巨人(☆6対0★)日本ハム =交流戦1回戦(2021.06.04)・東京ドーム=
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日本ハム
0000000000400
巨人
20000031X6802
勝利投手:メルセデス(1勝0敗0S)
敗戦投手:池田 隆英(2勝6敗0S)

本塁打
【巨人】重信 慎之介(2号・7回裏2ラン),スモーク(7号・8回裏ソロ)

  DAZN
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◆巨人は初回、吉川とスモークが適時打を放ち、2点を先制する。そのまま迎えた7回には、代打・亀井の犠飛と重信の2ランで3点を奪い、相手を突き放した。投げては、先発・メルセデスが6回途中2安打無失点の好投で今季初勝利。敗れた日本ハムは、打線が4安打無得点と沈黙した。

◆日本ハムは渡辺諒内野手(26)の打撃が鍵になりそうだ。 今季の渡辺は46試合で打率2割5分5厘も、左投手に37打数12安打、打率3割2分4厘の高打率。巨人左腕のメルセデスから安打を放ち、チームに白星をもたらしたい。

◆好投を続けていた巨人クリストファー・クリソストモ・メルセデス投手(27)が突如、マウンドから姿を消した。 6回2死一塁、打者西川への2球目130キロスライダーを投げた直後に顔をしかめた。左太もも裏を抑え、苦悶(くもん)の表情を浮かべた。ベンチから桑田投手チーフコーチ補佐、トレーナーがマウンドに駆けつけた。足を引きずりながらベンチに引き上げ、5回2/3、2安打無失点、5奪三振の好投のまま降板。2番手として大江がコールされた。 メルセデスは昨季9月以来の1軍復帰登板だった。

◆セ・リーグ2位の巨人とパ・リーグ最下位の日本ハムが対戦。初回に先制した巨人は先発メルセデスが5回まで無失点も6回に2死を取ったところで緊急降板。大江がしのぎ流れを引き寄せた。 日本ハムは中田が復帰も終盤に併殺2つと打線がつながらなかった。

◆巨人が1回に吉川の右前適時打、スモークの左越え適時二塁打で2点を先制。先発メルセデスは序盤の3回まで1安打無失点投球。 日本ハムの先発池田は5回4安打2失点で降板。巨人の先発メルセデスも5回2/3、2安打無失点で降板。両軍とも継投策に入った。 巨人が今季5度目の完封勝ち。先発メルセデスが6回途中無失点で今季初勝利。日本ハムは投打がかみ合わずに2連敗。日本ハム池田6敗。

◆左膝関節炎から復帰した日本ハム野村佑希内野手が「6番三塁」で、4月10日オリックス戦(京セラドーム大阪)以来、55日ぶりにスタメン復帰した。 第3打席の8回にフェンス直撃の左前打を放ち、3打数1安打。左膝はテーピングで補強したままだが「戦力として呼んでもらったので、なんとか打ちたい気持ちはあった。シーズンは半分以上残っているので、挽回していきたい」と気合を入れた。

◆巨人大江竜聖投手が"仕事人"ぶりを発揮し、継投で逃げ切った。 負傷降板したメルセデスに代わって6回2死一塁、カウント1-1から登板。好打者の日本ハム西川が相手でも動じなかった。「(6回から)準備していました」。左横手投げから繰り出された外角いっぱいへの139キロ直球で三ゴロに抑えた。さらに回をまたいで7回先頭。近藤を全球直球勝負で左飛に打ち取りお役御免。3連投で9試合連続無失点を決め、バトンをつないだ。 3番手以降は桜井、鍵谷、ビエイラが無失点で締め、チームは今季5度目の完封勝利、3度目の完封リレーを決めた。西武との前カードでは2試合で9回に失点し、引き分けに持ち込まれるなどリリーフ陣に苦心していた。原監督は「ああいうところで大江が2人を抑えてくれたのは非常に大きい。桜井も鍵谷も、よかったと思います」とたたえた。 ▽巨人重信(第1打席から3打席連続三振も7回1死二塁の第4打席、2号2ラン)「最初は0点の成績だった。なんとか最後、打ちたいなと。(石川から)『地獄から天国だね』と言われました(笑い)」 ▽巨人メルセデス(6回2死一塁、左足がつって緊急降板も、2安打無失点で264日ぶり復帰登板で白星)「配球を意識して投げることができた。足は心配ない」 ▽巨人吉川(1回1死二塁、10試合連続安打となる先制適時打)「後ろに4番岡本、スモークがいる。つなごうという気持ちだった」

