楽天(☆5対1★)DeNA =交流戦3回戦(2021.05.30)・楽天生命パーク宮城=
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DeNA
0001000001710
楽天
00100022X51200
勝利投手:酒居 知史(1勝0敗0S)
敗戦投手:石田 健大(1勝1敗0S)
  DAZN
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◆楽天は3回裏、浅村が犠飛を放ち、先制に成功する。その後同点を許すも、7回には2死二三塁の好機から岡島が2点適時三塁打を放ち、再びリードを奪った。投げては、3番手・酒居が今季初勝利。敗れたDeNAは、2番手・石田が誤算で、打線も1得点と振るわなかった。

◆楽天のルーキー早川隆久投手(22)はここまで両リーグ最多タイの6勝で、今月は3勝0敗。 新人が月間4勝以上すると、17年6月の黒木(オリックス)以来で、楽天では初めて。初の交流戦でも勝てるか。

◆乃木坂46の久保史緒里が(19)が始球式を行った。 「楽天カードpresents イーグルスガールデー」にちなみ、ピンク色に白の縦じまが入った背番号46の「イーグルスガールユニホーム」を着用。小走りでマウンドに上がった。右打者のDeNA桑原を相手に左足を上げ、力強く右腕を振ると、ボールは左打席へそれたがノーバウンドで捕手のミットへ収まった。 宮城県出身の久保は、2021イーグルスガールイメージキャラクターを務める。幼稚園時代からファンで球団公式チアリーダー「東北ゴールデンエンジェルス」のジュニアチアリーダーズ出身。 以下、始球式後コメント全文 私も幼稚園の頃から応援している楽天イーグルスさんの本拠地、楽天生命パーク宮城でこうして始球式をできることが本当にうれしいです。舞台の稽古のときに野球経験のある方々が投げ方を教えてくださったり、公園でマネジャーさんと一緒に今日のためにたくさん練習をしてきました。 昨年はホームまでとどかなかったことと比べると、今日の投球は90点くらいだと思います。でもまだまだなので、鋭く浮かない球を投げられるようにもっともっと練習して、次の機会がいただけることを夢にがんばります。 私にとっての大スターである楽天イーグルスの選手の皆さんがけがなく、そしてこういう状況ではありますが、少しでも早く思いどおりのプレーができる環境になるようにこれからも応援したいと思います。

◆DeNAが、不可解なプレーで命拾いした。楽天が1-1の同点で迎えた4回1死二、三塁。カウント2-2から、三塁走者の岡島豪郎外野手がスタート。打者の太田が外角低めのボール球を見逃した。 岡島は三本間に挟まれ、盗塁死が記録された。その後、太田は四球、小深田が三振で好機をつぶした。 DeNAは前日、1-1の9回1死満塁で三塁走者の神里和毅がスタート。山下幸輝が空振りするというプレーで勝ち越せなかった。 DeNAの投手は左肩手術からの復活勝利を目指す今永昇太で、捕手は伊藤光。バッテリーが落ち着いた対処をした。

◆楽天ドラフト1位の早川隆久投手(22)が5回1/3、84球5安打1失点で降板した。 今月はプロ初完封勝利を含む3勝0敗。チーム新人初の月間4勝を目指しマウンドに立った。初回は2死二塁と得点圏に走者を置くもオースティンを空振り三振。2回も先頭宮崎に安打を許すが、後続を切った。3回は3者凡退。直後に先制点をもらった。 だが、4回2死二塁の場面で宮崎に中前適時打を打たれ同点に追いつかれる。5回は無失点。6回は先頭を歩かせ、伊藤に犠打で1死二塁としたところで安楽への交代を告げられた。 「全体的にまずまずだったと思います。ランナーを出してもゲッツーを取れたところは良かったです。6回は投げ切りたかったですね」と淡々と振り返った。 今季は10試合に登板しリーグ単独トップの6勝(2敗)を挙げ、防御率3・14を記録している。 ▽楽天石井GM兼監督(早川に)「交代する時に悔しい顔をしてマウンドを降りていたので、闘争心を持ってマウンドにいるんだなと実感させてくれた。頼もしく感じました」

