1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
阪神 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | 4 | 0 | 0 |
日本ハム | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 9 | 2 | 0 |
勝利投手:馬場 皐輔(2勝0敗0S) (セーブ:スアレス(1勝0敗18S)) 敗戦投手:杉浦 稔大(0勝2敗11S) |
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◆阪神が接戦を制した。阪神は同点のまま迎えた9回表、2死二塁の好機から代打・原口が値千金の適時二塁打を放ち、勝ち越しに成功する。投げては、4番手・馬場が今季2勝目。敗れた日本ハムは、打線が12残塁と好機を生かせず、先発・上沢を援護できなかった。
◆日本ハム近藤健介外野手(27)は、阪神西勇輝投手(30)が大得意。 通算44打数19安打の打率4割3分2厘で、30打席以上対戦のある投手で最高打率。2年前の交流戦でも3打数2安打と攻略し、西勇に黒星をつけている。
◆阪神小野寺暖外野手(23)、小川一平投手(24)、ジョン・エドワーズ投手(33)が、1軍に合流した。 今年4月に支配下登録された小野寺は、今季2度目の昇格。4月下旬に初昇格した際は、1試合の途中出場と機会が限られていた。「1軍クラスの投手の球に対して肌で感じたこともあったので、次1軍に上がった時に緊張しないように、自信を持って打席に立てるように、常に1軍の投手を頭にイメージして試合や練習に取り組んできました」。ウエスタン・リーグではここまで45試合に出場し、打率3割8厘は同リーグトップ。4本塁打、5盗塁も決めている。今度こそ鍛錬の結果を見せる。 プロ2年目の小川は今季初昇格。今春は1軍キャンプで過ごしたが、なかなか調子が上がらず2軍調整を続けてきた。先発にも挑戦するなど、投球の幅を広げて「去年、カウント球や決め球で苦しむことが多かった。ファームで先発をやらせていただいて、投手有利なカウントを作って打ち取ることに取り組んできたので、そういったことをしっかり出せるように」と意気込んだ。 エドワーズは2軍でリリーフ登板を重ね、ここまで16試合の登板で防御率3・38だった。今季2度目の昇格で、苦しいリリーフ陣を救う活躍を目指す。
◆両チームのスタメンが発表された。阪神はドラフト1位佐藤輝明内野手(22)が「5番右翼」で先発。 5番でスタメン出場するのは初めて。交流戦で5本塁打を放ち、新人最多記録を更新した佐藤輝が、さらに記録を伸ばせるか注目だ。 先発は日本ハムが上沢直之投手(27)、阪神が西勇輝投手(30)の両右腕。エース同士の投げ合いも見ものだ。
◆日本ハムの韋駄天(いだてん)ルーキー五十幡亮汰外野手(22)が、1度も打席に立たずにベンチに退いた。 「1番中堅」で先発出場も1回の守備中に左ハムストリング外側部の違和感を覚え、イニング終了後に途中交代した。 1回の守備では阪神の先頭打者、近本光司外野手(26)が五十幡の頭上を越える三塁打を放っていた。
◆日本ハム中田翔内野手(32)に、アクシデントが発生した。「4番・一塁手」で先発出場。 異変が起きたのは、0-2の3回だ。1死満塁で三ゴロを放ち1点を返したまでは良かったが、右腰付近を抑えながら一塁を駆け抜けると、そのまま両膝から崩れ落ちた。 結局、9人がかりで担架に乗せられて、ベンチ裏へ。無念の途中交代となった。球団によると、3回の打席で腰に違和感を覚えたという。この日は、2打数無安打1打点。1回には、詰まったゴロを取り損ね、今季初失策を記録していた。 極度の不振で出場選手登録を外れていた中田は、4日に1軍復帰したばかりだった。
◆藤浪が168キロ!? 札幌ドームの電光掲示板に、仰天の数字が表示された。 同点の8回裏、マウンドに上がったのは阪神藤浪晋太郎。先頭の近藤への4球目。直球をファウルではじき返された直後、表示された速度は、なんと「168」。度肝を抜く数字に、球場も大きなどよめきに包まれた。 日本プロ野球最速更新か...と思われたが、この数字は打球速度だった模様。藤浪のこれまでの最速は球団タイの162キロ。日本プロ野球最速は日本ハム時代に大谷(エンゼルス)が記録した165キロだ。
◆阪神のエースがまたも勝てなかった。阪神西勇輝投手(30)が7試合連続で勝ち星をつかめなかった。初回に2点を援護してもらったが、立ち上がりから得点圏に走者を背負う苦しい展開。3回に1点を失い、5回のピンチを切り抜けて勝ち投手の権利を得た。しかし6回2死三塁から代打大田を歩かせ、この日3安打されていた浅間を迎えたところで左腕岩貞と交代した。ところが岩貞が浅間に同点適時打を浴び、西勇の白星は消滅。4月20日の巨人戦で3勝目を挙げて以来、約1カ月半勝ち星から遠ざかったままだ。 阪神馬場(8回から登板して1回無失点)「ランナーは出してしまいましたけど、焦ることなく目の前の打者に集中してしっかり抑えることができて良かったです」
◆日本ハム上沢、阪神は西勇が先発。阪神は1回に大山の一塁適時失策などで2点先制。日本ハムは中田の三ゴロの間に1点返した。 日本ハムは6回2死一、三塁、浅間の中前適時打で追いついた。阪神は西勇が5回2/3を7安打2失点で降板した。 阪神は9回2死二塁、代打原口が勝ち越しの適時二塁打を放った。4番手の馬場が2勝目。スアレスが18セーブ目。
