ヤクルト(☆5対2★)中日 =リーグ戦9回戦(2021.06.18)・明治神宮野球場=
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中日
0011000002502
ヤクルト
20000300X5912
勝利投手:石川 雅規(3勝1敗0S)
(セーブ:マクガフ(2勝1敗12S))
敗戦投手:柳 裕也(5勝3敗0S)

本塁打
【中日】加藤 翔平(1号・3回表ソロ),堂上 直倫(2号・4回表ソロ)
【ヤクルト】村上 宗隆(21号・1回裏2ラン),オスナ(4号・6回裏3ラン)

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◆投打のかみ合ったヤクルトが4連勝。ヤクルトは初回、村上の2ランで幸先良く先制する。その後同点とされて迎えた6回裏、オスナの3ランが飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、先発・石川が6回2失点の好投で今季3勝目。敗れた中日は、投打ともに振るわなかった。

◆ヤクルト石川雅規投手(41)は、09年4月3日阪神戦から先発を続けており、今日の中日戦で02~16年三浦(DeNA)がマークした294試合連続先発のセ・リーグ記録に並ぶ。タイ記録となる試合を白星で飾れるか。

◆今季試合に出る度に記録を打ち立てる男がいる。ヤクルト石川雅規投手(41)が、今季4度目の先発マウンドに上がった。これで294試合連続で先発。02年から16年三浦(DeNA)がマークしたセ・リーグ記録に並んだ。今季初登板となった4月19日阪神戦で、20年連続安打を記録。4日西武戦では大卒投手として初の20年連続勝利を達成。11日ソフトバンク戦では、史上最多タイの交流戦26勝目を挙げた。「ユニホームを着ている以上はしっかりと目の前の、1軍の戦力になるということが大事。気持ちはまだまだありますけど、やりたいからやれるような世界ではないので、そこはしっかりとした結果を出さないと」と引き締める。 開幕2軍スタートとなり、金久保や奥川ら若手先発投手が台頭。それでも先発ローテーションの座を奪取し、その地位を守る。前回登板は6回無失点と好投。高津監督をして「この時期にしっかりここまで投げてくれる先発が1人でも出てくれる。それが石川だったというのはすごく意味のあることなのかなと思う」と言わしめた。 通算176勝。投手としての大記録、200勝も決して届かない数字ではない。「自分自身の立場は分かっているので、1試合1試合が大事になってくる。与えられた、任せられたゲームはチームに勝ちを運べるようなピッチングをしていくだけかなと思います」。目の前の結果にこだわって、1歩1歩登っていく。【湯本勝大】

◆ロッテからトレードで移籍してきた中日・加藤翔平外野手(30)がリーグ戦再開と同時にさっそく「8番・右翼」でスタメンに入った。 与田剛監督はスイッチヒッターの加藤翔を「左右でもパンチ力がある。トータル的にいろんなことができる選手」と評している。得点力増だけでなく機動力、守備力にも注目しており、Aクラス浮上のキーマンになれるか注目だ。

◆ヤクルト村上宗隆内野手が、21号2ランを放った。 1回2死二塁で打席に入ると、中日柳の134キロカットボールを右中間席へ。先制点をもたらし、先発石川を援護した。2試合連続で、リーグ戦再開後さっそくの1発。東京五輪代表内定後最初の打席で結果を残し「シーズン再開して一発目だったので、チームを勢いつけるためにも先制点がほしかった。追い込まれていたんですけど、しっかりと自分のスイングができた」とコメントした。 本塁打数リーグ2位の巨人岡本和に2本差をつけた。6月は13試合で7本塁打目とハイペースを維持。