◆DeNA今永昇太投手(27)は6回7安打1失点と好投したが、昨年8月8日ヤクルト戦(神宮)以来295日ぶりの白星とはならなかった。3回に犠飛で1点を失ったが、最速146キロで5三振を奪うなど安定した投球。92球を投げ、1-1の同点で降板した。7回から2番手石田健大にマウンドを託し、勝敗はつかなかった。 今永は今季2度目の登板を「チームが良い状態だったので、その流れを切らないよう自分のピッチングをしようとマウンドに上がりました。ストレートの球威が落ちてからもスライダーとチェンジアップを低めに集められ、また野手の方に助けてもらいながら抑えることができました。光さんがうまくリードしてくれました」と振り返った。 昨年10月に左肩のクリーニング手術を受けた。「元に戻るより、しっかり技術も心もパワーアップしないと、けがした意味がない」。回転数や回転効率を上げてきた。

◆楽天は3回、浅村の中犠飛で先制。先発の早川は3回まで2度走者を背負ったが、2安打4奪三振で無失点。 DeNAは4回、宮崎の左前適時打で同点に追いつく。今永は6回まで7安打1失点。楽天早川は6回途中5安打1失点で降板。 楽天が7回に岡島の2点適時三塁打で勝ち越して勝利。3番手酒居が今季初勝利。DeNAは連勝が2で止まり石田が今季初黒星。

◆DeNAが5月の月間勝ち越しを逃した。 9勝9敗3分けで臨んだ試合。今季2度目の先発となった今永昇太投手(27)が6回7安打1失点と好投したが、7回に登板した2番手の石田健大投手(28)投手が2安打1四球で2点を失った。打線は楽天先発のルーキー早川隆久にてこずり、宮崎敏郎内野手(32)の左前適時打による1点に抑えられた。 三浦大輔監督(47)は同点ながら6回92球で今永を交代させた理由について「球数もありますし、走者を出して踏ん張っていた」と説明。今永は左肩の手術明け、2試合目の登板だった。2番手に石田を選択した理由には「(エスコバーが3連投中で)それもある。同点ということもある」と話した。 今永の投球については「前回に比べてだいぶよくなっていた。走者を出してからも自分のボールを投げられていた。バッテリーで時間をかけて粘り強く投げていた。球の力もあったし、前回よりボールをコントロールできたのが一番変わったこと」と評価した。 攻撃面では7安打を放ちながらも3併殺と、先頭打者の出塁を生かせなかった。交流開幕後5試合で14本出ていた本塁打も出なかった。三浦監督は「(早川は)ボールの力があった。ヒットもあったし、内容は悪くない。正面を突いていたし、そういう日もある。毎日毎日ホームランが出るわけじゃない」と振り返った。 DeNAは試合前まで、交流戦は3勝1敗1分けで中日と並んで首位だった。

◆月間首位打者の楽天・岡島豪郎外野手が、決勝打を放った。同点の7回2死二、三塁、DeNA石田の落ち球を右翼線へはじき返す2点適時三塁打。塁上で右拳を挙げた。5月の月間打率は3割9分8厘。通算では規定打席未到達ながら3割5分5厘を誇る。13年日本一メンバーの31歳は「また違った思いで優勝してみたい」と強い思いを口にした。 ▽楽天酒居(7回から3番手で救援し、今季初勝利)「とにかく1点を守りにいくという気持ちでマウンドに上がりました」

