広島(★5対12☆)楽天 =交流戦1回戦(2021.06.04)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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 123456789
楽天
400120050121402
広島
20011100051111
勝利投手:涌井 秀章(6勝3敗0S)
敗戦投手:中村 祐太(0勝3敗0S)

本塁打
【楽天】黒川 史陽(1号・1回表3ラン),岡島 豪郎(6号・5回表ソロ)
【広島】クロン(5号・6回裏ソロ)

  DAZN
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◆楽天は初回、島内の適時打と黒川の3ランで4点を先制する。その後は4回に浅村の適時打で加点すると、8回には島内の走者一掃の適時三塁打と岡島の犠飛などで5点を挙げ、試合を決定づけた。投げては、先発・涌井が今季6勝目。敗れた広島は投手陣が精彩を欠いた。

◆楽天涌井秀章投手(34)が通算150勝を目指す。 広島戦は通算4勝4敗の涌井だが、ロッテ時代は白星がなく、このカードの勝利は西武時代の11年5月25日が最後。10年ぶりの広島戦勝利で150勝を達成できるか。

◆高卒2年目の黒川史陽内野手(20)がプロ1号3ランを放った。 1回、1点を先制し、なおも2死一、二塁。広島中村祐の内角スライダーを捉え、広島ファンが集う右翼席へ運んだ。プロ54打席目でうれしい一発。ベンチでチームメートに祝福され「打ったのはスライダーです。プロ初ホームランが打てて、素直にうれしいです。ここまで育ててくれた両親に感謝ですね」と喜んだ。また、広島の三塁手は高校時代に1学年先輩の林。「広島のサードが先輩の林さんなので、先輩の前で打てたのもよかったです。まだまだ試合はこれからなので頑張ります」と力を込めた。 智弁和歌山では1年春から5季連続で甲子園に出場。19年ドラフト2位で楽天へ入団し、昨季は10試合に出場。1軍デビュー戦となった9月4日オリックス戦でスタメン出場を果たし、プロ初打席で犠飛を放ち、初打点をマークするなど勝負強さが持ち味。今季は試合前時点で15試合に出場し、36打数6安打、打率1割8分2厘、4打点。この試合が今季10試合目のスタメン出場となった。

◆楽天涌井秀章投手(34)が6回113球10安打5失点ながら、通算150勝目の権利を持って降板した。 4点のリードをもらった初回、1死から小園、菊池涼に連打、林にも適時打を許し2点を返される。慣れないマツダスタジアムのマウンドを気にするそぶりを見せながら、2、3回はともに3者凡退に抑える。 打線が4回に1点、5回に2点の援護をもたらしたが、涌井も4回にクロンに、5回は西川にそれぞれ適時打を許し、リズムをつかめない。6回にもクロンに左翼席へソロを浴び5失点。それでも2点のリードを保ち、113球を投げきった。 今季は3、4月で6戦4勝0敗、防御率1・51の好成績を収め、自身5度目の月間MVPを獲得。だが5月は試合前時点で4戦1勝3敗、防御率8・27と苦しんでいた。

