阪神(★2対5☆)オリックス =交流戦1回戦(2021.06.01)・阪神甲子園球場=
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ORIX
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阪神
0000200002620
勝利投手:山岡 泰輔(3勝4敗0S)
(セーブ:平野 佳寿(0勝1敗2S))
敗戦投手:岩崎 優(1勝2敗0S)
  DAZN
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◆オリックスは2回表、紅林の適時二塁打で先制する。その後2-2となって迎えた8回には、安達と紅林の適時打で3点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、先発・山岡が7回2失点の力投で今季3勝目。敗れた阪神は、守備の乱れが失点につながり、痛い敗戦を喫した。

◆オリックス打線が交流戦に入り好調。交流戦のチーム打率3割3分3厘は12球団トップで、5月25日DeNA戦から6試合続けて2桁安打を記録中。交流戦で7試合連続2桁安打となれば、10年日本ハム、13年オリックスに並んで最長タイとなる。

◆阪神湯浅京己投手(21)が、3年目で初の1軍昇格を果たした。この日、甲子園で行われた1軍試合前練習に合流した。「うれしい気持ちとびっくりしているところがあります」と率直な気持ちを語った。 湯浅は18年ドラフト6位でBC富山から入団。今季は腰のけがから復活を果たし、5月8日のウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦で2年ぶりに公式戦で登板し、自己最速を更新する153キロを記録した。「2年間ほとんど投げられなくて、すごい悔しくて。投げられる喜びっていうのはすごい感じながら最近は投げています」。2軍戦は全て救援で5試合に登板し、防御率0・00。アピールに成功し、1軍切符をつかんだ。「今まで支えてくれた、たくさんの方に恩返しができるような姿を見せられるように頑張りたい。自分の持ち味は真っすぐだと思っているんで、強気のピッチングでバッターを押していきたいです」と気合を込めた。

◆オリックス能見篤史投手兼任コーチ(42)が、甲子園に帰ってきた。 阪神の試合前練習が行われる中、オリックスの三塁側ベンチへ姿を見せた。小林が一番乗りであいさつすると、近くでトンボをかけていた金村投手コーチとも談笑した。 その後三塁側ファウルゾーンで練習の準備を始めると、阪神の選手たちが続々と駆け寄ってきた。秋山、青柳、岩崎らと談笑していると、江越、熊谷、植田、陽川らの野手陣も次々にあいさつに訪れた。 能見は20年オフに阪神を退団し、オリックスに移籍。久しぶりの聖地で、ともに再会を喜んでいるようだった。

◆オリックス宮城大弥投手(19)が、2日の阪神戦で甲子園のマウンドに上る。昨年、ウエスタン・リーグの阪神戦で登板。 興南(沖縄)時代は1、2年夏に出場し、最後は第100回大会の2回戦・木更津総合(千葉)戦で0-7で敗れた。「甲子園にはいい思い出もありますが、高校のときに負けているのが強いです。1、2回戦負けだったので。勝ちたいです」と語った。 宮城は現在、開幕から5連勝中。10代投手で6連勝すれば、03年のダイエー寺原隼人以来となる。勝ち続け、伸ばし続けている髪はパーマをかけてウエービーヘアに。「(パーマは)かけないつもりだったんですが、勇気出しました。みんなの圧がすごかったので」と明かした。

◆オリックスが2回に8番紅林の適時二塁打で1点を先制した。先発山岡は3回を1安打無失点と上々の立ち上がり。 オリックスが4回に併殺崩れの間に1点を加えたが、阪神は5回に西勇の適時二塁打、近本の右前適時打で同点に追いついた。 オリックスが8回に安達の中前適時打で勝ち越し成功。紅林の右前適時打で突き放した。山岡は7回2失点で3勝目、平野佳が2セーブ目。阪神岩崎は2敗目。

◆阪神は必勝パターンの継投が崩れ、競り負けた。 同点の8回2死一、二塁で2番手の岩崎が安達にスライダーを中前に運ばれ、勝ち越し適時打を許した。その直前、遊撃中野の二塁送球がワンバウンドになる失策が引き金になっていた。岩崎は不動のセットアッパーだが5月25日ロッテ戦は3失点の途中降板で敗戦投手になっていた。 同30日西武戦は1回無失点だったが、この日は再び途中降板の3失点。開幕から安定感抜群だった中継ぎ左腕が苦しんでいる。交流戦は白星と黒星が交互の3勝4敗で、一進一退の戦いが続く。

◆阪神勝利の方程式のひとり岩貞祐太投手(29)が、ベンチ入りメンバーから外れた。 岩貞は今季、岩崎、スアレスへバトンをつなぐセットアッパーとして主に7回を任されている。21試合投げ、2勝0敗11ホールド。前回登板となった2日前の西武戦では1イニングで3失点していた。交流戦6試合中4試合に投げていた。今季矢野監督はレギュラー野手にも積極的休養を与えており、長いシーズンを見据え、岩貞も同様の考えからとみられる。

