楽天(★2対5☆)オリックス =リーグ戦9回戦(2021.06.18)・楽天生命パーク宮城=
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ORIX
0140000005812
楽天
0010100002500
勝利投手:山本 由伸(7勝5敗0S)
(セーブ:平野 佳寿(0勝1敗6S))
敗戦投手:涌井 秀章(6勝5敗0S)

本塁打
【オリックス】杉本 裕太郎(14号・2回表ソロ),モヤ(7号・3回表2ラン)

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◆オリックスが7連勝。オリックスは2回表、杉本のソロで先制に成功する。続く3回には、杉本の適時二塁打などで4点を挙げて、序盤から試合を優位に進めた。投げては、先発・山本が6回3安打2失点の好投で今季7勝目。敗れた楽天は、先発・涌井が試合をつくれなかった。

◆オリックスは交流戦MVPの山本由伸投手(22)が先発。山本は楽天戦通算3勝2敗だが、2敗はいずれも18年にリリーフで喫したもの。先発に限れば6試合で3勝0敗、防御率1・60の好相性。

◆マウンド後方に描かれた「10」の意味とは...。 楽天はこの日からのオリックス3連戦で、東日本大震災から復興の進む東北を勇気づけようという趣旨のイベント「がんばろう東北シリーズ」を開催している。 今年で震災から「10」年に加え、楽天は「10」をファンの背番号と捉えている。試合前練習で選手が着用した「がんばろう東北Tシャツ」の胸にも「10」がデザインされている。 マウンドの投手プレート後方にも白線で「10」と描かれており、球団一体で東北への思いを示している。

◆楽天先発の涌井秀章投手(34)が4回77球6安打5失点で5敗目を喫した。 6連勝中のオリックス相手に2回、杉本に外角直球を右翼席へ運ばれ先制ソロを被弾。3回には1死から福田を歩かせ、二盗も決められた。宗に適時打を打たれると、2死一塁から杉本に左中間を破る適時二塁打。続くモヤに外角シンカーを捉えられ、右中間席へ2ランを浴び、3回までに5点を奪われた。「変化球を多く投げ過ぎました。カウントを悪くし、自分のピッチングにならなかったです」と淡々と振り返った。 3、4月は4勝0敗で月間MVPを獲得。開幕からローテーションを守り続けるも、5月は1勝3敗、防御率8・27、6月は1勝1敗、防御率6・35と苦しい投球が続いている。 オリックスには5月14日の前回対戦で今季最短の3回5失点で黒星を喫してたが、再び苦杯をなめた。

◆楽天は18日からのオリックス3連戦で「がんばろう東北シリーズ」を開始した。東日本大震災からの復興を目指す東北に元気を発信する企画で、今年で10回目。本拠地楽天生命パークの外周には東北全227市町村の名前が入ったのぼりが並んだ。 宮城・東松島市で行われている鎮魂イベント「青い鯉のぼりプロジェクト」の一環として、実際に青いこいのぼり約200体が球場正面特設エリア、スマイルグリコパークなどを泳いだ。迫力ある光景に足を止め、写真に収める人も多く見られた。物産展「復興マルシェ」では福島・浪江町のなみえ焼きそばや山形市のどんどん焼きなど、各地の地場産品が数多く並んだ。 岩手・奥州市から訪れた千葉幸子さんは「復興マルシェを楽しみに来ました。東北が盛り上がっている感じはすごくいい」と楽しんでいた。球場内でも監督、コーチ、選手らが試合前練習で東北6県の全227市町村の名前が入ったTシャツを着用。試合前には宮城出身のフィギュアスケート選手の羽生結弦(26)、東京オリンピック(五輪)卓球日本代表の張本智和(17)からビデオメッセージが送られ「がんばろう東北」と記されたビッグフラッグもフィールドに広げられた。【相沢孔志】