◆楽天涌井秀章投手(34)がプロ野球史上49人目の通算150勝を達成した。プロ17年目。今季は自身10度目となる開幕投手を務めるなどチームを支え、節目の勝利にたどり着いた。「頑張ってね」。この日の午前中、元ロッテの内竜也氏(35)は1通のメッセージを楽天涌井秀章に送った。その十数時間後、広島戦で今季6勝目を挙げ、通算150勝を達成した。「本当にすごいこと。もちろん『150勝おめでとう』なんですけど、200勝目指して頑張ってほしいです」と祝福の言葉とともに、次なる節目へのエールを送った。 14年に涌井がロッテにFA移籍し、親交が始まった。内氏は並外れた潜在能力を持ちながら、度重なるケガに悩まされる日々。変わるきっかけは「一緒にやろうよ」と誘われた涌井との自主トレだった。 「とにかく、すごい練習量だった。人一倍走る。シーズンに向けた準備の仕方が半端ないなと。ケガもなく、ずっと活躍できている理由がわかったし、1日の過ごし方でこんなに変われるんだなと思った」 シーズン中には、涌井自身が通い続ける治療院を紹介され、体を入念にケア。「僕からは何も言ってないんですけど、ワクが準備してくれた」と体調管理のためのサプリ、右肘のサポーターなどもプレゼントしてくれた。 「ケガが多かった僕を何とか1年間投げさせようとしてくれた。後輩なんですけど、先輩のようにサポートしてくれて。本当にワクのおかげです」 17年には大きな故障もなく、キャリアハイの50試合に登板し、16セーブ。翌18年にはさらに更新する58試合の登板で26セーブを挙げ、自身初のオールスターにも出場した。 忘れられない涌井との継投がある。15年10月6日の楽天戦(当時コボスタ宮城)。勝利投手になれば最多勝が決まる一戦だったが、試合は同点で延長戦へ。ブルペンで待機した内氏は伝え聞いた涌井の言葉に胸が高鳴った。「点が入ったら、内と交代します」。 「タイトルがかかっていたので、最後まで自分でいくんだろうなと思ってたんですけど、最後は内にと託してくれた。信用してくれてるんだなと思って、すごくうれしかった」 延長11回に打線が目覚め、6点を勝ち越し。押し出し四球で1点を勝ち越した瞬間、涌井はベンチ前でのキャッチボールをやめた。11回裏、内氏が2奪三振での3者凡退で締め、最多勝を決めた。 グラウンドではクールでストイックな男だが、野球を離れれば、人間味にあふれ、笑顔の涌井の姿が思い浮かぶ。昨オフ、ロッテから戦力外通告を受けた後も親身になって、進路など相談に乗ってくれた。 「マウンドではポーカーフェースですけど、グラウンドの姿とは180度違います。めっちゃ笑うし、めっちゃしゃべるし、ギャグも言いますし。普段は自分のことよりも周り。僕が引退してからも頻繁に連絡をくれますし、優しくて、情に厚い男です」。【久保賢吾】

◆楽天涌井秀章投手(34)がプロ野球史上49人目の通算150勝を達成した。 広島打線を相手に6回5失点で今季6勝目をマーク。広島から西武時代の11年5月25日以来、10年ぶりの白星を挙げた。 プロ17年目の今季は自身10度目となる開幕投手を務め、プロ野球史上3位タイの開幕戦6勝目、同初の3球団での開幕戦白星を記録。3、4月で6戦4勝0敗、防御率1・51の好成績を収め、自身5度目の月間MVPに輝いた。 横浜高から04年ドラフト1巡目で西武へ入団。1年目から1軍で登板を重ね、2年目の06年から5年連続で2桁勝利をマーク。07年には17勝で初の最多勝、09年には16勝で2度目の最多勝と沢村賞を受賞した。13年オフに国内FA権を行使し、ロッテへ移籍。15年に15勝を挙げ、3度目の最多勝を獲得した。昨季金銭トレードで楽天に加入。11勝を挙げ、プロ野球史上初となる3球団での最多勝に輝いた。

◆広島は中村祐、楽天は涌井が先発。楽天は1回に黒川のプロ1号の3ランなどで4点先制。広島はその裏3長短打で2点を返した。 楽天は4回に浅村の適時打で加点し、中村祐をKO。5回にも岡島のソロなどで2得点。広島も4、5、6回に1点ずつ加えた。 8回に5点を奪って突き放した楽天が3連勝。先発涌井がリーグトップタイの6勝目で通算150勝。広島は借金今季最多タイ6、中村祐が3敗目。

◆2カ月ぶりの先発も、広島中村祐太投手は試合をつくれなかった。 1回に5安打で4点を失い、4回までに5失点。4月1日阪神戦、同8日ヤクルト戦も初回に失点。この日も含め、いずれも立ち上がりに失点する課題をクリアできなかった。「立ち上がりと、4回は2死から失点してしまったというところで、自分の甘さが出てしまった」。首脳陣の先発起用に応えられず、唇をかんだ。

◆広島林晃汰内野手が、プロ初の中軸となる5番で2安打1打点を記録した。 1回2死三塁から涌井の直球を引っ張り、右前適時打に。「打順は関係なく、チャンスだったので、しっかり打てて良かったです」。4回は無死一塁からコースに逆らわずに左前へ。5月18日巨人戦から、先発6試合で4度目のマルチ安打と好結果を続ける。

◆広島菊池涼介内野手が、新型コロナウイルス感染から復帰後初の適時打を放った。 14年9月3日巨人戦以来、7年ぶりに「3番二塁」で先発。4点を追う1回1死二塁から楽天涌井の高めの球をさばき、中堅への適時三塁打を記録した。「(点を)取られた後にすぐに1点返すことができて良かった」。復帰戦となった2日の日本ハム戦は2安打2得点。前日3日の休養を挟み、中軸で勝負強さを発揮した。

