楽天(★5対6☆)阪神 =交流戦3回戦(2021.06.13)・楽天生命パーク宮城=
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阪神
0010202016701
楽天
00020021051011
勝利投手:藤浪 晋太郎(3勝1敗0S)
(セーブ:スアレス(1勝0敗21S))
敗戦投手:松井 裕樹(0勝2敗18S)

本塁打
【阪神】近本 光司(5号・5回表2ラン)
【楽天】鈴木 大地(4号・8回裏ソロ)

  DAZN
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◆阪神は1点ビハインドの5回表、近本の2ランが飛び出し、逆転に成功する。その後同点を許すも、9回に2死三塁の好機から近本が適時三塁打を放ち、再びリードを奪った。投げては、先発・ガンケルが6回3安打2失点の好投。敗れた楽天は、守護神・松井が誤算だった。

◆阪神はここまで38勝19敗2分けで、6月8日の日本ハム戦から5連勝中。交流戦の連勝記録は07年日本ハムの12連勝だが、阪神は08年6月4~11日に記録した6連勝が最長。今日交流戦の最終戦で貯金20と連勝記録到達を目指す。

◆阪神小野寺暖外野手(23)が13日、出場選手登録を抹消された。代わってこの日先発するジョー・ガンケル投手(29)が登録された。 4月18日に育成から支配下登録された小野寺は6月8日に今季2度目の昇格。9日、10日の日本ハム戦では2試合連続7番左翼でスタメン起用され、10日の第2打席では中前にプロ初安打を放っていた。2軍で再び状態を上げ復帰を目指す。

◆楽天早川隆久投手(22)と阪神佐藤輝明外野手(22)の「大物ルーキー」対決は試合前からヒートアップを見せている。 楽天が阪神と協力し、11日に発売した早川×佐藤輝コラボTシャツ120着、タオル300枚は同日の試合開始直後に完売。担当者は「想定よりも早く売り切れました」と両者の人気ぶりに驚いた。 早川はここまで11試合に登板し、両リーグトップの7勝をマーク。自身6連勝中と勢いに乗っている。佐藤輝も前日12日には田中将から16号ソロを放った。1、2戦目に続き、この日も観戦に訪れている宮城県在住の祖父母の前で活躍を見せたい。

◆楽天ドラフト1位の早川隆久投手(22)が5回96球3安打3失点で降板した。自身6連勝中だったが、リードを許しての降板となった。 1、2回ともに2死から四球を出すも無安打に抑える。だが3回、2死から阪神中野にこの日初安打を打たれると、二盗を許し、マルテに内角直球を左前へはじき返され、先制適時打を打たれた。4回は3者凡退に抑えた。 直後の4回に味方が2点を奪い逆転。だが5回、2死から梅野を歩かせ、プロ初の1試合3四球。続く近本に外角を狙った143キロ直球が真ん中高めへ甘く入り、右翼席へ逆転2ランを運ばれた。「投げ負けですね。点を取ってもらった直後に逆転を許してしまい申し訳ないです」と悔しそうに振り返った。 早川は自身と同じくドラフト会議で4球団が1位で競合した阪神佐藤輝との「大物ルーキー対決」で第1打席は右飛、第2打席は空振り三振。前日田中将から一発を放ったスラッガーを抑えた。4月11日ソフトバンク戦で2敗目を喫して以降、8試合黒星なし。両リーグ最多の7勝をマークしている。

◆阪神藤浪晋太郎投手(27)が今季3勝目を手にした。 1点リードの8回裏に登板。先頭の2番鈴木大に対して1ボールからの2球目、内角150キロ直球を狙い打たれ、右越えソロで試合を振り出しに戻された。それでも勝ち越し点は許さず1イニングを1失点で降板。9回表に1番近本の勝ち越し打が飛び出し、白星が転がり込んだ。 開幕投手を任された今季は1度2軍再調整を経て、6月4日にブルペン陣の一角として1軍復帰。中継ぎに配置転換された後、試合前の時点で4試合連続無失点、3試合連続ホールドを記録していた。連続無失点は途切れたが、セットアッパーとしてチームを支えている。

◆先発は楽天早川、阪神ガンケル。阪神は3回にマルテの適時打で先制。ガンケルは3回まで5奪三振でパーフェクトに抑える。 楽天は4回に浅村の適時打などで2得点。阪神は5回に近本の2ランで逆転。楽天早川は5回3失点で降板。 楽天は8回に鈴木大のソロで同点。阪神は9回に近本が決勝適時三塁打。藤浪3勝目。スアレスが21セーブ。楽天松井が2敗目。

◆阪神ドラフト6位中野拓夢内野手(24)が3回に今季13個目、交流戦8個目の盗塁を決めた。 3回2死から楽天先発左腕早川の145キロ外角直球を左前へはじき返すチーム初安打で出塁し、続く3番マルテの初球で二盗に成功した。交流戦8盗塁は、この時点で2位宇草(広島)、塩見(ヤクルト)の5個を大きく引き離している。 中野の盗塁が効き、マルテの左翼への適時打で先制のホームを踏んだ。

◆阪神ドラフト1位佐藤輝明内野手(22)が、楽天ドラフト1位早川隆久投手(22)との「ドラ1対決」に臨んだ。 第1打席はカウント1-1から135キロの変化球を打ち返し、右飛に倒れた。 第2打席は直球3球で追い込まれると、最後も144キロの直球で空振り三振に倒れた。左腕から繰り出されるキレのある真っすぐに、ひねられた。 両者は昨年10月のドラフト会議でいずれも4球団競合の末、阪神と楽天へ入団。両リーグを代表する黄金ルーキーの初対戦に、楽天生命パークのファンもくぎ付けとなった。

◆阪神近本光司外野手(26)が5回に逆転5号2ランを放った。楽天に4回に逆転を許してすぐの1発だった。 1点を追う5回2死一塁、1ボール1ストライクから楽天先発左腕早川の高め直球を右翼席へたたき込んだ。「(前打者の)梅野さんが2死から出塁してくれたので、うしろにつなぐ意識で打ちました。援護することができてよかったです」とコメント。近本は10日の日本ハム戦以来3戦ぶりの本塁打となった。

◆1軍復帰した阪神ジョー・ガンケル投手(29)が6回を3安打無四球2失点と好投し、セ・リーグ最多に並ぶ6勝目の権利を手にして降板した。 開幕から無傷の5勝を挙げながら、右肩の張りで5月10日に出場選手登録を抹消された。1軍復帰戦として予告先発されていた6月6日ソフトバンク戦は喉の痛み、頭痛を訴えて登板回避。翌7日に再び出場選手登録を抹消され、この日特例2021対象選手として10日間を待たずに再登録され、復帰となった。 3回まで完全投球。4回は3者連続安打から2失点で逆転を許したが、走者を出したのはこのイニングだけだった。 3点リードで2番手馬場につないだ。

◆プロ18年目の阪神糸井嘉男外野手(39)が、9回に松井からこの日2個目の三振を喫し、通算1000三振となった。史上72人目。 初三振は日本ハム時代の07年9月10日ロッテ戦で高木に奪われている。

◆阪神が粘り勝ちで球団最多に並ぶ交流戦6連勝を飾った。貯金を今季最多の20に増やし、交流戦最終ゲームを締めた。 3回に3番ジェフリー・マルテ内野手(29)の左翼線タイムリーで先制すると、1点を追う5回には1番近本光司外野手(26)の5号右越え2ランで逆転した。同点で迎えた9回は2死無走者から四球、二盗に捕手悪送球が絡んで三塁に走者を進めた後、近本の右翼線適時三塁打で勝ち越した。 右肩の張り、体調不良からこの日1軍復帰した先発ジョー・ガンケル投手(29)は勝敗は付かなかったが、6回を3安打無四球2失点と好投した。最後は1点リードの9回裏、守護神ロベルト・スアレス投手(30)が無失点で締め、球団新記録となる12試合連続セーブを達成した。

