DeNA(☆4対3★)ソフトバンク =交流戦3回戦(2021.06.03)・横浜スタジアム=
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ソフトバンク
0000003003901
DeNA
30000010X4801
勝利投手:エスコバー(2勝0敗0S)
(セーブ:三嶋 一輝(0勝3敗9S))
敗戦投手:泉 圭輔(1勝2敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】松田 宣浩(7号・7回表3ラン)
【DeNA】オースティン(9号・1回裏3ラン)

  DAZN
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◆DeNAは初回、オースティンの3ランで幸先良く先制に成功する。その後同点とされた直後の7回裏には、1死二塁から大和の適時二塁打が飛び出し、再びリードを奪った。投げては、先発・坂本が6回無失点の好投。敗れたソフトバンクは、2番手・泉が誤算だった。

◆DeNAルーキーの牧秀悟内野手(23)はここまでリーグ10位の打率2割8分8厘を残すが、外国人投手とは9人と対戦して28打数5安打、打率1割7分9厘と苦戦中。今日はソフトバンク先発のレイから安打を打てるか。

◆女優の鳴海唯(23)が始球式を行った。ボールを持たずにマウンドに上がるハプニング。 DB.スターマンから球を受け取ると、ソフトバンク牧原大の背中側を通るバウンドから転がる球を投げた。「本日は始球式を務めさせていただき、ありがとうございました。すごく緊張してハプニングが起きてしまったのですが、貴重な体験をさせていただきました。横浜DeNAベイスターズファンの皆さん、これからもどんどん盛り上がっていきましょう!」とコメントした。

◆DeNAの救援左腕、エドウィン・エスコバー投手(29)の右手首付近にライナーが直撃した。 7回から登板。先頭のソフトバンク・バレンティンに154キロの直球を投じたが、投手返しを受けた。ベンチに下がって治療を受けたが、すぐにマウンドに戻った。

◆DeNA先発の坂本裕哉投手(23)が6回5安打無失点と好投した。4回以外は毎回走者を出しながらも、最速147キロと直球に力があり、要所でチェンジアップも決まった。福岡県出身で小さいころはソフトバンクファンだった。「プロの世界で対戦できるのは自分にとって楽しみ。その上でしっかり勝てるように頑張る」と意気込んでいた。勝ち投手の権利を得て降板したが、2番手エスコバーが松田に同点3ランを浴びた。 坂本は「1球1球、全力で相手関係なく投球しました。とにかく光さん(伊藤)のリードを信じ、野手の皆さんに良いプレーで盛り上げてもらいイニングを追うごとにリズムよく投げることができました。次回登板もリズムの良いピッチングができるように調整していきたいです」と振り返った。

◆ソフトバンク松田宣浩内野手(38)が7号3ランを放った。 3点を追う7回無死一、二塁。フルカウントからDeNAエスコバーの10球目、外角直球を右翼席に運んだ。「何とかするんだと、根性一本の気持ちで振り抜き打ちました。真っすぐをいいスイングでとらえることが出来ました。まず追いつくことが出来て良かったです」。横浜の鷹党に右拳を突き上げる「熱男」ポーズを届けた。

◆ソフトバンクのコリン・レイ投手(30)が、来日初登板初先発で1球に泣いた。1回、安打と四球で1死一、二塁とし、4番オースティンに真ん中高めに甘く入った速球を左中間スタンドへ運ばれた。来日14球目で先制3ランを献上。大リーグ時代に対戦経験もあった、DeNAの主砲に出鼻をくじかれた。 チームとしては、5月28日の巨人戦から6試合連続で先制点を奪われた形になった。ただ、メジャーで8勝を挙げた右腕は粘った。ナックルカーブやカットボールをコーナーに投げ分け、2回以降は被安打1で立ち直った。工藤監督が「全てのボールをコースや高さに投げられる。彼の持ち味が出せれば十分にいける」と期待していた通りの投球で応えた。森山投手コーチも「(打者が)1巡して少し落ち着いてきた。丁寧に投げている」と評価した。 7回の打席で代打を送られ、6回4安打3失点で降板。松田の同点3ランで来日初黒星はまぬがれた。コロナ禍で来日が遅れ、2軍戦の登板はわずか2試合だったが、1軍デビュー戦でクオリティースタート(6回以上、自責3以下)で試合を作った。次こそ来日初勝利をつかみとる。【只松憲】

