中日(★0対4☆)オリックス =交流戦3回戦(2021.06.06)・バンテリンドーム=
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ORIX
0301000004900
中日
0000000000600
勝利投手:増井 浩俊(2勝4敗0S)
敗戦投手:福谷 浩司(3勝5敗0S)
  DAZN
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◆オリックスは2回表、T-岡田の適時打などで3点を先制する。そのまま迎えた4回には、福田の2打席連続となる適時打が飛び出し、追加点を挙げた。投げては、先発・増井が6回4安打無失点の好投で今季2勝目。敗れた中日は、打線が無得点と振るわなかった。

◆この日は投手なのか、野手なのか...。オリックス山崎福也投手(28)が、この日もベンチ入りした。 前日5日中日戦(バンテリンドーム)では"野手"としてベンチ待機。試合後、中嶋監督は「(体調面を考慮して)安達のところが1枠空いている。投手への代打で野手を使いたくないときがある。ナショナルリーグなら絶対にあるパターン」と起用の可能性があったと説明していた。 山崎福は3日阪神戦5回96球を投じた。打撃では二塁打を放つなど、プロ通算10打数3安打、打率3割を残している。 日大三では3年春のセンバツで準優勝。決勝まで全5試合に先発し、打者として1大会最多タイ記録の13安打をマークするなどもともと打撃センスが高い。5日の打撃練習では右翼席に2発放り込むなど懸命にバットを振っていた。 なお、山足達也内野手(27)が、この日はベンチを外れた。

◆オリックスは2回、T-岡田、伏見、福田の適時打で3点を先制。中日はオリックス増井に3回まで3安打を放つも無得点。 オリックスは4回に福田が中日福谷から2本目の適時打を放ち、リードを4点に広げた。中日は6回まで無得点。 オリックスは7回からの継投が決まり、完封リレーでカード勝ち越しを決めた。6回4安打の増井が2勝目。中日福谷は5敗目。

◆中日は先発福谷浩司投手(30)が4回までに4点を失い、打線も元気なく0封負けした。交流戦4カード連続の勝ち越しを逃し、5度目の挑戦となった勝率5割復帰もならず。与田剛監督(55)は「我々は1戦1戦戦っていくしかない。そこ(5割)はゴールではないので。タイトなスケジュールになりますけど、どのチームも疲労困憊(こんぱい)して戦うわけですから乗り切っていきたい」と初優勝がかかる8日からの敵地6連戦(楽天、西武)に気持ちを切り替えた。 与田監督との一問一答は次の通り。 -福谷が2回に失点。福田には16球粘られ3点目の適時打を許した 与田監督 フォアボールが絡むとね。あとアウト1つ取れたらなというところだった。(福田の場面は)力勝負なんでね。あそこは勝つしかない。 -打線も先発増井を打ちあぐねた 与田監督 簡単ではなかった。しようがないですね。真っすぐとフォーク、今日はカーブが良かったんじゃないかな。コントロールも良かったので絞れなかった。 -勝率5割復帰5度目の挑戦も逃したが 与田監督 我々は1戦1戦戦っていくしかないので。そこはゴールではないのでみなさんほどこだわりはもっていません。 -8日からは交流戦1位がかかる敵地6連戦を残す 与田監督 タイトなスケジュールになりますけど、どのチームも疲労困憊(こんぱい)して戦うわけですから乗り切っていきたい。 -7番スタメンの根尾に当たりが止まっている 与田監督 若い選手にいろんな意味で悪い負の注目が集まらないようにしてあげないといけないな、と。主力の選手たちがしっかりカバーしてあげるということは若い選手を伸ばしてあげるためには必要なことなので。もちろん根尾の数字はしっかり見た上でいい形にしてあげることが大事だと思う。 -5日の試合で乱調だった梅津の出場選手登録を抹消。理由は 与田監督 いろんな部分ですよね。しっかり1、2軍で連係していきたいなと思っています。