◆阪神近本光司外野手(26)が、9回に決勝の適時三塁打を放った。 2死走者なしから9番梅野が四球で出塁し、近本への2球目に二盗を決め、送球がそれる間に三進。近本は追い込まれてから、楽天松井の128キロスライダーを捉え、一塁線を破った。 8回に藤浪が同点弾を浴びた直後の決勝打。頼れる背番号5がチームを救った。 近本は5打数3安打1本塁打3打点。ヒーローインタビューでは「『よっしゃ~』っていうね、声が出ちゃいましたね」と笑顔で会心の一撃を振り返った。 近本のヒーローインタビューでの一問一答は以下の通り。-9回同点で梅野がチャンスを作った 近本 いやもうね、気持ちがちょっと出ちゃって。抜けた瞬間に「よっしゃ~」っていうね、声が出ちゃいましたね(笑い) -ビジターだが多くの拍手が起きた 近本 ホームグラウンドのようにたくさんの方にお越ししていただいて。すごく力になりましたし、こういう風に3連勝できて、いい交流戦の締めができたなと思いました。 -3度梅野の四球から打席が回ってきた 近本 先頭で塁に出るっていうことが少なかったんで、2死からでも塁に出て、また梅野さんが3回も塁に出てくださったんで。なんとしても後ろにいいバッターが続くんで、後ろにつなぐ気持ちで、打席に入りました。 -5回の本塁打を振り返って 近本 本当に真っすぐの速い投手で、なかなか打てていない状況だったので、「真っすぐだろうかなあ」と思いながら、しっかり振り切ることができたので、内容としても良かったですし、また逆転でチームの流れも持って行きたいと思っていたので良かったです。 -ビジターの6連戦で6連勝 近本 まあ勝ってよかったですね、はい。 -貯金は大台の20でセ・リーグとの対戦に戻る 近本 少し休んでジャイアンツの3連戦から始まるんですけど、本当に倒さないといけない相手ですし、勝たないといけない相手なので。しっかり休んで、いいスタート切れるように頑張っていきたいと思います。

◆楽天が今季初の同一カード3連敗を喫した。 先発早川が3回2死から中野に左前打、マルテに左前適時打を打たれ、先制を許す。 打線は4回に小深田、鈴木大の内野安打、浅村の右翼線適時二塁打、島内の内野ゴロの間に2得点。だが直後の5回に早川が2死から梅野を歩かせ、近本に逆転2ランを被弾。5回3失点でマウンドを降りた。 7回には3番手酒居が再び2死から梅野に四球。近本に右前打から二盗、中野に左前へ2点適時打を打たれ、リードを3点に広げられる。 それでも打線が阪神の救援陣を攻める。7回に馬場から岡島、茂木、黒川、銀次の4連打、代打内田の犠飛で2得点。8回には藤浪から先頭鈴木大がソロを放ち3点差を追いついた。 しかし、猛虎の粘りに屈した。9回に登板した松井が三たび2死から梅野に四球。近本の打席で一走梅野がディレードスチール。捕手の送球が中堅へそれる間に三塁へ到達し、近本が一塁線を破る決勝の適時三塁打。最終回の攻撃をスアレスに封じられ、3連敗となった。 以下、石井一久GM兼監督の主な一問一答 -終盤追いつくも9回に失点 「梅野君に出した3つの四球がなかなかリズムに乗れない、得点につながる要因になってしまった。全部が2死からなので、そのへんをしっかりケアできていればなというのはあります」 -梅野の二盗にミスも重なった 「あそこは最低でも二塁で止めてほしかった。タイミング的に言えばアウトなので。ただ、ぜいたくは言わずにボールさえ何とか止めてくれれば、外野を前進させたり、松井ももっと低く大胆に投げられる。いろんなことがちょっと攻撃的にできる部分もあったんでですけど、ランナー三塁まで持ってこられちゃうとヒットでかえられてしまう。後逸もできない状況で少し投球の幅が狭まることもあるので、あそこは何とか二塁で止まっていればと思います」 -梅野に粘られた 「9回はうまく粘られてフォアボールを取られたんですけど、その前の2つはあげちゃった感じがしますね。フォアボールはつきもの。僕自身現役のころフォアボールは多かったので、そこは出すなと言っても出るものは出るので、しょうがないんですけど、流れ的に今日はそこでなんとか切る人を切って、勝負しないといけない人で勝負するという展開を作っていきたかった」 -先発早川は5回3失点 「序盤はよく投げていた。自分のストライクゾーンと試合の中のストライクゾーンが、僕が見ていても少し違っていたので、苦しい投球になったけど、全体的にはいいボールを投げていた。ここから4日間空くので、リリーフピッチャーも登板できるということで、あの回で降板になりました。今日はみんなでブルペン含めてつないでなんとかこの試合を勝ちたいと思っていたが、それが後手後手に回ってしまった」 -先制を許すと9勝18敗5分け 「そういう時もありますよ、長いシーズンなので。みんなネガティブ要素を出してくるんですけど、ポジティブな話はあんまり出ないのがこういう場だと思うので。その代わりいいこともいっぱいあると思うので。ダメなところを解決することも大事だけど、いいことを伸ばしていくことがすごくく大事だなとは思います」 -交流戦は9勝8敗1分け 「別に交流戦ですごく勝ったわけでもないけど、負けたわけでもないので。交流戦は五分以上というところは最低限の目標としてあったので、そこに対してはすごくみんなよくやってくれたと思います。6連戦が何週か続いた中で、みんな頑張ってやってきた。いろんな課題、お題も出たと思いますけど、シーズンでクリアしていくものなので、頑張ってくれたと僕は思っています」

◆楽天ドラフト1位の早川隆久投手が「大物ルーキー対決」を制したが、白星は逃した。 自身と同じく4球団競合の阪神佐藤輝相手に「大学の時にも見ていたので、やってきたイメージとあまり変わらなかった」と2打数無安打1三振。だが5回3失点でリードを許し降板。打線の反撃で6連勝中の自身に負けはつかず、9戦黒星なしも「投げ負けました」と悔やんだ。 耐え切れなかった。これまで通りゾーンの四隅をついたが、際どいボール判定が続いた。ファウルで食らいつく猛虎打線の粘りも重なり、5イニング中3回で20球以上を要し、プロ初の1試合3四球。味方が逆転後の5回も2死から梅野を歩かせ、近本に甘く入った直球を捉えられ痛恨の逆転2ランを浴びた。「2アウトからの梅野さんへの四球がいらなかったです。審判のジャッジは絶対なので、その中でもめげずに投げていくことをこの試合で学びました」と反省を糧にする。

◆阪神が粘り勝ちで球団最多に並ぶ交流戦6連勝を飾った。貯金を今季最多の20に増やし、交流戦最終ゲームを締めた。 ? ▼6連勝の阪神が開幕から60試合目で貯金を20の大台に乗せた。阪神の最速貯金20は1リーグ時代の38年春の30試合目(25勝5敗)だが、2リーグ制後では03年の55試合目、08年の57試合目に次いで3位のスピードだ。セ・リーグで60試合以下で貯金20到達は16度目となり、過去15度のうち13度は優勝している。 ▼交流戦は11勝7敗の2位で終了。今季の交流戦は甲子園球場では3勝6敗だったが、ビジターは8勝1敗の勝率8割8分9厘。交流戦のビジター勝率は05年ロッテの8割2分4厘を抜く新記録だ。DHが打率3割7分1厘、11打点と機能し、パの本拠地で高勝率をマークした。