◆阪神が5回2死からの連続適時打で2点差を追いついた。2死一、二塁で9番・投手の西勇が三塁強襲の適時二塁打を放ち1点差に。今季21打席目での初安打は貴重な適時打となった。 なおも二、三塁で1番近本光司がオリックス山岡の高めチェンジアップを右前へはじき返す同点適時打。「浮いて来たボールをしっかりたたくことができました。何とか追いついておきたい場面だったので走者をかえすことができてよかった」。好調な切り込み隊長の4戦連続安打、5試合ぶりの適時打で、試合は振り出しに戻った。

◆阪神西勇輝投手(30)が7回5安打2失点と好投するも、白星はならなかった。勝利すれば史上19人目の12球団白星だったが、次のチャンスに持ち越しとなった。 初回は先頭の宗に左前打を浴びるも、後続3人をしっかり打ち取った。2回2死から連打で先制点を与えるも、4回は連打と四球で1死満塁のピンチの中、併殺崩れの間の1失点にとどめた。 走者を出しながら粘り強い投球を続けると、5回の攻撃では2死一、二塁から、自ら左翼へ適時二塁打を放ち1点差に。近本も適時打で続き、打線としての働きも見せた。 4月20日巨人戦(東京ドーム)を最後に白星から遠ざっているが、前回5月25日ロッテ戦(甲子園)も7回2失点(自責1)と好投している。

◆オリックスが8回に安達の中前適時打で勝ち越しに成功。紅林の右前適時打で突き放した。山岡は7回2失点で3勝目、平野佳が2セーブ目。阪神岩崎は2敗目。

◆阪神代打の切り札の原口文仁捕手が存在感を示した。 同点の7回2死二塁で登場。山岡にファウルで粘りながらフルカウントから低く曲がるスライダーを拾う巧みなバット操作で三遊間を破る安打を放った。5月11日中日戦以来、7打席ぶりのヒットだ。「出た場所で結果を出すことが今の仕事」と話しており、今季は代打で16打数5安打の打率3割1分3厘。得点にはつながらなかったが、勝負強さを見せた。

◆阪神近本光司外野手が5回に5戦ぶりの適時打を放った。 9番西勇の適時二塁打で1点差としなお2死二、三塁で山岡の高めチェンジアップを右前へはじき返し、一時同点。「浮いて来たボールをしっかりたたくことができました」。5月は月間打率3割4分7厘と好調だった切り込み隊長は、6月初戦で16度目のマルチ安打と状態の良さを続けている。

◆阪神佐藤輝明内野手(22)は、オリックス投手陣に歯が立たなかった。4打数無安打3三振。3点差の9回は、先頭サンズが二塁打で出塁して反撃ムードを作ったが、3番手平野佳の137キロフォークに空振り三振を喫した。これでオープン戦から合わせると、オリックス戦は11打数無安打で7三振。「関西ダービー」初戦は悔しい結果に終わった。 先発山岡には縦のスライダーで翻弄(ほんろう)された。3打席で全16球のうち12球投じられ、最初の2打席はいずれも内角低めを空振り三振。第3打席でも追い込まれてから縦のスライダーを投じられ、前に飛ばすのが精いっぱいの一塁ゴロとなった。記録は一塁手T-岡田の失策となったが芯を外され、自分のスイングをさせてもらえなかった。 5月28日西武戦で1試合3本塁打を放ってからは、3試合で13打数1安打と小休止。交流戦前には「ファンのみなさんに楽しんでもらいたい」と語っていたが、この日は甲子園を沸かせる活躍はできなかった。2日のオリックス先発は、オープン戦で2打数無安打に抑えられた宮城が先発してくる。防御率2・32でパ・リーグトップを走る19歳に、リベンジしたい。【中野椋】 ◆佐藤輝のオリックスとのオープン戦(3月19~21日、京セラドーム大阪) 初戦の19日はオープン戦初の5番に座ったが、山本らの前に4打数無安打3三振。20日は宮城らに3打数ノーヒットで、7回の右翼守備では悪送球で適時失策し、前日に続く2戦連続エラーとなった。最終21日は疲労を考慮されて欠場と、いいところなく終わった。