◆ロッテからトレードで加入した中日・加藤翔平外野手(30)が移籍初打席初球初アーチのデビューを飾った。16日に入団発表し、この日出場選手登録をされると「8番・右翼」でスタメン出場。2点を追う3回裏、1死走者なしで迎えた初打席で、ヤクルト先発石川の初球を見逃さなかった。内角高めの123キロスライダーを強振すると球は左翼スタンド最前列に吸い込まれた。 加藤翔は「少しつまったので、スタンドまでどうかなと思ったのですが、いろんな人の気持ちがスタンドまで運んでくれたと思います」と、移籍1号を振り返った。 ロッテ時代のプロ入り1号は新人の13年5月12日、楽天戦で史上2人目のプロ初打席初球アーチという劇的デビューを果たしている。竜の一員となったデビュー戦も「劇的1号」の離れ業を見せた。 ▼加藤翔が移籍初打席で初球本塁打。今季の加藤翔はロッテでプレーした6月5日DeNA戦で本塁打を打っており、同一シーズンに2球団で本塁打は、19年モヤ(中日1本、オリックス10本)以来6人目で、日本人選手では11年大村(ロッテ2本、巨人1本)以来10年ぶり。加藤翔はロッテでのプロ初打席も初球アーチ。初打席本塁打の選手が移籍初打席でも本塁打を打ったのは、03年オリックスでの初打席、09年ソフトバンクでの移籍初打席で打ったオーティズ以来。ともに初打席の初球を打って達成は、加藤翔が史上初めてだ。

◆ヤクルトは1回2死二塁から村上の21号2ランで先制。中日は、3回にロッテから新加入の加藤翔が初打席初球を左翼へ1号ソロ。 中日は4回堂上が左翼ポール直撃の2号ソロで追いつく。ヤクルトは6回1死一、二塁でオスナが4号3ランを放って勝ち越した。 ヤクルトは4連勝。幸先良くリーグ戦再スタートを切った。石川が3勝目。中日は3連敗。柳は5回1/3を7安打5失点で3敗目。

◆ロッテからトレードで加入した中日・加藤翔平外野手(30)が移籍初打席初球アーチでデビューを飾った。加藤匠とのトレードで16日に入団発表。この日出場選手登録されると「8番・右翼」でスタメン出場。2点を追う3回裏、1死走者なしで迎えた初打席で、ヤクルト先発石川の初球を見逃さなかった。内角高めの123キロスライダーを強振すると球は左翼スタンドに吸い込まれた。 「ちょっと詰まったかな、入らないかなと思ったが、いろんな人に支えられていまがある。一番は家族。そういうのが(球を)あと一押ししてくれたかな」 ブルーのユニホームに袖を通したデビュー戦には、都内に住む妻と3歳の長男も駆けつけた。「これからは(単身赴任で2人と)離れるが、パパもがんばるよ、といいものは見せられた。1軍にいれば関東で試合がある。モチベーションにしたい」。家族の前でのアーチにほおも自然と緩んだ。 ロッテ時代のプロ入り1号は新人の13年5月12日、楽天戦で史上2人目のプロ初打席初球アーチという劇的デビューを果たしている。当時の監督は、伊東ヘッドコーチ。「(ヘッドには)ナイスバッティングやと言われた。この1本では、いままで指導してもらった恩は返せない。これから先、1つでもチームの勝利に貢献することが、与田監督、伊東さんへ感謝の気持ちを表せる」。新人以来という緊張感で臨んだ試合で、竜の新戦力が「劇的」アピールを果たした。 ? ▼加藤翔が移籍初打席で初球本塁打。今季の加藤翔はロッテでプレーした6月5日DeNA戦で本塁打を打っており、同一シーズンに2球団で本塁打は、19年モヤ(中日1本、オリックス10本)以来6人目で、日本人選手では11年大村(ロッテ2本、巨人1本)以来10年ぶり。加藤翔はロッテでのプロ初打席も初球アーチ。初打席本塁打の選手が移籍初打席でも本塁打を打ったのは、03年オリックスでの初打席、09年ソフトバンクでの移籍初打席で打ったオーティズ以来。ともに初打席の初球を打って達成は、加藤翔が史上初めてだ。