◆オリックスが17年5月~6月以来4年ぶりの7連勝で、単独2位に浮上した。19日の楽天戦(楽天生命パーク)に勝てば、楽天と並んで今季初めて首位に立つ。 この日先発した山本由伸投手(22)は6回3安打2失点(自責1)でリーグトップタイの今季7勝目を挙げた。防御率2・04はリーグトップ。奪三振99もリーグトップで「投手3冠」も視野に入る。 この日は球数104球での降板に「球数が多くなってしまい、少し苦しい投球になってしまいました。ただ、しっかりとリードを保ってリリーフ陣につなぐことができたところはよかったです。なんとかゲームを作ることができたと思います」と話した。 期間中の登板全3試合で白星を重ね、交流戦の最優秀選手賞(MVP)にも輝いた22歳右腕は「順位もいいところに来ている。この流れに乗って、失速しないように頑張りたい。シーズンが終わるときには、一番上にいられるように頑張りたい」と気を引き締めていた。 リーグ戦再開にも、平常心でマウンドに上がった22歳。5月19日ロッテ戦で今季5敗目を喫したタイミングで「ここから投げる試合は全部勝ちたい」と宣言。言葉通りに自身4連勝。その笑顔に屈託はない。【真柴健】

◆オリックスは2回、杉本のソロで先制。3回に宗、杉本の適時打、モヤの2ランで4得点。楽天は3回に相手失策で1点を返した。 楽天は5回、浅村の適時打で3点差に迫った。先発の涌井は4回6安打5失点で降板。オリックス山本は6回まで3安打2失点。 オリックスが7連勝で2位浮上。山本が7勝目。平野佳が6セーブ目。今季最長4連敗の首位楽天に1ゲーム差。涌井が5敗目。

◆首位楽天がリーグ戦再開初戦を落とし、今季最長の4連敗を喫した。オリックスに1ゲーム差へと詰め寄られた。 先発涌井が崩れた。2回、杉本に外角直球を右翼席へ運ばれ先制ソロを被弾。3回には1死から福田を歩かせ、二盗を許す。1死二塁の場面で宗に適時打を打たれると、2死一塁から杉本に左中間を破る適時二塁打。続くモヤに外角シンカーを捉えられ、右中間席へ2ランを浴び、この回4失点。4回5失点でマウンドを降りた。 相手先発の交流戦MVP右腕、山本由伸から打線は粘りを見せた。2回までに46球を投げさせ、5点を追う3回には敵失で1点を返した。5回には浅村が左前適時打を放ち、3点差とした。 5回以降は2番手福井が2イニング、福山、内間、森原が1イニングずつを無失点に抑え、反撃へのチャンスをうかがった。だが、打線は山本から6回で2得点、7回以降はオリックス救援陣に封じられ、無得点に終わった。 ▽楽天涌井(4回5失点で5敗目)「変化球を多く投げ過ぎました。カウントを悪くし、自分のピッチングにならなかったです」

◆首位楽天がリーグ戦再開初戦を落とし、今季最長の4連敗を喫した。オリックスに1ゲーム差へと詰め寄られた。 先発涌井が崩れた。2回、杉本に外角直球を右翼席へ運ばれ先制ソロを被弾。3回には1死から福田を歩かせ、二盗を許す。1死二塁の場面で宗に適時打を打たれると、2死一塁から杉本に左中間を破る適時二塁打。続くモヤに外角シンカーを捉えられ、右中間席へ2ランを浴び、この回4失点。4回5失点でマウンドを降りた。 相手先発の交流戦MVP右腕、山本から打線は粘りを見せた。2回までに46球を投げさせ、5点を追う3回には敵失で1点を返した。5回には浅村が左前適時打を放ち、3点差とした。 5回以降は2番手福井が2イニング、福山、内間、森原が1イニングずつを無失点に抑え、反撃へのチャンスをうかがった。だが、打線は山本から6回で2得点、7回以降はオリックス救援陣に封じられ、無得点に終わった。 以下、石井GM兼監督の一問一答 -序盤の5点が痛かった 3回までの5失点という感じで、野手のみんなが元気出る失点で止めておくことができなかったのが、序盤にペースをつかまれてしまったと思います。 -涌井は4回5失点 うーん、あんまりよくないですね。ちょっと精度の悪いボールといいボールがはっきりしすぎていた。さっきも言いましたけど、あそこを3点までに止めておけば野手のみんなも勇気が出る点差ではあるんですけど、5点いきなりビハインドというところでいうと、1点1点どうやって返していこうかという難しい展開になってしまうので、序盤にああいう感じだと難しい展開になりました。 -涌井は5・6月の成績がよくない 決して(状態が)いいわけではないと思います。ただ、戦い続けないといけないので、結果でいろいろすぐいい悪い判断するわけじゃなくて、1年間通して前を向いて戦わないといけないので、彼が今後どうやって調整していくかということは今後本当に大事だと思います。 -涌井は1度登板間隔を空けるか これから話していろいろ決めたいと思います。ただ、そこでなんか悪い登板が続いたから、悪い悪い悪いと、こう押しつけるもんでもないので。悪いところは自分で打破していかないといけないし、悪い部分は休めば済むということじゃなくて、登板間隔を空けるなら空けるでどういう調整をしてもう1回復帰登板をしていくとか、いろんなプランニングはしないといけない。いろいろ本人と話しますけど、空ける空けないはもう1回明日くらいには考えようかなと思います。 -相手先発山本から2得点 決して球数を投げさせているわけではなくて、積極的に打ちにいってカウントが不利になっても何とか食らいついていって球数も投げさせられました。まあ、ただちょっと結果としてはね、なかなか結びつかなかったですけど、ああやって攻撃してくれることはよかったと思います。 -5回以降救援陣が無失点 うちの諦めないというところの象徴としてブルペンはやってくれている。傷は広げないというピッチングはしてくれたので、野手のみんなも、もしかしたらもう1点とれればワンチャンスあるんじゃないか、という雰囲気の中で野球をさせてくれた。勇気の出るピッチングをしてくれた。

