広島(★2対3☆)西武 =交流戦2回戦(2021.06.14)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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西武
0001110003710
広島
0002000002200
勝利投手:森脇 亮介(1勝0敗0S)
(セーブ:平良 海馬(1勝0敗7S))
敗戦投手:コルニエル(0勝1敗0S)
  DAZN
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◆西武が接戦を制して3連勝。西武は1点を追う5回表、森の適時打で同点とする。続く6回には、1死満塁から代打・中村が犠飛を放ち、勝ち越しに成功した。投げては、3番手・森脇が今季初勝利。敗れた広島は、打線が4回の2得点のみと振るわず、泥沼の8連敗を喫した。

◆13日現在、今季の交流戦は3試合を残してセ・リーグが48勝46敗11分けでパ・リーグをリード。 今日の広島-西武戦で広島が勝利すれば09年以来、12年ぶりセ・リーグの交流戦勝ち越しが決定する。

◆広島が異例の捕手5人体制で10試合ぶりの勝利をつかみにいく。 この日に石原貴規捕手(23)が出場選手登録され、1軍の捕手は中村奨成(22)と会沢翼(33)、坂倉将吾(23)、磯村嘉孝(28)と合わせ5人になった。 交流戦はここまで15試合で、2勝10敗3分けと大失速。前日13日にはドラフト1位の守護神、栗林良吏投手(24)がデビューから23戦目で初失点し、敗戦投手になるなど苦しい展開が続いている。 09年以来、12年ぶりのセ・リーグの交流戦勝ち越しもかかる広島が「捕手5人」で復調のきっかけをつかむか。

◆先発は広島薮田、西武与座。西武は2回、スパンジェンバーグの左越え三塁打で2死三塁も無得点。広島は3回まで無安打無得点。 広島は1点を先制された直後の4回に林が2点適時打。西武は5回に森が同点打を放ち、6回は代打中村の犠飛で勝ち越した。 西武が3連勝で勝率5割に戻した。3番手森脇が今季初勝利、平良が7セーブ目。広島はコルニエルが来日初黒星。チームは引き分けを挟み8連敗。

◆セ・リーグ6位の広島と、パ・リーグ5位の西武が対戦。西武が3連勝で勝率5割に戻した。3番手森脇が今季初勝利、平良が7セーブ目。広島はコルニエルが来日初黒星。チームは引き分けを挟み8連敗。広島は09年以来12年ぶりセ・リーグの交流戦勝ち越しならず。

◆西武平良海馬投手が自らが持つ日本記録、開幕からの連続無失点を33試合に更新した。 1点リードの9回に登板。1死から林に二塁失策で出塁されるも、代打・会沢を二ゴロ併殺打に打ち取った。「いつもと一緒です。自分の与えられた場所で精いっぱい頑張るということだけです。いつものようにホームランを打たれないように、甘いボールがいかないように意識して投げました。今日はまとまってて良かったと思います」と淡々と振り返った。

◆西武が天にささげる白星を飾った。「日本生命セ・パ交流戦」の広島戦は、8連戦の7戦目、コロナ禍で中止となった振り替え試合。ブルペンデーと割り切って送り込んだ先発・与座が3回無安打の完璧な立ち上がり。投手6人送り込み、最後は平良が開幕33試合連続無失点で自らの日本記録を更新して、1点差勝負をものにした。 辻監督は「試合前にそう(訃報を)聞いていたから、その日に勝てて良かったと思います」と、試合後の一礼に思いを込めた。 球団歌「地平を駈ける獅子を見た」の作曲者・小林亜星さんの訃報に、試合前に指揮官自ら思いをはせた。79年、博多から埼玉・所沢へ本拠地移転した際に「西武ライオンズ」とともに誕生した曲。84年に入団した辻監督にとって、現役時代の青春時代から、監督就任後も常にそばにあったメロディーだった。「あの歌でずっと野球やってきて、応援された曲なので」。カラオケでも自然と流れてマイクを握った。「歌ったことあるに決まってるじゃない。カラオケで歌ったよ。もちろん」。勝利の味を思い出せる曲だった。 3連勝で23日ぶりに勝率5割復帰を果たした。15日広島戦で交流戦は一区切り。18日からリーグ戦が再開する。場所はメットライフドーム。「今、メットライフドームでの勝利時には小林さんが作曲されたこの名曲が流れますが、今シーズン、1回でも多く場内に響き渡るよう、やってまいりたいと思います」。流れた曲の数だけ優勝が近づく。自らの手腕で奏でてみせる。【栗田成芳】 ▽西武呉念庭(4回無死一、二塁で先制適時打。得点圏打率5割) 結果はそうなっているんで僕もやりがい、モチベーションもって打席に入っている。だんだん積み重ねて、ビックリしますね。自分でも。 ▽西武渡辺(6回から登板し2回無安打無失点3奪三振で勝利呼び込む) やっとチームの一員になれたと思っているので、うれしいです。1つ上に平良さんという偉大な先輩もいらっしゃいますし、お手本にして自分も頑張りたい。