◆ロッテからトレードで加入した中日・加藤翔平外野手(30)が移籍初打席初球初アーチでデビューを飾った。 「8番・右翼」でスタメン出場。2点を追う3回裏、1死走者なしで迎えた初打席で、ヤクルト先発石川の初球を見逃さなかった。内角高めの123キロスライダーを左翼スタンドに運んだ。 ロッテ時代のプロ入り1号は新人の13年5月12日、楽天戦で史上2人目のプロ初打席初球アーチという劇的デビュー。当時ロッテ監督として、劇的デビューの目撃者だった中日伊東ヘッドコーチは「石川みたいなタイプの投手にはタイミングは合うと思っていたし、打つような予感はしていた。守備もしっかり守れていた。今日の1発で加藤自身、改めてドラゴンズの一員になった気がするだろうし、加藤にとっても良かった。レギュラーを取るつもりでやって欲しい」と、話した。

◆ヤクルトのレジェンドが、今季試合のたびに記録を打ち立てる。石川雅規投手(41)が、今季4度目の先発マウンドに上がった。294試合連続での先発は、セ・リーグタイ記録。交流戦が終わり、リーグ戦再開の節目で、6回5安打2失点で好投。チームの4連勝と単独2位浮上に貢献し「大事な試合だと思っていたので、勝って良かった」と汗をぬぐった。 「大好きな野球を仕事とさせていただいて。本当に1軍で投げられるって簡単じゃないとすごく近年感じている」。その中で、今季初登板となった4月16日阪神戦で、20年連続安打を記録。4日西武戦では大卒投手として初の20年連続勝利を達成。11日ソフトバンク戦では、史上最多タイの交流戦26勝目。次々と快挙を成し遂げてきた。「僕自身150キロとか、すごいボールを投げられないけど、自分のことをしっかり把握できるように、日々のトレーニング含めてやってきたのが良かったのかな」。緩急と制球力を生かして打たせて取る投球を磨く毎日。自分と向き合い続けてきたから、今がある。 今季3連勝で防御率は2・05。開幕2軍スタートも、先発ローテーションの座を奪取した。好調だが、ひたむきな心は忘れない。「本当に毎試合毎試合必死なので。まだシーズン中ですし、まだまだ現役なのでなんとも言えないですけど、しっかりとした準備をしてきた結果かな」。これが176勝目。通算200勝まであと24勝。さらなる記録を打ち立てるため、ベテラン左腕は歩みを止めない。【湯本勝大】 ? ▽ヤクルト高津監督(石川に)「今日は交流戦終わって最初のゲームで、年に何度かある区切りのリスタートのゲームだと思っていたので、石川に託して良かったと思いました。すごくいいピッチングでした」 ▽ヤクルト・オスナ(6回1死一、二塁で決勝の4号3ラン)「なかなか良いバッティングができてなかったのでチャンスで1本出したかった。イシカワサンニ、カチヲ、ツケタイカラネ」

