はいいのかなと思っていたところの、乗る前にボンボンといけたんで。相手にとって次回当たる機会があれば、嫌な対戦に出来たと思う」 ―-梅野が侍ジャパンに追加招集 「日の丸を背負うのは特別なこと。俺自身もあそこ(2008年北京五輪)で戦えたのは自分のプラスになって、その後の現役生活に生かせることがたくさんあった。リュウも経験して、メンバーと一緒に時間を過ごすことで刺激も受けると思う。自分のためにもなるし、日の丸を背負うのは日本の野球界のためでもある。プライドと気持ちを持ってリュウらしくやってくれたらと思います」

◆巨人の戸田が1―7の八回から4番手でプロ初登板し、1回を1安打無失点と上々の投球を披露した。170センチと小柄ながら躍動感ある投球が持ち味。先頭に安打を許しても、中飛、遊ゴロ併殺打として切り抜け「思ったより緊張なく投げられた」と振り返った。 東京・東海大菅生高の2年時に夏の甲子園大会に出場したが、その後は故障もあって中退した経験を持つ。独立リーグ、四国アイランドリーグplus徳島から育成ドラフト7位で入団し、今月に入って支配下選手契約を勝ち取った。思い出の場所でのデビューに「いい舞台で投げさせてもらえてうれしい」とはにかんだ。 巨人・元木ヘッドコーチ(スモークが抜けた穴の大きさについて)「中島も(相手が)左投手の時は出ていたわけだから。そんなに。大丈夫」

◆阪神と上新電機株式会社は「ファンともっと! プロジェクト!」の一環として18日の巨人戦(甲子園)で「HEALTH CARE HEROES GAME Supported by Joshin」を開催した。 練習前には室内で医療従事者に向けて、感謝の思いを込めて拍手を送る「クラップ・フォー・ケアラーズ」を選手、首脳陣が約30秒間行い、医療従事者を支援するイメージカラーとして使われている青色のTシャツを着用して練習した。 試合開始前は大型ビジョンに映し出されたVTRで矢野監督やD1位・佐藤輝(近大)らナインが感謝の言葉を口にし、球場全体で拍手。試合でも通常のキャップの一部と、一~三塁のベースの色を青に変更した。 矢野監督は「こういうことを選手達が自分で考え、そしてやってみたいということで動いていける。そういうチームになったことがうれしい」と目を細めた。選手が着用したTシャツや帽子はサイン入りでチャリティーオークションに出品される。

◆阪神・糸原健斗内野手(28)が六回の守備から途中交代した。五回の第3打席で一塁線へゴロを放った際、トスを受けた投手・戸根と競争する形となり、ベース付近で交錯。倒れ込んだが、起き上がって自力でベンチへ引き揚げた。 糸原は下肢のコンディショニング不良から、11日の楽天戦(楽天生命パーク)で1軍復帰したばかり。状態が心配されるが、矢野監督は「問題ない。ちょっとひねった状態ではあったんですけど、あした(19日)も多分大丈夫かな」と説明した。

◆選手会長の近本が感謝の思いをバットに乗せた。2-0の二回2死二塁から左中間を破る適時二塁打を放ち、選手会発案で〝青虎〟となった一戦で大勝に貢献。「本当にジャイアンツという相手にしてもそうですし、きょうという大事な試合で勝てたことが一番よかった」と声を弾ませた。交流戦期間から5試合連続安打と好調だ。「またこうやって多くの人にいろんなメッセージが伝えられたらいいなと。(やって)よかった」。コロナ禍に負けない姿を、グラウンドでみせていく。

