1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
DeNA | 3 | 0 | 1 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 8 | 10 | 0 | 1 |
西武 | 0 | 2 | 0 | 2 | 0 | 2 | 2 | 0 | 0 | 8 | 10 | 1 | 0 |
勝利投手:- 敗戦投手:- 本塁打 |
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◆DeNAは4-2で迎えた4回表、桑原と宮崎の適時打で4点を奪い、リードを広げる。一方の西武は2点ビハインドの7回、メヒアと呉の連続適時打が飛び出し、試合を振り出しに戻した。その後は両軍ともに無得点に終わり、試合は規定により引き分けとなった。
◆西武は交流戦で12球団最多タイの21本塁打を放っており、5月27日広島戦から11試合続けて本塁打を記録中。 交流戦の連続試合本塁打記録は05年ソフトバンク、19年DeNAの12試合で、西武が今日1発を打てば最長記録に並ぶ。
◆8日の西武1回戦(メットライフドーム)で左手親指を痛め途中交代したDeNA宮崎敏郎内野手(32)の状態について、三浦大輔監督が9日、言及した。 「(交代は)大事をとっただけ。問題ないと聞いているが、練習を見て(9日の出場を)判断したい」。宮崎は試合前練習には参加している。
◆DeNA三浦大輔監督(47)が、現役時代にカブレラ(西武)に浴びた特大本塁打を思い出した。メットライフドームには、05年6月3日にカブレラの打球が当たった左翼天井に「推定180メートル弾」と書かれた看板が設置されている。 本当にあんなところまで飛ばされたのか? と尋ねられると「昨日聞かれると思って心の準備をしていた。当たりましたね。グラウンドに返ってきた。どこまで行くんだと思って、二塁塁上でカブレラと話した。当たってます。落ち際じゃなかったと思う。よくあんなところまで飛ばされたなと。ここに来る度に思う」と苦笑いで振り返っていた。
◆8日の西武1回戦(メットライフドーム)で打球が右膝裏付近に直撃したDeNAマイケル・ピープルズ投手(29)の状態について、三浦大輔監督が9日、言及した。 「打撲と聞いている。通常通り練習します」。ピープルズは試合前練習に参加している。
◆DeNAエドウィン・エスコバー投手(29)が試合前、左腕を虫に刺された模様だ。メットライフドームはドーム球場だが、密閉されてはいない。練習直前のベンチ前で刺されたようで、半袖から長袖に着替えてグラウンドに再登場した。その後はキャッチボールやダッシュなど、通常通りに練習をこなした。三浦監督と外野で話す場面もあった。リリーフとしてベンチに入った。
◆高卒3年目の西武渡辺勇太朗投手(20)が1軍デビュー戦で、堂々たる投球を披露した。4点を追う5回に登板。先頭牧に対し、初球は151キロの直球でストライク。カウント2-1から150キロ直球を右翼フェアゾーンへ運ばれるも、好守に助けられ1死を奪った。続く大和を遊ゴロ、細川を三ゴロに打ち取り、3者凡退で切り抜けた。 6回も続投し先頭桑原を三ゴロ。伊藤光は1-2と追い込み、121キロのカーブで空振りを誘い初三振を奪った。3番佐野は四球で歩かせたが、続く代打山下を二ゴロに打ち取った。7回も続投し、詰まらせた当たり2本が安打となって、1死一、二塁。初めて迎えた得点圏のピンチだったが、交流戦13打点を誇る大和を、146キロの直球で遊ゴロ併殺打に打ち取り、3回を2安打無失点に抑えた。 7回の攻撃で最大6点差から追いつく猛攻を呼び込む好投。前日8日に1軍初昇格を果たしたばかりだった。1年目はケガに苦しみ、昨オフは内海哲也投手に弟子入りを志願した。春季キャンプは初めて1軍スタートを切ったが、終盤に2軍に降格。開幕から2カ月半で1軍昇格を果たし、上々のデビューを飾った。 43球投げ終えた渡辺は「緊張しました! ただ最初の1球、外のストレートが151キロと球速も出てストライクを取れたので、それで緊張がほどけたような気がします。1回1回全力で投げていたので、3イニング目は疲れがありました。この結果を続けていくことが一番大事だと思っています。また次回から切り替えて、この投球を続けていきたいです」と充実感に浸った。
