ソフトバンク(★3対4☆)巨人 =交流戦3回戦(2021.05.30)・福岡PayPayドーム=
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巨人
2000100104702
ソフトバンク
02000000131210
勝利投手:戸郷 翔征(5勝2敗0S)
(セーブ:デラロサ(0勝0敗7S))
敗戦投手:和田 毅(3勝3敗0S)

本塁打
【巨人】岡本 和真(14号・5回表ソロ),スモーク(6号・8回表ソロ)

  DAZN
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◆巨人は初回、2死二三塁の好機からスモークが2点適時打を放ち、先制に成功する。その後同点とされるも、5回表に岡本和のソロが飛び出し、再びリードを奪った。投げては、先発・戸郷が5回2失点で今季5勝目。敗れたソフトバンクは、9回に1点を返すも及ばなかった。

◆ソフトバンクに新加入したコリン・レイ投手(30=カブス)が、1軍本隊に合流した。巨人戦の試合前練習で先発陣とともに調整。6月1日からのDeNA3連戦(横浜)で来日初登板する。 ウエスタン・リーグでは2試合に登板して0勝2敗、防御率6・75。直近では5月27日の阪神戦(タマスタ筑後)で、4回途中6安打4失点、80球を投げた。工藤監督は「ストライクかな?と思ったらボールだったりっていうのがいくつかあった。コントロールもいいし、フォアボールで崩れるタイプじゃない。80球近くでコントロールが崩れたかというと、そうではない」と、結果よりも投球内容を評価。メジャー通算8勝で196センチの長身右腕が、いよいよベールを脱ぐ。

◆ソフトバンクが珍しい形で三振ゲッツーを完成させた。 4回1死一塁。巨人ウィーラーはフルカウントから、低めのボール球にバットを出して途中で止めた。一塁走者の石川はスタートを切っており、捕手甲斐は二塁へ送球。タイミングとしてはアウトで、滑り込んだ石川はベースを離れて二塁ベースカバーの牧原大と抱き合う形に。二塁塁審はウィーラーが四球で自動進塁とみたのか、アウトセーフのジャッジをしなかった。 その後、ソフトバンク側の求めで一塁塁審がウィーラーはスイングをしたと判定し、空振り三振となった。ウィーラーはジャンプしながら抗議した。 二塁を巡る判定については工藤監督がリクエストを要求し、リプレー検証で石川は盗塁死となり、三振ゲッツーが完成した。 無観客試合とあって、球場に説明はなかった。

◆ソフトバンクにオープン戦含め14連敗中の巨人が連敗を止めた。2-2で迎えた5回に岡本和真が中越えソロ。中継ぎ陣も踏ん張り巨人が勝利。ソフトバンクはチャンスを生かせなかった。

◆巨人は1回1死二、三塁からスモークの中前打で2点を先制。ソフトバンクは2回に松田、牧原大の適時打で同点とした。 巨人は同点の5回1死から岡本和が14号ソロを放ち勝ち越し。ソフトバンクは5回1死満塁、6回1死二、三塁の好機も無得点。 巨人が1点差で逃げ切り、連敗を3で止めた。中4日の先発戸郷が5勝目、デラロサが7セーブ目。ソフトバンクは中盤の好機を生かせず。和田は3敗目。

