ソフトバンク(★0対1☆)ヤクルト =交流戦1回戦(2021.06.11)・福岡PayPayドーム=
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ヤクルト
0100000001601
ソフトバンク
0000000000700
勝利投手:石川 雅規(2勝1敗0S)
(セーブ:マクガフ(2勝1敗9S))
敗戦投手:石川 柊太(3勝5敗0S)

本塁打
【ヤクルト】村上 宗隆(19号・2回表ソロ)

  DAZN
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◆ヤクルトが接戦を制した。ヤクルトは2回表、村上がソロを放ち、先制に成功する。投げては、先発・石川が6回無失点の好投。その後は4投手の継投で完封リレーを展開し、虎の子の1点を守り抜いた。敗れたソフトバンクは、打線が7安打で無得点とつながりを欠いた。

◆ヤクルト村上宗隆内野手が"日本統一"に成功した。2回先頭で打席に入ると、真ん中に入った146キロ直球をフルスイング。2戦連発となる19号ソロを、右翼ポール際中段へ運んだ。これで4年目にして、12球団すべての本拠地での本塁打を記録。「早いイニングで(先発の)石川さんに先制点をと思っていたのでうれしいです。九州の空気がおいしいです」とコメントした。熊本出身の主砲が、記念すべき1発で本塁打王争いから1歩抜け出した。

◆ヤクルトが先手を取った。2回、先頭村上が2戦連続となる19号ソロで先制。ソフトバンクは毎回走者を出すも3回まで無得点。 ヤクルトは6回1死満塁としたがオスナが一ゴロ併殺打に倒れ好機をつぶした。ソフトバンクは打線に元気がない。6回まで0行進。 ヤクルトが1点を守り切った。先発石川は2勝目。交流戦通算勝利数も最多タイの26勝目。マクガフが9セーブ目をあげた。ソフトバンクは交流戦勝ち越しが消滅。先発石川が5敗目を喫した。

◆ソフトバンク石川柊太投手がが1球に泣いた。2回、先頭村上にカウント3-1から146キロの直球を右翼席に運ばれた。「結果的にあの1本のホームランが今日の試合の全てだし、今日のような試合展開になってしまった原因だと思います」。 8回106球を投げ6安打を許したものの失点はソロによる1点のみで、打線の援護なく5敗目を喫した。「反省しないといけない。野手の方がたくさん声を掛けてくれて、しっかり守ってくれたお陰で2回以外は抑えることができた。感謝したい」。痛恨の1球を悔いた。

◆ソフトバンクは0封負けを喫し、交流戦2試合を残して勝ち越しの可能性がなくなった。試合後の工藤公康監督(58)の一問一答は以下の通り。 -チャンスは作った 工藤監督 あと1本というところじゃないですか。でもヒットは出ているしね。そこだと思います。 -前日は打線に「工夫がない」と話していたが、今日は「工夫」は見られた 工藤監督 と、思っていますよ。少なからずも。 -初回のダブルプレーが痛かった 工藤監督 そりゃ打たせてダブルプレーもあるでしょう。 -ヤクルト石川はパ・リーグにあまりいないタイプ 工藤監督 打撃コーチの方で狙い球であったり、カウントを取ってくる球というのは狙って打っていましたので。ランナーもしっかり、ヒットも出てというところなので。最終的にはあと1本という風になりますけど、しっかり対応していたと思います。あと1本が出ればそこが2本、3本とつながるように。あと1本が出ないところがあるので、どうしても、打者もなんとかしないといけないという気持ちがどんどん高くなるところもあると思いますのでね。 -交流戦は対戦が少ない分、投手有利な面も 工藤監督 あったのかもしれないですね。低めに集められたり、うまくカウント整えられたところもあった。うまくやられたなと思います。その中でもね、しっかりチャンスを作れているので。そこが大事だと思っているので。そこが作れないと、工夫が必要かなと思いますけど、今日は作れたので。次回はあと1歩というところになると思いますけどね。そういう中でやっていくしかないので。また明日を見据えてやることが大事かなと思います。 -先発石川は好投 工藤監督 良かったですね。8回1点ですよ。ナイスピッチングです。しっかり粘ってね、ランナーいるところでも抑えて投げていましたし。村上君のは3-2からホームランになりましたけど、甘いといえば甘いかもしれないけど、あそこを巻き込んでライトに持っていくのはさすがだなと思います。 -先発投手は長い回を投げている 工藤監督 いい流れがね。ピッチャーの方は大丈夫なので。あとは打線の方が打ってくれるのを、なんとかピッチャーが我慢するというところじゃないですか。 -川島が久々に2安打 工藤監督 今日石川君から2本打ったのも次につながる。明後日は(相手先発が)左になる可能性は高いのでね、またその辺も含めて考えます。 -三森は前日4安打だったが、川島の「左キラー」ぶりにかけた 工藤監督 あるでしょうね。打撃コーチも考えてくれているんですよ。三森と石川というのを考えたときに、なかなかシンカーとスライダーに対応しにくいんじゃないかというところも考えてくれての川島君だったのでね。そこは見事だったと思いますけど。 -交流戦の勝ち越しがなくなった 工藤監督 まだ5割の道がありますんで。先のことを考えるよりも、まず明日のゲームを考えることが大事だと思いますのでね。長いシーズンいろいろありますよ。今は我慢するところは我慢してやっていきましょう。