◆日本ハム中田翔内野手(32)が1軍の舞台に帰ってきた。打撃不振による再調整を経て戦列復帰した主砲は巨人1回戦(東京ドーム)で20日ぶりに「4番一塁」でスタメン出場。7回の第3打席には復帰後初安打となる中前打を放ったが、チームは今季4度目、2試合連続となる0封負け。リーグ最速の30敗目で今季ワーストの借金12となったが、気持ちを新たにした背番号6は残りシーズンでの逆襲を誓った。中田が覚悟を決めて、戦わなければいけない場所へ帰ってきた。「ここまで来たからには、もうやるしかないですからね」。5月16日に再調整を直訴してから19日目。1軍復帰即スタメンは定位置の「4番一塁」だった。初回の第1打席。名前をコールされると敵味方関係なく東京ドーム中に拍手が広がった。初球、148キロ直球に対してフルスイングで空振り。「すごく速く感じた」と振り返ったが、紆余(うよ)曲折を経た"新生中田"の所信表明のような一振りだった。 試合後、1軍に戻ってきた率直な心境を明かした。 中田 今まで(栗山監督とは)ずっといろんな話をしてきた。やっぱシーズン最後まで一緒に頑張ろうということかな。自分もそのつもりで上がってきたし、その気がなかったら今ここにいない。シーズン最後まで、みんなで頑張りたい。 今季は開幕から打撃不振にあえぎ、アクシデントで右目を腫らした時期もあった。「もう過去のことはいいだろう」と不問にした栗山監督は誰よりも中田の復活を心待ちにするからこそ、超異例の再調整期間を与えた。そんな指揮官の思いに応える覚悟を決めた中田が、グラウンドにはいた。 7回に復帰即安打となる中前打こそ放ったが、チームは今季4度目の0封負けを喫した。チームの負の数字は挙げればキリがないが、全ては過去のこと。シーズンは残り90試合もある。チームも中田も、巻き返しへの猶予がある。「どうにかしなければいけない」と、前だけを向く中田が逆襲の未来を切り開きにいく。【木下大輔】 ▽日本ハム池田(5回4安打2失点もリーグワーストの6敗目)「初回がすべてだと思います。ボール先行の場面が多く、カウントを整える球の制球も良くなかった。5回で降板する形になってしまい、悔しい気持ちです」 ▽日本ハム栗山監督(4度目の零敗で、今季最多の借金12)「本当は我慢して、ひっくり返さないといけないところ。ずっと踏ん張り所だ」

◆高校時代に見た「怪物左腕」が大きな変貌を遂げ、プロで活躍している。巨人の変則左腕・大江竜聖投手(22)を初めて見たのは、大江が二松学舎大付(東京)の1年生だった14年夏。1年生ながら名門で堂々と投げる姿、オーバースローの力強い投球フォームが印象に残っている。比べられるレベルではないが、記者も同じ東京で白球を追った球児だった。年も大江の1つ上。テレビで投げている姿を見て「年下なのにすごいな...」とレベルの違いを痛感した記憶がある。 上には上がいる。記者が大江を見て思ったように、大江もプロ入りしてから、そう感じたのかも知れない。入団から3年間の1軍登板はわずか8。しかし貪欲に生きる道を探した。昨季開幕前、サイドスローに転向すると、一気に花開いた。中継ぎとして43試合に登板し、ブルペンを支えた。 今季はスタートで出遅れたが、一気にまくった。春季キャンプ中、右太もも裏の張りで帰京。5年目にして初のリハビリ組入りだったが、約1カ月半じっくり復帰を目指した。開幕直後の3月30日、NTT東日本との3軍戦で実戦復帰を果たした後、リハビリ期間を振り返って言った。「めちゃくちゃ、野球やりたいなって思いました」。4月6日に1軍に復帰すると、以降は中継ぎとしてフル回転している。 4日の日本ハム戦(東京ドーム)の投球はまさに"必殺仕事人"だった。左足がつり緊急降板したメルセデスの後を受けて登板。カウント1-1で好打者西川という難しい場面でも、冷静に、淡々と三ゴロで切り抜けた。さらにイニングまたぎで近藤を全球直球勝負で左飛に打ち取った。打者の途中からの登板、イニングまたぎ、3連投を涼しい顔で乗り切った。原監督は試合後、「彼は若いけれども肝の据わった度胸の良さが見事。技術はまだまだ上がっていくだろう。爪のあかを少しせんじながらという選手もいるかもしれない」と絶賛の嵐だった。 7年前に見た「上投げの怪物左腕」が、今は「巨人の変則左腕」として躍動している。何かうまくいかないときは、大江を見習って少し"角度"を変えて、頑張ってみようと思う。【巨人担当=小早川宗一郎】

