ヤクルト(★2対4☆)楽天 =交流戦3回戦(2021.06.03)・明治神宮野球場=
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楽天
0002100014801
ヤクルト
0020000002812
勝利投手:瀧中 瞭太(4勝2敗0S)
(セーブ:松井 裕樹(0勝1敗16S))
敗戦投手:サイスニード(1勝1敗0S)

本塁打
【楽天】小深田 大翔(2号・9回表ソロ)
【ヤクルト】塩見 泰隆(7号・3回裏ソロ),青木 宣親(1号・3回裏ソロ)

  DAZN
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◆楽天が逆転勝ち。楽天は2点を追う4回表、島内の適時打などで同点とする。その後は、5回に鈴木大の適時打で1点を勝ち越すと、9回には小深田のソロで貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・瀧中が5回2失点で今季4勝目。敗れたヤクルトは、打線が精彩を欠いた。

◆楽天岡島豪郎外野手(31)が交流戦に入って猛打を見せている。 交流戦の岡島は出場8試合でマルチ安打を5度記録するなど、30打数14安打、3本塁打、7打点、打率4割6分7厘。今日も安打を放ち、先発の滝中を援護できるか。

◆ヤクルト青木宣親外野手が、140打席目で今季1号を放った。3回2死、1番塩見がバックスクリーン左へ先制ソロを放つと、続く青木は初球の浮いたチェンジアップを強振。 左翼席最前列へと運んだ。「逆らわずにしっかり自分のスイングができましたし、風にもうまく乗ってくれたと思います」と振り返った。

◆ヤクルト今野龍太投手(25)が古巣相手に初登板した。2-3で迎えた6回に2番手としてマウンドに上がった。最速147キロの直球中心の投球。四死球と失策で2死満塁のピンチを作るも、無失点で乗り切った。 今野は岩出山(宮城)から13年ドラフト9位で楽天に入団。6年で合計15試合に登板し、1勝0敗。19年オフに戦力外通告を受け、ヤクルトに入団した。今季は開幕1軍を勝ち取り、22試合に登板。2勝0敗4ホールドとブルペンを支えている。

◆ヤクルト先発のサイスニードは3回まで1安打無失点。3回塩見7号ソロ、青木1号ソロの2者連続本塁打で2点を先制した。 楽天は4回島内の右前適時打と黒川の押し出し死球で同点。5回鈴木大の左前適時打で勝ち越す。先発滝中は5回2失点で降板。 楽天は2試合連続の逆転勝ち。滝中は4勝目。ヤクルトはサイスニードが初黒星。2カード続けて負け越しとなった。

◆ヤクルトが2戦連続の逆転負けで2カード続けての負け越しを喫した。先発サイスニードが5回3失点。 高津監督は「正直なところもう少し長いイニングを投げてほしかった」と肩を落とした。5月30日から4戦続けて先発投手が6回を投げきれず。石山が回またぎで8、9回にマウンドに上がるなど、リリーフ陣に負担がかかる試合が続く。

◆楽天鈴木大地内野手が懐かしの神宮で決勝打を放った。同点の5回1死二塁でヤクルト・サイスニードの高め直球を左前へたたき返し、直前に二盗に成功していた小深田を迎え入れた。「つなぐ意識もありましたけど、もちろんかえしてやろうという気持ちで入った。いい当たりだったのでうれしい」とヒーローになった。 神宮は東洋大時代に主戦とし、在学中4度全国制覇した思い出の地。「ずっと使っていたからかもしれないけど、すごく好きな球場。思い出しますね。学生時代からお世話になっているスタッフさんもいるし」。初回は二塁打、4回には四球出塁して1点目のホームを踏んだ。神宮3連戦は12打数6安打2打点の打率5割に上った。 交流戦に入り「成績とか考えず、リセットして入れている。気持ちの面で余裕ができているかなと思う」と、これで4試合連続マルチ安打。チームも3カード目で初めて勝ち越し、5月21日以来の単独首位に立った。【鎌田良美】 ▽楽天石井GM兼監督(同率1位だったソフトバンクが敗れて単独首位に)「まだ早い。全然早いですね」 ▽楽天滝中(5回2失点で自身3連勝の4勝目)「状態は良くなかったですけど、足立さんと相談しながら最低限粘れたと思う」