◆ソフトバンクが再三の好機を生かせず惜敗。19年の交流戦からオープン戦を含めた対巨人の連勝が14でストップした。 工藤公康監督(58)の一問一答は以下の通り。 -和田は5回3失点 工藤監督 う~ん、悪くないと思ったんですけどね...。球も走っていて。でも実際は5回3失点。悪いというふうには思わなかったし、いつも通りだなと思ったんですけど、ちょっと100球を超えたので5回で代えたっていうところです。次もありますし。 -和田は今季初めて初回に失点した 工藤監督 ピッチャーの入りっていうのは多少不安なところもあったりする。今日のボールはどこがうまくいって、どこがうまくいかないのかっていう多少の確認はあるので。その確認をするまでに、相手に対応されてしまった。ボール自体は悪いと思わなかったです。調子も悪いなとは思わなかったです。 -打線はあと1本 工藤監督 そんなもんですよ。あと1本出ていれば楽勝で勝ってるんですから。はい。 -9回は左腕中川に対し、左の上林の代打に左の明石を送った 工藤監督 そこしかないですよね。右は海野君しかいない。同じ左でも明石君は(左腕を)苦にするというわけではないので、そこは明石君で、と思ってました。 -1点ビハインドの6回1死二、三塁では2安打の牧原大に代打川島。勝負に出た 工藤監督 そうですね。あそこは追いつかないといけないところだったので、早め早めに勝負をしにいってというところ。後ろにいけばジャイアンツもいいピッチャーが出てくるわけですから、あそこで勝負をかけてどうなるかが大事だと思ったので(川島を)いきました。結果は打てる時もあれば、打てない時もある。昨日もおとといも、点は結構取っていましたし、いつもいつも取れるわけではない。あと1本が出れば苦労はない。出ないからこういうゲームになるということを考えれば、しっかり切り替えてまた明後日。大事なのはどうやって切り替えるか。バッターもそうだし、和田君も。(被弾した)泉君にしても、どう切り替えるかが大事。これからも試合は続いていくので。 -今カードは勝ち越したのは大きい 工藤監督 そうですよ。常に勝ち越すことを目標にやっているわけですから。そうそうジャイアンツさんも負けるわけにはいかないでしょうし、向こうも必死にきている。当然こっちも必死にやっているけど、勝負なので勝つときもあれば負ける時もある。またそれをしっかり切り替えて、来週からやっていきたいと思います。

◆巨人の救援陣が土俵際で踏ん張った。1点リードの6回から継投策に入り、鍵谷が1死二、三塁のピンチを招くも、大江が代打川島、中村晃を打ち取り無失点。7回の高梨は、柳田の一塁方向の打球を中島がはじくも、全力のカバリングで切り抜け、ビエイラはバレンティンを最速158キロ直球の力勝負で一飛に打ち取り、雄たけびをあげた。8回から中川がイニングをまたぎ、9回2死一、二塁からデラロサが甲斐を見逃し三振に沈めた。 ▽巨人大江 鍵谷さんにいつも助けてもらっているので何とかしたかった。できることを全力でやった結果が、いい結果につながりました。ベンチに帰る時は、ほっとしました。 ▽巨人高梨 3人で終わるのがベストでしたが、アウトカウントを進めることができたのはよかった。カバリングは人生初めてのビッグプレーです(笑い)。ビエイラありがとう! ▽巨人ビエイラ どんな状況でも行ける準備はできていた。広島戦で高梨に助けてもらっていたので今日はなんとか抑えたかった。本当にうれしいよ! ▽巨人中川 1点は取られましたが、デラロサがなんとか抑えてくれることを信じて、ベンチで応援してました。チームが勝ったことが何よりもうれしい。 ▽巨人デラロサ 中川が回またぎで頑張ってくれていたので、なんとか抑えることができて、勝ててよかったよ。軽食のカレーもすごくおいしいね。

◆ソフトバンク和田毅投手(40)は5回3失点で3敗目を喫し、初回の失点を猛省した。 四球と二塁打で2死二、三塁とするとスモークに中前2点適時打。「初回の失点は、絶対に与えてはいけなかったし、もったいなかった」と唇をかんだ。2回までに50球を費やしながら粘投したが、5回に岡本和に勝ち越しソロ。「なかなかリズムに乗ることが出来ず、野手のみんなには本当に申し訳ない」。今季最多の105球を投げて毎回の8奪三振と力は示しており、交流戦最多に並ぶ26勝目は次回登板に持ち越した。

◆巨人は中4日で先発した戸郷翔征投手が役割を果たした。 5回7安打2失点で5勝目をマーク。直球主体で押し込み、要所でフォークとスライダーを効果的に使った。走者を背負いながらも内角を強気に攻め「(捕手の)炭谷さんの配球は去年から知っているところもある。予想しながら投げていた。いい投球ができたと思います」と振り返った。 ▼4勝目を挙げた25日楽天戦から中4日で先発した戸郷が勝利投手。巨人で前回の先発から中4日以内で先発は19年9月11日DeNA戦→16日阪神戦の桜井以来だったが、桜井は両方とも敗戦投手。戸郷のように「先発勝利から中4日以内で先発勝利」は10年6月29日広島戦→7月4日阪神戦の東野以来、チーム11年ぶり。

