巨人(4対4)西武 =交流戦1回戦(2021.06.01)・東京ドーム=
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西武
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巨人
0001300004701
勝利投手:-
敗戦投手:-

本塁打
【西武】岸 潤一郎(1号・7回表ソロ),メヒア(1号・9回表2ラン),森 友哉(7号・9回表ソロ)
【巨人】岡本 和真(15号・4回裏ソロ)

  DAZN
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◆巨人は4回裏に岡本和のソロで先制すると、続く5回には岡本和の適時打などで3点を追加する。対する西武は3点を追う9回に、代打・メヒアの2ランと森のソロが飛び出し、土壇場で同点とした。その後は決着がつかずに9回の攻防を終え、試合は規定により引き分けとなった。

◆巨人岡本和真内野手(24)は西武戦通算6試合で24打数8安打、打率3割3分3厘を残すも、このカードの本塁打は0本。岡本和が対戦した11球団の中で本塁打0本は西武戦だけ。今日から始まる西武戦で4番100号と同時に11球団アーチも狙う。

◆西武岡田雅利捕手(31)が国内FA権を取得した。 岡田は球団を通じ「このたび、国内FA権を取得できたことについて、まずは素直にうれしく思っております。いち野球選手としてうれしいことですが、今は昨年の悔しい気持ちをライオンズで晴らすために目の前の1試合1試合、全力で挑んでいくだけです。コロナ禍で大変な状況にもかかわらず、いつも支えていただいているファンの皆さん、監督、コーチ、スタッフの皆さん、そして家族に感謝しながら、この先も乗り切っていきたいと思います」とコメントした。

◆巨人高橋優貴投手(24)が4回途中無失点で緊急降板した。無失点投球を続けていた3回の投球練習中。投げ終わった直後にその場にしゃがみこんだ。やや足を気にするしぐさを見せ、元木ヘッド、トレーナーや捕手大城がマウンドに駆け寄った。そのまま続投し、3回を無失点で切り抜けた。しかし4回、1死から西武愛斗に四球を与えた。続く岸にもストレートの四球。7球連続のボールとなり、降板を告げられた。歩きと小走りでマウンドを畠に託した。投球中には右足1本でジャンプするなど、足を気にするしぐさを見せていた。 今季はリーグ単独トップの6勝を挙げるなど好調をキープ。前回登板となった5月26日楽天戦では117球を投げ、8回途中無失点と好投し、そこから中5日のマウンドだった。

◆巨人岡本和真内野手(24)が巨人で先発4番としての通算100号アーチを達成した。0-0の4回1死、フルカウントから西武松本のスライダーをバックスクリーン左に運んだ。 通算7人目となる偉業を達成した。巨人4番で本塁打を100本以上放ったのは川上哲治、長嶋茂雄、王貞治、原辰徳、松井秀喜、ラミレスというそうそうたる顔触れ。岡本和が仲間入りを果たした。24歳10カ月での達成は27歳1カ月で達成した長嶋茂雄終身名誉監督を大きく上回る史上最年少となった。 さらにこの1発で対戦した11球団全てからの本塁打となった。試合前時点で本塁打0本は西武戦だけだった。 4月27日ヤクルト戦(神宮)では史上300人目の通算100本塁打を球団では原辰徳(現監督)に次ぐ2位となる通算467試合目のスピードで達成していた。

◆西武岸潤一郎外野手(24)が、プロ初安打初打点を初本塁打で飾った。 7番中堅でスタメン出場。7回先頭の第3打席、カウント2-1から巨人鍵谷のスライダーを捉え、左中間スタンドに運んだ。「やっと緊張が解けたような気がしました。打席では思い切っていこうと思いました。何か(狙いなど)を考えるというわけではなく、とにかく一生懸命頑張っていこうと…。ホームランボールがもしいただけるのであれば、奥さんに渡したいと思っています」とホッとした様子で話した。

◆先発は巨人が中5日の高橋、西武は松本。西武は初回と3回、1死から森が2打席連続二塁打で好機を作ったが、後続が倒れた。 巨人は4回、岡本和が15号先制ソロ。5回に岡本和の適時打などで3点を追加。先発高橋は4回1死一、二塁で無失点のまま降板。 西武は7回、岸のプロ初安打が初本塁打となる1号ソロ。9回にメヒアの1号2ラン、森の7号ソロで追いつき、引き分けた。