◆ヤクルト村上宗隆内野手が"日本統一"に成功した。2回先頭で打席に入ると、真ん中に入った146キロ直球をフルスイング。2戦連発となる19号ソロを、右翼ポール際中段へ運んだ。ヤクルト時代に慕っていたバレンティンの目の前で放った村上の1発は、特別なものになったはずだ。かわいい弟分として、贈られた時計やスニーカーを大切に使っていた。 バレンティンのヤクルト最終年だった19年シーズン終了後、離日する前夜の食事をともにしたのが村上だった。焼き肉を食べながら練習内容やバットについて、野球談議は盛り上がった。36本塁打、96打点と新人王を獲得したプロ2年目だったが、打率2割3分1厘、184三振と苦しんだ側面があった。打席での考え方について「走者がいないときはフルスイング。でも、追い込まれたらコンパクトに」とアドバイスももらった。 バレンティンは、村上をいつも「間違いなく、3割30本を打てる打者になれる」と評価し、将来を期待していた。その実現へ、成長の証となる1発を見せた。【保坂恭子】

◆ヤクルト石川雅規投手が、交流戦史上最多タイの26勝目を挙げた。 前回登板となった4日西武戦(神宮)では、大卒投手初の入団から20年連続勝利を達成。勢いのまま、直球と変化急の緩急を駆使し、コーナーを突く丁寧な投球。6安打を浴びるも、すべて単打にとどめ、6回無失点。新たな記録を呼び込んだ。「数多くのチャンスをいただいているなという思いがある。きょうもチャンスを頂いて投げた。それが26勝になったのはうれしい」と喜んだ。 41歳で迎えた今季は開幕2軍スタートだったものの、交流戦で2勝。少ない機会をものにした。「毎試合毎試合必死なので。自分自身の立場は分かっているので、1試合1試合が大事になってくる。与えられた、そして任せられたゲームはチームに勝ちを運べるようなピッチングをしていくだけ」と、どんなときも目の前の結果に集中していく。

◆ソフトバンクは今季4度目の0封負けを喫し、2試合を残して交流戦の勝ち越しがなくなった。 過去8度の優勝を誇る交流戦で勝ち越せなかったのは07年、12年だけで9年ぶり。就任後4度優勝していた工藤公康監督(58)は「長いシーズンいろいろありますよ。今は我慢するところは我慢してやっていきましょう」と冷静に受け止めた。 41歳のベテラン左腕、ヤクルト石川を攻めきれなかった。初回は無死一塁から強攻したが、2番今宮が併殺打。2回は真砂がけん制球に飛び出して盗塁死となり、3回2死一、二塁では3番栗原が凡退した。4回までに6安打を放ちながら、ホームが遠かった。相手リリーフ陣にも屈し、7回は1死一、二塁で甲斐、長谷川が飛球、8回2死満塁も代打明石は三振に倒れた。チャンスをつくったが、あと1本が出なかった。 それでも、打線の"進歩"に工藤監督は前向きな様子だった。5安打1点で引き分けた前日10日の広島戦後、工藤監督は「正直言うと工夫がないです。同じように打ち取られて、同じようにカウントを取られて」と攻撃陣に苦言を呈していた。一夜明け、打撃コーチを中心に狙い球や攻めるカウントを徹底。「しっかりチャンスを作れている。そこが大事だと思っているので。次回はあと1歩というところになると思います」とうなずいた。 これで今季の交流戦は5勝7敗4分け。指揮官は「まだ5割の道がありますんで。先のことを考えるよりも、明日のゲームを考えることが大事」。残り2戦必勝で、交流戦5割まで巻き返す。【山本大地】