◆楽天ドラフト1位の早川隆久投手(22)が悔しがった。1-1の6回1死二塁、球数は84球。安楽への交代を告げられると表情を消した。仲間のハイタッチもまばらに、ベンチへ腰かけ、自らへの怒りをこらえた。5回1/3、5安打1失点。勝敗つかず球団新人初の月間4勝目は逃したが、勝利に貢献。それでも「6回をしっかり投げ切りたかったです」と反省が口をついた。 交流戦初登板で、敵の狙いを外した。「真っすぐを狙われている印象だったので、(捕手の)太田さんと話をしながら試合の中で対応しました」。最速148キロの直球は38・1%(32球)にとどめ、チェンジアップ、カットボール、カーブを織り交ぜた。前日29日に田中将からソロを放ったオースティンには第1打席は6球全て変化球で空振り三振。第2打席でも直球を見せ球にチェンジアップで一ゴロに打ち取った。規定投球回到達投手で最少の10四球を誇る制球力を土台に、危機を察知し、かわした。 ハーラー単独トップの6勝をマーク。16日オリックス戦ではプロ初完封勝利を挙げるなど、5月は3勝0敗と結果を出す。1年目のシーズンも3分の1が終了。たまる疲労とも付き合いながら「チームの勝ちに貢献できるように頑張ります」と力強く次戦を見据えた。【桑原幹久】

◆得点と流れは渡さない。楽天安楽智大投手(24)が30日、DeNA3回戦(楽天生命パーク)で同点の6回1死二塁から救援登板。 0回2/3を1安打無失点に抑え、チームの交流戦2勝目に貢献した。 頼れる右腕が火を消した。「絶対ランナーをかえさない、開き直って思い切って腕を振る気持ちでマウンドに上がりました」。いきなり3番佐野に右前打を打たれ、一、三塁とピンチを広げた。それでも「少しやばい、という気持ちになりましたが、冷静になって客観的な気持ちでマウンドに立てました」。オースティンを右飛、宮崎を遊ゴロに仕留め、グラブをたたいて喜んだ。 "便利屋"から地位を築き始めている。今季はビハインドの展開での起用から結果を重ね、16試合で防御率2・04。5月は8試合で同1・29、4ホールドと光る。石井GM兼監督は「慎重になってボール球もあったが、ああいう場面でストライクを先行させた。いろいろな投球ができるようになってきたので、すごく助かります」と信頼を寄せている。 9回の守護神松井は不動だが、8回までの勝利の方程式は流動的な起用となっている。7年目右腕は「厳しい場面で投げさせていただけるというのは、本当にありがたいこと。チームのために全力で腕を振るだけです」と力強い。新緑の5月から梅雨の6月に変わっても、チームに献身する思いは変わらない。【相沢孔志】

◆DeNA今永昇太投手(27)は、6回7安打1失点と好投したが、昨年8月以来の白星とはならなかった。 4四死球と毎回走者を出しながらも粘り、3回の犠飛による1失点に抑えた。「ストレートの球威が落ちてからもスライダーとチェンジアップを低めに集められ、また野手の方に助けてもらいながら抑えることができました。(伊藤)光さんがうまくリードしてくれました」と振り返った。 昨年10月の左肩手術から復帰し、1軍では中6日で今季2試合目。初回に最速146キロを記録した。6回には140キロ前後まで球速が落ちたが、相手の拙攻や味方の好守にも助けられた。92球で交代させた三浦監督は「前回に比べてだいぶ良くなった。走者を出しても自分のボールを投げられていた。球の力もあったし、ボールをコントロールできたのが一番変わったこと」と評価した。登板間隔は状態次第だが、今後も先発ローテーションで回る予定だ。【斎藤直樹】