◆巨人岡本和真内野手が今季15号を放ち、先発4番で打った本塁打が通算100本目となった。 岡本和の4番1号は初めて4番に座った18年6月2日オリックス戦で、巨人の4番で100本塁打以上は川上、長嶋、王、原、松井、ラミレスに次いで7人目。岡本和は現在24歳11カ月で、これが通算111本目の本塁打。4番以外の1発は11本しかない。 ラミレスが巨人移籍103本目で巨人の4番100号を記録したが、来日通算では314本目。巨人では岡本和が長嶋の27歳1カ月を抜く最年少、川上の113本を抜いて最少本数で4番100号を記録した。 なお、他球団では63年張本(東映)が23歳2カ月、90年清原(西武)が23歳0カ月で4番100号を打っている。

◆巨人が42年ぶりに採用した新人ウグイス嬢の高橋みずきさん(31)が、1日の巨人西武1回戦(東京ドーム)で1軍公式戦デビューを飾った。 同時に採用された山本菜月さん(28)と小倉星羅さん(35)とともに、2月下旬から2軍と3軍の試合で研修。高橋さんは計16試合でアナウンス経験を積み、この日のデビューとなった。“初鳴き”を終えた高橋さんは「放送席からお客様の姿を見て、うれしさとともに緊張も高まって原稿を読むことだけに必死になってしまいました。今後はもっとお客様に心地よく聞こえるように話したいです」とコメントした。

◆西武が1発攻勢で土壇場で同点に追いついた。 4点を追う7回、岸が左中間へ初安打初打点初本塁打をマーク。「とにかく一生懸命頑張っていこうと。(記念球は)奥さんに渡したい」と口火を切った。 9回無死一塁で代打メヒアが1号2ラン。さらに森がカウント3-0から7号ソロで同点に追いつき、辻監督は「(森)友哉も3ボールなったところで絶対に打ってくれと祈っていたけど。最高の形になった。でも打った瞬間、ホームランだったね」とうれしそうだった。

◆リーグ単独トップの6勝を挙げる巨人高橋優貴投手が、左足の違和感で緊急降板した。 3回開始前の投球練習で投げ終わり直後にしゃがみ込んだ。元木大介ヘッドやトレーナーが駆けつけて状態を確認したうえで続投。4回1死から2者連続で四球を与えたところで降板となった。宮本和知投手チーフコーチは「痛みもないと言うので問題はないと思う。明日の様子を見てでしょうね。アマチュア時代もあるということなので、そんなに心配していない」と説明した。

◆巨人は守護神デラロサが9回に2被弾で逃げ切りに失敗した。高橋の緊急降板後、中継ぎに配置転換した畠ら6投手の継投。3点リードの最終回に登板したデラロサがメヒアに2ランを浴び、2死までこぎつけたが森にカウント3ボールから同点ソロを食らった。 原辰徳監督は「やっぱり本塁打をね、結果的な部分から言うと、粘り強くいかなきゃいけないところでしょう」と振り返った。

◆巨人の守護神が崩れ、土壇場で勝利を逃した。 試合前まで11試合に登板し、防御率0・00、7セーブを挙げていたルビー・デラロサ投手(32)が3点リードの9回に7番手として登板。先頭の岸に右前打を許すと、代打メヒアに2ランを浴びて今季初失点し、1点差まで迫られた。2死とした後、西武森にカウント3-0から右中間へ豪快な同点ソロを浴びた。 9回裏には1死一、二塁でサヨナラのチャンスを作るも、試合はそのまま引き分けで終了。主砲の岡本和真が4回に4番通算100号のメモリアルアーチを決めたが、大事なカード頭を勝利で飾ることは出来なかった。