◆阪神は必勝パターンの継投が崩れ、競り負けた。矢野監督の一問一答は以下の通り ? -西勇は本調子ではない中で最少失点で粘った 矢野監督 まあだいぶ勇輝(西)らしくなってきていると思うし、内容も別に悪いとは思ってない。状態は上がりつつあるかなというふうに見ている。しっかり投げてくれたんじゃないの。 -先発が粘っただけに打線が 矢野監督 交流戦の難しさっていうか、対戦がオープン戦とかでたまに当たるくらいで、(山岡は)軌道もやっぱりちょっと特別なボールを投げるピッチャーなんで。そういうところでは簡単じゃなかったけど。どっちにしても初回のバントと八回のエラー。今日はどっちも(中野)拓夢になっちゃったけど、あっこは流れを変えたかなというのはあるし。若い選手を俺も使ってるからね、それは俺の責任でもあるんだけど、あいつ自身がここから悔しさをどうするか。この前のメットライフドームでもそんなことがあったけど、こいつがエラーしたなら仕方ないとか、こいつが進められないなら仕方ないとか。っていうものをやっていく必要があると思うし。痛い一敗にはなったけどここからどうするかっていうのを見ていきたいと思う。 -交流戦は特に流れが大事に 矢野監督 まあ交流戦だからではないけどね。試合の流れってやっぱり作戦のミスで止まるし。守備のミスで相手に行くし。それはこれからも交流戦だけじゃなくて、どこでも起こることなんでね。そういうところでは、たぶんあそこもショートバウンドで簡単ではなかったけど、粘ってやれればタクムも救えたっていうのもあるし。そういうところではエラーもミスも起こるんだけど、それをどう感じてどうしていくかじゃないの。 ー序盤戦を支えていたリリーフ陣が苦しい 矢野監督 まあまあ、今日のも打たれたっていうような感じのものじゃないから、別にそんなに引きずることもないしね。ただ、その負けちゃったっていうところが、やっぱり、より嫌な部分にしてしまうんで。まあ、スグル(岩崎)だって、別にコンコン打たれたわけではないし、馬場だって、もうちょっと低くいけばっていう紙一重なところがもちろん大事にはなるんだけど、打たれたっていうような感じには見えないんで、引きずらず切り替えてやってくれたらいいんじゃない。 -今日は岩貞がベンチ外だった 矢野監督 ちょっと今の状態はいいとは言えないんで、そういうところでは、ちょっとベンチを外れてみるというのも何か変えられるものになるかなというのと。この2日間で大きく何かが変えられるものじゃないかもしれないけど、何か変えられるきっかけにしてくれたらというところで外しました。 -明日(2日)は岩貞はベンチ入りさせる 矢野監督 入れる予定です。

◆阪神のルーキー石井大智投手が無失点でアピールした。 3点劣勢の9回に登板。2死一塁になって伏見にファウルで粘られたが、151キロ速球で押し込み、中飛に抑えた。「ビハインドの場面でしたが、自分の仕事をすることができてよかった。どんどん投げて信頼されるように頑張ります」。先頭の宗をシンカーで投ゴロに封じるなど、持ち味を発揮した。開幕1軍を果たしたが4月中旬に2軍へ。5月19日の1軍再昇格後、2戦連続で零封と結果を出した。

◆オリックス平野佳寿投手が9回を締めた。 先頭のサンズに二塁打を許すも、そこから3者連続で空振り三振。頸部(けいぶ)痛で4月16日に出場選手登録を抹消。ウエスタン・リーグ登板で「今の段階で全力に近い状態で投げても大丈夫だった」と体調を確認して5月30日に1軍に復帰。4月8日ロッテ戦以来の今季2セーブ目に、中嶋監督は「いい場面というか、いいタイミングで投げられたなと思います」とねぎらった。

◆21試合登板のセットアッパー阪神岩貞祐太投手が、今季初めてベンチ外となった。 矢野監督は「ちょっと今の状態は良いとは言えないんで。(オフの月曜日からの)この2日間で大きく何かが変えられるものじゃないかもしれないけど、何か変えられるきっかけにしてくれたらというところで外しました」と説明した。岩貞は前回5月30日の西武戦で7回に登板したが、1回4安打3失点で防御率は5・50。リフレッシュして、2日は再びベンチ入りする予定だ。

◆オリックス紅林弘太郎内野手(19)が、憧れの甲子園で自身プロ最多の4打点を挙げた。 2回2死一塁で阪神西勇から先制の適時二塁打。4回1死満塁の第2打席は遊ゴロ併殺と思われたが、リプレー検証で打者走者の紅林が一塁セーフになり、2打点目をマークした。8回にはダメ押しの2点打。駿河総合時代は「(静岡の)決勝で負けてしまって、悔しかった。なんとかプロでやり返してやろうと思ってやってきたんで、甲子園でやれてよかったです」と声を弾ませた。