◆巨人のメルセデスが今季初登板し負傷降板した。2―0の六回2死一塁で、西川に2球目を投げてファウルされた後、左太もも裏を押さえて苦悶の表情を浮かべた。歩いてベンチ裏に下がり、そのまま交代した。 昨年10月に左肘の手術を受け、準備を重ねて復帰した。五回まで1安打無失点と好投していただけに、悔しい形での降板となった。

◆不振で2軍落ちしていた日本ハムの中田が1軍に復帰して安打を放った。0―2の七回1死無走者で、代わったばかりの桜井に2球で2ストライクに追い込まれながらも粘り、6球目の外寄りの速球を中前にはじき返した。 今季は開幕から状態が上がらず打率が1割台に落ち込むなど苦しみ、5月17日に出場選手登録を外れた。2軍では6月に入って3試合に出場して9打数3安打だった。昨季打点王のベテランが本来の調子を取り戻すべく奮闘している。

◆巨人が3連勝とした。一回に吉川の適時打とスモークの適時二塁打で2点を先制。七回に重信の2ランなどで3点、八回にスモークのソロで加点した。メルセデスが今季初登板して六回途中無失点で白星。日本ハムは今季4度目の零敗。

◆六回2死で左太もも裏の違和感を訴えて緊急降板した巨人のクリストファー・クリソストモ・メルセデス投手(27)は、軽傷だったことが分かった。試合後、原辰徳監督(62)が「足がつったということ。ピンピンしている」と明らかにした。 昨年10月に左肘を手術し、この日が復帰登板。六回途中83球2安打無失点と好投していた。急きょマウンドを譲ったが、チームはリードを守って勝利し、左腕は今季初勝利を挙げた。 6回 突如不調を訴え、降板する先発の巨人・メルセデス(左)=東京ドーム(撮影・荒木孝雄) メルセデスは「中継ぎ陣に迷惑をかけてしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいです。足は心配ないよ。次回に向けて頑張ります」とコメントした。

◆巨人は引き分けを挟んで3連勝。先制適時打の吉川、緊急降板したメルセデスの後に好救援の大江、今季初めて「1番」で先発して2カ月ぶりの2号2ランを放った重信がお立ち台に上がった。 【吉川】 --先制打、どんな気持ちで打席に 「とにかくつなぐ意識で打席に立ちました」 --フルカウントから最後はフォーク。感触は 「いいところに飛んでくれた。CC(先発のメルセデス)もいいピッチングをしていたので、先制点になってよかったです」 --岡本、ウィーラーが好調の中で3番を任される 「僕は後ろにつなぐ気持ちで打席に入っているので、今後もそれを変えずにやっていきたいと思います」 --交流戦開幕から10試合連続安打 「1試合1試合、全力でプレーするだけだと思うので、明日以降もしっかりやっていきたいなと思います」 【大江】 --見事なピッチング 「ありがとうございます」 --六回途中にメルセデスがマウンドを降りての登板。心づもりは 「CCがいいピッチングしていたので、なんとか気持ちで抑えようという心構えでいきました」 --回またぎで無失点。しかも3連投 「ゼロで抑えることを目標に全力で頑張りました」 --これで9試合連続無失点 「守備の人に助けられているので、継続できるように頑張ります」 --謙遜もあったが、ストレートもよかったのでは 「そうですね、よかったと思います」 --リリーフが頑張っている。リリーフ投手陣の気持ちを代弁して 「リリーフで1試合でも勝てるような試合を頑張っていきますので、応援よろしくお願いします」 【重信】 --見事な本塁打、感触は 「いや...行くとは思いませんでしたね」 --今季初の1番での先発 「何とかチームのために塁に出たいと思って(試合に)入ったんですけど、最初はゼロ点のような成績だったので、何とか最後は打ちたいなと思っていました」 --3打席連続三振で4打席目に本塁打 「本当に何とかチームの力になりたい、何とかしたいという気持ちだけで打ったと思います」 --ファンの前でダイヤモンドを1周。どんな気持ち 「ファンの方の声援の中でダイヤモンドを1周できるのは、今この状況(コロナ禍)で当たり前じゃないと思うので、本当に気持ちよかったですし、うれしかったです」 --交流戦も折り返し 「この状況が当たり前じゃないと噛み締めて明日もチーム一丸、ワンチームで勝利に向けて頑張っていきたいと思います」

