ヤクルト(☆9対6★)西武 =交流戦3回戦(2021.06.06)・明治神宮野球場=
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西武
0120210006913
ヤクルト
20210004X91100
勝利投手:今野 龍太(3勝0敗0S)
(セーブ:マクガフ(2勝1敗7S))
敗戦投手:宮川 哲(1勝2敗0S)

本塁打
【西武】呉 念庭(6号・3回表2ラン),愛斗(6号・5回表2ラン),岸 潤一郎(2号・6回表ソロ)

  DAZN
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◆ヤクルトは1点ビハインドで迎えた8回裏、無死一二塁から青木の適時二塁打で2点を挙げ、逆転に成功する。なおも1死二三塁の好機で、代打・川端の適時二塁打が飛び出し、リードを広げた。投げては、6番手・今野が今季3勝目。敗れた西武は、6番手・宮川が誤算だった。

◆ヤクルト村上宗隆内野手(21)は4、5日西武戦で本塁打。 2戦連発は今季5度目、プロ通算11度目だが、3戦連発に挑戦した過去10試合の結果は37打数4安打、打率1割8厘の本塁打0。11度目の挑戦で初の3戦連発なるか。

◆ヤクルトは3回までに押し出し四球、元山の適時三塁打などで4得点。西武は3回までに呉念庭の6号2ランなどで3点を挙げた。 ヤクルトは4回に青木の適時二塁打で5点目。西武は5回に愛斗の6号2ランで同点とし、6回に岸の2号ソロで勝ち越した。 ヤクルトは8回に青木の2点二塁打で逆転。3カードぶりの勝ち越しを決めた。今野が3勝目、マクガフが7セーブ目を挙げた。西武は交流戦初の勝ち越しならず。宮川が今季初黒星。

◆西武が制球に苦しみ、逆転負けを喫した。1点リードの8回に登板した宮川哲投手が、先頭に四球。次打者の塩見に右前打を許し、無死一、二塁で2番青木を迎えた。初球を右中間へ運ばれ、逆転の2点適時二塁打を献上。 宮川は、この回だけで3安打4失点。開幕から安定せず、防御率は5・66と期待に応えられずに2敗目を喫した。 勝てば交流戦初のカード勝ち越しだっただけに、手痛い黒星となった。バッテリーは青木に対し、バントを想定も初球を打たれた。辻発彦監督は「(想定しているのに)あまりにもすっといったから『えー』ってなる。それだったら様子を見るのも必要じゃないの?」と苦言。制球に苦しむ宮川には「本人の中からストライクを取りたいという気持ちが出たかもわからない。そういう心理状態で戦ったら打たれるわね。打てるものなら打ってみろって投げた球と、バントするかもわからない気持ちで投げた球は違うから」と指摘した。 この試合はチーム全体で8四球。この3連戦で18四球と、終始神宮のマウンドに苦しんだ。チームはこれで今季最多タイの借金4。源田、若林ら離脱者が相次ぐ打線だが呉念庭、愛斗、岸ら若手が1発を放つなど、底上げのプラス材料もある。週明けからの本拠地に戻っての6連戦に向け、辻監督は「やっと本拠地に帰れるからね。大きく負け越しているわけだからしっかり戦いたいです」と、ホーム戦へ気持ちを切り替えた。

◆前日の悔しさを晴らした。ヤクルト青木宣親外野手は8回無死一、二塁で西武宮川の初球真っすぐを捉えた。 「ここで打てば必ず勝てる」。右中間への二塁打は逆転の決勝2点打になった。「昨日の負けを引きずりたくなかったので」。5日は勝利目前の9回に4失点して負けた。1点ビハインドの終盤に4点取ってひっくり返す。同じことをやり返した。 5月26日に日米通算2500安打を達成し、この神宮6連戦は4試合連続マルチ安打の打率5割7分1厘。交流戦は開始された05年から思い出深い。「2年目でちょうどブレークした年。交流戦をきっかけにレギュラーとポジションをつかんだ。大きなポイントになる戦いだった」。例年この時期に状態が上向きになる。この日も3安打で、交流戦打率ランクは4割3分2厘の2位タイに上昇した。 チームは3カードぶりに勝ち越して交流戦勝率5割。「1つ1つ勝って、その先に優勝なんてあったら一番いいんですけど」。残す敵地6連戦に弾みを付けた。【鎌田良美】