◆オリックス福田周平内野手(28)がファウル11球を挟み、16球目をタイムリーにする粘り勝ちで勝利に貢献した。 2点を先制した2回、なお2死二、三塁の場面。「必死です。甘い球が全然こなかったのでファウルに。なんとか食らいついて、最後に仕留められた」。福谷の147キロ直球を中前にはじき返した。1打席で16球を投げさせたのは、今季両リーグ最多だ。「膝下のボール球に手を出すと状態も悪くなる。浮いた球は好球必打。とにかく塁に出る。ヒットでも四球でも死球でも良い」。執念がともしたHランプだった。 昨オフに福良GMら球団首脳に「試合に出られるなら、どこでも守りたい」と中堅挑戦を直訴。本職は二塁で「(外野は)野球人生初です」。キャンプでアピールに成功し、開幕1軍入りしたが、すぐ2軍に降格。「全試合フルイニング出たかった。次の目標は規定打席。結構ギリギリなので、アピールしていかないと」。スタメン22試合で、マルチ安打8度と奮闘中だ。 中嶋監督は「(粘りは)彼の持ち味」と評価した。チームは3カード連続の勝ち越しで借金2。3位ロッテに1差に迫った。8日巨人戦(京セラドーム大阪)からは有観客に戻る。福田が粘るたびに、拍手が大きくなりそうだ。【真柴健】

◆オリックス増井浩俊投手が6回4安打無失点で3月31日以来の2勝目を挙げた。 緩急を意識し、カーブを有効活用した投球で三塁を踏ませず。157ホールド、163セーブを記録している右腕は「リリーバーの時のような気持ちで。最初から飛ばしていった」と話した。中嶋監督は「力だけでも、フォークだけでもなく、うまくコーナーに散らしてよく投げた」と評価した。

◆中日の先発福谷が4回までに4点を失い、打線も元気なく0封負けを喫した。4カード連続勝ち越しを逃し、5度目の挑戦となった勝率5割復帰もならず。与田監督は「我々は1戦1戦戦っていくしかない。そこ(5割)はゴールではないので。タイトなスケジュールになりますけど、どのチームも疲労困憊(こんぱい)して戦うわけですから乗り切っていきたい」と交流戦初優勝がかかる8日からの敵地6連戦(楽天、西武)に気持ちを切り替えた。

◆静寂、拍手...。また静寂、拍手...の繰り返しだった。オリックス福田周平内野手(28)は2回の第2打席で観客の目を奪う"ワンマンショー"を開演した。 カウント1-1の3球目から、ファウル、ファウル、ファウル、ファウル、ファウル、ファウル、ファウル、ファウル...。1球見逃してボール、またファウル、ファウル、ファウル...。15球目は見逃してボール。16球目に、執念で食らいついた。 「必死です。甘い球が全然こなかったのでファウルに。なんとか最後に仕留められました」 計11球ファウルで粘り、16球目の147キロ直球をセンターへはじき返した。「打てば点が入る場面だった。(最後に)甘いところに来たから打てました」。2点を先制した直後の2回2死二、三塁。相手の精神をそぐ一打で、試合を優位に進めた。 直球、スライダー、カーブ、チェンジアップ、フォーク...。どの球種にもバットを出して対応。打席での狙いは「変えますね。変化球を打ったり、真っすぐを狙ったり。(最後は)変化球待ちでストレート対応です。フォークかスライダーをケアしておかないと、空振りを取られる可能性があったので」と極めて冷静だった。 "16球の駆け引き"でも、事前準備が生きた。かつて「僕は、タイムをかけることも、打席を外すことも少ないですね」と話していたように、福田は"間"を取ることはしなかった。「打席では、駆け引きがある。間合いを取るのも大事ですけど、一定のリズムで行くのが良いときもある」。中日福谷を知らぬ間に、福田の世界に連れ込んでいたのである。 「打率もそうですけど、出塁率だったり、球数を投げさせることが僕の仕事ですから」 凜(りん)とした表情で常々掲げる目標は「出塁率4割」。今季はここまで23試合に出場して出塁率は4割2分1厘。今季スタメン22試合で8度のマルチ安打と奮闘中で「膝下のボール球に手を出すと状態も悪くなる。浮いた球は好球必打。とにかく塁に出る。ヒットでも四球でも死球でも良い」と熱く語る。 決意の"グラブ注文"だった。昨オフに福良GMら球団首脳に「試合に出られるなら、どこでも守りたい」と中堅挑戦を直訴した。本職は二塁で「(外野は)野球人生初です」。今春キャンプでアピールに成功し、開幕1軍入りしたが、直後にファームへ。「ずっと、早く(1軍に)上がりたかった。本当は...。全試合フルイニング出たかった」とポツリと漏らす。 割り切ったメンタルで「次の目標は規定打席。もう結構ギリギリなので、アピールしていかないと」と日々、懸命にバットを振る。 1打席で16球を要したのは、今季両リーグ最多球数だった。「今季は周りも見えている。どこ(のゾーン)がヒットになりやすい、どのボールを狙ったらヒットになりやすい...とか考えられているんです」。打率は3割2分9厘と好調。交流戦に限れば47打数19安打で打率4割4厘で四死球も9を数える。 中嶋監督は「(粘りは)彼の持ち味」と評価する。3カード連続の勝ち越しで借金は2。3位ロッテとはゲーム差1と、チームは波に乗りつつある。 8日巨人戦(京セラドーム大阪)からは、本拠地も有観客試合に戻る。福田が打席で粘るたびに、ファンは手をたたく。【真柴健】