◆日本ハムは打線が散発4安打に抑えられて零敗で30敗目を喫した。負け越しが今季ワーストの12となり、栗山監督は「追い付けなくて申し訳ない。我慢してひっくり返さないといけなかった」と歯がゆそうだった。 1軍に上げて即先発に起用した中田と野村がともに1安打ずつ記録。栗山監督は「状態が上がってきたと思って(先発で)いっただけ。思った通り」と話した。

◆極度の不振で2軍落ちしていた日本ハム・中田翔内野手(32)が19日ぶりに1軍復帰し、「4番・一塁」で先発出場。一回は右飛、四回は投ゴロに倒れたが、七回の第3打席で中前打を放った。 「1打席目は(球が)すごく速く感じて、差されちゃった。でも、2打席目からはしっかりタイミングを取ってボールが見えていた」 昨季の打点王も今季は開幕から不振が続き、この日の試合前まで打率・197、4本塁打、11打点。4月7日のソフトバンク戦では五回の好機に空振り三振に倒れ、ベンチでバットを叩き折るなど大暴れ。直後にはベンチ裏で転倒し、右目付近を強打するなど感情を制御できない行動も見られた。その後は4番から外れ、2番、7番などを打つこともあったが、5月17日についに出場選手登録を外れていた。 自身の復調の気配については「そればっかりは分からない。ここまで来たからにはやるしかない」と多くを語らなかったが、栗山監督は「翔に関しては、そのうち打球も上がるから。感じとしては悪くない」と評した。 チームは2試合連続の零敗でリーグ最速の30敗目。借金も今季ワーストの12に膨らみ、苦境が続く。 「(自分の)結果どうこうではなく、しっかり最後まで戦い抜くというところだと思う。しんどいですけど、最後までやるしかない。自分もそのつもりで(1軍に)上がってきたし、その気がないなら今ここにいない」と中田。その強い口調に主砲としての責任感がにじんだ。(東山貴実)

◆巨人は引き分けを挟んで3連勝。交流戦の順位はDeNAと並び、首位・中日に1ゲーム差の2位とした。左肘手術から復帰した先発のメルセデスが六回途中に左太もも裏の違和感を訴えて降板したが、無失点で今季初勝利。緊急登板した2番手の大江が好救援するなどチームとして1点も許さなかった。吉川は先制適時打で交流戦開幕から10試合連続安打。今季初の「1番」で先発した重信は2カ月ぶりの一発を放った。原監督が試合を振り返った。--メルセデスは足の状態も心配だが、内容のある投球 「初先発、久しぶりの登板ということで、ちょっと力が入ったというか。でも内容は素晴らしかったですね。途中、足がつったということで。あのイニングで変えようという風に宮本コーチと話していた。(六回2死での交代で)1人、早かったということですね」 (続けて) 「でも非常に新しい、新戦力としてね、新しいC・C・メルセデスという投手が来たという。昨年、その前の年よりもタイプの違った、パワーピッチャーになってきたなという感じがします」 --足はいま 「大丈夫です。ピンピンしている。力みというかね」 --アクシデントをリリーフ陣がカバー 「やっぱり、ああいうところで大江がきちっと2人を抑えてくれたというのは大きいです。(3番手)桜井も併殺に取った。(4番手)鍵谷もそうですね。よかったと思います」 --緊急登板の大江 「投手というのは度胸というのが大事な要素なんだなと。彼は若いけれども肝の据わった度胸の良さが見事ですね」 --投げるたびに度胸がついている 「技術はまだまだ上がっていくだろうし、まだ途上ではある。戦う心というのは、ずっと続くと思います。爪のあかを少し煎じながら(飲ませたい)、という選手もいるかもしれない」 --スモークは先発復帰で一発含む3安打 「昨日少しブレークの時間を使って、ナカジ(中島)が昨日はしっかり打ってくれたと。うまくコンディションを整えながら使うことは大事だと思いますね」 --重信が3三振の後に本塁打。4打席目に代打を送るという選択肢は 「彼にかけましたね。しかし結果が違った結果であるならば、どういう世界に行っていたかは分からないね」 --吉川が好調 「まあ得点圏打率(・241)というのが、彼の中ではこれからは必要になってくるでしょうね。そういう部分でも今日は非常にいいところで打ってくれましたね」 --2-0の七回は亀井が犠飛 「良かった。今日も初回(1死二、三塁での)丸の場面で、ああいうところでなかなか(追加点が取れない)。そういう意味では、今日は非常にカメちゃんの1打点というのは大きかったですね」