◆楽天福井優也投手(33)が救援で今季初登板を果たし、2回を1安打無失点と好投した。 この日1軍初昇格し、4点を追う5回からマウンドへ。オリックス先頭宗に中前打を許すも、吉田正を左飛、杉本を空振り三振、この日2ランを放ったモヤを一ゴロに打ち取り、上位打線を抑えた。 6回も続投。先頭安達に四球も、T-岡田を二ゴロ、伏見を三ゴロ、紅林を捕邪飛。最速145キロの力のある直球とスライダー、フォークを駆使し、安定した投球でチームに流れを引き寄せようと奮起した。 今季初登板を終え「1人1人バッターを抑えるつもりで(マウンドに)上がりました。2イニングどちらも先頭を出してしまいましたが、その後はしっかりと投げられたかなと思います」と汗をぬぐった。 右腕が1軍合流した16日に「福井にとってもある意味ピンチはチャンス。チャンスはピンチ。与えられたチャンスをものにしてくれれば」と話していた石井GM兼監督は「球がばらついた中での四球ではなく、ある程度攻めた中での四球だったので、僕はいい意味で四球というところは捉えていましたけど。それ以外は強いボールを投げられていましたし、緩急、縦の変化もいい変化をしていた」と評価。今季でプロ11年目を迎える福井は「いただいたチャンスなのでこれをしっかりと生かせるように頑張ります」と見据えた。

◆オリックス4番杉本裕太郎外野手が2戦連発となるチームトップの14号先制ソロを放った。「感触はそこまで良くなかったんですが、うまく風に乗ってくれた」。 2回無死から楽天涌井の真ん中低め143キロ直球を強振。ラオウの異名ごとく、持ち前のパワーで右中間スタンドまで届け、おなじみの昇天ポーズで画面越しのファンとも喜びを分かち合った。

◆狙うは頂点しかない。オリックス山本由伸投手(22)が楽天とのリーグ戦再開ゲームで、首位の座にまた1歩近づく白星をつかんだ。 交流戦MVPに輝き、東京五輪にも選出された右腕が「この3連戦、すごく大事。初戦は絶対、勝ちたい」と気合を見せたマウンド。6回3安打2失点(自責1)でリーグトップタイの7勝目を挙げた。 ファウルで粘られる度に、右拳をグラブにドスンと入れた。初回、打者4人に31球を要し、なかでもファウルは計12球を数えた。「ファウルが増えて、僕もボールを投げちゃった」と3番浅村に四球を許し、ベンチに引き揚げる際は表情を曇らせた。だが、楽天打線の"カット打法"の裏をかいた。「当てにくる打撃になっていた。ファウル打ちは、スイングできない分、長打もなくなる。(捕手の)寅威さん(伏見)と何も変えずいこうと。自分の投球を崩されると、ズルズルといってしまうので」と冷静に分析しながら勝利を呼んだ。 6回での降板に中嶋監督は「次、いっぱい投げてくれるんじゃないですか」とジョークをさく裂。侍のエースだからこそ成立する冗談だった。チームは17年5月28日~6月4日以来の4年ぶり7連勝で、単独2位に浮上。19日の直接対決で勝てば、楽天と並んで今季初めて首位に立つ。山本は言う。「僕もチームも、すごくいい状態。チーム一丸で首位を目指してやっていきたい」。リーグ勝ち頭に並ぶだけでなく、防御率2・04はリーグトップ。奪三振99もリーグトップで「投手3冠」だ。山本には頂点の景色がよく似合う。【真柴健】

