楽天(★1対9☆)阪神 =交流戦2回戦(2021.06.12)・楽天生命パーク宮城=
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阪神
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楽天
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勝利投手:伊藤 将司(4勝3敗0S)
敗戦投手:田中 将大(2勝4敗0S)

本塁打
【阪神】大山 悠輔(8号・4回表2ラン),佐藤 輝明(16号・6回表ソロ),木浪 聖也(1号・9回表2ラン)
【楽天】島内 宏明(10号・4回裏ソロ)

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◆阪神は両軍無得点で迎えた4回表、大山の2ランで先制する。その後3-1となって迎えた9回には、近本の適時三塁打と木浪の2ランなどで一挙6点を加え、試合を決めた。投げては、先発・伊藤将が7回1失点の好投で今季4勝目。敗れた楽天は、投打ともに振るわなかった。

◆今季の楽天田中将大投手(32)はここまで2勝3敗と黒星先行だが、楽天生命パークでは3試合で2勝0敗、防御率0・90。本拠地では12年7月29日西武戦を最後に負けがなく、12年8月26日の日本ハム戦からシーズンをまたいで16連勝中。

◆阪神ドラフト1位佐藤輝明内野手(22)が、楽天先発田中将とのプロ初対決に臨んだ。 第1打席は2回1死走者なし。3球で追い込まれると、最後は高めの146キロに詰まり中飛に倒れた。 第2打席は、4番大山が先制2ランを放った直後の4回2死走者なし。147キロ直球を捉えると一、二塁間を鋭い打球で破る右前打とした。 2人はももいろクローバーZのファンを指す「モノノフ」で、佐藤輝は甲子園での登場曲に田中将がヤンキース時代に使用していた「吼えろ」を採用している。日米通算179勝の「本家」との初対決となる一戦へ「球界を代表する投手の1人。そういう投手に自分がどれだけやれるか。自分は自分のすることをするだけ。いつも通りと思っています」と前日11日の試合後に意気込んでいた。 前日11日続き、宮城・村田町に住む父方の祖父勲さんと祖母美智恵さん(ともに82)がこの日も観戦。高校まで毎年、盆と年末に帰省し「テル」と呼ばれかわいがられた2人に、連日元気にプレーしている姿を見せている。

◆阪神大山悠輔内野手(26)が、日米通算179勝の右腕、楽天田中将から8号の先制2ランを放った。3回に2死からマルテが四球を選び、続く大山がカウント0-1からの2球目、145キロのストレートを捉えて右翼スタンドに運んだ。 大山は「マルテが粘って出塁してくれたので、何とかしたいという気持ちでしたが、ホームランという最高の結果となりました」と振り返った。4日のソフトバンク戦(甲子園)以来のアーチで、先発伊藤将を援護した。

◆阪神大山悠輔内野手(26)が"マー君撃ち"で先制点をもたらした。4回2死一塁。楽天先発田中将の2球目145キロ直球を右翼スタンドへ運ぶ8号2ランとした。 球団を通じ「マルテが粘って(四球で)出塁してくれたので、何とかしたいという気持ちでしたが、ホームランという最高の結果となりました。もっと援護できるように頑張ります」とコメントした。 これがチーム初安打。阪神の選手が田中将から安打を放ったのは13年6月16日に9回に新井貴が中前打を放って以来だった。

◆阪神ドラフト6位中野拓夢内野手(24)が、プロ初の盗塁失敗を喫した。 5回の第3打席はニゴロで、併殺崩れで一塁に残ると3番マルテの4球目でスタート。楽天太田からの二塁への好送球でタッチアウトとなった。矢野監督はリクエストを要求したが、判定は覆らなかった。 中野は試合前までリーグトップタイの12盗塁。12企図で全成功の「失敗しない男」が、13度目で初めて盗塁死を記録した。

◆マー君打ったZ! 阪神ドラフト1位佐藤輝明内野手(22)が、6回に楽天先発田中将から16号ソロを放った。内角135キロスライダーを捉え右翼席へ5試合ぶりの1発。自身が持つ交流戦の新人最多記録を更新する6本目となった。 「球場に見に来てくれたおじいちゃん、おばあちゃんの前でホームランを打つことができて良かったです。日本を代表する田中投手から打てたことも素直にうれしいです。もっと打てるように頑張ります」 佐藤輝は交流戦12打点とし、19年中川圭太(オリックス)の新人最多に並んだ。 ようやく佐藤輝VS田中将が、実現した。2人はももいろクローバーZのファンを指す「モノノフ」で、佐藤輝は甲子園での登場曲に田中将がヤンキース時代に使用していた「吼えろ」を採用している。日米通算179勝の「本家」との初対決となった一戦へ「球界を代表する投手の1人。そういう投手に自分がどれだけやれるか。自分は自分のことをするだけ。いつも通りと思っています」と意気込んでいた通り、自分のスイングを貫いた。野球人として、「モノノフ」として、記憶に残る1本になったはずだ。 アーチを描きたい理由があった。2日連続で、宮城・村田町に住む父方の祖父勲さんと祖母美智恵さん(ともに82)が観戦。高校まで毎年、盆と年末に帰省し「テル」と呼ばれ、かわいがってもらった。2人に「もっとホームラン、打点とかそういうのも見てもらいたいです」と誓っていた。近大時代の昨年10月にはリーグ記録を更新する14号、阪神入団後は3月27日ヤクルト戦(神宮)のプロ1号をともに生観戦で見届けてくれた祖父母に、また最高の景色を見せた。 左打ちの新人で16本塁打は55年榎本喜八(毎日)84年小早川毅彦(広島)99年福留孝介(中日)に並ぶ。なお、左打ちの新人の最多は46年大下弘(セネタース)の20本で、2位は98年高橋由伸(巨人)の19本。新人全体の最多となると、59年桑田武(大洋)86年清原和博(西武)の31本で、佐藤輝はその折り返し地点まで来た。まだ80試合以上を残しており、記録更新へ期待が膨らむ。 「5番右翼」での起用は5試合目で、その1試合目こそプロ初の4三振でつまずいたが、その後は4試合連続安打で5番では初めての1発。杜(もり)の都でも怪力を見せつけた。【中野椋】

◆"第2の故郷"仙台でも怪力を見せつけた。阪神ドラフト1位佐藤輝明内野手(22)が、6回に16号ソロを放った。楽天田中将から右翼席へ運び、5試合ぶりの1発。自身が持つ新人最多記録を更新する交流戦6本目の本塁打となった。 左打ちの新人で16本塁打は55年榎本喜八(毎日)84年小早川毅彦(広島)99年福留孝介(中日)と並ぶ。なお、左打ちの新人の最多は46年大下弘(セネタース)の20本で、2位は98年高橋由伸(巨人)の19本。新人全体の最多となると、59年桑田武(大洋)86年清原和博(西武)の31本となっている。新人最多本塁打へ折り返し地点まで来た。まだ80試合以上残っており、記録更新へ期待が膨らむ。 アーチを描きたい理由があった。前日11日に続き、宮城・村田町に住む父方の祖父勲さんと祖母美智恵さん(ともに82)が観戦。高校まで毎年、盆と年末に帰省し「テル」と呼ばれかわいがられていた。祖父母に「もっとホームラン、打点とかそういうのも見てもらいたいです」と誓っていた。近大時代の昨年10月にはリーグ記録を更新する14号、阪神入団後は3月27日ヤクルト戦(神宮)のプロ1号をいずれも生観戦で見届けた祖父母に、また最高の景色を見せた。 今試合で「5番右翼」での起用は5試合目。初戦こそプロ初の4三振でつまずいたが、その後は4試合連続安打で5番では初めての1発。杜(もり)の都でも怪力を見せつけた。【中野椋】