◆西武平良海馬投手(21)が開幕27試合連続無失点で、パ・リーグ記録を更新した。土壇場で追いついて立った9回のマウンド。先頭丸を3球三振にきって落とす。連続安打で1死一、二塁でサヨナラの走者を出しても動じない。亀井を147キロのカットで中飛、中島をこの試合最速156キロの直球で一ゴロに仕留めた。ベテランの代打攻勢を封じ「しっかり準備はできていた。ランナー出してしまい危なかったですが、抑えることができてよかった」と大きな胸をなで下ろした。 初めての東京ドームで、記録を樹立した。生まれも育ちも沖縄・石垣島の海人(うみんちゅ)。野球に没頭し、趣味は釣りだった少年が、初めて花の都・大東京にやってきたのは9年前、まだ12歳の中学1年生のときだった。所属したポニーリーグで全国大会に出場。そのときはまだ外野手だった。「初めての東京はあんまり記憶にないですね。中学のときは練習が厳しくて、たくさん走らされて必死でした」。まさか9年後に、パ・リーグの歴史に名を刻むとは、想像もしていなかった。 東京五輪でも侍ジャパン入りが有力視されている最速160キロ右腕。次なるターゲットは、日本記録の31試合連続無失点(16年中日・田島)になる。残り4試合。平良は「連続無失点は意識せず、ただこれからも無失点を続けていくことができるように頑張ります」。無欲で0を刻み続けた先に、東京五輪での大舞台が待っている。【栗田成芳】 ? ▼平良が今季初登板から27試合連続無失点。2リーグ制後、開幕からの連続試合無失点記録は16年田島(中日)の31試合があるが、パ・リーグでは12年岡島(ソフトバンク)の26試合を抜く最長記録。

◆巨人の4番史に、岡本和真内野手(24)が名を連ねた。「日本生命セ・パ交流戦」の西武戦。4回1死、2試合連続となる15号先制ソロで、歴代7人目となる、巨人の先発4番の通算100号に到達した。試合は9回に追いつかれて引き分けたが、5回には中前適時打を放つなど、2安打2打点で4番の働きを示した。巨人以外の11球団アーチ達成で最速24歳11カ月での大台に達した主砲には、王貞治と長嶋茂雄に続く300本塁打到達も夢ではない。体勢が崩されても、岡本和には関係なかった。4回1死、西武松本の低めスライダーにやや泳がされながらも、バッターボックスの長さ1・8メートルいっぱいに踏み込んで下半身からグッと力を乗せた。バックスクリーン左へ、リーグトップタイの15号先制ソロ。柵越えと気付かなかったのか、三塁手前まで全力疾走。息を切らしながらナインとハイタッチで喜んだ。「打てて良かったです」。そのひと言に感情を込めた。第3打席では2死一、二塁から中前適時打。打点をリーグ単独トップの46に伸ばした。 プロ1年目の15年9月5日DeNA戦。プロ3打席目に代打でプロ初安打を初本塁打で決め「忘れられない感触になると思う」と言った。19歳の岡本和は1年目を終え、「びゅっと来て『130キロしかでてないの? 』って。1軍の投手の球を見られた。真っすぐ待ちながら変化球を打てたらいい。でも、速い球、前に飛ばないんですよね…」と、プロの世界のレベルの高さを痛感した。 18年6月2日、オリックス戦が「4番岡本和真」の誕生日だ。2年間本塁打から遠ざかった後、覚醒。シーズンで9本塁打を積み重ねて21歳11カ月で4番に座ると、第1打席で特大弾を決めた。「巨人の4番」になってから、2日でちょうど3年。節目の1発で勝利に導けず「また1本、1本しっかり打てるように頑張ります。なによりチームの勝ちにつながる一打、ホームランが打ちたい」と、気持ちを新たにした。 4番で100本塁打を達成した先輩でもある原監督は、記念球に書き入れたメッセージについては「なんて書いたかな? 忘れた、忘れた」と苦笑いしたが、賛辞を惜しまなかった。「もう俺なんか比じゃない(笑い)。はるかに(岡本)和真の方が素晴らしい4番打者だと思いますよ。王さん、長嶋さんの記録を抜く可能性をうんと持っている人だと思う」。巨人の4番にはこれまでも、これからも、頼れる岡本和真が座る。【小早川宗一郎】