◆楽天涌井秀章投手(34)がプロ野球史上49人目の通算150勝を達成した。 広島打線を相手に6回5失点でハーラートップタイの今季6勝目をマーク。広島から西武時代の11年5月25日以来、10年ぶりの白星を挙げた。 4点のリードをもらった初回、1死から小園、菊池涼に連打、林にも適時打を許し2点を返される。慣れないマツダスタジアムのマウンドを気にするそぶりを店ながら、2、3回はともに3者凡退に抑える。 打線が4回に1点、5回に2点の援護をもたらしたが、涌井も4回にクロンに、5回は西川にそれぞれ適時打を許し、リズムをつかめない。6回にもクロンに左翼席へソロを浴び6失点。それでも2点のリードを保ち、113球を投げきった。 試合終了後にはマスク姿で記念ボードを掲げ、敵味方関係なく送られる拍手に何度も頭を下げた。 ヒーローインタビューで通算150勝の感想を問われ「うれしいですけど、5点もとれられてしまったのでうれしさは半減です」と率直な感想を述べ「本当に大きいけがとかもなくやってこられたので、それは両親に感謝したいです」と思いを込めた。 大台の200勝へは「まだ50勝もあるのに正直見えてる数字じゃない。たぶん(ヤクルト)石川さんも目に見えている数字じゃないと思うので、本当にここからは1勝1勝積み重ねていくしかない。たしかに大きな目標ではあると思うんですけど、長い年数やっているとあとどれくらい(現役生活を)やるんだろうと考えることが多くなってくると思う。なのでそんなに先走られてもみんな困ると思います」と話した。 横浜高から04年ドラフト1巡目で西武へ入団。1年目から1軍で登板を重ね、2年目の06年から5年連続で2桁勝利をマーク。07年には17勝で初の最多勝、09年には16勝で2度目の最多勝と沢村賞を受賞した。13年オフに国内FA権を行使し、ロッテへ移籍。15年に15勝を挙げ、3度目の最多勝を獲得した。昨季金銭トレードで楽天に加入。11勝を挙げ、プロ野球史上初となる3球団での最多勝に輝いた。 プロ17年目の今季は自身10度目となる開幕投手を務め、プロ野球史上3位タイの開幕戦6勝目、同初の3球団での開幕戦白星を記録。3、4月で6戦4勝0敗、防御率1・51の好成績を収め、自身5度目の月間MVPに輝いた。 ▽楽天石井GM兼監督(現役時代に日米通算182勝。通算150勝を達成した涌井に)「150勝はまあまあのハードルだと思う。200トライする価値のある選手だと思います」 ▽楽天島内(1回に先制適時打、8回に村林のバントミス後に3点左中間適時三塁打。今季最多タイの4打点)「村林がバントミスしたらチームは負けてないらしいので、今日のMVPは村林です。せんきゅー。いつき。今後は村林にしっかりバントミスしてもらうことです」 ▼涌井が広島1回戦(マツダスタジアム)で今季6勝目を挙げ、プロ野球49人目の通算150勝を達成した。涌井の初勝利は西武時代の05年6月18日ヤクルト戦、通算100勝目はロッテ時代の15年7月24日楽天戦で、西武で85勝、ロッテで48勝、楽天で17勝を記録して達成。3球団で白星を重ねて150勝に到達したのは、川崎徳次(南海28勝、巨人70勝、西鉄52勝)高橋直樹(日本ハム138勝、広島2勝、西武10勝)に次いで3人目だが、川崎は100勝目と150勝目、高橋は1勝目と100勝目を同じ球団でマーク。1勝目、100勝目、150勝目をすべて異なる球団で記録したのは涌井が初めて。 ▼石川と涌井が交流戦通算25勝目。交流戦の最多勝利は杉内(巨人)の26勝で、25勝は和田(ソフトバンク)に並ぶ2位タイ。

◆高卒2年目の楽天黒川史陽内野手(20)が2つの"初"を達成した。 1回に広島中村祐から右翼最前列へ、通算54打席目でプロ1号3ラン。第3打席には右安、第5打席には左安を放ち、プロ初の3安打猛打賞を記録した。智弁和歌山時代は1年夏から5季連続で甲子園出場。プロ1号の記念球は「あと1カ月後に誕生日なので早めのプレゼントにしたい」と、上宮で93年センバツを優勝した父洋行さんに渡す。