◆楽天田中将大投手(32)が"モノノフ対決"で阪神佐藤輝に一発を浴びるなど7回109球5安打3失点でマウンドを降り、自身6戦連続白星なしとなった。 1点を追う6回2死、2ストライクから内角スライダーを右翼席へ運ばれた。追いかける展開で痛恨の被弾に首をかしげた。 自身と同じくももいろクローバーZのファンである大物ルーキーに対し「あれだけ素晴らしい活躍を1年目からしていると思うので、そういう選手が打つとチームも乗ってくると思う。いい選手がたくさんそろっているので、しっかりと抑えたいと思います」と警戒。第1打席は中飛に抑えたが、4回2死での第2打席では右前打を打たれていた。 5月1日ロッテ戦以来、6戦ぶりの白星を目指し、自身16連勝中の本拠地楽天生命パークでのマウンドに立った。3回までは完璧に抑えたが、4回2死からマルテに四球。続く大山に外角直球を右翼席へ運ばれ先制2ランを許した。6回で100球に到達も7回まで投げきり、5戦連続クオリティースタート(6回以上自責3以内)を達成。ただ、味方打線が阪神伊藤将の前に7回まで1得点。援護に恵まれず、白星はつかめなかった。

◆阪神佐藤輝明内野手(22)の勢いが止まらない。楽天先発田中将から4回に右前打、6回は右中間席への16号ソロを放ち、9回は3番手内間から中前打。今季4度目の猛打賞で打率を2割7分9厘まで上げた。 5番に入って5試合目。8日の日本ハム戦こそプロ初の4三振を喫して無安打に終わったが、その後は4戦連続安打。直近4試合は16打数7安打で打率4割3分6厘、1本塁打、3打点でと4番大山の後ろで仕事を果たしている。

◆パ・リーグ1位の楽天とセ・リーグ1位の阪神が対戦し阪神が9-1で勝利した。先発は楽天が田中将大、阪神は伊藤将司。

◆楽天田中将大投手(32)が"モノノフ対決"で阪神佐藤輝に一発を浴びるなど、7回今季最多109球5安打3失点で4敗目(2勝)を喫し、自身6戦連続白星なしとなった。 本拠地では自身16連勝中だったが、12年7月29日西武戦以来、9年ぶりの黒星を喫した。 1点を追う6回2死、2ストライクから内角スライダーを右翼席へ運ばれた。追いかける展開で痛恨の被弾に首をかしげた。 自身と同じくももいろクローバーZのファンである大物ルーキーに対し「あれだけ素晴らしい活躍を1年目からしていると思うので、そういう選手が打つとチームも乗ってくると思う。いい選手がたくさんそろっているので、しっかりと抑えたいと思います」と警戒。第1打席は中飛に抑えたが、4回2死での第2打席では右前打を打たれていた。 5月1日ロッテ戦以来、6戦ぶりの白星を目指し、自身16連勝中の本拠地楽天生命パークでのマウンドに立った。3回までは完璧に抑えたが、4回2死からマルテに四球。続く大山に外角直球を右翼席へ運ばれ先制2ランを許した。6回で100球に到達も7回まで投げきり、5戦連続クオリティースタート(6回以上自責3以内)を達成。ただ、味方打線が阪神伊藤将の前に7回まで1得点。援護に恵まれず、白星はつかめなかった。 「(6回3失点の)前回登板に比べたら全然よかったと思います、全体的に」と試合を振り返り、4回に大山に打たれた2ランには「まあ投げミスではないので。うまく捉えられたかなという感じ」と受け止めた。また6回に佐藤輝に許した一発には「あのボールも特に投げミスとかではなくて、強いて言えばワンバンになるくらいの低さにいきたかったですけど、うまく打たれましたね」と振り返った。

◆阪神が、大山悠輔内野手(26)の8号2ランから日米通算179勝右腕の田中将を攻略し、楽天に連勝して同カード勝ち越しを決めた。 4回2死一塁で、大山は田中将の145キロ直球を右翼スタンドへ。チーム初安打が決勝アーチとなった。 その裏、先発の伊藤将が楽天島内に10号ソロを浴び、なお2死一、三塁のピンチを背負うも、太田を右飛に打ち取った。 阪神は6回、ドラフト1位の佐藤輝明外野手(22)が田中将のスライダーを捉えて右翼スタンドへ16号ソロ。ともにももいろクローバーZファンの「モノノフ対決」で、大先輩に先勝した。 3-1の9回には打線が楽天内間、西口をつかまえ、6点を追加。無死満塁から代打・原口の押し出し死球、1死満塁からの近本の適時三塁打、さらに木浪の今季1号などで大量点を奪い、圧勝した。 伊藤将は7回1失点で4勝目。8回は藤浪が抑え、8点差がついた9回はエドワーズが締めた。チームの貯金は、今季最多19個となった。

◆阪神木浪聖也(26)が1号2ランを放った。8回に2シーズンぶりの一塁守備から出場。9回2死三塁で楽天西口のカウント0-2からの4球目、130キロチェンジアップを捉えて右翼スタンド中段に放り込んだ。 「自分のスイングをすることだけを意識した結果が最高の形になりました。めちゃくちゃうれしいです」と喜んだ。

◆楽天が猛虎の勢いにのまれ、球団初の交流戦優勝を逃した。 先発田中将が3回までパーフェクトも4回に阪神大山に先制2ランを被弾。直後の4回に島内の10号ソロで1点を返すも、田中将が6回に佐藤輝にソロを浴びた。打線は阪神先発伊藤将に7回までソロの1得点どまりと沈黙。9回に救援陣が崩れ6失点と突き放された。 交流戦4位につけ優勝の可能性を残していたが、5カードぶりの負け越しとなる2連敗で消滅。阪神に抜かれ5位に後退した。 以下、石井GM兼監督一問一答。 -9回に大量失点し2連敗 最終回に若い投手がいったんですけど、自分の居場所を探す意味でもしっかりと抑えて帰ってくるということが彼らにとってチャンスなので、それができなかったので残念。 -田中将は7回3失点 しっかり低い球をキープできていたし、いいボールも来ていたんですけど、2本のホームランはもったいなかったなと思います。 -4回に大山に先制2ラン しっかりとキープダウンしたような球を投げられていたので、いい感じだなとは思っていたんですけど。四球の後の大山選手は、もったいなかったと思いますけど、チャート見ててもそんなに不用意なボールではなかった。もう少しその時の状況の読みというの。あれはしょうがないと言えばしょうがないん。あの場面あよくあることなので野球では。 -6回に佐藤輝にソロ 佐藤くんに打たれたところは2アウト、ノーボール2ストライクからのあのホームランは、もうちょっと慎重にいけば防げるところだったんじゃないかなと。それこそチャートを見ててもけっこういいところにきていて、それを打った佐藤くんがうまいと思うんですけど、あの場面で言えばもうちょっと選択肢があるというところでしたね。 -打線は1得点 ずっと毎試合毎試合打てればいいんですけど、こういう苦しい時に何とか出塁して粘り強く点数とれればいいんですけど、今日は今日で切り替えて反省したい。 -島内が10号ソロ 島内もそうですけど、この2連戦はすごくうまく打たされているというところがあるので、そこをしっかりと我慢していいコンタクトをできればまたいつも通りしっかりとうちの流れにもなると思う。 -明日は交流戦最終戦 1勝、1敗で気持ちのアップダウンはしてもしょうがないので、しっかりと明日勝って交流戦を終えたいと思います。

◆阪神2番手藤浪晋太郎投手(27)が8回を無失点で3ホールド目を挙げた。 3-1での登板。「ちょっと膠着(こうちゃく)している状態で、ゲームが動いてもおかしくないところ。精いっぱい(腕を)振るだけだと思った」。簡単に2死を取った後、鈴木大に右前打を打たれ、大阪桐蔭の先輩、浅村に「ちょっとボール先行になって苦しくなって」と四球で一、二塁を招いたが、4番島内を一ゴロに打ち取った。「結果ゼロに抑えられて良かった」。登板3試合連続ホールドで「8回の男」の存在感を示した。

◆先発は楽天田中将、阪神伊藤将。田中将は3回までパーフェクト投球。伊藤将は1回2死一、二塁をしのぎ3回まで1安打無失点。 阪神は4回に大山の2ランで先制。楽天は4回に島内の10号ソロで反撃。6回に阪神は佐藤輝が楽天田中将から16号ソロを放ち加点。 阪神は9回に5安打6得点。5連勝で2カード連続勝ち越し。先発伊藤将が4勝目。楽天は2連敗。田中将が7回3失点で4敗目。

