ヤクルト(☆10対1★)西武 =交流戦1回戦(2021.06.04)・明治神宮野球場=
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西武
001001311
ヤクルト
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勝利投手:石川 雅規(1勝1敗0S)
敗戦投手:髙橋 光成(5勝1敗0S)

本塁打
【西武】スパンジェンバーグ(3号・3回表ソロ)
【ヤクルト】山田 大樹(12号・2回裏3ラン),青木 宣親(2号・3回裏2ラン),村上 宗隆(16号・3回裏2ラン)

  DAZN
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◆ヤクルトが降雨コールド勝ち。ヤクルトは1-0で迎えた2回裏、打者一巡の猛攻で一挙5点を追加する。続く3回には青木と村上にそれぞれ2ランが飛び出し、序盤から試合を優位に進めた。投げては、先発・石川が5回1失点で今季初勝利。敗れた西武は先発・高橋が10失点と大乱調だった。

◆ヤクルトの栄養ドリンク「タフマン」のCMキャラクターを務めるKAT-TUNの亀梨和也(35)が、始球式を行った。 縦じまで、背番号「23」のユニホームを着用した。小雨が降る中、マウンド手前から投球。力強い直球が、捕手のミットに収まった。

◆西武高橋光成投手がプロ7年目にして初の2ケタ失点でKOされた。初回から自身の暴投で先制点を献上。「ヤクルトは打線のつながりがある。1人1人アウトを取れるように丁寧に投げたい」と臨んだが、2回は打者一巡の5失点。3回も四球を挟んで4連打されるなど、この回まで3被弾含む11安打4四球10失点で102球を要した。 開幕投手を務めた今季はこれまで10戦5勝負けなし。験を担いで伸ばし続けた長髪がトレードマークになっていた。 ▽西武辻監督(高橋で敗れ、交流戦いまだ1勝で今季ワーストの借金4)「エースとして投げてきて、打者と気持ちで勝負してんのかっていうのを感じられなかったから残念。今度は頼むよ。こんなんが2度続くようじゃダメでしょ」

◆ヤクルト村上宗隆内野手(21)が単独キングに躍り出た。3回2死一塁、高めの139キロ直球を右中間席へ運ぶ16号2ラン。「甘い球でしたが、ミスショットせず一発でしとめることができた」とコメントした。本塁打王争いで並んでいた巨人岡本和真内野手(24)に1本差をつけた。 ヤクルトは2回に山田が8試合ぶりの12号3ラン。3回には青木が2戦連発となる2号2ランを放つなど、3回までに10得点。大卒投手では史上初の20年連続勝利がかかる石川を援護した。

◆ヤクルト石川雅規投手(41)が、大卒投手として史上初の20年連続勝利を達成した。4月16日阪神戦(甲子園)以来、今季2登板目で初の神宮マウンド。130キロ台前半の直球と変化球を織り交ぜ、コーナーを丁寧に突く投球で、西武打線を5回3安打1失点でまとめた。5回裏攻撃中に、降雨による中断を挟み、そのままコールドゲームとなり、通算174勝目を手にした。 オープン戦では2試合に登板し、防御率30・86と絶不調。開幕2軍スタートとなった。それでも2軍では7試合で防御率0・32と圧倒。「もっと1軍で投げたい、1軍で勝ちたいという思いは強くなりました」と結果に飢えた。前回登板から約1カ月半。待望の1軍マウンドで、「なんとかこのチャンスをしっかりとつかみ取れるようにしたい」と意気込んだ。打席では、3打席連続で初球犠打に成功。打線を陰で支え、投球以外にも老練さを見せた。チームは試合前時点で24勝21敗7分けで3位の好位置につけるものの、最近は先発投手が6回を投げきれない試合が続く。苦しい投手事情をかかえる中での1勝。ベテラン左腕が、後輩たちを救った。 ▼41歳4カ月の石川が今季初勝利を挙げ、プロ1年目から20年連続勝利。プロ1年目から20年以上続けて勝利は66~85年鈴木啓(近鉄)以来、36年ぶり7人目。セ・リーグでは50~69年金田(巨人)に次ぐ2人目、左腕では4人目のタイ記録となった。また、大卒投手の20年連続勝利は79~97年鹿取(西武)の19年を抜き、「プロ1年目から」の条件を外しても石川が史上初めて。 ▼石川の完投は15年4月25日巨人戦での完封勝利以来6年ぶりで、同年5月に始まった連続先発途中降板のプロ野球記録を124で止めた。従来の記録は06~13年藤井(DeNA)の107試合で、石川は19年に更新していた。なお、40代投手の完投は球団初で、41歳4カ月での白星は、92年8月16日新浦の41歳3カ月を抜く球団最年長勝利。