◆安定感が増している。楽天滝中瞭太投手(26)が「日本生命セ・パ交流戦」ヤクルト3回戦で5回を2失点にまとめ、自身3連勝となる4勝目を挙げた。2連続ソロを浴びたが持ち直し、要所を締めた。チームは2勝1敗で交流戦3カード目にして初めて勝ち越し。リーグ単独首位に立った。まさかの2球連続被弾も、そこから大崩れしない強さがある。滝中は3回2死、ヤクルト塩見にカーブをバックスクリーン左へ運ばれ、続く青木にも初球チェンジアップを左翼席へ打ち込まれた。「ソロは仕方ない。大量失点じゃなくてよかったです」。切り替えて山田を空振り三振に切り、味方の逆転を待った。 「今日の状態でよく粘れたと思います」。決していいコンディションではなかった。4回は2死から連打され、5回も走者を背負った。絶好調で投げられる日など年に数日しかない。巨人を7回途中まで無失点に抑えた前週に続き、バッテリーを組んだ足立と話し合いながら「最低限の仕事」をやり遂げた。 先発として大事なのは、完璧を求めることではなく最低限を保つこと。"高すぎないハードル"として開幕前に石井GM兼監督から設定された。「最初から6回3失点、7回3失点を目指してほしい」。クオリティースタート(QS=先発6回以上、自責点3以下)がノルマ。滝中は4月8日以降の先発全6試合で、5回以上、自責点2以下を続けている。「3回で2失点しても6回、7回まで投げ切れればQSになる。そこを目指したい」。 この日も6回まで投げる予定だったが、1点リードの得点圏で打席が回った。指揮官は「点がほしいところ」とやむなく代打を出した。「彼は最初のロッテ戦だけよくなかったけど、それ以降ずっといい投球が続いている。できないことが続くことがあまりない。そういう投手がチームの中にいるのはすごく大きいと思います」と、2年目右腕の安定感をたたえた。 後を継いだブセニッツと、1回戦で敗戦投手となった酒居も好投でやり返し、逃げ切った。2連勝で13日ぶりの単独首位に。石井GM兼監督は「まだ早い。全然早いです」と順位を気にするのは時期尚早としながらも、思わず笑顔を見せた。【鎌田良美】

◆ヤクルト・石川雅規投手(41)が神宮外苑でキャッチボールなどを行い、4日の西武戦(神宮)に向けて調整した。 通算173勝を誇る左腕は、4月16日の阪神戦(甲子園)以来となる1軍マウンド。「1軍の試合はずっと見ていました。今まで1軍で投げられたことが本当に当たり前ではなくて、幸せなことなんだなと改めて感じましたし、その1軍のマウンドに立ちたいという思いはすごく強く持っていました」と静かに闘志を燃やした。 白星をつかめば、通算174勝目で、大卒では史上初となるプロ1年目から20年連続勝利となる。「もっともっと1軍で投げたい、1軍で勝ちたいという思いは強くなりましたし、何とか1軍が頑張っている中で、チームの力になりたいという思いは常々持って、ファームでの日々を過ごしていました」と2軍での期間を振り返った石川は新たな偉業達成へ、今季2度目のマウンドに上がる。

◆ヤクルト・青木に待望の一発が飛び出した。三回2死、前打者の塩見が先制の7号ソロを放つと、39歳のベテランも続いた。滝中の初球、チェンジアップを完璧に捉えた。 「逆らわずにしっかり自分のスイングができました。風にもうまく乗ってくれたと思います」 左翼席最前席へ、今季140打席目で1号。5月26日の日本ハム戦(神宮)で日米通算2500安打を達成。今年は1月に1度目、3、4月に2度目の新型コロナウイルスの濃厚接触者判定を受け、難しい調整を余儀なくされた。 節目の数字だけでなく、積み上げてきた安打全てに意味がある。青木は「自分にとってはどの安打も必要な安打。この世界は競争社会。その中で自分が生き残っていくために打たなきゃいけない。そういう気持ちが毎日やっていたのでどれも自分にとっては印象に残っている。この一本がなければ先に進まなかったという安打はたくさんあった」と振り返った。 試合前時点で13試合連続出塁と本来の青木の姿は戻りつつある。この日は打順を2番に上げて、五回にも強烈な右前打、八回には左中間二塁打を放ち復調を印象付けた。上位浮上へ頼れるベテランの信頼は揺るがない。