◆昨年10月の左肘手術からの復帰戦となったメルセデスが、六回途中無失点で264日ぶりの勝利を挙げた。150キロ台の直球を連発し、六回2死まで2安打と圧倒。左太もも裏の違和感を訴えて降板したが、つっただけで軽傷といい、左腕は「足は心配ない。次回に向けて頑張りたい」。原監督は「新戦力、新しいメルセデスという投手が来た。タイプの違うパワーピッチャーになった」とたたえた。

◆巨人は4日、日本ハム1回戦(東京ドーム)に6―0で完勝し、2分けを挟んで3連勝を飾った。「3番・二塁」で出場した吉川尚輝内野手(26)が、一回に先制の右前適時打を放ち、交流戦開幕から10試合連続安打をマークした。故障者続出のチームを支える俊足内野手。シーズン開幕から16打席無安打だった不振を乗り越え、絶好調の波に乗った。 3番の位置が随分と似合ってきた。先制打で3連勝を呼び込んだ吉川は、お立ち台でスタンドの拍手を浴び、控えめに笑った。 「いいところに飛んでくれた。今はたまたま結果が出ている。後ろにいい打者がたくさんいるので、後ろにつなごうという気持ちで打席に入っています」 一回に2点目のホームを踏んだ吉川(背番号29)は、原監督にグータッチで迎えられた(撮影・荒木孝雄) 一回1死二塁、日本ハム先発、池田が投じたフォークボールをライナー性の打球で右前にはじき返した。貴重な先制点を挙げ、交流戦は開幕から10試合連続安打で、期間中の打率はチームトップの・417(両リーグ6位)。5月22日の中日戦から3番に起用される2017年のドラフト1位が、持ち前の打撃センスを発揮している。 昨季は自己最多の112試合に出場。主に「1番・二塁」で初の規定打席に到達したが、今季は若林の台頭で4年連続の開幕スタメンを逃した。開幕後も代打などで結果を出せず、初安打まで17打席かかった。不振の時期は原監督の「強く振れ!」の言葉を胸に、練習の合間も暇さえあればバットを振り込んだ。 坂本、梶谷ら主力打者を故障で欠く中で存在感は増している。指揮官は「これからは得点圏打率(・241)が彼の中では必要になってくるでしょうね。そういう部分でも、今日は非常に良いところで打ってくれた」と目を細めた。ただ、原監督が手放しではほめないのは、大きな伸びしろを信じているからだ。走力、打力、守備力...。チームトップクラスの潜在能力を大いに発揮する。(谷川直之)

◆今季初登板した巨人のメルセデスは2―0の六回2死一塁で、西川に2球目を投げてファウルされた後、左脚がつって苦悶の表情で降板。今季初勝利を挙げたが少しばつが悪そうだった。 元巨人監督の堀内恒夫氏(73)は5日、自身のブログで「メルセデスはパワーアップして帰ってきてくれたよ 最初から152キロ出しておじさんはビックリした 球が速くなったね」と驚いた様子。「最初から飛ばしていたし力入れて投げてもいたから疲れがあったかもしれんね。昨日のピッチングを観ても彼がいるのといないのじゃ全然違う。次も期待しよう」昨年10月に左肘の手術を受けた助っ人の活躍を楽しみにしていた。