◆歓喜をもう1度-。"月間首位打者"の楽天岡島豪郎外野手(31)のバットが試合を決めた。「日本生命セ・パ交流戦」DeNA戦の7回2死二、三塁で、石田から右翼線へ決勝の2点適時三塁打。規定打席未到達ながら打率は3割5分5厘、さらに5月の月間打率はリーグトップの3割9分8厘と絶好調だ。この日はイーグルスガールデー。13年に日本一を味わった男が、多くの女性ファンを盛り上げた。岡島が、ピンク一色のスタンドを沸かせた。同点の7回2死二、三塁。石田の落ち球を片手で拾い右翼線へ。前進守備の隙をつき、ピンク色の三塁上で右拳を突きだしほえた。「その前のチャンスで凡退していたので、何とか食らいついて結果がついてきて本当によかったです」。5回2死一、三塁では左飛に倒れただけに、満面の笑みをみせた。 快音が止まらない。5月は83打数33安打、打率3割9分8厘、11打点で"月間首位打者"に立つ。今季通算でも3割5分5厘。規定に34打席足りないが、オリックス吉田正の3割4分7厘を上回り"隠れ首位打者"に位置する。 好調の要因には「分かったら教えてもらっていいですか?」と笑いながら「金森さん、(渡辺)直人さん、鉄平さんに話を聞きながらいい方に向かっている」と打撃コーチの存在を挙げる。試合前のティー打撃でフォームを微調整しながら、打席にはシンプルな思考で入ることを心がける。「打てなくても、その打席は帰ってこない。変に気にしすぎてもダメ。ちょうどいい感じで今はできている」と自然体が功を奏す。 酸いも甘いも知るからこそ、優勝への思いは人一倍強い。「若手も(優勝を)経験することで考え方、戦い方も変わってくる。また違った思いで優勝を経験したい」。2年目の13年に日本一に貢献。だが19年に左肩、左肘を手術。同年はプロ初の1軍出場なしに終わった。今季は開幕2軍スタートも4月10日に初昇格。浅村、島内に次ぐ5番打者を託された。 この日は女性ファンへ向けたイベント「イーグルスガールデー」。乃木坂46の久保史緒里が始球式を務め、ピンク色の限定ユニホームも配布された。このイベントは今回が5度目で4勝1敗。岡島は逆転の決勝打を放った17年以来、同イベント日2度目のお立ち台に立った。女性ファンからの人気も高いプロ10年目の31歳が、チームを支えている。【桑原幹久】

◆楽天が終盤に突き放した。1―1の七回に岡島の2点三塁打で勝ち越すと八回に浅村の2点二塁打でリードを広げた。3番手の酒居が今季初勝利を挙げた。DeNAは今永が6回1失点と踏ん張ったが、打線が援護できなかった。

◆DeNAは1軍復帰後2度目の先発となった今永昇太投手(27)が6回1失点。しかし打線の援護なく、七回に2番手・石田健大投手が岡島に決勝の2点打を浴びた。5月も9勝10敗3分で負け越しとなった。以下、三浦大輔監督(47)の主な一問一答。――今永の投球 「前回に比べるとだいぶよくなった。走者を出してからも、しっかりと自分のボールをコントロールできていた。それが前回と一番変わったことかなと」 ――前回からまた進んだ 「前回の反省点、課題をしっかり修正できていたと思います」 ――92球での交代は 「球数もそうですが、それまで再三走者を背負いながらも、よく踏ん張ったと思います」 ――七回は、エスコバーが3連投だったことも影響 「それもありますし、同点だったということもあります」 ――今後も中6日で 「中6日とは決めていないですが、問題なければローテで回ってもらうのは当然だと思います」 ――打線が1得点 「安打も出ていたし、いい当たりが正面を突いたり内容は悪くない。毎回結果がでるわけではないので、そういう日もある」 ――今永の復活が、チームに与える影響 「きょうの投球だけでなく、(1軍に)きてからの練習の取り組みもみんなが見ている。投手陣全体にいい影響を与えてくれています」

◆点の取り合いは阪神が1点差で逃げ切った。西武は3得点で1点差まで詰め寄った七回に起きた走塁ミスが結果的に響いた形となった。 7-9とし、なおも1死満塁という場面。愛斗の左犠飛で三走・呉念庭が生還。この際に二走・山川はタッチアップで三塁を狙いかけたが、左翼からの返球をカットした三塁手の大山が、すばやく二塁に送球。山川は慌てて帰塁したが、間に合わずにタッチアウトでチェンジとなった。 辻監督は「大いに反省しないといけないところでしょ。(犠飛で)2アウトになったとしてもチャンスが続いている訳だからね。一生懸命、ひとつ先に行こうとね。まあそこまで無理するところではなかったけれど」と振り返った。 山川は九回の打席で二塁内野安打をは放った際、ヘッドスライディングで一塁へ到達。気迫あふれるプレーでチームを鼓舞したが、後続が倒れて無得点に終わった。