◆ヤクルトは投打で振るわず2カード連続の負け越し。先発のサイスニード(前アストロズ)は5回6安打3失点で来日初黒星。打線は三回に塩見、青木が連続本塁打を放ったが、3番・山田、4番・村上が2試合連続無安打に抑えられた。高津臣吾監督の主な一問一答は以下の通り ――サイスニードは四回から乱れた 「正直なところ、もう少し長いイニングを投げてほしいというところと、ちょっと点の取られ方が非常に内容がよくないというところですね」 ――主軸が沈黙した 「この2試合で3点しか取れなかった。2本(塁打)はいい先制点、ムードにはなったんですけど、その後の1点、昨日もそうですけど、なかなか難しかったですね」 ――青木2番、中村を7番に打順を変更した 「(青木が)すごくいい状態になってきていると思います。しっかり引っ張っても、流しても、低い当たりで強い当たりが出てきたのですごいいい状態になってきたと思います」

◆楽天の滝中が5回6安打2失点で粘り自己最多を更新する4勝目を挙げた。0―0の三回2死で塩見、青木に連続ソロを浴びたが「ソロは仕方ないという気持ちだった」と切り替え、続く山田を空振り三振に仕留めた。味方が逆転した後は、持ち味の緩いカーブを効果的に使い本塁を踏ませなかった。 石井監督から大崩れしないゲームメーク能力を買われ、田中将や早川が加わった豪華先発陣の一角を任されている。「一発は浴びたが、最低限の仕事はできたかなと思う」と胸を張った。

◆「6番」から「2番」に打順を上げたヤクルト・青木宣親外野手(39)が今季初の3安打をマーク。三回には140打席目で待望の1号を放ち「逆らわずに、しっかりと自分のスイングができました。風にもうまく乗ってくれたと思います」と振り返った。 滝中のチェンジアップを捉え、左翼席最前列にほうり込んだ。五回に右前打、八回には左中間へ二塁打を放った。4月に新型コロナウイルス感染者の濃厚接触者となって離脱し、打率・244と苦しんできただけに、高津監督は「いい状態になってきている。引っ張っても、流しても、低く強い当たりが出てきた」とうなずいた。 チームは2連敗で2カード連続の負け越し。山田、村上の3、4番は2戦連続で無安打に抑えられた。しかし、5月26日の日本ハム戦で史上4人目の日米通算2500安打を達成した青木が、ここにきて調子を上げてきた。(横山尚杜)

◆楽天・鈴木大地内野手(31)が思い出の球場で勝ち越し適時打を放ち、チームをパ・リーグ単独首位に導いた。 「つなぐ意識と(走者を)かえしてやろうという気持ちでした。すごくいい当たりだったので、うれしかったです」 同点の五回1死二塁。サイスニードの3球目、147キロの直球を左前に流し打った。楽天ベンチが盛り上がる一方で、敵地・神宮はため息に包まれた。 ヒーローインタビューを終えた鈴木大は〝勝利のV〟 最高気温27度、快晴に包まれ観衆7105人が来場した。一回は右中間フェンス直撃の二塁打。4打数2安打で、4試合連続となる複数安打をマーク。四回は四球で出塁し、島内の右前適時打で生還した。 「交流戦は、あまり対戦したことがない投手と対戦するし、成績などは考えずリセットしている。気持ちに余裕があるのかなと思います」 神宮は東洋大時代に東都大学リーグで連覇するなど、思い出が詰まった球場。「学生時代からお世話になっているスタッフさんもいる。すごく好きな球場です」と気持ちが乗っていた。 ソフトバンクが敗れたため、単独1位となった。自身もヤクルトでの現役時代に神宮を本拠地とした石井監督は「まだ全然早い」と笑い飛ばした。1位から5位まで4・5ゲーム差。石井楽天が〝混パ〟から抜け出しを図る。(広岡浩二)