◆ヤクルトが西武に逆転勝ちした。5-6の八回、西武の6番手・宮川を攻め山崎の四球と塩見の右前打で無死一、二塁のチャンスを作ると、青木が右中間へ2点適時二塁打を放ち勝ち越しに成功。さらに1死二、三塁から川端の右翼線への2点適時二塁打でリードを広げた。八回に6番手で登板した今野の1回2三振を奪うなど無失点で3勝目。前日5日の西武戦で3被弾するなど4失点だったマクガフが九回を無失点で締め、7セーブ目をマークした。ヤクルトはこのカードを勝ち越した。

◆ヤクルトは5―6の八回に青木と代打川端の2点二塁打で4点を奪い逆転した。八回を三者凡退に抑えた今野が3勝目、九回はマクガフが締めた。青木との一問一答は以下の通り。ヤクルトはこのカードで勝ち越した。 --八回に勝ち越し打 「ここで打てば必ず勝てると思った。ちょっと緊張した。とにかく甘いところに来たら強く振ろうと決めていた。積極的にいったことが、良い方向に向かってくれた」 ――前日は九回に逆転負け 「きのうの負けを引きずりたくなかった。きょう勝てたのは大きい。そういう気持ちでやっていた」 --九回はマクガフが締めた 「いつも、きょうが新しい日だと思ってみんなプレーしている。マクガフもきのうのことを引きずることなく、プレーできた。こうして勝ったことで、マクガフもあさって以降の試合で良い投球をしてくれると思う」 --この3連戦は7安打 「一時期に比べたら、良い状態で打席に立てている」 【プロ野球交流戦ヤクルト対西武】  8回裏、青木宣親が適時右二塁打 =神宮球場(撮影・今野顕) --交流戦の勝敗を五分に戻した 「一戦一戦なので一つ一つ勝って、その先に優勝なんかあったら良いけど、一つずつやっていきたい」 --きょうはレディースデーだった 「自分にファン投票、よろしくお願いします」

◆ヤクルトは乱打戦を制し、3カードぶりの勝ち越し。5―6の八回無死一、二塁から青木宣親外野手(39)が右中間へ値千金の2点二塁打を放ち逆転に成功した。さらに1死二、三塁からは代打で出場した川端慎吾内野手(33)が右翼線へ駄目押しの2点二塁打を放ち、試合を決定づけた。高津臣吾監督(52)の主な一問一答は以下の通り ――乱打戦を制した 「昨日ああいう感じで負けたので、嫌な雰囲気を何とかするには打って打って打ち勝つ。投手もしっかり投げてくれればそれでいいんですけど、そういう意味ではしっかり点を取れたので、いいつながりだったかなと思います」 ――青木が決勝の2点二塁打 「頼りにしていますよ。しっかり練習して悩むところは、本当に悩んで、すごく苦しみながらここまでたどり着いたので、もう心配はしていません」――不調時の野球と向き合う姿勢「やっぱりいろんなものを感じて背負っている選手。その時間をしっかり過ごしたというのが答えとして出たのかなと思います」――サンタナは好守で右肩付近を痛めたか「ちょっとフェンスにぶつかったので。多分、大丈夫だと思う」――前夜、敗戦投手のマクガフがリベンジ「きょうはすごい難しい登板だったと思います。点差こそ違いましたけど、相手も一緒ですし。九回に投げるというのはすごく重圧がかかったと思うが、昨日よりスピードもあったし、これで吹っ切れたのかなと思います」

◆西武の岸が1番打者として2安打2打点をマークした。0―2の二回では適時二塁打。5―5の六回には速球を振り抜いて左翼席の2号ソロとし「捉えることができた。塁に出ようという気持ちで打席に入った」と振り返った。 拓大を中退し、独立リーグの四国アイランドリーグplus徳島からドラフト8位で入団して2年目。左膝を故障したルーキー若林の代わりに1日から先発出場し、2日からは1番に入って6月は24打数10安打と活躍している。