◆阪神原口文仁捕手(29)が9回、値千金の勝ち越し適時二塁打で6連戦の頭を勝利で収めた。 打線は初回、近本の三塁打を皮切りに無死満塁とし、4番大山の一塁手へのゴロがエラーを誘い先制に成功した。さらに1死満塁とし、サンズの二ゴロ併殺崩れの間にもう1点を追加。2点を先取した。 同点の9回先頭のサンズがカウント3-1から149キロの直球を強振。右中間フェンス直撃の二塁打でチャンスメークした。後続の坂本、北條が倒れ2死二塁となったところで打席に代打原口。カウント3-1から甘く入った変化球を鋭く振り抜いた打球が、前進守備の左翼手を越えた。これで代打での成績は20打数7安打、打率3割5分と絶好調だ。 この1点を呼び込んだのは投手陣の粘りの投球だ。先発西勇は5回2/3を投げ2失点。6回途中から救援の岩貞、7回の藤浪、8回の馬場がそろって無失点で相手に流れを譲らなかった。9回はスアレスが試合を締めた。 馬場が2勝目を挙げ、チームの連敗を2で止めた。スアレスは18セーブ目。2位巨人が引き分けたため、ゲーム差は4に広がった。 阪神原口 チームが勝つことが本当に一番うれしいですね。本当に最高の場面でゲームに出させていただいて、もちろん緊張はあったんですけど、思い切って行こうと思っていました。塁上でね、ベンチ見た時にみんながすごく興奮していたので、僕もつられてしまいました。
◆日本ハムは8日、阪神1回戦(札幌ドーム)で、試合開始から約1時間でスタメン2人が負傷退場するアクシデントに見舞われた。 「1番・中堅手」で出場したルーキー五十幡亮汰外野手(22)が1回の守備後に左太もも外側部の違和感を訴え、1度も打席に立つことなく途中交代。0-2の3回には、1死満塁から1点を返す三ゴロを放った中田翔内野手(32)が、一塁を踏んだ後に両膝から崩れ落ち、担架に乗せられベンチ裏へと消えた。一塁へ向かって走る際、右腰を押さえるそぶりを見せていた。球団によると、打席で腰を痛めたという。 極度の不振に陥っていた中田は5月中旬に出場登録を外れ、4日巨人戦(東京ドーム)で1軍復帰したばかりだった。また、俊足強肩を武器に活躍中だった五十幡は、春季キャンプ中にも左太もも裏を肉離れしている。 2人は札幌市内の病院で検査。診察結果は9日にも発表の見込み。
◆後輩に負けていられない! 阪神近本光司外野手が2安打を放ち、気を吐いた。 日本ハム上沢の出はなをくじいた。1回、5球目をたたきセンターの頭上を越える三塁打。好機をつくると、無死満塁から大山の一ゴロを中田がエラーする間に先制のホームを踏んだ。2回には遊撃内野安打で2打席連続出塁。今季38得点はリーグトップ。切り込み隊長として、抜群の存在感を示した。 この日、全日本大学選手権で、母校の関学大が57年ぶりに初戦を突破した。近本はOBとして、関学大が関西学生春季リーグで優勝した際に、「本当にうれしい」と喜んだ。自身が使用するバットメーカーのヤナセに依頼してバットを贈った。勝利をつかんだ後輩たちに刺激を受け、自らもバットで応えた。 試合は8回まで、近本の2安打だけという苦しい展開。近本も3打席目以降は3打席凡退したが、9回にサンズの二塁打を皮切りに原口の決勝打で逃げ切った。近本も、貴重な勝ち星をつかみ笑顔を見せた。今度は近本が、後輩たちにリーグ優勝する姿を見せる番だ。
◆日本ハム上沢、阪神は西勇が先発。阪神は1回に大山の一塁適時失策などで2点先制。日本ハムは中田の三ゴロの間に1点返した。 日本ハムは6回2死一、三塁、浅間の中前適時打で追いついた。阪神は西勇が5回2/3を7安打2失点で降板した。 阪神は9回2死二塁、代打原口が勝ち越しの適時二塁打を放った。4番手の馬場が2勝目。スアレスが18セーブ目。日本ハム杉浦が2敗目。
◆阪神ロベルト・スアレス投手がリーグ独走の18セーブ目を挙げた。 勝ち越しに成功した直後の9回にマウンドへ。先頭の西川は4球直球を続けて空振り三振。続く近藤への4球目、球場の電光掲示板に「163」の速度が表示された。163キロなら球団最速を更新。ファウルになったため打球速度だった可能性もあるが、直後に自己最速タイの162キロ直球で見逃し三振を奪った。高浜には右前打を許したが、王柏融を左飛に打ち取りゲームセット。危なげない投球で接戦をものにした。
◆日本ハム浅間大基外野手(24)が、7年目で自身初の4安打をマークした。8日、「日本生命セ・パ交流戦」の1回裏、負傷した五十幡亮汰外野手(22)に代わって緊急出場。1回の第1打席から計4打席4安打1打点の固め打ちで、リードオフマンが抜けた穴を埋めた。チームは敗れ、首位とのゲーム差は今季最大の10・5に開いた。「緊急出場」のち「4安打」の大仕事を果たした。1回、浅間に急きょ出番が回ってきた。「1番中堅」でスタメンの五十幡が負傷交代。「(五十幡が)近本さんの打球を追っているときに(見ていた)上田さん(外野守備コーチ)が『おかしいな』となったので(浅間に)行けっとなった」と冷静に振り返った。ネクスト・バッターズボックスで入念にスイング後、さっそうと打席に向かった。 リードオフマンが抜けた穴を埋めた。第1打席に右前打を放つと、勢いは止まらない。3回の第2打席、5回の第3打席に右前打。積極性を生かし、安打を重ねた。