◆これぞ、巨人の4番だ。岡本和真内野手(24)が「日本生命セ・パ交流戦」ソフトバンク戦の5回、14号決勝ソロ。2年連続で4連敗を喫した日本シリーズとオープン戦を含め、ソフトバンク戦の連敗を14で止めた。5月は自身最多タイの9本塁打と上昇カーブを描き、歴代7人目となる巨人で先発4番の通算100本塁打に王手をかけた。ひと振りで苦手意識を振り払って16試合ぶりの勝利をもたらした主砲が6月攻勢の先頭に立つ。待っている約3分が、とても長く感じられた。同点の5回1死。岡本和が和田の直球を完璧に捉えた打球は中堅フェンスのギリギリで跳ね返ってきた。審判団はリプレー検証へ。確証が持てなかった岡本和は二塁ベース上で、ただただ祈っていた。腕を組んだり、二塁上で、立ったり、しゃがんだり。「(検証後に審判が)『手を回してくれ!』と思ってました」。約3分後、願った通りの光景を見届けると、ゆっくりと本塁へと駆けだした。「なんとか塁に出ようと思っていたので良かったと思います」と静かに喜びに浸った。 鷹から勝ちどきを上げるまでの2年間は、とてつもなく長かった。ソフトバンクには19年6月22日の対戦を最後に14連敗。日本シリーズは2年連続で4連敗と、苦手意識がチームに色濃く満遍なく充満していた。 重みを増す鷹の呪縛を、主砲も感じないわけはなかった。今年3月の、敵地でのオープン戦。打撃練習後に「この球場にくると、なんか体が重たく感じるんですよ...」と漏らした。14連敗中の計15試合は打率2割3分6厘、3本塁打、7打点。巨人の4番を張る男として、重い空気を1日でも早く振り払う必要性と責任を、肌で痛感してきた。 だからこそ、この一打の行く末にはこだわった。どんな結果でもどっしり受け止める主砲が「やらんよりは、やったほうがいいと思いますし」と二塁ベース上で右手を上げ、リプレー検証を請うた。「やっぱりずっと負けているので。今年はしっかり交流戦で首位に立つために3連敗は回避したかった。今日は勝ててよかったなと思います」。1発の感触より、待ち続けた白星の喜びをかみしめた。 ひと振りで試合を決めた4番に、原監督は「ずいぶんストレスもたまっていただろうし、そういう意味ではそれが全て出たんじゃないでしょうかね」と、うなずいた。首位阪神とのゲーム差は4・5と変わらない。143試合の中の1試合と言えば、そうかもしれない。岡本和は「(日本シリーズとは)また違いますからね。でも、3連敗するよりかはなんとか1勝できたのはいいかなと思います」と言った。今季中に再び相対する可能性があるのは、日本シリーズのみ。その前に、ようやく重い霧は晴れた。今秋に3年連続の頂上決戦となれば、総力戦の末につかんだ、待ち焦がれたこの1勝をもたらした岡本和の一撃は、さらに大きな意味を持つ。【浜本卓也】 ▼岡本和が勝ち越しの14号。同選手が先発4番で打った本塁打は99本目で、巨人では7人目となる4番100号に王手をかけた。5月の岡本和は22試合に出場して9本塁打。月間9本塁打は19年8月に並び自身最多タイとなったが、今月は9日の7号が逆転サヨナラ、12日の8号が同点、16日の9号が先制、19日の11号が先制、26日の13号が逆転、30日の14号が勝ち越しと、9本のうち6本が肩書付き。月間6本の殊勲弾は初めてだった。

◆ソフトバンク2番手松本裕樹投手が2回をパーフェクトに抑えた。 6回から登板し、先頭広岡を二ゴロ、松原を遊ゴロ、炭谷は151キロの直球で見逃し三振。7回も吉川からフォークで空振り三振を奪うなど3人で切った。「相手に流れが行かないように、今日も1球1球丁寧に投げることができた。自分らしい投球だった」。中継ぎ登板した3試合で無失点投球。モイネロ、森の不在でブルペンの台所事情は苦しいだけに、懸命に右腕を振るつもりだ。

◆巨人ジャスティン・スモーク内野手(34)の1発が効いた。 1点リードの8回、泉の直球を右翼席上段へ6号ソロ。最終回に1失点しただけに、値千金の一打になった。「投手が頑張っていたので追加点がとれてよかったよ!試合にも勝てたしうれしいね!センキュー!」とコメントも弾んだ。初回2死二、三塁では先制の2点適時打。原監督も「1発というか、今日は3打点だもんね」と、働きぶりに目を細めた。