◆ヤクルトは1回暴投で先制。2回塩見の適時打と、山田の3ランなどで一挙5得点。3回は青木と村上の2ランで4得点。 試合開始前からの雨が強まり、5回裏の攻撃中に39分の中断。雨脚は弱まらず、そのままコールドゲームとなった。ヤクルト石川は今季初白星で、大卒投手として初の20年連続勝利を達成。西武高橋は3回10失点でKO。今季初黒星を喫した。

◆ロン毛に断髪危機が訪れた。西武高橋光成投手が7年目で初の2ケタ失点で1敗目を喫した。 制球も球速も本来の力とは程遠く、暴投で先制点を献上。3回まで3被弾含む11安打4四球10失点(自責9)で102球を要した。「何もありません。雨は気にならなかったですが、投げるボールが悪すぎた」と反省。開幕投手を務めた今季はこれまで10戦5勝無敗で、験を担ぎ髪を伸ばし続けていた。辻監督は「次勝つんだったら伸ばしてもいいんじゃないか?」とチャンスを与えた。

◆答えなき道のりを、試行錯誤しながら歩き続ける。ヤクルト石川雅規投手(41)が、大卒史上初の20年連続勝利を達成した。 西武戦で今季2度目の先発登板。5回3安打1失点とまとめた。試合は降雨のため、5回裏攻撃中コールドゲーム。神宮で傘が広がる中、自らの記録を更新する現役最多の174勝目を手にした。降りしきる雨も、20年目のベテランには関係ない。「ゴロが抜けやすいというのがあったりするけど、僕自身ゴロで打ち取るピッチャー。抜けたらしょうがないと目の前のバッター1人1人という気持ち」。石川は冷静に打者と向き合った。130キロ台前半の直球と変化球を織り交ぜ、コーナーを丁寧に突く投球で山賊打線を手玉に取った。 「今日の1勝というのは一番思いがある1勝なのかな」 オープン戦では防御率30・86と打ち込まれ、開幕2軍スタート。1軍での今季初登板は4月16日阪神戦(甲子園)で、この日が2度目。長いファーム生活で、家族と過ごす時間が増えた。高校1年生の長男と中学1年生の次男が、あえて野球を見ないようにしていることも感じた。「悪いなと思いながら、僕は携帯で見たりしているんですけど」と笑うが、静かに闘志を燃やし続けた。「まだまだ父ちゃん1年でも長くやりたいぞという気持ちと、なんとか1軍のマウンドに立っている姿を見せたいというのが強い」。再びはい上がるため、ファームでの結果にこだわった。 2軍ではトレーニングや調整法を変えることもあった。「正直何が正解か答えがない」。自身が良いと思うことや、2軍で必死にもがく若手選手たちから刺激を受け、試行錯誤を続ける日々。「今まで1軍で投げられていたのは、当たり前じゃなくて幸せなんだなと改めて感じた」。2軍では7試合で防御率0・32と抜群の安定感。実力ではい上がってきた。 この日はバットでも3打席連続で初球犠打に成功。投打で熟練の技が神宮で光った。41歳4カ月での勝利。まだまだ投げられるという気持ちは持ち続けるが「やりたいからやれるような世界ではない」。試行錯誤を続けながら、目の前の1戦での結果にこだわる。【湯本勝大】 ○...石川がベテラン勢にエールを送った。2軍生活で若い選手ががむしゃらに取り組む中、練習を重ねる坂口や雄平の姿が印象に残った。結果を残して1軍昇格をしようと励む向上心に刺激を受けて、今季初白星を挙げた。「また1軍で一緒に戦いたいなという思いはある。彼らにとっても勇気づけられる勝利になったらなと思う」と思いやった。 ▽ヤクルト高津監督(石川の20年連続勝利に) ずっと昔からやっているスタイルをマイナーチェンジをしながら、今も勝てるピッチングをできる石川はすごいと思った。ピッチャー全員が何か感じるものはあったのかなと思います ▼石川と涌井が交流戦通算25勝目。交流戦の最多勝利は杉内(巨人)の26勝で、25勝は和田(ソフトバンク)に並ぶ2位タイ。