◆肥後生まれの侍が、筑前の地で"天下統一"を果たした。ヤクルト村上宗隆内野手(21)が、2回、19号ソロを放ち、12球団すべての本拠地で本塁打を記録した。ソフトバンク石川との真剣勝負。初球から4球続けて見逃した。「オープン戦でもやっていますし、その前のイニングも見てますし。ある程度はイメージできたので思い切っていった」と直球を狙い、真ん中に入った146キロ直球を右翼ポール際中段に運んだ。 バットで戦うことを生業として4年目。18年江戸・神宮でのプロ初打席初本塁打から3年。前日10日は下総・ZOZOマリンで18号ソロを放ち、11球団から本塁打を達成。長距離遠征後の疲れを見せず「九州の空気はおいしい」。故郷の近くで、最後の敵を討ち取った。 ペナントを争う戦国の世で武勲を立て続け、リーグ本塁打2位の巨人岡本和に2本差をつけ頂点の座を維持している。打撃タイトル獲得を掲げる今季、有言実行とするため、バットでチームの勝利を引き寄せる。まだ21歳の若武者。"村上天下"はまだまだ続く。【湯本勝大】

◆目の前であんな1発を見せつけられると、何とも悔しさが募るではないか。ソフトバンクの交流戦最終カードとなったヤクルト3連戦。いきなり相手主砲が快音を響かせた。2回。先頭で4番村上がホークス先発の石川から豪快に先制の19号ソロを右翼スタンド中段に突き刺した。球界を代表するスラッガーとして年々成長を見せる21歳。4年前のドラフトは村上の母校である熊本・九州学院へ取材のため足を運んだだけに、どうしても気になる存在だった。ホークスは早実の清宮(現日本ハム)を1位指名。抽選で外れ、村上の芽もあるのか、と思って校舎内でソワソワしていたことを思い出した。結局、外れ1位で抽選となった履正社の安田(現ロッテ)も外し、さらに仙台大の馬場(現阪神)も逃した。同じく清宮を外していたヤクルトが外れ1位で村上の交渉権を得た。指名しなかったのだから「ホークス村上」は誕生するはずもなかったのだが、九州からスター候補の逸材を逃したさみしさは残った。「いやあ、よく打ったよね。やっぱり昨日(10日)、ロッテの佐々木朗から打った1発が良かったんじゃないかな。あれで気持ちよく振れるようになったと思うよ」。熊本市内の自宅でホークス戦をテレビ観戦していた村上の恩師である九州学院の坂井宏安監督も声が弾んでいた。ただ、この1発はホークスにとって痛恨弾となったことは確か。交流戦の「王者」もこの1敗で9年ぶりに交流戦の勝ち越しがなくなった。リーグ順位に目を移しても首位楽天とは2ゲーム差。残り2試合、絶対に落とせなくなった。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆ソフトバンクが周東佑京内野手(25)の出場選手登録を抹消した。試合前に代表取材に応じた工藤公康監督(58)が説明した。 「ボールをしっかり投げることができないと。守れることもできるので、足からいって守るという(起用)のも考えていましたけど。守りができないということだったので。痛そうでしたよ。思い切って空けようかとなりました」 10日にウエスタン・中日戦(タマホーム筑後)に出場。その際に右手人さし指を痛めたようで、この日、病院を訪れた。指揮官は「トレーナーの見立てでは折れている感じはないと。慎重を期して、病院にいこうとなりました」と加えた。 周東は昨年50盗塁でタイトルに輝いた。今季は61試合に出場して打率・205、3本塁打、16盗塁。最後に先発出場したのは5月25日の中日戦(バンテリンD)で、代走としての出場が増えていた。 代役として昇格させたのは川瀬。ウエスタンでは打率・279と打撃面を向上させていた。「いつでも試合に出られるように、心の準備をしてきてほしい」と期待した。