1点を追う6回2死一、三塁ではフルカウントまで粘り、岩貞の直球146キロを中前へはじき返した。「ここで打ったらカッコイイと思った」と笑い「ここで打てたらいける。グッと集中力を高めた」と気合を込めた。 敗戦の中、存在感を放った。4打席連続安打を含む5打数4安打1打点。プロ7年目で1試合最多安打をマークした。「球がよく見えていた。1打席目の安打が大きかった」と言う。「打ち続けるしかない。今日みたいにコンスタントに安打や長打を」と力にした。 命運を分けたのは9回。抑えの杉浦が、痛恨の勝ち越しを許した。その裏、2死からの反撃も届かず接戦を落とした。首位とのゲーム差は今季最大「10」に開いた。栗山監督は「追いついたあと、しっかり勝ちきらないといけない」と声のトーンを落とした。交流戦最後の6連戦初戦、悔しさを糧に仕切り直す。【田中彩友美】
◆阪神原口文仁捕手(29)が同点の9回2死二塁から代打で登場し、勝ち越しの左越え適時二塁打を放った。 チームの勝利を呼び寄せる一打でヒーローとなりインタビューを受けた。 カウント3-1からの甘い変化球をとらえた。「詰まり気味だったが、外野も前進守備で『(左翼手を)越えてくれ』と思いながら走った。チームが勝つことが一番うれしい」と殊勲の打席を振り返った。これで代打での成績は20打数7安打、打率3割5分と絶好調だ。「しっかり準備をした中でいい結果につながった」と、1打席のために準備を怠らない姿勢が結果につながった。6連戦初戦の勝利だが「目の前の試合をチーム全員で一丸となって、戦っていこうと思う」と気を引き締めた。 ▼原口は今季代打で22度起用され、20打数7安打、打率3割5分と好調だ。打点は初だが、安打数、打率ともヤクルト川端11安打、3割7分9厘に次いでセ・リーグ2位の好成績を誇る(打率順位は起用回数20以上の6選手中)。 阪神矢野監督 行くしかないというところでね、本当に原口がこの重たい空気を、一掃してくれたんで本当に助かった。本当に大きな一打。フミ(原口)に助けられた試合やね。
◆阪神藤浪晋太郎投手(27)は右拳を握ったまま、ほえた。 「しびれる場面だった。どんな形でもゼロでしのげればと思っていました」 同点で迎えた7回裏2死三塁、フルカウント。6番渡辺から外角カットボールで空振りを奪うと、感情を爆発させた。 初回に2点を先制しながら追加点を奪えない。じわりじわりとジャブを打たれ、試合を振り出しに戻された7回にマウンドへ。昨季のリリーフ体験が生きた。 「もちろん緊張はしたけど、テンパることなく、落ち着いて入れました」 四球と犠打で1死二塁とされてから粘った。5番王柏融を152キロのスプリットで二ゴロに仕留め、最後は注文通りの空振り三振。一気に流れを引き寄せた。 制球の乱れが影響して、4月24日に出場選手登録を抹消された。開幕投手を任されながら、シーズンインから1カ月足らずでの2軍降格。気落ちしてもおかしくない状況でも、挑戦を選択できる向上心の塊だ。 5月1日の由宇球場。オフから採用していたワインドアップに1度見切りをつけ、ノーワインドアップで再スタートした。はた目からは急激な変化にも映ったが、本人は冷静だった。 「やっていることはずっと一緒。リリースにどれだけ力を集約できるか、安定させられるか。始動の形はそれまでの過程でしかない」 信念を貫き、復調して1軍舞台に戻ってきた。 この日は先頭3番近藤への4球目、押し込んでファウルにした1球が球場スピードガンで168キロを計測した。打球速度の表示とみられるが、札幌ドーム全体からは期待混じりのどよめきも。1イニング無失点の最速は158キロ。強い真っすぐは健在だ。 岩崎、小林が抜けた有事のブルペンで、1軍復帰2戦目にして今季初ホールド。矢野監督は「晋太郎、馬場、スアちゃんっていう形は、今はこれかなと思っている」と見通した。 「ピシャッと抑えるに越したことはないけど、どんな形でも粘り強くゼロに抑えていければ」 自覚たっぷりの背番号19が当面、セットアッパーを任されることになりそうだ。【佐井陽介】
◆阪神はエースがまたも勝てなかった。西勇輝投手が7試合連続で勝ち星をつかめなかった。初回に2点を援護してもらったが、3回に1失点。5回のピンチを切り抜けて勝ち投手の権利を得たものの、6回2死三塁で左腕岩貞と交代。ところが岩貞が浅間に同点適時打を浴び、白星が消滅。矢野監督は「ユウキ(西勇)らしく投げてくれたし、ピンチの数が結構多かったんでね。粘ってくれたんだけど」とたたえたが、4月20日の巨人戦で3勝目を挙げて以来、約1カ月半勝ち星から遠ざかったままだ。 阪神馬場(8回から登板して1回無失点)「ランナーは出してしまいましたけど、焦ることなく目の前の打者に集中してしっかり抑えることができて良かったです」