◆答えなき道のりを、試行錯誤しながら歩き続ける。ヤクルト石川雅規投手(41)が、大卒史上初の20年連続勝利を達成した。西武戦で今季2度目の先発登板。5回3安打1失点とまとめた。試合は降雨のため、5回裏攻撃中コールドゲーム。神宮で傘が広がる中、自らの記録を更新する現役最多の174勝目を手にした。▼41歳4カ月の石川が今季初勝利を挙げ、プロ1年目から20年連続勝利。プロ1年目から20年以上続けて勝利は66~85年鈴木啓(近鉄)以来、36年ぶり7人目。セ・リーグでは50~69年金田(巨人)に次ぐ2人目、左腕では4人目のタイ記録となった。また、大卒投手の20年連続勝利は79~97年鹿取(西武)の19年を抜き、「プロ1年目から」の条件を外しても石川が史上初めて。 ▼石川の完投は15年4月25日巨人戦での完封勝利以来6年ぶりで、同年5月に始まった連続先発途中降板のプロ野球記録を124で止めた。従来の記録は06~13年藤井(DeNA)の107試合で、石川は19年に更新していた。なお、40代投手の完投は球団初で、41歳4カ月での白星は、92年8月16日新浦の41歳3カ月を抜く球団最年長勝利。

◆ヤクルト・山田哲人内野手(28)が3点リードの二回1死一、三塁から左翼席への12号3ランを放った。 2回、3点本塁打を放ったヤクルト・山田=神宮球場(撮影・今野顕) 相手の先発右腕・高橋が投じた139キロの直球を捉え「1打席目のチャンス(一回無死一、三塁)で凡退してしまったので、取り返したい、その気持ちだけで打ちました」。5月26日の日本ハム戦(神宮)以来、8試合ぶりの一発でリードを広げた。

◆西武・高橋光成投手が3回を11安打、4四球で自己ワーストの10失点で降板した。 一回は1失点ながらも2安打、1四球、2暴投という荒れた内容だった。二回は山田に3ランを浴びるなど5失点。三回は青木、村上に本塁打を許し4失点。この回を終えて投球数は102球だった。 開幕から無敗の5連勝と勢いのあった7年目右腕が、まさかの大乱調KOとなった。

◆ヤクルトが五回裏無死降雨コールドゲームで連敗を2で止めた。雨風が打ちつける悪条件下、西武の高橋を攻め、一回に暴投で1点を先制すると、二回は山田の左越え12号3ランなどで5得点。三回には青木の2号2ランと村上の16号2ランが飛び出し、この回までに10点を奪った。先発の石川は今季初勝利(1敗)を挙げた。

◆五回裏無死降雨コールドゲーム。ヤクルトは一回に暴投で先制し二回に塩見の適時打と山田の3ランなどで5点、三回に青木と村上の2ランで4点を加えた。石川は5回1失点で今季初勝利。西武は高橋が3回10失点と崩れ、3連敗。