◆首位・阪神の勢いをまざまざと見せつけられた。巨人は直接対決の初戦を落とし、3位に後退。原辰徳監督(62)は三回途中までで6失点を喫した先発・メルセデスの乱調を嘆いた。 「なかなかゲームをつくるというか、スターターの役割を(果たせなかった)というところでしょうね」 序盤で大勢が決してしまった。打線は一回に2死満塁と先制のチャンスをつくるも、中島が凡退。二回も先頭の大城が中前打で出塁したが無得点。すると、メルセデスがその裏に4本の二塁打を浴びて3失点し、三回には無死満塁のピンチを招いて早々に降板した。 2番手の田中豊も負のスパイラルを止められず、サンズに満塁弾を許して0―7。四回にウィーラーの適時打で1点をかえしたが、散発5安打で反撃もそこまでだった。 敗戦の中では、光明もあった。クリーンアップを担っていたスモークが交流戦後に家族との時間を優先して電撃退団したが、不振で2軍調整していた丸が「3番・中堅」で復帰。七回には右前打を放つなど、2出塁した。「きょうは振った後に崩れたようなのはなかった。振る球と我慢する球を、1打席目から区別できた」と手応えを語った背番号8がチーム浮上の鍵を握っている。 阪神とのゲーム差は今季最大の8。独走状態に入った宿敵に、きょうこそV2王者のプライドを見せる。(谷川直之)

◆エースにようやく笑顔が戻った。西勇が7回1失点の好投で、4月20日の巨人戦(東京ドーム)以来、登板8試合ぶりの4勝目(3敗)を手にした。 「ずっと勝てなくて、自分のピッチングが苦しかった。たくさん点を入れてもらって、チーム全体で勝てた。この1勝を大事にして、今後も投げていきたい」 青色のTシャツを着たお立ち台で、声を弾ませた。一回は四球に失策も絡み、2死満塁とされたが中島を三ゴロに打ち取り、その後も走者を出しながら粘った。119球の熱投は、医療機関にマスクを寄贈したこともある右腕の感謝の証だ。 「今こうして野球ができているのも、医療従事者の皆さんが毎日、寝る間もなく、最前線で戦ってくれているから。僕たちのプレーで勇気づけられるように、これからも一生懸命プレーしていきたい」。通算99勝目を手にし、チームを7連勝に導いた。

◆心強い〝巨人キラー〟が、猛虎打線に火をつけた。愉快痛快のG倒劇はD1位・佐藤輝(近大)のバットから始まった。 「切り替えて、先頭バッターだったので塁に出ようという気持ちでしっかり振れました」 一回の右翼守備で岡本和の打球をファンブル(失策)。一、三塁とピンチを広げてしまった。ただ、下は向かない。バットで取り返した。 二回、先頭で打席に入ると、メルセデスの128キロ変化球を捉えた。右翼へ弾むチーム初安打。二塁打でチャンスメークすると、続くサンズの打球は捕球されるかどうか際どい当たり。白球が外野芝生に弾むと、ドラ1は一気にトップスピードへ。快足を飛ばして先制のホームを踏んだ。 三回無死一、二塁では二塁へしぶとく内野安打を放って、今季20度目のマルチ安打だ。何より、入団直後から「絶対に負けられない相手」と闘志を燃やしていた巨人戦は、これで打率・308(39打数12安打)と3割に乗せた。昨年まで9年連続負け越しと、リーグ制覇へ避けては通れないG倒は、黄金ルーキーがけん引している。 交流戦明けの休養を挟み、5日ぶりの試合だったが「もう一回自分のバッティングフォームを見直して、いい打席が多かったのでよかった」と順調なスタートを切った。ルーキーの一打で始まった伝統の一戦第1Rは、打線爆発で快勝。佐藤輝も勢いに乗っている。 「(初戦勝利は)すごくチームにとって大きい。あしたもあさっても同じような戦いができればいいと思います」 あとは、セ5球団で唯一マークしていない巨人戦でのホームランを放つだけ。完全勝利のG倒弾で、再び虎党を歓喜の渦に巻き込む。(原田遼太郎)