◆阪神矢野燿大監督(52)がしびれる試合を振り返った。 2-2で迎えた9回に代打原口が勝ち越しタイムリーを放った。指揮官は「フミ(原口)に助けられた試合」とたたえた。-原口がいい仕事をしてくれた もう、いくしかないというところでね。原口が、この重たい空気を一掃というか、まあしてくれたので。本当に助かった、本当に大きな一打。フミに助けられた試合やね。 -梅野の打席だったが、原口の勝負強さを買った いろいろ、俺のなかで考えはあるけど。うん。 -原口の勝負強さ 代打というところでは一番慣れているし、経験も豊富やし、そういう準備も技術もある選手なんでね。フミがアカンかったら仕方ないというふうに諦められる選手だと思っています。 -西勇の投球内容 ユウキらしく投げてくれたし、ピンチの数が結構多かったんでね。粘ってくれたんだけど、最後はオレの中ではサダ(岩貞)に何とか1人、頑張ってもらいたいというところやったけど。サダにしっかりしてもらいたいなというね。今は左も少ないし、あいつ頑張ってくれるというところで、流れを止めてくれるということが、チーム中でも大きなところなんでね。 -藤浪、馬場が嫌な流れを切ってくれた それがあったからスアちゃんもそうやし。晋太郎から馬場、スアちゃんとみんな0で帰ってきてくれたからこそ勝てたんでね。今は中継ぎもなかなか形が決められないような状態になっているんで。そういう中で1人1人の状態が上がっていって何とかそういうところに入っていってくれたらというところで、晋太郎、馬場、スアちゃんっていうのはそういう形っていうのは今はコレかなと思っているけど。 -打線は5番に佐藤輝。ジグザグ狙い まあそれもあるし、俺の中では他にも(ある)、うん。 -ビジター6連戦の初戦で弾みがついた 勝ったけど、ミスもあるしねえ。課題というか、そういうところもあるし。勝ったから良かったということだけではできないけど。まあそれでも勝てたということはもちろん大きいし、この勝ちをつなげるというのも大事なことなんで。何とかつなげたいなと思います。
◆大谷翔平以来の剛速球に札幌ドームがどよめいた。阪神の守護神ロベルト・スアレス投手(30)が球団最速となる163キロをマークした。驚きの場面は1点リードの9回1死で対戦した3番近藤の打席だった。カウント2-1からの4球目。ファウルとなった内角球が、自己最速を1キロ更新。日本プロ野球の球界最速は165キロ大谷(日本ハム)だが、163キロは歴代3番目の最速記録だ。 この試合では7回に登板した藤浪がファウルされたボールで168キロを計測。またも誤表示かと思われたが、スアレスは直後の5球目に低め直球で162キロを計測。見逃し三振を奪った。9回の登板直後から150キロ台後半を計測。163キロが"本物"と誰もが納得する剛球連発だった。 ゲームセットまで表情を崩すことはなかった。2死から高浜に右前打を浴びたが、最後は11球粘った5番王柏融を160キロで左飛。リーグトップの18セーブ目を挙げて試合を締めくくった。それでもスアレスは「自分だけじゃなくて、みんながいい仕事をしたと思っている」と淡々。1点差のしびれる場面での登場だったが、いつも通りに試合を完結させた。 圧倒する投球が続く。今季は26試合に登板して計26イニングで2失点(自責1)。防御率は驚異の0・35だ。スアレスは「この勝利をきっかけにどんどん、どんどん勝ち続けるようにチーム一丸でやっていきたいなと思います」と最後までフォア・ザ・チームを強調した。これほど頼もしい守護神は他にはいない。【桝井聡】
◆怪物ルーキーが4打席連続三振の屈辱を味わった。同点の8回2死一、二塁の絶好機で、阪神の5番佐藤輝に最後の打席が回ってきた。堀に4球直球を続けられ、カウント2-2。最後は外のスライダーに、バットは空を切った。悔しさを押し殺すように、うつむきながらベンチへ戻った。 この日はプロで初めて「5番右翼」で先発。矢野監督はジグザグ打線を組む狙いを問われ、「まあ、それもあるし、俺の中では他にも」と起用の意図を明言しなかったが、初5番は苦い体験となった。 初回、1点を先制直後の無死満塁で上沢と対した佐藤輝は、最後はフォークに空振り三振。3球で封じられた。3回の第2打席は3球で追い込まれると、内角低めのナックルカーブに空振り三振。6回も高めの直球に空振り三振と、相手エースに翻弄(ほんろう)された。「自分のバッティングを心掛けてしっかりやっていきたい」と乗り込んだ初めての札幌は、プロ初の4三振に終わった。 6日ソフトバンク戦(甲子園)では、3打席連続空振り三振後の最終打席で、交流戦トップに並ぶ5号本塁打を放った。フルスイングするからこそ、本塁打を量産できる。三振はその裏返し。すべての経験が血肉になるはずだ。
◆矢野阪神には、「神様」がいた。「日本生命セ・パ交流戦」の日本ハム戦で、9回に代打原口文仁捕手(29)が決勝の左越え適時二塁打を放った。今季は21打数7安打、打率3割3分3厘と好調だが、意外にも今季初打点。「代打の神様」が放った値千金の一打で、2位巨人とのゲーム差を「4」に広げた。研ぎ澄まされた集中力で、バットを振り抜いた。同点の9回2死二塁。原口は小さく息を吐くと、杉浦のスライダーに食らいついた。「少し詰まり気味だったんですけど、外野も前進守備で越えてくれと願いながら走りました」。願いを込めた打球はぐんぐん伸びて左翼手の頭上を大きく越えていった。今季初打点がチームを救う決勝点。一打で勝利をもたらす「代打の神様」を、ベンチの仲間たちは次々に祝福した。 8回までわずか2安打。直前の9回無死二塁では、代打坂本が犠打に失敗し、北條も空振り三振と、重苦しい展開が続いていた。「本当に最高の場面でゲームに出させていただいて、もちろん緊張はあったんですけど、思いきっていこうと思っていました」。そんな状況でも、気持ちは前向き。いつもチャンスに備える「代打の神様」を、野球の神様はしっかり見ていた。 今季はここまで出場した22試合全てが代打だが、いつも最大限の準備を欠かさない。同じく代打が続いていた糸井が「今はグッチ(原口)の行動観察をしているので。