◆開幕から5連勝中だった西武・高橋光成投手が3回11安打で、自己ワーストとなる10失点で今季初黒星を喫した。安定した投球を続け、周囲からエースと称されるほどになりつつあった右腕に対し、試合後の辻監督は厳しかった。 「(乱調の理由は)分かりませんけど。それにしても球遅すぎるやろ。やっぱり、ここまでエースとして投げてきた。もう少しバッターと本当の気持ちで勝負しているのか、というのを感じられなかったのが残念でしようがない」 雨の影響でマウンドはぬかるみ、最速150キロ超の球速を誇る高橋も、この日は143キロどまりと調子は悪かった。それでも指揮官は「雨の中だって、野手もずっと守っているし、連戦の中ずっと試合に出ているわけだからさ。(先発投手は)1週間満を持して投げているんだから。厳しいかもわからんけど、それだけのものを、エースといわれるんだったら背中で感じさせなきゃだめだ、と俺は思うよ」とまくし立てた。

◆ヤクルトの青木が6―1の三回に2試合連続の2号2ランを放った。高橋の内角への直球を巧みに右翼ポール際に放り込み「いい流れで、追加点もさらにほしい場面だったので良かった」とうなずいた。 一回には右前打を放っており、2試合連続で複数安打をマーク。「すごく納得のいく打席ばかり。体が動くようになってきた」と手応え十分。大量リードに貢献して四回の守備からお役御免となった。

◆ヤクルトは石川雅規投手(41)の好投と、先発全員安打となる11安打10得点で連敗を2で止めた。試合は五回裏途中に雨脚が強まり中断。その後も回復が見込めずコールドとなった。石川は5回3安打1失点の完投で初勝利。青木、山田、村上の中軸には一発が飛び出した。高津監督の主な一問一答は以下の通り ――石川が降雨の中、好投 「なかなか登板機会、チャンスがなくて本人もいろいろ思うところがあったと思うけど、すごくいい投球をしてくれた。もちろん援護があったが、ずっと昔からやっているスタイルをマイナーチェンジをしながら、今もこうやって勝てる投球ができる石川はすごいなと思いました」 ――テンポ良く無四球 「ストライクゾーンで勝負できる球種もあるし、そう考えたら球数も少なくいける。彼のペースにうまく入った試合なのかなと思います」 ――先発が不調続きだった 「先発だけじゃなくて救援も投手全員がきょうの石川の投球を見て感じるものがあったのかなと思います。感じ取って投手が何か気づいてくれたらいいなと思って見ていました」 ――打線も奮起した 「3、4番が打てばというところだと思います。四球でつないだり出塁したりというのがあってきょうの得点だと思う。中心(打者)が打てば点は入るんじゃないですか」 ――今後の石川へ期待 「勝てる投球というのは続けていってほしいなと思います。また来週も頑張ってほしい」

◆「日本生命セ・パ交流戦」は4日、各地で6試合が行われた。ヤクルト・石川雅規投手(41)は、西武1回戦(神宮)で5回3安打1失点と好投し、今季初勝利。2002年の入団1年目から20年連続勝利を達成した。大卒投手としては史上最長で、41歳4カ月での勝利は、新浦寿夫の41歳3カ月を抜く球団最年長記録。チームは五回裏無死降雨コールドゲームで10―1の快勝。現役最多の通算174勝目を挙げたベテラン左腕が、歴史に名を刻んだ。 ――雨の中での登板 「やはり、雨だとゴロが抜けやすいというのがある。僕自身、ゴロで打ち取る投手なので、そこは仕方ないという気持ちで、しっかり目の前の打者一人一人という気持ちですね」 ――球団最年長勝利 「ユニホームを着ている以上は目の前の1勝、1軍で戦力になることが大事。やりたいからやれるような世界ではない。しっかりと結果を出さないといけないので、何とかしがみついて頑張っていきたい」 ――同年代がユニホームを脱ぐ中でグラウンドに立ち続ける意味 「自分自身の気持ちが、まだまだ折れていない。ファームでも坂口だったり雄平だったり、ベテラン勢がしっかりとした準備で試行錯誤している姿を見つつ、一緒にやっていた。彼らを勇気づけられる勝利になったらと思います」 ――高津監督への思い 「高津監督に対しての思いは強いものがある。監督の笑顔が見たいですし、何とか勝利を持ってこられる投球がしたいと常々思っている。きょうの勝利は、次につながるステップだと思っています」