◆巨人の4番史に、岡本和真内野手(24)が名を連ねた。「日本生命セ・パ交流戦」の西武戦。4回1死、2試合連続となる15号先制ソロで、歴代7人目となる、巨人の先発4番の通算100号に到達した。巨人岡本の4番での100号アーチは、師匠の西武中村の前での公式戦初アーチだった。シーズン0本塁打に終わった17年オフ。「何かを変えないといけないんです」と関係者を介し、中村との自主トレがスタートした。ともにシャイな性格で、練習中の口数はほんのわずかだが、毎年、新たな引き出しを伝授され「中村さんはマジですごいです。僕にとって、神様です」と尊敬し、感謝する。 年に1回の「おかわり塾」は、昨オフで4回目を数えた。一昨年の自主トレでは自身初の「本塁打王」を目標に掲げ、有言実行。昨年は中村から「打倒岡本さん」と意識? され、岡本は中村のキャリアハイの48発超えを掲げた。今季は開幕から本塁打が出ず、中村が先に1発。「すごいっす」と映像を目に焼き付け、9日後の自身15試合目で初アーチを刻んだ。現在、約40発ペース。もっと“おかわり”する。【久保賢吾】

◆プロ2年目の西武岸潤一郎外野手(24)が初安打初本塁打を最愛の家族に届けた。1日の巨人戦(東京ドーム)、7番中堅でスタメン出場。7回先頭の打席でカウント2-1から高めのスライダーをとらえ左中間席へ運んだ。記念球を要求するベンチには、岸が初めてのダイヤモンド1周をする前に届けられた。ホームランボールを握りながら「奥さんに渡したい」。苦労人がプロのスポットライトを浴びながら、感謝の気持ちを示していた。19年ドラフトで全体最下位の74番目指名(西武8位)で入団。高校時代は、名門・明徳義塾で1年から4番。4度の甲子園出場で投手として6勝挙げたエリートだった。進学した拓大では右肘を痛めトミー・ジョン手術を受けたが、3年春に野球をやめ退学。しかし野球への思いを断ち切れず、四国IL・徳島のトライアウトを受験し合格。独立リーグでの2年を経てプロ入りを勝ち取った。プロ入り直後の20年1月、岸がうれしそうに話していた。「実は子どもが生まれました。僕も頑張らないと」。次女が生まれ、誕生の喜びと同時に活躍を誓ったが、1年目は出場5試合で3打席無安打に終わっていた。2年目の今季、けが人続出のチーム事情もあって出場機会は増えたが、この試合まで12打席無安打だった。ようやく打てた喜びを、自然と家族へと向けたのは、岸にとって自然だった。「子どものために頑張りたいという思いはあります。家族のために頑張っていきたい。家に帰ればどんなに遅くても奥さんがご飯を作ってくれていますし、日頃から感謝しています」。そして1発だけで満足はしない。「(離脱した)若林が活躍していましたし、それに負けないようにやっていきたいです」。けがをきっかけにメンバーの入れ替えはこの世界の常。この1発を、最下位指名から下克上への第1歩にする。【西武担当 栗田成芳】

◆42年ぶりの一般募集で採用された新ウグイス嬢3人の内の一人、高橋みずきさん(31)が1軍デビューを果たした。駒大でマネジャーを務めた高橋さんは、東都大学野球リーグ戦、卒業後も都市対抗野球大会などアマチュア野球で場内アナウンスを行うなど、3人の中では最も経験が豊富だった。 今年2月からジャイアンツ球場で2、3軍戦16試合で修行を積み、新人トリオの先陣を切って東京ドームに心地よいアナウンスを響かせた。

◆巨人・岡本和真内野手(24)が四回に2戦連発となる先制の15号ソロを放ち、球団史上7人目の4番で100本塁打をマーク。さらに、西武戦での初アーチで11球団からの本塁打も達成した。0-0の四回。西武・松本から外角低めを徹底して攻められ、フルカウントから低めに来たスライダーをフルスイング。中堅左へほうり込んだ。2018年に「第89代4番」を襲名した若き4番が、新たな歴史の1ページを記した。

◆西武・岸潤一郎外野手が七回の第3打席でプロ初安打、初打点となる1号ソロを放った。0-4の七回に鍵谷の129キロのスライダーを左中間席へ運んだ。 「感触は結構良かったです。(初安打に)やっと緊張がとけたような気がしました。打席では思い切っていこうと思いました。何か(狙いなど)を考えるというわけではなく、とにかく一生懸命頑張っていこうと…」 うれしそうに振り返った。記念のホームランボールに関しては「もしいただけるのであれば、奥さんに渡したいと思っています」と語った。岸は2020年に四国の独立リーグ、徳島からドラフト8位で入団した。