◆オリックス山岡泰輔投手(25)が、公式戦初登板の甲子園で7回5安打2失点、9奪三振で復活の3勝目を挙げた。先発で投げ合った元同僚の阪神西勇に適時打を浴びたが、同点の7回2死一、三塁のピンチをしのぎ、こぶしを握り締めてベンチに帰った直後の8回に味方打線が勝ち越した。 「粘り切れたって感じです。8回に点取ってもらえたところがすべてじゃないですか」 山岡にとって、甲子園はまさに"聖地"だ。13年の夏、瀬戸内(広島)のエースとして登場。初戦で優勝候補の一角だった明徳義塾(高知)を相手に8回2失点(自責1)、9奪三振と力投も、1-2で敗れた。その10日後、当時レンジャーズのダルビッシュから「動画見たけど、これが1番だわと思いました」とツイッターで絶賛された。 さらに道は開けた。高校日本代表で活躍し、東京ガスで社会人球界を代表する投手となった。ドラフト1位でオリックス入りし、主軸で投げる今がある。 直球に斜めに切れるスライダーが代名詞だった高校時代に比べ、球種の引き出しははるかに増えた。ただこの日も「いいボールだけを使いました」と頼りにしたのは、縦のスライダー。阪神佐藤輝のバットも、その球で封じた。野球人生を大きく変えた球場に感謝するかのように、勝利球を惜しげもなくスタンドに投げ込んだ。【堀まどか】 ▽オリックス安達(8回に決勝打)「山岡が頑張って投げていましたし、なんとか山岡に勝ちをつけられるようにと思っていたので、いいところに飛んでくれてよかったです」

◆首位阪神が自慢のリリーフ陣が痛打され、関西ダービー第1ラウンドを落とした。「日本生命セ・パ交流戦」のオリックス戦で2点ビハインドを追いついたが、8回に岩崎と馬場が3失点。岩貞が登板過多を考慮されてベンチを外れた試合で、不安を残す敗戦になった。引き分けた2位巨人との差は4ゲーム。第2戦は無傷5勝の難敵宮城が先発してくるが、先発秋山が踏ん張り救援陣を助けたい。 ? 虎がオセロ地獄から抜け出せない。セ・リーグ首位を走る阪神が、また白星を並べられなかった。2-2で迎えた8回。この回からマウンドに上がったセットアッパー岩崎がつかまった。1死一塁から杉本のゴロで二塁封殺を狙った遊撃中野がショートバウンドの悪送球。2死一塁、二塁と傷口を広げると、負の連鎖を断ち切ることができなかった。7番安達に初球スライダーを中前にポトリと落とされ、勝ち越しを許した。その後岩崎を救援した馬場も打たれ、この回3失点で勝敗は決してしまった。 ミスが勝敗を左右した。初回には先頭近本の二塁打から試合が始まったが、2番中野が送りバントを失敗して最後は空振り三振。絶好の先制機を潰してしまった。矢野監督は「初回のバントと8回のエラー。今日はどっちも拓夢(中野)になっちゃったけど、あっこは流れを変えたかなというのはある。痛い1敗になったけど、こっからどうするかっていうのを見ていきたい」と振り返った。 連敗はしないが、連勝もできない。阪神は5月14日の巨人戦(甲子園)で引き分けを挟んで4連勝としたが、それ以降は白星と黒星がオセロのように並ぶ。交流戦に突入してからも、その流れは変わらず。これで○●が並んですでに12試合目。貯金15を積み上げる首位チームにとっては珍現象とも言える。 開幕から必死の戦いを続ける虎に、疲れが見え始めたことは事実だ。特に心配なのはフル回転を続ける「勝利の方程式」だ。疲労を考慮して岩貞が初めてベンチを入りを外れた試合。ヤクルト清水に並ぶ17ホールドをマークするセットアッパー岩崎は結局、1イニングを投げきることができず、今季最多の3失点。5月25日ロッテ戦(甲子園)に続き、今季2敗目を喫した。それでも矢野監督は「引きずらず切り替えてやってくれたら」と変わらぬ信頼を口にした。【桝井聡】

◆3年目の阪神・湯浅京己投手(21)が甲子園の1軍に初合流。この後、出場選手登録される見込みで、中継ぎとしてプルペン待機となる。 1年目の2019年6月に腰を骨折し、リハビリのため、昨季は公式戦の登板はなし。今年2月の高知・安芸でのキャンプ中に足を痛めて出遅れていたが、5月8日のウエスタン・ソフトバンク戦(鳴尾浜)で実戦復帰。同30日の巨人とのファーム交流試合(甲子園)では中継ぎで登板して最速152キロをマークするなど1回を三者凡退に抑えた。今季はここまでウエスタン5試合に登板し、1勝、1セーブ、防御率0・00と好調をアピールしていた。