◆ソフトバンクが再三の好機を生かせず、19年から続いた巨人戦の連勝が14でストップした。先頭打者を6度出しても、3点止まり。ここ2試合で9本塁打、17得点を奪った打線が小休止し、工藤公康監督(58)は「あと1本が出れば苦労はない。出ないからこういうゲームになるということを考えれば、しっかり切り替えて」と言葉を振り絞った。 勝負手は打った。2-3の6回1死二、三塁。左の牧原大に対して、巨人は左腕大江を送り出してきた。牧原大はそれまで二塁打を含む2安打を放って得点圏打率5割2分9厘を誇っていたが、指揮官は左腕キラーの川島を代打に送った。「追いつかないといけないところだったので、早め早めに勝負しにいった。後ろにいけば、ジャイアンツもいいピッチャーが出てくるわけですから」。しかし、川島は初球を打ち上げて二飛で、後続も倒れた。 最終回も執念は見せた。3-4の1死一、二塁。左腕中川に左の上林の場面で、同じ左の明石を代打に送った。工藤監督は「同じ左でも明石君は(左腕を)苦にするというわけではないので」。直近5年で上林は左腕に打率2割3分2厘、明石は2割3分6厘。わずか4厘の差でベテランの勝負強さに懸けたが、実らなかった。 19年6月22日以来の巨人戦黒星となったもののカードを勝ち越し、6月1日からは交流戦で40勝17敗2分けと圧倒しているDeNAとの3連戦が始まる。「しっかり切り替えて、来週からやっていきたいと思います」。2位楽天とは0・5差。足踏みをしている場合ではない。【只松憲】

◆負け続けている巨人もプレッシャーだったろうが、勝ち続けているソフトバンクも重荷はあったろう。最終9回に1点差まで詰め寄ったが巨人戦の連勝は14でストップした。19年の交流戦から始まった打倒Gの連勝街道。2度の日本シリーズ4連勝もあって、何かと注目を集めたカードだったが、これでようやくひと区切りか。今秋、3年連続のシリーズ対決が結実するまで「因縁の戦い」はお預けである。 ホークスが強くて、巨人が弱いとは断言できないが、3戦目の先発メンバーを見ていると「生え抜き」(外国人選手は除く)の差を感じずにはいられない。巨人は吉川、岡本和、松原の3人。ソフトバンクは7番バレンティン以外は8人すべて生え抜きの選手たちだ。FA補強やトレードなど戦力強化を目指して各チーム編成を行っているだけに、生え抜きの多さがそのままチームの強さに直結するとは言い切れないが、選手たちの確実な成長とチームの「土台」がしっかりと固まっているという点ではアドバンテージがあるのではないだろうか。「チーム一丸」という精神的要素も作りやすいはずだ。 ホークスは対G15連勝でさらに波に乗りたかったろうが惜敗に終わった。「今年は交流戦がないのはさびしいよね。いつもきっちり勝ちよるもん」。6月開幕となった昨年、そう言って苦笑いしていたのは9月に急逝した故川村隆史コンディショニング担当(享年55)だった。5月30日は川村さんの誕生日だった。天国から見守る明るい「兄貴分」に白星はプレゼントすることはできなかった。 最終9回、先頭中村晃が内野安打で出塁。最も川村さんを慕った男の意地の一打でサヨナラ勝ちか? と気持ちも高ぶったが、あと1歩届かなかった。 「まあまあまあ、みんなようやっとりますわ」-。ゲームセットの瞬間、川村さんの声が聞こえた気がした。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆ソフトバンクのコリン・レイ投手(30)が1軍本隊に合流した。試合前に代表取材に応じた工藤公康監督(58)は期待を込めた。 「四球で崩れるタイプでもないし、クイックも計ったら1・6秒だと。しっかりまとまっているので、あとは球数だけ。だったら上(1軍)で投げてもいいのかなと」 レイは今季から新加入した助っ人右腕。ウエスタン・リーグでは2試合に登板して0勝2敗、防御率6・75だったが、待望の1軍合流となった。指揮官は内容を評価して「打たれたのもありますけど、ストライクと思ったらボールと(判定された球)いうのもあったので。コントロールもいい」と1軍切符を渡した。 27日の中日戦(バンテリンD)で先発した笠谷が登録抹消されている木曜日。レイは6月3日のDeNA戦(横浜)で先発登板する見込みだ。工藤監督も「90球前後。100球はいかないように考える」とメドを明かした。