◆西武は逃げ切れなかった。6―5の八回に登板した宮川が先頭打者への四球と安打で無死一、二塁のピンチを招き、青木に甘く入った初球を2点二塁打されて逆転を許し、さらに代打川端にも2点二塁打を浴びた。 打線は呉念庭、愛斗、岸の本塁打で優位に試合を進めただけに痛い敗戦。交流戦は2勝5敗3分けとなり、辻監督は「勝ちたかったんだけど残念。大きく負け越しているわけだから8日からしっかり戦いたい」と話した。

◆ヤクルトの川端が代打で貴重な2点二塁打を放った。八回に青木の2点二塁打で7―6と逆転してなおも1死二、三塁の場面で、内角の直球を詰まりながらも右翼線に落とした。 今季は代打で28打数10安打、7打点と勝負強さを発揮している。前日5日に逆転負けした嫌な流れを払拭し「チャンスで絶対に何とかしようという気持ちだった。本当にうれしい」と白い歯をみせた。

◆「日本生命セ・パ交流戦」は6日、各地で6試合が行われた。セ・リーグ3位のヤクルトは西武最終戦(神宮)に9―6で逆転勝利。3カードぶりに勝ち越した。5―6の八回無死一、二塁から青木宣親外野手(39)が値千金の逆転2点二塁打を放った。不調に苦しんでいたベテランが、交流戦で完全復活。3安打3打点と4試合連続の複数安打をマークし、交流戦開幕前に・216だった打率は・276まで上昇した。 乱打戦をベテランのひと振りで制した。5―6の八回無死一、二塁。青木が放った打球は、右中間を真っ二つに破った。逆転の2点二塁打となり、二塁ベース上で拳を握った。 「とにかく積極的にいこうと思っていました。甘いボールだけを待って、打てると思ったら思い切って振ることだけを考えていました」 四回にも左越えに適時二塁打するなど3安打3打点。長く苦しいトンネルを完全に抜け出した。6月の6試合で21打数12安打(打率・571)。交流戦の打率・432(37打数16安打)は2位タイで、交流戦開幕前に・216だった打率を・276まで〝爆上げ〟した。4試合連続の複数安打に「自分がイメージしている体の動きができれば、(理想の)スイングができる」とうなずいた。 5月26日の日本ハム戦(神宮)で史上4人目の日米通算2500安打を達成した39歳は、黄色い声援にも背中を押された。今月5日に続きレディースデーとなったこの日、女性来場者には限定ユニホームが配布され球場はピンク色に染まった。青木はレディースデーの球団企画で開催された第4回イケメン総選挙の結果が不服だった様子で「(26歳以上の部で)5位? それは納得いかないな。投票お願いしますと言っといて」と早くも来年の投票を呼び掛け、周囲を笑わせた。 チームは3カードぶりの勝ち越しで2位・巨人に1・5ゲーム差と迫った。高津監督は「いろんなものを感じて背負っている選手。悩んで、苦しみながら過ごしたことが、答えとして出たのかなと思います」とベテランを称賛した。2番・青木の復調で上位打線は不動の形が完成。強力打線で上位浮上を狙う。(横山尚杜)