神様の」と、あがめるほどだ。もちろん、本職の捕手への強い思いも持ち続けてきた。「本当に今は出たところでチームのために活躍する、貢献する、それが一番ですね」。自分の思いは胸に秘め、勝利のためにバットを振る。 2年前の19年、大腸がんを乗り越えて1軍の舞台に戻ってきた。復帰後の甲子園初試合となった相手が、日本ハムだった。「少し時間がたつといろんなことを忘れがちになると思うけど、また野球ができている幸せを感じたり、普通に当たり前のことが当たり前にできている、そういう幸せというのは、常に持ちながらやっているつもりなので」。いつも全力で野球に向き合う姿には、そんな気持ちが込められている。 18年には、球団の代打安打記録に並ぶ23安打を放った正真正銘の「神様」。矢野監督も「もう、行くしかないというところでね。原口が、この重たい空気を一掃してくれたので。本当に助かった、本当に大きな一打。フミに助けられた試合やね」と最敬礼だ。 今季チーム最長試合となったビジター初戦で勝利し、連敗もストップ。2位巨人とのゲーム差も4に広がった。「原口様」がチームを救った。【磯綾乃】 ▼原口は今季代打で22度起用され、20打数7安打、打率3割5分と好調だ。打点は初だが、安打数、打率ともヤクルト川端11安打、3割7分9厘に次いでセ・リーグ2位の好成績を誇る(打率順位は起用回数20以上の6選手中)。
◆阪神の小川一平投手(24)、ジョン・エドワーズ投手(33)、小野寺暖外野手(23)が1軍に合流した。 今季初昇格となった小川は2軍で7試合に登板し防御率6・30。先発として3試合に投げており、ロングリリーフも期待できる。 小野寺は育成から4月19日に支配下登録され、同24日に1軍昇格。同30日に登録抹消されたが、2軍では打率・308(156打数48安打)、4本塁打30打点と打撃好調だ。
◆阪神のドラフト1位・佐藤輝明内野手(22)=近大=が、札幌ドームで快音を連発させた。 試合前フリー打撃では26スイングで柵越え6本。球界屈指の広さを誇る札幌ドームでも、ドラ1自慢のパワーにかかれば関係なかった。センター、右、左と全方向にアーチを架け、状態のよさをうかがわせた。 6日のソフトバンク戦(甲子園)では、新人の交流戦最多となる交流戦5号を放ち、現在セ・リーグ2位の15本塁打。2試合連続の一発に期待が高まる。
◆阪神の小川一平投手(24)、ジョン・エドワーズ投手(33)、小野寺暖外野手(23)が1軍に昇格した。 大卒2年目の小川は今季、沖縄・宜野座での1軍キャンプに参加したが、開幕は2軍スタート。ウエスタンではここまで7試合に登板して防御率6・30だが、先発として2試合に登板するなど経験を積んだ右腕は「ファームでやってきたことを全部出して、結果につなげていけるように頑張りたい」と気合を入れた。同じく昇格したエドワーズとともにブルペンに入り、中継ぎ要員として待機する。 キャッチボールをする阪神・エドワーズ=札幌ドーム(撮影・宮沢宗士郎) 小野寺は4月18日に支配下契約を勝ち取ると、同24日に1軍初昇格を果たした。その後1試合に出場して30日に抹消されたが、2軍では最近2試合で打率6割(10打数6安打)、3打点と絶好調。ここまで45試合に出場し、打率・308、4本塁打、30打点と結果を残しており、再び1軍のチャンスをつかんだ。「ベンチでの声であったり、ここぞの場面での代打であったり、打つこと、声を出すこと、すべてでチームを勝ちに持っていけるような仕事をしたい」と力を込めた。
◆阪神のドラフト1位・佐藤輝明内野手(22)=近大=が「5番・右翼」でスタメン出場。プロ初の5番に座った。また「7番・左翼」には糸井嘉男外野手(39)。ここまでスタメン出場した3試合ではいずれも本塁打を放っている。
◆阪神は一回、相手守備のミスがからんで2点を先制した。先頭の近本が中越えの三塁打。連続四球で無死満塁とし、大山の一ゴロを中田がファンブルして、まず1点。プロ初の5番に座ったD1位・佐藤輝(近大)は空振り三振に倒れたが、なおも1死満塁で、サンズの二ゴロの間に三走のD6位・中野(三菱自動車岡崎)が生還した。 負ければ、今季ワーストタイの3連敗となるだけに、幸先のいいスタートをきった。
◆「4番・一塁」で先発した日本ハム・中田翔内野手(32)が第2打席で走塁の際に腰に違和感を覚え、途中交代した。 三回1死満塁で三ゴロを放った中田は一塁へ全力疾走。一塁を駆け抜けたところで両膝をついて 右腰付近を抑えると、そのまま立ち上がれず担架で運ばれ退場した。
◆先発した阪神・西勇輝投手(30)は5回2/3を投げて7安打2失点で降板。2番手の岩貞が同点打を浴びて、7試合ぶりとなる今季4勝目はならなかった。 2点を先制した直後の一回、安打と四球で1死一、二塁とされたが、後続を打ち取った。三回1死満塁から中田の三ゴロの間に1点を奪われたが、五回1死一、二塁のピンチをしのいだ。だが、この日は制球、球の切れとも、もうひとつ。2-1の六回に2死一、三塁とされて103球で降板。2番手の岩貞が浅間に中前適時打を浴びて、同点に追いつかれた。 西勇は4月20日の巨人戦(東京ドーム)で勝ち投手になって以来、7試合連続で勝ち星なしとなった。
◆3番手でマウンドに上がった阪神・藤浪晋太郎投手(27)がまさかの球速を記録した。 先頭の近藤に対して、4球目。渾身の力で投じた直球は、ファウルとされるも、場内の球速表示には「168キロ」の文字が。正式な計測であればもちろん日本最速。かつて、日本ハムに所属していた大谷翔平をも超えるスピードに、札幌ドームがどよめいた。