◆昨季まで阪神に所属したオリックス・能見篤史投手兼任投手コーチ(42)が甲子園に凱旋(がいせん)。阪神のナインは試合前練習中にグラウンドに現れた先輩左腕のもとに続々とあいさつしに訪れた。練習を終えた岩崎、秋山、青柳の3人はウオームアップ前に三塁側のファウルゾーンで待機していた能見と数分間、笑顔で会話する場面も。投手陣だけでなく、多くの野手も練習の合間を見てあいさつしていた。

◆オリックスの高卒2年目・紅林弘太郎内野手が先制打を放った。 「2死から(福田)周平さんが出てくれていましたし、なんとか先制点を取りたいと思っていたのでいいバッティングができてよかったです!」 二回2死一塁。阪神先発・西勇が投じた初球、144キロのシュートを捉え、右中間へ適時二塁打。駿河総合高(静岡)時代には春、夏ともに甲子園出場経験がなかった若者が、高校野球の聖地で躍動した。

◆阪神の先発・西勇輝投手(30)がバットで魅せた。0-2で迎えた五回2死一、二塁の好機で打席へ。カウント2-0から3球目だった。打球は三塁ベース手前で跳ね、左翼芝生へ転がった。オリックスの先発・山岡から放った今季初安打は適時二塁打。塁上で大きく右手を突き上げた。さらに2死二、三塁から、続く近本が右前に運び2-2と試合を振り出しに戻した。

◆先発した西勇輝投手(30)は7回5安打2失点と力投した。 二回2死から福田に右前打を浴びると、続く紅林に右中間へ適時二塁打を放たれ先制点を献上。四回1死満塁の場面でも紅林の遊ゴロの間に1点を失ったが、五回からは安定感を取り戻した。 粘りの投球を見せる右腕はバットでもチームを鼓舞する。五回2死一、二塁から、左翼線へ適時二塁打を放って反撃ののろし。これが今季初安打だった。 西勇は七回の攻撃で代打を送られて降板。打線はこの回に勝ち越すことができず、4月20日の巨人戦(東京D)以来、遠ざかっている白星はまたもおあずけとなった。

◆阪神はオリックスに敗れた。貯金は15で、2位・巨人が引き分けたため、ゲーム差は4に縮まった。先発の西勇は四回までに2点をリードされるも7回5安打2失点と粘りの投球。五回には今季初安打となる適時二塁打を放つなど攻守でチームを鼓舞した。 2-2のまま終盤に突入したが、八回のマウンドを託された岩崎が1死から吉田正に中前打を浴びる。続く杉本の打球を遊撃手のD6位・中野(三菱自動車岡崎)が二塁へワンバウンドの悪送球。一、二塁とピンチを広げると、安達の中前打で勝ち越された。さらに2死満塁とし、3番手・馬場が紅林に2点中前打を浴びてリードを広げられた。課題の守備のミスが勝敗につながった。

◆交流戦に入ってからのマルテを見ていると、ストライクゾーンが見切れていない。ボールと思ったコースをストライクとコールされ、戸惑いがそのまま打席の内容になって表れている。ここまで「3番・マルテ」が相手にプレッシャーを与えてきただけに、体調面の不安があるのかもしれないが、休養させるのか。あるいは打ち込みをさせるのか。また頭の整理をさせるのも、ひとつの手。そのような「作業」が必要となってくる。 中継ぎに関しても、セ・リーグでの戦いと違って、この日の岩崎のように勝ちパターンで打ち込まれるケースが目立ってきている。岩崎の調子は悪くないように見えた。しかし八回1死から吉田正に中前打を許した。独特のストレートでも、簡単に安打を浴びる。これがパの打者と戦う交流戦の怖さ。中継ぎを任せられる絶対数が足りない。ここでも手を打つ必要がある。 マルテとブルペン陣に不安要素を抱えているだけに、特に試合終盤の守備が大事となってくるが、八回の3失点は中野の失策が響いた。今まで、ほぼ固定されたメンバーで戦ってきたことを考えると、フレッシュなメンバーで臨んでもいいのではないか。ロハス、糸井、陽川、そして二遊間ではレギュラーとして決まった選手が不在という意味でも、「人選」に入る時期に来ている。とにかく、ここが踏ん張りどころだと思う。(本紙専属評論家)

