中日(2対2)ロッテ =交流戦2回戦(2021.06.02)・バンテリンドーム=
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ロッテ
0000000022600
中日
0010010002800
勝利投手:-
敗戦投手:-
  DAZN
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◆中日は3回裏、1死二塁から福田が適時二塁打を放ち、先制に成功する。対するロッテは2点ビハインドの9回、2死二三塁の好機から角中の2点適時打が飛び出し、土壇場で同点とした。その後の攻撃は互いに無得点に終わり、試合は規定により引き分けに終わった。

◆中日ダヤン・ビシエド内野手(32)は、5月28日日本ハム戦から4試合連続で二塁打をマーク。二塁打の連続試合記録は09年金子誠(日本ハム)の7試合だが、中日では06年アレックスまで過去6人が記録した5試合が最長。今日も打つと球団記録に並ぶ。

◆ロックバンド氣志團のボーカル綾小路翔、ギター西園寺瞳が中日与田剛監督の激励にベンチ裏を訪れた。 2人は地元ラジオ局の東海ラジオが中日戦の野球中継をする「ガッツナイター」のゲストとして来場。与田監督の母校、千葉・周西中学校の後輩でもある綾小路は「わが中学校は、やんちゃな学校で、与田先輩は番長の中でも最強と言われた伝説の人。まさにドラゴンで想像上のモンスターのような人でした。中学校のときに与田先輩がプロに入って活躍し出したころで、誇らしかった」と振り返った。 また少年時代から中日ファンだった西園寺は、「三ツ俣選手が(スタメンに)上がってからチームの調子が上がっていい感じ。小笠原投手も今季は調子がいいので頑張って欲しい」と話した。

◆中日は3回1死二塁から福田の右翼線二塁打で先制。中日先発小笠原は3回まで3奪三振を含むパーフェクト投球を見せた。 中日は6回2死一、三塁で代打福留の中前適時打で1点を追加。先発小笠原は6回2安打無失点と好投し、代打を送られ降板した。 ロッテは9回、4番手又吉を攻略し同点に追いついた。中日は今季初の4連勝を持ち越し、9度目の引き分け。

◆ロッテが執念でドローに持ち込んだ。0-2の9回2死二、三塁。6番角中勝也外野手(34)が殊勲の同点適時打をセンターに転がした。バットマンは「うぬぼれてました」と第一声。「敬遠気味でくさいところを攻めて四球だろうなと思ってたんですけど、2球で追い込まれたんで」と冷や汗の3球目に失投が来た。「いつも通り、自分の打撃です」と振り返った。 中日柳に1安打完封された翌日、今度は小笠原に4回まで無安打。5回に角中が初安打を放った。これも2ストライクから。対戦の少ない投手が続く交流戦。「知らない投手だからこそ初球からがんがんいく人もいるんですけど、自分は追い込まれてもいいやと」。日々フォームを微調整しながら、打席ではタイミングを見定め、内側から鋭くバットを振り抜く。 角中の安打で、二塁から中村奨が同点のホームを狙った。ヘッドスライディングもアウト。ただ、井口監督からのリクエストでコリジョンルールが適用され、同点が認められた。「よく奨吾も走ってくれたし、リプレーで審判もしっかりとってくれたなと」。この1点を、つかみ取る。スローガン通りの全員野球で、負けを消した。【金子真仁】

◆ロッテ先発の岩下大輝投手(24)が6回2失点でしのぎ、最終回の同点劇を呼び込んだ。 1回、3回、4回、6回と4イニングで先頭打者に長打を許す展開だったが、何とか2失点で粘った。「走者を出しながらで、良い内容とは言えないですが、試合自体は作れたと思います」。タイミングや角度を一定にせず、決して多くはない球種にバリエーションをつけ、度重なるピンチをしのいでいった。 6回は無死一、三塁から自身の好判断で併殺を奪い、2死一、三塁までこぎつけたものの、代打福留に2-2から適時打を浴びた。「最後に打たれてしまったことが本当に悔しいです」と振り返ったものの、ビッグイニングを作らせなかったのは最終的に大きかった。 井口監督も「要所要所でしっかりと抑えてくれました。前回も最少失点で抑えて、なかなか打線が今、前半で投手陣をカバーできていないので」とマウンドでの粘りを評価していた。

