ヤクルト(★1対3☆)楽天 =交流戦2回戦(2021.06.02)・明治神宮野球場=
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楽天
00011001031001
ヤクルト
1000000001400
勝利投手:則本 昂大(5勝2敗0S)
(セーブ:松井 裕樹(0勝1敗15S))
敗戦投手:田口 麗斗(2勝4敗0S)

本塁打
【楽天】岡島 豪郎(5号・8回表ソロ)

  DAZN
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◆楽天は1点を追う4回表、太田の適時打で同点とすると、続く5回には島内の適時打で1点を勝ち越す。そのまま迎えた8回には、岡島のソロでリードを広げた。投げては、先発・則本昂が6回1失点10奪三振の好投で今季5勝目。敗れたヤクルトは、打線が2回以降2安打と振るわなかった。

◆楽天則本昂大投手(30)の交流戦は通算13勝8敗だが、13~16年が11勝3敗に対し、17年以降は2勝5敗。白星は17年6月8日DeNA戦が最後で、同年6月15日ヤクルト戦から5連敗中。4年ぶりの交流戦勝利を目指す。

◆ヤクルトは1回無死一、三塁、山田の三塁ゴロの間に先制。先発田口は3回まで3安打無失点と粘りの立ち上がり。 楽天は4回2死一、二塁で太田が中前適時打を放って同点。5回1死一、三塁で島内が右翼線に適時二塁打を放って勝ち越す。 楽天は8回、岡島の5号ソロで突き放した。則本昂は打球直撃を乗り越え5勝目。ヤクルトは打線が沈黙し、田口は4敗目。

◆ヤクルトは流れを呼び込めず逆転負けを喫した。1回に先制するも、以降は打線が封じ込められた。7回無死一、二塁では元山が犠打失敗。2死満塁としたが、中村が見逃し三振に倒れ、少ないチャンスを生かせなかった。高津監督は「ミスで流れがパタッと切れてしまう、向こうに行ってしまう。そういうプレーがいくつかありました」と悔やんだ。 ? ▽ヤクルト田口(4回1/3を2失点で4敗目)「なかなかリズムに乗る投球ができなかった。球数を多く使ってしまい、長いイニングも投げられなかったし、攻撃につながる流れを作れなかった」

◆楽天則本昂大投手(30)が通算40度目の2ケタ奪三振でヤクルト打線を封じた。最速153キロの直球にスライダー、フォークを交えて6回を3安打1失点。右膝付近に打球を受けた後もマウンドに戻り、10個目の三振を計上して締めた。「日本生命セ・パ交流戦」では自身4年ぶりとなる白星で今季5勝目。0・5ゲーム差だった首位ソフトバンクが引き分けたため、チームはリーグ1位タイに浮上した。試合中のアドレナリンが則本昂に痛みを忘れさせた。2点リードの6回、ヤクルト村上の痛烈な打球が右膝近くを直撃。崩れ落ち、治療のためベンチに下がってまもなく右腕はマウンドに戻ってきた。「行くならこのまますぐ行った方がいい。とにかく抑えたい。それだけでした」。カウント2-2。オスナに空を切らせた内角高めはこの日最速タイの153キロを計測し、奪三振を2ケタに乗せた。 ぐんぐんギアを上げた。昨季までよりやや硬くなった神宮のマウンドにアジャストできず、初球を狙われて開始10球で失点。だがその後は真っすぐを低めに制球し、三塁を踏ませなかった。落ちる球が効いた。奪三振率10・05はリーグトップ。「ここ数試合でフォークが決まりだした。開幕直後はあまりよくなくて、代わりにチェンジアップでテンポよく投げていた。今はフォークで空振りも取れるし、信頼して投げられる球種」。10個中5個がフォークの空振りだった。 例年パ・リーグが強いと言われてきた交流戦に、なぜかハマらなかった。17年6月8日のDeNA戦勝利を最後に5連敗。3年間白星が付いていなかった。「そこに特別な思いはないですが、昨日悪い形でチームが負けたのもあって、何としても勝ちたかった」。1イニングに3被弾した前週の巨人戦から配球を反省し、スライダーの割合を増やした。こちらも狙い通りに曲がった。 今季2度目の2ケタ奪三振。通算では40回を数え、あと1試合で石井GM兼監督に並ぶ。「今日は10個取って勝てたのがよかった。三振はこれからも取れたらいいかなとは思いますけど、それよりももっと勝ってチームに貢献したいと思います」。早速、リーグ順位を6日ぶりの1位タイに押し上げた。【鎌田良美】 ▼則本昂が10三振を奪って今季2度目、通算40度目の2桁奪三振。2桁奪三振の最多記録は金田(巨人)の103度で、則本昂の40度は米田(近鉄)伊良部(阪神)に並び10位タイ。田中将は37度で、楽天で40度は初めてだ。交流戦の2桁奪三振は18年6月16日阪神戦以来8度目。交流戦では杉内(巨人)の12度に次ぎ、ダルビッシュ(日本ハム)前田(広島)に並び2位タイとなった。 ▽楽天石井GM兼監督(則本昂の投球に)「通常な感じでした。良くも悪くもなく。(昨年より奪三振ペースが上がったのは)全体的に精度が増したというか、昨年ちょっと落ちてたものが通常のとこに戻ったって感じですね。元々三振多いし」