◆ロッテからトレードで加入した中日・加藤翔平外野手(30)が移籍初打席初球アーチでデビューを飾った。加藤匠とのトレードで16日に入団発表。この日出場選手登録されると「8番・右翼」でスタメン出場。2点を追う3回裏、1死走者なしで迎えた初打席で、ヤクルト先発石川の初球を見逃さなかった。内角高めの123キロスライダーを強振すると球は左翼スタンドに吸い込まれた。 「ちょっと詰まったかな、入らないかなと思ったが、いろんな人に支えられていまがある。一番は家族。そういうのが(球を)あと一押ししてくれたかな」 ブルーのユニホームに袖を通したデビュー戦には、都内に住む妻と3歳の長男も駆けつけた。「これからは(単身赴任で2人と)離れるが、パパもがんばるよ、といいものは見せられた。1軍にいれば関東で試合がある。モチベーションにしたい」。家族の前でのアーチにほおも自然と緩んだ。 ロッテ時代のプロ入り1号は新人の13年5月12日、楽天戦で史上2人目のプロ初打席初球アーチという劇的デビューを果たしている。当時の監督は、伊東ヘッドコーチ。「(ヘッドには)ナイスバッティングやと言われた。この1本では、いままで指導してもらった恩は返せない。これから先、1つでもチームの勝利に貢献することが、与田監督、伊東さんへ感謝の気持ちを表せる」。新人以来という緊張感で臨んだ試合で、竜の新戦力が「劇的」アピールを果たした。 ◆中日伊東ヘッドコーチ(加藤翔新人時代のロッテ監督)「打つような予感はしていた。今日の1発で中日の一員になった気がするだろうし、彼にとっても良かった」 ▼加藤翔が移籍初打席で初球本塁打。今季の加藤翔はロッテでプレーした6月5日DeNA戦で本塁打を打っており、同一シーズンに2球団で本塁打は、19年モヤ(中日1本、オリックス10本)以来6人目で、日本人選手では11年大村(ロッテ2本、巨人1本)以来10年ぶり。加藤翔はロッテでのプロ初打席も初球アーチ。初打席本塁打の選手が移籍初打席でも本塁打を打ったのは、03年オリックスでの初打席、09年ソフトバンクでの移籍初打席で打ったオーティズ以来。ともに初打席の初球を打って達成は、加藤翔が史上初めてだ。

◆ロッテとの交換トレードで加入した中日・加藤翔平外野手(30)が1軍に昇格し、「8番・右翼」で即スタメン出場する。 ロッテで過ごした今季これまでは20試合に出場し、打率・220(41打数9安打)、1本塁打、2打点。6月1日の中日戦(バンテリンドーム)では〝スミ1〟で完封勝利を挙げた柳から、代打でこの試合唯一となる安打を放った。竜でのデビュー戦で持ち前の打撃を生かし、今度は先発する右腕を助けることができるか。

◆リーグ戦再開即アーチをかけた。ヤクルト・村上宗隆内野手(21)が、一回2死二塁から右中間席へ先制の21号2ランを放った。 1回 2点本塁打を放つヤクルト・村上宗隆 =神宮球場(撮影・長尾みなみ) 相手の先発右腕・柳が投じたカットボールを捉え「リーグ戦が再開して一発目(の試合)だったので、チームを勢いづけるためにも先制点がほしかった。追い込まれていたんですけど、しっかりと自分のスイングができました」。東京五輪の野球日本代表にも選出された若き主砲が、貴重な先制点をもたらした。

◆ロッテから交換トレードで加入した中日・加藤翔平外野手(30)が「8番・右翼」で1軍昇格即スタメン出場。三回の第1打席で初球を振り抜き、本塁打を放った。 3回 本塁打を放つ中日・加藤翔平 =神宮球場(撮影・長尾みなみ) 「少し詰まったので、スタンドまで(届くかは)どうかなと思ったのですが、いろんな人の気持ちがスタンドまで運んでくれたと思います」 打線が相手先発の左腕・石川に対し、直前の福田まで7人連続で凡打に打ち取られていた中、右打席に入った。振り抜いたのは初球。真ん中高めに浮いた123キロのスライダーをとらえ、打球はあっという間に左中間席に飛び込んだ。 ルーキーイヤーの2013年には新人野手で史上初となるプロ初打席初球本塁打を記録。移籍後初打席も思い切りの良さを光らせ、2点の先制点を献上した柳を援護した。

◆打った瞬間、スタンドインを確信する鮮やかな一撃だった。ヤクルトの新助っ人、ホセ・オスナ内野手(28)が、2―2と同点の六回1死一、二塁から左翼席への4号3ランを放った。 6回 3点本塁打を放つヤクルト・オスナ =神宮球場(撮影・長尾みなみ) 相手の先発右腕・柳が投じたカットボールを捉えた。「なかなか良いバッティングができていなかったので、チャンスで1本出したかった。『イシカワサンニ、カチヲ、ツケタイカラネ』」と喜びを爆発させた。