◆先発した西武左腕マット・ダーモディ投手が来日最短KOとなった。 初回に3点を失う立ち上がり。3回にも1点失い、4回に四球と内野安打で無死一、三塁としたところで降板した。後続も打たれ結果的に3回0/3 6失点(自責5)となり、先発6試合目で初白星どころかワースト記録。「1日でも早く(初勝利を)挙げたい」と話していたが、届かなかった。
◆DeNAタイラー・オースティン外野手(29)が、あと1打席で首位打者に浮上する可能性があったところで交代となった。 第1打席で中堅左へ12号2ラン。交流戦では6本目で単独トップとなった。第2、第3打席は四球で出塁。打率を3割3分1厘とし、規定打席189にあと1に迫った。 しかし、アクシデントに見舞われた。4回の第3打席。四球で出塁後、宮崎敏郎内野手の左翼線二塁打で一気に生還したが、三塁を回ったところから右足を引きずるようなしぐさを見せていた。そして6回の第4打席で代打をおくられ交代。この打席を完了すれば、首位打者に立つ可能性もあった。
◆DeNAエドウィン・エスコバー投手(29)が6-8の7回に七分袖のアンダーシャツで4番手として登板した。最速158キロをマークしたが、同じベネズエラ出身のメヒアに適時二塁打、呉念庭に中前適時打を打たれ2失点。同点に追い付かれた。 試合前、左腕を虫に刺された模様だ。メットライフドームはドーム球場だが、密閉されてはいない。練習直前のベンチ前で刺されたようで、半袖から長袖に着替えてグラウンドに再登場した。その後はキャッチボールやダッシュなど、通常通りに練習をこなした。三浦監督と外野で話す場面もあったが、リリーフとしてベンチに入りしていた。
◆西武の160キロ右腕・平良海馬投手(21)が、日本記録に王手をかけた。 同点の9回に登板し、2死一、三塁のピンチをつくるも、DeNA牧をカウント2-2からスライダーで空振り三振。1安打無失点で切り抜けた。これで開幕30試合連続無失点とし、16年中日田島の日本記録31試合まであと1試合に迫った。
◆DeNAは1回に佐野の適時打、オースティンの12号2ランで3点先取。1点差に迫られた3回に宮崎の適時打で2点差に広げた。 DeNAは4回宮崎の3点適時二塁打などで4点奪った。6点を追う西武はその裏に2点。6回山田の2点適時打で2点差とした。 西武は7回にメヒア、呉念庭の適時打で同点に追いつき、そのまま引き分け。今季12試合目の引き分けは両リーグ最多。
◆DeNAが6点リードを守れず、引き分けた。 1回に佐野恵太のプロ2本目の三塁打、オースティンの12号2ランで3点を先制。3回に宮崎敏郎の適時打、4回にも宮崎が3点二塁打を放ち、8-2とリードした。 先発の中川虎大(なかがわ・こお)投手が4回4失点と粘りきれず、プロ初勝利の権利まで残り1回としたところで降板となった。「味方が先制点を取ってくれたのに、下位打線を出塁させてしまいリズムに乗れませんでした。1人1人全力で、自分の出来ることをしようとマウンドに上がりましたが悔しいです」と反省を口にした。三浦監督は「今日はストライクボールがはっきりし過ぎて球数も多かった。内容はよくはなかった。ボール球が多かった。もちろん初勝利もあると思うけど、それ以前にチームで戦っているので、チームが勝つためにということで代えた」と交代した理由を語った。 6回には砂田毅樹、三上朋也の中継ぎが打たれて2失点。7回にはエスコバーが2失点し、同点に追いつかれた。三浦監督は「みんなが何とかというところで踏ん張りきれなかった。四球絡みの失点は反省しないといけない」と話した。 この1試合の勝敗以上に、気になる事象も起きた。タイラー・オースティン外野手(29)が、6回の第4打席で代打山下幸輝と交代した。4回に一塁走者として宮崎の二塁打で生還した走塁の際、左太もも裏を痛めていた。三塁を回った時点で、明らかに歩様が乱れていた。三浦監督は「左足の違和感を訴えたので、無理をさせずに交代させました。病院に行く予定はない。治療中です。自分で歩いてトレーナー室に行った」と説明した。10日の出場は当日の様子を見て決めるという。 オースティンは、あと1打席でセ・リーグの首位打者に浮上するところだった。第1打席で12号2ラン。第2、第3打席は四球で出塁。打率を3割3分1厘としていた。規定打席の189にあと1打席で到達するところだった。セの首位打者は菊池涼介(広島)で3割2分8厘となっている。 4回の第3打席は四球で出塁後、宮崎敏郎内野手の左翼線二塁打で一気に生還した。だが、三塁を回ったところから右足を引きずるようなしぐさを見せた。 試合前には、エスコバー投手が虫に刺されるアクシデントもあった。最速158キロをマークするなど、こちらは投球には影響がなかった。勝てば交流戦の首位浮上もあった試合。惜しいドローとなった。