◆ソフトバンク・小久保裕紀ヘッドコーチ(49)が試合前に代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。 --相手先発の石川は青学大の後輩 「ね! よく頑張っているね」 --現役時代に打席も立ったことがあるが、どんな記憶が 「投球フォームを変えられるので。一定の投球フォームじゃないし。コントロールがいいのはもちろんですけど。あと特殊なシンカー、スクリューですかね。その武器があったからここまでやってこられたんでしょうけど。ただ投げるだけじゃない、そういう投手能力の高さを感じます。ジャイアンツ時代も対戦は楽しかったですね。どのくらい打ったかは覚えていないですけど。ホームランを打った気がしますけどね」 --41歳まで現役を続けているだけに 「ちょこっとあいさつにきましたけど、結果を残さないとだめと言われている中でファームであれだけの結果(イースタン・リーグで防御率0・32)を残しているわけですから。そういう点では腐ることなく、置かれた境遇の中で花を咲かせて、1軍の投げる切符をつかんだわけですから。どの球団のベテランにもそういう姿勢は、やってもらいたいことですよね」 --今季から現場に復帰した。後輩の活躍は気になる 「なりますよ。敵チームでも。でも勝負は別なので。最後のカードなので、交流戦自体は借金がありますので。何とか勝ち越してというのが目標ですね」 --周東が右手人さし指を痛め登録抹消。ベンチワークにも影響が出そう 「スタメンで最近使っていなかったので。足の武器というところで、最近はミスが続いていたので。逆に、いいリフレッシュになればと思いますけどね」

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(21)が、二回に2戦連続となる特大の19号ソロを放った。カウント3―1からソフトバンク・石川が投じた146キロ直球を完璧に捉え、右翼席中段に運んだ。 「早いイニングで(先発の)石川さんに先制点をと思っていたのでうれしいです。九州の空気がおいしいです」 これで村上は1軍の本拠地、全12球場で本塁打を達成した。

◆ヤクルトが継投策でソフトバンクに完封勝ち。先発の石川は6回6安打6奪三振無失点の好投で2勝目(1敗)を挙げた。二回に村上が2戦連続となる特大の19号ソロを放ち、これが決勝点となった。3ボール1ストライクからソフトバンク石川の直球を引っ張ると、野手がすぐに追うのをやめる完璧な当たりで観客のいない右翼ポール際の中段まで運んだ。

◆ヤクルトは二回に村上の2戦連発となる19号ソロで挙げた1点を守り切った。6回6安打無失点の石川が2連勝で2勝目を挙げた。石川との一問一答は以下の通り。 --中6日での登板 「なんとか良い1週間を過ごして、良い準備ができた」 --投球を振り返って 「良い打者が多いのでなんとか一人一人分断して、走者をためての一発を気を付けようと思っていた。中村が良いリードをしてくれた」 --六回は3者連続三振 「たまたま三振になった。両サイド低めを意識して、なんとか3人で終わってよかった」 --中継ぎ陣も好投 「信頼できる中継ぎ陣なので、しっかりと見ることができた」 --交流戦歴代最多タイ通算26勝目 「長いこと投げさせてもらっている。与えられた試合をなんとかという思いで投げて、チームに勝利を手繰り寄せることができてよかった」 --今後に向けて 「チーム一丸となってがんばって、しっかりとゲームを作っていけるようにがんばりたい」

◆ソフトバンクは得点を奪えずゼロ封負け。試合後、工藤公康監督(58)が代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。 --チャンスは作れたが、ホームベースが遠かった 「あと一本というところ。ヒットは出ているので」 --一回無死一塁でヒッティングを選択し、結果的にゲッツーだった 「打たせてダブルプレーのときもあるでしょう」 --相手先発の石川はパ・リーグにはいないタイプ 「打撃コーチの方で狙い球とか、カウントを取ってくる球とかは狙っていたので。走者はヒットも出ていたので。そこに対しては対応していたと思います。あと一本が出れば、それが2本3本とつながるように、あと一本出ないところがあるのでどうしても打者も『何とかしないと』という気持ちが高くなってしまう」 --交流戦は対戦が少ないだけに、どうしても投手有利に 「あったのかもしれないですね。うまくカウントを整えられたのもあったので。うまくやられたなと思います。でもチャンスは作れたので、そこが大事。作れないなら工夫が必要だと思いますけど。そういう中でやっていくしかないので」 --川島に安打が出た 「2本打ったのも次につながると思うしね。あしたは右ですけど。そのへんも含めてまた考えてやっていけたら」 --きのうは三森が4安打を放ったが、川島の対左投手の強さに期待した 「打撃コーチの方も考えてくれている。三森と石川を考えたときに、ちょっとシンカーとスライダーには対応しにくいんじゃないかと考えてくれた中での、きょう川島君だったので」 --交流戦の勝ち越しがなくなった 「まだ5割の道があるので。先のことを考えるよりも、まずあしたのゲームを考えることが大事だと思うので。我慢するところは我慢して、やっていきましょう」