◆「1番・中堅」で先発した塩見が4打数2安打1打点で6試合連続安打をマーク。二回には二盗を決めセ・リーグトップタイの11盗塁とした。出塁率・407と打率・331はいずれも同2位。申し分ない成績のリードオフマンは「チャンスだったので迷わず甘い球を積極的に打ちにいった」と二回に放った左前適時打に胸を張った。

◆無敗の証しだった〝たてがみ〟とお別れだ。開幕から5連勝中だった西武・高橋光成投手(24)が3回11安打、自己ワーストの10失点で今季初黒星を喫した。 「今日は何もありません。雨は気にならなかったのですが、とにかく自分の投げるボールが悪すぎました」。1-0の二回に山田の3ランなどで5点を失い、三回には青木、村上にも被弾。最速は150キロ超を誇るが、この日は143キロどまりで、14被本塁打は12球団ワーストだ。 チームの借金4は今季ワーストとなり、辻監督は右腕のマウンドでの弱気な姿に「勝負しているのか感じられなかったのが残念でしようがない」と厳しかった。高橋自ら負けたら切るとして、開幕前から髪を伸ばし続けていたが、不敗のゲン担ぎ効果もついに途切れた。指揮官は周囲に「次勝つんだったら伸ばしてもいいんじゃないか?」と話したという。果たして高橋のロン毛はどうなるのか...。(湯浅大)

◆ヤクルト打線が〝サンパツ〟で石川の20年連続勝利を強力に援護した。3―0の二回1死一、三塁。3番・山田哲人内野手(28)が左翼席へ12号3ランを放ち、試合を決定づけた。 「1打席目にチャンスで凡退してしまったので、取り返したい、その気持ちだけで打ちました」 4試合ぶりの安打が会心の一発。交流戦で結果が出ていなかったが、8試合ぶりの本塁打で目を覚ました。 3回裏、青木が右越え2ラン本塁打 =神宮球場(撮影・今野顕) 三回には2番・青木が右翼ポール際へ2試合連発の2号2ラン、4番・村上が右翼席へリーグ単独トップの16号2ランを放った。今季4度目の1試合3発(4発が最多)が飛び出し、三回までに先発野手全員安打となる11安打10得点で、今季5勝無敗だった西武・高橋に黒星を付けた。 主力トリオのそろい踏みは、昨年9月20日の広島戦(神宮)以来で通算2度目。「負けたら切る」と公言していた長髪の相手エースが〝散髪〟しなければいけない状況に追い込んだ。 山田は今季から主将に就任。チームメートは背番号1の変化を感じている。毎年、誕生日プレゼントを交換しあう仲のマクガフは「完全に変わったことは若い選手とコミュニケーションを取るようになった。キャプテンシーを持ってやっているのかな」と来日3年目の助っ人もリーダーとして認めている。 最近2試合は計3得点と苦しんだが、高津監督は「3、4番が打てば、というところだと思います。中心が打てば点は入る」と手応えを口にした。(横山尚杜) ◆三回に16号2ランを放ったヤクルト・村上 「甘い球をミスショットせずに一発で仕留めることができた」 ◆三回に2号2ランを放ったヤクルト・青木 「いい流れでしたし、追加点がほしい場面だった。良かったです」