◆阪神佐藤輝明外野手(22)が4打数3安打1本塁打の活躍で、今季最大の貯金19に貢献した。ヒーローインタビューの一問一答は以下の通り。-ナイスバッティングでした。 ありがとうございます! -田中将大投手からのホームラン手応えはいかがでしたか。 追加点が欲しい場面でああいうバッティングができたのでうれしいです。 -接戦の中で迎えた打席。どんなことを考えて打席に向かいましたか。 とにかく強いスイングで。自分らしいスイングでということだけを考えていました。 -今日の試合は3安打。バッティングもかなりいい状態になっているんでしょうか。 そうですね、速い球をしっかりはじき返せたので、いつものバッティングができたかなと思います。 -また、今回のカードで宮城に住むおじいさんとおばあさんも応援に来ているということですが、いい姿を見せれたのではないでしょうか。 祖父母の前でこういう活躍ができてとてもうれしいです。 -チームとしても連勝が続いています。交流戦は明日で最後となります。明日に向けてもお願いします。 昨日、今日といい形できたので、明日もしっかり勝って帰りたいと思います。ありがとうございます。

◆"怒り"を打球に乗せた。楽天島内宏明外野手(31)が12日、「日本生命セ・パ交流戦」阪神2回戦(楽天生命パーク)で2年ぶりの2桁本塁打となる10号ソロを放った。 2点を追う4回1死、阪神伊藤将からカウント1-1で甘く入ったカットボールをバックスクリーンへ運んだ。 実は"ミス"があった。この日の登場曲は、前日と同じDo AS Infinityの「陽のあたる坂道」。実際は、ブラックビスケッツの「Timing」をリクエストしていたが、手違いがあり流れずじまい。本塁打後に「これ関係ないですけど、登場曲が変わってなかったので広報に喝!」とコメント。ただ、そんな事実を全く知らないファンからの手拍子には「ホームではお客さんが後押ししてくれますね」と語り、応援を力に変えた本塁打だった。 ここまで交流戦全17試合に4番で出場し、63打数18安打、打率2割8分6厘、4本塁打、17打点と活躍が光る。ただ、チームは1-9で大敗。球団初の交流戦優勝は消滅した。石井GM兼監督は「この2連戦はうまく打たされているので、良いコンタクトができればまたいつも通りうちの流れになる」と前を向いた。 13日の同戦が交流戦最終戦で、リーグ戦再開となる18日オリックス戦までは試合が予定されていない。島内は「ここまで6連戦でみんな疲労もあると思いますが、最後勝って、ちょっと休んでリーグ戦に入っていきたい」と力を込めた。【相沢孔志】

◆阪神大山悠輔内野手(26)が、マー君攻略の口火を切った。4回2死まで打線は楽天田中将に完璧に抑えられたが、マルテが四球で出塁。大山は初対戦の日米179勝右腕の145キロ直球を捉え、右翼席に先制8号を運んだ。チーム初安打が会心の決勝弾になった。 「マルテがああやって出塁してくれたので。後ろにはテル、サンズと長打のあるバッターがそろっている。後ろにつなぐという気持ちでスイングした結果がいいスイングになりました」 ビジターチームが一塁側に陣取る楽天の本拠地。黄色いメガホンで埋まった"ライトスタンド"が、主将の先制弾を待ち構えた。 前打者マルテのカウント2-2からの7球目、外角低めに決まったかに見えた148キロ速球。投げた田中将はベンチに帰りかけた。だが判定はボール。複雑な表情で田中将は仕切り直したが、8球目は大きく外れて四球に。阪神のチャンスが、ポチっと芽吹いた。少ない好機を逃さなかった。 「自分で流れを止めている、というのもあったので、そういった借りというのを返せてよかったです」 背中の張りによる出場選手登録抹消をへて、5月25日のロッテ戦で1軍復帰したが、11日までの交流戦成績は2割2分6厘(62打数14安打)。4日ソフトバンク戦以来の1発だった。佐藤輝との"OSアベック弾"は3度目だが、4、5番の中軸コンビでは初めてだ。 矢野監督は「ちょっとまだね。もっともっと良くなると思うんで。ノッていくものにしてもらいたい」とさらなる量産を願う。大山は「調子が悪い、いいとかじゃなく、そのときの仕事をしないといけない」と引き締めた。好調であろうがなかろうが、責任を果たす。思いのこもった田中将攻略弾だった。【堀まどか】

◆阪神が田中将から09年以来の勝ち星を挙げ、連勝で楽天3連戦の勝ち越しを決めた。試合後の矢野燿大監督(52)の一問一答は、次の通り。 -相手が田中将という試合をホームラン攻勢で制した 矢野監督 いや、両方、2死からやしね。マルテの四球と(大山の)本塁打。テル(佐藤輝のソロ)も2死からやったし、そういうところではこっちも大きいけど、相手に与えるダメージもあると思うんでね。いいところで2人が打ってくれたというね、いい本塁打になった。 -打つべき人が打った 矢野監督 まあ(大山)悠輔の状態がちょっとまだね、もっともっと良くなると思うんで。そういうところでは悠輔に1本出て、もちろんもう1本どこかで欲しかったけど。でもノッていくものにしてもらいたいし。輝も3本出たっていうのは、価値あると思うし。また、マー君から打ったという、いいピッチャーから打てたということも、あいつにとっては大きなプラスになると思うんでね。そういう中身をとっても、大きいホームランかな。 -伊藤将の投球 矢野監督 ちょっと球数が増えたから、どこまでいけるんかな、5回で終わるんかなとか途中はいろいろ考えながらやったけど、よく7回までいってくれたし、6回、7回のところをしっかりいってくれたというところは、これからあいつの中でね。前半でやられるというのは今まで少ない。そういう勝ち、負けのギリギリのところで粘れるか、どうかというところの粘りができたんでね。それで、また勝ちが付いたというところでは、いい経験できた勝ちになったと思うんでね。チームにとっては、あそこまでいってくれたというのは大きい投球。 -佐藤輝はこの交流戦期間でも、初対戦の良い投手の難しそうな球を打つ 矢野監督 ストライクゾーンのボールに対してはもちろん、ああやって反応ができるのは素晴らしいし。また、それを本塁打にできるのが輝の魅力なんだけど、その中で相手がまた違う攻略というか、そういうものをしてくるんでね。振らない怖さとかが今後の課題になるんかなと思うけど。 -佐藤輝にベンチで言葉をかけたか 矢野監督 そうそう。試合前もそんな話していて。じいちゃん、ばあちゃんが喜んでくれるようなホームラン打てたらいいなという話をしていたんやけど、ほんまにホームラン打ったし、3本打ったし、じいちゃん、ばあちゃんも喜んでくれると思う。あいつも昔からこっちに帰ってきたり、試合も見たことあるというのを言ってたから、喜んでもらえるものになったんじゃない?  -東北福祉大・伊藤監督のお墓参りは 矢野監督 今日の朝、行ってきたよ。 -どういう報告を 矢野監督 こうやって監督やらせてもらっています、ということと、勝つことだけじゃなくてね、野球界にプラスになるというか、子供達を笑顔にするとか、ファンの人にもっともっとタイガースを好きになってもらうとか。大きなビジョンというか、そういうものを自分は持って戦っていって、みんなも選手もスタッフもそういうことをやろうとしているチームになってきていると思うんで、見守って下さいという感じかな。 -1試合を残して交流戦勝ち越しが決まった 矢野監督 まあ正直、調子が良かったかというと、苦しい状態が多かったと思うんやけど、苦しい中でもベンチのいろんなメンバーとか、結果的に勝ち越せているというのは総合的な全員の力と気持ちというか、意識というか、そういうものの高さが何とかそういうところで踏ん張れたのが大きいし。まあ、やっぱり、交流戦というのは何かムードが変わりうるというようなところの戦いだったんで、そういうところでは全員で乗り越えられたという手応えは感じています。