◆楽天の岡島豪郎外野手(31)が七回2死二、三塁から決勝打となる右翼線2点三塁打を放った。先発したドラフト1位・早川隆久投手(22)=早大=は、5回?を5安打1失点、5奪三振で勝敗には関係なかった。試合後の石井一久監督(47)の一問一答は以下の通り。--岡島が決勝2点三塁打 「あそこ(七回)の3番(浅村)、4番(島内)、5番(岡島)で何とか点を取れたらという回だったので、すごく期待通りに、岡島がフィニッシュを決めてくれたと思います。野球を知っているというか、状況判断ができる。本当に野球IQの高い選手だと思っています」 --打順5番の役割を果たした 「下位に入ると(得点できない)厳しい状況が続いていた。岡島はつなぐ役割や、決めることもできるので、チームにとって頼もしい。彼が1年プレーできるようにサポートしたい」 --岡島は勝負強い 「成長しないといけない選手は、背中をみてほしい。打てなくても粘ることを、(鈴木)大地や浅村、岡島がみせてくれている。お手本になる選手はいるので、何とか近づいてほしい」 --早川は六回途中で降板 「〝結果論信者〟の餌食にならなくてよかったです。ただ、(2番手の)安楽が、慎重になってボール球もあったが、ピンチの場面でストライクを先行させた。走者がいる場面でもゴロを打たせたり、いろいろな投球ができるようになってきたので、すごく助かります」 --早川の投球について 「すごくよかったです。球に力があって、変化球もしっかりと精度よくきていた。早川は交代したときに悔しい顔をしていた。本当にああいう顔をしてマウンドを降りてくると、闘争心があって今後も期待できると思います」 --早川は成長するために悔しさも必要 「僕も代えたくて代えているわけではないので胸は痛いです。六回に入るときから、後半は厳しい戦いになると予想していた。結果5点は入ったけど、1点の攻防だと思っていたし、あの時点で点を取られたらまずいなと思った」 --四回、太田の打席で三走が飛び出し、三本間で挟殺(結果は盗塁死)。サインミスか 「今後のこともあるので、そこはあまり詳しく言いたくない。できれば聞かないでほしいです。僕も解説をやっていたので、説明してあげたいのですが」

◆甘い球を逃さなかった。1-1の七回2死二、三塁。楽天・岡島豪郎外野手(31)が石田の落ち切らないフォークボールを逃さず、右翼線へ決勝の2点三塁打。「前の打席の好機で凡退していたので、何とか打ちたいという思いで食らいついた」と拳を握った。 ■5月月間打率・398 5月の最終戦。これで月間打率を・398(83打数33安打)まで上げた。開幕は2軍スタートとなったが、今や「5番」として欠かせない存在だ。 2019年の沖縄・久米島2軍キャンプ初日に古傷の左肩が2度も外れ、脱臼防止のための手術を受けた。可動域は通常の半分以下となり長期不振に陥ったが、不屈の根性ではい上がった。 ■日本一メンバーが完全復活の一打 石井監督は「つなぐ役割や、決めることもできる。本当に野球IQが高い」と絶賛した。2013年の日本一メンバーが、完全復活の一打でチームに勝利をもたらした。(広岡浩二)

◆楽天の安楽が1―1の六回1死二塁でマウンドに上がり好救援した。代わりばなで佐野に右前打を許して一、三塁とピンチを広げたが、4番オースティンを右飛、続く宮崎を遊ゴロに仕留めた。切れのあるスライダーを軸に後続を断ち「厳しい場面で投げさせていただけるのは本当にありがたいこと」と充実感をにじませた。 今季は16試合に登板して防御率2・04。接戦での出番が増えてきた。「チームのために全力で腕を振るだけ」と気を緩めずに話した。