◆DeNA先発は坂本、ソフトバンクは来日初登板のレイ。DeNAは1回1死一、二塁、オースティンの9号3ランで先制した。 レイは4回から6回まで3者凡退と立ち直る。坂本は走者を出しながらも6回89球を投げ、5安打無失点で降板した。 DeNAは7回1死二塁、大和が勝ち越しの左越え二塁打を放った。ソフトバンク戦は12年以来9年ぶりの勝ち越しとなった。エスコバーが2勝目。三嶋が9セーブ目。ソフトバンク泉が2敗目。

◆セ・リーグ最下位のDeNAがパ・リーグ首位のソフトバンクに2勝1分けとし、12年以来9年ぶりに勝ち越した。 3-3の同点で迎えた7回1死二塁、大和が左越え勝ち越し二塁打を放った。「打ったのはスライダーです。とにかくランナーを還す気持ちで打席に向かいました。打った瞬間、外野の頭は越えると思いました。田代コーチが喜んでいたのでそれが一番です」と笑顔で話した。 これで通算成績は19勝40敗2分け。これまで最も苦手としていた。

◆ソフトバンクのウラディミール・バレンティン外野手が、NPB通算1000安打と300本塁打にダブル王手をかけた。「6番左翼」で先発出場し、7回の第3打席に投手エスコバーを強襲する999本目の内野安打を放った。松田の一時同点3ランへ攻撃をつなぎ、ベンチ前では松田とともに「熱男」ポーズを披露して笑顔を見せた。 外国人選手では史上4人目の300本塁打に向けて「あと1本を打てるようにしていきたい」と臨んだDeNA3連戦。前日2日も二塁へのボテボテのゴロで全力疾走をみせ、深い守備位置だったこともあって内野安打にしていた。4日からは甲子園で阪神3連戦。日本記録のシーズン60発を放ったバレ砲が、節目をド派手なアーチで決めて見せる。

◆ソフトバンクは来日初登板の新外国人コリン・レイ投手が6回3失点で先発の責任を果たした。 初回、いきなりオースティンに9号3ランを被弾。「初回はすごく興奮して、落ち着いて投げることができなかった。(本塁打は)内角を狙った球が甘くなってしまった」。 先制を許したが、その後は6回まで内野安打1本に封じ込んだ。「2回以降は気持ちもボールもうまくコントロールすることができ、いい投球ができた」。7回、松田の3ランで同点となり黒星も免れた。工藤監督も「レイはよかった。ナイスピッチング」と次回の好投を期待した。

◆ソフトバンクが今季3度目の3連敗で12日保った首位から陥落した。 3点を追う7回。松田の3ランで一時同点に追いつきなお無死走者なしで、先発レイの代打に真砂を起用。レイは初回に3ランを浴びたが、2回以降は1安打と立て直し、74球と余力を残していた。工藤公康監督(58)は「3ランが出て、勢いに乗ってまたカ~ンといける場面」と勝ち越しを狙っての判断と説明したが、真砂から3連続凡退。結果的に2番手の泉が勝ち越し打を浴びた。ただ「あそこで出ていればまた違う展開になっていたと思う。あそこは勝負かなと思いました」と攻撃的なタクトに後悔を見せなかった。 1分け2敗でDeNAに9年ぶりに3戦白星なし。セ・リーグ最下位チームにまさかの負け越しを食らった。交流戦は2勝5敗2分けと3カードを残して、優勝した19年の負け数に並んだ。それでも指揮官は「悲観する必要なんか全くない。まだあと交流戦は半分残っている。常に勝ち越すことを考えてやっていければ取り戻せる」と前を向いた。4日からはセ首位の阪神と敵地で3連戦。最後に「強い思いを持って戦う」。虎狩りで、常勝軍団のあるべき姿を取り戻す。【只松憲】