◆天国の愛犬へ一打を捧げた。楽天黒川史陽内野手(20)が13日、「日本生命セ・パ交流戦」阪神3回戦(楽天生命パーク)に「7番DH」でフル出場し4日広島戦以来、8試合ぶりの適時打を放った。3点を追う7回1死一、三塁。阪神馬場の甘く入ったフォークを捉え、一、二塁間を破った。「茂木さんがつないでくれて、次の銀次さんへなんとしてもつなぐんだという気持ちでした」と一塁上で右腕を突き上げて喜んだ。 悲しみを力に変えた。前日12日、奈良の実家に住む愛犬エクが天国へ旅立った。「本当によくご飯を食べる子で食いしん坊だったので、天国では食べすぎないようにしてほしいです。大好きな愛犬のためにも、気持ちで打ちました」と思いをバットに乗せた。 1年目の昨季はコロナ禍の影響で実施されなかった交流戦に、今季は10試合に出場した。未対戦のセ・リーグ相手に「結構難しかったのですが、1球目から1発で仕留めることができた打席は何回かあったかなと思います」とアジャスト。21打数7安打、打率3割3分3厘、1本塁打、5打点と結果を残した。石井GM兼監督も「上でもそこそこ結果を出しているので4打席を与えるところも作って成長を促してあげたい」と期待を込める。 この日で交流戦は終了。4日間試合がなく、18日から6連勝中と勢いに乗るオリックス戦からペナントレースが再開する。黒川は「パ・リーグの投手からいい成績を残せていないので、強い真っすぐを投げるいい投手からしっかり打つことができるようにしたい」と意気込んだ。【相沢孔志】

◆セ首位阪神がパ首位の楽天に3連勝し、交流戦6連勝フィニッシュした。試合後の矢野燿大監督(52)の一問一答は、次の通り。 -9回は梅野の盗塁が非常に効いた いやいやもちろん、そんなに連打連打というところはなかなか難しいような感じに見えたし。まあリュウ(梅野)があそこでああやって走ってくれたというのは相手にかなりプレッシャーを与えられた。すごく大きな盗塁やったし。まああとは(四球を選んだのも)2ストライク追い込まれてからやからね。そこであきらめずに出て行って、ここ最近きょうも全部そうやけど、2死から出て得点につながっているんで。そういうところはタイガースの強みにしていけるようにしていきたい、そういうこうあきらめない野球ができたというのは、リュウのその場面だけをとってもそうだし、その他の部分をとってもそうだったと思います。 -近本が本塁打。最後も勝負強かった うん、本塁打もね、向こうに取られた(逆転された)あとやったんで。相手にもダメージを与られたし、こっちも勢いつくような本塁打やったし、最後もね、(楽天松井と)初めての対戦で難しい、簡単なピッチャーじゃないけど、ああやって打ってくれるというのは。チカが上がってくるとウチの攻撃っていうのももっともっと幅広くなると思うんで。チャンスメークはもちろんだけど、きょうみたいに試合を決めるっていうね、札幌でもあったけど、そういうところはチカの持ち味かなと思います。 -中野の存在感 あの場面(7回)のタイムリーも本当にね。追い込まれて難しいボールだと思うけど。場面も、すごくいい場面で、内容もしっかりあった打撃だったんでね。守りの方もいろいろチャレンジして、いいプレーも多いし、走る方も積極性がどんどん出てきているんで、自信を付けてね。どんどんやっていってくれたら、もっともっと成長していけると思います。 -スアレスが球団記録の12試合連続セーブ 今日はできれば休ませたかったんだけど。でも追い越せたんでね。もちろんスアちゃん出したら全幅の信頼置いているし。記録になるんだよね?そういう記録っていうのも中身のしっかりあるなかでの記録だし。ほんとに気持ち的にもチーム全体がスアちゃんに何とかつなごうというね、そういうところもまた記録につながって。期待通りっていうのは簡単なことじゃないんだけど、しっかりこういうふうにやってくれるストッパーがいるっていうのは心強いね。 -交流戦で4つの貯金 チーム全体として苦しかったんだけどね。調子もちょっと落ちていたり、疲れがあったりで難しい部分もあったんだけど。そこでも連敗も最後の方までなかったし、何とか粘ってこられたというのが最後の6連勝につながったと思う。いい形で締めくくることができたので、また後半のジャイアンツ戦が始まるのに向けて全員でいい形をつくれたという交流戦になったんでね。これも誰か一人がやってできる野球じゃないんでね。挑戦したり、超積極的にいくとか、あきらめないとか。そういうものがこの交流戦でも出せたのかなと思います。 -佐藤輝も5番で活躍した もちろんいいところでの本塁打というのも印象深いし、輝自身もはじめての交流戦で、いい投手と対戦できるとか、仙台でもじいちゃん、ばあちゃんが見に来てくれるとか、また違う気持ちで戦えたというのは、経験の中でも大きいと思うし、期待値がね、どんどん上がるっていうのはすばらしいことなので、またその期待を越えていくような働きをしていける可能性を秘めているので、俺も楽しみにしています。

◆阪神ロベルト・スアレス投手(30)は球団新記録の登板12試合連続セーブを達成した瞬間、感情を雄たけびに乗り移らせた。 「いい試合だった。みんながいい活躍をして、最後は勝ち越してくれて、自分もいい仕事ができました」 1点リードの9回2死一塁、走者がスタートを切った1球。1番小深田の三塁線ライナーを木浪が間一髪でジャンピングキャッチすると、普段は物静かな男が思わず声を張り上げた。 同点のまま進んでいた9回の攻撃中、いったんは8回から登板していた藤浪がベンチ前でキャッチボールを始めていた。守護神は直近5試合のうち3試合に登板。矢野監督は「今日はできれば休ませたかった」と振り返ったが、リードを奪ったら話は別だった。 この日も最速157キロで無失点締め。5月13日中日戦から12試合続けてセーブを挙げ、08年藤川球児の球団記録を塗り替え、「基本的には任されたところで集中することだけを意識していますが、ここまでいい成績が残せて良かった」と喜んだ。 昨季は25セーブでタイトルを獲得。米大リーグの複数球団から獲得に興味を示されながら、矢野監督直々のラブコールも実って残留した。17年に右肘のトミー・ジョン手術を受けてから4年。今季は防御率0・62、両リーグトップの21セーブと迫力が増している。 「スアちゃんを出したら全幅の信頼を置いている。期待通りにというのは簡単なことじゃないけど、しっかりやってくれるストッパーがいるのは心強い」 指揮官が発した言葉の節々からも、存在の大きさがうかがえる。【佐井陽介】

◆阪神ジョー・ガンケル投手(29)は35日ぶりの復帰戦で持ち味を発揮した。6回3安打2失点で、6三振を奪った。 「ここまで制球できたことに自分でも少し驚いた。梅野がうまく球種を交ぜていい配球をしてくれたおかげでいいピッチングができた」。無傷の6勝目こそお預けとなったが、無四球の制球力が光った。 開幕から5勝を挙げながら、右肩の張りで5月10日に出場選手登録を抹消された。当初の復帰戦として予告先発されていた6月6日ソフトバンク戦は喉の痛み、頭痛を訴えて登板回避。満を持して5月9日以来の登板を迎え、3回まで完全投球。4回は内野安打2本など3安打から2失点したが、走者を出したのはこのイニングだけだった。 4回に打球が当たった左ふくらはぎについても「問題ないよ」。久々の登板だったため73球で降板したが、矢野監督は「テンポよく球数も少なく、ガンケルらしい投球が見られた」と納得顔だった。