◆ソフトバンクの石川は二回に村上に痛恨の一発を浴びた。外角狙いの速球が真ん中に入り、「結果的にあの1本のホームランが試合の全てだし、このような試合展開になった原因」と零敗の責任を背負った。 六回は1死満塁のピンチを招いたが、併殺打で切り抜ける。最後までテンポの良さは失わず、今季最長に並ぶ8回を106球で投げきった。援護なく5敗目を喫したが、工藤監督は「良かった。よく粘って抑えて投げていた」と内容をたたえた。

◆最速136キロの直球で何度もソフトバンクの強打者を詰まらせた。ヤクルト・石川雅規投手(41)が6回6安打無失点の快投で2勝目を挙げた。 「長打は打たれないように、という思いで投げた。中村が本当にいいリードをしてくれた。1点を守るのではなく、攻めることができた」 圧巻は柳田との対戦だった。一、四回はいずれも決め球に直球系を選択し、いずれも力のない二ゴロ。六回は低めのシンカーで空振り三振を奪った。無四球で6奪三振。6安打はいずれも単打と隙を見せなかった。 交流戦通算勝利数で1位の杉内俊哉(巨人など)、和田毅(ソフトバンク)に並ぶ26勝目。通算175勝とし、「中継ぎ陣が頑張ってくれた。チームとして大きな1勝だったと思う」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

◆「日本生命セ・パ交流戦」は11日、各地で6試合が行われ、ヤクルトはソフトバンク1回戦(ペイペイドーム)に1―0で勝利。村上宗隆内野手(21)が二回に2戦連発となる19号ソロを右翼席へ運び、白星に貢献した。熊本県出身の大砲はプロ4年目にして、12球団全ての本拠地で本塁打をマーク。2010年にオールスター戦を観戦した球場で、記念の一発を放った。 戦国武将の刀のごとく、バットを振り抜いた。0―0の二回。4番・村上がペイペイドームの右翼ポール際へ、特大の19号ソロ。インパクトの瞬間に柵越えを確信した大砲は、ゆっくりと一塁へ歩みを進めた。 「甘く来たら、しっかり振り切ろうと思っていました。九州の空気がおいしいです」 熊本・九州学院高時代に「肥後のベーブ・ルース」の異名を取った若き侍は、プロ4年目で初めて交流戦で九州の土を踏んだ。そしてソフトバンク・石川が投じた146キロの直球を一太刀。対戦経験の少ない投手とぶつかる交流戦は「難しいですけど、いろいろな人と情報を共有しながらやっている」。ロッテ・佐々木朗から前夜に放った18号ソロに続く一発。2位の巨人・岡本和に2本差をつけてトップを走る。これで12球団の本拠地全てで本塁打を放ち、筑前の地で〝天下統一〟を果たした。福岡は思い出の地でもあった。「プロ野球を初めて見た球場。何度かスタンドから見たことあります」10歳だった2010年、同球場(当時ヤフードーム)で開催された球宴を家族で観戦。当時日本ハムのダルビッシュ有(現パドレス)の投球や8年後にチームメートとなる青木のプレーを記憶に刻んだ。「この球場でプレーしたらどうなんだろう」とプロ野球選手への憧れを強くし、11年後にメモリアルのアーチを架けた。21歳の村上は東京五輪の日本代表に選出されることが濃厚。「まずは選ばれることを第一にやっていきたい。ある程度、結果が残せているし、守備でも何とか一つ一つ、アウトを積み重ねてやっている。あとは選ばれるのを待つだけ」。ヤクルトの4番打者から日本の4番打者へ。侍として、世界と戦う覚悟はできている。(横山尚杜)