DAZN

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
中日
612 0.857
(↑0.024)
-
(-)
928
(+4)
26
(+3)
7
(+3)
3
(-)
0.246
(↓0.01)
2.930
(↓0.01)
2
(-)
DeNA
522 0.714
(↑0.047)
1
(-)
944
(+4)
44
(+3)
15
(+1)
2
(+1)
0.282
(↓0.001)
4.500
(↑0.19)
3
(-)
巨人
432 0.571
(-)
2
(↓0.5)
936
(+4)
39
(+4)
12
(+2)
5
(-)
0.264
(↑0.005)
4.220
(↑0.02)
4
(1↑)
ORIX
540 0.556
(↑0.056)
2
(-)
959
(+7)
49
(+3)
10
(+1)
4
(-)
0.319
(↑0.003)
5.420
(↑0.32)
5
(3↑)
楽天
441 0.500
(↑0.071)
2.5
(-)
931
(+4)
33
(+2)
7
(+1)
4
(+1)
0.253
(↓0.002)
3.460
(↑0.19)
5
(2↓)
ロッテ
441 0.500
(↓0.071)
2.5
(↓1)
940
(+3)
31
(+4)
8
(+1)
13
(+1)
0.225
(↓0.005)
3.120
(↓0.16)
7
(2↓)
阪神
450 0.444
(↓0.056)
3
(↓1)
936
(+3)
42
(+7)
10
(+2)
12
(+1)
0.236
(↓0.003)
4.050
(↓0.37)
7
(2↓)
ヤクルト
450 0.444
(↓0.056)
3
(↓1)
937
(+2)
41
(+4)
9
(+2)
8
(-)
0.242
(↑0.001
4.560
(↑0.07)
9
(-)
広島
231 0.400
(-)
3
(↓0.5)
1224
(-)
33
(-)
3
(-)
9
(-)
0.296
(-)
5.540
(-)
10
(-)
日本ハム
350 0.375
(-)
3.5
(↓0.5)
1031
(-)
29
(-)
3
(-)
7
(-)
0.252
(-)
3.260
(-)
11
(-)
ソフトバンク
252 0.286
(↓0.047)
4
(↓1)
933
(+3)
28
(+4)
12
(+1)
4
(-)
0.247
(↑0.001)
3.040
(↓0.17)
12
(-)
西武
133 0.250
(-)
3.5
(↓0.5)
1131
(+4)
35
(+4)
11
(+2)
3
(-)
0.281
(↑0.003)
4.650
(↑0.1)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
32172 0.653
(↓0.014)
-
(-)
92227
(+3)
181
(+7)
55
(+2)
46
(+1)
0.254
(↓0.001)
3.330
(↓0.07)
2
(-)
巨人
27199 0.587
(-)
3.5
(↑0.5)
88226
(+4)
202
(+4)
68
(+2)
37
(-)
0.257
(↑0.001)
3.500
(↓0.01)
3
(-)
ヤクルト
24217 0.533
(↓0.012)
6
(-)
91220
(+2)
214
(+4)
49
(+2)
33
(-)
0.246
(-)
3.870
(-)
4
(-)
中日
22239 0.489
(↑0.012)
8
(↑1)
89153
(+4)
161
(+3)
25
(+3)
25
(-)
0.237
(↓0.002)
2.850
(-)
5
(-)
広島
18236 0.439
(-)
10
(↑0.5)
96155
(-)
180
(-)
29
(-)
27
(-)
0.260
(-)
3.610
(-)
6
(-)
DeNA
17318 0.354
(↑0.014)
14.5
(↑1)
87206
(+4)
269
(+3)
52
(+1)
11
(+1)
0.244
(-)
4.620
(↑0.03)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
27219 0.563
(↑0.01)
-
(-)
86219
(+4)
204
(+2)
44
(+1)
25
(+1)
0.238
(-)
3.400
(↑0.03)
2
(1↓)
ソフトバンク
26229 0.542
(↓0.011)
1
(↓1)
86243
(+3)
201
(+4)
52
(+1)
40
(-)
0.262
(-)
3.340
(↓0.02)
3
(-)
ロッテ
24238 0.511
(↓0.011)
2.5
(↓1)
88255
(+3)
224
(+4)
54
(+1)
47
(+1)
0.244
(↓0.001)
3.820
(↓0.01)
4
(1↑)
ORIX
23267 0.469
(↑0.011)
4.5
(-)
87234
(+7)
235
(+3)
57
(+1)
18
(-)
0.256
(↑0.001)
3.900
(↑0.02)
5
(1↓)
西武
202311 0.465
(-)
4.5
(↓0.5)
89204
(+4)
217
(+4)
41
(+2)
52
(-)
0.246
(↑0.001)
3.920
(-)
6
(-)
日本ハム
18295 0.383
(-)
8.5
(↓0.5)
91165
(-)
219
(-)
28
(-)
31
(-)
0.226
(-)
3.850
(-)