◆ソフトバンクが今季3度目の3連敗で12日保った首位から陥落した。 工藤公康監督(58)の一問一答は以下の通り。 -先発のレイは来日初登板で6回3失点 工藤監督 良かったと思いますよ。まだいけたと思いますけど、打順の巡り合わせもあって(7回に代打で降板)。もう1点を取りにいった。最終的にはだめでしたけど...。(レイは)初回だけでした。あとはインサイドにもしっかり投げられたし、緩急もつけたりして、自分の持っているものをしっかり出してくれた。立ち上がりだし、緊張してたようにも見えたのでしょうがない。ナイスピッチングだと思います。 -次回もチャンスはある 工藤監督 必ずあります。ナイスピッチング。 -好投レイに代打真砂は、勝負をかけた 工藤監督 そうですね。3ランが出て勢いに乗って、またカ~ンと打てる場面かなと。真砂君の打球はちょっとグローブに阻まれて。ナイスバッティングだと思う。ヒットにはならなかったけれど、あそこで出ていればまた違う展開になっていたと思う。レイ投手はまだいけたと思いましたけど、あそこは勝負かなと思いました。 -直後の2番手の泉が打たれた 工藤監督 甘い球を投げないピッチャーはいない。自分の攻めていく気持ちがどうだったのか。最近ちょっと打たれているということもあって、少し自信が揺らいでいるのであれば、そこはピッチングコーチがしっかり考えた上で、投げる場所を少し変えたり、楽な場所で投げるとか。練習を工夫してやってみるとか、その辺のことを考えてあげていいかなと思います。(投げる局面を)変えるかどうかは別ですよ。しっかり話をしてからです。 -苦しい戦いが続くが、耐える時期 工藤監督 耐えるところは耐えないとね。選手も一生懸命にやった結果。あとは僕ら首脳陣が、頭をふり絞って対策を考えるのが大事。 -牧原大は6回の守備から交代したが、アクシデントか 工藤監督 ちょっと足に張りが出たということがあったので、大事になる前にやめておこうということで交代させました。ちょっと詳細はまだ聞いていないので明日になると思います。 -カード負け越し。また明日から阪神戦 工藤監督 また新しいチームと戦うので、気持ちを新たにしないといけない。悲観する必要は全くないです。交流戦だけがシーズンじゃない。まだあと交流戦は半分残っている。常に勝ち越すことを考えてやっていければ取り戻せる。残り3つのカードを、強い思いを持ってしっかり戦う。

◆DeNAが12年以来9年ぶりにソフトバンクに勝ち越した。「恐怖の8番」大和内野手(33)がまた決めた。3点差を追い付かれた直後の7回1死二塁。スライダーをフェンス直撃の勝ち越し二塁打。「後ろにつなぐ気持ちで打席に入りました。田代さんのおかげです。普段からものすごくアドバイスしてもらうけど、今日は打席に行く前は何も言ってくれなかった。うれしかったですし、田代さんが一番喜んでくれたので良かった」。66歳の巡回打撃コーチに感謝した。 チーム最年長の33歳だが、田代っ子だ。「お父さんみたいな感じ。基本的に野球の話だが、野球以外の話もする。常に自分が乗せられている」。交流戦からベンチ入りした、ちょうど2倍の年輪に鼓舞される。逆転3ランを放った28日楽天戦に次いで、チーム最多タイとなる今季3度目の勝利打点。打率こそ2割1分8厘と低いが、得点圏打率は3割9分1厘とチーム最高だ。「細かいプレーがない。思い切りいくだけ」という8番も板についてきた。 交流戦は前半3カードを終え、2位につける。三浦監督は「過去は過去。今年は今年。この勢いを続けるだけ」。自力Vも復活。例年強いパ・リーグ相手に、交流戦通算最低成績のDeNAが暴れている。【斎藤直樹】