◆阪神近本光司外野手(26)が、9回に決勝の適時三塁打を放った。2死走者なしから9番梅野が四球で出塁し、近本への2球目に二盗を決め、送球がそれる間に三進。近本は追い込まれてから、楽天松井の128キロスライダーを捉え、一塁線を破った。8回に藤浪が同点弾を浴びた直後の決勝打。頼れる背番号5がチームを救った。「メタ認知って知ってますか?」。プロ1年目のリーグ戦中、近本は関学大時代からの個人トレーナー、植松弘樹さん(26)に問われた。「言葉ぐらいなら...」。メタ認知は「何かを実行している自分を見る、もう1人の自分」と言われる心理学用語。アスリートにとっては自己を俯瞰(ふかん)的に見つめ、パフォーマンスの向上につなげる考え方を指す。 メタ認知に取り組んで約2年。植松さんは「今の近本選手は雲の上から自分を見ているくらい、距離を置いて客観視できる」と見ている。今年3月、近本は知人を介してスポーツ系の専門学校に通う学生と会話する機会があった。「緊張ってしますか」と聞かれ、「今、緊張している自分を想像したけど、僕、緊張しないんですよ」と答えた。自らを客観視して最善策を考えられる精神面の成長も、打率2割8分1厘と好調の打撃につながっている。 9回の打席は「正直打てるかどうか分からなかった」と言ったが「何としてもバットに当てる」とやるべきことは認知していた。極限の状況で心の中の「もう1人の近本」が"助言"したのかもしれない。【阪神担当=中野椋】

◆阪神ジェフリー・マルテ内野手が3回に先制適時打を放った。中野が二盗に成功して2死二塁となったところで、楽天先発左腕早川の内角直球を左翼へはじき返した。「中野がいい盗塁をしてくれたから、何とかかえしたいと思っていたよ。いい仕事ができたね」。 交流戦はチーム3位の11打点。交流戦前半こそ打撃不振だったが、持ち前の選球眼で10戦連続出塁中と調子を取り戻してリーグ戦へ戻る。

◆セ首位の阪神が6連勝で貯金20に到達した。「日本生命セ・パ交流戦」の楽天戦。同点にされた直後の9回2死三塁、1番近本光司外野手(26)が決勝の三塁打を放った。5回の5号2ランを合わせて3安打3打点でけん引。全6点を2死無走者から奪い、9番梅野隆太郎捕手(29)はうち3度四球を選んで攻撃をつないだ。パ首位に3タテを食らわし、2位と今季最大の7ゲーム差。リーグ戦は18日から2位巨人との「伝統の一戦」で再開する。「よっしゃ!」。阪神1番近本は思わず声を出した。9回2死三塁。フルカウントから松井の138キロフォークをたたく。一塁線を破り「気持ちが出ちゃって」と声を出しながら駆けた。三塁へ到達すると左手を上げ、仙台の虎党の歓声を浴びた。 近本 梅野さんが2死から粘って粘って粘って塁に出てくださった。何としても後ろにつなぐ気持ちで打席に入った。 9番梅野の"足スト"が効いた。2死走者なしで、追い込まれてから8球粘り、10球目で四球をもぎ取った。近本の2球目でディレードスチール。ベースカバーに遅れた二遊間が捕球できず、三塁まで進んだ。 梅野 チームのテーマ、チャレンジャー精神があったからこそ準備して行けた。得点圏に行けばチカがかえしてくれ、と。結果として上出来。 両リーグ最多のチーム59盗塁目。矢野監督も「相手にかなりプレッシャーを与えられたしすごく大きな盗塁」と陰のヒーローをたたえた。8回に藤浪が同点弾を浴びた直後、かつ交流戦最後の攻撃イニングで、ミスを恐れない積極的なチームカラーを全開。ここまで31試合でわずか2失点だった守護神攻略へつなげた。 梅野は2死走者なしから3度四球で出塁。近本がそれに応え、5回は2ラン、7回は右前打で中野の2点適時打を呼び込んだ。逆転され、再逆転し、そして追いつかれる一戦で強さを証明して交流戦を終えた。 矢野監督 2アウトから出て得点につながっているんで。挑戦したり、超積極的にいくとか、諦めないとか。そういうものが交流戦でも出せたのかなと思います。 DH制のある交流戦限定の"ウメチカ"が機能して6連勝とし、08年以来の貯金20。宿敵巨人と今季最大の7差に広げ、これ以上ない形で18日に甲子園で迎え撃つ。 近本 倒さないといけない相手ですし、勝たないといけない相手。しっかり休んで、またいいスタート切れるように頑張っていきたい。 春季キャンプで「今年からは黄金期に入ります」と一本締めした選手会長の言葉が、日に日に現実になりつつある。【中野椋】

◆阪神ドラフト6位中野拓夢内野手(24)が楽天戦でリーグ単独トップ13個目、交流戦では12球団トップ8個目の盗塁を決め、最終戦を締めた。 3回2死、チーム初安打となる左前打で出塁。続く3番マルテの初球にモーションを盗んで完璧なスタートを切り、楽々と二塁を陥れた。マルテの左前打で先制のホームを踏んだ。「自分の仕事は塁に出て相手をかき回してホームにかえってくること。しっかり初球から走る準備をしていたのでスタートが切れて良かった」。前日12日には今季13度目の挑戦で初めて盗塁死となったが、臆することなく積極的に仕掛けた。 初の交流戦で記録した8盗塁は2位塩見(ヤクルト)、宇草(広島)と3個差をつけた。広島が3試合残しており「交流戦盗塁王」の当確はもう少し先。それでも「一番は盗塁数。交流戦でしっかり走ることができた。セとの戦いになっても変えずにやっていく」と大きな自信をつけた。 7回2死二、三塁では楽天右腕酒居の外角低めフォークにバットをポーンと投げ出し、左前へ運ぶ2点適時打。交流戦は打率3割4厘、7打点とバットでも貢献した。山形県出身で仙台の東北福祉大で4年間を過ごした。両親は11日とこの日を観戦。その2試合で安打を放ち「来た日にいいプレーができてよかった。しっかり親孝行できたのかなと思います」と笑みをこぼした。12盗塁の1番近本との機動力で、リーグ再開後もかき回す。【石橋隆雄】

◆阪神ドラフト1位佐藤輝明内野手(22)の交流戦ラストは、昨年のドラフトで同じ4球団競合1位だった楽天早川との対決となった。 2打席で右飛と空振り三振。「さすがにいい球投げるなという感じ。1本出したかったんですけど、打てなかったですね。今日は」。その後も2打席凡退で4打数無安打。それでも3日連続で観戦に訪れた祖父母にすべて勝利を届けた。 試合前練習中には祖父勲さん(82)がスタンド最前列まで近付いてきて、ポケットから茶封筒を取り出し、かわいい孫に小遣いをあげようと差し出した。佐藤輝は照れ笑いして手を振りながら「いいよ、いいよ、やめて!」と断った。その光景を見ていた大山、北川打撃コーチらは「おじいちゃん、かわいいな」と笑い、球団関係者から「輝があげる番だろ」と突っ込まれるほのぼのシーンがあった。 初の交流戦は全18試合に出場。ラスト6戦で5番に入り6連勝に貢献した。「チャンスで回ってくることも多く、そういう活躍ができたことは大きなこと」。この間は打率2割9分6厘で、新人最多記録を2本更新する6本塁打、同じく最多タイの12打点をマークした。「何でも一番を取るのはうれしい」と喜んだ。 ほぼ全ての投手と初対戦の中、5月28日西武戦(メットライフドーム)ではプロ初の1試合3発も放った。無安打は18試合で5試合しかない。それでも「やっぱり打てる時と打てない時の差がまだあるんで。波のない、常に同じような成績を目指せるように」と高みをにらむ。矢野監督も「期待値がどんどん上がるのは素晴らしいこと。その期待を超えていくような働きをしていける可能性を秘めているので、俺も楽しみ」とうなずき、シーズン再開後の大暴れを予感していた。【石橋隆雄】

◆阪神がジェフリー・マルテ内野手(29)のタイムリーで先制した。 「中野がいい盗塁をしてくれたから、何とかかえしたいと思っていたよ。いい仕事ができたね」 三回2死走者なしでD6位・中野(三菱自動車岡崎)が楽天のD1位・早川(早大)からチーム初安打となる左前打で出塁。直後に二盗を成功させてリーグ単独トップとなる13個目の盗塁を記録し、チャンスを広げた。 マルテはフルカウントからの6球目、内角の144キロを左翼線にはじき返し、リーグトップの7勝を挙げているルーキー左腕から先制点を挙げた。