◆3年目捕手の一打から試合をひっくり返した。 「日本生命セ・パ交流戦」ヤクルト2回戦で、楽天太田光捕手(24)が4回に同点打を放った。ビハインド展開で好投を続けたバッテリー、則本昂大投手(30)を援護。3点リードから逆転負けした前夜の雪辱を、逆転勝ちで果たした。1点を追う4回2死一、二塁、太田は2球で追い込まれたがあきらめなかった。ヤクルト田口の変化球攻めに食らい付く。外角に落ちていく球を拾い、中前に落とした。「則本さんが頑張っていますからね。追いつけてよかったです」。ゲームをふりだしに戻し、5回の勝ち越しにつなげた。 同じミスを続けるわけにはいかなかった。2回の第1打席、中軸から広げた1死満塁の絶好機が巡ってきた。低めに制球されたツーシームにバットを出して結果は遊ゴロ併殺。犠飛でもOKの場面で1点も取れなかった。「1打席目のチャンスで凡退してしまった。次のチャンスは打たなくてはいけないなと思って入りました」。すぐさま借りを返した。 3年目の今季、ここまで56試合中45試合に出場。2年連続で開幕スタメンマスクをかぶり、投手陣を引っ張る。12球団でも強力な先発ローテの布陣は、日本球界に復帰した田中将、岸、涌井ら30代のベテランぞろい。年上の面々にも臆さず考えを伝え、大卒1年目ルーキーの早川のことは鼓舞してきた。 この日の先発、則本昂とは今季9度目のバッテリー。5勝すべてで経験豊富な右腕の女房役を務めている。「則本さんとは試合中にコミュニケーションが取れている。結果、抑えることができてよかったです」。4投手を最後までリードして最少失点に抑え、チームは逆転勝ちで1位タイに浮上。「8番捕手」が攻守で支えた。【鎌田良美】

◆楽天が首位に並んだ。0―1の四回に太田の適時打で追い付き、五回に島内の適時二塁打で勝ち越した。八回に岡島のソロで加点。則本昂は6回1失点で10三振を奪い5勝目。松井は15セーブ目。ヤクルトは一回の1点にとどまった。

◆ヤクルト打線が、4安打1得点と楽天投手陣に苦しめられ敗戦。好機は少なく1―2の七回、無死一、二塁からは犠打で走者を進められずに得点を挙げられなかった。先発の田口麗斗投手(25)は制球に苦しみ、五回途中7安打2失点で4敗目。先発投手が3試合連続で5回持たなかった。高津臣吾監督(52)の主な一問一答は以下の通り。 ――先発の田口が苦戦 「ここのところ先発がなかなか試合をつくれていないので、ちょっと期待をしたんだけれども、なんとなく重い投球になってしまった感じがします。彼らしくなくて、ちょっと窮屈な投球だったように見えました」 ――制球面が不調 「ちょっと高かったかな。丁寧にいこうというのは感じたんだけど、全体的に高かったように見えました」 ――楽天・則本を崩すことは簡単ではない 「立ち上がりからすごくいい攻撃ができて次の1点、次の1点と思ったんですけど、まあそういうところが難しかったというか、さすが則本だと思いました」 ――七回無死一、二塁で犠打が決まらなかった 「連打、連打というのは難しい。どうやって送るか、どうやって足を絡めて1点を取りにいくかというところはすごく大きいところ。ミスで流れがバタッと切れてしまう、向こうにいってしまうというプレーがいくつかありましたね」