◆中日が土壇場で追いつかれ、ドローに終わった。代役守護神で交流戦4セーブを挙げている又吉克樹投手(30)が、満を持して2点リードの9回に登板。しかし、1死から2連打を許し、その後2死二、三塁となってから、角中に中前打を許した。三走が生還後、二走中村奨も本塁突入。コリジョンルールが適用され、同点とされた。 逃げ切りを逃した与田監督は「故意にブロックしたとは思っていないが、受け入れざるを得ない。解釈の違いがあるかもしれない」と苦い表情だった。 又吉について与田監督は、「打たれることもある。責めるつもりは全くない。又吉は同点でしのいだ。負けなかった」。離日中のR・マルティネスは、出場した五輪米大陸予選でキューバが敗退し、最終予選出場にも失敗した。早ければ6月下旬には守護神の戦列復帰も見える。この日は悔しい展開となったが、強力投手陣に揺らぎはない。 中日ビシエド(6回に3年ぶり来日3本目の三塁打)「打球がいいところに飛んだのでチャンスと思って一生懸命走ったよ」 中日小笠原(6回2安打無失点の好投)「(結果に)ほっとしている。(ロッテに)点を取られる可能性もあった。運が味方してくれた」

◆「キンクミ」の愛称で知られる名古屋市出身のプロゴルファー、金田久美子(31)が試合前のセレモニアルピッチに登場した。 名前にちなんで背番号「KUMI 93」のユニホーム姿でマウンドに上がり、ダイナミックな投球フォームで投じた。山なりのボールは右打席に立ったドアラの頭に直撃。照れ笑いを浮かべながらも、観客の拍手に手を振って応えた。 ちなみに93キロが目標だった球速は49キロだった。

◆中日の福田が、2日連続で先制打を放った。三回1死二塁の好機から右翼線二塁打とし「タイミングをうまく合わせて打つことができた」と納得の一打となった。 一回の第1打席は1死三塁のチャンスで岩下の初球の直球を合わせられず右飛に仕留められた。先頭の大島が二塁打を打った三回は、2球目の低めの直球を逆らわずにはじき返した。 福田はこれで3試合連続での安打を記録。3番打者として要所で活躍は見せるものの、打率はまだ2割台前半にとどまっている。「もっとやらなきゃいけない。頑張りたい」と意気込んでいたプロ15年目のベテラン。交流戦に入ってから好調を続けているチームをバットでさらに勢いづけることができるか。

◆中日は九回に追いつかれて引き分け。与田剛監督(55)の主な一問一答は以下の通り。 ――九回は角中に中前打を打たれ、大島が好返球するも、リプレー検証の結果、コリジョンルールが適用された 「プレーの流れとしては打者走者の進塁も防がなきゃいけない、止めにいかなきゃいけないところなのでね。われわれとしては故意にブロックしたとは思っていないんですけど、これはジャッジメントなので受け入れざるを得ない」 ――又吉の投球は 「それは打たれることもあるのでね。そこは責めるつもりは全くない」 ――福留が六回に代打でタイムリー 「チャンスで孝介もいい形で打ってくれましたし、慎之介(小笠原)もよく投げてくれたし。もちろん勝ちたいゲームではありましたけど、又吉も何とか同点でしのいだ。そういう風に考えれば今日のゲームは負けなかったという風に思います」 ――小笠原はボール先行もあったなかで2四球。丁寧に投げた 「ボールカウントが先行してもストライクを取れるという成長も出てきている。よかったと思います」

◆ロッテは九回2死二、三塁から角中の2点中前打で追い付き、引き分けに持ち込んだ。直後の守りでは益田が無得点に抑えた。8安打の中日は好機を生かし切れず、2点止まり。抑えの又吉が3安打を浴び、逃げ切れなかった。