◆狙うは頂点しかない。オリックス山本由伸投手(22)が楽天とのリーグ戦再開ゲームで、首位の座にまた1歩近づく白星をつかんだ。 交流戦MVPに輝き、東京五輪にも選出された右腕が「この3連戦、すごく大事。初戦は絶対、勝ちたい」と気合を見せたマウンド。6回3安打2失点(自責1)でリーグトップタイの7勝目を挙げた。 ファウルで粘られる度に、右拳をグラブにドスンと入れた。初回、打者4人に31球を要し、なかでもファウルは計12球を数えた。「ファウルが増えて、僕もボールを投げちゃった」と3番浅村に四球を許し、ベンチに引き揚げる際は表情を曇らせた。だが、楽天打線の"カット打法"の裏をかいた。「当てにくる打撃になっていた。ファウル打ちは、スイングできない分、長打もなくなる。(捕手の)寅威さん(伏見)と何も変えずいこうと。自分の投球を崩されると、ズルズルといってしまうので」と冷静に分析しながら勝利を呼んだ。 6回での降板に中嶋監督は「次、いっぱい投げてくれるんじゃないですか」とジョークをさく裂。侍のエースだからこそ成立する冗談だった。チームは17年5月28日~6月4日以来の4年ぶり7連勝で、単独2位に浮上。19日の直接対決で勝てば、楽天と並んで今季初めて首位に立つ。山本は言う。「僕もチームも、すごくいい状態。チーム一丸で首位を目指してやっていきたい」。リーグ勝ち頭に並ぶだけでなく、防御率2・04はリーグトップ。奪三振99もリーグトップで「投手3冠」だ。山本には頂点の景色がよく似合う。【真柴健】

◆オリックス・杉本裕太郎外野手(30)が、先制の本塁打を放った。 「感触はそこまでよくなかったんですが、うまく風に乗ってくれたおかげだと思いますし、先制点になってくれてよかったです!」 二回の先頭。楽天先発・涌井がカウント3─1から投じた外角143キロの直球にバットを出し、右翼席まで運んだ。14号ソロは貴重な先制弾。交流戦優勝&6連勝中という勢いそのまま、首位チームを相手に試合の主導権を握った。

◆オリックスが4年ぶりの7連勝で2位に浮上した。二回に杉本のソロで先制し、三回には杉本の適時二塁打やモヤの2ランなどで4点を奪った。山本は6回2失点でリーグ最多に並ぶ7勝目。楽天は今季ワーストの4連敗を喫した。

◆オリックスは首位楽天に快勝し、1ゲーム差に迫って2位に浮上した。7連勝と上り調子だが、中嶋監督は「ただの勢いではなく、チーム力を上げなければ。点を取った後の攻撃などの反省点をちゃんとやっていかないといけない」と浮かれる様子は無かった。 交流戦で11年ぶり2度目の優勝を飾った。13日に最終戦を終えてから試合間隔が空いたが、パ・リーグ同士の対戦が再開しても好調を維持している。 中嶋監督「一回に山本が粘られたところで杉本に長打が出た。流れを持ってきたかな」 宗(三回に適時打)「追い込まれていたので何とかランナーを進めようとコンパクトにスイングすることを意識した」 モヤ(三回に7号2ラン)「山本が頑張って投げていて、早い段階になるべく多く点を取って楽に投げられる展開にしたかった。いい結果になって良かった」

◆楽天の涌井は4回6安打5失点で5敗目を喫した。二回、杉本に3ボール1ストライクからカウントを取りにいった速球を本塁打され先制を許した。三回は変化球主体でモヤに2ランを浴びるなど4長短打で一挙4点を失い「変化球を多く投げすぎた。カウントを悪くし、自分の投球にならなかった」と言った。 3、4月は本塁打を許さず開幕4連勝し、月間最優秀選手(MVP)に輝いたが、5月以降は7本塁打を浴びて2勝止まり。開幕からローテーションを守っているが、石井監督は「(登板間隔を)空けるか空けないかはもう一回考える」と話した。