◆ソフトバンク・石川柊太投手(29)が4日の阪神戦(甲子園)での先発登板に向けて、ランニングなどで調整した。 「自分の投球ができるように準備をするだけです」 前回登板は5月28日の巨人戦(ペイペイドーム)で7回3失点で3勝目を手に入れた。次なる相手は、セ界で首位を走る阪神。甲子園での登板は2018年5月30日以来だ。「(甲子園のマウンドは)きっと合わないと思うので、まずは自分との戦いになると思う」と見据えた。 リベンジのときだ。今年3月5日のオープン戦(ペイペイドーム)では新人で、石川と同じく、ももいろクローバーZのファンでもある佐藤輝に左翼席に一発を浴びた。公式戦での再戦に「攻め方のイメージはあるので、イメージ通りに投げられるか。『佐藤(輝)だから全力で』とかではなくて、1人1人全力でいくのは変わらないですね」と力を込めた。4勝目を目指して、首位の虎打線を封じていく。

◆試合前にソフトバンク・平石洋介打撃コーチ(41)が代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。 --交流戦は一年に1カードしかない。投手の攻略も難しいか 「正直、難しい。対戦があればあるほど、投手の球種だったり、タイミングだったり、捕手の特徴も。イメージに近い投手もいれば全く違う投手もいるので。プラス、捕手のリードもありますから。今までと全く違うリードをされるときもありますし。配球の傾向というのも、早めにわかればいいんですが。長くても3試合なので。1打席、1球でも早くアジャストできればと思っているんですけど。投手の方が有利だと思いますよ」 --現状のメンバーも踏まえて、2番の起用法について 「何でもそうですけど、正解がないので。(指名打者の有無で)多少、違うところもありますけど。でも上位で1、2番は多く回ってきますから。打線はやっぱりつながらないと点が入らない。つながりを考えたときに、正解はないので。出ているメンバーによってもね。たとえば柳田がいるパターンもあれば、もしかしたら、けがでいないパターンもあるかもしれないので」 --栗原が好調を維持している。2ストライク後のアプローチを小久保ヘッドコーチは評価していたが平石打撃コーチはどう映っているか 「今の時代、真っすぐだけを打ちにいっていたら打てない。究極の打者は、全球種を打てたらいいですけど。真っすぐを待って変化球を打つとか、フォークを待って真っすぐをファウルにするとか。方向を決めるとか、いろんなことがある。それが今、1つしかできない打者は。恐らく、今までの打者の基本は『速い球を待って遅い球を打て』というのがある程度の野球界の基本といわれていたところが、それだけでは今は率は残せないと思います。昔の野球もすごいですけど、どんどん変わってきていますから。どっちがレベルが高い、低いではなくて。球種だって増えているし、投手のタイミングだってバリエーションがあるので。なんでも真っすぐを打ちにいっていたら無理です」 (続けて) 「でも栗原や晃(中村)はカウントや状況によってとか、追い込まれた後とかも、なんでもかんでも『真っすぐからの変化球』ではないので。真っすぐをファウルで逃げるとか、そういうこともできるので幅も広がる。そういうのがクリ(栗原)のよさじゃないですか。技術もそうですけど、頭の方もすごくレベルが高いと思います。技術だけじゃなくて考え方、そのための練習もしていますから」

◆DeNAのタイラー・オースティン外野手(29)が一回1死一、二塁で左中間へ先制の9号3ランを放った。相手先発はこの日が来日初登板のソフトバンク・レイ。米国では対戦したこともある右腕に対し、1ストライクからの2球目、高め149キロの直球をフルスイングした。 打球は高々と上がり。左中間席へ着弾。5月29日の楽天戦(楽天生命)以来のアーチで、貴重な先制点をもたらした。

◆ソフトバンク・松田宣浩内野手(38)が7号同点3ランを放った。 ホークス打線は先発の坂本から無得点。3点を追う状況で、七回に突入した。先頭のバレンティンが投手強襲の内野安打。続く甲斐が左前打で無死一、二塁として、松田だ。フルカウントから10球目、2番手・エスコバーの外角155キロ直球を踏み込むと打球は青く染まる右翼席に着弾した。渾身の「熱男」ポーズだ。 松田の一発は5月29日の巨人戦(ペイペイドーム)以来で、交流戦では2発目。2019年に交流戦MVPに輝いた男が、ここにきて本領を発揮してきた。