◆阪神は同点の八回に岩崎と馬場が打ち込まれて、まさかの3失点。試合後の矢野耀大監督(52)の一問一答は以下の通り。 ーー西勇は本調子ではない中で最少失点(7回102球を投げて5安打2失点) 「勇輝らしくなってきている。内容も別に悪いとは思ってない。微妙なコントロールはもっともっと、レベルの高いピッチャーだけど。状態は上がりつつあるかなと見ているし、点取られた後に粘ってくれたのも見えたかなと思うから。しっかり投げてくれたんじゃないの」 ーー先発が粘っただけに打線が 「そのね、交流戦の難しさっていうか、オープン戦とか、そういうところで当たるくらいで、軌道もちょっと特別なボールを投げるピッチャーなんで。簡単じゃなかったけど。どっちにしても初回のバント(無死二塁での犠打失敗)と八回のエラー(同点の1死一塁で遊ゴロを捕球した中野の二塁悪送球)。どっちも(中野)拓夢になっちゃったけど、あっこは流れを変えたかなというのはあるし。若い選手を俺も使ってるからね、俺の責任でもあるんだけど、あいつ自身が悔しさをどうするか」 (さらに続けて) 「この前の西武ドーム(メットライフドーム)でもあったけど、こいつがエラーしたなら仕方ない、進められないなら仕方ないとか、というものをやっていく必要がある。痛い1敗にはなったけど、こっからどうするか、を見ていきたいと思う」ーー交流戦は特に流れが大事に「まあ交流戦だからではないけどね。試合の流れって、やっぱり作戦のミスで止まるし。守備のミスで相手に行くし。これからも交流戦だけじゃなくて、どこでも起こることなんでね。そういうところでは、たぶんあそこも(二塁・小幡は)ショーバンで簡単ではなかったけど、粘ってやれれば拓夢も救えたのもあるし。エラーもミスも起こるけど、どう感じて、どうしていくかじゃないの」ーー序盤戦を支えていたリリーフ陣が苦しい「まあまあ、今日のも打たれたような感じじゃないから、別にそんなに引きずることもないしね。ただ負けたところが、より嫌な部分にしてしまうんで。スグル(岩崎)だって、別にコンコン打たれたわけではないし、馬場だって、もうちょっと低くいけばっていう紙一重なところが大事にはなるんだけど、打たれた感じには見えないんで、引きずらず切り替えてやってくれたらいいんじゃない」ーー岩貞のベンチ外「ちょっと今の状態はいいとは言えないんで、そういうところではベンチを外れてみるのも何か変えられるものになるかなというのと...。この2日間で大きく何かが変えられるものじゃないかもしれないけど、何か変えられるきっかけにしてくれたらというところで外しました」ーー明日はベンチ入り「入れる予定です」

◆オリックスの平野佳が頸部痛から4月13日以来の復帰登板で2セーブ目を挙げた。 3点リードの九回を任され、先頭サンズに二塁打を浴びても後続を3者連続三振。フォークボールには落差があり、中嶋監督は「一回投げないといけないと思っていた。いい場面、いいタイミングで投げた。良かったと思う」と話した。

◆史上19人目となる12球団勝利をかけて先発した阪神・西勇は7回5安打2失点の粘投も実らなかった。バットでは五回に適時二塁打を放ち、今季21打席目にして初安打&初打点を記録。投打で奮闘したが、自身6戦連続白星なしとなり、通算100勝まであと「2」と足踏みが続いている。それでも矢野監督は「だいぶ(西)勇輝らしくなってきている。点を取られた後に粘ってくれた」とうなずいた。

◆"八回の男"の阪神・岩崎が勝ち越し打を許し、馬場も痛打された。それでも虎を支えてきた救援陣に対する矢野監督の信頼は揺らがなかった。 「(完璧に)打たれたという感じには見えないんで、引きずらず切り替えてやってくれたら」 2―2の八回に登板した岩崎は安打と味方の失策などでピンチを招いて勝ち越し打を浴び、なおも2死満塁で後を継いだ馬場も2点打を食らった。リリーフエースの左腕は最近4試合で7失点(自責4)と不安定な内容が続くが、将は「優(岩崎)だって別にコンコン打たれたわけではないし、馬場だってもうちょっと(球が)低くいけばっていう紙一重なところ」と擁護した。 勝ちパターンの一角の岩貞は30日の西武戦(メットライフ)で1回3失点と打ち込まれていたこともあり、この試合ではベンチ外に。指揮官は「ちょっと今の状態はいいとは言えないんで、ベンチを外れてみるというのも何か変えられるものになるかなと」と説明。2日はベンチ入りする予定だ。(織原祥平)

◆4番手の阪神D8位・石井大(四国IL高知)が2試合連続の無失点投球をみせた。「ビハインドの場面でしたが、自分の仕事をすることができてよかったです」。2-5の九回に登板。2死から安打を許したが、伏見を151キロ直球で中飛に打ち取った。「どんどん投げて信頼されるように頑張ります」。防御率9・95ながら、劣勢の場面でも強気の投球を貫き、評価を上げていく。