◆離脱中の西武外崎修汰内野手について、辻発彦監督が今月中の実戦復帰を示唆した。 死球を受け左腓骨(ひこつ)骨折を負い、リハビリ中の外崎は2軍でフリー打撃を開始するなど回復。3カ月をメドに復帰を目指すとされていたが、辻監督監督は「それくらいできていれば、どうだろ、今月中くらいにはいけるんじゃないかというところまで来ているんじゃない」と、早期復帰の可能性を口にした。前半戦での合流も見えてきた。
◆東京オリンピック(五輪)を前に、西武が誇る剛腕が日本記録の箔(はく)を付けた。 平良海馬投手(21)が、DeNA3回戦で9回から登板し、無失点に打ち取った。これで開幕から31試合連続無失点で、16年中日田島の記録に5年ぶりに並んだ。最速160キロの直球を持ちながら、今季は変化球中心のスタイルで無失点を続け、防御率0・00。1度も経験のない侍ジャパンにも選出濃厚で、沖縄出身では初めての金メダルも視界に入ってくる。 ? ▼西武平良が今季初登板から31試合連続無失点。連続試合無失点のプロ野球記録は06年藤川(阪神)の38試合だが、開幕からでは16年田島(中日)に並び2リーグ制後最長となった。開幕からの条件を外しても31試合連続は歴代5傑入り。あと3試合で03年豊田(西武)14年比嘉(オリックス)がマークしたパ・リーグ記録の34試合に並ぶ。
◆通算134勝左腕・西武内海哲也投手(39)が、通算135勝目となる今季初勝利を挙げた。 前回登板は古巣の巨人戦で2回3失点で降板。中6日でのリベンジの場を与えられての本拠地メットライフドームでの先発登板だった。初回、1点を失う立ち上がりも、味方打線がすぐに追いつき、逆転した。最速141キロも、スライダー、カーブ、カット、フォーク、ツーシームと豊富な球種を駆使。4回に2ランを浴びたが、上位打線から始まる5回を切り抜け、5回6安打3失点。2点リードの展開でマウンドを降り、メットライフドーム初勝利を挙げた。 内海は登板後「今年のメットライフドーム初登板でしたが、前回登板のこともあったので、今日は何とかしなければ、と思いマウンドに上がりました。DeNA打線はよく打つのは分かっていたので、とにかく粘り強く、粘り強く投げようと思っていました。粘っていれば味方打線が打ってくれると思っていたので、今日は何とか粘れてよかったです。(渡辺勇太朗が昨日好投したが)勇太郎は勇太朗でがんばったので、僕は僕のピッチングをしようと思いました。刺激にはなりましたね。柘植とのバッテリーは去年も組んだことがありましたし、試合前もしっかり話をしましたので、いいリードをしてくれました」とコメントした。
◆DeNAは西武に2敗1分けとし、交流戦は5カード目で初のカード負け越しとなった。交流戦の順位は4位に転落した。 先発の坂本が粘れなかった。1回にソトの適時打で味方打線が1点を先制したが、その裏、初球を先頭打者本塁打され、同点に追い付かれた。2回にも3安打で2失点。3回には4四死球で押し出しと、制球が定まらなかった。 三浦監督は「悪かったですね今日は。ボール先行でピッチングにならなかった。先頭打者本塁打もインコース狙いが逆球で。前回(ソフトバンクに6回無失点)みたいに、いい投球ができるので、3回持たずに代わるとブルペンにも負担がかかる。責任を持ってマウンドに上がってほしい」と苦言を呈した。 この3連戦は、初戦のピープルズが4回途中7失点、2戦目の中川虎大が4回4失点と、先発3人がいずれも5回持たずに降板した。三浦監督は「3人とも先発として役割を果たせなかった。四球絡み、ボール先行が3人とも続いた」と嘆いた。 先発が早期降板となるため、ブルペンは登板過多の投手が目立つ。山崎康晃がリーグ2位の30試合、砂田毅樹、石田健大が同5位の28試合、三嶋一輝が同9位の27試合、同14位の三上朋也が26試合に登板している。この日も2番手以降の国吉佑樹-三上-石田-桜井は5回1/3を1失点投球と粘りを見せた。三浦監督は「登板過多になっているが、準備で肩をつくってもらって、引き離されないように踏ん張ってくれた」とねぎらった。 11日から札幌ドームに乗り込み、交流戦最終カードの日本ハム戦が始まる。9日の試合で左太もも裏を痛めたオースティンは、軽傷で済みそう。10日はベンチから外れたが、三浦監督は「もう1日大事を取った。打撃に関しては問題ない。走塁で無理させなかった」と説明した。出場選手登録の抹消はせず、北海道遠征にも同行する予定。正念場で主砲の復帰を見込み、球団史上初の交流戦優勝を狙う。【斎藤直樹】