◆先発で今永との〝左腕対決〟に臨んだ楽天D1位・早川(早大)は5回?、84球を投げて5安打1失点。7勝目はならず「六回をしっかりと投げ切りたかった」と反省を口にした。両リーグトップの6勝を挙げるルーキーには日本代表・稲葉監督も「左腕が少ないので、しっかり見ていきたい」と注目。今永、昨季沢村賞の大野雄(中日)、高卒2年目の宮城(オリックス)とともに五輪代表候補に挙がってきそうだ。

◆DeNA・今永昇太投手(27)は30日、楽天最終戦(楽天生命パーク)に先発し、6回7安打1失点と好投した。試合は後続が打たれて1-5で敗れたが、左肩手術からの完全復活へ、左腕が大きく前進した。右肘の違和感で離脱中の巨人・菅野智之投手(31)は、6月4日からの日本ハム3連戦(東京ドーム)で復帰する可能性が浮上。東京五輪代表メンバー24人の選考が大詰めを迎える中、左右の両輪として期待される2人の動向が注目される。 DeNA先発の今永昇太=楽天生命パーク宮城(撮影・荒木孝雄) 完全復活へ、また確かな一歩を刻んだ。DeNA・今永が復帰2戦目の登板で6回7安打1失点、5奪三振。勝敗は付かなかったが、92球の力投を見せ「直球の球威が落ちてからもスライダーとチェンジアップを低めに集められた。野手の方にも助けてもらいながら抑えることができた」と息をついた。毎回走者を背負いながら、失点は三回の浅村に許した犠飛による1点のみ。新人ながら両リーグトップタイの6勝を挙げる楽天・早川との投げ合いで粘った。1―1の六回1死一、二塁では代打・内田をチェンジアップで併殺打に仕留め、何度もグラブをたたいた。昨年10月に左肩のクリーニング手術を受け、前回23日のヤクルト戦(神宮)で281日ぶりに1軍戦復帰。制球がばらつき、五回途中までで6失点と崩れたが中6日で修正し、この日は両コーナーをきっちりと突いた。今永の復調は、東京五輪で金メダルを目指す日本代表にも追い風だ。メンバー選考は大詰めで、6月中旬に発表される見通し。稲葉監督は、当初復帰予定だった20日の試合が雨天中止になると視察予定を変更するなど、2019年の国際大会「プレミア12」で好投した左腕の状態を大いに気に懸けている。三浦監督は「走者を出してからも、球をコントロールできていた。練習の取り組みをみんなが見ている。いい影響を与えてくれている」と目を細めた。チームも、9勝10敗3分けで5月の月間勝ち越しこそ逃したが復調気配。エースとともに〝6月反攻〟を期す。(浜浦日向)