◆新型コロナウイルス感染から復帰した広島小園海斗内野手が、2安打を記録した。 前日3日の日本ハム戦(マツダスタジアム)は降雨ノーゲームで、復帰後初安打も幻に。仕切り直しの一戦はプロ初の2番。4点を追う1回に右翼フェンス直撃の二塁打で反撃ムードを高め、5回無死一塁では左前に落ちる安打で、一、二塁に好機を広げた。「やるべきことをやるだけなので、準備はできていた」と上位打線の役割をこなした。

◆高卒2年目の黒川史陽内野手(20)が2つの"初"を成し遂げた。 1つ目は「プロ初本塁打」。1回2死一、三塁、広島中村祐の内角スライダーを右翼席最前段へ3ランを運んだ。「チャンスだったので感触はとてもよかったです」。2つ目は「猛打賞」。第3打席に右前打、第5打席に左前打を放ち5打数3安打と躍動した。 プロ1号の記念球は「いつも応援してくれている両親に渡したい。お父さんがあと1カ月くらいで誕生日なので、早めの誕生日プレゼントにしたいと思います」と上宮で93年センバツを優勝した父洋行さんに渡したい予定だ。 そんな父洋行さんは上宮で三木2軍監督の2学年後輩。黒川は「三木さんは去年一緒にやらせてもらって、今年ファームでも一緒にやらせてもらっていて、去年はあまりコミュニケーションが取れなかったんですけど、今年は自分がどう映っているのかだったり、去年、今年うまくいかなかったことだったり、どうやったらうまくいくのか質問したしています。三木さんは本当にいろんな野球を知ってる方なので、全てファームで吸収して1軍に上がってきたという気持ちでいます」と2軍指揮官から成長へのきっかけを得ている。 同世代にはロッテ佐々木朗、ヤクルト奥川、オリックス宮城など成長著しい選手が多くそろう。「同世代の選手には負けたくない気持ちがありますし、それ以上にチーム内での競争が激しい。浅村さん、鈴木大地さん、すごい先輩がたくさんいる中で、自分も1軍の舞台で結果を出したいと思って常にやっているので、他のメンバーにも負けたくないですけど、まずはチームの先輩方に負けたくないって気持ちが一番強いです」と力を込めた。

◆"努力の天才"が、一つの節目を迎えた。楽天涌井秀章投手(34)が「日本生命セ・パ交流戦」の広島戦で、プロ野球史上49人目の通算150勝を達成した。6回10安打5失点と苦しみながら、打線の援護もありハーラートップタイの6勝目。4点のリードをもらった1回に2点を返されるも、2、3回は3者凡退。4回から3イニング連続で失点も粘りの113球でリードを死守。首位のチームを3連勝に導き、2位ソフトバンクに2ゲーム差をつけた。両親の支え、高校時代の基礎づくりをもとに、17年目の今も試行錯誤を重ね、成長、進化をとめない。今年で35歳。心身共に円熟味を帯び、大台の200勝へカウントダウンをスタート。息子へ、母たつ子さんが手記を寄せた。ヒデ、150勝おめでとう。努力の積み重ねが報われてうれしい限りです。そしてたくさんの方々とのご縁のおかげで、この日を迎えられたことに感謝しかありません。 思い起こせば子供の頃は好き嫌いが多く、特に野菜が苦手で食べさせるのになだめすかしたり、それはそれは大変でした。中学3年の時、高校は寮のある所と考えていたので、とにかく体を大きくするために大好きなお餅を1回に8個から10個は食べました。入寮するまでに10キロ体重は増えましたが、入学後の1カ月の練習で10キロ痩せていました(笑い)。 けがが少ないとよく褒めていただきますが、小さい頃から痛いことや汚れることが嫌いで、スライディングは一切やらなかったし、自転車の練習も少しでも怖い思いをすると「乗れなくてもいい」と家に入ってしまうような子供でしたので、けがを一切したことがありません。 野球の基本的なフォームは父親との朝練習がベースになっていると思います。小学2年から横浜高校に入寮するまでのほぼ毎日、朝6時から1時間練習をしていました。父親が差し出したミットに投げられるまで何回も何回も投げていました。帰宅後はお決まりの「反省会」で時には泣きだすこともありましたが、そんな時でもトイレに行って出て来るとケロリとして父親と話している。あの切り替えの早さは今でも役立っているのかなと思います。感情を表に出さないのも小さい頃からですし、今まできついことも多々あったかと思いますが、1度も弱音を吐いたことはありません。 結婚し子どもも誕生し、家族が増えることが大きな励みになっているのでしょう。横浜高校の小倉元部長から「横浜高校野球部出身で一番タイトルに近いのは涌井の200勝だ」と言われ、本人も頑張ります! と気合が入っていました。 150勝という大きな節目に到達し、これからもけがなく健康で1日でも長くマウンドに立って、200勝の目標に向かって頑張ってくれることを祈るばかりです。 ? 【楽天涌井】 5点も取られてしまったので、うれしさは半減です。普段に比べたら修正できているレベルではない中で、唯一追いつかれなかったことが勝利の要因。(通算150勝は)ここまで大きいけがもなくやってこられたので、それは両親に感謝したいです。(200勝へ)まだ50勝もあるので、見えている数字じゃない。(ヤクルト)石川さんもそうだと思う。長い年数をやっていると、あとどれくらい(現役を)やるんだろうと考えることが多くなる。大きな目標ではあるけれど、1勝1勝積み重ねていくしかない。 ? ▼涌井が広島1回戦(マツダスタジアム)で今季6勝目を挙げ、プロ野球49人目の通算150勝を達成した。涌井の初勝利は西武時代の05年6月18日ヤクルト戦、通算100勝目はロッテ時代の15年7月24日楽天戦で、西武で85勝、ロッテで48勝、楽天で17勝を記録して達成。3球団で白星を重ねて150勝に到達したのは、川崎徳次(南海28勝、巨人70勝、西鉄52勝)高橋直樹(日本ハム138勝、広島2勝、西武10勝)に次いで3人目だが、川崎は100勝目と150勝目、高橋は1勝目と100勝目を同じ球団でマーク。1勝目、100勝目、150勝目をすべて異なる球団で記録したのは初めて。