◆「日本生命セ・パ交流戦」は4日、各地で6試合が行われた。ヤクルト・石川雅規投手(41)は、西武1回戦(神宮)で5回3安打1失点と好投し、今季初勝利。2002年の入団1年目から20年連続勝利を達成した。大卒投手としては史上最長で、41歳4カ月での勝利は、新浦寿夫の41歳3カ月を抜く球団最年長記録。チームは五回裏無死降雨コールドゲームで10―1の快勝。現役最多の通算174勝目を挙げたベテラン左腕が、歴史に名を刻んだ。 喜びの雨が、神宮に降り注いだ。五回降雨コールドゲームでの勝利が決まると、石川はベンチで仲間と歓喜のエアタッチ。入団1年目から20年連続勝利を飾り、ベテランらしく、周囲に感謝の言葉を伝えた。 「本当に一人で勝てる数字ではない。『何とか目の前の1勝を勝ち取るんだ』という思いでやってきた。僕にとっても、きょうの1勝は大きかったと思います」 ヤクルトにドラフト自由枠で指名されたのは、奥川が生まれた2001年秋。雨でぬかるむマウンドで、20年目の投球術が生きた。一回、森からシンカーで空振り三振を奪い、三者凡退で勢いに乗ると、5回3安打1失点。多彩な変化球と、低めへの高い制球力で、西武打線を手玉に取った。 記録ずくめの通算174勝目だ。大卒選手では、史上最長となるプロ1年目から20年連続の勝利。41歳4カ月での勝利も完投も球団最年長。さらに、交流戦通算25勝は、杉内俊哉(巨人)の26勝に次ぐ歴代2位タイとなった。 好投する石川=神宮球場(撮影・今野顕) 「きょうの勝利を一番喜んでくれているのが家族だと思う。まだ1勝ですけど、僕にとっても家族にとっても、ものすごく大きな1勝」 『一番のファン』という家族の存在が、41歳を支える。今季は、不調で開幕2軍スタート。4月16日の阪神戦で1軍初登板を果たしたが、すぐに2軍調整となった。チャンスを待つ毎日。焦りと不安を抱えていた時期に夫人の聡子さんが言葉をかけてくれた。 「無理だとかクビだとか、野球を辞めるって決めたときは『お疲れさま』って言うから。それまでは全力でサポートするし、一緒に戦おう」 石川も「家族みんなで戦っているから」と口にする。高2の大耀(だいや)くん、中1の栄寿(えいす)くんが2軍調整期間にあえて野球中継を見ないことも知っていた。妻の言葉を胸に「何事も前向きに」と日々の努力を重ねてつかんだ今季初勝利だった。 「『まだまだ父ちゃんは1年でも長くやりたいぞ』と。何とか1軍のマウンドに立っている姿を見せたいですね」 最強の応援団を背に、石川が20年目の一歩を踏み出した。(赤尾裕希)◆現役時代に共にプレーした石川にヤクルト・高津監督 「すごくいい投球をしてくれた。投手全員が石川の投球を見て感じるものがあったのかなと思う」◆大先輩に石川感謝大先輩の存在も大きかった。今春の沖縄・浦添キャンプに、球団OBで元監督の古田敦也氏(55)が臨時コーチとして訪問。新人王に輝いたプロ1年目の2002年に自身を引っ張ってくれた名捕手にブルペンで投球を受けてもらい、石川は「僕が150キロを投げられない中で、プロで生き残る術をたたき込まれた。僕がいるのは古田さんのおかげだなと改めて感じた」と感謝した。「結果を出すことが恩返しになる」と目標の200勝に向けて、白星を重ねる。