◆東京オリンピック(五輪)を前に、剛腕が日本記録の箔(はく)を付けた。西武平良海馬投手(21)が、「日本生命セ・パ交流戦」のDeNA3回戦で9回に登板し、1安打無失点で5セーブ目を挙げた。これで開幕31試合連続無失点となり、16年中日田島のプロ野球記録に並んだ。最速160キロの直球を持ちながら、今季は変化球中心のスタイルで防御率0・00。侍ジャパン初選出が濃厚で、沖縄出身では初の金メダルも視界に入れた。平良の13球に、固唾(かたず)をのんだ。2点差の9回マウンド。先頭関根をチェンジアップで左飛に打ち取り、続く桑原に左前打を打たれても動じない。伊藤は154キロの直球を2球続け追い込んだ。外角低めにスライダーを見せてから、真ん中へのカットボールでバットを誘う。二ゴロ併殺打に打ち取り、31試合目の「0」を刻んだ。日本タイ記録の記念球。ベンチでベテラン左腕に手渡した。 大記録にも気負うことなく「いつも通り」という投球内容。物おじしない度胸に加え、物には無頓着な性格が随所に行動に表れる。「僕はボール集めてないので大丈夫。初勝利のボールもどこ行ったか分からない。すぐなくすと思うので大丈夫です」。メットライフドーム初勝利を挙げた移籍3年目の内海に渡した。記録は二の次。0に抑えることと、底知れぬ伸びしろにしか興味がない。 18歳まで育った沖縄・石垣島で「0」が並んだ契約書にサインした。17年ドラフト4位で入団し、契約金4000万円で契約。すぐに育ててくれた母に預けようとしたが、断られた。「僕になんかあったときに使えるからって、契約金を受け取ってくれなかった。今どこにあるかも分からない」と手つかずのまま。自腹をはたいた70万円のポータブルトラッキングシステム「ラプソード」をブルペンで愛用する。19年オフの優勝旅行にも同行せず、元同僚で先輩・菊池雄星(現マリナーズ)と自主トレするために渡米。飽くなき探求心が、21歳にして日本記録を生み出す原動力となっている。 頭角を現したのは2年前の19年。新人王を獲得した昨季、そして今季無双の活躍に、自然と侍ジャパンが現実味を帯びてくる。東京五輪のリストに名を連ね、選出の可能性は極めて高い。金メダル獲得なら、沖縄出身として初めての快挙となる。身長173センチにして体重100キロという巨漢から、クイック投法で最速160キロを繰り出す破壊力。大記録を前にして「もし抑えたら、花をもらえると聞いたので意識しました」と言ってのける愛されるキャラクター。あらゆるところに、平良の魅力が詰まっている。【栗田成芳】 西武辻監督(日本記録に並んだ平良に)「0点できているんだからいけるとこまでいけばいいし。でも、それでプレッシャーかけないでね。勝ちに結びつく投球をしてもらいたいと思います」
◆西武内海哲也投手は己を信じ、仲間を信じた。 思えば、巨人今村信貴投手と自主トレした昨年12月。色紙に記した言葉は「信」の1文字だった。18年オフに人的補償で巨人から西武に移籍したが、2年間で1勝に終わった。 内海 本当に申し訳なくて…。でも、僕の力を信じて、獲得してくれたと思うし、自信を持って、仲間を信じてやっていこうと。 39歳で迎える今季に向け、オフは原点回帰した。「体は元気やから、もう1回追い込もうと。後悔したくないから」。1月の奄美大島での自主トレでは、4年前のランニング量に戻し、下半身を強化した。 昨年は広島長野と2人だったが、西武渡辺、巨人井上、DeNA宮国の後輩も誘った。「若い子に何かを伝えられればと思うし、僕自身も刺激になる」。 1回に先制を許しながら、打線が5点を援護。チームメートの思いに背中を押されながら、プロ18年間で積み上げたコーナーを丁寧に突く己のスタイルで15個のアウトを重ねた。 「仲間がいるから僕も頑張れる」 西武のユニホームに袖を通した18年12月21日から、待ち望んだ本拠地でのお立ち台。勝利を信じ続けてくれたファンの笑顔に、胸を熱くした。【久保賢吾】