◆楽天で2年目の20歳、黒川が一回にプロ初本塁打となる3ランを放った。中村祐の甘く入った変化球を引っ張って、右翼席にアーチを描いた。「素直にうれしい。ここまで育ててくれた両親に感謝です」と感慨を込めた。 智弁和歌山高からドラフト2位で入団。打力を期待されており、今季初めて1軍に昇格した4月16日の日本ハム戦から3試合連続で適時打をマークした。内野の定位置争いに加われず2軍降格も味わったが、5月30日に再昇格。2試合連続の先発起用に応えた。 同じく三塁手として先発した広島の林は智弁和歌山高でともに汗を流した1学年上の先輩。「先輩の林さんの前で打てたのも良かった」と成長を示した。

◆楽天は一回に島内の適時打、黒川のプロ初本塁打となる3ランで4点を先制。四回は浅村の適時打、五回は岡島のソロで加点した。涌井は6回5失点でリーグトップに並ぶ6勝目を挙げた。通算150勝目。広島は守備で精彩を欠いた。

◆広島は先発の中村祐が5回4失点でKOされるなど投手陣が14被安打12失点と打ち込まれ、楽天・涌井の通算150勝の引き立て役に。佐々岡真司監督(53)の主な一問一答は以下の通り。 ──約2か月ぶりに1軍で先発した中村祐が一回に4失点 「いきなりね。こういう状況で4点は重い」 ──前回4月8日のヤクルト(神宮)も一回に4失点 「変わっていない。こういう状況(九里、森下、高橋昂のコロナ禍による離脱)で投手がいなかったので(中村)祐太、矢崎、ネバラスカスはチャンスを生かしてほしかった。制球や切れで勝負する投手なのに切れがなく、高めに浮くとこうなる。スピードがないだけに...」 ──次回1軍での登板は 「下でもう一回やってもらいます」 ──小園と林はともに初の2番、5番で先発出場 「昨日の試合をみて調整のいい選手。菊(池涼)は1番もあるが、3番を打つ打者がいない。打線は若い選手がチャンスをモノにしようとする姿勢が見える」 ──コンディション不良から復帰した会沢は体調が万全ではない 「そんなことはない。きょうは(中村)祐太と磯村と決めていた」