DAZN

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
DeNA
732 0.700
(↑0.033)
-
(↓1)
666
(+4)
67
(+3)
21
(+2)
2
(-)
0.293
(↓0.006)
5.130
(↑0.2)
1
(-)
中日
732 0.700
(↓0.078)
0
(-)
635
(-)
35
(+4)
11
(-)
4
(-)
0.237
(↓0.003)
2.940
(↓0.09)
3
(-)
楽天
741 0.636
(↑0.036)
0.5
(↓1)
656
(+6)
45
(+4)
11
(+1)
5
(+1)
0.273
(↑0.011)
3.600
(↓0.04)
4
(1↑)
ORIX
750 0.583
(↑0.038)
1
(↑1)
668
(+4)
56
(-)
10
(-)
5
(-)
0.295
(↓0.002)
4.670
(↑0.45)
5
(2↑)
ヤクルト
660 0.500
(↑0.045)
2
(↑1)
659
(+9)
54
(+6)
13
(-)
10
(+1)
0.269
(↑0.005
4.680
(↓0.13)
6
(2↓)
巨人
552 0.500
(↓0.056)
2
(-)
648
(+2)
49
(+4)
17
(-)
7
(+1)
0.253
(↓0.009)
3.820
(↑0.17)
7
(2↑)
日本ハム
560 0.455
(↑0.055)
2.5
(↑1)
741
(+4)
41
(+2)
6
(+1)
9
(+2)
0.236
(↓0.003)
3.510
(↑0.15)
7
(1↓)
ロッテ
561 0.455
(↓0.045)
2.5
(-)
663
(+3)
53
(+4)
13
(-)
14
(-)
0.243
(↓0.003)
4.250
(↑0.01)
9
(2↓)
阪神
570 0.417
(↓0.038)
3
(-)
647
(+3)
61
(+8)
14
(+2)
13
(-)
0.246
(-)
4.120
(↓0.08)
10
(-)
ソフトバンク
462 0.400
(↑0.067)
3
(↑1)
652
(+8)
39
(+3)
15
(-)
7
(+2)
0.246
(↓0.001)
3.230
(↑0.03)
11
(-)
西武
253 0.286
(↓0.047)
3.5
(-)
844
(+6)
57
(+9)
19
(+3)
3
(-)
0.271
(↓0.001)
5.750
(↓0.47)
12
(-)
広島
261 0.250
(↓0.036)
4
(-)
936
(+4)
58
(+6)
6
(-)
11
(+1)
0.300
(↑0.003)
6.040
(-)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
33192 0.635
(↓0.012)
-
(-)
89238
(+3)
200
(+8)
59
(+2)
47
(-)
0.256
(-)
3.390
(↓0.03)
2
(-)
巨人
28219 0.571
(↓0.012)
3.5
(-)
85238
(+2)
212
(+4)
73
(-)
39
(+1)
0.255
(↓0.002)
3.460
(↑0.02)
3
(-)
ヤクルト
26227 0.542
(↑0.01)
5
(↑1)
88242
(+9)
227
(+6)
53
(-)
35
(+1)
0.251
(↑0.001
3.930
(↓0.04)
4
(-)
中日
23259 0.479
(↓0.01)
8
(-)
86160
(-)
170
(+4)
29
(-)
26
(-)
0.236
(↓0.001)
2.860
(↓0.02)
5
(-)
広島
18266 0.409
(↓0.01)
11
(-)
93167
(+4)
205
(+6)
32
(-)
29
(+1)
0.263
(↑0.001)
3.820
(↓0.05)
6
(-)
DeNA
19328 0.373
(↑0.013)
13.5
(↑1)
84228
(+4)
292
(+3)
58
(+2)
11
(-)
0.248
(↓0.001)
4.740
(↑0.04)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
30219 0.588
(↑0.008)
-
(-)
83244
(+6)
216
(+4)
48
(+1)
26
(+1)
0.243
(↑0.002)
3.430
(↓0.01)
2
(-)
ソフトバンク
28239 0.549
(↑0.009)
2
(-)
83262
(+8)
212
(+3)
55
(-)
43
(+2)
0.261
(-)
3.360
(↑0.01)
3
(-)
ロッテ
25258 0.500
(↓0.01)
4.5
(↓1)
85278
(+3)
246
(+4)
59
(-)
48
(-)
0.247
(↓0.001)
4.020
(-)
4
(-)
ORIX
25277 0.481
(↑0.01)
5.5
(-)
84243
(+4)
242
(-)
57
(-)
19
(-)
0.254
(-)
3.820
(↑0.07)
5
(-)
西武
212511 0.457
(↓0.01)
6.5
(↓1)
86217
(+6)
239
(+9)
49
(+3)
52
(-)
0.246
(↑0.001
4.140
(↓0.1)
6
(-)
日本ハム
20305 0.400
(↑0.012)
9.5
(-)
88175
(+4)
231
(+2)
31
(+1)
33
(+2)
0.224
(-)
3.870
(↑0.03)