◆DeNAは一回、オースティンの3ランで先制。七回に松田に同点3ランを浴びたが、直後に大和の適時二塁打で勝ち越した。三嶋が9セーブ目。ソフトバンクは初登板のレイが6回3失点と粘ったが、引き分けを挟み3連敗となった。

◆セ界の波にあらがえない。過去8度優勝と得意にしてきた交流戦で、ソフトバンクが苦しんでいる。六回を終えてゼロ行進。青く染まる横浜に駆け付けた鷹党からも、ため息が漏れた。 「初対戦は難しいですよね。投手の調子もありますけど、普通に投げてくれば投手がいいかなと思いますけど。1年間戦っていないので」 試合前に工藤監督も、交流戦ならではの難しさを分析していた。2日は初対戦の21歳、中川から6回で1得点のみ。この日の2年目左腕・坂本も初対戦で苦戦した。 一回、先頭の牧原大が中前打。栗原も右前打で1死一、三塁としたが主砲・柳田が三飛。中村晃が二ゴロと先制はできなかった。二回から五回までは得点圏にすら走者を進めることができず。スイスイと好投を許した。 就任7年目の工藤監督は過去6度の交流戦で、9試合終了時点で全て貯金を作ってきた。今季はこれで2勝5敗2分け。ビジターでは4敗2分けと1勝もできていない。指名打者なしでの戦いを強いられるセの本拠地。悪い流れを止めることができない。 七回にバレンティン、甲斐の連打で作った無死一、二塁のチャンスで松田が7号3ラン。追い付いたと思ったら、その裏に2番手・泉が踏ん張りきれず、大和に勝ち越しの二塁打を浴びて、試合は決まった。4日からは敵地での阪神戦。「苦悩のロード」となる。

◆ソフトバンクは接戦を落とし、首位陥落となった。試合後、工藤公康監督(58)が代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。 --レイは初先発で6回3失点 「よかったと思いますよ。まだいけたと思いますし。打順の巡り合わせで代える選択をして、もう1点を取りにいく選択をして。初回だけでしたもんね。インサイドもしっかり投げられていたし、自分も持っているものを出してくれた。球数も74で終われたのは、初回のみと。緊張もしているように見えたので。ナイスピッチングだったと思います」 --来週もチャンスは 「必ずあります。ナイスピッチングでしょ」 --泉が結果的には敗戦投手に 「最近打たれているのもあって、自信みたいなものが揺らいでいるなら、投手コーチが考えた上で、投げる場所を変えたりとか。練習を工夫してやってみるとか、考えてあげていいかなと思います。ここまでいい投球をし続けて、信頼を勝ち取って、今のポジションで投げているので。ちょっと打たれてというのがあったとしても、多少の違う場所はあるかもしれないけど、またそこでしっかりと自分の感覚を取り戻してほしい。投手コーチと話をしないといけないので。『ここが今大事なところ』だというのであれば、もう一回使いなさいと。そこも話をして決めたいと思いますけど」 --我慢の時期か 「耐えるところは耐えないと。選手も一生懸命にやった結果。僕ら、チームの中でいえば首脳陣といわれている人が頭を振り絞って対策を考えるというのが一番大事。きょうは変化球にやられてタイミングを崩されたので。どうすれば初めて対戦する投手に対して、一致団結してぶつかっていくのか。しっかり考えてやっていきたい」 --4日からは甲子園で阪神戦 「また新しいチームと戦うので。引きずっていてもよくないので。あしたにつなげるための反省をしないと。悲観する必要は全くないです。まだまだなので。交流戦だけがシーズンじゃないでしょ? まだあと交流戦も半分残っているので。その中で常に勝ち越すことを考えてやっていけば取り戻せるので。いい交流戦にするためにも、残り3つのカードをしっかりと戦う。強い思いを持って戦うことが大事だと思います」 --牧原大が途中交代 「足に張りが出たというのがあったので。大事になる前にやめておこうということで交代させました」