◆東京五輪の野球日本代表は18日、左ふくらはぎを痛めて出場を辞退した広島・会沢翼捕手(33)に代わり、阪神・梅野隆太郎捕手(30)を選出したと発表した。背番号は「7」。梅野は同日の巨人戦(甲子園)前に取材に応じ、金メダル獲得へ尽力することを誓うと、試合でも二回に適時二塁打。先発の西勇を好リードするなど攻守に虎をけん引した。 日の丸を背負うだけの実力を、改めて見せつけた。梅野が代表入り発表即、攻守で躍動。まずは打で適時二塁打と勝負強さを見せつけ、右手を挙げた。 「追い込まれていましたが、何とか食らいついて打つことができた。飛んだコースが良かったですが、追加点を取ることができて良かった」 1―0の二回1死二塁。フルカウントからメルセデスの130キロスライダーを引っ張った。打球は三塁線を破る適時二塁打。これで得点圏打率はリーグトップの・395(43打数17安打)と抜群の勝負強さだ。 守っては7試合勝ち星から遠ざかっていた先発の西勇を巧みにリード。内外角を使い分けて巨人打線に的を絞らせず、失点は四回の1点のみに抑えた。エースも「苦しい中だったんですけど、梅野が最大限に僕を引き出してくれて」と、感謝を口にした。 この日、東京五輪の野球日本代表は左ふくらはぎを痛めた広島の会沢に代わり、梅野を選出したと発表。阪神では青柳、岩崎に続いて3人目だ。試合前練習後に取材に応じた梅野は「自分ができることを最大限しっかり。チームの一つのピースとして、しっかり仕事ができるようにしたい」と意気込みを語った。扇の要として、金メダル獲得へ全力を注いでいく。 福岡大時代の2013年には大学日本代表で主将。日米大学野球選手権で優勝に貢献した。プロ入り後の選出経験はなく、以前から東京五輪での代表入りへ強い思いを口にしてきていた。 「日の丸を背負って、戦いたいという意思は今年に関してはずっとあった。選出されたというのは、非常にうれしく思います」 日本代表・稲葉監督も「守備面で安定感もありますし、打撃・走塁面も含めて期待しています」と走攻守全てを評価。そのレベルの高さはこの試合でしっかり証明した。 「いい緊張感とプレッシャーと戦いながら。ファンの皆さんも注目してくれると思うので、自分らしさをどんどん出せるようにやっていきたい」と梅野。虎をVへ、そして日本を金メダルへ、導いていく。(菊地峻太朗)

◆痛快G倒、怒涛の7連勝! 阪神はリーグ戦再開となった巨人戦(甲子園)に7-1で快勝。ジェリー・サンズ外野手(33)が三回に試合を決める13号満塁本塁打を放った。球団助っ人ではオマリー以来となる甲子園での伝統の一戦でのグランドスラムで、チームは両リーグ40勝一番乗り。貯金を今季最多の21とし、最高の再スタートを切った。 力強い打球音を残した白球は浜風も雨も切り裂いた。瞬く間に右中間席に弾む。サンズが甲子園でG倒グランドスラム! 会心の一撃で宿敵を粉砕し、お立ち台では新型コロナウイルスの医療従事者に感謝を伝える「青色」のTシャツを着て、笑顔が弾けた。 「西(勇)が粘り強く投げてくれていたので、できるだけ多くのサポートをしたかった。こんな(雨の)天気で風も吹いていたので(打った時はスタンドインは)どうかなと思ったけど、感触は非常によかったよ」 3―0の三回、四球と連打で作った無死満塁を逃さなかった。2番手・田中豊の2球目、外角高め143キロをジャストミート。15試合ぶりの13号は、昨年7月28日のヤクルト戦(神宮)以来、NPBで自身2本目のグランドスラムだ。 そして球団助っ人が甲子園の巨人戦で満塁本塁打を放つのは、1993年5月21日のトーマス・オマリー以来28年ぶり。同年首位打者に輝いた助っ人が見舞った相手が、この日三塁ベンチに座っていた宮本和知投手総合コーチというのも何かの縁? S砲は「いろんな意味で大きなホームランになった。巨人は2位のチーム。いい相手に打てたホームランだったので良かった」と納得顔だ。二回は左中間へ先制二塁打を放ち、1イニング4二塁打&3得点の起点になった。七回の左前打で今季4度目の猛打賞。1試合5打点も昨年7月28日以来の自身最多タイ。矢野監督は「ピッチャーも代わって簡単な状況ではなかったと思うけど、得点圏で打ってくれるのはサンズの持ち味。最高の形で発揮してくれた」と最敬礼だ。この日は「HEALTH CARE HEROES GAME Supported by Joshin」と称し、医療従事者に感謝を伝える一戦として開催された(詳細2面)。昨年、虎に加わった助っ人は「コロナに対して先頭で戦ってくださっているみなさんには、いつも感謝している。みなさんのおかげで、こういう日常がある。そういう方々のためにも今日はスペシャルな夜になったと思う」と熱い思いを語った。そんな助っ人の獅子奮迅の活躍に導かれ、チームは交流戦から怒涛の7連勝。交流戦明けの初戦は4連敗中だったが、6年ぶりの勝利だ。2008年以来となる両リーグ40勝一番乗りも決め、巨人とは今季最大の8ゲーム差に広げた。「首位にはいるけど、まだまだシーズンは長い。これからもタイガースらしい、いい野球を続けて、どんどんどんどん勝ちを重ねていきたい」2位浮上のヤクルトとは7差。サンズに油断や慢心はみじんもない。一戦必勝の姿勢で全力プレーを続けていくだけだ。(織原祥平)