◆中日は九回に2点差を追いつかれて引き分けた。 先発・小笠原が6回2安打無失点と好投。打線も三回に福田の先制二塁打、六回に代打・福留が中前適時打を放ち、2点リードで九回に突入した。マウンドには守護神を任される又吉。1死から連打を浴びながら、レアードを三ゴロに抑えて2死二、三塁。勝利まであと1死のところまでこぎつけた。ここで対した角中の打球は中前に抜け、三走・和田が生還。中堅・大島のホームへの好返球で二走・中村はタッチアウトとなり、試合終了...と思われた。しかし、ロッテ・井口監督がリクエストを要求。リプレー検証の結果、捕手・木下拓が本塁ベースを塞ぐ位置に立ってタッチしたためにコリジョンルールが適用され、判定はセーフに。土壇場で試合を振り出しに戻された。直後の攻撃は三者凡退で終了し、白星はスルリ...。与田監督は九回の本塁上でのプレー、判定について「プレーの流れとしては打者走者の進塁も防がなきゃいけない、止めにいかなきゃいけないところなのでね。われわれとしては故意にブロックしたとは思っていないんですけど、これはジャッジメントなので受け入れざるを得ない」と受け入れた。又吉は5月13日の阪神戦(甲子園)以来となる失点を喫したが、指揮官は「打たれることもあるのでね。そこは責めるつもりは全くない」とかばった。

◆中日の小笠原はチェンジアップやカーブなどの変化球と直球をうまく組み合わせ、タイミングを外して6回2安打無失点と好投した。自身3連勝とはならなかったが、好調を維持。「とりあえずほっとしている。でもこの結果はたまたまだと思う」と控えめに話した。 前日に完封勝ちした柳がお立ち台で小笠原にハッパを掛けるコメントをした。小笠原は「プレッシャーはかかっていた」と苦笑いした。

◆ロッテ・角中勝也外野手(34)が0-2の九回2死二、三塁から同点の中前適時打を放った。 「うぬぼれていました。『敬遠気味に四球で歩かされるんだろうな』と思ってたら、2球で追い込まれた。(又吉は)映像では大きなスライダーを中心に真っすぐ、シンカー系というイメージだったんですけど、実際には(打席に立つと)違った。(最後に)甘い球を仕留められたというだけです」 この日は五回にチーム初安打となる左前打もフルカウントから打ったものだった。 2018年の交流戦でも打率・412で首位打者に輝いた15年目のベテランは「自分は初球からガンガンいくタイプでもないので。1球見れば、タイミングは合わせられる。(セ・リーグの普段)知らない投手だからこそ、初球からいくという人もいるけど、自分は別に『追い込まれてもいいや』と思っているので」と貫録をみせた。

◆コリジョン(衝突)ルールが適用され、ロッテが2試合連続の零敗目前で引き分けに持ち込んだ。 「(中日捕手・木下拓の)膝が完全に着いていたし、(中村)奨吾もけがなく済みましたけど危ないプレー。審判も、しっかり取ってくれた」 井口監督が振り返った場面は0-2の九回2死二、三塁。角中の中前打で三塁走者に続き、二塁走者の中村奨も本塁へヘッドスライディング。球審の手が上がり、ゲームセットかと思われた。 ここで指揮官がリクエスト。リプレー検証の末、木下拓が本塁ベースをブロックする形で走路を故意に妨害したとしてルールが適用され、同点となる得点が認められた。 タイミングは完全にアウトだっただけに、〝野球IQ〟の高さで定評のある中村奨が、あえて回り込まずに頭から突っ込んで誘発した頭脳プレーとも推測される。 前日1日の試合は、九回2死からのリクエストで判定が覆らず終わったが、この日はリクエストに成功。井口監督は「最低でも引き分けられたのは大きい」と息をついた。(東山貴実)