◆首位楽天は打線が単打5本で2点止まりと振るわず、今季ワーストの4連敗を喫した。序盤に5点をリードされ、エース山本に対して、小技を絡めた攻撃で崩すのが難しかった。 オリックスに1ゲーム差に迫られ、石井監督は「5点いきなりビハインドになると、一点一点どういうふうに返していこうかというところで難しい展開になってしまう」と悔しそうだった。 福井(今季初登板で2回1安打無失点)「2イニングどちらも先頭打者を出してしまったが、その後はしっかり投げられた」 浅村(五回に初球を適時打)「積極的に打ちにいけたので良かった」

◆楽天・涌井秀章投手(34)が先発し、4回6安打5失点で5敗目(6勝)を喫した。試合後の石井一久監督(47)の一問一答は以下の通り。--序盤の5失点が痛かった 「三回までの5失点で、野手が元気の出る失点で止めておくことができなかった。序盤にペースをつかまれてしまったと思います」 --涌井の投球について 「あまりよくないですね。精度のいい球と悪い球がはっきりしていた。二回の1点(杉本の先制ソロ)は仕方ないにしても、三回のモヤの2ランは1つ余計だった失点かなと思います」 --涌井が不調 「決していいわけではないと思います。ただ、戦い続けないといけない。(目先の)結果でいい悪いを判断しないが、1年間を通して前を向いて戦わないといけないので、彼が今後どうやって調整していくかは、本当に大事だと思います」 --涌井の今後について 「これから話していろいろなことを決めたい。(登板機会を1回)空ける、空けないは、あしたくらいには考えようかなと思います」 --相手先発の山本について 「積極的に打ちにいって、カウントが不利になっても何とか食らいついて、球数を投げさせられた。結果としては結びつかなかったが、ああやっていい攻撃をしてくれたことは、よかったと思います」

◆戦いの舞台がリーグ戦に戻っても、オリックスの勢いは止まらない。11年ぶり交流戦優勝の立役者、山本が6回2失点でハーラートップタイの7勝目(5敗)をマーク。自身4連勝で、チームを引き分けを挟み4年ぶりの7連勝に導いた。 「チームがすごくいい調子で来ていたので、とにかく初戦を絶対勝とうと気合を入れていました。初回から少し球数が多くなってしまったけど、なんとか野手の方の援護もあり、粘り強く投げることができました」 ペースを乱されても崩れなかった。一回、楽天打線に粘られ、31球を要しても無失点。しぶとくファウルを続けられ、五回終了時で93球を数えた。それでも球威は衰えず、六回もキレのいいストレートに高速フォークも交えて三者凡退。3安打2失点(自責1)で2番手・沢田につないだ。 交流戦MVP右腕を援護すべく、打線も奮起。二回に杉本の14号ソロで先制すると三回には宗、杉本の適時打にモヤの7号2ランで一挙4点。投打がかみ合い、貯金は今季最多の4。ソフトバンクが敗れたため、2017年5月4日以来の単独2位に浮上し、首位の楽天には1差に迫った。 「チームの雰囲気もすごく良く、どんどんみんなテンションが上がってきているので、このまま勢いに乗って、最後まで行きたいと思います。ここからもチーム一丸で、首位を目指してやっていきたい」 交流戦優勝は決して〝偶然〟ではない。これが中嶋オリックスの本当の実力。指揮官が目指す勝利と育成の両立を実現しながら、25年ぶりのリーグ優勝へと突っ走る。(西垣戸理大)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
32269 0.552
(↓0.009)
-
(-)
76268
(+2)
250
(+5)
53
(-)
28
(-)
0.243
(↓0.001)
3.570
(↓0.02)
2
(1↑)
ORIX
31278 0.534
(↑0.008)
1
(↑1)
77276
(+5)
258
(+2)
62
(+2)
20
(+1)
0.255
(↓0.001)
3.610
(↑0.04)
3
(1↓)
ソフトバンク
292711 0.518
(↓0.009)
2
(-)
76279
(+1)
231
(+2)
61
(-)
47
(-)
0.254
(↓0.002)
3.280
(↑0.02)
4
(-)
ロッテ
29288 0.509
(↑0.009)
2.5
(↑1)
78305
(+5)
276
(-)
65
(+1)
53
(+1)
0.252
(-)
4.030
(↑0.07)
5
(-)
西武
262812 0.481
(↓0.01)
4
(-)
77260
(-)
277
(+5)
56
(-)
54
(+1)
0.249
(-)
4.060
(-)
6
(-)
日本ハム
23355 0.397
(↑0.011)
9
(↑1)
80197
(+2)
261
(+1)
34
(+2)
34
(-)
0.225
(-)
3.750
(↑0.05)