◆阪神ドラフト2位ルーキー伊藤将司投手(25)が、楽天田中将大投手(32)との「将(まさ)」対決に投げ勝ち、4勝目を挙げた。「見たことある、プロでめちゃ活躍している人。対戦できて本当に楽しかったです」。日米通算179勝右腕について、登板前日11日には「伝説の投手。対戦できるのは光栄」と話していただけに、充実感いっぱいだった。 初回から打たせて取る投球が光った。四球とヒットで2死一、二塁のピンチを招いたが慌てず、岡島を真っすぐで遊ゴロに斬った。味方の援護を受け、失点は島内に浴びたソロだけに抑えて7回4安打1失点。21アウトのうち、ゴロアウトは半分以上の12個。三振は田中将と同じ5つを奪った。「今日は低めに集めることを意識していたので、自分の投球はできたんじゃないかと」。この日の最速は141キロ。それでもカットボール、ツーシーム、カーブ、チェンジアップと多彩な変化球を駆使。球の出どころが見にくい独特のフォームで、114球を費やして7回を投げ抜いた。 ベンチ前から田中将の投球を見て勉強した。「投げる手は逆なんですけど、間の作り方だったりは見習っていこうかなと思いました」。エースのマウンドさばきもしっかり復調のエキスに変えた。開幕3連勝後3連敗したが、5月8日DeNA戦以来、約1カ月ぶりの白星をゲット。「勝ちから遠ざかっていたので、ここからまた流れをつくってチームに貢献したい」と力を込めた。 矢野監督も「よく7回までいってくれた。勝ち負けのギリギリのところで粘りができた。いい経験ができた勝ちになった」と評価。最近は痛恨の逆転弾を食らうことも多かったが、5、6、7回と3人ずつで片付けた中盤の粘りをほめた。父正宏さん(52)から「ジャンボ尾崎(将司)さんに負けないぐらいに有名になれるように」と将司と名付けられた。まずは球界の「将」に負けず、その名をとどろかせた。【石橋隆雄】

◆阪神ドラフト2位ルーキー伊藤将司投手(24)が、楽天田中将大投手(32)との「将(まさ)」対決に投げ勝ち、4勝目を挙げた。勝利の陰に"名コーチ"がいた。伊藤将の父・正宏さん(52)は、息子の不調の原因を見抜いていた。 「変化球の時に、腕の振りが緩くなってないか?」 5日のソフトバンク戦後にLINEを送ると、すぐ電話が来た。プロに入って、息子の方から電話が来たの初めてのこと。5月8日DeNA戦で無傷の3勝目を挙げてから3連敗。悩める胸中を察した。「普段あっけらかんとしている性格ですけど。相当混乱していましたね」。久々の会話の中で伝えたことは「思い切っていけよ」。小学生時から最も近くで投球を見守り、現在も地元の少年野球チームでコーチを務める父の眼力は衰えていない。短い言葉だったが、息子の復調へ大きな後押しとなった。 田中将に投げ勝った姿を「いやあ、すごいですよ」とたたえた。13日は伊藤将の中学の2学年後輩、早川が先発。「早川君にも勝ってほしいけど...。やっぱり今は阪神に勝ってほしいね」。父はいつでも息子の味方だ。【阪神担当=中野椋】

◆阪神ドラフト1位佐藤輝明内野手(22)が、田中将との「モノノフ対決」に完勝し、チーム5連勝&最多貯金19を呼び込んだ。「日本生命セ・パ交流戦」の楽天戦で日米179勝右腕から、4回に強烈な右前打を放つと、1点リードの6回には右中間へ16号ソロをたたき込んだ。2日続けて観戦に訪れた祖父母も大喜びの猛打賞で、交流戦最終戦の13日は両リーグ最多7勝のドラフト1位左腕早川と初対決。豪快アーチで6連勝&貯金20締めを目指す。2日続けて観戦した佐藤輝の父方の祖父勲さんと祖母美智恵さん(ともに82)も、孫の本塁打に大興奮だ。勲さんは「テルのフォームと打った瞬間、角度的に見ると分かりますから。いったなと思ったら、その通りになりましたので、非常にうれしいです」と笑った。佐藤輝が小学1年で野球を始めてからは宮城への帰省のたびに一緒に練習し、基礎を固めた。美智恵さんが「おじいちゃんに恩返ししてるんだね。教えてもらったから」と言うと「そうですね。教えたかいがありましたね」。近大時代の昨年10月にはリーグ記録を更新する14号、阪神入団後は3月27日ヤクルト戦(神宮)のプロ1号をいずれも生観戦していた。"持ってる"祖父母が、また孫に力を与えたのかもしれない。

◆阪神近本光司外野手が今季2本目の三塁打で勝利を決定づけた。 9回に代打原口の押し出し死球で4-1とし、なおも1死満塁で右中間へ走者一掃の3点三塁打。リードを6点に広げた。「3点差の場面だったので、なんとか1点でも多く取ってスアレスを休ませてあげたかったので、結果的にそれができたタイムリーになってよかったです」。10日日本ハム戦、11日楽天戦と連投していた守護神の休養を喜んだ。

◆阪神ドラフト1位佐藤輝明内野手(22)が、田中将との「モノノフ対決」に完勝し、チーム5連勝&最多貯金19を呼び込んだ。「日本生命セ・パ交流戦」の楽天戦で日米179勝右腕から、4回に強烈な右前打を放つと、1点リードの6回には右中間へ16号ソロをたたき込んだ。2日続けて観戦に訪れた祖父母も大喜びの猛打賞で、交流戦最終戦の13日は両リーグ最多7勝のドラフト1位左腕早川と初対決。豪快アーチで6連勝&貯金20締めを目指す。決して簡単なボールではない。1点リードの6回2死。佐藤輝が膝元135キロスライダーを捉えた。「ちょっと詰まっていた」と言ったが、打球は仙台の虎党が待つ右翼席中段付近へ着弾した。険しい表情で首をひねる田中将を横目に、16号ソロのルーキーは涼しい顔でベースを1周。日米通算179勝の「モノノフ」右腕の前で「Zポーズ」を披露し、笑顔になった。 「日本を代表する田中投手から打てたことは、素直にうれしいです。自分の強いスイングをしてどれだけできるのかなと思って、今日はうまくいきました」 4回には147キロ直球を捉え、痛烈な当たりで一、二塁間を抜いた。田中将から3打数2安打。9回先頭でも内間から中前打を放ち、一挙6点の口火を切った。今季4度目の猛打賞に「速い球をしっかりはじき返せた」とうなずいた。 初回の攻撃前には、佐藤輝のホームゲームでの登場曲「吼えろ」が流れた。田中将は14年のメジャー移籍以降、自身の応援歌として制作されたももクロの楽曲を登場曲として使用している。そんな「モノノフ」の大先輩との対決にも、佐藤輝はいたって冷静だった。 「ゲームに入れば真剣勝負なので、(モノノフ対決は)頭になかった。そういう注目が集まる中で打てたのは、よかったかな」 4日のソフトバンク戦でも、ももクロ好きの石川から2安打。「モノノフ対決」にめっぽう強く、交流戦新人本塁打記録を「6」に更新。同打点記録も19年中川圭(オリックス)に並ぶ「12」で新人最多となった。 2日続けて宮城・村田町に住む祖父母が観戦。前日期待されていた1発をしっかり届けた。「球場に来てくれたおじいちゃんおばあちゃんの前で、ホームランを打つことができてよかった」。小学時に野球観戦で訪れたこともある"第2の故郷"で連日の恩返しだ。 チームは09年6月3日以来、4392日ぶりに田中将に土をつけ5連勝。貯金を今季最多の19に増やし、4年ぶりの交流戦勝ち越しを決めた。試合後のヒーローインタビューでは「明日もしっかり勝って帰りたいと思います」と宣言。パ・リーグ最多7勝を誇る早川との「ドラ1対決」で、もう1度、仙台を沸かせるアーチを目指す。【中野椋】