◆阪神・近本光司外野手(26)が1―2と逆転された直後の五回に5号2ランを放った。 「梅野さんが2死から出塁してくれたので、後ろにつなぐ意識で打って、結果的にいい形となってくれた。援護することができてよかった」 2死から梅野が四球で塁に出ると、近本が打席へ。楽天D1位・早川(早大)の高めに浮いた直球を振りぬき、右翼席に運んだ。10日の日本ハム(札幌D)以来、3試合ぶりの一発で試合をひっくり返した。

◆阪神のドラフト1位・佐藤輝明内野手(22)=近大=は、楽天のD1位・早川(早大)に対し、2打数無安打1三振だった。 二回先頭で迎えた第1打席は3球目の外角のカットボールに反応したが、右飛。四回1死走者なしでの第2打席はオール直球勝負で、4球目の143キロに空振り三振に倒れた。注目の〝ドラ1対決〟は5回を投げて降板した早川に軍配が上がった。 同学年の2人はともに昨年のドラフト会議で4球団が競合した逸材。虎のルーキーは試合前時点でリーグ3位の16本塁打、2位の44打点と主力として活躍しており、楽天の左腕はリーグトップの7勝を挙げている。

◆阪神のドラフト6位・中野拓夢内野手(24)=三菱自動車岡崎=が3―2の七回に2点打を放ち、リードを広げた。 2死から梅野が四球で出塁すると、近本は右前打でつないで一、三塁に。中野が打席に立つと、初球で一走・近本が二盗に成功し、好機を拡大。3球目の低めのフォークをすくい上げて左前への2点打とした。 先発のジョー・ガンケル投手(29)は6回3安打2失点でマウンドをおりた。右肩の張りの影響で2軍調整しており、5月9日のDeNA戦(横浜)以来、1カ月ぶりの1軍マウンドだったが、ブランクを感じさせない投球でゲームメーク。リーグトップタイとなる6勝目の権利を保持して降板した。

◆阪神は九回に近本の勝ち越し打で勝利し、交流戦を6連勝で締めくくった。 1―2の五回に近本の逆転2ラン、七回にはD6位・中野(三菱自動車岡崎)の2点打でリードを広げたが、2番手で登板した馬場が2失点を喫し、八回の藤浪が鈴木大に同点弾を浴び、試合を振り出しに戻された。 それでも九回2死から梅野が四球で出塁。直後の近本の打席で二盗と敵失で三塁と好機を広げると、フルカウントから右翼線への適時三塁打で勝ち越しに成功。最後は守護神・スアレスが試合を締めて今季21セーブ目をマークした。そして2008年の藤川球児氏が持つ11連続試合セーブの球団記録を抜き、12試合連続とした。 チームは4月9日のDeNA戦(横浜)―同20日の巨人戦(東京ドーム)で8連勝して以来の6連勝となり、貯金20に到達。2008年10月12日の中日との最終戦(スカイマーク)で「23」を記録して以来の大台に乗せた。

◆阪神は九回に近本光司外野手(26)が決勝打を放って、楽天に3連勝。交流戦を11勝7敗で終えた。試合後の矢野耀大監督(52)の一問一答は以下の通り。 ーー九回は梅野の盗塁が非常に効いた(2死から四球で出塁後に二盗。捕手の悪送球で三進) 「連打は難しい感じに見えたし。リュウが走ってくれたのは相手にプレッシャーを与えられたし。大きな盗塁やったし。(四球を選んだのも)2ストライク追い込まれてからやからね。あきらめずに出て行って、ここ最近きょうも全部そうやけど、2アウトから出て得点につながっているんで。タイガースの強みにしていけるようにしたい。あきらめない野球ができたのは、リュウのその場面だけをとってもそうだし、その他の部分をとってもそうだったと思います」 ーー近本が本塁打も最後も勝負強かった(五回の2ランと九回の決勝打) 「ホームランもね、向こうに取られた(逆転された)あとやったんで。相手にもダメージを与られたし、こっちも勢いつくようなホームランやったし、最後もね、初めての対戦で難しい、簡単なピッチャー(5番手・松井)じゃないけど打ってくれるというのは。チカが上がってくるとウチの攻撃も幅広くなる。チャンスメークはもちろんだけど、試合を決めるっていうね、札幌でもあったけど、そういうところはチカの持ち味かなと思います」 ーー中野の存在感 「あの場面のタイムリー(七回)も追い込まれて難しいボールだと思うけど。すごくいい場面で、内容もしっかりあった打撃だった。守りの方もチャレンジして、走る方も積極性が出てきているんで、自信を付けてね。もっと成長していけると思います」 ーー近本と中野のコンビは 「足があるというのはね。目に見えるものもあるけど、目に見えないプレッシャーは、相手にとってダメージがあるというか、嫌なものなんで」 ――スアレスが球団記録の12試合連続セーブ 「できれば休ませたかったんだけど、追い越せたんでね。スアちゃん出したら全幅の信頼置いているし。記録になるんだよね? 中身のしっかりした記録だし。しっかりやってくれるストッパーがいるのは心強いね」 ――交流戦で4つの貯金(11勝7敗) 「チーム全体として苦しかったんだけどね。調子もちょっと落ちていたり、疲れがあったりで難しい部分もあったんだけど。連敗も最後の方までなかったし、粘ったのが最後の6連勝につながったと思う。また後半のジャイアンツ戦(18日からの甲子園での3連戦)が始まるのに向けて全員でいい形をつくれた。誰か一人がやってできる野球じゃないんでね。挑戦したり、超積極的にいくとか、あきらめないとか。そういうものが、この交流戦でも出せたのかなと思います」 ーー佐藤輝も5番で活躍した 「いいところでのホームランも印象深いし、初めての交流戦で、いいピッチャーと対戦できるとか、仙台でもじいちゃん、ばあちゃんが見に来てくれるとか、また違う気持ちで戦えたのは、経験の中でも大きいと思うし、期待値がね、どんどん上がるのは素晴らしいことなので、その期待を超えていくような働きをしていける可能性を秘めているので、俺も楽しみにしています」 ――ガンケルも好投(先発で6回2失点) 「久しぶりの登板で、球数も少なかったので(73球)、まだいけるかなというところだったけど、本人的にも疲れがあった感じなので。ホント、テンポよく球数も少なく、ガンケルらしい投球は見られたので、そこはホッとしています」

◆楽天は同点の九回に登板した松井が粘れず、今季初の同一カード3連戦3連敗を喫した。 九回2死から9番梅野に四球。続く近本への2球目でディレードスチールを仕掛けられた。捕手が慌てて二塁へ送球したが、内野陣のカバーが間に合わず悪送球となって三塁に進まれ、近本に右翼線へ三塁打を浴びた。石井監督は「三塁に行かれると低い球はプレッシャーになる。せめて走者を二塁で止めておければ」と拙守を悔やんだ。 梅野に与えた3四球は全て2死無走者からで失点に絡んだ。「なかなかリズムに乗れない、得点につながる要因になった」と歯がゆそうだった。