◆DeNAの坂本は6回を無失点と好投した。5安打を浴び、三者凡退は1度だけだったが、走者を背負ってから粘り強かった。救援が追い付かれたため2勝目は逃したものの「回を追うごとにリズムよく投げられた」と納得の様子だった。 一回の1死一、三塁で中軸の柳田、中村晃を打ち取ったのが大きかった。三浦監督は「変化球が抜けたり引っかかったりしていたところもあったが、悪いなりに試合をつくれたのは収穫」と目を細めた。

◆DeNAは3日、ソフトバンク最終戦(横浜)に4―3で競り勝ち、2012年以来9年ぶりに同カードの勝ち越し(2勝1分け)に成功した。同点に追いつかれた直後の七回、チーム最年長の大和内野手(33)が勝ち越しの二塁打を放った。交流戦は5勝2敗2分けとし、首位・中日に1ゲーム差の2位。セ・リーグでBクラスのチームが躍進している。 7回 左適時打を放ちベンチにガッツポーズを決めるDeNA・大和=横浜スタジアム(撮影・斎藤浩一) 少ない好機をものにし、難敵を撃破した。DeNAが2012年以来、9年ぶりにソフトバンク戦に勝ち越し。三浦監督は奮闘した選手を手放しにたたえた。 「みんな粘り強く最後まで戦ってくれた。状態が良くなってきているし、これを次の試合にもつないでつないでやっていくだけです」 1勝1分けで迎えた最終戦。一回にオースティンの9号3ランで幸先よく先制すると、先発の2年目左腕・坂本も援護に応えるような好投を披露した。七回に救援陣が同点に追い付かれる苦しい展開だったが、そのままでは終わらないのが今のDeNA打線。直後に先頭ソトが二塁打すると、チーム最年長の大和が左越えに適時二塁打を放ち、勝ち越しに成功した。 大和はここまで打率・218(3日現在)ながら、得点圏打率は・391。交流戦に限れば全体の2位の・600(1位は西武・呉念庭の・750)と勝負強さが光る。鹿児島・鹿屋市出身の33歳は「九州だからといって思い入れはないですが、ホークスは強いチーム。勝つとチームに勢いがつく。勝つことに強い思いを持ってやっています」と鷹倒への思いを語った。指揮官も「さすが、大和。ベテランの仕事をしてくれた」と最敬礼だ。 五回に牧原を併殺打に仕留め、雄叫びを上げた坂本。白星は付かなかったが勝利に大きく貢献した これで交流戦は5勝2敗2分けの2位で、首位の中日に1ゲーム差と肉薄する。2005年に始まった交流戦でチームの最高順位は07年の3位。通算144勝209敗10分けと大きく負け越す。苦手の交流戦で押せ押せムードになってきたチームについて、大和は「パ・リーグ相手に勝てていることが自分たちの自信になっている。〝別人〟のようになっているし、チームとしていい方向に行っていると思う」と手応えをにじませた。 三浦監督は「この流れを明日につないでいくだけです」と勝って兜の緒を締めた。リーグ5位の広島とは4・5ゲーム差。この勢いを本物にする。(箭内桃子)