DAZN

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
1051 0.667
(↑0.024)
-
(-)
284
(+4)
60
(-)
12
(-)
5
(-)
0.288
(↓0.005)
3.730
(↑0.25)
2
(1↑)
中日
952 0.643
(↑0.028)
0.5
(-)
252
(+6)
54
(+5)
14
(-)
8
(+3)
0.250
(↑0.001)
3.380
(↓0.11)
3
(1↑)
DeNA
853 0.615
(↑0.032)
1
(-)
284
(+4)
88
(-)
24
(+1)
3
(-)
0.302
(↑0.006)
5.170
(↑0.35)
4
(3↓)
楽天
961 0.600
(↓0.043)
1
(↓1)
272
(+2)
59
(+3)
14
(+1)
7
(-)
0.272
(↓0.007)
3.510
(↑0.1)
5
(-)
阪神
970 0.563
(↑0.03)
1.5
(-)
267
(+3)
70
(+2)
16
(+1)
22
(+1)
0.244
(↓0.003)
3.590
(↑0.17)
6
(1↑)
ヤクルト
880 0.500
(↑0.033)
2.5
(-)
270
(+1)
66
(-)
19
(+1)
13
(+1)
0.264
(↓0.004)
4.170
(↑0.29)
7
(1↓)
ロッテ
781 0.467
(↓0.033)
3
(↓1)
276
(+1)
68
(+5)
16
(-)
17
(-)
0.265
(-)
4.060
(-)
8
(2↑)
巨人
673 0.462
(↑0.045)
3
(-)
257
(+5)
62
(+1)
20
(+1)
7
(-)
0.240
(↑0.003)
3.730
(↑0.19)
9
(1↓)
ソフトバンク
574 0.417
(↓0.038)
3.5
(↓1)
262
(-)
46
(+1)
17
(-)
9
(-)
0.239
(↓0.001)
2.850
(↑0.13)
10
(1↓)
西武
464 0.400
(↓0.044)
3.5
(↓1)
470
(+5)
77
(+6)
23
(+1)
4
(-)
0.276
(↑0.001)
5.140
(↑0.26)
11
(-)
日本ハム
5100 0.333
(↓0.024)
5
(↓1)
348
(-)
62
(+4)
6
(-)
10
(-)
0.230
(↓0.007)
3.710
(↓0.02)
12
(-)
広島
283 0.200
(↓0.022)
5.5
(↓1)
542
(-)
72
(+4)
9
(-)
11
(-)
0.255
(↓0.011)
5.260
(↑0.14)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
37192 0.661
(↑0.006)
-
(-)
85258
(+3)
209
(+2)
61
(+1)
56
(+1)
0.254
(↓0.001)
3.290
(↑0.04)
2
(-)
巨人
292310 0.558
(↑0.009)
6
(-)
81247
(+5)
225
(+1)
76
(+1)
39
(-)
0.252
(↑0.001)
3.460
(↑0.04)
3
(-)
ヤクルト
28247 0.538
(↑0.009)
7
(-)
84253
(+1)
239
(-)
59
(+1)
38
(+1)
0.251
(↓0.001)
3.840
(↑0.07)
4
(-)
中日
25279 0.481
(↑0.01)
10
(-)
82177
(+6)
189
(+5)
32
(-)
30
(+3)
0.240
(↑0.001)
2.980
(↓0.03)
5
(-)
広島
18288 0.391
(↓0.009)
14
(↓1)
89173
(-)
219
(+4)
35
(-)
29
(-)
0.255
(↓0.002)
3.790
(↑0.01)
6
(-)
DeNA
20349 0.370
(↑0.012)
16
(-)
80246
(+4)
313
(-)
61
(+1)
12
(-)
0.254
(↑0.002)
4.780
(↑0.08)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
32239 0.582
(↓0.011)
-
(-)
79260
(+2)
230
(+3)
51
(+1)
28
(-)
0.245
(↓0.001)
3.420
(↑0.02)
2
(-)
ソフトバンク
292411 0.547
(↓0.011)
2
(-)
79272
(-)
219
(+1)
57
(-)
45
(-)
0.258
(↓0.001)
3.260
(↑0.04)
3
(1↑)
ORIX
28278 0.509
(↑0.009)
4
(↑1)
80259
(+4)
246
(-)
59
(-)
19
(-)
0.255
(↓0.001)
3.640
(↑0.06)
4
(1↓)
ロッテ
27278 0.500
(↓0.009)
4.5
(-)
81291
(+1)
261
(+5)
62
(-)
51
(-)
0.252
(-)
3.980
(-)
5
(-)
西武
232612 0.469
(↓0.01)
6
(-)
82243
(+5)
259
(+6)
53
(+1)
53
(-)
0.248
(-)
4.110
(↑0.04)
6
(-)
日本ハム
20345 0.370
(↓0.007)
11.5
(-)
84182
(-)
252
(+4)
31
(-)
34
(-)
0.223
(↓0.002)
3.890
(-)