◆中日・福谷浩司投手(30)が先発し、6回8安打4失点だった。「七回までいきたかったです」。一回は三者凡退で切り抜けたものの、二回につかまった。先頭・モヤに中前打を浴びると、安達に四球を与えて無死一、二塁。6番・T―岡田には高めに浮いた148キロを右前への先制打とされた。 1死後には伏見にも三遊間を破る適時打を浴び、投げ合う増井の投前バントで2死二、三塁となって、1番・福田との対戦を迎えた。カウント1―1から8球連続でファウルとされ、1ボールを挟んでまたも3球連続ファウル。投球動作に入る際に中日ファンから、ファウルにするたびにオリックスファンから送られる拍手が次第に大きくなっていくなか、もうひとつボールでフルカウントとなり、続く真ん中に投じた16球目の147キロ直球を中前適時打とされた。 壮絶な粘り合いに負けて相手に転がり込んだ、大きな次の1点。四回には2死一、三塁で再び福田に左前適時打を浴びた。五回は三者凡退、六回も内野安打で走者を出しながら無失点で切り抜けた。ここまでで球数は104。ベンチは七回でロサリオにスイッチした。

◆オリックスが5投手による無失点リレーで3カード続けて勝ち越した。増井は6回4安打無失点で2勝目。打線は二回にT―岡田、伏見、福田の適時打で3点。四回も福田の左前打で加点した。中日は福谷が6回4失点と粘れなかった。

◆中日は17試合ぶりの零封負けで、今季の交流戦初となるカード負け越し。5度目の挑戦となる勝率5割復帰も逃した。与田剛監督(55)の主な一問一答は以下の通り。 ――福谷は6回4失点。二回に崩れた 「四球が絡むと、どの投手もそうだけど、ああいうところで一つアウトが取れたらな、と思ってはいますけどね」 ――福田に粘られた 「投げさせられたけど、力勝負なのでね。あそこで勝つしかない」 ――五回は打席に立たせた。先発として六回まで投げてほしかったからか 「ボール自体は十分、威力もあったし、ゲームの中ではいいものを出せるのではないかという期待もあって投げてもらいました」 ――打線は増井を打ち崩せず。何にどこに苦しんだ 「真っすぐとフォークと、きょうはカーブがよかったんじゃないですかね。3種類をうまく使われた。全体的にコントロールがよかったので、絞れなかった感じはありますね」 ――根尾が18打席連続無安打。当たりが止まっているが壁があるのか、実力なのか 「両方の見方をしている。若い選手にいろんな意味で、負の注目が集まらないようにしないといけない。主力の選手たちがしっかりとカバーしてあげることが、若い選手を伸ばすために必要なこと。もちろんいまの根尾の数字というのはしっかりと見た上で、それをみんなでしっかりといい形にしてあげることが大事だと思う」 ――溝脇が昇格し、代走から守備も。昇格の狙いは 「このあいだ、阿部もああいう形(4日の同戦で交錯)で、大きなけがにはなりませんでしたけど万全の状態ではないので。きのうも最終的に内野手がいない状況まで使い切ってしまいましたから。誰か一人いてくれたら心強いな、と。打撃の状態もファームで非常に好調をキープしているので」 ――5割復帰は5度目の挑戦も失敗 「それはみなさんの目安であって、われわれは一戦一戦、戦っていくしかない。そこはゴールではない」 ――交流戦の首位争いも混戦の中で最後の1週間に入る 「移動も含めてタイトなスケジュールになりますけど、こういうところを何とか。どのチームも疲労困憊の中で戦うわけですから、乗り切っていきたい」