◆楽天がパ・リーグ首位タイに浮上。則本昂大投手(30)が先発し、10三振を奪うなど6回3安打1失点の好投で5勝目を挙げた。試合後の石井一久監督(47)の一問一答は以下の通り。 --則本昂の投球について 「通常な感じで、よくも悪くもなく、きょうもしっかりとゲーム・メークしてくれた。前回やられましたけど、調子自体は悪いやられ方ではなくて、たまたまホームランを打たれただけ」 --則本昂は奪三振が多い 「全体的に精度が高くなったと思う。昨年に落ちていたものが、通常に戻った感じだと思います。もともと最初から三振が多いし」 --岡島が2戦連弾 「岡島はいうことがない。結果を出すよりも、自分がやるべきことをやれている。うちのチームにとっては欠かせない存在になっています」 --八回に辰己がけん制死 「プロ野球を生き抜いていくには、あそこで何が一番いけないか、先輩から学んでほしい。萎縮するのもよくないけど、ああいうプレーをしていたらレギュラーを逃す。僕が温厚な人間じゃなかったら怒りが爆発しています。それほどのプレーだった」

◆楽天の太田が攻守で勝利に貢献した。バットでは0―1の四回2死一、二塁で中前へ同点適時打。二回1死満塁では併殺打に倒れていただけに、「あの場面では打たなくてはいけないと思った」と名誉挽回の一打に胸をなで下ろした。 捕手としても則本昂をリードして6回1失点で10三振を奪う好投を引き出した。「則本さんと試合中にコミュニケーションが取れて、抑えることができた」と納得の様子だった。

◆因縁の地で、借りを返した。楽天・則本昂大投手(30)が、6回3安打1失点で10三振を奪って5勝目。チームをリーグ首位タイに導いた。 「立ち上がり、マウンドにアジャストするのに苦労しました。その後は、粘り強く投げることができたと思います」 一回に先制点を許したが、3-5番の中軸を無安打に封じた。2桁奪三振は今季2度目。歴代10位タイとなる通算40度目で、自身が持つ球団記録を更新した。 緊急事態も乗り越えた。2-1の六回1死で村上の打球が右膝付近を直撃。一時ベンチに引き揚げて治療を受けたが、再びマウンドに戻った。続くオスナからこの日の最速に並ぶ153キロの直球で空振り三振を奪い、三者凡退で締めた。 4年ぶりの神宮球場での登板。前回2017年6月15日のヤクルトとの交流戦では、7回7安打6失点と苦しみ、8奪三振で降板。プロ野球記録を更新中だった連続試合2桁奪三振記録が8で途切れた。 この一戦から交流戦は5連敗中。4年ぶりに交流戦勝利を飾り「直球を低めに投げられて、スライダーも比較的によく曲がった。三振を10個取れたのは本当に良かったが、もっとチームの勝利に貢献したい」と前を見据えた。 今季70奪三振は山本(オリックス)をかわしてリーグ1位。自身6度目の奪三振王に向けても弾みをつけた。(広岡浩二)