◆西武が引き分けに持ち込んだ。0―4の七回に岸が1号ソロ。九回は代打メヒアが2ランを放ち、2死から森が同点ソロを放った。巨人は岡本和が15号ソロを含む2安打2打点と活躍したが、抑えのデラロサが誤算だった。

◆西武の平良海馬投手が1日、東京ドームでの巨人1回戦で開幕から27試合連続無失点としてパ・リーグ記録を更新した。29日の阪神戦で2012年の岡島(ソフトバンク)に並んでいた。 平良は4―4の九回に登板し、2安打を許したが無失点で切り抜けた。 開幕からに限らない連続試合無失点のパ・リーグ記録は03年の豊田(西武)と14年の比嘉(オリックス)が記録した34試合。プロ野球記録は06年の藤川(阪神)がマークした38試合。

◆巨人の高橋が左脚に違和感を訴え、大事を取って四回途中で降板した。三回の投球練習で屈伸をして気にするしぐさを見せながらも続投したが、四回1死から2者連続で四球を出して交代を告げられた。原監督は「あまり無理はさせたくない」と説明した。 今季は開幕からローテーションを守り、セ・リーグトップの6勝を挙げている。アクシデントに見舞われ、10試合目で初めて5回を投げ切れずにマウンドを降りた。

◆巨人は五回に岡本和の〝4番100号〟となる15号ソロで先制し、一時4点リードしたが、3点差の九回に守護神のデラロサが2被弾で同点を許した。九回の攻撃は1死一、二塁のサヨナラ機を作ったが、あと一本が出なかった。原辰徳監督(62)が振り返る。 ――最後はあと一本のところまで攻めたが 「そうですね。(表の守りで)あと1死というところも来たけどね」 ――カウント3-0から被弾 「結果的な部分から言うと粘り強くいかなきゃいけないところでしょうね」 ――高橋が左脚の違和感を訴えて降板 「あまり無理はさせたくないなというところですね」 ――その後は畠が好救援 「ねえ! よかった、よかった。しかしリリーフとして1回目だからね。用心深く言っといた方がいいでしょう(笑い)」 ――岡本和が4番100号。記念球にメッセージを書いていたのが中継映像で流れた 「あ、そう? そんなことないよ(笑)。何て書いたかな。忘れた、忘れた(笑)」――4番の先輩としてどう見ているか「日々、自分を高めるという部分においての『挑戦』というものを持ち続けている」――監督自身も4番に座っていた「いやいや、もう俺なんか比じゃない。それははるかに和真の方が素晴らしい4番打者だと思いますよ。王さん、長嶋さんの記録を抜く可能性をうんと持っている人だと思いますよ」

◆西武の森がチームの窮地を救った。九回、メヒアの2ランで3―4に詰め寄った後の2死走者なし。3ボールから積極的に振りに出た。デラロサの甘い速球を完璧に捉えて右中間へ同点ソロを飛ばし「会心の当たりだったと思う。とにかく思い切っていこうとバットを振っていった」と手応え十分だった。 その裏の守りでは平良をリードしてピンチをしのいだ。「結果的に同点に持ち込むことができて良かった」と語った。

◆西武の平良は開幕からの連続試合無失点を27に伸ばし、パ・リーグ新記録を樹立した。味方が3点差を追い付いた直後の九回に登板。一、二塁のピンチを招いたが、代打で出てきた亀井、中島の両ベテランを打ち取った。「しっかり準備はできていたと思う。走者を出して危なかったが、抑えることができて良かった」と息をついた。 150キロ超の剛速球が武器。新人王に輝いた昨季からさらに成長を遂げている。「連続無失点は意識せず、ただ、これからも無失点を続けていくことができるように頑張る」と頼もしかった。