◆DeNAのオースティンが2試合ぶりの12号2ランを放った。1―0の一回1死三塁で、ダーモディの甘い速球を捉え左中間へ運んだ。外野手が早々と追うのを諦める完璧な当たりで、「練習の時からいい状態だった。ストライクゾーンに来た球を、しっかりとスイングすることができた」と振り返った。 これが今季の交流戦14試合で6本目の本塁打。6月に入ってからは全8試合で安打を放ち、そのうち6試合で打点をマークするなど、4番の務めを果たして交流戦首位を争うチームを引っ張っている。 5―2の四回2死二、三塁から四球で出塁し、宮崎の3点二塁打で生還した際に少し足を引きずるようなそぶりを見せ、六回の打席で代打を送られて退いた。
◆西武が6点差を追い付いて引き分けた。2―8の四回に愛斗の適時二塁打などで2点を返し、六回に山田の2点二塁打、七回にメヒアの適時二塁打と呉念庭の適時打で同点とした。DeNAは投手陣が序盤のリードを守り切れなかった。
◆DeNAのタイラー・オースティン外野手が、六回の第4打席で代打を送られて途中交代した。三浦監督は試合後「左脚ハムストリングの違和感を訴えたので、無理をさせず交代させた。自分でトレーナー室に行っていましたから、歩けないとかではない。治療中です。(明日の出場可否は)様子を見て」と説明した。 オースティンは一回に12号2ラン。しかし、四回に四球で出塁すると、続く宮崎の左翼線二塁打で一塁から一気に本塁へ生還した際に、足を気にするそぶりを見せて顔をしかめた。 今季は来日が遅れていた助っ人砲も、この試合であと2打席立てば規定打席に到達していた。打率・331はリーグトップだった。
◆DeNAは最大6点差を追いつかれ、痛恨の引き分けに終わった。三浦大輔監督は、プロ初勝利を目指す先発の中川虎大投手を勝利投手の権利獲得目前の4回で降板させるなど、勝利を目指したが、救援陣が粘れなかった。――中川の投球 「きょうはストライクとボールがはっきりしすぎていて、球数も多くなってしまった」 ――あと1イニング投げればプロ初勝利の権利も 「もちろん初勝利というのはあるけれど、それ以前にチームで戦っているので、チームが勝つためにあそこで代えました」 ――救援陣がリードを守れず 「踏ん張り切れなかった。昨日もそうですが、四球がらみの失点というのは反省しないといけない」 ――エスコバーが6月に失点が増えている 「当然疲れもあるのは確かだと思う。何とかいるメンバーで戦うしかないので、頑張ってもらうしかない」 ――エスコバーは試合前に虫に刺されていた 「はい、虫に刺されましたが、もちろん問題ないと聞いています」 ――オースティンが途中交代 「左脚ハムストリングの違和感を訴えたので、無理をさせず交代させた。自分でトレーナー室に行っていましたから、歩けないとかではない。治療中です。(明日の出場可否は)様子を見て」 ――打線は序盤に大量得点を挙げたが 「昨日も悪くはなかった。あと一本というところで、きょうはそのもう一本が出た。追いつかれてからも最後、2死から粘りも見せた。悪くないと思います」
◆西武の平良が開幕からの連続無失点試合を30に伸ばした。2リーグ制となった1950年以降では2016年に田島(中日)がマークした31試合にあと1に迫り「いつも通り記録は意識せず投げた。10日以降も同じ気持ちでマウンドに上がるだけ」とうなずいた。 8―8の九回に登板。2死から四球と安打で一、三塁のピンチを背負ったが、牧を空振り三振に仕留め「慌てたり、気持ちの変化もなかった」と淡々と語った。
◆西武は最大で6点あったビハインドを追いつき、ドローに持ち込んだ。 2-8の四回に愛斗、山田の連続適時打で2得点。六回は山田の2点二塁打。2点差まで詰め寄った七回は5番・メヒア、6番・呉念庭の連続適時打で同点に追いついた。2安打した台湾出身の呉念庭は同点打を「台湾バナナと台湾パインも食べたので、台湾パワーで打てたんだと思います」とユーモアたっぷりに振り返った。 主軸打者の森、山川、栗山は無安打に終わったが7番・スパンジェンバーグが1安打、8番の愛斗、9番の山田がともに3安打3打点と固め打ちで活躍した。辻監督は「本当に、きょうは真ん中から下の方がようヒット打ってくれたね」とたたえた。
◆DeNAの中川は大量援護をもらったが、4回5安打4失点で降板しプロ初勝利はならなかった。チームも引き分け「下位打線を出塁させてしまい、リズムに乗れなかった」と反省した。 3―0の二回に2者連続四球から2失点。8―2とリードを広げてもらった四回にも下位打線に連打されるなど2失点し、勝利投手の権利を得る五回までたどり着かずにマウンドを降りた。三浦監督は「ストライクとボールがはっきりしすぎ、球数も多かった」と話した。