DAZN

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
中日
411 0.800
(↑0.05)
-
(-)
1221
(+4)
21
(+1)
4
(+1)
3
(+1)
0.255
(↑0.008)
3.570
(↑0.52)
2
(1↑)
ロッテ
420 0.667
(↑0.067)
0.5
(-)
1235
(+7)
24
(+1)
7
(+1)
12
(+5)
0.261
(↑0.008)
3.400
(↑0.49)
3
(2↓)
DeNA
321 0.600
(↓0.15)
1
(↓1)
1235
(+1)
37
(+5)
14
(-)
0
(-)
0.290
(↓0.01)
5.600
(-)
4
(4↑)
ORIX
330 0.500
(↑0.1)
1.5
(-)
1246
(+8)
42
(+7)
9
(+1)
1
(+1)
0.333
(↑0.001)
6.920
(↑0.41)
4
(4↑)
巨人
330 0.500
(↑0.1)
1.5
(-)
1224
(+4)
28
(+3)
9
(+2)
4
(-)
0.249
(↓0.008)
4.500
(↑0.31)
4
(4↑)
阪神
330 0.500
(↑0.1)
1.5
(-)
1229
(+9)
29
(+8)
8
(+2)
9
(+3)
0.250
(↑0.033)
4.420
(↓0.74)
4
(1↓)
ヤクルト
330 0.500
(↓0.1)
1.5
(↓1)
1227
(+7)
30
(+8)
6
(+1)
6
(-)
0.253
(↑0.001)
5.020
(↓0.72)
8
(3↓)
ソフトバンク
231 0.400
(↓0.1)
2
(↓1)
1226
(+3)
19
(+4)
10
(-)
2
(-)
0.265
(↑0.013)
2.940
(↓0.22)
8
(4↑)
楽天
231 0.400
(↑0.15)
2
(-)
1220
(+5)
23
(+1)
3
(-)
2
(+1)
0.247
(↑0.025
3.810
(↑0.59)
10
(2↓)
日本ハム
240 0.333
(↓0.067)
2.5
(↓1)
1224
(+1)
23
(+4)
1
(-)
5
(-)
0.242
(↓0.011)
3.460
(↑0.1)
11
(5↓)
西武
121 0.333
(↓0.167)
2
(↓1)
1420
(+8)
23
(+9)
5
(+1)
2
(-)
0.294
(↑0.007)
5.000
(↓1)
11
(5↓)
広島
121 0.333
(↓0.167)
2
(↓1)
1418
(+1)
26
(+7)
3
(+1)
7
(+1)
0.303
(↓0.033)
6.620
(↓0.04)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
31152 0.674
(↑0.007)
-
(-)
95220
(+9)
168
(+8)
53
(+2)
43
(+3)
0.257
(↑0.003)
3.330
(↓0.1)
2
(-)
巨人
26197 0.578
(↑0.01)
4.5
(-)
91214
(+4)
191
(+3)
65
(+2)
36
(-)
0.255
(↓0.001)
3.490
(↑0.01)
3
(-)
ヤクルト
23197 0.548
(↓0.013)
6
(↓1)
94210
(+7)
203
(+8)
46
(+1)
31
(-)
0.247
(-)
3.880
(↓0.1)
4
(-)
中日
20238 0.465
(↑0.013)
9.5
(-)
92146
(+4)
156
(+1)
22
(+1)
25
(+1)
0.238
(↑0.001)
2.920
(↑0.04)
5
(-)
広島
17226 0.436
(↓0.011)
10.5
(↓1)
98149
(+1)
173
(+7)
29
(+1)
25
(+1)
0.259
(↓0.002)
3.610
(↓0.06)
6
(-)
DeNA
15317 0.326
(↓0.007)
16
(↓1)
90197
(+1)
262
(+5)
51
(-)
9
(-)
0.243
(-)
4.750
(↓0.01)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
26208 0.565
(↓0.013)
-
(-)
89236
(+3)
192
(+4)
50
(-)
38
(-)
0.265
(↑0.002)
3.340
(↓0.01)
2
(-)
楽天
25209 0.556
(↑0.011)
0.5
(↓1)
89208
(+5)
194
(+1)
40
(-)
23
(+1)
0.237
(↑0.003
3.440
(↑0.04)
3
(-)
ロッテ
24217 0.533
(↑0.01)
1.5
(↑1)
91250
(+7)
217
(+1)
53
(+1)
46
(+5)
0.250
(↑0.001)
3.890
(↑0.06)
4
(-)
西武
20229 0.476
(↓0.012)
4
(-)
92193
(+8)
205
(+9)
35
(+1)
51
(-)
0.245
(↑0.002)
3.910
(↓0.08)
5
(-)
ORIX
21257 0.457
(↑0.013)
5
(↑1)
90221
(+8)
228
(+7)
56
(+1)
15
(+1)
0.254
(↑0.001)
3.980
(↓0.02)
6
(-)
日本ハム
17285 0.378
(↓0.008)
8.5
(-)
93158
(+1)
213
(+4)
26
(-)
29
(-)
0.223
(↓0.001)
3.900
(↑0.02)