DAZN

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
中日
622 0.750
(↓0.107)
-
(-)
829
(+1)
28
(+2)
8
(+1)
3
(-)
0.237
(↓0.009)
2.830
(↑0.1)
2
(1↑)
巨人
532 0.625
(↑0.054)
1
(↑1)
842
(+6)
39
(-)
14
(+2)
5
(-)
0.264
(-)
3.780
(↑0.44)
2
(-)
DeNA
532 0.625
(↓0.089)
1
(-)
851
(+7)
55
(+11)
16
(+1)
2
(-)
0.289
(↑0.007)
5.060
(↓0.56)
4
(-)
ORIX
640 0.600
(↑0.044)
1
(↑1)
861
(+2)
50
(+1)
10
(-)
4
(-)
0.307
(↓0.012)
4.970
(↑0.45)
5
(-)
楽天
541 0.556
(↑0.056)
1.5
(↑1)
843
(+12)
38
(+5)
9
(+2)
4
(-)
0.264
(↑0.011)
3.620
(↓0.16)
5
(-)
ロッテ
541 0.556
(↑0.056)
1.5
(↑1)
851
(+11)
38
(+7)
12
(+4)
13
(-)
0.247
(↑0.022)
3.520
(↓0.4)
7
(-)
阪神
550 0.500
(↑0.056)
2
(↑1)
842
(+6)
43
(+1)
11
(+1)
13
(+1)
0.244
(↑0.008)
3.740
(↑0.31)
7
(-)
ヤクルト
550 0.500
(↑0.056)
2
(↑1)
847
(+10)
42
(+1)
12
(+3)
9
(+1)
0.261
(↑0.019
4.390
(↑0.17)
9
(1↑)
日本ハム
360 0.333
(↓0.042)
3.5
(-)
931
(-)
35
(+6)
3
(-)
7
(-)
0.241
(↓0.011)
3.620
(↓0.36)
10
(1↓)
広島
241 0.333
(↓0.067)
3
(-)
1129
(+5)
45
(+12)
4
(+1)
10
(+1)
0.296
(-)
6.050
(↓0.51)
11
(-)
ソフトバンク
262 0.250
(↓0.036)
4
(-)
834
(+1)
34
(+6)
13
(+1)
4
(-)
0.243
(↓0.004)
3.390
(↓0.35)
12
(-)
西武
143 0.200
(↓0.05)
3.5
(-)
1032
(+1)
45
(+10)
12
(+1)
3
(-)
0.274
(↓0.007)
5.590
(↓0.94)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
33172 0.660
(↑0.007)
-
(-)
91233
(+6)
182
(+1)
56
(+1)
47
(+1)
0.256
(↑0.002)
3.290
(↑0.04)
2
(-)
巨人
28199 0.596
(↑0.009)
3.5
(-)
87232
(+6)
202
(-)
70
(+2)
37
(-)
0.257
(-)
3.440
(↑0.06)
3
(-)
ヤクルト
25217 0.543
(↑0.01)
6
(-)
90230
(+10)
215
(+1)
52
(+3)
34
(+1)
0.249
(↑0.003
3.850
(↑0.02)
4
(-)
中日
22249 0.478
(↓0.011)
9
(↓1)
88154
(+1)
163
(+2)
26
(+1)
25
(-)
0.236
(↓0.001)
2.840
(↑0.01)
5
(-)
広島
18246 0.429
(↓0.01)
11
(↓1)
95160
(+5)
192
(+12)
30
(+1)
28
(+1)
0.261
(↑0.001)
3.720
(↓0.11)
6
(-)
DeNA
17328 0.347
(↓0.007)
15.5
(↓1)
86213
(+7)
280
(+11)
53
(+1)
11
(-)
0.246
(↑0.002)
4.720
(↓0.1)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
28219 0.571
(↑0.008)
-
(-)
85231
(+12)
209
(+5)
46
(+2)
25
(-)
0.241
(↑0.003)
3.430
(↓0.03)
2
(-)
ソフトバンク
26239 0.531
(↓0.011)
2
(↓1)
85244
(+1)
207
(+6)
53
(+1)
40
(-)
0.261
(↓0.001)
3.390
(↓0.05)
3
(-)
ロッテ
25238 0.521
(↑0.01)
2.5
(-)
87266
(+11)
231
(+7)
58
(+4)
47
(-)
0.248
(↑0.004)
3.880
(↓0.06)
4
(-)
ORIX
24267 0.480
(↑0.011)
4.5
(-)
86236
(+2)
236
(+1)
57
(-)
18
(-)
0.255
(↓0.001)
3.850
(↑0.05)
5
(-)
西武
202411 0.455
(↓0.01)
5.5
(↓1)
88205
(+1)
227
(+10)
42
(+1)
52
(-)
0.245
(↓0.001)
4.060
(↓0.14)
6
(-)
日本ハム
18305 0.375
(↓0.008)
9.5
(↓1)
90165
(-)
225
(+6)
28
(-)
31
(-)
0.224
(↓0.002)
3.900
(↓0.05)