◆リーグトップの6勝を挙げている高橋が左脚の違和感を訴え、四回途中で降板した。序盤から患部を気にするしぐさを見せ、四回に1死一、二塁のピンチを招いて交代。宮本投手チーフコーチは「アマチュアのときも何度かあったみたい。痛みもないというので問題はないと思う。明日の様子を見てでしょうね」と大事を取っての降板だったと説明した。

◆東京ドームで早出練習を行っていた巨人の25歳内野手、香月が大阪桐蔭高時代の先輩の姿を見つけると、西武側の三塁ベンチに向かった。あいさつを交わした相手はシーズンオフに合同自主トレーニングを行う1学年上の森。自身のバットをチェックされるシーンもあった。 香月は昨年9月、ロッテからトレードで巨人に加入。この日、代打で四球を選んだ左打者は今季、既にシーズン自己最多の3本塁打をマーク。九回に同点ソロを放った森に、少しでも近づくことが目標だ。

◆2年目の岸がプロ初安打と初打点をソロ本塁打で飾った。七回、鍵谷のスライダーを左中間席へ運んだ。四国IL・徳島からD8位で入団した24歳は、通算18打席目での安打に「やっと緊張が解けた気がしました」と笑顔。記念球は夫人に贈るという。明徳義塾高3年時の2014年にU18日本代表で巨人・岡本和(当時智弁学園高)とチームメート。プロでは差を広げられているが、九回には右前打で出塁して同点劇につなげた。

◆ヒヤヒヤの記録更新となった。西武・平良海馬投手(21)が4-4の九回に登板。2安打を許しながらも得点は許さず、開幕からの連続試合無失点を27に伸ばして、パ・リーグ新記録を作った。 「走者を出して危なかったですが、抑えることができて良かったです。連続無失点は意識せず、ただこれからも無失点を続けていけるように頑張ります」 九回2死一、二塁のピンチで代打・中島が一塁線寄りに放った強いゴロを一塁手・山川が弾いた。すぐに拾って一塁にトスしようとしたが、平良のベースカバーが間に合わない。山川は慌てて倒れこみながらのベースタッチで間一髪アウト。21歳右腕は苦笑しながら、沖縄の先輩の手を引いて立たせた。 チームメートの劇的な〝お膳立て〟だった。1-4の九回から代打・メヒアの1号2ラン、森の7号ソロが飛び出した。追いついたからこそ巡ってきた九回裏のマウンド。最速160キロ右腕は「準備はできていました」と結果で応えた。 最後の粘りに辻監督も「ナイスゲーム。よう踏ん張ってくれた。でも、まさかね、こういうことがあるんだね」とニンマリ。価値あるドローとなった。(湯浅大)

◆巨人・岡本和真内野手(24)が1日、西武1回戦(東京ドーム)の四回に2試合連発となる15号ソロを放った。2018年6月2日に「第89代4番」を襲名し、球団7人目となる4番打者での通算100号を最年少で達成した。リーグトップタイの15本塁打と、46打点でリーグ2冠をキープ。チームは九回に2被弾で追いつかれ、4-4で引き分けた。 どっしりとした下半身で粘り、バットを振り抜いた。0-0の四回1死。岡本和が西武・松本の投じた外角低めのスライダーをすくい上げ、バックスクリーン左に節目の一発を突き刺した。 「また一本一本、しっかり打てるように頑張ります。何よりチームの勝ちにつながる一打、本塁打が打ちたい」 先制の15号ソロ。2018年6月2日のオリックス戦(京セラ)で「第89代4番」を襲名してから4年目で、4番通算100号に到達した。 川上哲治、長嶋茂雄、王貞治、原辰徳、松井秀喜、ラミレスに続いて球団7人目。24歳11カ月の4番100号は史上最年少となった。 散髪し、心機一転で練習に臨む巨人・岡本和真=東京ドーム(撮影・中井誠) 気分転換に両サイドを短く刈り込んだ〝フェードカット〟で臨んだ一戦。相手ベンチには4番の礎を築くきっかけをくれた〝師匠〟がいた。現役最多の通算428本塁打を誇る西武・中村だ。レギュラーをつかむ前の17年オフから毎冬、合同自主トレを行っている。 「まずは自分の使っているバットをしっかり振れるようにならないと」。マスコットバットではなく試合用のバットを振る重要性を説かれ、今も忠実に守っている。西武戦はこれが初本塁打(11球団目)。球団配信のコメントでは、師匠の決まり文句「打てて良かった」を拝借した。 原監督は現役時代に4番で255発を放った。大先輩は「もう俺なんか比じゃない。はるかに和真の方が素晴らしい4番打者。王さん、長嶋さんの記録を抜く可能性を、うんと持っている人だと思います」と称賛した。 24歳の主砲はヤクルト・村上と並んで本塁打がリーグ1位、打点も同1位の46。頼もしい4番はさらに高みを目指す。(樋口航)