◆阪神は同点の九回2死二塁から代打・原口が左越えの決勝二塁打を放って3-2で勝利し、連敗を「2」で止めた。 一回、先頭の近本が中越えの三塁打。2四球で無死満塁とし、相手守備のミスと内野ゴロの間に2点を先制。だが、二回以降は打線は沈黙していた。九回、先頭のサンズが二塁打で出塁し、代打・原口が一振りで勝負を決めた。八回に登板し、1回を無失点に抑えた馬場が今季2勝目。九回はスアレスが無失点に抑えて18セーブ目を挙げた。 先発した西勇は5回2/3を投げて7安打2失点。2-1の六回2死一、三塁で登板した直後、2番手の岩貞が同点打を浴び、4月20日の巨人戦(東京ドーム)で勝ち投手になって以来、7試合連続で勝ち星なしとなった。 ドラフト1位・佐藤輝明内野手(22)は自己ワーストの1試合4三振(4打席)に終わった。
◆阪神は九回2死二塁で代打の原口文仁捕手(29)が決勝二塁打。試合後の矢野耀大監督(52)の一問一答は以下の通り。 ――原口がいい仕事をしてくれた 「もう、いくしかないところでね。原口が、この重たい空気を一掃というか、まあしてくれたので。本当に助かった、本当に大きな一打。フミに助けられた試合やね」 ――梅野の打席だったが... 「いろいろ、俺のなかで考えはあるけど。うん」 ――原口の勝負強さ 「代打では一番慣れているし、経験も豊富やし、準備も技術もある選手なんでね。フミがアカンかったら仕方ないと諦められる選手だと思っています」 ――西勇の投球内容(5回2/3を投げて2失点) 「ユウキらしく投げてくれたし、ピンチの数が結構多かったんでね。粘ってくれたんだけど、最後は俺の中ではサダ(岩貞)に何とか一人、頑張ってもらいたいというところやったけど。サダにしっかりしてもらいたいなというね。今は左も少ないし、流れを止めてくれることが、チーム中でも大きなところなんでね」 ――藤浪、馬場が嫌な流れを切ってくれた 「それがあったからスアちゃんもそうやし。晋太郎から馬場、スアちゃんと、みんな0で帰ってきてくれたからこそ勝てたんでね。今は中継ぎも形が決められない状態になっているんで。晋太郎、馬場、スアちゃんは今はコレかなと思っているけど」 ――打線は5番に佐藤輝。ジグザグ狙い 「まあそれもあるし、俺の中では他にも(ある)、うん」 ――ビジター6連戦の初戦で弾みがついた 「勝ったけど、ミスもあるしねえ。課題もあるし。勝ったから良かったということはできないけど。それでも勝てたことは大きいし、この勝ちをつなげるのも大事なことなんで。何とかつなげたいなと思います」
◆日本ハムは同点の九回に登板した杉浦がつかまった。先頭サンズに二塁打を浴び、何とか2死を奪ったものの、代打原口に痛打された。 6月に入って不安定な投球が目立ち、5日の巨人戦でも3安打を打たれて2失点だった。栗山監督は「抑えてくれると信じてマウンドに送っている。そんなに簡単なポジションではない」とかばった。
◆原口の一打に救われたが、それまで打線が相手を助けてしまっていた。 上沢は立ち上がりから変化球が高めに抜け、攻撃陣は低めを捨てていたはずだが、あまりにもボール球に手を出し過ぎていた。六回、佐藤輝の空振り三振が狂わされた打撃の象徴。チェンジアップで追い込まれ、外角のつり球にやられる。三振という結果はフルスイングが持ち味の彼の特徴だが、珍しく、迷った末に振らされるというスイングに映った。佐藤輝だけではなく、大山ら多くの野手陣も大振りだった。 ■佐藤輝、大山ら多くの野手陣が大振り 投手出身の立場からいえば、自分の状態が悪いときにボール球を振ってくれるほど、ありがたいことはない。実際、上沢は途中からカーブを使って修正し、3点目を取ることに苦労した。九回無死二塁で代打・坂本の犠打失敗もいただけない。 カード頭はエース格の投手が投げるため、接戦になることが多い。ある意味、この日の試合展開は想定内だったのではないか。確かに打線の状態は悪くない。だからこそ脇を締め、次の1点をもぎとる姿勢を願いたい。(本紙専属評論家)
◆札幌ドームに駆け付けた8546人の誰もが目を疑った。電光掲示板に映し出された「168キロ」にスタンドがざわつく。中継ぎ登板した藤浪が参考記録? ながら球界最速をたたき出した。 「同点でしびれる場面だったので、どんな形でもゼロで抑えられるようにと思ってマウンドに上がりました」 そして、で、出たぁ! プロ野球最速を更新する168キロだ! 2―2の七回だ。先頭の近藤への4球目、ファウルにされた直球は168キロを表示。球場をざわつかせたが、その後、ファウルで粘られた末に四球を与えた。続く高浜に犠打を決められて1死二塁とされたが、王柏融を152キロで二ゴロ、渡辺を低めのカットボールで空振り三振に仕留めた。 「(中継ぎは)何度か経験していたので、テンパることなく、もちろん緊張していたけど、落ち着いて入れた」 昨季は中継ぎで13試合に登板し、7ホールド、防御率2・35。10月19日のヤクルト戦(甲子園)では、自己最速を更新する162キロをマークしていた。168キロは計測器の誤作動の可能性もあるが、公式記録ならば球界最速。くしくも5年前の10月16日、同学年で高校時代からライバルとして注目を浴びてきた大谷翔平(現米大リーグ・エンゼルス)が165キロを記録した札幌ドームで〝新記録〟が出た。 