◆執念の6連勝締め!! 阪神は「日本生命セ・パ交流戦」で楽天に6-5で競り勝ち、交流戦6連勝フィニッシュとなった。5-5の九回2死走者なしからチャンスを作り、近本光司外野手(26)が決勝の適時三塁打を放った。あきらめない野球で交流戦セ1位を決め、貯金20に到達。パを打ち砕いた矢野虎が16年ぶりのリーグ優勝へ突っ走る。 5回、2点本塁打を放った阪神・近本光司  =楽天生命パーク宮城(撮影・塩浦孝明) 「ヨッシャー!!」。打球が一塁線を破ると、近本は叫んだ。九回2死三塁から勝ち越しの適時三塁打。野球は九回2アウトから-。格言をバットで体現した。 「2アウトから梅野さんが(ファウルで)粘って粘って(四球で)塁に出てくれた。なんとしてもバットに当てる気持ちで打席に入りました」 5-5の九回2死走者なし。無得点なら虎の勝ちはない。でも、あきらめなかった。梅野が4球ファウルで粘って四球を選び、二盗に成功。捕手の悪送球も重なって三塁へ。梅野の勝利への執念を感じた近本は、楽天の守護神・松井のフォークを振りぬいた。 ■五回には楽天・早川撃ち2ラン 1-2の五回には一時逆転となる5号2ラン。「後ろの打者につなぐつもりだった。逆転して、チームの流れも持っていきたかった」。D1位・早川(早大)の143キロの直球を右翼席へ。両リーグトップの7勝を挙げている左腕に〝プロの洗礼〟を浴びせた。 今季、打撃練習で緩い球をフルスイングして遠くへ飛ばすメニューを取り入れた。「強い打球、力のある打球を飛ばすことを意識していきたい」。近本は自主トレ中に熱く語っていた。パワーの必要性を実感したのは、ルーキー時代の2019年の交流戦だ。159安打でセ・リーグ新人記録を更新したが、交流戦では打率・165と結果を残せなかった。テクニックだけでは打てない-。パ・リーグの剛腕投手たちに教えられた。昨季はコロナ禍で交流戦は中止。あれから2年。10日の日本ハム戦でも広い札幌ドームの右翼席に勝利を呼び込む一発をたたき込み、打率・280、2本塁打、12打点で打線を引っ張った。 矢野監督は「チカ(近本)は(1番で)チャンスメークはもちろんだけど、札幌でもあったけど試合を決めるところも持ち味かなと」とたたえた。この日、得点が入ったイニングは全て2死走者なしから。五、七、九回は梅野の四球からだった。近本は「2アウトからヒットで出たランナーよりも四球で出たランナーの方が相手にはプレッシャーもかかりますし、ダメージも大きくなるので、そういうところで点につながるような試合運びができたんじゃないか」と胸を張った。 ■交流戦セ1位!貯金「20」到達 チームは交流戦6連勝フィニッシュで、11勝7敗はセ・リーグ1位。貯金20に到達し、同率2位で並んだ巨人、ヤクルトとは今季最大の7ゲーム差となった。18日から再開されるリーグ戦で宿敵と甲子園で激突する。 「ジャイアンツは倒さないといけない相手なので。しっかりと休んで、また、チーム全体で勝っていけるように頑張っていきたい」 近本は新たな戦いへ力を込めた。勝利への執念をみせた交流戦ラストゲーム。16年ぶりのVへ、矢野虎に死角はない。(三木建次)

◆足とバットで、相手を翻弄した。阪神のD6位・中野(三菱自動車岡崎)が盗塁に2点打と躍動。勝利に貢献した。 「塁に出て、相手をかき回して、ホームにかえってくるというのが自分の仕事。初球から走る準備をしていたので、スタートが切れてよかった」 三回2死で左前打を放ち、続くマルテの打席で二盗に成功。前日12日にプロ初の盗塁死を喫したが、果敢に初球からスタート。チャンスメークすると、マルテの左前打で先制のホームを踏んだ。 これでリーグ単独トップとなる13盗塁。交流戦でもトップの8盗塁だ。 「一番は盗塁数。しっかり交流戦でしっかり走ることができた」 バットでは3―2の七回2死。梅野と近本が二、三塁の好機を作ると、酒居から左前へ2点打を放った。 「2アウトからの攻撃だったので、なんとかそれを生かそうという気持ちで打席に入りました」 ■観戦の両親に「親孝行できた」 山形・天童市出身。この日は両親が観戦に訪れた。虎党の父・茂明さんの前での活躍に「いいところを見せることができた。しっかり親孝行できたのかな」と笑顔。矢野監督も「(2点打は)すごくいい場面で、内容もしっかりあった打撃だった。走る方も積極性がどんどん出てきている。もっと成長していける」と目を細めた。 「(走塁は)変えずにやっていくことと打撃面、守備面でもまだまだ足りない部分がある。ここで見直して、また頑張っていきたい」 中野が交流戦の結果を自信に戦っていく。(菊地峻太朗)

◆鋭いライナー性の打球が三塁手・木浪のグラブに収まるのを確認すると、阪神の守護神・スアレスはほっとした表情を見せた。〝火の玉直球〟を彷彿させる剛速球で試合を締め、藤川球児氏が2008年にマークした球団記録を更新する12試合連続セーブとした。 「いい試合だったと思う。みんないい活躍したなかで、追いつかれて最後は(そこから)得点してくれたので自分としてもいい仕事ができた。いい成績を残せてよかった」 ■セ1位独走21セーブ目 九回の近本の劇的な勝ち越し打が出るまでは3番手・藤浪が続投の予定だったが、セーブシチュエーションになったことで右腕に出番が回ってきた。先頭の黒川を154キロで空振り三振、田中和も直球で三ゴロに仕留めて簡単に2死を奪ったが、田中貴に中前打。それでも最後は小深田の痛烈な打球を木浪が好捕して三直となり、試合終了。リーグトップを独走する21セーブ目を挙げた。 〝球児超え〟を達成した助っ人に矢野監督は「スアちゃん(スアレス)を出したら全幅の信頼置いている。そういう記録というのも中身のしっかりあるなかでの記録だし、こういうふうにやってくれるストッパーがいるというのは心強い」と目を細めた。 虎加入1年目の昨季はコロナ禍で不規則なシーズンながらもセーブ王のタイトルを獲得。「自信を持てた。(今年は)昨年に比べて状況を把握しながら自分の投球もできている」と右腕。どんな場面でも冷静に投球できるのは昨年の経験が生きているからこそ。そして、現在まで好成績を残し続けていられるのは、飽くなき向上心があるからだ。「いつも昨日以上に(成長する)というのを心がけている」。昨日より、今日。今日より、明日―。日進月歩の努力の積み重ねが活躍の秘訣(ひけつ)だ。 ■「全力で全部勝ちにいく」 「全力でやっていくしかない。全部勝ちにいくつもりでやって、シーズンが終わったときにいい成績が出ていればいいなと思う」 九回はオレがヤル―。これからも不動のストッパーが敵の前に立ちはだかる。(織原祥平)

◆楽天・早川の状態は悪くなかった。阪神打線が難しい球でもヒットにし、しっかりとボール球を見極められていた。特に近本、中野のしつこい打撃と足が重圧となり、2死から効果的な得点につながった。■チカナカがリーグ戦再開後のキーマン中野の元気さはソフトバンクなどで活躍した川崎宗則(現BCリーグ栃木)をイメージできる。前日に初めて盗塁を失敗しても落ち込まない。積極的なミスは責めないという矢野監督の方針もあるだろうが、次、やり返そうという気の強さを感じる。チーム内で1、2番が盗塁王争いをするというのも、いい傾向。お互いに刺激し合っているからこそ、クリーンアップが打たなくても助けることができる。リーグ戦再開後のキーマンは近本、中野。もちろん1、2番で固定してほしい。優勝に向けて、一つ気になるのは矢野監督の情の深さが采配に影響することだ。この日の試合でいえば、六回まで73球のガンケルをなぜ降板させたのか。私なら続投させて、藤浪、スアレスにつなぐ。少なくとも3点リード、相手は4番・島内から始まるという状況で馬場に託す選択肢はない。宮城出身の右腕に錦を飾らせたいという思いだったのか...。継投策にブレが生じたと映った。結果オーライのタクトは厳禁。勝負どころで最善策を探す手腕が、これから試されていく。(本紙専属評論家)