◆先発・高橋のアクシデント降板を畠のスクランブル投入でしのぎ、4番・岡本和の一発とタイムリーなどで、五回までに4-0。見事な試合運びだっただけに、巨人としては、勝ち切るべき試合だった。 この引き分けを見て、浮かび上がったデータがある。2015年の楽天監督時代に洗い出したもので、七回以降、3点のリードをひっくり返されることは少なくないが、4点差にすれば、年間で1試合あるかないか-に減るのだ。 したがって、七回、鍵谷が岸にソロ本塁打を許し、3点差に迫られた時点で、もう1点を何とかして取りにいく姿勢が、必要になっていた。その観点から、八回の岡本和の二ゴロ併殺打も、実は痛かったといえる。 はたして巨人の選手に、3点と4点差の違いという意識が、あったかどうか。 バッテリーは、4点リードしているからソロ本塁打なら大丈夫…と、安易に構えてはならない。打線は、無理やり転がしてでも走者を進め、スクイズしてでも得点をもぎ取ろう…と、貪欲にならなければいけない。 4点目の重要性を見つめ直す、良い機会にはなったと思う。(本紙専属評論家)

◆巨人の高橋が左脚に違和感を訴え、大事を取って四回途中で降板した。三回の投球練習で屈伸をして気にするしぐさを見せながらも続投したが、四回1死から2者連続で四球を出して交代を告げられた。 元巨人監督の堀内恒夫氏(73)は2日、自身のブログで「先発の高橋優貴 4回途中でマウンドを降りた。3回に入る前の投球練習中 投げ終わった後に異変は起きた。その場に座り込み屈伸をし始めた時 嫌な感じがした」と振り返った。 高橋は今季は開幕からローテーションを守り、セ・リーグトップの6勝を挙げている。アクシデントに見舞われ、10試合目で初めて5回を投げ切れずにマウンドを降りた。堀内氏は「投球練習を見ていて軸足になる左脚の股関節をやったと思った。一瞬ピリッときたんじゃないかと」と予測。「その後、3回は投げ切ったし 4回のマウンドも途中交代とはいえ上がったのだから 大したことではないのかもしれんけど ちょっと痛めた感じじゃないのかな。大事にいたらなければいいけど」と心配していた。

◆巨人は抑えのデラロサが4―1の九回に3点を失い、勝利を目前で逃した。無死一塁で代打メヒアに2ランを浴びて1点差にされると、2死後に森を迎えて3ボールから直球を右中間席に運ばれた。 元巨人監督の堀内恒夫氏(73)は2日、自身のブログで「チームがクローザーと決め そのクローザーが打たれたなら仕方なし。そう思ってスパッと切り替えないと。彼の後のピッチャーはいないのだから。守護神と呼ばれたって打たれる時もある」と擁護していた。