◆来日初登板の広島カイル・バード投手(28=レンジャーズ)は2者連続三振を含む完全投球で発進した。1点ビハインドの9回に登板。先頭の金子からスライダーで空振り三振を奪い、続く森は粘られながらも10球目スライダーで空振り三振。「チームが勝てれば喜べたのですが、勝てなかった。みんなで力を合わせて勝利につながるように頑張りたい」。勝利につながる投球を誓った。

◆広島が「日本生命セ・パ交流戦」の西武戦でミスから決勝点を許し、2分けを挟み8連敗となった。4回に林の2点打で一時は逆転するも、同点の6回に拙守が続いて決勝点を献上した。打線も"ブルペンデー"の西武投手陣の前に今季最少の2安打に抑え込まれ、終盤は反撃ムードすらつくれなかった。交流戦いまだ2勝で2試合を残して07年と19年の球団最少5勝を下回ることが確定した。白球とともに、試合の流れもポロリとこぼれ落ちた。2-2の6回1死満塁から、西武の代打中村の中堅前方へ高く上がった飛球を前進しながら捕球体勢に入った羽月が落とした(記録は犠飛)。カバーに入った右翼鈴木誠が一塁走者を二塁で封殺するも、三塁走者に生還を許した。三塁走者の山川は俊足とは言えない。落下点は送球を急ぐような位置ではなかった。これが決勝点となった。 マツダスタジアムは球場の構造と近隣施設の影響で、高さによって風向きが異なり、高く上がった飛球は揺れやすい。羽月は内野手登録であるものの、河田ヘッドコーチは「これからも(試合に)出していく選手だとは思っている。それでも、経験が浅いから、では済まされない。野球には勝ち負けがある」と期待する選手だけに成長を促した。 ピンチを招いたきっかけもミスから。先頭山川は空振り三振に切ったが、途中出場の捕手磯村の捕逸で出塁を許していた。5回も1死一塁から遊撃正面の打球を小園がファンブルして併殺を奪えず、残した走者が同点のホームを踏まれた。交流戦5失策は12球団最少も、記録にならないミスが目立つ。交流戦のチーム防御率5・19は12球団ワーストとなっている。 チームは白星もつかめない。2分けを挟んで8連敗となった。交流戦は2勝11敗3分け。2試合を残して、07年、19年の球団ワーストの5勝を下回ることが決まった。先発投手は5月19日の九里を最後に16試合連続で勝ち星がついていない。カバーしたい攻撃陣も"ブルペンデー"だった西武投手陣の前に4回の2安打のみで、今季最少。終盤は反撃ムードすら生まれなかった。 佐々岡監督は「若い選手はどんどん成長していかないといけない。大事なところのエラーは反省するとして、しっかりと気を引き締めながら。こういう状況だからこそ前を向いてあした取り返す、という気持ちでやってほしい」と懸命に前を向いた。09年以来の交流戦セ・リーグ勝ち越しを託された広島は、まず自軍の連敗ストップへ全力を尽くす。【前原淳】 ▽広島薮田(今季初先発で4回2/3を3安打2失点)「無駄な四球と自分の今の信頼度があそこ(での交代)だと思うので、もっと安定感を求めてつくっていこうと思います」

◆広島の20歳ホープ、林が0―1の四回に2点打を放ち、初の1試合複数打点をマークした。 2死から安打と2四球による満塁機。サウスポー佐々木の浮いたカットボールを逃さず、鋭い打球を逆方向の左前に飛ばし「チャンスだったので、必死に球に食らい付いていった。何とか走者をかえすことができて良かった」と振り返った。 智弁和歌山高出の3年目。チームが新型コロナウイルス禍に見舞われた5月の半ばに1軍昇格し、29日にプロ初本塁打。持ち前の打力で、堂林らを押しのけて三塁のレギュラー定着へ勢いを見せている。「こうやって、やらせてもらっている以上はもちろん目標にしたい」と貪欲にアピールする。