DAZN

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
中日
622 0.750
(↓0.107)
-
(-)
829
(+1)
28
(+2)
8
(+1)
3
(-)
0.237
(↓0.009)
2.830
(↑0.1)
2
(1↑)
巨人
532 0.625
(↑0.054)
1
(↑1)
842
(+6)
39
(-)
14
(+2)
5
(-)
0.264
(-)
3.780
(↑0.44)
2
(-)
DeNA
532 0.625
(↓0.089)
1
(-)
851
(+7)
55
(+11)
16
(+1)
2
(-)
0.289
(↑0.007)
5.060
(↓0.56)
4
(-)
ORIX
640 0.600
(↑0.044)
1
(↑1)
861
(+2)
50
(+1)
10
(-)
4
(-)
0.307
(↓0.012)
4.970
(↑0.45)
5
(-)
楽天
541 0.556
(↑0.056)
1.5
(↑1)
843
(+12)
38
(+5)
9
(+2)
4
(-)
0.264
(↑0.011
3.620
(↓0.16)
5
(-)
ロッテ
541 0.556
(↑0.056)
1.5
(↑1)
851
(+11)
38
(+7)
12
(+4)
13
(-)
0.247
(↑0.022)
3.520
(↓0.4)
7
(-)
阪神
550 0.500
(↑0.056)
2
(↑1)
842
(+6)
43
(+1)
11
(+1)
13
(+1)
0.244
(↑0.008)
3.740
(↑0.31)
7
(-)
ヤクルト
550 0.500
(↑0.056)
2
(↑1)
847
(+10)
42
(+1)
12
(+3)
9
(+1)
0.261
(↑0.019)
4.390
(↑0.17)
9
(1↑)
日本ハム
360 0.333
(↓0.042)
3.5
(-)
931
(-)
35
(+6)
3
(-)
7
(-)
0.241
(↓0.011)
3.620
(↓0.36)
10
(1↓)
広島
241 0.333
(↓0.067)
3
(-)
1129
(+5)
45
(+12)
4
(+1)
10
(+1)
0.296
(-)
6.050
(↓0.51)
11
(-)
ソフトバンク
262 0.250
(↓0.036)
4
(-)
834
(+1)
34
(+6)
13
(+1)
4
(-)
0.243
(↓0.004)
3.390
(↓0.35)
12
(-)
西武
143 0.200
(↓0.05)
3.5
(-)
1032
(+1)
45
(+10)
12
(+1)
3
(-)
0.274
(↓0.007)
5.590
(↓0.94)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
33172 0.660
(↑0.007)
-
(-)
91233
(+6)
182
(+1)
56
(+1)
47
(+1)
0.256
(↑0.002)
3.290
(↑0.04)
2
(-)
巨人
28199 0.596
(↑0.009)
3.5
(-)
87232
(+6)
202
(-)
70
(+2)
37
(-)
0.257
(-)
3.440
(↑0.06)
3
(-)
ヤクルト
25217 0.543
(↑0.01)
6
(-)
90230
(+10)
215
(+1)
52
(+3)
34
(+1)
0.249
(↑0.003)
3.850
(↑0.02)
4
(-)
中日
22249 0.478
(↓0.011)
9
(↓1)
88154
(+1)
163
(+2)
26
(+1)
25
(-)
0.236
(↓0.001)
2.840
(↑0.01)
5
(-)
広島
18246 0.429
(↓0.01)
11
(↓1)
95160
(+5)
192
(+12)
30
(+1)
28
(+1)
0.261
(↑0.001
3.720
(↓0.11)
6
(-)
DeNA
17328 0.347
(↓0.007)
15.5
(↓1)
86213
(+7)
280
(+11)
53
(+1)
11
(-)
0.246
(↑0.002)
4.720
(↓0.1)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
28219 0.571
(↑0.008)
-
(-)
85231
(+12)
209
(+5)
46
(+2)
25
(-)
0.241
(↑0.003
3.430
(↓0.03)
2
(-)
ソフトバンク
26239 0.531
(↓0.011)
2
(↓1)
85244
(+1)
207
(+6)
53
(+1)
40
(-)
0.261
(↓0.001)
3.390
(↓0.05)
3
(-)
ロッテ
25238 0.521
(↑0.01)
2.5
(-)
87266
(+11)
231
(+7)
58
(+4)
47
(-)
0.248
(↑0.004)
3.880
(↓0.06)
4
(-)
ORIX
24267 0.480
(↑0.011)
4.5
(-)
86236
(+2)
236
(+1)
57
(-)
18
(-)
0.255
(↓0.001)
3.850
(↑0.05)
5
(-)
西武
202411 0.455
(↓0.01)
5.5
(↓1)
88205
(+1)
227
(+10)
42
(+1)
52
(-)
0.245
(↓0.001)
4.060
(↓0.14)
6
(-)
日本ハム
18305 0.375
(↓0.008)
9.5
(↓1)
90165
(-)
225
(+6)
28
(-)
31
(-)
0.224
(↓0.002)
3.900
(↓0.05)