DAZN

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
中日
512 0.833
(-)
-
(-)
1024
(+2)
23
(+2)
4
(-)
3
(-)
0.256
(↓0.001)
2.920
(↑0.13)
2
(-)
DeNA
422 0.667
(-)
1
(-)
1040
(+1)
41
(+1)
14
(-)
1
(-)
0.283
(↓0.012)
4.690
(↑0.54)
3
(3↑)
巨人
431 0.571
(↑0.071)
1.5
(↑0.5)
1032
(+4)
35
(+3)
10
(-)
5
(+1)
0.259
(↑0.014)
4.240
(↑0.19)
3
(-)
ロッテ
431 0.571
(-)
1.5
(-)
1037
(+2)
27
(+2)
7
(-)
12
(-)
0.230
(↓0.005)
2.960
(↑0.14)
5
(2↓)
ORIX
440 0.500
(↓0.071)
2
(↓0.5)
1052
(+1)
46
(+2)
9
(-)
4
(+2)
0.316
(↓0.007)
5.740
(↑0.46)
5
(2↑)
阪神
440 0.500
(↑0.071)
2
(↑0.5)
1033
(+2)
35
(+1)
8
(-)
11
(+2)
0.239
(↓0.001)
3.680
(↑0.38)
5
(2↓)
ヤクルト
440 0.500
(↓0.071)
2
(↓0.5)
1035
(+1)
37
(+3)
7
(-)
8
(-)
0.241
(↓0.016)
4.630
(↑0.24)
8
(1↑)
楽天
341 0.429
(↑0.096)
2.5
(↑0.5)
1027
(+3)
31
(+1)
6
(+1)
3
(+1)
0.255
(↑0.005)
3.650
(↑0.4)
9
(3↑)
広島
231 0.400
(↑0.15)
2.5
(↑0.5)
1224
(+3)
33
(-)
3
(-)
9
(+2)
0.296
(↓0.006)
5.540
(↑1.16)
10
(3↓)
日本ハム
350 0.375
(↓0.054)
3
(↓0.5)
1031
(-)
29
(+3)
3
(-)
7
(+1)
0.252
(↑0.003)
3.260
(↓0.01)
11
(2↓)
ソフトバンク
242 0.333
(-)
3
(-)
1030
(+1)
24
(+1)
11
(-)
4
(+2)
0.246
(↓0.009)
2.870
(↑0.28)
12
(1↓)
西武
132 0.250
(↓0.083)
3
(↓0.5)
1227
(+3)
31
(+4)
9
(+1)
3
(+1)
0.278
(↑0.002)
4.750
(↑0.05)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
32162 0.667
(↑0.007)
-
(-)
93224
(+2)
174
(+1)
53
(-)
45
(+2)
0.255
(↓0.001)
3.260
(↑0.05)
2
(-)
巨人
27198 0.587
(↑0.009)
4
(-)
89222
(+4)
198
(+3)
66
(-)
37
(+1)
0.256
(↑0.002)
3.490
(↑0.01)
3
(-)
ヤクルト
24207 0.545
(↓0.013)
6
(↓1)
92218
(+1)
210
(+3)
47
(-)
33
(-)
0.246
(↓0.002)
3.870
(↑0.01)
4
(-)
中日
21239 0.477
(-)
9
(↓0.5)
90149
(+2)
158
(+2)
22
(-)
25
(-)
0.239
(-)
2.850
(↑0.02)
5
(-)
広島
18236 0.439
(↑0.014)
10.5
(-)
96155
(+3)
180
(-)
29
(-)
27
(+2)
0.260
(-)
3.610
(↑0.08)
6
(-)
DeNA
16318 0.340
(-)
15.5
(↓0.5)
88202
(+1)
266
(+1)
51
(-)
10
(-)
0.244
(-)
4.650
(↑0.07)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
26219 0.553
(-)
-
(-)
87240
(+1)
197
(+1)
51
(-)
40
(+2)
0.262
(↓0.001)
3.320
(↑0.04)
1
(1↑)
楽天
26219 0.553
(↑0.01)
0
(↓0.5)
87215
(+3)
202
(+1)
43
(+1)
24
(+1)
0.238
(↑0.001)
3.430
(↑0.04)
3
(-)
ロッテ
24228 0.522
(-)
1.5
(-)
89252
(+2)
220
(+2)
53
(-)
46
(-)
0.245
(↓0.001)
3.810
(↑0.04)
4
(-)
西武
202310 0.465
(↓0.011)
4
(↓0.5)
90200
(+3)
213
(+4)
39
(+1)
52
(+1)
0.245
(↑0.001)
3.920
(↓0.01)
5
(-)
ORIX
22267 0.458
(↓0.01)
4.5
(↓0.5)
88227
(+1)
232
(+2)
56
(-)
18
(+2)
0.255
(↑0.001)
3.920
(↑0.02)
6
(-)
日本ハム
18295 0.383
(↓0.008)
8
(↓0.5)
91165
(-)
219
(+3)
28
(-)
31
(+1)
0.226
(↑0.001)
3.850
(↑0.01)