◆西武の与座が今季10度目の登板で初めて先発し「緊張はあった」という中、3回を無安打無失点と好投した。 緩急を巧みに使い、許した走者は三回の四球による1人だけ。「自分の投球ができた。強い球も投げられたと思うし、変化球も動いてくれたので良かった」と手応えを深めた。「西口投手コーチから、1巡目をしっかり抑えてくれたらと言われていたが、仕事はできたのでは」と納得の口ぶりだった。

◆西武が逆転で3連勝し、勝率5割に復帰した。1―2の五回に森の左前打で追い付き、六回に代打中村の犠飛で勝ち越した。3番手の森脇が今季初勝利で、渡辺が2回を完璧リリーフ。広島は拙守から失点し、2分けを挟んで8連敗。

◆西武の平良が1点リードの九回に登板して得点を許さず、開幕からの連続無失点記録を33試合に伸ばした。1死から二ゴロ失策で走者を出しても、代打の会沢を外角へのカットボールで二ゴロ併殺打に仕留めて試合を締めた。「いつものように甘い球がいかないように意識して投げた」と冷静な口ぶりだった。 2003年の豊田(西武)と14年の比嘉(オリックス)がマークした、開幕からに限らない連続試合無失点のパ・リーグ記録にもあと1と迫った。「自分の与えられた場所で精いっぱい頑張るということだけ」と気を引き締めた。

◆広島は1点差で競り負け、今季ワーストの8連敗を喫した。五、六回には小園や羽月の守備の乱れが失点につながった。試合後の佐々岡真司監督(53)の主な一問一答は以下の通り。 ──1点差での惜敗をどのように受け止めますか 「負けた悔しさはみんなが持っていると思っている。どんな負け方でも負ければ悔しい」 ──今季初登板先発の薮田は五回途中2失点で降板。どのような評価を 「2失点の中でね。四回、五回はフォアボール絡み。薮田はそういうとこが課題の中で無駄なフォアボールで、五回は特にピッチャーにフォアボールを与えているので代えざるを得ない。勝っていたけど、こういうチーム状況も状況だし、なかなか点が取れていない中で、これはこっちが薮田の勝ちよりチームが勝つための選択をした。内容がというとそうですね。フォアボールですね」 ──来週1軍で先発する可能性はありますか 「もう一回(2軍で)調整してもらいます」 ──新助っ人、バード(前レンジャーズ)が2─3の九回から来日初登板し、1回無失点に抑えた。どう評価しますか 「ビハインドのところでいってもらった中で、対左に対しても攻めるところは攻めていた。楽しみというか、今後いろいろな起用を考えた中で楽しみなところ」 ──五、六回には小園や羽月に守備の乱れがあった。2人に対して思うところはありますか 「使っている以上は(監督に)責任があるし、若い選手の中でどんどん成長していかないといけない。大事なところのエラーを反省は反省するとして、しっかりと気を引き締めながらね、こういう状況だからこそ前を向いてあした取り返す、という気持ちでやってほしいと思う」

◆西武ナインが一丸となって勝利をつかみ、5月22日以来の勝率5割に復帰。球団歌「地平を駈ける獅子を見た」の作曲を手掛け、5月30日に死去していたことが分かった小林亜星さん(享年88)へ、白星をささげた。 「ずっと野球をやってきて応援された曲なので、本当にお悔やみ申し上げます。そういう意味では、その日に勝てて良かった」。試合前に訃報を聞いた辻発彦監督(62)は接戦を制し、思いを口にした。 本拠地での勝利時に大音量で流れる球団歌は1979年シーズンに採用されたもの。84年に日本通運からドラフト2位で入団した辻監督にも思い入れがあり「歌ったこと、あるに決まっているじゃないか。カラオケで歌ったよ」としのんだ。 広島に新型コロナウイルスの感染者が出た影響で延期となった試合。3-2の九回には平良が、プロ野球記録を更新中の開幕からの連続無失点を33試合に伸ばした。開幕からに限らないパ・リーグ記録にも、あと1と迫り、右腕は「いつもと一緒です。与えられた場所で精いっぱい頑張るだけ」と気を引き締めた。