◆耐えて耐えて、6連勝で突き抜けた。その一つ一つと、この日奪った一点一点が、どれもこれも矢野野球だった。全員の力で食らいつき、交流戦を大まくりのセ1位フィニッシュ。将の口からは手応えがあふれ出た。 「チーム全体として苦しかったんだけどね。調子もちょっと落ちていたり、疲れがあったりで、難しい部分もあったんだけど。何とか粘ってこられたというのが最後の6連勝につながったと思う」 ■苦しさ乗り越えチーム一丸 パ・リーグの猛者たちの迫力に飲まれそうになったときもあった。「○●...」の〝オセロ状態〟を抜け出せず、八回を託し続けてきたリリーフエースの岩崎が前半9試合だけで3敗。6月4日に再調整で出場選手登録抹消となる事態となった。それでも、藤浪が昇格し、チームのために懸命に腕を振った。 糸原が不在の間の2番にはD6位・中野(三菱自動車岡崎)が見事にハマり、走攻、そして日に日に進歩を見せる遊撃守備でも何度もチームを救った。4番の大山に一発が出ない間はサンズが打ち、サンズに音がなくなればマルテが暴れた。D1位・佐藤輝(近大)は、5月28日の西武戦(メットライフ)での驚がくの3発を皮切りに6本ものアーチをかけた。 一時期は不振に苦しんだ梅野が、2死から3四球を選び、近本がそれを何度も得点に変えたこの日は、まさに指揮官が求め続けてきた「あきらめない姿勢」がすべて出たゲームだった。■「2アウトから出て得点...強みにしていく」「ここ最近、きょうも全部そうやけど、2アウトから出て得点につながっている。そういうところは強みにしていけるようにしていきたい。あきらめない野球ができた」振り返れば、8日の日本ハム戦(札幌ドーム)で原口が放った劇的な代打でのV打から始まった6連勝だった。最後まで、げたを履くまで誰一人あきらめないから、この勢いは止まらない。「誰か一人がやってできる野球じゃないんでね。挑戦したり、超積極的にいくとか、あきらめないとか。そういうものがこの交流戦でも出せたのかなと思います」■後半の巨人戦へ「いい形をつくれた」難所と思われていたパとの戦いを、最高の形で締めくくった。「いい形で締めくくることができたので、また後半のジャイアンツ戦が始まるのに向けて全員でいい形をつくれた」自分たちの力、姿勢を両リーグに見せつけ、たしかな手応えを握りしめた交流戦になった。(長友孝輔)

◆宮城・塩竈市出身の阪神・馬場は七回に凱旋登板を果たしたが、1死から4連打を食らい、2失点。10日の日本ハム戦(札幌ドーム)から2試合連続で失点を記録した。楽天生命パークでは2019年のフレッシュオールスター以来の登板で、公式戦では初。地元で好投を見せたかったが、悔しい結果となった。

◆阪神・ガンケルが特例2021対象選手として登録されて先発。1―0の四回に3連打と遊ゴロの間に2点を失ったが、それ以外は全て三者凡退を抑え、6回3安打2失点だった。当初は6日のソフトバンク戦(甲子園)で先発予定も、のどの痛みなどで回避し、右肩の張りで降板した5月9日のDeNA戦(横浜)以来の1軍マウンド。「ここまで制球できたことに自分でも少し驚いた。梅野がうまく球種を混ぜていい配球をしてくれたおかげで良いピッチングができた」とうなずいた。

◆阪神・マルテが先制打を放った。三回2死一塁から中野が盗塁を決めて好機を演出すると、フルカウントから145キロ直球を左翼へ引っ張った。自身は積極的に二塁を狙ってアウトとなったが、中野が二塁から生還。「中野が良い盗塁をしてくれたから何とかかえしたいと思っていた。良い仕事ができたね」と振り返った。

◆阪神・梅野は九回の近本の決勝打をアシストした。「四球と盗塁は結果として上出来だった。貢献度の高い仕事ができたんじゃないかな」。2死からファウルで粘って四球をもぎ取ると、近本の打席で二盗を敢行。悪送球も重なって三塁に進むと、右翼線への三塁打で勝ち越しのホームを踏んだ。無安打ながら3四球を記録。五回には近本の2ラン、七回にはD6位・中野(三菱自動車岡崎)の2点打を呼び込んだ。

◆1点リードの八回に登板した阪神・藤浪は同点弾を浴びたが、九回にチームが勝ち越し、3勝目を挙げた。八回、先頭の鈴木大に甘く入った150キロを右翼席へと運ばれ、今季2本目となる本塁打を許し、リリーフ転向後5試合目で初失点を記録。2死後も岡島に右前へはじき返されたが、追加点は与えなかった。

◆バンザーイ、『G7』大成功! セ界って素晴らしい!! えっ、菅首相にそんなに期待しているのかって? 違う! 違ーう!! 俺が言っているのは『G7サミット』じゃなくて、わが阪神優勝への最大のライバル・巨人に7ゲーム差をつけたったわーの『G7』なのだ!! 始まる前はおびえていたセ・パ交流戦だけど、終わってみれば6連勝で11勝7敗。貯金を増やし、猛虎の強さを見せつけたのだ!! 終わり良ければ全て良しで、パの首位・楽天相手に涌井、マーくん、そして本日は新人王街道真っしぐらのドラフト1位・早川を沈めての3連戦3連勝はデカ~イ!! ヒーローはもちろんホームランを含む3打点の近本だけど、2死無走者から3度四球を選んだ梅ちゃん、それを全てホームにかえした(特に九回の決勝点)野球は大人の味だったのだ。 さあ、4日間ゆっくり休み、巨人戦3連勝で『G7』を『G10』にしたろー!!

◆-弱虫は、幸福さえおそれるものです。綿でけがをするんです...と作家太宰治は『人間失格』のなかで書いた。突然何を言い出すんじゃ...と思われるでしょうが、そんな心境なのだ。 阪神はどーなってしまったのか。強い。まさに「生まれてすみません」という太宰の自虐的な一節はどこかにかききえてしまった。とにかく暗示にかけられた猛虎軍団は何かがほとばしっているんだ。我がタイガースは...。そういえば悲壮感のエース・村山実さんの唯一のカラオケでの愛唱曲は『津軽海峡冬景色』だった。北に向かう旅人はみんな無口でした。それが昨日の仙台での試合直後の近本選手の勝利インタビューはすごかったぞ。マイクを握って仙台ファンに「俺たちは勝ち続けますッ」と絶叫してた。あれが全てだ。 魅入られたように勝つ! 得点が入ったのは4イニングとも「2死走者なし」からだ。あとはもう御覧の通りのサンスポ狂喜乱舞の紙面展開をしっかりと味わってほしい。 実は試合前にキャップの長友孝輔に電話をいれてみた。おい強いな...ハイ...矢野監督と井上一樹ヘッドのコンビもイイ感じだよなぁ...「僕もそう思います。冷静沈着ですし...」100年に1度のこんなハイテンションの時に君は『五輪取材』にしばらく離れるらしいな...「ハイ、それもまた頑張ります」 何年に1度あるかないかの今年の猛虎快進撃を横目に『五輪取材』に走ってる場合じゃないのだが、でもこんなことってだれも予測してませんでしたし...ハイ。地に足がついた記事を書く長友キャップらしいセリフに激情をとじこめての電話口と思った。とにかくてんやわんやのコンコンチキはまだ続く。それほど強い。勝ち続ける。何度も「今日は負けた」と思った3時間6分。なぜか落ち着き払った矢野監督とそのそばにクールに並ぶ参謀の井上一樹ヘッドと福原忍投手コーチ。そのドタバタしない姿がアップになるたびに安心感につつまれる。かつて藤本定義監督があえて青田昇コーチを強引に口説きおとし「巨人OBコンビ」なのに阪神を優勝させた。このとき青田コーチはエース村山実に「度胸やぞ、ムラ! 長嶋茂雄には度胸で勝つんや!」と暗示にかけた。戦後の球史最大の村山vs長嶋〝宿命の対決〟の炎となったという。つまり、巨人のOBコンビは阪神でも鬼の牙をむいて猛虎魂の打倒巨人に火をつけたのだ。「あの頃の青さんのすさまじさにはマイッタ...」(村山)のだ。その懐かしい猛虎魂はこの仙台でも見事に若いタイガースに戻ってきた。中日で星野仙一流の反骨心を引き継いだ新コンビの矢野-井上。その燃える思いが現在の快進撃につながっている。しかも星野仙一が打倒巨人の幻想を「日本一」という現実に描き、甲子園の室内練習場の2階に飾られている阪神歴代の「優勝の瞬間」をことあるごとに指さして井上ヘッドはナインに熱くかたりつづけている。「優勝っていいもんだ!」。それが俺の使命なのだと井上流のパッションがヤケドしそうなまでにたぎり立ってきている。この6月13日は太宰治が1948年、玉川上水で女性とともに入水した...その情熱のほとばしりたるや。太宰治はその命をこう書き記している。「生まれてすみません」。冗談じゃねぇ。ここまで生きのびてきての猛虎復活! 待っててよかったぜ。