◆DeNAは、最大6点差を守れず手痛いドロー。三浦大輔監督(47)は「踏ん張り切れなかった。昨日もそうですが、四球がらみの失点は反省しないといけない」と振り返った。 8―4の五回、プロ初勝利の権利獲得まで1イニングだった先発・中川を「内容が良くなかった。チームが勝つために」と交代。継投策に入ったが、七回に4番手・エスコバーが2失点を喫して追い付かれた。 4回、生還後に足を痛めた様子を見せたDeNAのタイラー・オースティン =メットライフドーム(撮影・尾崎修二) さらに、一回にチームトップの12号2ランを放ち、規定打席到達も間近だったオースティンが、四回の走塁で左太もも裏を痛めて途中交代。指揮官は「無理をさせなかった。自分でトレーナー室にも歩いていた」と説明した。10日の出場可否については当日の状態を見て判断されるが、離脱となれば大きな痛手となる。(浜浦日向)
◆西武は最大で6点のビハインドを追いつき、価値あるドローで終えた。流れを呼んだのは4-8の五回からプロ初登板した埼玉・浦和学院高出身の3年目、渡辺勇太朗投手(20)だった。 「100点に近い投球ができたんじゃないかと思います。この投球を続けていきたい」 191センチ、91キロの大型右腕は151キロをマークした力のある直球と、精度の高いカットボールを中心にDeNA打線をテンポよく料理した。渡辺の好投に乗せられた西武打線は六回に2死から3連打で2得点、七回にメヒアと呉念庭の連続適時打で追いついた。 デビュー戦で3回2安打無失点と結果を残した渡辺について、辻監督は「今は先発投手が苦しいからね。そこも視野に入れながら『どうかな?』というところで3回投げさせているからね」と先発の可能性に含みを持たせた。巨人・戸郷、中日・根尾ら同世代の若手が活躍する中、2019年にドラフト2位で入団した渡辺がチームを活気づける満点デビューを飾った。(湯浅大)
◆西武の岸がプロ2年目で初めて初回先頭打者本塁打を放った。1点を先制されて迎えた打席だった。初球の速球を振り抜いてバックスクリーン左に運び「どうにかして塁に出ようと思っていたので、結果がホームランになって良かった」と喜んだ。 1日にプロ初本塁打を放ってから3本目で、ようやく本拠地で一発をマークした。「メットライフドームでの初ホームラン、最高ですね」とうれしそうだった。 二回1死三塁では変化球に反応して中前適時打を放ち、四回には先頭打者で引っ掛けた当たりながら三塁内野安打で出塁して栗山の適時打で生還した。前日9日の3三振から一転して今季2度目の1試合3安打以上をマーク。「引きずらないように打席に入った」とうなずいた。
◆西武は1―1の二回に柘植の適時二塁打と岸の適時打で2点を勝ち越した。三回に押し出し四球、四回に栗山の適時打で加点した。内海は5回3失点で今季初勝利、平良が5セーブ目。DeNAは坂本が三回途中4失点と自滅した。
◆西武の平良海馬投手が10日、メットライフドームで行われたDeNA3回戦で開幕から31試合連続無失点とし、2リーグ制となった1950年以降ではセ、パ両リーグを通じて最長となる2016年の田島(中日)に並んだ。 平良は5―3の九回に登板し、無得点に抑えて5セーブ目を挙げた。開幕からに限らない連続試合無失点のパ・リーグ記録は03年の豊田(西武)と14年の比嘉(オリックス)が記録した34試合。プロ野球記録は06年の藤川(阪神)がマークした38試合。
◆西武の平良が開幕から31試合連続無失点をマークし、セ、パ両リーグ最長の2016年の田島(中日)に並んだ。試合後に花束と記念のボードを受け取って掲げ「抑えたら、花をもらえると聞いたので意識していた。並んだので、更新したい」とはにかんだ。 5―3の九回に登板し、1死で桑原に左前打を許したが、続く伊藤光を二ゴロ併殺に仕留めた。記念のウイニングボールは今季初勝利を挙げた内海に渡し「僕はボールを集めていない。すぐに無くすと思うので大丈夫です」と言い、笑った。辻監督は「今シーズンが終わるまで(無失点を)続けてほしい」と期待した。 柘植(二回に適時二塁打)「外野の頭を越えてくれて良かった」 栗山(四回に適時打)「食らいつきました」
◆西武・内海哲也投手(39)が5回6安打3失点で今季初勝利。昨年9月2日のロッテ戦(ZOZOマリン)以来、281日ぶりの白星は、移籍後3年目でうれしい本拠地初勝利となった。 「これが駄目なら、もうないだろうという気持ちもあった。ここまで、いろいろありましたが、いろんな人の助けで勝ちがついて、ちょっと報われた気持ちです」 今季初登板となった前回3日の巨人戦(東京ドーム)では、古巣相手に2回5安打3失点。「絶対勝つという強い気持ちで」と臨んだこの日は、走者を背負っても踏ん張った。2点リードの五回は先頭に四球も中軸を3人斬り。左拳をグッと突き上げ、感情をあらわにした。 左腕の粘投に応えるように打線が5点の援護で、好守も飛び出した。プロ18年目、通算135勝目をつかんだベテラン左腕は「やってきたことは間違いじゃなかった。明日からの活力になりました」と笑顔を振りまいた。