DAZN

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
1251 0.706
(-)
-
(-)
096
(-)
70
(-)
13
(-)
5
(-)
0.287
(-)
3.760
(-)
2
(-)
阪神
1170 0.611
(-)
1.5
(-)
082
(-)
76
(-)
20
(-)
25
(-)
0.244
(-)
3.520
(-)
3
(-)
DeNA
963 0.600
(-)
2
(-)
091
(-)
93
(-)
24
(-)
5
(-)
0.297
(-)
4.900
(-)
4
(-)
中日
972 0.563
(-)
2.5
(-)
058
(-)
65
(-)
15
(-)
8
(-)
0.250
(-)
3.550
(-)
5
(-)
ヤクルト
1080 0.556
(-)
2.5
(-)
080
(-)
72
(-)
23
(-)
14
(-)
0.262
(-)
4.030
(-)
6
(1↑)
西武
764 0.538
(↑0.038)
3
(↑0.5)
184
(+3)
85
(+2)
24
(-)
4
(-)
0.273
(↓0.003)
4.680
(↑0.18)
7
(1↓)
楽天
981 0.529
(-)
3
(-)
078
(-)
74
(-)
16
(-)
7
(-)
0.266
(-)
3.960
(-)
8
(-)
ロッテ
891 0.471
(-)
4
(-)
085
(-)
83
(-)
18
(-)
18
(-)
0.262
(-)
4.450
(-)
9
(-)
巨人
783 0.467
(-)
4
(-)
072
(-)
71
(-)
23
(-)
9
(-)
0.251
(-)
3.840
(-)
10
(-)
ソフトバンク
594 0.357
(-)
5.5
(-)
068
(-)
56
(-)
21
(-)
11
(-)
0.233
(-)
3.040
(-)
11
(-)
日本ハム
6110 0.353
(-)
6
(-)
153
(-)
69
(-)
7
(-)
10
(-)
0.231
(-)
3.620
(-)
12
(-)
広島
2113 0.154
(↓0.013)
8
(↓0.5)
254
(+2)
87
(+3)
11
(-)
13
(-)
0.247
(↓0.009)
5.190
(↑0.22)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
39192 0.672
(-)
-
(-)
83273
(-)
215
(-)
65
(-)
59
(-)
0.254
(-)
3.280
(-)
2
(-)
巨人
302410 0.556
(-)
7
(-)
79262
(-)
234
(-)
79
(-)
41
(-)
0.254
(-)
3.490
(-)
2
(-)
ヤクルト
30247 0.556
(-)
7
(-)
82263
(-)
245
(-)
63
(-)
39
(-)
0.251
(-)
3.810
(-)
4
(-)
中日
25299 0.463
(-)
12
(-)
80183
(-)
200
(-)
33
(-)
30
(-)
0.240
(-)
3.040
(-)
5
(-)
DeNA
21359 0.375
(-)
17
(-)
78253
(-)
318
(-)
61
(-)
14
(-)
0.254
(-)
4.710
(-)
6
(-)
広島
18318 0.367
(↓0.008)
16.5
(↓0.5)
86185
(+2)
234
(+3)
37
(-)
31
(-)
0.252
(↓0.003)
3.850
(↑0.03)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
32259 0.561
(-)
-
(-)
77266
(-)
245
(-)
53
(-)
28
(-)
0.244
(-)
3.550
(-)
2
(-)
ソフトバンク
292611 0.527
(-)
2
(-)
77278
(-)
229
(-)
61
(-)
47
(-)
0.256
(-)
3.300
(-)
3
(-)
ORIX
30278 0.526
(-)
2
(-)
78271
(-)
256
(-)
60
(-)
19
(-)
0.256
(-)
3.650
(-)
4
(-)
ロッテ
28288 0.500
(-)
3.5
(-)
79300
(-)
276
(-)
64
(-)
52
(-)
0.252
(-)
4.100
(-)
4
(1↑)
西武
262612 0.500
(↑0.01)
3.5
(↑0.5)
79257
(+3)
267
(+2)
54
(-)
53
(-)
0.249
(-)
4.040
(↑0.03)
6
(-)
日本ハム
21355 0.375
(-)
10.5
(-)
82187
(-)
259
(-)
32
(-)
34
(-)
0.224
(-)
3.860
(-)