◆阪神ドラフト1位佐藤輝明内野手(22)が、田中将との「モノノフ対決」に完勝し、チーム5連勝&最多貯金19を呼び込んだ。 ? ▼阪神と田中将 田中将とはこれが通算9度目の対決で、黒星をつけたのは09年6月3日以来12年ぶり。初めての対戦は、07年6月6日。高卒新人の田中将に7回1失点の好投を許して白星を献上。だが同20日の2度目の対決では、阪神の新人上園啓史が奮投。6回無失点で5回3失点の田中将に投げ勝った。その後も毎年のように交流戦で対戦し、渡米前最後の対決となった13年6月16日は完封負けした。阪神からみて通算3勝5敗、防御率2・83。

◆阪神ドラフト1位佐藤輝明内野手(22)が、田中将との「モノノフ対決」に完勝し、チーム5連勝&最多貯金19を呼び込んだ。「日本生命セ・パ交流戦」の楽天戦で日米179勝右腕から、4回に強烈な右前打を放つと、1点リードの6回には右中間へ16号ソロをたたき込んだ。◆佐藤輝は「モノノフ対決」に強い モノノフはアイドルグループのももいろクローバーZのファンを指す。4日のソフトバンク戦(甲子園)ではモノノフの石川柊太から2安打。オープン戦では同投手から本塁打を放った。5月28日のメットライフドームでの西武戦では、新人では長嶋茂雄以来となる1試合3本塁打。同球場はももクロが初のドームライブを行うなど聖地とされる球場で爆発力を発揮した。翌29日には「推しメン」の高城れにが玉井詩織とともに、同球場でラジオ中継のリポーターでのため生観戦。当日ヒットは出なかったが、翌日おわびの1安打。この日は球界で最も有名なモノノフ田中将大からアーチを描いた。

◆阪神ドラフト1位佐藤輝明内野手(22)が、田中将との「モノノフ対決」に完勝し、チーム5連勝&最多貯金19を呼び込んだ。「日本生命セ・パ交流戦」の楽天戦で日米179勝右腕から、4回に右前打を放つと、1点リードの6回には右中間へ16号ソロをたたき込んだ。2日続けて観戦に訪れた祖父母も大喜びの猛打賞で、交流戦最終戦の13日は両リーグ最多7勝のドラフト1位左腕早川と初対決。チームの交流戦初Vは消滅したが、豪快アーチで6連勝&貯金20締めを目指す。 決して簡単なボールではない。1点リードの6回2死。佐藤輝が膝元135キロスライダーを捉えた。「ちょっと詰まっていた」と言うが、打球は仙台の虎党が待つ右翼席中段付近に着弾した。険しい表情で首をひねる田中将を横目に、16号ソロのルーキーは涼しい顔でベースを1周。日米通算179勝のモノノフ右腕の前で会心の「Zポーズ」を決め、笑顔になった。 「日本を代表する田中投手から打てたことは、素直にうれしいです。自分の強いスイングをしてどれだけできるのかなと思って、今日はうまくいきました」 4回には147キロ直球を捉え、鋭く一、二塁間を抜いた。田中将から3打数2安打。9回先頭でも内間から中前打を放ってプロ4度目の猛打賞を決め、ダメ押し6得点の口火を切った。 初回の攻撃前、楽天生命パークに佐藤輝のホームゲームでの登場曲「吼えろ」が流れた。田中将は14年のメジャー移籍以降、自身の応援歌として制作されたももクロの楽曲を登場曲に使用している。そんなモノノフの大先輩との対決にも、規格外新人は冷静だった。 「ゲームに入れば真剣勝負なので、(モノノフ対決は)頭になかった。でもそういう注目が集まる中で打てたのは、よかったかな」 交流戦新人本塁打記録を「6」に更新。同打点も19年中川圭(オリックス)に並ぶ「12」で新人最多だ。前日も1安打1盗塁を決めたが、観戦した祖父勲さん(82)に「願わくばホームランを」とおねだりされ、佐藤輝も「ホームラン見てもらいたい」と約束していた。「おじいちゃんおばあちゃんの前で、打つことができてよかった」と最高の祖父母孝行に胸を張った。 もちろん2日続けて観戦した勲さんと祖母美智恵さん(82)も大興奮だ。勲さんは「テルのフォームと打った瞬間、角度的に見ると分かりますから。いったなと思ったら、その通りになりましたので、非常にうれしいです」と喜んだ。佐藤輝が小学1年で野球を始めてから、宮城への帰省のたびに一緒に練習し、基礎を固めた。美智恵さんが「おじいちゃんに恩返ししてるんだね」とほほ笑むと、勲さんも「教えたかいがありました」と照れ笑い。2人は近大時代の昨年10月にはリーグ記録を更新する14号や、阪神入団後は3月27日ヤクルト戦(神宮)のプロ1号を生観戦。"持ってる"祖父母が、再び孫に力を与えたような1発だった。 チームは田中将から12年ぶりの白星で交流戦8年ぶりの5連勝。貯金を今季最多の19に増やし、4年ぶりの交流戦勝ち越しも決めた。「明日もしっかり勝って帰りたいと思います!」。最終戦は両リーグ最多7勝を誇る早川との「ドラフト1位対決。もう1度、祖父母を喜ばせる。【中野椋】

◆4番の一発で先制に成功した。阪神・大山悠輔内野手(26)が8号2ランを放った。 「マルテが粘って出塁してくれたので、何とかしたいという気持ちでしたが、ホームランという最高の結果となって良かったです」 四回2死。楽天の先発・田中将に完璧に抑えられていたが、マルテが四球を選ぶ。この試合初めての走者を出したところで、大山が打席に立った。 カウント0―1からの2球目、145キロ直球をとらえた。逆方向へ弾き返した打球は右翼席へ着弾。4日のソフトバンク戦(甲子園)以来となる一発は先制弾となった。

◆阪神のドラフト1位・佐藤輝明内野手(22)が六回、楽天・田中将から右翼席に豪快な一発を放った。 2-1の六回2死。カウント1-1からの3球目。田中将が投じた内角スライダーを一閃。5試合ぶりとなる16号アーチとなった。 佐藤輝は「球場に見に来てくれた(仙台在住の)おじいちゃん、おばあちゃんの前でホームランを打つことができてよかった。日本を代表する田中投手から打てたことも素直にうれしい」と笑顔で話した。 佐藤輝は二回の第1打席は中飛。四回には右前打。初対決となった田中将からマルチ(複数)安打となった。

◆阪神が楽天に9―1で勝利。5連勝で2017年以来、4年ぶりの交流戦勝ち越しを決めた。 四回2死からマルテが四球を選ぶと、続く4番・大山が8号2ランで先制に成功。2―1の六回にはD1位・佐藤輝(近大)が右翼席へ飛び込む16号ソロを放ち、追加点を挙げた。楽天の先発・田中将から2本の本塁打で3点を奪った。 九回には原口の押し出し死球、近本の3点三塁打、木浪の1号2ランなどで6点を追加して突き放した。 先発したD2位・伊藤将(JR東日本)は四回に島内にソロを浴びたが、7回を4安打1失点と好投。5月8日のDeNA戦(横浜)以来となる今季4勝目を挙げた。