◆『岩崎、青柳、梅野、五輪選出お祝い試合』(コラー、勝手につけんな~)。やっぱり猛虎は強かった!! てか...、虎のエース格の西勇が約2カ月、8試合ぶりの白星なのに貯金21って...。どんだけ今年の虎は強い訳? 西勇は7回5安打1失点の4勝目に虎党から金メダル!! サンズの13号満塁アーチを含む3安打5打点にも、もちろん金メダル!! そして、俺の中で最高のピカピカ金メダルを渡したいのは、佐藤輝と矢野監督の采配なのだ!! 今月6日にソフトバンク戦を終えた時点では(交流戦)借金2だったのだ。しかし、続く日本ハム戦からサンズと入れ替え、佐藤輝を5番に起用。そこから見事に7連勝。当然2人に金メダルだ!! だけど、『好事魔多し』。確かに今の巨人は菅野、梶谷、吉川、そしてスモークは名前通りに煙のごとく、緊急退団で消えてしまい、戦力的には厳しいと思うけど、野球はゲタをはくまでわからない...。巨人に引導を渡す覚悟で3連勝を狙うべし!!

◆巨人のメルセデスは2回0/3を投げ、2018年の来日初登板以降、自己ワースト6失点でKOされた。二回に4本の二塁打を浴びて3点を先制され、三回に無死満塁のピンチを招いて降板。代わった田中豊がサンズに満塁本塁打を喫した。昨年10月に受けた左肘の手術から復活。最近の好調ぶりと阪神との相性の良さを買われ、3連戦初戦の先発を任された。ゲームメークできず、救援陣にも負担を掛け、肩を落とした。 元巨人監督の堀内恒夫氏(73)は19日、自身のブログで「先発のメルセデス緊張してたんじゃないのかな。『1位』阪神との戦いってことで。じゃないとこれまでの2試合との内容の違い俺の中では説明がつかん」と困惑していた。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
40192 0.678
(↑0.006)
-
(-)
82280
(+7)
216
(+1)
66
(+1)
59
(-)
0.256
(↑0.002
3.250
(↑0.03)
2
(-)
ヤクルト
31247 0.564
(↑0.008)
7
(-)
81268
(+5)
247
(+2)
65
(+2)
40
(+1)
0.251
(-)
3.780
(↑0.03)
3
(1↓)
巨人
302510 0.545
(↓0.011)
8
(↓1)
78263
(+1)
241
(+7)
79
(-)
41
(-)
0.253
(↓0.001)
3.560
(↓0.07)
4
(-)
中日
25309 0.455
(↓0.008)
13
(↓1)
79185
(+2)
205
(+5)
35
(+2)
30
(-)
0.238
(↓0.002)
3.080
(↓0.04)
5
(1↑)
広島
20328 0.385
(↑0.012)
16.5
(-)
83198
(+7)
249
(+4)
38
(-)
31
(-)
0.252
(-)
3.820
(↑0.02)
6
(1↓)
DeNA
21369 0.368
(↓0.007)
18
(↓1)
77257
(+4)
325
(+7)
62
(+1)
14
(-)
0.255
(↑0.001)
4.750
(↓0.04)