◆ヤクルトが交流戦を挟んで4連勝。2―2と同点の六回1死一、二塁からオスナが中日の先発・柳が投じたカットボールを捉え、左翼席へ勝ち越しの4号3ランを放った。先発の石川は6回5安打2失点の好投で3勝目(1敗)を挙げた。

◆ヤクルトが4連勝。一回に村上の2ランで先制し、同点の六回にオスナの3ランで勝ち越した。変化球を低めに集めて6回2失点と好投し、3連勝で3勝目を挙げた石川との一問一答は以下の通り。 6回 3点本塁打を放つヤクルト・オスナ =神宮球場(撮影・長尾みなみ) --神宮で久しぶりのお立ち台 「最高です」 --リーグ戦初戦 「一人一人という意識で投げた。初回のムネ(村上)の2ランが心強かった」 --六回にオスナが勝ち越し弾 「絶対打ってくれると信じていた。めちゃめちゃうれしかった」 --次戦へ向けて 「一戦一戦、必死に戦っている。またゲームを作って、一人でも多く投げてチームの勝利に貢献できるようにしたい」

◆ヤクルトが4連勝。先発の石川は変化球を低めに集めて6回2失点と好投し、3連勝で3勝目。同点の六回に勝ち越し3ランを放ったオスナとの一問一答は以下の通り。 6回、3点本塁打を放ち生還するヤクルト・オスナ =神宮球場(長尾みなみ撮影) --決勝弾は 「マサ(石川)を援護したい気持ちが強かった。チームの勝利に貢献できるのは最高の気分」 --本塁打を狙ったのか 「本塁打というより打点を狙っていた。とても良い感触だった。しばらく打っていなかったので良かった」 --チームの雰囲気は 「とても良いチームに入れた。選手、スタッフも温かく迎えてくれた」 --今後へ向けて 「勝っても負けても応援してくれるファンはすばらしい」

◆トレードでロッテから加入した中日の加藤翔が、移籍後初の打席で初球本塁打を放った。「8番・右翼」で先発し、三回に石川の内寄りのスライダーを振り抜いて左中間へ。「新人の時みたいに緊張した。いろいろな人の気持ちがスタンドまで運んでくれた」と感謝した。 ロッテ時代もプロ初打席で初球本塁打を放ち、派手なデビューを飾った。今回も最初の打席で印象的な一発。東京都内に住む家族も観戦に来た一戦で好スタートを切った。中日では打てる外野手として期待されており「受け身になったらトレードで新しい機会を与えてもらった意味がなくなる。積極的な気持ちでいった」とほっと息をついた。 中日・伊東ヘッドコーチ(加藤翔のロッテ時代の監督)「石川のようなタイプにはタイミングが合うと思っていた。レギュラーを取るつもりでやってほしい」

◆〝セ界一〟の左腕が、燕党に笑顔を届けた。石川は自身3連勝で3勝目。お立ち台で「最高です」と喜びを表した。 切れのある直球と多彩な変化球を操り、失点はソロ2本のみ。六回1死から村上の悪送球で出塁を許したが「あそこは何が何でも抑えてやろうという気持ちにギアが上がった」と堂上を二ゴロ併殺打に仕留めた。 偉大な記録を打ち立てた。この日で294試合連続先発登板となり、セ・リーグ記録に並んだ。通算176勝目は左腕歴代9位タイの数字だ。 青学大時代の2000年にシドニー五輪を経験した石川は、東京五輪代表に選ばれた村上と山田に「精いっぱいプレーしてほしい」とエール。後輩の姿も励みに白星を重ねる。(赤尾裕希)