数字もさることながら藤浪の存在は不安を抱える救援陣の光だ。4日には勝ちパターンを任されていた岩崎が不調のため抹消。ブルペンの緊急事態を救う切り札として右腕が急きょ昇格すると、同日のソフトバンク戦(甲子園)で九回に登板して試合を締めた。この日も重要な局面で仕事を果たし、矢野監督は「晋太郎(藤浪)から馬場、スア(レス)ちゃんとみんな0点で帰ってきてくれたからこそ勝てた。今は中継ぎもなかなか形が決められないような状態になっているので、そういう形は、今はコレかなと思っている」と勝ちパターン入りを明言した。 「ピシャリと抑えるに越したことはないけど、どんな形でも粘り強く抑えられれば」 自身の長い腕から放たれるスピードボールのように、前へ、前へ。チームを力強く引っ張っていく。(織原祥平)
◆さすが! 阪神は日本ハムに3―2で競り勝った。引き分けが目前に迫った九回2死二塁で、代打・原口文仁捕手(29)が値千金の勝ち越し二塁打。直前の坂本誠志郎捕手(27)のバント失敗を帳消しにし、チームの連敗を「2」で止めた。札幌ドームでの日本ハム戦は、この試合まで10勝17敗1分けと苦戦していたが、ひと振りで〝鬼門〟を打ち破った。 越えろ、越えてくれという全員の思いが、打球をもうひと伸びさせた。手をたたき、振り向いた二塁上から総立ちのベンチを指差す。原口が、原口にしかできない仕事でチームと仲間を救った。勝利がなくなる寸前、同点の九回の絶好機で、代打左越えV打だ。 「最高の場面でゲームに出させていただいて、もちろん緊張はあったんですが、思い切っていこうと。少し詰まり気味だったんですけど、外野も前進守備で『越えてくれ』と願いながら走りました」 2-2の九回。先頭のサンズが右中間フェンス直撃の二塁打を放つも、続く糸井の代打で〝特命〟ともいえる犠打を試みた坂本が失敗(捕邪飛)。続く北條も三振に倒れ、完全に流れは去ったかに思えた2死二塁だった。カウント3-1から杉浦が投じた変化球を一閃。打球は左翼手の頭上を越え、値千金の決勝タイムリーとなった。ヒーローインタビューでは「塁上でね、ベンチ見たときにみんながね、すごく興奮していたので、僕もつられてしまいました」と笑った。矢野監督も「この重たい空気を一掃してくれた。本当に助かった。本当に大きな一打。フミ(原口)に助けられた試合」と感謝しきりだった。これが今季初打点で、スタメン出場は今季まだゼロ。強い覚悟で取り組んできた捕手としての出場もまだない。悔しさや、なかなか訪れなかった出番への準備の難しさを感じていないはずがない。だが、糸井までもが「神様」とたたえ、試合への臨み方に目を見張る。今の自分に求められる役割を、常に先の先まで見ようとしている。だから、どんな場面でも、1打席に全力で挑める。今季に挑むにあたり、さらに先までくっきり見通せるように、視力アップを検討したこともあった。コンタクトレンズを作ろうと眼科を訪れると医師に言われた。「要らないくらい目が良いですよ」。検査すると、視力は裸眼で「2・0」あった。もっとボールが見たくて欲張ってしまった。キャンプ前に夫人からもらったオーディオ機能付きのサングラスをかけて散歩をするのが楽しみだ。よく見通せる目を守りつつ、勝負強く、チームの行く先も見つめる。札幌ドームは2005年以来3連戦で勝ち越したことがない〝鬼門〟。5月13、14日以来連勝がなく、前カードに負け越して今季初の2カード連続負け越しとなった直後だけに、この白星の意味は大きい。引き分けた2位巨人とのゲーム差もまた「4」に広げた。「まずカードの頭を取れたので1つ1つ、目の前の試合をチーム全員で一丸となって戦っていこうと思うので、ファンの皆さんもアツい応援、よろしくお願いします!」見事に勝たせて、救った。こんなに「チーム一丸」の意味を体現できる男は、他にいない。(長友孝輔)★原口と日本ハム戦原口と日本ハム戦といえば、2019年の交流戦が思い返される。同年は1月に大腸がんの手術を受け、6月4日のロッテ戦(ZOZOマリン)で代打で復帰して即適時打。同9日の日本ハム戦(甲子園)では九回に代打で登場し、劇的サヨナラ打を放った。2年前の気持ちがよみがえったのでは? と問われると「すごくいい場面だったので、そこまで考える余裕もなく。なんとか打てるようにという気持ちで打席に立っていたので、一本出てよかったです」と笑みを浮かべた。
◆ウウウ...。本日は聞くも涙、語るも涙の俺の話に、お付き合いくだされ...。 連敗中のわが阪神。本日は、日本ハムのミスもあり一回から幸先のいい2点を奪った。よっしゃー! 猛虎打線大爆発の2桁得点やー!!(結果は3得点) そして、もう一つのお楽しみもあるのよね~ムフフフフ...。 実は、日本ハムの売り出し中、サニブラウンにも勝った〝5G脚力〟(とにかく速い)の五十幡は俺の息子、虎太郎(とらたろう)と東京神宮リトルシニアの同期だったのだ。 そーなると、相手チームの選手だろうと、応援したくなるのが人情ってもんじゃないのさ...。「五十幡打ちまくれ~! 走りまくれ~! でも、阪神に勝たせてや~!!」とテレビの前で応援の準備万端...。そしたら一回の守備で故障して最初の打席から代打? しかも、交代出場の浅間が頑張り4安打...。もう涙がジワ~、と思ったら阪神が代打・原口の一振りで勝った~!! で、悔し涙が喜びの涙となった俺でした。 五十幡く~ん! とにかく焦るなよー!!