◆阪神が楽天に快勝。連勝を5に伸ばし、2017年以来、4年ぶりの交流戦勝ち越しを決めた。相手先発の田中将から四回に4番・大山が8号2ランで先制すると、六回にはD1位・佐藤輝(近大)が右翼席へ飛び込む16号ソロを放ち追加点。九回には一挙6点を奪った。試合後の矢野耀大監督(52)の一問一答は以下の通り。 --相手が田中将という試合をホームラン攻勢で制した 「いや、両方(四回、六回も)2死からやしね。マルテの四球と(大山の)本塁打。テル(佐藤輝のソロ)も2死からやったし、そういうところではこっちも大きいけど、相手に与えるダメージもあると思うんでね。いいところで2人が打ってくれたというね、いい本塁打になった」 --打つべき人が打った 「まあ(大山)悠輔の状態がちょっとまだね、もっともっと良くなると思うんで。そういうところでは悠輔に1本出て、もちろんもう1本どこかで欲しかったけど。でもノッていくものにしてもらいたい。輝も3本出たっていうのは、価値あると思うし。またマー君から打ったという、いいピッチャーから打てたということも、あいつにとっては大きなプラスになると思うんでね。そういう中身をとっても大きいホームランかな」 --伊藤将の投球は 「ちょっと球数が増えたから、どこまでいけるんかな、5回で終わるんかなとか途中はいろいろ考えてながらやったけど、よく7回までいってくれたし、6回、7回のところをしっかりいってくれたというところは、これからあいつの中でね。前半でやられるというのは今まで少ない。そういう勝ち、負けのギリギリのところで粘れるか、どうかというところの粘りができたんでね。それで、また勝ちが付いたというところでは、いい経験できた勝ちになったと思うんでね。チームにとっては、あそこまでいってくれたというのは大きい投球」 本塁打を放った阪神・佐藤輝明を迎える矢野燿大監督らナイン=楽天生命パーク(撮影・宮沢宗士郎) --佐藤輝はこの交流戦期間でも、初対戦の良い投手の難しそうな球を打つ 「ストライクゾーンのボールに対してはもちろん、ああやって反応ができるのは素晴らしいし。またそれを本塁打にできるのが輝の魅力なんだけど、その中で相手がまた違う攻略というか、そういうものをしてくるんでね。振らない怖さとかが今後の課題になるんかなと思うけど」--佐藤輝にベンチで言葉をかけられたりしたか「そうそう、試合前もそんな話していて。じいいちゃん、ばあちゃんに喜んでくれるようなホームラン打てたらいいなという話をしていたんやけど、ほんまにホームラン打ったし、3本打ったし、じいちゃん、ばあちゃんも喜んでくれると思う。あいつも昔からこっちに帰ってきたり、試合も見たことあるというのを言ってたから、喜んでもらえるものになったんじゃない」--(監督の母校の)東北福祉大・伊藤監督のお墓参りは「今日の朝行ってきたよ」--どういう報告を「こうやって監督やらせてもらっていますということと、勝つことだけじゃなくてね、野球界にプラスになるというか、子供達を笑顔にするとか、ファンの人にもっともっとタイガースを好きになってもらうとか。大きなビジョンというか、そういうものを自分は持って戦っていって、みんなも選手もスタッフもそういうことをやろうとしているチームになってきていると思うんで、見守って下さいという感じかな」--1試合を残して交流戦勝ち越しが決まった「まあ正直、調子が良かったかというと、苦しい状態が多かったと思うんやけど、苦しい中でもベンチの色んなメンバーとか、結果的に勝ち越せているというのは総合的な全員の力と気持ちというか、意識というか、そういうものの高さが何とかそういうところで踏ん張れたのが大きいし。まあ、やっぱり交流戦というのは何かムードが変わりうるというようなところの戦いだったんで、そういうところでは全員で乗り越えられたという手応えは感じています」

◆楽天・田中将大投手(32)が先発し、7回5安打5三振3失点で4敗目(2勝)を喫した。試合後の石井一久監督(47)の一問一答は以下の通り。 --阪神に連敗した 「最終回で若い投手が投げたが、抑えて居場所をみつけてほしかった。それができなくて残念でした」 --田中将の投球について 「しっかり低いボールをキープして、いいボールも結構きていた。2本のホームランは、少しもったいなかった」 --田中将に対する球審の判定が厳しかった 「際どい球を投げていた。いい感じだなと思ったが、(四回2死後から)四球の後に(大山に被弾して)少しもったいなかった。そんなに不用意な球ではなかった。その後の佐藤くんに打たれた(六回)2死後からのホームランは、もう少し慎重にいけば抑えられたかもしれない。打った佐藤くんがすごかった」 --味方打線について 「毎試合打てればいいけど、そうはうまくいかない。こういう苦しいときに、何とか出塁して粘り強く点数を取れればいいけど、今日は反省して、明日に向かいたい」 8回の攻撃を終え選手交代を告げる楽天・石井一久監督=楽天生命パーク宮城(撮影・塩浦孝明) --阪神の強さ 「あまり、強さは分からないです。うちが、自分の野球ができていない。うちが負けているので、阪神の強さというのが、あると思います」

◆ちょっとしたことで流れが変わる。これが野球の怖さだ。四回2死からのマルテの出塁が大きかった。カウント2-2からの外角低めのストレート。ストライクといわれてもおかしくない微妙な1球で、田中将はマウンドを降りかけたが、判定はボール。フルカウントから変化球が高めに外れて、四球となった。 この試合、初の走者。どんな投手でもリズムは崩れるものだ。経験のある捕手なら、ここでマウンドに行って"間(ま)"をとるものだが、若い捕手(24歳の太田)だけに間を作れなかった。 もちろん、その流れを逃さなかった大山の集中力も、見事だ。1ストライクからの外のストレート。田中将にとっては失投といえるが、センター方向への意識が強かったからこそ、きっちり仕留められたのだろう。 6回、本塁打を放つ阪神・佐藤輝=楽天生命パーク(撮影・宮沢宗士郎) この日の田中将はボールの切れはもうひとつだったが、スプリット、スライダーを使ってうまく打ち取っていた。そういう意味では六回、追い込まれてから内角低めのスライダーを本塁打にした佐藤輝の打撃には、驚かされた。あれは失投ではない。捕手目線でいえばファウルか、よくて単打のコース。たいしたものだ。(本紙専属評論家)

◆楽天は打線が阪神のルーキー伊藤将から島内の本塁打による1点しか奪えずに力負けし、交流戦初制覇はならなかった。真上から投げ下ろすようなフォームで打たせて取る投球に翻弄され、五回から3イニング連続で三者凡退。石井監督は「毎試合、毎試合打てればいいけど、そういうわけにはいかないので」と切り替えに努めた。 セ・パ両リーグの首位対決3連戦で負け越しが決まった。それでも指揮官は「1勝や1敗で気持ちがアップダウンしてもしょうがない。勝って交流戦を終えたい」と意気込んだ。

◆阪神の伊藤将が7回を島内のソロ本塁打による1点に抑え、5月8日以来の4勝目を挙げた。自身の連敗を3で止め「粘れない投球が続いていた。ちょっとはチームに貢献できた」と安堵の笑みを浮かべた。 多彩な変化球を低めに集め、打たせて取った。「伝説の投手」と尊敬する田中将との投げ合いを制した即戦力ルーキーは「対戦できて楽しかった」と充実した表情だった。