◆ソフトバンク・平石洋介打撃コーチ(41)が試合前に代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。 --バレンティンの状態が上向いているが、どこがよくなったのか 「(一瞬、間を置いて)まだ、やめましょう。そんな甘くないですから、本人も思っていると思いますよ。きのう打ちました?(結果は3打数無安打)僕らが一喜一憂してはだめなので。そんな簡単なことではないので。これが続いてこれば自信にもなりますけど」 --上林と会話する姿が目立つ 「どうしても悩んでしまう。悩んでじゃないな、いろいろ考えるタイプなので。もう一回、本人の気持ちも聞きながら。こうじゃないかなとやるのはいいんですけど、それがはまらないときはとことんはまらなくなる。他の選手もそうだと思うんですけどね。もっとよくなりたいと思うあまり、それでどんどんはまっていってしまうところがあるので。きょうももう一回明確にしようという話はしていますけど」 --明確かつ、シンプルに 「そうですね、とにかく今はここだけという。こっちの一方的なあれではなくて、(上林)誠知の話も聞きながら。思うところは一緒だったので。今はそこだけを意識した方がいいんじゃないかと。あれもこれもは難しいと思うので、整理をしてあげたくて」 --結果というよりも取り組む内容を明確に 「結果は相手がいること。確かに結果が出ないとこの世界は生きていけないんですけど。ちょっともったいない時間を過ごしているんじゃないかというのがあって。でも僕らができることって、そうやって話を聞いてというところ。必ずしも答えがはまるとかはわからないですけど。きっかけになるアドバイスができればいいんですけど。本人と話をしながら、ちょっとでも整理をしてくれたら」

◆巨人・岡本和真内野手(24)がリプレー検証による勝ち越しの14号ソロを放った。 2-2の五回1死。ソフトバンク・和田の直球を完璧に捉え、大きな放物線を描いてバックスクリーンに運んだ。打球がフェンス上部に当たり、グラウンド内に跳ね返ってきたため、プレーは続行し、岡本和は二塁でストップ。リプレー検証の末、本塁打に判定が覆り、ゆっくりとダイヤモンドを1周した。 岡本和は26日の楽天戦(東京ドーム)以来、4試合ぶりの一発。これで自身最多の月間9本塁打となった。

◆巨人・岡本和真内野手(24)がリプレー検証による勝ち越しの14号ソロを放った。 「打ったのはストレート。打てて良かった」 2-2の五回1死。ソフトバンク・和田の直球を完璧に捉え、大きな放物線を描いてバックスクリーンに運んだ。打球がフェンス上部に当たり、グラウンド内に跳ね返ってきたため、プレーは続行し、岡本和は二塁でストップ。リプレー検証の末、本塁打に判定が覆り、ゆっくりとダイヤモンドを1周した。 26日の楽天戦(東京ドーム)以来、4試合ぶりの一発。5月はこれで自身最多タイの月間9本塁打となった。

◆巨人が連敗を3で止めた。2―2の五回に岡本和がリーグトップに並ぶ14号ソロ。八回はスモークのソロで加点した。5回2失点の戸郷が5勝目。ソフトバンクは九回に1点差に迫ったが及ばず。和田が5回3失点で3敗目となった。