◆西武の内海は今季2度目の登板で初勝利をつかんだ。5回で6安打を許しながらも3失点でしのぎ、巨人から移籍後、昨年9月2日以来の2勝目を挙げ笑みを浮かべた。 前回登板した3日の古巣、巨人戦では制球が定まらず4四球を与え2回5安打3失点で降板していた。元巨人監督の堀内恒夫氏(73)は11日、自身のブログで「これでトータルして2勝目かな。先日、巨人戦で先発した内容を辻監督がどう判断するのか気にはなっていたんだけど こんなに早く次のチャンスをいただけてありがたいことだよね」と感謝。「内海は集大成だと思って1回1回のチャンスを丁寧にな」とエールを送っていた。
<交流戦順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (1↑) |
中日 |
8 | 4 | 2 | 0.667 (↑0.031) | - (↓0.5) |
4 | 44 (+7) | 43 (+3) | 14 (+2) | 5 (+1) |
0.250 (↑0.011) | 3.050 (↑0.08) |
2 (-) |
DeNA |
7 | 4 | 3 | 0.636 (-) | 0.5 (-) |
4 | 77 (+8) | 83 (+8) | 22 (+1) | 3 (+1) |
0.299 (↓0.001) | 5.520 (↓0.2) |
3 (1↑) |
ORIX |
8 | 5 | 1 | 0.615 (↑0.032) | 0.5 (↓0.5) |
4 | 74 (+3) | 60 (+1) | 11 (+1) | 5 (-) |
0.293 (↑0.001) | 4.280 (↑0.26) |
3 (2↓) |
楽天 |
8 | 5 | 1 | 0.615 (↓0.052) | 0.5 (↑0.5) |
4 | 64 (+3) | 54 (+7) | 12 (-) | 5 (-) |
0.274 (↓0.004) | 3.730 (↓0.26) |
5 (2↑) |
阪神 |
7 | 7 | 0 | 0.500 (↑0.038) | 2 (↑0.5) |
4 | 60 (+10) | 66 (+3) | 14 (-) | 17 (+2) |
0.243 (↑0.006) | 3.890 (↑0.07) |
5 (2↑) |
ヤクルト |
7 | 7 | 0 | 0.500 (↑0.038) | 2 (↑0.5) |
4 | 68 (+5) | 64 (+3) | 17 (+1) | 12 (+2) |
0.273 (↑0.005) | 4.690 (↑0.22) |
7 (2↓) |
ロッテ |
6 | 7 | 1 | 0.462 (↓0.038) | 2.5 (↓0.5) |
4 | 73 (+3) | 62 (+5) | 15 (-) | 17 (-) |
0.268 (↑0.007) | 4.290 (↓0.06) |
8 (2↑) |
ソフトバンク |
5 | 6 | 3 | 0.455 (↑0.055) | 2.5 (↑0.5) |
4 | 61 (+8) | 44 (+4) | 17 (+1) | 8 (+1) |
0.245 (↑0.002) | 3.120 (↓0.07) |
8 (2↓) |
巨人 |
5 | 6 | 3 | 0.455 (↓0.045) | 2.5 (↓0.5) |
4 | 52 (+1) | 55 (+3) | 19 (+1) | 7 (-) |
0.242 (↓0.01) | 3.730 (↑0.03) |
10 (1↓) |
日本ハム |
5 | 8 | 0 | 0.385 (↓0.032) | 3.5 (↓0.5) |
5 | 46 (+3) | 54 (+10) | 6 (-) | 10 (+1) |
0.237 (↓0.002) | 3.740 (↓0.36) |
11 (-) |
西武 |
3 | 5 | 4 | 0.375 (-) | 3 (-) |
6 | 60 (+8) | 68 (+8) | 21 (-) | 3 (-) |