◆6月を迎えても虎の韋駄天は止まらない。阪神・近本が今季16度目のマルチ安打と気を吐いた。 「浮いてきたボールをしっかりたたくことができました。何とか追いついておきたい場面だったのでランナーをかえすことができてよかった」 1点差に詰め寄った五回。なおも2死二、三塁の好機だった。山岡の118キロチェンジアップを捉え、一時同点とする右前適時打。5試合ぶりに放ったタイムリーに右手をグッと突き上げた。 一回の第1打席は、スライディングした右翼手・杉本のグラブ手前に落ちる二塁打。捕球していたかどうか際どい打球にリプレー検証となったが判定は覆らず、4試合連続安打とした。5月は月間打率・347(75打数26安打)と打ちまくったリードオフマン。勢いそのままに6月のスタートダッシュを決めた。(原田遼太郎)

◆阪神は「日本生命セ・パ交流戦」でオリックスに2-5で敗れた。2-2の八回、ドラフト6位・中野拓夢内野手(24)=三菱自動車岡崎=の失策が絡んで決勝点を献上。矢野燿大監督(52)は送りバントのミスもあったルーキーにゲキを飛ばし、発奮に期待した。 欲しかった最初の1点と、やりたくなかった最後の1点は、どちらもルーキーの手からこぼれていった。責めているわけではない。この試練をどう越えていくかを見せてほしい。バントミス&痛恨失策で大きな壁にぶつかった中野に、矢野監督がハッパをかけた。 「どっちにしても(敗因は)初回のバントと八回のエラー。きょうはどっちも(中野)拓夢になっちゃったけど、あそこは流れを変えたかなというのはあるし。若い選手を俺も使っているからね、それは俺の責任でもあるんだけど。あいつ自身がここから悔しさをどうするか」 0-0の一回無死二塁という絶好の先制機で、9試合連続で2番に入る若武者に犠打を命じた。だが中野は、2ボールから、2球続けてバントをファウル。5球目には空振り三振に倒れた。指揮官が何とかして作ろうとした「1死三塁」は実現せず。マルテも三振、大山が初球を二飛。流れを手放してしまう形となった。 交流戦に入り、この日まで3勝3敗。西武との壮絶な打ち合いも、一丸で制して甲子園へ帰ってきた。この日も、五回に西勇と近本の適時打で追いついた。あとは終盤勝負だったが、今度はここぞの遊撃守備で、中野の失策が響いてしまった。 2-2の八回1死一塁で、三遊間前方のゴロを前へ出ながらつかむ。そのまま体をひねって二塁へ転送したが、わずかに低く、わずかに逸れた。痛すぎるリーグワーストの8失策目で、頼みの岩崎も踏ん張れず、安達に決勝打を浴びた。 勝負どころの犠打と守備-。打撃に光るものがあるだけに、将も中野には明確なその課題と、しっかりと向き合わせるつもりだ。「こいつがエラーしたなら仕方ないとか、こいつが進められないなら仕方ないとか、というものをやっていく必要があると思う」。勝負どころの流れをグッとつかみ、味方に手渡す。それをひたすら積み重ねることでしか、レギュラーとしての信頼は得られないと、知ってほしい。 「痛い一敗にはなったけど、ここからどうするかっていうのを見ていきたいと思う。ミスも起こるんだけど、それをどう感じて、どうしていくかじゃないの」 中野が変わってくれれば、差し出してもおつりがきた一敗だったと、後から思えるはずだ。(長友孝輔)

◆よっしゃア!! わが阪神は黒星も、怪物ルーキー・佐藤輝が突っ走る日本一は誰も止められへんでー!! 本日は3三振。このペースなら「71(今季の三振数)÷49(チーム試合数)×143(1シーズンの試合数)=207」で、1993年に近鉄・ブライアントがつくったシーズン最多三振(204)のプロ野球記録を更新やー!! 振ったれ、振ったれー!! ヤクルト・村上も、かつての清原(西武)も、み~んな三振王で大きくなったんやーと大風呂敷を広げる俺。最近、内角のストレートをさばけるようになったから、相手投手は低めに沈む球一辺倒の攻め方になっているんだよなあ。ストライクゾーンを上げて、あの球を見切ってくれんかなとボヤいているんですが...。 先発ローテの中心、西勇に白星が付かない...。岩貞、岩崎に黄信号が点灯し始めた...。仕方ね~か。まだ早い気もするけど、後の祭りになるよりも先手の勝負に出て、昨季『吉』と出た藤浪晋太郎のリリーフ起用に賭けたれー!!