◆■仙台での連勝「16」で止めた■ 右翼席に打球が突き刺ささると、楽天・田中将は悔しそうに顔をしかめた。憧れの投手から打てた。佐藤輝は余韻に浸るかのようにダイヤモンドをゆっくりと一周した。 「日本を代表する田中投手から打てたことは素直にうれしいです」 スイングをするたびに1万3257人を詰め込んだ球場がどよめきに包まれる。2-1の六回。肘をたたんで内角スライダーを振りぬいた。「ちょっと詰まったけど、しっかりと(打球が)上がったので入ったかなと」。5試合ぶりの16号アーチは、野球人生の中でも忘れられない一発だ。 8年ぶりに日本球界に復帰した田中将との対戦。チームとしては完封を許し、海を渡られた苦い思いがあった。二回の初対決で佐藤輝は中飛に倒れたが、四回には一、二塁間を鋭く破った。「自分の強いスイングして、どれだけできるのかなと思っていて。きょうは、うまくいきました」。ギアを上げ、表情をさらに険しくさせる右腕とはこの日、3打数2安打1打点、1本塁打。交流戦打点をプロ野球新人記録タイの12打点とし、田中将の仙台での連勝を16でストップさせた。 ともに兵庫県出身(佐藤輝は西宮市、田中将は伊丹市)出身。人気アイドルグループ「ももいろクローバーZ」の熱狂的なファンとしても共通している。登場曲「吼えろ」も同じ。試合開始直前、杜の都に流れた音楽にファンはざわめいたが、佐藤輝は「ゲームの中に入れば真剣勝負なので、頭の中はなかった」と集中力を研ぎ澄ましていた。 「注目の集まる中で、しっかりと打てたのはよかったかなと思います」 田中将は小学校の頃から"身近"な存在だった。祖父・勲さん(82)、祖母・美智恵さん(82)が宮城に住んでいるため「小学校の頃、(祖父母と)何試合か、ここに野球観戦に来たことがあるので」と懐かしそうに振り返った。2011年の東日本大震災を乗り越え、13年に星野仙一監督の下、リーグ初優勝。「東日本大震災で大変だったときの、すごいピッチングや、優勝して、(被災者に)すごい勇気を与えたと思う。僕もそういうことができるように。頭の中に入れてやっていきたい」と自主トレ期間中に話していた。投手と野手。ポジションは違うが、鬼の形相で仁王立ちする右腕は自分が理想に描くプロ野球選手の姿でもある。 矢野監督は試合前「(観戦に訪れた)じいちゃん、ばあちゃんが喜んでくれるようなホームランを打てたらいいな」と声をかけたことを明かし、「ほんまにホームラン打ったし、3本打ったし、じいちゃんばあちゃんも喜んでくれると思う」と目を細めた。チームは今季2度目の5連勝で貯金19。4年ぶりの交流戦勝ち越しを決めた。 交流戦ラストとなる13日はパ・トップの7勝を挙げるD1位・早川(早大)が立ちはだかる。「自分のスイングをして、絶対に打ちたい」。マー君を粉砕したことを自信にする。16年ぶりのリーグ優勝へ、量産態勢に入る。(三木建次)

◆4番の一振りで杜の都の虎党がわいた。チーム初安打は大山の先制弾。ダイヤモンドを一周すると、白い歯がこぼれた。 「次につなげるという気持ちでスイングした結果がいいスイングになったので。右方向(に打つ)というよりもボールを強くたたくという意識です」 四回2死。それまで完璧に抑えられていた田中将からマルテが四球をもぎ取る。期待がかかる中で打席に立ち、145キロ直球を逆方向へ運んだ。「後ろを見ればテル(佐藤輝)、サンズと長打があるバッターがそろっている」。右翼ポール際へ着弾。先制2ランという最高の結果になった。 チームが勢いに乗る中で苦しんでいた。連勝が始まった8日から、11日までの4試合での打率は・118(17打数2安打)。直近の2試合は無安打だった。「自分が流れを止めているというのもあった」。4番&主将として、チームを引っ張るべき存在だが、結果を出せなかった。自問自答をする中で4日のソフトバンク戦(甲子園)以来となる一発。「そういった借りを返せてよかった」とホッとした。 宮城は特別な場所でもあった。栃木・白?大時代、東日本大震災の被災地へ出向き、復興支援をした。仮設住宅が残る中、アツアツの豚汁や新鮮な魚介類の網焼きを一緒に食べ、活躍を誓った。交流戦は残り1試合。「一つの区切りだと思う。なんとかチーム全員で勝てるように頑張ります」とチーム力の結集を誓う。矢野監督も「乗っていくものにしてもらいたい」とここからの爆発に期待した。 「(状態は)上げていかないといけない。その時の(状況に合わせた)仕事をしないといけないと思うので。もう一回、いいところ、悪いところをしっかり見直して頑張ります」と大山も意気込む。主砲として、背番号3が勝利の一打を放つ。(菊地峻太朗)

◆■7回1失点で4勝目■ 憧れの右腕との投げ合いに一歩も引かず、自分のスタイルを最後まで貫いた。伊藤将は7回を1失点に封じ、球界を代表する田中将との"マー君対決"を制した。 「(田中将さんは)プロでめっちゃ活躍している投手なので、こうやって対戦できて本当に楽しかった。今日は低めに集めることを大事にしていたので、うまく自分の投球できた」 丁寧に球を低めに集め、打たせて取る持ち味を存分に発揮。唯一の失点は2―0の四回1死で浴びた島内のソロのみ。被弾した後も2死一、三塁のピンチを招いたが、最少失点で切り抜けた。 ■D2位左腕「間の作り方を見習う」■ 相手先発の田中将が七回で降板するまで新人左腕もマウンドで意地を見せた。7回114球、4安打1失点で今季4勝目をゲット。11日に「伝説のピッチャー」と話していた右腕との勝負に勝った形だが、その投球を肌で感じ「投げるの(利き腕)は逆だけど、間の作り方だったりを見習っていきたい」と目を輝かせた。 伊藤将自身、最近3戦3敗と流れに乗り切れていなかったが、やっとつかんだ4試合ぶりの白星に「粘れない投球が続いていたので、ちょっとはチームに貢献できたかな」と笑顔。矢野監督も「勝ち、負けのギリギリのところ(中盤以降)で粘り(の投球)ができた。あそこ(七回)までいってくれたのは大きい」とうなずいた。 「勝ちから遠ざかっていたので、ここから流れを作ってチームに貢献できるように頑張っていきたい」と"虎のマー君"は誓った。さらに勢いに乗り、チームを引っ張る活躍を見せていく。(織原祥平)

◆杜の都での〝不敗神話〟が途切れた。楽天・田中将が7回5安打3失点で、今季4敗目(2勝)。本拠地・楽天生命パークでは、2012年8月26日の日本ハム戦から16連勝中だったが、9年ぶりの黒星を喫した。 ■16連勝中だった仙台で黒星■ 「前回登板と比べたら全体的に全然良かったと思います。いろいろなアイデアがあって、この登板でうまく使えました」 三回まで無安打投球だったが、四回は大山に先制2ラン、六回はD1位・佐藤輝(近大)に右越えソロを浴びた。警戒していた新人からの一発。印象を問われ、「それをいうと相手側に伝わるので、いわないでおきます」と負けん気の強さをのぞかせた。 ■のぞかせた負けん気の強さ■ 2発はいずれも2死後に浴び、石井監督は「球を低めに集めていたので、もう少し慎重にいけば抑えられたかもしれない」と分析。セ・リーグ首位を相手に痛い連敗でチームは5カードぶりの負け越しが決定した。(広岡浩二)

◆仙台は矢野監督にとっても「第二の故郷」で、心のよりどころだ。この日の午前、仙台市内にある、桜宮高と東北福祉大時代に指導を受けた故・伊藤義博元監督の墓前に手を合わせた。 「こうやって監督をやらせてもらっていますということ、と。勝つことだけじゃなく、野球界にプラスになるというか、子供たちを笑顔にするとか、ファンの人にもっともっとタイガースを好きになってもらうとか」 現役時代から、仙台を訪れるたびに伊藤監督のもとに足を運んだ。監督として、もがき苦しんだこれまでの2年を乗り越えて、就任3年目の今季はセ・リーグ1位を走りながら、また会いに来られた。やりたいこと、報告したいことが、もっともっとある。自慢の選手らとともに進んでいきます、と誓った。 「大きなビジョンを自分は持って戦っていって。みんなも選手もスタッフもそういうことをやろうとしているチームになってきていると思うんで、見守ってくださいという感じかな」 全員が躍動した5連勝。師が眠る仙台の地で、難関だった交流戦の勝ち越しも決め「全員で乗り越えられたという手応えは感じている」と力強く前を見つめた。

◆楽天生命パークから車で30分の宮城・村田町に住む阪神のドラフト1位・佐藤輝明内野手(22)=近大=の祖父・勲さん(82)と祖母・美智恵さん(82)は前夜に続き、観戦。目の前で超大物撃ちをやってのけた自慢の孫に、勲さんは笑いが止まらなかった。 「考えてみると田中君から打ったんだからスゴいことですよね」 どんなときも見つめてきた、目に入れても痛くない存在だから、あのアーチも〝振った瞬間〟だった。「テル本来のフォームと、打った瞬間、角度的に見ると分かりますから。行ったなと思ったら、その通りになりましたので非常にうれしいです」と、誰より早く柵越えを確信していた。 近大時代も、神宮で放ったプロ1号も見てきたように、祖父が観戦するたびに必ず打つ。そのことを問われると「ハッハッハッ。そうなんですかね、そういわれると」と笑顔がはじけた。 美智恵さんが横から、「おじいちゃんに恩返ししているんだね。教えてもらったから」と優しくほほ笑むと、勲さんも「そうですね。教えたかいがありましたね、ということですね」と一段と目尻が下がった。 2人の存在に気がついた周囲の虎党からも感謝され、たたえられた。13日もスタンドから見守る。自慢の孫は、もっともっとアーチを架けてくれるはずだ。