0.272 (↑0.001) | 5.610 (↓0.13) |
12 (-) |
広島 |
2 | 7 | 2 | 0.222 (↓0.028) | 4.5 (↓0.5) |
7 | 41 (+4) | 67 (+8) | 8 (+1) | 11 (-) |
0.276 (↓0.006) | 5.810 (↓0.29) |
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
35 | 19 | 2 | 0.648 (↑0.006) | - (-) |
87 | 251 (+10) | 205 (+3) | 59 (-) | 51 (+2) |
0.254 (↑0.001) | 3.360 (↑0.01) |
2 (-) |
巨人 |
28 | 22 | 10 | 0.560 (↓0.011) | 5 (↓1) |
83 | 242 (+1) | 218 (+3) | 75 (+1) | 39 (-) |
0.253 (↓0.002) | 3.450 (-) |
3 (-) |
ヤクルト |
27 | 23 | 7 | 0.540 (↑0.009) | 6 (-) |
86 | 251 (+5) | 237 (+3) | 57 (+1) | 37 (+2) |
0.253 (↑0.002) | 3.960 (↑0.03) |
4 (-) |
中日 |
24 | 26 | 9 | 0.480 (↑0.011) | 9 (-) |
84 | 169 (+7) | 178 (+3) | 32 (+2) | 27 (+1) |
0.239 (↑0.003) | 2.890 (↑0.01) |
5 (-) |
広島 |
18 | 27 | 7 | 0.400 (↓0.009) | 12.5 (↓1) |
91 | 172 (+4) | 214 (+8) | 34 (+1) | 29 (-) |
0.259 (↓0.001) | 3.850 (↓0.09) |
6 (-) |
DeNA |
19 | 33 | 9 | 0.365 (-) | 15 (↓0.5) |
82 | 239 (+8) | 308 (+8) | 59 (+1) | 12 (+1) |
0.251 (-) | 4.850 (↓0.06) |
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
楽天 |
31 | 22 | 9 | 0.585 (↓0.011) | - (-) |
81 | 252 (+3) | 225 (+7) | 49 (-) | 26 (-) |
0.244 (↓0.001) | 3.470 (↓0.06) |
2 (-) |
ソフトバンク |
29 | 23 | 10 | 0.558 (↑0.009) | 1.5 (↑1) |
81 | 271 (+8) | 217 (+4) | 57 (+1) | 44 (+1) |
0.260 (-) | 3.330 (↓0.01) |
3 (-) |
ロッテ |
26 | 26 | 8 | 0.500 (↓0.01) | 4.5 (-) |
83 | 288 (+3) | 255 (+5) | 61 (-) | 51 (-) |
0.253 (↑0.002) | 4.030 (↓0.01) |
4 (-) |
ORIX |
26 | 27 | 8 | 0.491 (↑0.01) | 5 (↑1) |
82 | 249 (+3) | 246 (+1) | 58 (+1) | 19 (-) |
0.255 (↑0.001) | 3.760 (↑0.05) |
5 (-) |
西武 |
22 | 25 | 12 | 0.468 (-) | 6 (↑0.5) |
84 | 233 (+8) | 250 (+8) | 51 (-) | 52 (-) |
0.247 (↑0.001) | 4.170 (↓0.05) |
6 (-) |
日本ハム |
20 | 32 | 5 | 0.385 (↓0.007) | 10.5 (-) |
86 | 180 (+3) | 244 (+10) | 31 (-) | 34 (+1) |
0.224 (↓0.001) | 3.910 (↓0.08) |
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