◆阪神は交流戦を6連勝で終えた。圧巻だったのは1点差で勝った13日の敵地での楽天戦。6得点はすべて「2死走者なし」から。まさに〝横綱相撲〟だった。この期間の18試合(11勝7敗)を振り返った時、どうしても「日本シリーズで戦ったら?」という視線になっていた。 1勝2敗と負け越したソフトバンクには、柳田を中心にした王者の風格を感じ、同じく1勝2敗だったオリックスからは杉本や紅林から若手の勢いがヒシヒシと伝わってきた。そして一気に3連勝したとはいえ、楽天にはスタメンに外国人選手不在の中でリーグ首位を走る底力があった。 交流戦全日程を終えた阪神は14日から4日間、試合がなく、18日の巨人戦(甲子園)でリーグ戦に再び突入する。宿敵とは7差で「首位攻防戦」とは程遠い状況だ。クライマックスシリーズ(CS)があり、気の早い話だが、個人的には日本シリーズで、どこと激突するのか、が気になっている状況だ。 余談だが、交流戦やCSがない時代は、リーグ優勝を決めると、日本シリーズでの相手チームを研究するため、スコアラーを派遣したり、また日程に余裕があれば、選手がスタンドにずらりと並んで視察した。絵になる光景が最近なくなったのは寂しい限りだが...。 まあ、阪神キャップ時代の2003年の苦い思い出があるだけに、ソフトバンクと〝再戦〟したい思いもあるし、田中将vs.佐藤輝もまた見たい。オリックスとの関西ダービーだっていい。阪神との〝対戦者決定戦〟。これも楽しみの一つだ。

DAZN

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
1251 0.706
(↑0.018)
-
(-)
096
(+9)
70
(+8)
13
(+1)
5
(-)
0.287
(↑0.001)
3.760
(↓0.14)
2
(1↑)
阪神
1170 0.611
(↑0.023)
1.5
(-)
082
(+6)
76
(+5)
20
(+1)
25
(+3)
0.244
(↓0.002)
3.520
(↓0.09)
3
(1↑)
DeNA
963 0.600
(↑0.029)
2
(-)
091
(+4)
93
(+1)
24
(-)
5
(+2)
0.297
(↓0.002)
4.900
(↑0.23)
4
(2↓)
中日
972 0.563
(↓0.037)
2.5
(↓1)
058
(+3)
65
(+4)
15
(-)
8
(-)
0.250
(-)
3.550
(↓0.05)
5
(1↑)
ヤクルト
1080 0.556
(↑0.027)
2.5
(-)
080
(+6)
72
(+4)
23
(+2)
14
(+1)
0.262
(↓0.001)
4.030
(-)
6
(1↓)
楽天
981 0.529
(↓0.034)
3
(↓1)
078
(+5)
74
(+6)
16
(+1)
7
(-)
0.266
(-)
3.960
(↓0.12)
7
(1↑)
西武
664 0.500
(↑0.045)
3.5
(-)
281
(+4)
83
(+3)
24
(+1)
4
(-)
0.276
(↓0.004)
4.860
(↑0.13)
8
(1↑)
ロッテ
891 0.471
(↑0.033)
4
(-)
085
(+5)
83
(+4)
18
(+2)
18
(+1)
0.262
(-)
4.450
(↑0.03)
9
(2↓)
巨人
783 0.467
(↓0.033)
4
(↓1)
072
(+4)
71
(+5)
23
(-)
9
(-)
0.251
(↓0.002)
3.840
(↓0.1)
10
(-)
ソフトバンク
594 0.357
(↓0.028)
5.5
(↓1)
068
(+4)
56
(+6)
21
(+3)
11
(+2)
0.233
(↓0.005)
3.040
(↓0.18)
11
(-)
日本ハム
6110 0.353
(↓0.022)
6
(↓1)
153
(+1)
69
(+4)
7
(+1)
10
(-)
0.231
(↓0.004)
3.620
(↑0.04)
12
(-)
広島
2103 0.167
(↓0.015)
7.5
(↓1)
352
(+8)
84
(+9)
11
(+2)
13
(+1)
0.256
(↑0.005)
5.410
(↓0.28)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
39192 0.672
(↑0.005)
-
(-)
83273
(+6)
215
(+5)
65
(+1)
59
(+3)
0.254
(↓0.001)
3.280
(↓0.03)
2
(-)
巨人
302410 0.556
(↓0.01)
7
(↓1)
79262
(+4)
234
(+5)
79
(-)
41
(-)
0.254
(↓0.001)
3.490
(↓0.03)
2
(1↑)
ヤクルト
30247 0.556
(↑0.009)
7
(-)
82263
(+6)
245
(+4)
63
(+2)
39
(+1)
0.251
(-)
3.810
(-)
4
(-)
中日
25299 0.463
(↓0.009)
12
(↓1)
80183
(+3)
200
(+4)
33
(-)
30
(-)
0.240
(-)
3.040
(↓0.02)
5
(1↑)
DeNA
21359 0.375
(↑0.011)
17
(-)
78253
(+4)
318
(+1)
61
(-)
14
(+2)
0.254
(-)
4.710
(↑0.06)
6
(1↓)
広島
18308 0.375
(↓0.008)
16
(↓1)
87183
(+8)
231
(+9)
37
(+2)
31
(+1)
0.255
(↑0.001)
3.880
(↓0.1)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
32259 0.561
(↓0.01)
-
(-)
77266
(+5)
245
(+6)
53
(+1)
28
(-)
0.244
(-)
3.550
(↓0.04)
2
(-)
ソフトバンク
292611 0.527
(↓0.01)
2
(-)
77278
(+4)
229
(+6)
61
(+3)
47
(+2)
0.256
(↓0.002)
3.300
(↓0.04)
3
(-)
ORIX
30278 0.526
(↑0.008)
2
(↑1)
78271
(+9)
256
(+8)
60
(+1)
19
(-)
0.256
(↑0.001)
3.650
(↓0.04)
4
(-)
ロッテ
28288 0.500
(↑0.009)
3.5
(↑1)
79300
(+5)
276
(+4)
64
(+2)
52
(+1)
0.252
(-)
4.100
(-)
5
(-)
西武
252612 0.490
(↑0.01)
4
(↑1)
80254
(+4)
265
(+3)
54
(+1)
53
(-)
0.249
(↓0.001)
4.070
(↑0.02)
6
(-)
日本ハム
21355 0.375
(↓0.007)
10.5
(-)
82187
(+1)
259
(+4)
32
(+1)
34
(-)
0.224
(-)
3.860
(↑0.02)