◆まずは猛虎打線が150勝投手の涌井に勝った12日付のサンスポ、『虎の通信簿』のリプレーをごらんあれ!! 『よっしゃ、2戦目は日米通算179勝のマー君をマウンドに沈めたれー!! ガハハ。「150+179=329勝」に連日の黒星をつけて、今年の虎の恐ろしさを見せつけるのだア!!』 どーですか、見事に大的中したでしょう!! よーし、この昇運に乗って宝くじを勝って、競馬は大穴を狙ったるでエ!! 先制2ランを放った4番・大山は男やのう。7回1失点で4勝目を挙げた...というより、田中将との『将VS将』対決を制したルーキー、伊藤将も男前やんけー!! 対決といえば...。田中将と佐藤輝の『モノノフ対決』もあったのだ。結果は16号アーチで佐藤輝に軍配。よっしゃア!!と拳を突き上げた俺だったけど...。 次の瞬間、冷や汗がタラ~。メジャーリーグの強打者を封じてきたインコースのスライダーを打ったことで自信満々となり、早めのメジャー挑戦を考えたりとか...。駄目ー!! それだけはやめたって~!!

◆リモート観戦していた方はビックリしたかもしれない。現地で見ていても驚いたが、12日の楽天戦(楽天生命パーク)のスタンドはギッシリ満員のように感じた。 スタンドを歩き回ってみるとキチンと観客同士の間隔は空いていたが、スターをアツく見つめる人々の熱気がこもって余計に満員に見えたのかもしれない。マウンドに楽天・田中将が、打席に阪神のD1位・佐藤輝(近大)が立ったときの場内の興奮は、まるで〝コロナ以前〟のようだった。 球場周辺には田中将の写真やパネルがたくさん掲げられていて、試合前には糸原や北條のユニホームを着た若い女性虎党が、マー君と並んでニコニコと記念撮影をする姿もあった。球団や競技の枠も超えた「国民的スター」の力を見せつけられた感じがした。 ことしの2月、阪神のキャンプ地である宜野座村へ車を走らせていたときに、隣町の金武町でキャンプを行っていた楽天のチームバスと毎日すれ違っていたことを思い出す。よく「マー君も乗っているのかなぁ」と考えていたが、そのマー君に佐藤輝がホームランを浴びせる日が、こんなに早く訪れるとは想像していなかった。佐藤輝が次なる「国民的スター」に名乗りを上げた瞬間を見た思いだった。 田中将と佐藤輝はこの先、球宴でも対戦があるかもしれない。さらに先の日本シリーズでぶつかるときには、超満員の甲子園で対戦する両者も見たい。(長友孝輔)

DAZN

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
1151 0.688
(↑0.021)
-
(-)
187
(+3)
62
(+2)
12
(-)
5
(-)
0.286
(↓0.002)
3.620
(↑0.11)
2
(-)
中日
962 0.600
(↓0.043)
1.5
(↓1)
155
(+3)
61
(+7)
15
(+1)
8
(-)
0.250
(-)
3.500
(↓0.12)
3
(2↑)
阪神
1070 0.588
(↑0.025)
1.5
(-)
176
(+9)
71
(+1)
19
(+3)
22
(-)
0.246
(↑0.002
3.430
(↑0.16)
4
(1↓)
DeNA
863 0.571
(↓0.044)
2
(↓1)
187
(+3)
92
(+4)
24
(-)
3
(-)
0.299
(↓0.003)
5.130
(↑0.04)
5
(1↓)
楽天
971 0.563
(↓0.037)
2
(↓1)
173
(+1)
68
(+9)
15
(+1)
7
(-)
0.266
(↓0.006)
3.840
(↓0.33)
6
(-)
ヤクルト
980 0.529
(↑0.029)
2.5
(-)
174
(+4)
68
(+2)
21
(+2)
13
(-)
0.263
(↓0.001)
4.030
(↑0.14)
7
(1↑)
巨人
773 0.500
(↑0.038)
3
(-)
168
(+11)
66
(+4)
23
(+3)
9
(+2)
0.253
(↑0.013)
3.740
(↓0.01)
8
(2↑)
西武
564 0.455
(↑0.055)
3.5
(-)
377
(+7)
80
(+3)
23
(-)
4
(-)
0.280
(↑0.004)
4.990
(↑0.15)
9
(2↓)
ロッテ
791 0.438
(↓0.029)
4
(↓1)
180
(+4)
79
(+11)
16
(-)
17
(-)
0.262
(↓0.003)
4.480
(↓0.42)
10
(1↓)
ソフトバンク
584 0.385
(↓0.032)
4.5
(↓1)
164
(+2)
50
(+4)
18
(+1)
9
(-)
0.238
(↓0.001)
2.860
(↓0.01)
11
(-)
日本ハム
6100 0.375
(↑0.042)
5
(-)
252
(+4)
65
(+3)
6
(-)
10
(-)
0.235
(↑0.005)
3.660
(↑0.05)
12
(-)
広島
293 0.182
(↓0.018)
6.5
(↓1)
444
(+2)
75
(+3)
9
(-)
12
(+1)
0.251
(↓0.004)
5.130
(↑0.13)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
38192 0.667
(↑0.006)
-
(-)
84267
(+9)
210
(+1)
64
(+3)
56
(-)
0.255
(↑0.001
3.250
(↑0.04)
2
(-)
巨人
302310 0.566
(↑0.008)
6
(-)
80258
(+11)
229
(+4)
79
(+3)
41
(+2)
0.255
(↑0.003)
3.460
(-)
3
(-)
ヤクルト
29247 0.547
(↑0.009)
7
(-)
83257
(+4)
241
(+2)
61
(+2)
38
(-)
0.251
(-)
3.810
(↑0.03)
4
(-)
中日
25289 0.472
(↓0.009)
11
(↓1)
81180
(+3)
196
(+7)
33
(+1)
30
(-)
0.240
(-)
3.020
(↓0.04)
5
(-)
広島
18298 0.383
(↓0.008)
15
(↓1)
88175
(+2)
222
(+3)
35
(-)
30
(+1)
0.254
(↓0.001)
3.780
(↑0.01)
6
(-)
DeNA
20359 0.364
(↓0.006)
17
(↓1)
79249
(+3)
317
(+4)
61
(-)
12
(-)
0.254
(-)
4.770
(↑0.01)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
32249 0.571
(↓0.011)
-
(-)
78261
(+1)
239
(+9)
52
(+1)
28
(-)
0.244
(↓0.001)
3.510
(↓0.09)
2
(-)
ソフトバンク
292511 0.537
(↓0.01)
2
(-)
78274
(+2)
223
(+4)
58
(+1)
45
(-)
0.258
(-)
3.260
(-)
3
(-)
ORIX
29278 0.518
(↑0.009)
3
(↑1)
79262
(+3)
248
(+2)
59
(-)
19
(-)
0.255
(-)
3.610
(↑0.03)
4
(-)
ロッテ
27288 0.491
(↓0.009)
4.5
(-)
80295
(+4)
272
(+11)
62
(-)
51
(-)
0.252
(-)
4.100
(↓0.12)
5
(-)
西武
242612 0.480
(↑0.011)
5
(↑1)
81250
(+7)
262
(+3)
53
(-)
53
(-)
0.250
(↑0.002)
4.090
(↑0.02)
6
(-)
日本ハム
21345 0.382
(↑0.012)
10.5
(↑1)
83186
(+4)
255
(+3)
31
(-)
34
(-)
0.224
(↑0.001)
3.880
(↑0.01)