DAZN

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
中日
512 0.833
(-)
-
(-)
1024
(+2)
23
(+2)
4
(-)
3
(-)
0.256
(↓0.001)
2.920
(↑0.13)
2
(-)
DeNA
422 0.667
(-)
1
(-)
1040
(+1)
41
(+1)
14
(-)
1
(-)
0.283
(↓0.012)
4.690
(↑0.54)
3
(3↑)
巨人
431 0.571
(↑0.071)
1.5
(↑0.5)
1032
(+4)
35
(+3)
10
(-)
5
(+1)
0.259
(↑0.014)
4.240
(↑0.19)
3
(-)
ロッテ
431 0.571
(-)
1.5
(-)
1037
(+2)
27
(+2)
7
(-)
12
(-)
0.230
(↓0.005)
2.960
(↑0.14)
5
(2↓)
ORIX
440 0.500
(↓0.071)
2
(↓0.5)
1052
(+1)
46
(+2)
9
(-)
4
(+2)
0.316
(↓0.007)
5.740
(↑0.46)
5
(2↑)
阪神
440 0.500
(↑0.071)
2
(↑0.5)
1033
(+2)
35
(+1)
8
(-)
11
(+2)
0.239
(↓0.001)
3.680
(↑0.38)
5
(2↓)
ヤクルト
440 0.500
(↓0.071)
2
(↓0.5)
1035
(+1)
37
(+3)
7
(-)
8
(-)
0.241
(↓0.016)
4.630
(↑0.24)
8
(1↑)
楽天
341 0.429
(↑0.096)
2.5
(↑0.5)
1027
(+3)
31
(+1)
6
(+1)
3
(+1)
0.255
(↑0.005
3.650
(↑0.4)
9
(3↑)
広島
231 0.400
(↑0.15)
2.5
(↑0.5)
1224
(+3)
33
(-)
3
(-)
9
(+2)
0.296
(↓0.006)
5.540
(↑1.16)
10
(3↓)
日本ハム
350 0.375
(↓0.054)
3
(↓0.5)
1031
(-)
29
(+3)
3
(-)
7
(+1)
0.252
(↑0.003)
3.260
(↓0.01)
11
(2↓)
ソフトバンク
242 0.333
(-)
3
(-)
1030
(+1)
24
(+1)
11
(-)
4
(+2)
0.246
(↓0.009)
2.870
(↑0.28)
12
(1↓)
西武
132 0.250
(↓0.083)
3
(↓0.5)
1227
(+3)
31
(+4)
9
(+1)
3
(+1)
0.278
(↑0.002)
4.750
(↑0.05)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
32162 0.667
(↑0.007)
-
(-)
93224
(+2)
174
(+1)
53
(-)
45
(+2)
0.255
(↓0.001)
3.260
(↑0.05)
2
(-)
巨人
27198 0.587
(↑0.009)
4
(-)
89222
(+4)
198
(+3)
66
(-)
37
(+1)
0.256
(↑0.002)
3.490
(↑0.01)
3
(-)
ヤクルト
24207 0.545
(↓0.013)
6
(↓1)
92218
(+1)
210
(+3)
47
(-)
33
(-)
0.246
(↓0.002)
3.870
(↑0.01)
4
(-)
中日
21239 0.477
(-)
9
(↓0.5)
90149
(+2)
158
(+2)
22
(-)
25
(-)
0.239
(-)
2.850
(↑0.02)
5
(-)
広島
18236 0.439
(↑0.014)
10.5
(-)
96155
(+3)
180
(-)
29
(-)
27
(+2)
0.260
(-)
3.610
(↑0.08)
6
(-)
DeNA
16318 0.340
(-)
15.5
(↓0.5)
88202
(+1)
266
(+1)
51
(-)
10
(-)
0.244
(-)
4.650
(↑0.07)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
26219 0.553
(-)
-
(-)
87240
(+1)
197
(+1)
51
(-)
40
(+2)
0.262
(↓0.001)
3.320
(↑0.04)
1
(1↑)
楽天
26219 0.553
(↑0.01)
0
(↓0.5)
87215
(+3)
202
(+1)
43
(+1)
24
(+1)
0.238
(↑0.001
3.430
(↑0.04)
3
(-)
ロッテ
24228 0.522
(-)
1.5
(-)
89252
(+2)
220
(+2)
53
(-)
46
(-)
0.245
(↓0.001)
3.810
(↑0.04)
4
(-)
西武
202310 0.465
(↓0.011)
4
(↓0.5)
90200
(+3)
213
(+4)
39
(+1)
52
(+1)
0.245
(↑0.001)
3.920
(↓0.01)
5
(-)
ORIX
22267 0.458
(↓0.01)
4.5
(↓0.5)
88227
(+1)
232
(+2)
56
(-)
18
(+2)
0.255
(↑0.001)
3.920
(↑0.02)
6
(-)
日本ハム
18295 0.383
(↓0.008)
8
(↓0.5)
91165
(-)
219
(+3)
28
(-)
31
(+1)
0.226
(↑0.001)
3.850
(↑0.01)