DAZN

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
中日
511 0.833
(↑0.033)
-
(-)
1122
(+1)
21
(-)
4
(-)
3
(-)
0.257
(↑0.002)
3.050
(↑0.52)
2
(1↑)
DeNA
421 0.667
(↑0.067)
1
(-)
1139
(+4)
40
(+3)
14
(-)
1
(+1)
0.295
(↑0.005)
5.230
(↑0.37)
3
(1↑)
ORIX
430 0.571
(↑0.071)
1.5
(-)
1151
(+5)
44
(+2)
9
(-)
2
(+1)
0.323
(↓0.01)
6.200
(↑0.72)
3
(1↓)
ロッテ
430 0.571
(↓0.096)
1.5
(↓1)
1135
(-)
25
(+1)
7
(-)
12
(-)
0.235
(↓0.026)
3.100
(↑0.3)
3
(1↑)
ヤクルト
430 0.571
(↑0.071)
1.5
(-)
1134
(+7)
34
(+4)
7
(+1)
8
(+2)
0.257
(↑0.004)
4.870
(↑0.15)
6
(2↓)
巨人
331 0.500
(-)
2
(↓0.5)
1128
(+4)
32
(+4)
10
(+1)
4
(-)
0.245
(↓0.004)
4.430
(↑0.07)
7
(3↑)
日本ハム
340 0.429
(↑0.096)
2.5
(-)
1131
(+7)
26
(+3)
3
(+2)
6
(+1)
0.249
(↑0.007)
3.250
(↑0.21)
7
(3↓)
阪神
340 0.429
(↓0.071)
2.5
(↓1)
1131
(+2)
34
(+5)
8
(-)
9
(-)
0.240
(↓0.01)
4.060
(↑0.36)
9
(1↓)
ソフトバンク
241 0.333
(↓0.067)
3
(↓1)
1129
(+3)
23
(+4)
11
(+1)
2
(-)
0.255
(↓0.01)
3.150
(↓0.21)
9
(1↓)
楽天
241 0.333
(↓0.067)
3
(↓1)
1124
(+4)
30
(+7)
5
(+2)
2
(-)
0.250
(↑0.003)
4.050
(↓0.24)
11
(-)
西武
122 0.333
(-)
2.5
(↓0.5)
1324
(+4)
27
(+4)
8
(+3)
2
(-)
0.276
(↓0.018)
4.800
(↑0.2)
12
(1↓)
広島
131 0.250
(↓0.083)
3
(↓1)
1321
(+3)
33
(+7)
3
(-)
7
(-)
0.302
(↓0.001)
6.700
(↓0.08)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
31162 0.660
(↓0.014)
-
(-)
94222
(+2)
173
(+5)
53
(-)
43
(-)
0.256
(↓0.001)
3.310
(↑0.02)
2
(-)
巨人
26198 0.578
(-)
4
(↑0.5)
90218
(+4)
195
(+4)
66
(+1)
36
(-)
0.254
(↓0.001)
3.500
(↓0.01)
3
(-)
ヤクルト
24197 0.558
(↑0.01)
5
(↑1)
93217
(+7)
207
(+4)
47
(+1)
33
(+2)
0.248
(↑0.001)
3.880
(-)
4
(-)
中日
21238 0.477
(↑0.012)
8.5
(↑1)
91147
(+1)
156
(-)
22
(-)
25
(-)
0.239
(↑0.001)
2.870
(↑0.05)
5
(-)
広島
17236 0.425
(↓0.011)
10.5
(-)
97152
(+3)
180
(+7)
29
(-)
25
(-)
0.260
(↑0.001)
3.690
(↓0.08)
6
(-)
DeNA
16317 0.340
(↑0.014)
15
(↑1)
89201
(+4)
265
(+3)
51
(-)
10
(+1)
0.244
(↑0.001)
4.720
(↑0.03)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
26218 0.553
(↓0.012)
-
(-)
88239
(+3)
196
(+4)
51
(+1)
38
(-)
0.263
(↓0.002)
3.360
(↓0.02)
2
(-)
楽天
25219 0.543
(↓0.013)
0.5
(-)
88212
(+4)
201
(+7)
42
(+2)
23
(-)
0.237
(-)
3.470
(↓0.03)
3
(-)
ロッテ
24227 0.522
(↓0.011)
1.5
(-)
90250
(-)
218
(+1)
53
(-)
46
(-)
0.246
(↓0.004)
3.850
(↑0.04)
4
(-)
西武
202210 0.476
(-)
3.5
(↑0.5)
91197
(+4)
209
(+4)
38
(+3)
51
(-)
0.244
(↓0.001)
3.910
(-)
5
(-)
ORIX
22257 0.468
(↑0.011)
4
(↑1)
89226
(+5)
230
(+2)
56
(-)
16
(+1)
0.254
(-)
3.940
(↑0.04)
6
(-)
日本ハム
18285 0.391
(↑0.013)
7.5
(↑1)
92165
(+7)
216
(+3)
28
(+2)
30
(+1)
0.225
(↑0.002)
3.860
(↑0.04)