◆交流戦を終えたプロ野球は18日、セ、パ両リーグ内の対戦が再開した。ヤクルトは、中日9回戦(神宮)に5―2で勝ち4連勝。貯金を今季最多の7に伸ばし、4月26日以来のセ・リーグ単独2位に浮上した。村上宗隆内野手(21)が、一回にリーグ単独トップとなる21号の先制2ランを放って勝利に貢献。東京五輪日本代表に選出後、最初の打席で〝一発回答〟を見せた。先発の石川雅規投手(41)は、6回5安打2失点で3勝目を挙げた。 もはや、日本の主砲としての風格すら漂う。一回の第1打席。村上は、弾丸ライナーで21号2ランを右中間席に突き刺し、声を弾ませた。 「シーズンが再開して1発目(の試合)だったので、チームを勢いづけるためにも先制点が欲しかった。追い込まれていたけど、しっかりと自分のスイングができました」 リーグトップの防御率1・89でこの試合を迎えた柳から今季3本目のアーチ。決め球のカットボールを振り抜いた。13日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)に続く2戦連発。最近5試合で4本塁打、6月は13試合で7発と量産態勢に入った。 交流戦後の中断期間だった16日、東京五輪で金メダルを目指す日本代表「侍ジャパン」のメンバー入りが発表された。稲葉監督から「あの若さで、投手に声を掛ける姿であったり、顔つきや体つきであったりも大きく成長した」と、その〝存在〟を高く評価されての選出。発表後最初の打席で最高の結果を出した。父・公弥さん、母・文代さんから厳しい教えを受けてきた。「食事の食べ方、箸の持ち方、そういったところは、かなり言われていました。もちろん、あいさつもそう」と幼少期を振り返る。プレーは常に全力。先輩後輩を問わず声掛けを欠かさず周囲をもり立てる姿勢は、もう習慣のように身に付いている。「野球だけじゃないですけど、手を抜いたら怒られた。バットスイングにしろ、一塁(ベースの)の駆け抜けにしろ、よく言われていたこと。染みついていると思います」。侍の指揮官も、プレーのみならず、チームへの献身性を含めて大きな期待を寄せる。チームは4連勝で貯金を今季最多の7に伸ばし、並んでいた巨人を抜いて単独2位に浮上した。高津監督は「相手が十分に警戒している中で点が取れたのは、非常に大きかった」と村上の一発を絶賛し「ヤクルトを背負って、日本を背負って戦うわけですから、堂々とスワローズの選手らしく戦ってほしいなと思います」と背中を押した。燕党だけではない。日本代表の主砲として、国民の熱いまなざしが背番号55に向けられる。(横山尚杜)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
40192 0.678
(↑0.006)
-
(-)
82280
(+7)
216
(+1)
66
(+1)
59
(-)
0.256
(↑0.002)
3.250
(↑0.03)
2
(-)
ヤクルト
31247 0.564
(↑0.008)
7
(-)
81268
(+5)
247
(+2)
65
(+2)
40
(+1)
0.251
(-)
3.780
(↑0.03)
3
(1↓)
巨人
302510 0.545
(↓0.011)
8
(↓1)
78263
(+1)
241
(+7)
79
(-)
41
(-)
0.253
(↓0.001)
3.560
(↓0.07)
4
(-)
中日
25309 0.455
(↓0.008)
13
(↓1)
79185
(+2)
205
(+5)
35
(+2)
30
(-)
0.238
(↓0.002)
3.080
(↓0.04)
5
(1↑)
広島
20328 0.385
(↑0.012)
16.5
(-)
83198
(+7)
249
(+4)
38
(-)
31
(-)
0.252
(-)
3.820
(↑0.02)
6
(1↓)
DeNA
21369 0.368
(↓0.007)
18
(↓1)
77257
(+4)
325
(+7)
62
(+1)
14
(-)
0.255
(↑0.001)
4.750
(↓0.04)