◆ソフトバンクは好機を作りながらもあと一本が出ずに敗戦。試合後、工藤公康監督(58)が代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。--和田は5回3失点 「悪くないと思いましたけどね。球も走っていて。実際に5回を3失点というところなので、悪いとは思わなかったし、いつも通りとは思いましたけど、100球を超えたので5回で代えたというところですね。次もありますし」 --一回に失点したのは今季初だった 「投手の入りというのは不安もあったりする。きょうのボールがどこにいって、どこがうまくいかないのかという確認があるので。その確認をするまでに打たれて、対応されてしまったというのがあると思いますけど。ボール自体、調子は悪いとは思わなかったです」 --打線はあと1本 「そんなもんですよ。あと1本が出ていたら楽勝で勝っていますから」 --九回1死一、二塁では左投手の中川に対して代打・明石を 「そこしかないでしょ。右は海野君しかいなかったので。同じ左でも明石君は苦にするわけではないので。あそこは明石君でと思いましたよ」 --六回1死二、三塁でも牧原大に代打・川島。早めに仕掛けていった 「あそこは追いつかないといけないところだった。早めに勝負しないといけないというのは出てきますね。後ろにいけばジャイアンツだっていい投手が出てきますから。あそこで勝負をかけて、どうなのかというところが大事だと思ったので。結果は、打てるときもあれば打てないときもあるので」 (続けて) 「きのうもおとといも点は取っていましたし、いつも取れるわけではないので。あと1本が出れば苦労はないですよ。また切り替えて、あさってと。大事なのはどう切り替えるか。打者の人もそうだし、和田君も泉君も、どう切り替えるかが大事だと思うので。これからも試合が続くので」 --カードは勝ち越した 「常に勝ち越すことを目標にやっていますから。こっちも必死にやっていますけど、勝つときもあれば負けるときもある。また切り替えて。来週からやっていきたいと思います」

◆巨人の戸郷は初の中4日での先発登板で5回2失点と踏ん張り、5勝目を手にした。「思ったより疲れはなかった。短期決戦では中4日もあると思うので、シーズン序盤に経験できて良かった」と涼しげに言った。 岡本和のソロで勝ち越した直後の五回にピンチを招いたが、2死満塁からバレンティンを左飛に抑えてガッツポーズ。「あのピンチを何とか粘れたので、この勝ちにつながったと思う」と息をついた。

◆プロ3年目で初めて中4日で先発した巨人・戸郷は5回7安打2失点と踏ん張り、リーグ2位タイの5勝目。「思ったより疲れはなかった」と涼しげに振り返った。ソフトバンク戦は先発こそ初めてだったが、過去2年の日本シリーズでは中継ぎで4試合に登板。昨季は3試合で計5回?を2失点と奮闘した。「前の2試合を『ソフトバンク打線、やばいな』と思って見ていましたけど、去年いい抑え方をしたので、自信を持っていた」。前日までの2試合で計17失点と投手陣が総崩れだった中、強気の投球で勝利に貢献した。

◆「日本生命セ・パ交流戦」は30日、6試合が行われた。巨人は、ソフトバンク最終戦(ペイペイドーム)に4-3で勝利。オープン戦を含めて14連敗中だった〝天敵〟を相手に、2019年6月22日以来、実に708日ぶりとなる勝利をつかんだ。岡本和真内野手(24)が2-2の五回にバックスクリーンへ飛び込む決勝の14号ソロ。六回以降に6投手をつぎ込むなど原辰徳監督(62)も〝執念の采配〟を見せ、ついに長いトンネルを抜けた。 勝利を見届け、原監督(中央)は元木コーチ(背番号77)、桑田コーチ(右)らとグータッチ。しかし、その視線は鋭いままだった(撮影・村本聡) 負の連鎖を断ち切った。岡本和が、体をこまのように回転させて豪快なひと振り。中堅フェンス上に当たって跳ね返ってきた打球に、二塁ベース上で一度足を止めた。 「(判定を待つ間は)『手を回してくれ』と思っていました。何とか塁に出ようと思っていたので良かった」 審判団の判断で行われたリプレー検証。本塁打と判定されると、ホッと息をつき、ゆっくりと本塁に向かった。 内角攻めを徹底され一、三回は凡退していた。2-2の五回1死。和田が投じた139キロの内角への直球を完璧に捉えた。リーグトップに並ぶ14号のソロは5月9本目のアーチ。2019年8月の自身最多に並び4番通算99本目とした。