DAZN

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
DeNA
732 0.700
(↑0.033)
-
(↓1)
666
(+4)
67
(+3)
21
(+2)
2
(-)
0.293
(↓0.006)
5.130
(↑0.2)
1
(-)
中日
732 0.700
(↓0.078)
0
(-)
635
(-)
35
(+4)
11
(-)
4
(-)
0.237
(↓0.003)
2.940
(↓0.09)
3
(-)
楽天
741 0.636
(↑0.036)
0.5
(↓1)
656
(+6)
45
(+4)
11
(+1)
5
(+1)
0.273
(↑0.011)
3.600
(↓0.04)
4
(1↑)
ORIX
750 0.583
(↑0.038)
1
(↑1)
668
(+4)
56
(-)
10
(-)
5
(-)
0.295
(↓0.002)
4.670
(↑0.45)
5
(2↑)
ヤクルト
660 0.500
(↑0.045)
2
(↑1)
659
(+9)
54
(+6)
13
(-)
10
(+1)
0.269
(↑0.005)
4.680
(↓0.13)
6
(2↓)
巨人
552 0.500
(↓0.056)
2
(-)
648
(+2)
49
(+4)
17
(-)
7
(+1)
0.253
(↓0.009)
3.820
(↑0.17)
7
(2↑)
日本ハム
560 0.455
(↑0.055)
2.5
(↑1)
741
(+4)
41
(+2)
6
(+1)
9
(+2)
0.236
(↓0.003)
3.510
(↑0.15)
7
(1↓)
ロッテ
561 0.455
(↓0.045)
2.5
(-)
663
(+3)
53
(+4)
13
(-)
14
(-)
0.243
(↓0.003)
4.250
(↑0.01)
9
(2↓)
阪神
570 0.417
(↓0.038)
3
(-)
647
(+3)
61
(+8)
14
(+2)
13
(-)
0.246
(-)
4.120
(↓0.08)
10
(-)
ソフトバンク
462 0.400
(↑0.067)
3
(↑1)
652
(+8)
39
(+3)
15
(-)
7
(+2)
0.246
(↓0.001)
3.230
(↑0.03)
11
(-)
西武
253 0.286
(↓0.047)
3.5
(-)
844
(+6)
57
(+9)
19
(+3)
3
(-)
0.271
(↓0.001)
5.750
(↓0.47)
12
(-)
広島
261 0.250
(↓0.036)
4
(-)
936
(+4)
58
(+6)
6
(-)
11
(+1)
0.300
(↑0.003)
6.040
(-)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
33192 0.635
(↓0.012)
-
(-)
89238
(+3)
200
(+8)
59
(+2)
47
(-)
0.256
(-)
3.390
(↓0.03)
2
(-)
巨人
28219 0.571
(↓0.012)
3.5
(-)
85238
(+2)
212
(+4)
73
(-)
39
(+1)
0.255
(↓0.002)
3.460
(↑0.02)
3
(-)
ヤクルト
26227 0.542
(↑0.01)
5
(↑1)
88242
(+9)
227
(+6)
53
(-)
35
(+1)
0.251
(↑0.001)
3.930
(↓0.04)
4
(-)
中日
23259 0.479
(↓0.01)
8
(-)
86160
(-)
170
(+4)
29
(-)
26
(-)
0.236
(↓0.001)
2.860
(↓0.02)
5
(-)
広島
18266 0.409
(↓0.01)
11
(-)
93167
(+4)
205
(+6)
32
(-)
29
(+1)
0.263
(↑0.001)
3.820
(↓0.05)
6
(-)
DeNA
19328 0.373
(↑0.013)
13.5
(↑1)
84228
(+4)
292
(+3)
58
(+2)
11
(-)
0.248
(↓0.001)
4.740
(↑0.04)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
30219 0.588
(↑0.008)
-
(-)
83244
(+6)
216
(+4)
48
(+1)
26
(+1)
0.243
(↑0.002)
3.430
(↓0.01)
2
(-)
ソフトバンク
28239 0.549
(↑0.009)
2
(-)
83262
(+8)
212
(+3)
55
(-)
43
(+2)
0.261
(-)
3.360
(↑0.01)
3
(-)
ロッテ
25258 0.500
(↓0.01)
4.5
(↓1)
85278
(+3)
246
(+4)
59
(-)
48
(-)
0.247
(↓0.001)
4.020
(-)
4
(-)
ORIX
25277 0.481
(↑0.01)
5.5
(-)
84243
(+4)
242
(-)
57
(-)
19
(-)
0.254
(-)
3.820
(↑0.07)
5
(-)
西武
212511 0.457
(↓0.01)
6.5
(↓1)
86217
(+6)
239
(+9)
49
(+3)
52
(-)
0.246
(↑0.001)
4.140
(↓0.1)
6
(-)
日本ハム
20305 0.400
(↑0.012)
9.5
(-)
88175
(+4)
231
(+2)
31
(+1)
33
(+2)
0.224
(-)
3.870
(↑0.03)