DAZN

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
中日
622 0.750
(↓0.107)
-
(-)
829
(+1)
28
(+2)
8
(+1)
3
(-)
0.237
(↓0.009)
2.830
(↑0.1)
2
(1↑)
巨人
532 0.625
(↑0.054)
1
(↑1)
842
(+6)
39
(-)
14
(+2)
5
(-)
0.264
(-)
3.780
(↑0.44)
2
(-)
DeNA
532 0.625
(↓0.089)
1
(-)
851
(+7)
55
(+11)
16
(+1)
2
(-)
0.289
(↑0.007)
5.060
(↓0.56)
4
(-)
ORIX
640 0.600
(↑0.044)
1
(↑1)
861
(+2)
50
(+1)
10
(-)
4
(-)
0.307
(↓0.012)
4.970
(↑0.45)
5
(-)
楽天
541 0.556
(↑0.056)
1.5
(↑1)
843
(+12)
38
(+5)
9
(+2)
4
(-)
0.264
(↑0.011)
3.620
(↓0.16)
5
(-)
ロッテ
541 0.556
(↑0.056)
1.5
(↑1)
851
(+11)
38
(+7)
12
(+4)
13
(-)
0.247
(↑0.022)
3.520
(↓0.4)
7
(-)
阪神
550 0.500
(↑0.056)
2
(↑1)
842
(+6)
43
(+1)
11
(+1)
13
(+1)
0.244
(↑0.008)
3.740
(↑0.31)
7
(-)
ヤクルト
550 0.500
(↑0.056)
2
(↑1)
847
(+10)
42
(+1)
12
(+3)
9
(+1)
0.261
(↑0.019)
4.390
(↑0.17)
9
(1↑)
日本ハム
360 0.333
(↓0.042)
3.5
(-)
931
(-)
35
(+6)
3
(-)
7
(-)
0.241
(↓0.011)
3.620
(↓0.36)
10
(1↓)
広島
241 0.333
(↓0.067)
3
(-)
1129
(+5)
45
(+12)
4
(+1)
10
(+1)
0.296
(-)
6.050
(↓0.51)
11
(-)
ソフトバンク
262 0.250
(↓0.036)
4
(-)
834
(+1)
34
(+6)
13
(+1)
4
(-)
0.243
(↓0.004)
3.390
(↓0.35)
12
(-)
西武
143 0.200
(↓0.05)
3.5
(-)
1032
(+1)
45
(+10)
12
(+1)
3
(-)
0.274
(↓0.007)
5.590
(↓0.94)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
33172 0.660
(↑0.007)
-
(-)
91233
(+6)
182
(+1)
56
(+1)
47
(+1)
0.256
(↑0.002)
3.290
(↑0.04)
2
(-)
巨人
28199 0.596
(↑0.009)
3.5
(-)
87232
(+6)
202
(-)
70
(+2)
37
(-)
0.257
(-)
3.440
(↑0.06)
3
(-)
ヤクルト
25217 0.543
(↑0.01)
6
(-)
90230
(+10)
215
(+1)
52
(+3)
34
(+1)
0.249
(↑0.003)
3.850
(↑0.02)
4
(-)
中日
22249 0.478
(↓0.011)
9
(↓1)
88154
(+1)
163
(+2)
26
(+1)
25
(-)
0.236
(↓0.001)
2.840
(↑0.01)
5
(-)
広島
18246 0.429
(↓0.01)
11
(↓1)
95160
(+5)
192
(+12)
30
(+1)
28
(+1)
0.261
(↑0.001)
3.720
(↓0.11)
6
(-)
DeNA
17328 0.347
(↓0.007)
15.5
(↓1)
86213
(+7)
280
(+11)
53
(+1)
11
(-)
0.246
(↑0.002)
4.720
(↓0.1)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
28219 0.571
(↑0.008)
-
(-)
85231
(+12)
209
(+5)
46
(+2)
25
(-)
0.241
(↑0.003)
3.430
(↓0.03)
2
(-)
ソフトバンク
26239 0.531
(↓0.011)
2
(↓1)
85244
(+1)
207
(+6)
53
(+1)
40
(-)
0.261
(↓0.001)
3.390
(↓0.05)
3
(-)
ロッテ
25238 0.521
(↑0.01)
2.5
(-)
87266
(+11)
231
(+7)
58
(+4)
47
(-)
0.248
(↑0.004)
3.880
(↓0.06)
4
(-)
ORIX
24267 0.480
(↑0.011)
4.5
(-)
86236
(+2)
236
(+1)
57
(-)
18
(-)
0.255
(↓0.001)
3.850
(↑0.05)
5
(-)
西武
202411 0.455
(↓0.01)
5.5
(↓1)
88205
(+1)
227
(+10)
42
(+1)
52
(-)
0.245
(↓0.001)
4.060
(↓0.14)
6
(-)
日本ハム
18305 0.375
(↓0.008)
9.5
(↓1)
90165
(-)
225
(+6)
28
(-)
31
(-)
0.224
(↓0.002)
3.900
(↓0.05)