DAZN

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
中日
411 0.800
(↑0.05)
-
(-)
1221
(+4)
21
(+1)
4
(+1)
3
(+1)
0.255
(↑0.008)
3.570
(↑0.52)
2
(1↑)
ロッテ
420 0.667
(↑0.067)
0.5
(-)
1235
(+7)
24
(+1)
7
(+1)
12
(+5)
0.261
(↑0.008)
3.400
(↑0.49)
3
(2↓)
DeNA
321 0.600
(↓0.15)
1
(↓1)
1235
(+1)
37
(+5)
14
(-)
0
(-)
0.290
(↓0.01)
5.600
(-)
4
(4↑)
ORIX
330 0.500
(↑0.1)
1.5
(-)
1246
(+8)
42
(+7)
9
(+1)
1
(+1)
0.333
(↑0.001)
6.920
(↑0.41)
4
(4↑)
巨人
330 0.500
(↑0.1)
1.5
(-)
1224
(+4)
28
(+3)
9
(+2)
4
(-)
0.249
(↓0.008)
4.500
(↑0.31)
4
(4↑)
阪神
330 0.500
(↑0.1)
1.5
(-)
1229
(+9)
29
(+8)
8
(+2)
9
(+3)
0.250
(↑0.033)
4.420
(↓0.74)
4
(1↓)
ヤクルト
330 0.500
(↓0.1)
1.5
(↓1)
1227
(+7)
30
(+8)
6
(+1)
6
(-)
0.253
(↑0.001)
5.020
(↓0.72)
8
(3↓)
ソフトバンク
231 0.400
(↓0.1)
2
(↓1)
1226
(+3)
19
(+4)
10
(-)
2
(-)
0.265
(↑0.013
2.940
(↓0.22)
8
(4↑)
楽天
231 0.400
(↑0.15)
2
(-)
1220
(+5)
23
(+1)
3
(-)
2
(+1)
0.247
(↑0.025)
3.810
(↑0.59)
10
(2↓)
日本ハム
240 0.333
(↓0.067)
2.5
(↓1)
1224
(+1)
23
(+4)
1
(-)
5
(-)
0.242
(↓0.011)
3.460
(↑0.1)
11
(5↓)
西武
121 0.333
(↓0.167)
2
(↓1)
1420
(+8)
23
(+9)
5
(+1)
2
(-)
0.294
(↑0.007)
5.000
(↓1)
11
(5↓)
広島
121 0.333
(↓0.167)
2
(↓1)
1418
(+1)
26
(+7)
3
(+1)
7
(+1)
0.303
(↓0.033)
6.620
(↓0.04)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
31152 0.674
(↑0.007)
-
(-)
95220
(+9)
168
(+8)
53
(+2)
43
(+3)
0.257
(↑0.003)
3.330
(↓0.1)
2
(-)
巨人
26197 0.578
(↑0.01)
4.5
(-)
91214
(+4)
191
(+3)
65
(+2)
36
(-)
0.255
(↓0.001)
3.490
(↑0.01)
3
(-)
ヤクルト
23197 0.548
(↓0.013)
6
(↓1)
94210
(+7)
203
(+8)
46
(+1)
31
(-)
0.247
(-)
3.880
(↓0.1)
4
(-)
中日
20238 0.465
(↑0.013)
9.5
(-)
92146
(+4)
156
(+1)
22
(+1)
25
(+1)
0.238
(↑0.001)
2.920
(↑0.04)
5
(-)
広島
17226 0.436
(↓0.011)
10.5
(↓1)
98149
(+1)
173
(+7)
29
(+1)
25
(+1)
0.259
(↓0.002)
3.610
(↓0.06)
6
(-)
DeNA
15317 0.326
(↓0.007)
16
(↓1)
90197
(+1)
262
(+5)
51
(-)
9
(-)
0.243
(-)
4.750
(↓0.01)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
26208 0.565
(↓0.013)
-
(-)
89236
(+3)
192
(+4)
50
(-)
38
(-)
0.265
(↑0.002
3.340
(↓0.01)
2
(-)
楽天
25209 0.556
(↑0.011)
0.5
(↓1)
89208
(+5)
194
(+1)
40
(-)
23
(+1)
0.237
(↑0.003)
3.440
(↑0.04)
3
(-)
ロッテ
24217 0.533
(↑0.01)
1.5
(↑1)
91250
(+7)
217
(+1)
53
(+1)
46
(+5)
0.250
(↑0.001)
3.890
(↑0.06)
4
(-)
西武
20229 0.476
(↓0.012)
4
(-)
92193
(+8)
205
(+9)
35
(+1)
51
(-)
0.245
(↑0.002)
3.910
(↓0.08)
5
(-)
ORIX
21257 0.457
(↑0.013)
5
(↑1)
90221
(+8)
228
(+7)
56
(+1)
15
(+1)
0.254
(↑0.001)
3.980
(↓0.02)
6
(-)
日本ハム
17285 0.378
(↓0.008)
8.5
(-)
93158
(+1)
213
(+4)
26
(-)
29
(-)
0.223
(↓0.001)
3.900
(↑0.02)