DAZN

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
中日
511 0.833
(↑0.033)
-
(-)
1122
(+1)
21
(-)
4
(-)
3
(-)
0.257
(↑0.002)
3.050
(↑0.52)
2
(1↑)
DeNA
421 0.667
(↑0.067)
1
(-)
1139
(+4)
40
(+3)
14
(-)
1
(+1)
0.295
(↑0.005)
5.230
(↑0.37)
3
(1↑)
ORIX
430 0.571
(↑0.071)
1.5
(-)
1151
(+5)
44
(+2)
9
(-)
2
(+1)
0.323
(↓0.01)
6.200
(↑0.72)
3
(1↓)
ロッテ
430 0.571
(↓0.096)
1.5
(↓1)
1135
(-)
25
(+1)
7
(-)
12
(-)
0.235
(↓0.026)
3.100
(↑0.3)
3
(1↑)
ヤクルト
430 0.571
(↑0.071)
1.5
(-)
1134
(+7)
34
(+4)
7
(+1)
8
(+2)
0.257
(↑0.004)
4.870
(↑0.15)
6
(2↓)
巨人
331 0.500
(-)
2
(↓0.5)
1128
(+4)
32
(+4)
10
(+1)
4
(-)
0.245
(↓0.004)
4.430
(↑0.07)
7
(3↑)
日本ハム
340 0.429
(↑0.096)
2.5
(-)
1131
(+7)
26
(+3)
3
(+2)
6
(+1)
0.249
(↑0.007)
3.250
(↑0.21)
7
(3↓)
阪神
340 0.429
(↓0.071)
2.5
(↓1)
1131
(+2)
34
(+5)
8
(-)
9
(-)
0.240
(↓0.01)
4.060
(↑0.36)
9
(1↓)
ソフトバンク
241 0.333
(↓0.067)
3
(↓1)
1129
(+3)
23
(+4)
11
(+1)
2
(-)
0.255
(↓0.01)
3.150
(↓0.21)
9
(1↓)
楽天
241 0.333
(↓0.067)
3
(↓1)
1124
(+4)
30
(+7)
5
(+2)
2
(-)
0.250
(↑0.003)
4.050
(↓0.24)
11
(-)
西武
122 0.333
(-)
2.5
(↓0.5)
1324
(+4)
27
(+4)
8
(+3)
2
(-)
0.276
(↓0.018)
4.800
(↑0.2)
12
(1↓)
広島
131 0.250
(↓0.083)
3
(↓1)
1321
(+3)
33
(+7)
3
(-)
7
(-)
0.302
(↓0.001)
6.700
(↓0.08)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
31162 0.660
(↓0.014)
-
(-)
94222
(+2)
173
(+5)
53
(-)
43
(-)
0.256
(↓0.001)
3.310
(↑0.02)
2
(-)
巨人
26198 0.578
(-)
4
(↑0.5)
90218
(+4)
195
(+4)
66
(+1)
36
(-)
0.254
(↓0.001)
3.500
(↓0.01)
3
(-)
ヤクルト
24197 0.558
(↑0.01)
5
(↑1)
93217
(+7)
207
(+4)
47
(+1)
33
(+2)
0.248
(↑0.001)
3.880
(-)
4
(-)
中日
21238 0.477
(↑0.012)
8.5
(↑1)
91147
(+1)
156
(-)
22
(-)
25
(-)
0.239
(↑0.001)
2.870
(↑0.05)
5
(-)
広島
17236 0.425
(↓0.011)
10.5
(-)
97152
(+3)
180
(+7)
29
(-)
25
(-)
0.260
(↑0.001)
3.690
(↓0.08)
6
(-)
DeNA
16317 0.340
(↑0.014)
15
(↑1)
89201
(+4)
265
(+3)
51
(-)
10
(+1)
0.244
(↑0.001)
4.720
(↑0.03)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
26218 0.553
(↓0.012)
-
(-)
88239
(+3)
196
(+4)
51
(+1)
38
(-)
0.263
(↓0.002)
3.360
(↓0.02)
2
(-)
楽天
25219 0.543
(↓0.013)
0.5
(-)
88212
(+4)
201
(+7)
42
(+2)
23
(-)
0.237
(-)
3.470
(↓0.03)
3
(-)
ロッテ
24227 0.522
(↓0.011)
1.5
(-)
90250
(-)
218
(+1)
53
(-)
46
(-)
0.246
(↓0.004)
3.850
(↑0.04)
4
(-)
西武
202210 0.476
(-)
3.5
(↑0.5)
91197
(+4)
209
(+4)
38
(+3)
51
(-)
0.244
(↓0.001)
3.910
(-)
5
(-)
ORIX
22257 0.468
(↑0.011)
4
(↑1)
89226
(+5)
230
(+2)
56
(-)
16
(+1)
0.254
(-)
3.940
(↑0.04)
6
(-)
日本ハム
18285 0.391
(↑0.013)
7.5
(↑1)
92165
(+7)
216
(+3)
28
(+2)
30
(+1)
0.225
(↑0.002)
3.860
(↑0.04)