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<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
中日
612 0.857
(↑0.024)
-
(-)
928
(+4)
26
(+3)
7
(+3)
3
(-)
0.246
(↓0.01)
2.930
(↓0.01)
2
(-)
DeNA
522 0.714
(↑0.047)
1
(-)
944
(+4)
44
(+3)
15
(+1)
2
(+1)
0.282
(↓0.001)
4.500
(↑0.19)
3
(-)
巨人
432 0.571
(-)
2
(↓0.5)
936
(+4)
39
(+4)
12
(+2)
5
(-)
0.264
(↑0.005)
4.220
(↑0.02)
4
(1↑)
ORIX
540 0.556
(↑0.056)
2
(-)
959
(+7)
49
(+3)
10
(+1)
4
(-)
0.319
(↑0.003)
5.420
(↑0.32)
5
(3↑)
楽天
441 0.500
(↑0.071)
2.5
(-)
931
(+4)
33
(+2)
7
(+1)
4
(+1)
0.253
(↓0.002)
3.460
(↑0.19)
5
(2↓)
ロッテ
441 0.500
(↓0.071)
2.5
(↓1)
940
(+3)
31
(+4)
8
(+1)
13
(+1)
0.225
(↓0.005)
3.120
(↓0.16)
7
(2↓)
阪神
450 0.444
(↓0.056)
3
(↓1)
936
(+3)
42
(+7)
10
(+2)
12
(+1)
0.236
(↓0.003)
4.050
(↓0.37)
7
(2↓)
ヤクルト
450 0.444
(↓0.056)
3
(↓1)
937
(+2)
41
(+4)
9
(+2)
8
(-)
0.242
(↑0.001)
4.560
(↑0.07)
9
(-)
広島
231 0.400
(-)
3
(↓0.5)
1224
(-)
33
(-)
3
(-)
9
(-)
0.296
(-)
5.540
(-)
10
(-)
日本ハム
350 0.375
(-)
3.5
(↓0.5)
1031
(-)
29
(-)
3
(-)
7
(-)
0.252
(-)
3.260
(-)
11
(-)
ソフトバンク
252 0.286
(↓0.047)
4
(↓1)
933
(+3)
28
(+4)
12
(+1)
4
(-)
0.247
(↑0.001
3.040
(↓0.17)
12
(-)
西武
133 0.250
(-)
3.5
(↓0.5)
1131
(+4)
35
(+4)
11
(+2)
3
(-)
0.281
(↑0.003)
4.650
(↑0.1)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
32172 0.653
(↓0.014)
-
(-)
92227
(+3)
181
(+7)
55
(+2)
46
(+1)
0.254
(↓0.001)
3.330
(↓0.07)
2
(-)
巨人
27199 0.587
(-)
3.5
(↑0.5)
88226
(+4)
202
(+4)
68
(+2)
37
(-)
0.257
(↑0.001)
3.500
(↓0.01)
3
(-)
ヤクルト
24217 0.533
(↓0.012)
6
(-)
91220
(+2)
214
(+4)
49
(+2)
33
(-)
0.246
(-)
3.870
(-)
4
(-)
中日
22239 0.489
(↑0.012)
8
(↑1)
89153
(+4)
161
(+3)
25
(+3)
25
(-)
0.237
(↓0.002)
2.850
(-)
5
(-)
広島
18236 0.439
(-)
10
(↑0.5)
96155
(-)
180
(-)
29
(-)
27
(-)
0.260
(-)
3.610
(-)
6
(-)
DeNA
17318 0.354
(↑0.014)
14.5
(↑1)
87206
(+4)
269
(+3)
52
(+1)
11
(+1)
0.244
(-)
4.620
(↑0.03)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
27219 0.563
(↑0.01)
-
(-)
86219
(+4)
204
(+2)
44
(+1)
25
(+1)
0.238
(-)
3.400
(↑0.03)
2
(1↓)
ソフトバンク
26229 0.542
(↓0.011)
1
(↓1)
86243
(+3)
201
(+4)
52
(+1)
40
(-)
0.262
(-)
3.340
(↓0.02)
3
(-)
ロッテ
24238 0.511
(↓0.011)
2.5
(↓1)
88255
(+3)
224
(+4)
54
(+1)
47
(+1)
0.244
(↓0.001)
3.820
(↓0.01)
4
(1↑)
ORIX
23267 0.469
(↑0.011)
4.5
(-)
87234
(+7)
235
(+3)
57
(+1)
18
(-)
0.256
(↑0.001)
3.900
(↑0.02)
5
(1↓)
西武
202311 0.465
(-)
4.5
(↓0.5)
89204
(+4)
217
(+4)
41
(+2)
52
(-)
0.246
(↑0.001)
3.920
(-)
6
(-)
日本ハム
18295 0.383
(-)
8.5
(↓0.5)
91165
(-)
219
(-)
28
(-)
31
(-)
0.226
(-)
3.850
(-)