<交流戦順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (2↑) |
楽天 |
8 | 4 | 1 | 0.667 (↑0.031) | - (↓0.5) |
5 | 61 (+5) | 47 (+2) | 12 (+1) | 5 (-) |
0.278 (↑0.005) | 3.470 (↑0.13) |
2 (1↓) |
DeNA |
7 | 4 | 2 | 0.636 (↓0.064) | 0.5 (↑0.5) |
5 | 69 (+3) | 75 (+8) | 21 (-) | 2 (-) |
0.300 (↑0.007) | 5.320 (↓0.19) |
2 (1↓) |
中日 |
7 | 4 | 2 | 0.636 (↓0.064) | 0.5 (↑0.5) |
5 | 37 (+2) | 40 (+5) | 12 (+1) | 4 (-) |
0.239 (↑0.002) | 3.130 (↓0.19) |
4 (-) |
ORIX |
7 | 5 | 1 | 0.583 (-) | 1 (-) |
5 | 71 (+3) | 59 (+3) | 10 (-) | 5 (-) |
0.292 (↓0.003) | 4.540 (↑0.13) |
5 (2↑) |
ロッテ |
6 | 6 | 1 | 0.500 (↑0.045) | 2 (↑0.5) |
5 | 70 (+7) | 57 (+4) | 15 (+2) | 17 (+3) |
0.261 (↑0.018) | 4.230 (↑0.02) |
6 (-) |
巨人 |
5 | 5 | 3 | 0.500 (-) | 2 (-) |
5 | 51 (+3) | 52 (+3) | 18 (+1) | 7 (-) |
0.252 (↓0.001) | 3.760 (↑0.06) |
7 (2↑) |
阪神 |
6 | 7 | 0 | 0.462 (↑0.045) | 2.5 (↑0.5) |
5 | 50 (+3) | 63 (+2) | 14 (-) | 15 (+2) |
0.237 (↓0.009) | 3.960 (↑0.16) |
7 (2↓) |
ヤクルト |
6 | 7 | 0 | 0.462 (↓0.038) | 2.5 (↓0.5) |
5 | 63 (+4) | 61 (+7) | 16 (+3) | 10 (-) |
0.268 (↓0.001) | 4.910 (↓0.23) |
9 (2↓) |
日本ハム |
5 | 7 | 0 | 0.417 (↓0.038) | 3 (↓0.5) |
6 | 43 (+2) | 44 (+3) | 6 (-) | 9 (-) |
0.239 (↑0.003) | 3.380 (↑0.13) |
10 (-) |
ソフトバンク |
4 | 6 | 3 | 0.400 (-) | 3 (-) |
5 | 53 (+1) | 40 (+1) | 16 (+1) | 7 (-) |
0.243 (↓0.003) | 3.050 (↑0.18) |
11 (-) |
西武 |
3 | 5 | 3 | 0.375 (↑0.089) | 3 (↑0.5) |
7 | 52 (+8) | 60 (+3) | 21 (+2) | 3 (-) |
0.271 (-) | 5.480 (↑0.27) |
12 (-) |
広島 |
2 | 6 | 2 | 0.250 (-) | 4 (-) |
8 | 37 (+1) | 59 (+1) | 7 (+1) | 11 (-) |
0.282 (↓0.018) | 5.520 (↑0.52) |
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
34 | 19 | 2 | 0.642 (↑0.007) | - (-) |
88 | 241 (+3) | 202 (+2) | 59 (-) | 49 (+2) |
0.253 (↓0.003) | 3.370 (↑0.02) |
2 (-) |
巨人 |
28 | 21 | 10 | 0.571 (-) | 4 (↓0.5) |
84 | 241 (+3) | 215 (+3) | 74 (+1) | 39 (-) |
0.255 (-) | 3.450 (↑0.01) |
3 (-) |
ヤクルト |
26 | 23 | 7 | 0.531 (↓0.011) | 6 (↓1) |
87 | 246 (+4) | 234 (+7) | 56 (+3) | 35 (-) |
0.251 (-) | 3.990 (↓0.06) |
4 (-) |
中日 |
23 | 26 | 9 | 0.469 (↓0.01) | 9 (↓1) |
85 | 162 (+2) | 175 (+5) | 30 (+1) | 26 (-) |
0.236 (-) | 2.900 (↓0.04) |
5 (-) |
広島 |
18 | 26 | 7 | 0.409 (-) | 11.5 (↓0.5) |
92 | 168 (+1) | 206 (+1) | 33 (+1) | 29 (-) |
0.260 (↓0.003) | 3.760 (↑0.06) |
6 (-) |
DeNA |
19 | 33 | 8 | 0.365 (↓0.008) | 14.5 (↓1) |
83 | 231 (+3) | 300 (+8) | 58 (-) | 11 (-) |
0.251 (↑0.003) | 4.790 (↓0.05) |
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
楽天 |
31 | 21 | 9 | 0.596 (↑0.008) | - (-) |
82 | 249 (+5) | 218 (+2) | 49 (+1) | 26 (-) |
0.245 (↑0.002) | 3.410 (↑0.02) |
2 (-) |
ソフトバンク |
28 | 23 | 10 | 0.549 (-) | 2.5 (↓0.5) |
82 | 263 (+1) | 213 (+1) | 56 (+1) | 43 (-) |
0.260 (↓0.001) | 3.320 (↑0.04) |
3 (-) |
ロッテ |
26 | 25 | 8 | 0.510 (↑0.01) | 4.5 (-) |
84 | 285 (+7) | 250 (+4) | 61 (+2) | 51 (+3) |
0.251 (↑0.004) | 4.020 (-) |
4 (-) |
ORIX |
25 | 27 | 8 | 0.481 (-) | 6 (↓0.5) |
83 | 246 (+3) | 245 (+3) | 57 (-) | 19 (-) |
0.254 (-) | 3.810 (↑0.01) |
5 (-) |
西武 |
22 | 25 | 11 | 0.468 (↑0.011) | 6.5 (-) |
85 | 225 (+8) | 242 (+3) | 51 (+2) | 52 (-) |
0.246 (-) | 4.120 (↑0.02) |
6 (-) |
日本ハム |
20 | 31 | 5 | 0.392 (↓0.008) | 10.5 (↓1) |
87 | 177 (+2) | 234 (+3) | 31 (-) | 33 (-) |
0.225 (↑0.001) | 3.830 (↑0.04) |
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